JP2532000B2 - グラフィック経路予測表示方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、デジタル・ビデオ効果（DVE）システム用
のグラフィック表示システムのグラフィック経路の予測
を表示する方法、特に、ビデオ効果を発生したり変更す
る際に、ビデオ効果を実際に実行することなく、操作者
に視覚的援助を与えるグラフィック経路の予測を表示す
る方法に関する。

［従来の技術］ DVEシステムの機能の１つは、３次元「領域（ユニバ
ース）」において、２次元ビデオ・イメージを操作する
ことである。グラフィック表示システムは、実際のビデ
オ・イメージの代わりにビデオ・イメージの外観である
「ワイヤーフレーム」を用いて、この機能をエミュレー
ションする。操作者の制御の下に、DVEシステムは、３
次元領域内で、イメージを自由に回転及び移動できる。
操作者は、この容易さにより、この領域内で、微妙な位
置やキーフレームを定義できる。なお、一連のキーフレ
ームが、ビデオ効果を設定する。操作者は、この効果が
設定された後、DVEシステムが自動的にこの効果を実行
するようにする。DVEシステムは、この効果内で、一連
の各キーフレーム対の間となる一連の中間位置を発生す
ることにより、この効果を実行する。この一連の中間位
置をビデオ・フィールド・レートで発生して、動きを与
える。

選択された一連の中間位置は、効果の実行が追従する
経路を形成する。DVEシステムは、これら中間位置を決
定する複数のアルゴリズムを与えると共に、キーフレー
ムを基にして、操作者は、キーフレーム上の結果として
の複数の経路から任意の経路を選択をすることができ
る。例えば、これらアルゴリズムの１つにより、操作者
は、張力、連続性及びバイアスの如き経路制御パラメー
タを調整して、経路に対する制御を更に試すことができ
る。1989年１月10日に発行されたウィテク等の米国特許
第4797836号（特開昭63−155365号に対応）は、かかる
アルゴリズムを開示している。これらパラメータは、キ
ーフレームを基本として、キーフレーム上で可変でき
る。

［発明が解決しようとする課題］ しかし、操作者が、ビデオ効果を行う経路にわたって
非常に多くの制御を行うが、アルゴリズム又はパラメー
タの選択による変化の結果は、ビデオ効果を実行するま
で、見ることができない。

したがって、本発明の目的は、ビデオ効果を変更する
際に、このビデオ効果を実行した際に生じるであろう経
路を示すことにより、操作者を視覚的に援助するグラフ
ィック経路予測表示方法を提供することである。

［課題を解決するための手段及び作用］ 本発明によれば、ビデオ効果を定義する種々のパラメ
ータを操作者が変更すると、このビデオ効果の予測され
る動きの経路を示すことにより、操作者は、このビデオ
効果を実行した際、このビデオ効果が如何に現れるかを
観察できるようなグラフィック経路予測の表示ができ
る。複数の定義した位置の各々において、表示用のワイ
ヤーフレームを発生する。このワイヤーフレームは、一
般に、キーフレームと呼ばれる。そして、操作者が選択
した表示アルゴリズムやパラメータに応じて、複数の中
間ワイヤーフレーム、ドット又は点線を、選択した表示
間隔で、表示のために発生する。操作者が、他のアルゴ
リズムを選択したり、パラメータを変化させたり、キー
フレームを操作すると、新たな中間ワイヤーフレーム、
ドット、点線が表示用に発生するので、その表示は、変
更されたキーフレーム、アルゴリズム又はパラメータに
応じて、ビデオ効果を実行した際に生じるキーフレーム
間の予測される動きの経路を実時間で示す。

本発明のその他の目的、利点及び新規な特徴は、添付
図を参照した以下の説明より明らかになろう。

［実施例］ 第２図は、本発明のグラフィック経路予測表示の機能
を含んだビデオ効果システムのブロック図である。この
ビデオ効果システム10は、制御パネル12を具えている。
この制御パネルは12は、操作者インタフェースとして作
用すると共に、制御器回路14との相互作用を行う。制御
器回路14は、制御信号を種々のビデオ（イメージ）プロ
セッサ16及びグラフィック表示システム18に供給する。
イメージ・プロセッサ16は、種々の信号源、例えば、蓄
積メディア、コンピュータ又はビデオ信号源等からの入
力イメージを受け、それらを組み合わせて、表示用の最
終出力イメージを発生する。この最終出力イメージを混
合器20に入力して、グラフィック出力か、最終出力イメ
ージか、又は最終出力イメージに重なったグラフィック
出力を発生する。混合器20の出力をモニタ22に表示する
ので、操作者は、イメージ・プロセッサ16が発生した種
々のイメージを操作するのに用いる制御パネル12での入
力の効果を観察できる。

ビデオ効果用の経路表示を表すワイヤーフレームを黒
の背景に対して表示してもよい。この場合、キー・ワイ
ヤーフレームは、白であり、中間ワイヤーフレームは、
区別のため灰色の影である。その代わりに、キー・ワイ
ヤーフレームが、ある色で、中間ワイヤーフレームは他
の色でもよい。また、ワイヤーフレームを、同じ方法
で、最終出力イメージの上に表示してもよい。さらに、
この機能は、本願の発明者により1988年８月４日に出願
された米国特許出願第07/228087号（特開平２−103097
号に対応）の「グラフィック表示用の縮小したビューポ
ート」に開示された如き縮小ビューポート機能と共に動
作させてもよいので、表示に含まれる領域のわずかな一
部ではなく全領域において、経路表示を観測できる。ワ
イヤーフレームをこのように同時にプロットすることに
より、経路の時間領域を観測できる。ｚ軸変換用に、ワ
イヤーフレームの「隠れた」部分を禁止できる。また、
文字数字を用いて、キー位置及び操作するイメージの信
号源を識別できる。

クラフィック経路表示アルゴリズムは、ビデオ効果を
実行する際に通常表示される一連の表示点を発生する。
これら点は、第１図（ビデオ効果を表す図）に示す如
く、実際のビデオ・イメージの外観を表す上記のワイヤ
ーフレーム24、点25又は点線27の如くグラフィック・イ
メージと共に表せる。この表示点の１セットは、ビデオ
効果が定義する総べての表示点を表すキーフレーム点及
び中間点を含む。ビデオ効果内の各表示点は、ビデオ効
果への時間の関数、又はビデオ効果内での位置の関数な
ので、ビデオ効果の開始から測定した時間値とみなせ
る。

第１図に示す如き経路表示点の完全な１セット（１
組）は、効果キーフレーム24、DVE制御器（制御回路）1
4内のワーキング・バッファ、効果期間（Ｔ）及びビデ
オ表示レート（VDR）から決定する。このVDRは、１秒当
たり30フレームの標準テレビジョン・フィールド・レー
トであり、各フレームは２フィールドである。デジタル
・ビデオ効果システムは、このビデオ効果が定義する各
ビデオ・イメージ用の表示点を計算する。このビデオ効
果は、時間が1/VDRずつ等しく離れた一連の位置から決
まる表示点を含んでいると共に、「中間」位置26も含ん
でいる。位置の総数Ｐは、効果の期間とVDRとの積で次
のようになる。

Ｐ＝Ｔ＊VDR これら点は、1/VDR当たり１位置で、実時間で表示され
るか（「実行」モード）、このシステムを特定の位置に
止める（「アップデート」モード）ことができる。

第３図は、本発明のグラフィック経路予測表示用の一
般的な状態図である。この第３図に示す如く、経路表示
アルゴリズム30は、デジタル・ヒデオ効果制御器14から
情報を受け、２つのキーフレーム及び関連した係数の形
式で、表示情報を、グラフィック表示システム18に出力
する。第４図は、本発明のグラフィック経路予測表示の
経路表示アルゴリズムの状態図である。この第４図に詳
細に示す如く、経路表示アルゴリズム30は、ビデオ効果
期間、ビデオ効果への現在の位置、及び種々の操作者の
選択を用いて、ビデオ効果のどの位置を表示するかを決
定する。この効果期間は、ビデオ効果の全期間であり、
現在の位置は、ビデオ効果へ入るテジタル効果システム
の現在の時間であり、操作者の選択は、経路表示を変更
するパラメータである。時間的に特定されて表示される
経路部分と、表示された経路部分が固定されるかと、現
在の位置又は時間に対して中央であるかと、ワイヤーフ
レーム、点又はラインのいずれかとしての表示点のグラ
フィック表現と、経路表示の密度又は位置レート（n/VD
R）（なお、ｎは整数であるので、総べてのｎ番目の位
置が表示される）とを、操作者が選択する。

DVE制御器14内のワーキング・バッファは、表示点を
定義する現在の点から決定されたパラメータを含んでい
る。このワークキング・バッファは、現在位置がキーフ
レーム位置上ならば、キーフレーム・パラメータを含ん
でおり、現在位置がキーフレーム間にあるならば、中間
パラメータを含んでいる。このアップデート・モードに
おいて、操作者は、ワーキング・バッファ・パラメータ
を変更し、ビデオ効果を実際に変更することなく、これ
ら変更によってその効果に表れる影響を見れる。ワーキ
ング・バッファ変化をビデオ効果に具体化してスクラッ
チ効果を生成し、このスクラッチ効果を用いて経路表示
を発生する。現在の位置がキーフレーム位置上ならば、
ワーキング・バッファへの変更がこのキーフレームへの
変更であると仮定して、このスクラッチ効果を生成す
る。現在の位置がキーフレーム間ならば、キーフレーム
を経路上の現在の位置に挿入し、ワーキング・バッファ
への変更をこのキーフレームに行うと仮定することによ
り、スクラッチ効果を生成する。

各選択した位置に対して、経路表示アルゴリズム30
は、この位置を用いて、スクラッチ効果から２つの連続
的なキーフレームを選択すると共に、第１キーフレーム
から第２キーフレームへの時間の割合か、これら２つの
キーフレームの位置に関連した位置を表す中間係数を計
算する。これら２つのキーフレーム及び係数は、共に表
示点を決定する充分な情報を含んでいる。上述の米国特
許出願第07/228087号「グラフィック表示用の縮小した
ビューポート」に開示されたグラフィック表示システム
が「新たな実行情報」を発生するのと同じ方法で、グラ
フィック表示システム18内の中間アルゴリズムが、２つ
のキーフレーム及び係数から表示点を決定する。

第５図は、本発明のグラフィック経路予測表示方法が
発生した経路表示の図であり、第６図は、第５図のビデ
オ効果用の変更した経路表示の図である。第５図では、
隠れ線を削除することなく、実線のワイヤーフレームと
して中間位置26を示す。一方、第６図においては、奥行
きが判るように、隠れ線をなくして中間位置を示す。操
作者は、第２図のシステムにより、最初の３つのキーフ
レーム24を含む表示を、効果部分として選択した。操作
者が、経路に悪影響を与えるキーフレームの変更を行う
ので、経路表示アルゴリズム30は、経路表示を自動的に
調整して、操作者が行う変更を示す。この調整は、操作
者が行うジョイスティクやノブの調整に応じて、実時間
で行われる。キーフレーム２の位置は、操作者によっ
て、Ｙ次元で上に、Ｚ次元で後ろに変更され、キーフレ
ーム２の大きさを遠近法により小さくみせる。また、経
路表示アルゴリズム30は、操作者が選択した隠れ線を除
去するか否かにより、第５又は第６図の経路表示とし
て、第２図から得た新たなビデオ効果を表す。その結果
の表示は、「スリンキー（slinky）」の如くなり、この
一端は、変更されたキーフレームに取り付けられる。操
作者は、これら変更を保存して、あらたな効果を実行で
きるか、これら変更を放棄して、古い効果を実行でき
る。

［発明の効果］ よって、本発明によれば、グラフィック経路を形成す
る一連のワイヤフレームとしてモニタ上にグラフィック
表示するビデオ効果の期間を選択し、この選択した期間
のパラメータを変更し、この変更したパラメータをビデ
オ効果に適用することなく、この変更したパラメータに
応じてグラフィック経路に沿ったワイヤフレームの位置
を変更し、この変更したワイヤフレームの位置によりグ
ラフィック経路を表示する。よって、変更したパラメー
タによってビデオ効果を実際には変更しないで、この変
更したパラメータをビデオ効果に適用した場合における
ビデオ効果の予測経路を示すことができる。したがっ
て、操作者は、種々のビデオ効果を実際に実行すること
なく、これらビデオ効果による予測経路を試すことがで
きる。また、実際のビデオ効果を実行しないで、ワイヤ
フレームにより予測経路を示すので、処理にかかる時間
を短縮することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明のグラフィック経路予測表示方法に用
いるビデオ効果を示す図。 第２図は、本発明のグラフィック経路予測表示方法を含
むビデオ効果システムのブロック図。 第３図は、本発明のグラフィック経路予測表示方法の一
般的な状態図。 第４図は、本発明のグラフィック経路予測表示方法の経
路表示アルゴリズムの状態図。 第５図は、本発明のグラフィック経路予測表示方法が発
生した経路表示を示す図。 第６図は、第５図のビデオ効果用の変更した経路表示を
示す図。

フロントページの続き (72)発明者 チャールズ・クィンティン・ホアード アメリカ合衆国 カリフオルニア州 95945 グラス・バレー ダルマシア ン・ドライブ 14741 (72)発明者 ネイル・アール・オルムステッド アメリカ合衆国 カリフオルニア州 95959 ネバダ・シティー トランクィ リティ・レイン 13641 (72)発明者 ウィリアム・シー・ラング アメリカ合衆国 カリフオルニア州 95945 グラス・バレー ピー・オー・ ボックス 2225 (56)参考文献 特開 昭58−195368（ＪＰ，Ａ)

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ビデオ効果に影響するパラメータを変更し
   て、上記ビデオ効果を実際に変更することなく、上記ビ
   デオ効果のグラフィック経路を表示するグラフィック経
   路予測表示方法であって、 上記グラフィック経路を形成する一連のワイヤフレーム
   としてモニタ上にグラフィック表示する上記ビデオ効果
   の期間を選択し、 上記ビデオ効果の上記選択した期間に影響する上記パラ
   メータを変更し、 上記変更したパラメータを上記ビデオ効果に適用するこ
   となく、上記変更したパラメータに応じて上記グラフィ
   ック経路に沿った上記ワイヤフレームの位置を変更し、 上記変更したワイヤフレームの位置により上記グラフィ
   ック経路を表示して、上記変更したパラメータを上記ビ
   デオ効果に適用した場合における上記ビデオ効果の予測
   経路を示すことを特徴とするグラフィック経路予測表示
   方法。