JP2533515B2 - 熱転写記録装置およびインク紙カセツト - Google Patents

熱転写記録装置およびインク紙カセツト

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JP2533515B2
JP2533515B2 JP62029612A JP2961287A JP2533515B2 JP 2533515 B2 JP2533515 B2 JP 2533515B2 JP 62029612 A JP62029612 A JP 62029612A JP 2961287 A JP2961287 A JP 2961287A JP 2533515 B2 JP2533515 B2 JP 2533515B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はプリンタやFAX等の熱転写記録装置に係り、
特にインクカセットの操作性や印画の高品質に好適な熱
転写記録装置に関する。
〔従来の技術〕
インクを塗布した紙を用いて印字もしくは印画を行な
う記録装置へのインク紙の装着方法は、従来より数多く
のプリンタ・タイプライタ等で実用化されている。特に
幅の広いインク紙を記録装置に簡便に装着する方法とし
て、特開昭56−67278号に示すようにインク紙を供給す
る供給軸とインク紙を巻き取る巻取軸を同一のカセット
に装着し、印画時に印画紙とインク紙を重ねる加圧ロー
ラと、カセット内の供給軸及び巻取軸を駆動手段とを連
結し、印画動作に応じてインク紙の送り出しを行なう方
法が公開されている。
第2図に従来の記録装置の全体の構造図を第3図に記
録部の側面図を、第4図にカセットの斜視図を示した。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかし、最近の熱転写用インク紙は、熱効率を良くす
るために薄くしている(4〜10μm程度)。しかも、画
像用の記録装置では印画速度の高速化をはかってシリア
ルヘッドからラインヘッドへの転化が顕著であり、この
場合、インク紙の幅はA6サイズで106mm,A4サイズでは21
0mmと非常に幅広くなり、インク紙の張りの不均一によ
り容易にシワを発生する。
またインク紙が幅広であるため、インク紙の供給軸お
よび巻取軸の駆動方式は軸の片端に依存する片持ち方式
となり外側の軸端の振れが大きくなりインク紙にシワが
発生しやすい。
第5図は、インク紙1とドラム7,サーマルヘッド5の
印画時の平面図であるが、供給軸3の一端が振れて実線
から破線まで移動していると、供給軸3とヘッド当接部
52との間でインク紙2がよじれてシワ33が発生し、これ
がそのまま印画されて印画品質が悪くなる。
また、第6図に記録時の側面図を示すが、供給軸3の
一方の軸端が振れて実線から破線で示す位置に移動した
場合に供給軸3からヘッド当接部52までの間に繰り出さ
れるインク紙2の長さが変わらないとインク紙2が片方
がたるみ、印画時に印画紙26がインク紙2と重なる時点
でたるんでいる(図中破線で示す)即の印画紙端Pはヘ
ッド当接部52に到達する時間が遅れ印画紙26が徐々に斜
行していく。特にカラー印画で印画紙26がドラム7の周
上を3回(黄,マゼンタ,シアン)回転する場合には第
7図に示したように印画紙26は26−1,26−2,26−3のよ
うにその斜行量を増し、該印画紙26に印画された印画面
は該斜行量に対応して色ずれを起こし、印画の解像度を
著しく低下させる。
以上の説明のように特に幅広いインク紙2を用いる記
録装置においては巻取軸,供給軸の位置精度をドラム7,
サーマルヘッド5に対して厳しくしないと印画品質の低
下を招くが、従来はこれらのことは考慮されていなかっ
た。
本発明の目的は、上記問題点を解決すべく、巻取軸お
よび供給軸を精度良く装着し、かつ感熱転写型プリンタ
に装着する際に操作性の良いインク紙のカセットを提供
することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本発明では、以下の構成
とする。すなわち、薄く帯状をなす熱転写性のインク媒
体がカセットに収納されてなり、 使用前のインク媒体が巻装された供給軸と、使用後の
インク媒体が巻装されるための巻取軸とを備えるととも
に、この供給軸および巻取軸はそれぞれ両端部において
カセットに回転可能に支持され、 前記供給軸側と前記巻取軸側との間にインク媒体が架
張され、 前記供給軸側を収納するための供給軸収納部と、前記
巻取軸側を収納するための巻取軸収納部と、この供給軸
収納部と巻取軸収納部とをつなぐ連結部とを有し、 記録装置に対する装着方向の後行側で前記軸方向とほ
ぼ直交する端面部分において、前記供給軸収納部と前記
巻取軸収納部とに挟まれた領域に、前記供給軸と前記巻
取軸の互いの軸中心同士をむすぶ方向に一対状に2つの
穴部が形成されてなるインク紙カセットを用いるべくし
てなる熱転写記録装置であって、 前記インク紙カセットを前記供給軸および巻取軸の軸
方向に装着可能のカセット装着手段と、 前記供給軸および巻取軸の前記装着方向の先行側端部
と係合可能でこれらを駆動するための駆動手段と、 前記連結部に架張されたインク媒体とこれに重ね合わ
されてなる記録媒体とをその両面から記録可能に挟持す
るサーマルヘッドおよびドラム部材と、 前記インク紙カセットの穴部と係合するための位置決
め手段とを備えてなる構成とする。また、 薄く帯状をなす熱転写性のインク媒体がカセットに収
納されてなり、 使用前のインク媒体が巻装された供給軸と、使用後の
インク媒体が巻装されるための巻取軸とを備えるととも
に、この供給軸および巻取軸はそれぞれの両端部におい
てカセットに回転可能に支持され、 前記供給軸側と前記巻取軸側との間にインク媒体が記
録可能に架張され、 記録装置に対して前記供給軸および巻取軸の軸方向に
装着されるとともに、供給軸および巻取軸の前記装着方
向の先行側端部が記録装置側と係合されて駆動されるべ
くしてなるインク紙カセットであって、 前記供給軸側を収納するための供給軸収納部と、前記
巻取軸側を収納するための巻取軸収納部と、この供給軸
収納部と巻取軸収納部とをつなぐ連結部とを有し、 前記装着方向の後行側で前記軸方向とほぼ直交する端
面部分において、前記供給軸収納部および前記巻取軸収
納部に挟まれた領域に、前記供給軸と前記巻取軸の互い
の軸中心同士をむすぶ方向に一対状に2つ配され、記録
装置側と係合するための穴部が形成されてなる構成とす
る。
〔作用〕
上記の構成により、供給軸および巻取軸の片端はそれ
ぞれ駆動手段と係合することにより位置決めされ、他端
が位置決め受け部の穴部と位置決め手段により記録装置
に対して位置決めされるので、供給軸および巻取軸はド
ラムおよびサーマルヘッドに対して精度よく位置決めさ
れる。
また、前記穴部の2つともが供給軸収納部と巻取軸収
納部とに挟まれた領域に配される構成により、カセット
および記録装置を大型化させることなく位置決めに必要
な部分が設置される。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を第1図により説明する。供
給軸3と巻取軸4を有し両軸端を回動自在に支持するカ
セット1と該供給軸3から巻取軸4に渡りロール状に連
続し、感熱転写性インクが塗布されたインク紙2が巻き
回されて成るインクカセットを外側シャーシ10の外側か
ら記録装置9に装着し巻取軸4と供給軸3の片端を内側
シャーシ11に設けた駆動手段8−1,8−2にそれぞれ係
合し、他端は、巻取外側軸受部24および供給外側軸受部
22を介して外側シャーシ10に係合させ、インク紙2をド
ラム7とサーマルヘッド5とではさみ印画する記録装置
9において、カセット1が供給軸3と巻取軸4の両端を
支持する4つの略円形の軸受部22,23,24,25と各軸受部
を連結する接合部材39,巻取収納部37,供給収納部38とか
ら構成されており、さらに供給外側軸受部22と巻取外側
軸受部24に中央に穴をもうけた位置決め受け部12をそれ
ぞれ設け、外側シャーシ10に該位置決め受け部12の穴径
に対応する先端がテーパ状になったピン状の位置決め部
材13を設けた。
次に動作を説明すると、カセット1を記録装置9に装
着する際には図示しない回動機構により、ヘッドアーム
6を回動部6aを中心にサーマルヘッド5をドラム7から
矢印A方向に引き離し、サーマルヘッド5とドラム7の
間にカセット1を通し、巻取軸4と供給軸3の一端を駆
動手段8−1,8−2に係合しつつ2つの位置決め部材13
と位置決め受け部12を各々係合させることにより巻取軸
4および供給軸3は記録装置9に対して位置が決定しガ
タつきなく固定される。これにより、印画にともないイ
ンク紙2を搬送する際にインク紙2をシワおよびムラな
く搬送できるためシワのあとや色ずれのない印画が得ら
れる。また位置決め部材13に先端をテーパ状にしたピン
を用いることにより挿入し易くなる。また、カセット1
の外側に当る接合部材39に取手部17を設けることにより
挿入時の操作性の良さが増すとともに接合部材39の剛性
が増し、位置決めの効果を大きくする。
第8図は本発明のカセットを、一対の抜き型により一
体成形する際に好適な他の一実施例の斜視図を示し、第
9図,第10図はその断面図である。本実施例では、第1
図に示したカセット1における巻取収納部37が、巻取軸
4の大半を収める略円筒状でなく巻取外側軸受部24と巻
取内側軸受部25を連結するだけの略平板状になっている
(以下前接合部材37と呼ぶ)。また供給収納部38も同様
である(以下後接合部材38と呼ぶ)。また、第9図にイ
ンク紙2を、使い始めの状態を点線でまた使い終りの状
態を実線で示したが、インク紙2の存在領域の側面を接
合部材39がおおうべく設けてある。4つの軸受部22,23,
24,25の外寸は、第9図に示したインク紙2が、供給軸
3又は巻取軸4に、それぞれ全量まかれた場合(本カセ
ット1の使用開始時と使用終了時)の巻き径よりも数ミ
リ大きく設定しておく。特に、巻取側の内外軸受部24,2
5は供給側の内側軸受部22,23よりも、外寸を大きくして
おくことが望ましい。これは、記録後巻きとられるイン
ク紙2が、記録にともなう加熱により変形し、全量まか
れた後の巻き径が、当初の巻き径よりも大きいためであ
る。
さらに、巻取内側軸受部22と供給内側軸受部24のカセ
ット1の内側には突起状のストッパ34を設けるととも
に、巻取軸4(図示してないが供給軸3も同様)の巻取
外側軸受部34側の軸端にばね46を矢印Bに示す軸方向に
荷重の働くように取りつけ他端にはストッパ受け47を設
けさらにその先に駆動手段8−1に係合する受部3−1
を設けてある。
また各軸受部22,23,24,25においては、一対の抜き型
により巻取軸4の軸受穴を成形するため軸方向に突出部
44を設け、段違いの半円穴部48を構成するが、該突出部
44が各軸受部22,23,24,25において各接合部材37,38と連
結している領域Cに対し半円穴部48に関し、略反対側へ
突出させて構成している。突出部44のある部分はその凹
凸構造のため強度が高いが、領域Cにおいては略平板構
造のため充分な弾性変形範囲をもつ。このため、カセッ
ト1にインク紙2を巻き回した巻取軸4を装着する際に
は巻取外側軸受部24と巻取内側軸受部25を押し広げて受
部4−1および他端をそれぞれ半円穴部48に挿入すれば
よい。供給軸3を装着する場合も同様である。
また、カセット1の断面がインク紙1の存在領域をお
おうため、記録装置にカセット1を装着する場合や一時
的に机等の平面上にカセット1を載置する場合にもイン
ク紙1が他の物体(机等)に触れて傷つくという恐れが
ない。このように、本発明により第1図に示したカセッ
ト1の実施例と同様の動作があるとともに同様の効果が
ある。
また、本カセット1は一体で形成しているため製造コ
ストが安くすみ、かつ骨組的な要素でのみ構成している
ため材料費も低減できる。さらに、インクカセットの組
立時にも作業し易く組立て効率が良く、以上総合して、
非常に安価なカセットを得ることができる。
なお、本実施例においては、ストッパ34を、図示のご
とく領域C以外の部分にもうけることが、領域Cの弾性
変形範囲を大きく確保するために望ましい。
第11図は、本発明による別の一実施例の斜視図であ
る。第8図に示した一実施例において前接合部材37に外
向きにおおい部35を略90゜つけ、巻取外側軸受部24およ
び巻取内側軸受部25との間にスリット45をそれぞれ設け
ている。
巻取軸4を装着する際におおい部35と各軸受部24,25
とが連結していると剛性が高くなり押し広くことが困難
になるがスリット45があるため第8図に示した実施例と
同様に領域Cの弾性変形範囲は大きく安易に作業を行な
うことができる。
さらに、おおい部35があるのでインク紙2にほこりが
付着するのを防止でき、インク紙2の品質を保つ効果も
ある。
また、図示していないが、供給軸3側について同様の
構成をしても同様の効果があり有効である。
第12図は、本発明による他の実施例で、第11図に示し
た実施例においておおい部35の一部軸方向にカセット案
内部36を設けたことを特徴としている。本カセット1は
第19図に示すような案内溝を設けた記録装置9に有効で
あり、装着時に、カセット案内部36を用いてカセット1
を容易に装着することができる。すなわち、本カセット
1では下面がおおわれていない。このため記録装置9の
側の周囲機構・構造のしゃへいが完全でなく、角部等が
ある場合の引掛かる可能性など装着時の操作性に若干の
問題がある場合においても、カセット案内部36により装
着時のカセット1の移動方向は規制され、装着作業が容
易になる。また第11図と同様な効果があり有効である。
また、図中巻取軸4側の構成を示したが、供給軸3側
について同様の構成を設けても、同様の動作および効果
があり有効である。
本発明の他実施例を第13図により説明する。構成は、
インク紙1をカセット1の巻取側収納部37内に納めた巻
取軸4と供給側収納部38内に納めた供給軸3に、垂直に
巻付け、かつ、巻取側収納部37と供給側収納部38を接合
部材39で接合した第4図に示した従来の技術の熱転写用
インク紙カセットにおいて、接合部材39を2つに分離し
て、該接合部材5に例えばレール部42とレール受部43と
から成るようなスライド機構で構成した可動手段40を設
けたことを特徴としている。
次に動作を示す。可動手段40のレール部42をレール受
け部43に沿って供給軸3の方向へスライドさせると巻取
側収納部37と供給側収納部38の距離が狭まりカセット1
の包括容積が小さくなり、レール部42を上記逆の方向へ
スライドさせると巻取軸4と供給軸3の距離を、図示し
てないが記録装置9にカセット1を装着する所定の距離
まで広げられる。現状の記録装置9においてはカセット
1の規格がないため、各機種に適応できるカセット1は
無いが、本実施例によれば巻取軸4と供給軸3の距離を
任意に選択できるので各機種の記録装置9に適応し得る
カセット1を提供することができる。
第14図に本発明による別の実施例の正面図を示す。第
4図に示した従来技術のカセ、ト1において、接合部材
39を2つに分離して軸受と軸のような回動可能な可動手
段40を設けたことを特徴としている。供給側収納部38を
可動手段40を中心にして図中矢印で示す方向に図中破線
で示した位置まで回動する。するとカセット1の全長L1
はL2(L2〈L1)まで短縮され、カセット1の包括容積は
小さくなる。図中には可動手段40を接合部材39の上の供
給側収納部38に寄った位置に設けてあるが、接合部材39
上の巻取側収納部37に寄った位置に設けても同様の効果
がある。
第15図に本発明による他の実施例の正面図を示した。
第14図に示した本発明の別の実施例において、1つの接
合部材39を3つに分離し2つの回転可能な可動手段40で
接続したことを特徴としている。
供給側収納部38は可動手段40−1を中心に、また巻取
側収納部37は可動手段40−2を中心にそれぞれ図中矢印
で示す方向に図中破線で示した位置まで回動する。また
図中矢印で示す逆方向に上記動作を行なうことにより供
給側収納部38および巻取側収納部37は図中実線で示した
位置に戻る。以上の動作により、カセット1は全長方向
のみならず高さ方向もH1からH2(H1〈H2)に変化でき、
カセット1の包括容積も可変となる。また可動手段40を
中心として供給側収納部38および巻取側収納部37を別個
に回動できるため、カセット1を装着する記録装置9の
機構の構成上、接合部材39を屈折させなければならない
場合でも装着可能となる。
また、接合部材39を4以上に分離してそれぞれを回転
可能な可動手段40で接続した場合にも同様の効果があ
り、有効である。
第16図に本発明の一実施例の梱包時(未使用時)また
第17図には記録装置への装着時の斜視図を示す。インク
紙2を、巻取側収納部37内に納めた巻取軸4と供給側収
納部38内に納めた供給軸3に渡り、巻き付けたカセット
1において、巻取側収納部37と供給側収納部38とを一体
として構成し、例えばミシン目などの分離手段41を両者
の間に設けたことを特徴としている。梱包時あるいは未
使用時には、カセット1は巻取側収納部37と供給側収納
部38とが一体となり両者が隣接しているため、カセット
1の包括容積が小さくなる。またカセット1を、図示し
ていないが、記録装置に装着する場合には、カセット1
をミシン目などの分離手段41に沿って割り、巻取側収納
部37と供給側収納部38とを分離する。すると第17図に示
した様に巻取側収納部37と供給側収納部38とはインク紙
2を介して接続しているだけなので、互いの距離を自由
に変化することができる。
本実施例によれば、記録装置において巻取軸4と供給
軸3の位置関係がどのように設定されていても装着可能
である。また接合部材39がなく、カセット1の材料の使
用量を最小限に出来るので製作コストを低減する効果が
ある。
第18図に本発明による一実施例の斜視図を示す。記録
装置9の内側シャーシ11と外側シャーシ10に渡り軸方向
に伸びた溝状の位置決め部材13を設け、かつ、カセット
1の巻取側収納部37および供給側収納部38の外側にそれ
ぞれ位置決め部材13に対応して突起状の位置決め受け部
12を設けた。
位置決め受け部12を位置決め部材13にそれぞれ合わせ
てカセット1を記録装置9に挿入すると、図示していな
いが、供給軸3および巻取軸4に駆動手段8−2,8−1
にそれぞれ係合し位置決めすることができる。
本発明によれば巻取軸4,供給軸3が精度よく位置決め
することができるのでインク紙2を平行にシワなく搬送
できるので印画品質を保つことができる。
第19図に第18図に示した実施例の側面図を示す。カセ
ット1を記録装置9に装着した時に位置決め受け部12が
水平位置49になる様に位置決め受け部12を巻取側収納部
37と供給側収納部38の外側に設けるとともに位置決め部
材13を配置したことを特徴としている。動作は第18図に
示した実施例と同じであるが、位置決めが水平位置49で
あるので、カセット1の重量を2つの位置決め部材13に
より均等に効率良く支持することができる。
第20図に第18図に示した実施例と同様なカセット1の
一実施例の構造を示す斜視図を示した。カセット上ブタ
15とカセット下ブタ16とからなるカセット1において、
位置決め受け部12,取手部17,巻取側収納部37,供給側収
納部38,接合部材39,突出部44をそれぞれカセット上ブタ
15とカセット下ブタ16に分離して設けた。図示していな
いがインク紙2を巻き回した巻取軸4および供給軸3を
まずカセット下ブタ16に装着し、その上からカセット上
ブタ15を重ね合わせて接着することによりカセット1を
組み立てる。
本発明によれば、容易にカセット1を組立てることが
できるのみならず、カセット上ブタ15およびカセット下
ブタ16を一体で形成できる。また、カセット上ブタ155
とカセット下ブタ16が薄くても(例えば厚さ1mm程度)
取手部17や位置決め受け部12において厚さをかせぐこと
ができ、接着剤等を盛りやすく、カセット1の強度を強
くできる効果がある。
第21図に本発明による他の実施例を示す。位置決め受
け部12の突出方向にテーパ部14を設け取手部17の方向に
広くしたことを特徴としている。
カセット1を装着する場合にテーパ部14を設けること
により挿入し易くなるとともに、取手部17側でカセット
1が位置決めされるため性能を確保できる。したがって
操作性の向上が計れる。
第22図に本発明による別の実施例を示す。位置決め受
け部12の厚み方向に取手部17の方向に広くしたテーパ部
14を設けたことを特徴としており第21図に示した実施例
と同様の効果がある。
第23図に本発明による他の実施例を示した。第22図に
示した実施例において位置決め受け部12に設けるテーパ
部14を上側のみとし、下側は平坦にした。本実施例では
第22図に示した実施例と同様の効果があるばかりでな
く、図示してないが、記録装置9に装着した場合に、カ
セット1の自重でカセット1がすべることなく安定する
という効果がある。
第24図に本発明による他の実施例を示す。第22図に示
した実施例においてテーパ部14を位置決め受け部12の一
部に設けたことを特徴としている、本発明によれば同様
の効果があるばかりでなく、カセット1の着脱を繰り返
した場合にも、図示していないが記録装置9に係合する
部分(テーパ部以外)が多いため、摩耗が少なく、長期
の使用に耐えることができる効果がある。本構成は第21
図および第23図に示した実施例にも適用でき、同様の効
果を上げられ有効である。
第25図に本発明による他の実施例の斜視図を、第26図
にその側面図を示す。
カセット1の巻取側収納部37の上端に、弾性がある可
曲部50−1により支持され通常はカセット1の側断面内
に収納されている保護板51−1と、供給側収納部38の上
端および下端にそれぞれ、同様の可曲部50−2,50−3に
より支持された保護板51−2,51−3とを設け、通常は保
護板51により、インク紙1の略全面がおおわれているこ
とを特徴としている。
カセット1を図示していないが記録装置9に装着し、
ドラム7にサーマルヘッド5を圧着するとサーマルヘッ
ド5が保護板50−1,50−2,50−3を押し広き、保護板50
−1によりはさまれているインク紙1がドラム7のサー
マルヘッド5により直接圧着される。
本発明によるとサーマルヘッド5が上がっている場合
には可曲部50−1,50−2,50−3の弾性により保護板51−
1,51−2,51−3が、カセット1の側断面内に収納され、
記録装置9からのカセット1の着脱に無関係であり、か
つ、インク紙1の略全面をおおうため、ほこりがインク
紙1に付着するのを防ぐことができ印画品質を保てる。
また、記録装置9からカセット1を着脱する場合に直
接、手でインク紙に触れることも防げる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、供給軸および巻取軸をドラムとサー
マルヘッドに対して精度良く位置決めできるためにイン
ク紙をシワなく平行に搬送でき、シワや色ずれのない良
い印画品質を小形に得ることができる。
また、機構部が簡単なため、記録装置へのカセットの
着脱も単純な作業となり記録装置操作者の操作ミスも低
減できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の構成図、第2〜4図は従来
例の構成図、第5〜7図は従来例の問題点の説明図、第
8〜12図はピン状位置決め部材によるカセットの実施例
の構成図、第13〜17図は軸間距離を可変にしたカセット
の実施例の構成図、第18〜24図は溝状位置決め部材によ
るカセットの実施例の構成図、第25,26図はインク紙の
保護板を設けたカセットの一実施例の構成図である。 1……カセット、2……インク紙、3……供給軸、4…
…巻取軸、5……サーマルヘッド、7……ドラム、8…
…駆動手段、11……外側シャーシ、12……位置決め受け
部、13……位置決め部材、22〜25……軸受部、26……印
画紙、37……巻取側収納部(前接合部材)、38……供給
側収納部(後接合部材)、39……接合部材、44……突出
部、48……半円穴部、51……保護板、50……可曲部、45
……スリット。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 能村 岳之 横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社 日立製作所家電研究所内 (72)発明者 半間 謙太郎 横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社 日立製作所家電研究所内

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】薄く帯状をなす熱転写性のインク媒体がカ
    セットに収納されてなり、 使用前のインク媒体が巻装された供給軸と、使用後のイ
    ンク媒体が巻装されるための巻取軸とを備えるととも
    に、この供給軸および巻取軸はそれぞれの両端部におい
    てカセットに回転可能に支持され、 前記供給軸側と前記巻取軸側との間にインク媒体が架張
    され、 前記供給軸側を収納するための供給軸収納部と、前記巻
    取軸側を収納するための巻取軸収納部と、この供給軸収
    納部と巻取軸収納部とをつなぐ連結部とを有し、 記録装置に対する装着方向の後行側で前記軸方向とほぼ
    直交する端面部分において、前記供給軸収納部と前記巻
    取軸収納部とに挟まれた領域に、前記供給軸と前記巻取
    軸の互いの軸中心同士をむすぶ方向に一対状に2つの穴
    部が形成されてなるインク紙カセツトを用いるべくして
    なる熱転写記録装置であって、 前記インク紙カセットを前記供給軸および巻取軸の軸方
    向に装着可能のカセット装着手段と、 前記供給軸および巻取軸の前記装着方向の先行側端部と
    係合可能でこれらを駆動するための駆動手段と、 前記連結部に架張されたインク媒体とこれに重ね合わさ
    れてなる記録媒体とをその両面から記録可能に挟持する
    サーマルヘッドおよびドラム部材と、 前記インク紙カセットの穴部と係合するための位置決め
    手段とを備えてなることを特徴とする熱転写記録装置。
  2. 【請求項2】薄く帯状をなす熱転写性のインク媒体がカ
    セットに収納されてなり、 使用前のインク媒体が巻装された供給軸と、使用後のイ
    ンク媒体が巻装されるための巻取軸とを備えるととも
    に、この供給軸および巻取軸はそれぞれの両端部におい
    てカセットに回転可能に支持され、 前記供給軸側と前記巻取軸側との間にインク媒体が記録
    可能に架張され、 記録装置に対して前記供給軸および巻取軸の軸方向に装
    着されるとともに、供給軸および巻取軸の前記装着方向
    の先行側端部が記録装置側と係合されて駆動されるべく
    してなるインク紙カセットであって、 前記供給軸側を収納するための供給軸収納部と、前記巻
    取軸側を収納するための巻取軸収納部と、この供給軸収
    納部と巻取軸収納部とをつなぐ連結部とを有し、 前記装着方向の後行側で前記軸方向とほぼ直交する端面
    部分において、前記供給軸収納部および前記巻取軸収納
    部に挟まれた領域に、前記供給軸と前記巻取軸の互いの
    軸中心同士をむすぶ方向に一対状に2つ配され、記録装
    置側と係合するための穴部が形成されてなることを特徴
    とするインク紙カセット。
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