JP2532235Y2 - トランス - Google Patents

トランス

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JP2532235Y2
JP2532235Y2 JP1988005656U JP565688U JP2532235Y2 JP 2532235 Y2 JP2532235 Y2 JP 2532235Y2 JP 1988005656 U JP1988005656 U JP 1988005656U JP 565688 U JP565688 U JP 565688U JP 2532235 Y2 JP2532235 Y2 JP 2532235Y2
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JP
Japan
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winding
shield
primary
transformer
windings
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JP1988005656U
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JPH01110408U (ja
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健 小山
裕 広岡
一成 石川
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は各種の音響機器、映像機器、産業機器などに
利用するトランスに関するものである。
従来の技術 近年の電子技術の発展は目ざましいものがある。とり
わけ、トランスを応用した電子機器、例えば多機能電話
機、ビデオテープレコーダ、カラーテレビジョン受像機
等では電子機器の小型、軽量化を果たすべく、トランス
を含む電子部品は高密度実装され、トランスそのものも
小型化が実現されるようになり、小型で高性能でしかも
ノイズ特性に優れるトランスが要求されている。
従来のトランスは第5図に示すように構成されてい
た。すなわち、第5図では、ボビン1の上下端に上端鍔
2と下端鍔3を設け、下端鍔3には膨大部を形成し、ピ
ン端子4を複数本植設している。
上記ボビン1に1次巻線5を巻回し、後述する銅箔シ
ールド8と上記1次巻線5の絶縁を目的に1次絶縁テー
プ11を巻回処理する。
銅箔シールド8は通常数十ミクロンから数百ミクロン
厚の銅箔によって形成される場合が多く、第6図に示す
ようにトランスのピン端子4に引出し配線処理するため
の引出しリード13が半田付けされている。
第6図の14は引出しリード13の半田付け部を示す。そ
の後、銅箔シールド8と2次巻線6の絶縁を目的に2次
絶縁テープ12を巻回処理し、2次巻線6を巻回したの
ち、ボビン1に磁性材10を挿入しトランスを構成してい
る。
考案が解決しようとする課題 従来のトランスにおいては上記に記すように、銅箔シ
ールド8と1次巻線5及び2次巻線6との絶縁を必要と
すること、ならびに、第5図に示すように引出しリード
13と銅箔シールド8の半田付け部14と2次巻線6との絶
縁を必要とすることから、1次巻線5と銅箔シールド8
間、銅箔シールド8と2次巻線6間にそれぞれ絶縁テー
プ11,12を巻回する必要があった。そのため、絶縁テー
プ11,12のズレ、あるいは銅箔シールド8のエッジによ
り銅線の絶縁皮膜にキズを付けるなど絶縁不良の原因と
なっていた。又、数回にわたりテープを巻くことから作
業性の悪い構造となっていた。
そこで本考案は、1次巻線と2次巻線の線輪間に絶縁
皮膜を有する線材を2〜4層巻回した第3の巻線を設
け、この第3の巻線の巻始めリード及び巻終りリードを
任意の端子に配線、半田処理を行い、シールド巻線を形
成する構成としたものである。
課題を解決するための手段 上記課題を解決するための本考案の手段は、1次巻線
と2次巻線を積層されるように設けると共に、上記1次
巻線と2次巻線の線輪間に絶縁被覆を有する線材を複数
層巻回した第3の巻線を設けて、これに磁芯を組み込ん
でなり、第3の巻線の巻始めリード及び巻終りリードを
任意の端子に配線、半田処理をしてシールド巻線を構成
し、かつ第3の巻線の径を1次巻線の径及び2次巻線の
径よりも小さくするとともに、第3の巻線と1次巻線と
の間に層間テープを設けた構成である。
作用 この手段による作用は次の通りである。
1次巻線と2次巻線の線輪間に第3の巻線を設け、こ
の第3の巻線の巻始めリード及び巻終りリードを任意の
端子に配線、半田処理をし、シールド巻線を構成してい
るため、このシールド巻線はあたかも銅箔テープと同等
の機能を発揮することになる。
すなわち、シールド巻線の巻始めもしくは巻終りリー
ドが、半田付けされたピン端子を経て接地されるため、
シールド巻線の内側に巻線された線輪は、トランス外部
の電解強度変化の影響を受けず、また逆にシールド巻線
の内側に巻線された線輪によって生じる電界変化をトラ
ンス外部へもらさない働きをする。
また、第3の巻線の径を1次巻線の径及び2次巻線の
径よりも小さくするので、各々の巻線を巻回した際、隣
接する1次巻線間及び隣接する2次巻線間の密接状態よ
りも、隣接する第3の巻線間は互いに密接した状態とな
り、隣接する第3の巻線間には、1次巻線間及び2次巻
線間に比べ空隙が生じず、第3の巻線のシールド効果を
非常に高めることができるものである。
さらに、第3の巻線の径が1次巻線の径よりも小さい
ので、第3の巻線と1次巻線との間に層間テープを設け
て、第3の巻線が1次巻線間に入り込んで、第3の巻線
に巻線むらが生じて、シールド効果の低減が発生するこ
とを防止しているものである。
実施例 以下、本考案の実施例を添付の図面を用いて説明す
る。
第1図において、ボビン21の上下端に上端鍔22と下端
鍔23を設け、下端鍔23には膨大部を形成しピン端子24を
複数本植設してある。
上記ボビン21に1次巻線25を巻回し、シールド巻線28
を巻回したのちに2次巻線26を巻回し磁性材30を組み込
んでトランスを構成している。
シールド巻線28は、0.07φ〜0.20φ程度の線径の絶縁
皮膜銅線をボビン21に2〜4層巻回することにより構成
する場合が多く、その巻始めリード及び巻終りリード
は、それぞれ任意のピン端子24に配線、半田処理する。
この絶縁皮膜銅線を2〜4層巻回することによって下層
の絶縁皮膜銅線のすき間にその上層に巻回する絶縁皮膜
銅線が入り込んで完全にすき間を埋めて完全なシールド
効果を得ることができる。
トランスを使用する機器が、プラスアースの機器であ
る場合は、トランスのシールド巻線28の巻始めを接地し
た方が、また逆にトランスを使用する機器がマイナスア
ースの機器である場合は、トランスのシールド巻線28の
巻終りを接地した方がシールド効果が高いことが知られ
ている。しかし、最終的にはトランスを使用する機器の
ユーザーにおいてシールド効果を確認し判断すれば良
い。巻始め、巻終りのどちらか一方をアースに落すこと
により、シールド効果を発揮するが、その選択について
はセットユーザーにおいて任意に選択できるという自由
度をもっている。
第2図を用いて3線輪以上の巻線から成るトランスに
ついて説明する。1次巻線25、2次巻線26、3次巻線27
の3線輪以上の巻線から成る場合、第2図に示すように
各巻線間にそれぞれシールド巻線28,28′を巻回する必
要がある。
この場合、シールド巻線28の巻始めとシールド巻線2
8′の巻始めとは同一ピン端子に配線、半田処理する。
又、巻終りについても同様に、巻終りどうし同じピン端
子に配線、半田処理する。以下、シールド巻線28,28′
の構成については、第1図と同様である。
また、シールド巻線28,28′は0.07φ〜0.20φの比較
的細線であって、図に示すごとく1,2次巻線25,26よりも
径が小さく、これを1次,2次巻線25,26もしくは、巻線
が複数の場合、各線輪間に均一の巻線をすることにより
銅箔テープと同等のシールド効果を発揮する。
このとき、第3図及び第4図に示すように、各線輪間
にシールド巻線28,28′を巻回する前に、下巻線の巻線
むらからなる凸凹を解消するため、厚さ25μ〜50μの層
間テープ29を2〜4周巻回している。
このように層間テープ29を巻回することにより凸凹が
解消され、その上に巻回するシールド巻線28,28′がよ
り均一に巻線されることにより、より優れたシールド効
果を発揮する。又、この層間テープ29は、巻線間の耐圧
を保証するためにも効果を発揮する。
考案の効果 以上のように本考案は、1次巻線と2次巻線の線輪間
に絶縁皮膜を有する線材を2〜4層巻回した第3の巻線
を設け、この第3の巻線の巻始めリード及び巻終りリー
ドを任意のピン端子に配線、半田処理をしシールド巻線
を構成することにより単なる巻線工程だけで構成できる
ためトランスの巻線作業の改善を図ると共に、各巻線は
絶縁皮膜を有しているため絶縁性も確保でき、特別な絶
縁処理が不要となり安全性かつ信頼性に優れるトランス
を構成することが可能となる。さらにシールド巻線は絶
縁皮膜を有する線材を2〜4層巻回して構成するため、
巻線のすき間を完全に埋める構成となり、シールド効果
の優れたものとすることができる。
また、第3の巻線の径を1次巻線の径及び2次巻線の
径よりも小さくするので、各々の巻線を巻回した際、隣
接する1次巻線間及び隣接する2次巻線間の密接状態よ
りも、隣接する第3の巻線間は互いに密接した状態とな
り、隣接する第3の巻線間には、1次巻線間及び2次巻
線間に比べ空隙が生じず、第3の巻線のシールド効果を
非常に高めることができるものである。
さらに、第3の巻線の径が1次巻線の径よりも小さい
ので、第3の巻線と1次巻線との間に層間テープを設け
て、第3の巻線が1次巻線間に入り込んで、第3の巻線
に巻線むらが生じて、シールド効果の低減が発生するこ
とを防止しているものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のトランスの前程例を示す2線輪から成
るトランスの巻線部の断面図、第2図は本考案の他の前
程例で、3線輪から成るトランスの巻線部の断面図、第
3図及び第4図は第1図,第2図のトランスの各線輪間
に層間テープを巻回したトランスの巻線部の断面図、第
5図は従来のトランスの巻線部の断面図、第6図は銅箔
テープと半田部の斜視図である。 21……ボビン、22……上端鍔、23……下端鍔、24……ピ
ン端子、25……1次巻線、26……2次巻線、27……3次
巻線、28……シールド巻線、29……層間テープ、30……
磁性材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 石川 一成 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 実開 昭49−92415(JP,U) 実開 昭53−74617(JP,U) 実公 昭46−15687(JP,Y2)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】1次巻線と2次巻線を積層されるように設
    けると共に、上記1次巻線と2次巻線の線輪間に絶縁被
    覆を有する線材を複数層巻回した第3の巻線を設けて、
    これに磁芯を組み込んでなり、第3の巻線の巻始めリー
    ド及び巻終りリードを任意の端子に配線、半田処理をし
    てシールド巻線を構成し、かつ第3の巻線の径を1次巻
    線の径及び2次巻線の径よりも小さくするとともに、第
    3の巻線と1次巻線との間に層間テープを設けたトラン
    ス。
JP1988005656U 1988-01-20 1988-01-20 トランス Expired - Lifetime JP2532235Y2 (ja)

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JPH01110408U JPH01110408U (ja) 1989-07-26
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