JP2531718Y2 - 自動車の前部車体構造 - Google Patents

自動車の前部車体構造

Info

Publication number
JP2531718Y2
JP2531718Y2 JP1990117781U JP11778190U JP2531718Y2 JP 2531718 Y2 JP2531718 Y2 JP 2531718Y2 JP 1990117781 U JP1990117781 U JP 1990117781U JP 11778190 U JP11778190 U JP 11778190U JP 2531718 Y2 JP2531718 Y2 JP 2531718Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cross member
lower panel
connecting member
cross
vehicle body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1990117781U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0474185U (ja
Inventor
芳和 井出
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP1990117781U priority Critical patent/JP2531718Y2/ja
Publication of JPH0474185U publication Critical patent/JPH0474185U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2531718Y2 publication Critical patent/JP2531718Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本願考案は、自動車の前部車体構造に関し、さらに詳
しくは、自動車における車室前部を構成する車体構造の
改良に関するものである。
(従来の技術) 自動車の前部車体構造において、車体前部両側に配設
されるフロントフレーム間を、車室前部を構成するダッ
シュロアパネルに接合されて車幅方向に延びるクロスメ
ンバーを介して連結し、左右のフロントフレームとクロ
スメンバーとによってコ字状の剛性枠を形成するように
したものは、実開平2−48490号公報にも開示されてい
るように公知である。
(考案が解決しようとする課題) 上記公知例における如く、左右のフロントフレームと
クロスメンバーとによりコ字状の剛性枠を形成するよう
にした場合、自動車正突時における耐力はある程度確保
できるものの、クロスメンバーの中央部における耐力が
不十分となるおそれがある。特に、エンジンを車体前部
に搭載するタイプの自動車の場合、正突時におけるエン
ジン後退に対する耐力が不十分となるとともに、ノーズ
ダイブ(即ち、車室前部の沈み込み)を十分に防止でき
ない場合が生じるおそれがある。
本願考案は、上記の点に鑑みてなされたもので、クロ
スメンバーに対して縦方向の補強を行うことにより、正
突時の耐力強化およびノーズダイブの防止を図ることを
目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 請求項1の考案では、上記課題を解決するための手段
として、車体前部両側に配設されるフロントフレームの
後部間を、ダッシュロアパネルに接合されて車幅方向に
延び且つ前記両フロントフレーム間に亙って連続する閉
断面部を前記ダッシュロアパネルとの間に形成するクロ
スメンバーにより連結した自動車の前部車体構造におい
て、該クロスメンバーを、車体フロア部に形成されたト
ンネル部に対して縦方向に延びる第1連結部材を介して
連結するとともに、、該第1連結部材と前記クロスメン
バーと前記トンネル部との間に連続する閉断面部を形成
している。
請求項2の考案では、上記課題を解決するための手段
として、車体前部両側に配設されるフロントフレームの
後部間を、ダッシュロアパネルに接合されて車幅方向に
延び且つ前記両フロントフレーム間に亙って連続する閉
断面部を前記ダッシュロアパネルとの間に形成するクロ
スメンバーにより連結した自動車前部車体構造におい
て、該クロスメンバーを、ダッシュロアパネル後面に付
設されたダッシュアッパークロスメンバーに対して縦方
向に延びる第2連結部材を介して連結するとともに、該
第2連結部材と前記クロスメンバーと前記ダッシュアッ
パークロスメンバーとの間に連続する閉断面部を形成し
ている。
請求項3の考案では、上記課題を解決するための手段
として、車体前部両側に配設されるフロントフレームの
後部間を、ダッシュロアパネルに接合されて車幅方向に
延び且つ前記両フロントフレーム間に亙って連続する閉
断面部を前記ダッシュロアパネルとの間に形成するクロ
スメンバーにより連結した自動車の前部車体構造におい
て、該クロスメンバーを、カウル部前面に付設された閉
断面構造のカウルフロントに対して縦方向に延びる第3
連結部材を介して連結するとともに、該第3連結部材と
前記クロスメンバーと前記カウルフロントとの間に連続
する閉断面部が形成している。
請求項4の考案では、上記課題を解決するための手段
として、前記請求項1あるいは2記載の自動車の前部車
体構造において、前記クロスメンバーの両端を、左右の
ヒンジピラーに連結している。
(作用) 請求項1、2および3の考案では、上記手段によって
次のような作用が得られる。
即ち、自動車正突時においてクロスメンバーに作用す
る力の一部が、縦方向に連続する閉断面部を有する連結
部材により受け止められることとなり、正突時の耐力が
向上せしめられるとともに、前記連結部材の縦方向補強
効果によりノーズダイブも防止される。
請求項4の考案では、上記手段によって次のような作
用が得られる。
即ち、クロスメンバーの両端部における支持剛性が強
化されることとなるため、自動車正突時の耐力がより一
層向上せしめられることとなる。
(考案の効果) 請求項1の考案によれば、車体前部両側に配設される
フロントフレームの後部間を、ダッシュロアパネルに接
合されて車幅方向に延び且つ前記両フロントフレーム間
に亙って連続する閉断面部を前記ダッシュロアパネルと
の間に形成するクロスメンバーにより連結した自動車の
前部車体構造において、該クロスメンバーを、車体フロ
ア部に形成されたトンネル部に対して縦方向に延びる第
1連結部材を介して連結するとともに、該第1連結部材
と前記クロスメンバーと前記トンネル部との間に連続す
る閉断面部を形成したので、車体剛性が大幅に向上する
ことは勿論、自動車正突時においてクロスメンバーに作
用する力の一部が、縦方向に連続する閉断面部を有する
第1連結部材により受け止められることとなる結果、正
突時の耐力が大幅に向上することとなるため、正突性能
の大幅な向上が得られるという実用的な効果がある。ま
た、前記第1連結部材の縦方向補強効果によりノーズダ
イブも効果的に防止することができるという効果もあ
る。
請求項2の考案によれば、車体前部両側に配設される
フロントフレームの後部間を、ダッシュロアパネルに接
合されて車幅方向に延び且つ前記両フロントフレーム間
に亙って連続する閉断面部を前記ダッシュロアパネルと
の間に形成するクロスメンバーにより連結した自動車の
前部車体構造において、該クロスメンバーを、ダッシュ
アッパーパネル後面に付設されたダッシュアッパークロ
スメンバーに対して縦方向に延びる第2連結部材を介し
て連結するとともに、該第2連結部材と前記クロスメン
バーと前記ダッシュアッパークロスメンバーとの間に連
続する閉断面部を形成したので、車体剛性が大幅に向上
することは勿論、自動車正突時においてクロスメンバー
に作用する力の一部が、縦方向に連続する閉断面部を有
する第2連結部材により受け止められることとなる結
果、正突時の耐力が大幅に向上することとなるため、正
突性能の大幅な向上が得られるという実用的な効果があ
る。また、前記第2連結部材の縦方向補強効果によりノ
ーズダイブも効果的に防止することができるという効果
もある。
請求項3の考案によれば、車体前部両側に配設される
フロントフレームの後部間を、ダッシュロアパネルに接
合されて車幅方向に延び且つ前記両フロントフレーム間
に亙って連続する閉断面部を前記ダッシュロアパネルと
の間に形成するクロスメンバーにより連結した自動車の
前部車体構造において、該クロスメンバーを、カウル部
前面に付設された閉断面構造のカウルフロントに対して
縦方向に延びる第3連結部材を介して連結するととも
に、該第3連結部材と前記クロスメンバーと前記カウル
フロントとの間に連続する閉断面部が形成したので、車
体剛性が大幅に向上することは勿論、自動車正突時にお
いてクロスメンバーに作用する力の一部が、縦方向に連
続する閉断面部を有する第3連結部材により受け止めら
れることとなる結果、正突時の耐力が大幅に向上するこ
ととなるため、正突性能の大幅な向上が得られるという
実用的な効果がある。また、前記第3連結部材の縦方向
補強効果によりノーズダイブも効果的に防止することが
できるという効果もある。
請求項4の考案によれば、請求項1あるいは2記載の
自動車の前部車体構造において、前記クロスメンバーの
両端を、左右のヒンジピラーに連結したので、クロスメ
ンバーの両端部における支持剛性が強化されることとな
る結果、自動車正突時の耐力がより一層向上せしめられ
ることとなり、正突性能向上に大いに寄与するという実
用的な効果がある。
(実施例) 以下、添付の図面を参照して、本願考案の幾つかの好
適な実施例を説明する。
実施例1 第1図ないし第4図には、本願考案の実施例1にかか
る自動車の前部車体構造が示されている。本実施例は、
請求項1および4の考案に対応するものである。なお、
図面には、前部車体の右側部分についてのみ示されてい
るが、左側部分も同一構造とされている。
本実施例の場合、車体前部両側に配設されるフロント
フレーム1,1の後部間は、ダッシュロアパネル2の後面
に接合されて車幅方向に延びるクロスメンバー3により
連結されている。該クロスメンバー3は、断面ハット状
を呈しており、その両端は、カウルサイドパネル4およ
びヒンジピラー5内面にも接合され、ダッシュロアパネ
ル2、カウルサイドパネル4およびヒンジピラー5との
間で前記両フロントフレーム1,1間に亙って連続する閉
断面部を構成している。
前記ダッシュロアパネル2の下部には、フロアパネル
6との接合部2aが形成されており、該接合部2aからフロ
アパネル6にかけて、トンネル部7が形成されている
(第1図および第2図参照)。該トンネル部7の下部空
間は、ドライブシャフト等の配設スペースとして使用さ
れる。
しかして、前記クロスメンバー3と前記トンネル部7
の上面とは、縦方向に延びる第1連結部材8を介して連
結されている。該第1連結部材8は、断面ハット状を呈
しており、クロスメンバー3とトンネル部7との間を連
結した状態において内部に連続する閉断面部が形成され
こととなっている(第1図、第2図および第4図参
照)。
図面中、符号9はダッシュアッパーパネル、10はカウ
ルパネル、11は前記ダッシュアッパーパネル9の後面に
接合されたダッシュアッパークロスメンバー、12サイド
シルである。
上記の如く構成したことにより、車体前部には、左右
のフロントフレーム1,1とクロスメンバー3とによりコ
字状の剛性枠が形成されるとともに、該剛性枠の車幅方
向中央部とトンネル部7とが第1連結部材8を介して連
結されることとなるため、車体前部構造の剛性が大幅に
向上することとなるとともに、自動車正突時における耐
力も大幅に向上することとなる。特に、車体前部にエン
ジンを搭載するタイプ(即ち、フロントエンジンタイ
プ)の自動車においては、正突時のエンジン後退により
生ずる後方移動力の一部を第1連結部材が受け持つこと
となるため、正突性能の向上が著しくなる。また、クロ
スメンバー3とトンネル部7とを縦方向に連続する閉断
面部を有する第1連結部材8で連結するようにしたこと
により、上下方向への変形抑止力が増大することとな
り、ノーズダイブの防止に大いに寄与することともな
る。さらに、本実施例の場合、クロスメンバー3の両端
部をヒンジピラー5,5に連結するようにしているため、
クロスメンバー3の支持耐力がさらに向上することとな
る。
実施例2 第5図には、本願考案の実施例2にかかる自動車の前
部車体構造が示されている。本実施例は、請求項1およ
び4の考案に対応するものである。
本実施例の場合、前記第1連結部材8をフロアパネル
6と一体に形成している。このように構成することによ
って、車体構成部品点数の削減を図っているのである。
その他の構成および作用効果は、実施例1と同様なので
説明を省略する。
実施例3 第6図には、本願考案の実施例3にかかる自動車の前
部車体構造が示されている。本実施例は、請求項1およ
び4の考案に対応するものである。
本実施例の場合、前記第1連結部材8は、ダッシュロ
アパネル2においてクロスメンバー3が接合されている
部位の前面側とトンネル部7の下面とを連結せしめてい
る。つまり、第1連結部材8の一端側は、ダッシュロア
パネル2を介してクロスメンバー3に接合されることと
なっているのである。その他の構成および作用効果は実
施例1と同様なので説明を省略する。
実施例4 第7図および第8図には、本願考案の実施例4にかか
る自動車の前部車体構造が示されている。本実施例は、
請求項2および4の考案に対応するものである。
本実施例の場合、前記クロスメンバー3における車幅
方向中央部と前記ダッシュアッパークロスメンバー11と
が、実施例1における第1連結部材8に代えて、縦方向
に延びる第2連結部材13を介して連結されている。該第
2連結部材13も、断面ハット状を呈しており、クロスメ
ンバー3とダッシュアッパークロスメンバー11との間を
連結した状態において内部に閉断面が形成されこととな
っている(第8図参照)。その他の構成は実施例1と同
様なので説明を省略する。
上記の如く構成したことにより、車体前部には、左右
のフロントフレーム1,1とクロスメンバー3とによりコ
字状の剛性枠が形成されるとともに、該剛性枠の車幅方
向中央部とダッシュアッパークロスメンバー11とが第2
連結部材13を介して連結されることとなるため、車体前
部構造の剛性が大幅に向上することとなるとともに、自
動車正突時における耐力も大幅に向上することとなる。
特に、車体前部にエンジンを搭載するタイプ(即ち、フ
ロントエンジンタイプ)の自動車においては、正突時の
エンジン後退により生ずる後方移動力の一部を第2連結
部材13が受け持つこととなるため、正突性能の向上が著
しくなる。また、クロスメンバー3とダッシュアッパー
クロスメンバー11とを縦方向連続する閉断面部を有する
第2連結部材13で連結するようにしたことにより、上下
方向への変形抑止力が増大することとなり、ノーズダイ
ブの防止に大いに寄与することともなる。その他の作用
効果は実施例1と同様なので説明を省略する。
実施例5 第9図には、本願考案の実施例5にかかる自動車の前
部車体構造が示されている。本実施例は、請求項1、2
および4の考案に対応するものである。
本実施例の場合、実施例1と実施例4とを組み合わせ
た構成とされている。即ち、クロスメンバー3は、第1
連結部材8を介してトンネル部7の上面と連結されると
ともに、第2連結部材13を介してダッシュアッパークロ
スメンバー11と連結されているのである。
このように構成したことにより、クロスメンバー3に
対する補強効果が大幅に増大することとなる。その他の
構成および作用効果は、実施例1および4と同様なので
説明を省略する。なお、実施例2における如く、第1連
結部材8をフロアパネル6と一体とする場合もある。
実施例6 第10図には、本願考案の実施例6にかかる自動車の前
部車体構造が示されている。本実施例は、請求項1、2
および4の考案に対応するものである。
本実施例の場合、実施例3と実施例4とを組み合わせ
た構成とされている。即ち、クロスメンバー3とダッシ
ュロアパネル2との接合部とトンネル部7の下面とを第
1連結部材8で連結するとともに、クロスメンバー3と
ダッシュアッパークロスメンバー11とを第2連結部材13
で連結しているのである。
このように構成したことにより、クロスメンバー3に
対する補強効果が大幅に増大することとなる。その他の
構成および作用効果は、実施例3および4と同様なので
説明を省略する。
実施例7 第11図ないし第14図には、本願考案の実施例7にかか
る自動車の前部車体構造が示されている。本実施例は、
請求項3の考案に対応するものである。
本実施例の場合、クロスメンバー3は、ダッシュロア
パネル2の前面側に接合されている。また、ダッシュア
ッパーパネル9とカウルパネル10とにより構成されるカ
ウル部14の前面側には、前記ダッシュロアパネル2の上
部延設部2bとダッシュアッパーパネル9とにより構成さ
れる閉断面形状のカウルフロント15が形成されている。
しかして、前記クロスメンバー3とカウルフロント15
とは、それらの車幅方向中央部において縦方向に延びる
第3連結部材16を介して連結されている。該第3連結部
材16も、断面ハット状を呈しており、クロスメンバー3
とカウルフロント15との間を連結した状態において内部
に閉断面が形成されこととなっている(第12図および第
14図参照)。本実施例の場合、クロスメンバー3の両端
部は、フロントフレーム1,1にのみ連結されており、ヒ
ンジピラー5,5とは連結されていない。なお、第13図に
鎖線で図示しているように、ヒンジピラー5とダッシュ
ロアパネル2におけるクロスメンバー3の接合部とを補
強部材17を介して連結するようにする場合もある。その
他の構成は実施例1と同様なので説明を省略する。
上記の如く構成したことにより、車体前部には、左右
のフロントフレーム1,1とクロスメンバー3とによりコ
字状の剛性枠が形成されるとともに、該剛性枠の車幅方
向中央部とカウルフロント15とが第3連結部材16を介し
て連結されることとなるため、車体前部構造の剛性が大
幅に向上することとなるとともに、自動車正突時におけ
る耐力も大幅に向上することとなる。特に、車体前部に
エンジンを搭載するタイプ(即ち、フロントエンジンタ
イプ)の自動車においては、正突時のエンジン後退によ
り生ずる後方移動力の一部を第3連結部材16が受け持つ
こととなるため、正突性能の向上が著しくなる。また、
クロスメンバー3とカウルフロント15とを縦方向に連続
する閉断面を有する第3連結部材16で連結するようにし
たことにより、上下方向への変形抑止力が増大すること
となり、ノーズダイブの防止に大いに寄与することとも
なる。
実施例8 第15図には、本願考案の実施例8にかかる自動車の前
部車体構造が示されている。本実施例は、請求項1およ
び3の考案に対応するものである。
本実施例の場合、実施例7におけるクロスメンバー3
の車幅方向中央部とトンネル部7の下面とを、実施例3
におけると同様に第1連結部材8を介して連結してい
る。その他の構成は実施例7と同様なので説明を省略す
る。
上記の如く構成したことにより、実施例3および実施
例7におけると同様な作用効果が得られる。
実施例9 第16図には、本願考案の実施例9にかかる自動車の前
部車体構造が示されている。本実施例は、請求項1の考
案に対応するものである。
本実施例の場合、実施例7における第3連結部材16に
代えて、クロスメンバー3のダッシュロアパネル2への
接合部後面における車幅方向中央部とトンネル部7の上
面とを、実施例1で使用されている第1連結部材8で連
結している。その他の構成は実施例7と同様なので説明
を省略する。
上記の如く構成したことにより、実施例1におけると
同様な作用効果が得られる。
実施例10 第17図には、本願考案の実施例10にかかる自動車の前
部車体構造が示されている。本実施例は、請求項1の考
案に対応するものである。
本実施例の場合、実施例7における第3連結部材16に
代えて、クロスメンバー3の車幅方向中央部とトンネル
部7の下面とを、実施例3におけると同様に第1連結部
材8を介して連結している。その他の構成は実施例7と
同様なので説明を省略する。
上記の如く構成したことにより、実施例3におけると
同様な作用効果が得られる。
実施例11 第18図には、本願考案の実施例11にかかる自動車の前
部車体構造が示されている。本実施例は、請求項2の考
案に対応するものである。
本実施例の場合、実施例7における第3連結部材16に
代えて、クロスメンバー3のダッシュロアパネル2への
接合部後面とダッシュアッパークロスメンバー11とを、
それらの車幅方向中央部において実施例4と同様に第2
連結部材13で連結している。その他の構成は実施例7と
同様なので説明を省略する。
上記の如く構成したことにより、実施例4におけると
同様な作用効果が得られる。
実施例12 第19図には、本願考案の実施例11にかかる自動車の前
部車体構造が示されている。本実施例は、請求項1およ
び2の考案に対応するものである。
本実施例の場合、実施例10と実施例11とを組み合わせ
た構成とされている。即ち、クロスメンバー3とトンネ
ル部7の下面とを第1連結部材8で連結するとともに、
クロスメンバー3とダッシュロアパネル2との接合部と
ダッシュアッパークロスメンバー11とを第2連結部材13
で連結しているのである。
このように構成したことにより、クロスメンバー3に
対する補強効果が大幅に増大することとなる。その他の
構成および作用効果は、実施例10および11と同様なので
説明を省略する。
実施例13 第20図には、本願考案の実施例13にかかる自動車の前
部車体構造が示されている。本実施例は、請求項1およ
び2の考案に対応するものである。
本実施例の場合、実施例9と実施例11とを組み合わせ
た構成とされている。即ち、クロスメンバー3とダッシ
ュロアパネル2との接合部とトンネル部7の上面とを連
結する第1連結部材8と、クロスメンバー3とダッシュ
ロアパネル2との接合部とダッシュアッパークロスメン
バー11とを連結する第2連結部材13とを一体構成として
いる。
このように構成したことにより、クロスメンバー3に
対する補強効果が大幅に増大することとなる。その他の
構成および作用効果は、実施例9および11と同様なので
説明を省略する。なお、第1連結部材8と第2連結部材
13とを別体構成とする場合もある。
実施例14 第21図には、本願考案の実施例14にかかる自動車の前
部車体構造が示されている。本実施例は、請求項1およ
び3の考案に対応するものである。
本実施例の場合、実施例7と実施例9とを組み合わせ
た構成とされている。即ち、クロスメンバー3とダッシ
ュロアパネル2との接合部とトンネル部7の上面とを第
1連結部材8で連結するとともに、クロスメンバー3と
カウルフロント15とを第3連結部材16で連結しているの
である。
このように構成したことにより、クロスメンバー3に
対する補強効果が大幅に増大することとなる。その他の
構成および作用効果は、実施例7および9と同様なので
説明を省略する。
本願考案は、上記各実施例の構成に限定されるもので
はなく、考案の要旨を逸脱しない範囲において適宜設計
変更可能なことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本願考案の実施例1にかかる自動車の前部車体
構造を示す要部斜視図、第2図は第1図のII−II拡大断
面図、第3図は第1図のIII−III拡大断面図、第4図は
第1図のIV−IV拡大断面図、第5図および第6図は本願
考案の実施例2および3にかかる自動車の前部車体構造
を示す第2図相当図、第7図は本願考案の実施例4にか
かる自動車の前部車体構造を示す要部斜視図、第8図は
第7図のVIII−VIII拡大断面図、第9図および第10図は
本願考案の実施例5および6にかかる自動車の前部車体
構造を示す第8図相当図、第11図は本願考案の実施例7
にかかる自動車の前部車体構造を示す要部斜視図、第12
図は第11図のXII−XII拡大断面図、第13図は第11図のXI
II−XIII拡大断面図、第14図は第11図のXIV−XIV拡大断
面図、第15図ないし第21図は本願考案の実施例8〜14に
かかる自動車の前部車体構造を示す第12図相当図であ
る。 1……フロントフレーム 2……ダッシュロアパネル 3……クロスメンバー 5……ヒンジピラー 6……フロアパネル 7……トンネル部 8……第1連結部材 9……ダッシュアッパーパネル 10……カウルパネル 11……ダッシュアッパークロスメンバー 13……第2連結部材 14……カウル部 15……カウルフロント 16……第3連結部材

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体前部両側に配設されるフロントフレー
    ムの後部間が、ダッシュロアパネルに接合されて車幅方
    向に延び且つ前記両フロントフレーム間に亙って連続す
    る閉断面部を前記ダッシュロアパネルとの間に形成する
    クロスメンバーにより連結されており、該クロスメンバ
    ーが、車体フロア部に形成されたトンネル部に対して縦
    方向に延びる第1連結部材を介して連結され、該第1連
    結部材と前記クロスメンバーと前記トンネル部との間に
    連続する閉断面部が形成されていることを特徴とする自
    動車の前部車体構造。
  2. 【請求項2】車体前部両側に配設されるフロントフレー
    ムの後部間が、ダッシュロアパネルに接合されて車幅方
    向に延び且つ前記両フロントフレーム間に亙って連続す
    る閉断面部を前記ダッシュロアパネルとの間に形成する
    クロスメンバーにより連結されており、該クロスメンバ
    ーが、ダッシュアッパーパネル後面に付設されたダッシ
    ュアッパークロスメンバーに対して縦方向に延びる第2
    連結部材を介して連結され、該第2連結部材と前記クロ
    スメンバーと前記ダッシュアッパークロスメンバーとの
    間に連続する閉断面部が形成されていることを特徴とす
    る自動車の前部車体構造。
  3. 【請求項3】車体前部両側に配設されるフロントフレー
    ムの後部間が、ダッシュロアパネルに接合されて車幅方
    向に延び且つ前記両フロントフレーム間に亙って連続す
    る閉断面部を前記ダッシュロアパネルとの間に形成する
    クロスメンバーにより連結されており、該クロスメンバ
    ーが、カウル部前面に付設された閉断面構造のカウルフ
    ロントに対して縦方向に延びる第3連結部材を介して連
    結され、該第3連結部材と前記クロスメンバーと前記カ
    ウルフロントとの間に連続する閉断面部が形成されてい
    ることを特徴とする自動車の前部車体構造。
  4. 【請求項4】前記クロスメンバーの両端が、左右のヒン
    ジピラーに連結されていることを特徴とする前記請求項
    1あるいは2記載の自動車の前部車体構造。
JP1990117781U 1990-11-09 1990-11-09 自動車の前部車体構造 Expired - Lifetime JP2531718Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1990117781U JP2531718Y2 (ja) 1990-11-09 1990-11-09 自動車の前部車体構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1990117781U JP2531718Y2 (ja) 1990-11-09 1990-11-09 自動車の前部車体構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0474185U JPH0474185U (ja) 1992-06-29
JP2531718Y2 true JP2531718Y2 (ja) 1997-04-09

Family

ID=31865690

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1990117781U Expired - Lifetime JP2531718Y2 (ja) 1990-11-09 1990-11-09 自動車の前部車体構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2531718Y2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004276630A (ja) * 2003-03-12 2004-10-07 Mitsubishi Motors Corp 自動車の車室前部の結合構造
JP5352741B2 (ja) * 2010-06-24 2013-11-27 本田技研工業株式会社 車体前部構造

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4556320B2 (ja) * 2000-11-06 2010-10-06 マツダ株式会社 車両の下部車体構造
JP4600007B2 (ja) * 2004-11-22 2010-12-15 マツダ株式会社 車両用のトーボード補強構造
JP4665497B2 (ja) * 2004-12-07 2011-04-06 マツダ株式会社 車両のトーボード補強構造
JP2008068826A (ja) * 2006-09-15 2008-03-27 Mazda Motor Corp 自動車の車体構造
CN102791566B (zh) * 2010-06-10 2015-04-15 本田技研工业株式会社 车身前部构造
JP6176228B2 (ja) * 2014-12-11 2017-08-09 マツダ株式会社 車両の前部車体構造
JP2018016101A (ja) * 2016-07-25 2018-02-01 マツダ株式会社 車両の前部車体構造

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6011274U (ja) * 1983-07-02 1985-01-25 トヨタ自動車株式会社 自動車のボデ−構造
JPS6020534U (ja) * 1983-07-15 1985-02-13 入江 克昌 フ−ド付衣料のフ−ド部の構造
JPS61150668U (ja) * 1985-03-13 1986-09-17
JPS63133473U (ja) * 1987-02-24 1988-08-31

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004276630A (ja) * 2003-03-12 2004-10-07 Mitsubishi Motors Corp 自動車の車室前部の結合構造
CN1299945C (zh) * 2003-03-12 2007-02-14 三菱自动车工业株式会社 汽车车厢前部的组合结构
DE102004011912B4 (de) 2003-03-12 2021-08-12 Mitsubishi Jidosha Kogyo K.K. Kombinierte Struktur eines vorderen Teils einer Fahrgastzelle eines Automobils
JP5352741B2 (ja) * 2010-06-24 2013-11-27 本田技研工業株式会社 車体前部構造
US8801082B2 (en) 2010-06-24 2014-08-12 Honda Motor Co., Ltd. Vehicle body front part structure

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0474185U (ja) 1992-06-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4286884B2 (ja) 自動車の車体構造
US4950025A (en) Automobile rear body structure
JPH0750301Y2 (ja) 自動車の前部車体構造
JP2531718Y2 (ja) 自動車の前部車体構造
JP4556320B2 (ja) 車両の下部車体構造
CN211336187U (zh) 用于车辆的中柱组件
JP2009184403A (ja) 車体前部構造
JP2571388B2 (ja) 自動車の下部車体構造
JP7072024B2 (ja) 車体前部構造
JP3315915B2 (ja) 自動車車体の下側部補強構造
JPH11291947A (ja) 自動車の車体構造
JP7031528B2 (ja) 車両前部構造
KR100445876B1 (ko) 자동차 카울부의 보강구조
JP2827283B2 (ja) 車体前部構造
JPH0569859A (ja) 自動車の側部車体構造
JPH04297381A (ja) 自動車の車体構造
JPH1134916A (ja) 車体構造
JP2000016333A (ja) ダッシュパネル部の構造
JP4285163B2 (ja) 車体前部構造
JP2964494B2 (ja) 自動車の前部車体構造
JPS63112288A (ja) 車両のステアリング支持構造
JPH049274Y2 (ja)
JP4461816B2 (ja) キャブオーバ型車両の車体前部構造
JPH0459489A (ja) 車両の前部車体構造
JP2896714B2 (ja) 自動車の前部車体構造

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term