JP2532720Y2 - 農用車輪 - Google Patents

農用車輪

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JP2532720Y2
JP2532720Y2 JP1989077909U JP7790989U JP2532720Y2 JP 2532720 Y2 JP2532720 Y2 JP 2532720Y2 JP 1989077909 U JP1989077909 U JP 1989077909U JP 7790989 U JP7790989 U JP 7790989U JP 2532720 Y2 JP2532720 Y2 JP 2532720Y2
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景行 有村
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オーツタイヤ 株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、田植機、播種機等の農作業機に使用される
農用車輪に関するものである。
(従来の技術) 従来、この種農用車輪としては、第14図に例示するも
のが知られている(例えば特公昭61-57201号公報参
照)。この農用車輪21は、鉄製の環状リムにゴムを被覆
して弾性輪体22を形成し、該輪体22に周方向等間隔に多
数の羽根23を形成し、さらに各羽根23間に複数のラグ24
を形成しており、羽根23は輪体22の求心線に対して傾斜
し且つその径内端部25は輪体内周から径内側へ突出して
いる。
(考案が解決しようとする課題) ところで、上記従来技術にあっては、例えば、車輪外
径が800mm、羽根23が輪体22から軸方向両側に突出した
両羽根でその羽根幅が150mmのものを田植機に装着し
て、水田で植付け作業をしたところ、足跡沈下20cmの圃
場で7〜13%、足跡沈下40cmの圃場で15〜25%のスリッ
プを生じることが明らかとなった。
田植機は、車輪の一定回転毎に苗を植付けるため、車
輪のスリップは植付け間隔にバラツキを生じさせること
になる。したがって、車輪のスリップ率を、零にするこ
とは困難であるが、可及的に低下させることが要求され
ている。
農用車輪のスリップは、主に、ラグが耕盤に接地した
時に生じ、羽根間隔が広ければスリップ率及びそのバラ
ツキが大きくなる。したがって、このスリップ率を低下
させるには、羽根枚数を増加して牽引力を増大させれば
良いのであるが、従来技術における羽根の増加は、泥土
の持上げ回数並びに量の増大を招来し、隣接条の植付け
済苗に、羽根で持上げた泥土が落ちかかって苗を押し倒
す度合が多くなるという問題がある。この羽根の泥土持
上げ作用は、羽根の幅と車輪内周から径内方向への突出
量とが関係する。このことは、輪体から軸方向一側にの
み羽根が突出した片羽根を有するもの(例えば実公昭60
-39282号公報参照)でも同様である。
本考案は、上述のような実状に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、車輪のスリップ率の低下
及びそのバラツキの減少を図り、十分な牽引力と直進性
が確保でき、しかも、泥土の持上げの減少を図ることの
できる農用車輪を提供するにある。
(課題を解決するための手段) 本考案では、上記目的を達成するために、次の技術的
手段を講じた。
すなわち、本考案に係る農用車輪は、弾性輪体8に、
径方向外方に突出しかつ軸方向に張出した板状の羽根9
を周方向に間隔をおいて一体に形成しているとともに、
周方向で隣接する前記羽根9間に軸方向視(側面視)に
おいてほぼ台形状の大ラグ10と小ラグ11を一体に形成し
ている農用車輪において、 前記大ラグ10は、前記羽根9間の周方向中央部に配置
されていて該大ラグ10の接地面の軸方向幅10Bは前記弾
性輪体8の軸方向幅8Bより広くかつ前記羽根9の軸方向
の張出量よりも小さくされて周方向視において略逆台形
状に形成されており、 前記小ラグ11は、周方向で隣接する前記羽根9と前記
大ラグ10との間に配置されていて該小ラグ11の接地面の
軸方向幅11Bは前記弾性輪体8の軸方向幅8Bよりも狭く
されて周方向視においてほぼ台形状に形成されているこ
とを特徴とするものである。
(作用) 本考案に係る農用車輪1を、例えば、乗用形田植機の
後輪(駆動輪)として用いる場合には、羽根9によりフ
ロート機能と牽引力を発揮し、大・小ラグ10,11で直進
機能と牽引力をそれぞれ発揮して水田圃場を走行する。
ここで羽根9を基準として車輪1の回転方向(周方
向)の配置は、羽根9、小ラグ11、大ラグ10、小ラグ1
1、羽根9の順序であり、羽根9の板面でフロート機能
と牽引力を奏し、この羽根9がスリップすると、土中
(泥土)への喰込みのよい小ラグ11によって直進性と牽
引力を奏し、この小ラグ11でスリップすると大ラグ10は
ほぼ逆台形状であることから、大きな牽引力を発揮する
のである。
すなわち、スリップ率が最大の部位は羽根9間の周方
向中央部であり、この中央部にほぼ逆台形状の大ラグ10
を配置することによって大きなスリップを確実に防止す
る一方、大ラグ10と羽根9との間にほぼ台形状の小ラグ
11を配置することによって泥土中への喰込みを良好にし
つつ泥土の抱込みによる持上げを少なくする。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基いて説明する。
第1図〜第10図は第1実施例を示し、1は田植機に採
用した農用車輪で、中央に軸孔2を有しかつその外周に
取付ボルト孔3を有する略キャップ状のボス4に、3本
のスポーク5を放射状に溶着し、ボス4及びスポーク5
に溶着したブラケット6によってスポーク5を補強し、
3本のスポーク5の先端に環状芯材となる中空金属製リ
ム7を溶着し、さらに、このリム7にゴム等の弾性材を
被覆して弾性輪体8を形成し、この弾性輪体8に羽根
9、大ラグ10及び小ラグ11が周方向に略等間隔に一体成
形されている。そして、前記羽根9、大ラグ10及び小ラ
グ11は、弾性輪体8の外周から径外方向に略同一高さに
突出している。
弾性輪体8は、JIS硬度70〜90度のゴム材を使用する
ことが好ましく、断面形状が円形を呈するリム7の外周
全面に均一厚さで被覆してもよいが、泥土と接触する輪
体外周側(接地面側)が厚肉になるように被覆されると
共に、輪体内周側には径内方向に先細りとなる***部12
が形成されている。そして、この輪体内周側の***部12
の輪体8の全周に亘って形成され、先細りの頂部12aは
泥土を左右に分割する分水嶺の作用をするようになって
いる。
前記羽根9は、前進回転時に強力な牽引力と上方への
反力即ち浮力とを得るものであり、弾性輪体8に周方向
略等間隔に10枚形成されている。なお、羽根9の枚数
は、弾性輪体8の大きさによって適宜設定され、7〜11
枚、特に8〜10枚が好ましい。
また、羽根9は、主体となって牽引力を発揮させるた
めに、弾性輪体8から軸方向両側に張り出され、その幅
9Bは十分な広さとされると共に、弾性輪体8の円形部か
ら径内外方向に大きく突出されており、その径内端部9a
は軸方向中央部が弾性輪体8の***部12の頂部12aと略
一致せられ、且つ幅方向両側から中央側へ幅狭となるよ
うに傾斜されて段部のないつながりをもっている。この
ような形状によって、羽根9と、羽根9及び弾性輪体8
の***部12の連結部における泥土詰りを阻止するように
している。なお、羽根9は、前進回転方向前面9bが曲面
と平面とからなる滑らかな踏面とされ、該羽根9の略中
心を通る円弧Arが径内外端部中央と交替する点を結ぶ直
線Lは、弾性輪体8の求心縁Cに対して角度α(例えば
35度)だけ傾斜しており、さらに、前進回転方向後面の
幅方向端部9Cは窪ませて薄肉とされ、若干の可撓性が付
与され、道路走行中における石などからの衝撃緩和が図
られている。
前記大ラグ10は、羽根9の間の略中央位置でしかも小
ラグ11の間に配置されており、輪体外周側(接地面側)
が軸方向両側に弾性輪体8の軸方向幅8Bよりも徐々に広
くなるように突出して、軸線と平行な断面形状が略逆台
形状で、しかも側面からみて略台形状となっている。そ
して軸方向両側への突出部分は、突出方向(即ち幅方
向)端部に向って順次周方向幅が狭くなり、土中への喰
い込みが円滑でしかも泥土の持上げを防ぐ泥土逃し面10
aが形成されており、軸方向幅10Bは羽根9の幅9Bの約30
%に設定されている。したがって、大ラグ10は、羽根9
に比べて幅狭であるため、発生する牽引力及び泥土持上
げ作用が羽根9よりも小さいけれども、小ラグ11よりは
大きい。
なお、大ラグ10の幅10Bは、弾性輪体8の軸方向幅8B
の約113%である。また、大ラグ10の径外方向端面は、
約8度の傾斜角で軸心方向に傾斜10cせられており、基
部には周方向両側に補強部10dが形成されて十分な強度
と直進性が確保されている。
前記小ラグ11は、側面及び周方向からみて略台形状を
呈すると共に外周からみて略八角形状を呈し、先端は細
くなった喰込み部11aとなっている。そして、弾性輪体
外周側(接地面側)の軸方向幅11Bは、弾性輪体8の軸
方向幅8Bの75〜80%で、大ラグ10の軸方向幅10Bの約60
%に設定されている。また、小ラグ11の基部は周方向両
側に補強部11bが形成され、座屈防止が図られている。
なお、小ラグ11は、喰込み部11aによって耕盤に喰い
込んで牽引力を発生させ、かつ直進性を確保せしめてお
り、泥土持上げ作用は生起しない。
上記第1実施例においては、羽根9、大ラグ10及び小
ラグ11の各径内端部が弾性輪体8内周から径内側へ非突
出であるから、径内部での泥土の持上げ作用を極めて少
なくすることができる。
第11図は本考案の第2実施例を示し、第1実施例と異
なるところは、羽根9が弾性輪体8の径内端から内方に
所定量突出している点で、その他の構成は第1実施例と
同一である。したがって、同一符号を付し、詳細説明は
省略する。
第12図及び第13図は本考案の第3実施例、特に羽根9
の形状を示し、田植機の歩行型2条植え及び乗用型4条
植え等の車輪が苗近くを転動するために苗側に羽根が突
出していない片羽根車輪等に使用される。該羽根9は、
弾性輪体8から径外方向にラグ10,11と略同一高さ突出
し、且つ弾性輪体8の軸方向一側にだけ突出していて、
その突出量は第1実施例の羽根9の一側の突出量と同一
又はより大であり、羽根9の他側面9dは弾性輪体8の側
面よりも内方に位置している。そして、その他羽根9の
配置関係、弾性輪体8及びラグ10,11に対する関係等
は、第1実施例と略同一である。
なお、第3実施例における片側突出の羽根9すなわち
片羽根は、外側のみ、又は内側のみ、さらには、内外側
交互の千鳥型に配置することができる。
第1図、第6図、第8図及び第11図に符号13で示す小
孔は、車輪成形時における型の位置決めピン孔である。
本考案は、上記実施例に限定されるものではなく、種
々に変形することができる。例えば、リム7の外側に弾
性輪体8を被覆形成することもなく、チューブレスタイ
ヤのように、リムの外周に着脱可能とした弾性輪体とす
ることができる。
(考案の効果) 以上詳述したように本考案によれば、フロート機能と
牽引力を奏する羽根9間に、直進機能と牽引力を奏する
側面視ほぼ台形状の大・小ラグを弾性輪体と一体に形成
した農用車輪1において、前記大ラグ10は、前記羽根9
間の周方向中央部に配置されていて該大ラグ10の接地面
の軸方向幅10Bは前記弾性輪体8の軸方向幅8Bより広く
かつ前記羽根9の軸方向の張出量よりも小さくされて周
方向視において略逆台形状に形成されていることから、
羽根9間の周方向中央部において最大のスリップとなる
部分でのスリップを確実に防止することができる。
すなわち、羽根9間の周方向中央部分に羽根9を配置
してもスリップは防止できるが、これでは羽根ピッチが
実質的に小さくされたことになり、泥土の持上げとなる
のを、該中央部分に大ラグ10を一体に配設して泥土の持
上げを防止しつつスリップを確実に防止しているのであ
る。
また、前記小ラグ11は、周方向で隣接する前記羽根9
と前記大ラグ10との間に配置されていて該小ラグ11の接
地面の軸方向幅11Bは前記弾性輪体8の軸方向幅8Bより
も狭くされて周方向視においてほぼ台形状に形成されて
いることから、泥土中への喰込みを良好にして羽根9或
いは大ラグ10との間での泥土の抱込みによる泥土の持上
げを少なくでき、羽根9がスリップした直後に該小ラグ
11が作用して直進性と牽引力を奏してこれに続く大ラグ
10による牽引力発揮までを補足して全体としてスリップ
が少なく直進性が良好な農用車輪を提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図から第10図は本考案の第1実施例を示し、第1図
は全体正面図、第2図は第1図のA−A線断面図、第3
図は第1図のB−B線断面図、第4図は第1図のC−C
線矢視図、第5図は第1図のD−D線断面図、第6図は
第1図のE−E線断面図、第7図は第6図の上面図、第
8図は第1図のF−F線断面図、第9図は第8図の上面
図、第10図は第1図のG部拡大図、第11図は本考案の第
2実施例を示す部分正面図、第12図及び第13図は本考案
の第3実施例の要部を示し、第12図は第1図のB−B線
断面対応断面図、第13図は第1図のC−C線矢視対応矢
視図、第14図は従来例の一部破断部分正面図である。 1……農用車輪、8……弾性輪体、8B……軸方向幅、9
……羽根、9B……軸方向幅、10……大ラグ、10B……幅
方向幅、11……小ラグ、11B……軸方向幅。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】弾性輪体(8)に、径方向外方に突出しか
    つ軸方向に張出した板状の羽根(9)を周方向に間隔を
    おいて一体に形成しているとともに、周方向で隣接する
    前記羽根(9)間に軸方向視(側面視)においてほぼ台
    形状の大ラグ(10)と小ラグ(11)を一体に形成してい
    る農用車輪において、 前記大ラグ(10)は、前記羽根(9)間の周方向中央部
    に配置されていて該大ラグ(10)の接地面の軸方向幅
    (10B)は前記弾性輪体(8)の軸方向幅(8B)より広
    くかつ前記羽根(9)の軸方向の張出量よりも小さくさ
    れて周方向視において略逆台形状に形成されており、 前記小ラグ(11)は、周方向で隣接する前記羽根(9)
    と前記大ラグ(10)との間に配置されていて該小ラグ
    (11)の接地面の軸方向幅(11B)は前記弾性輪体
    (8)の軸方向幅(8B)よりも狭くされて周方向視にお
    いてほぼ台形状に形成されていることを特徴とする農用
    車輪。
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JPS589001B2 (ja) * 1978-06-14 1983-02-18 株式会社クボタ 農用車輪
JPS59136301U (ja) * 1983-03-02 1984-09-11 オ−ツタイヤ株式会社 農用車輪

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