JP2531641B2 - 接触燃焼用触媒 - Google Patents

接触燃焼用触媒

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JP2531641B2
JP2531641B2 JP61215643A JP21564386A JP2531641B2 JP 2531641 B2 JP2531641 B2 JP 2531641B2 JP 61215643 A JP61215643 A JP 61215643A JP 21564386 A JP21564386 A JP 21564386A JP 2531641 B2 JP2531641 B2 JP 2531641B2
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久 福澤
義巳 石原
靖 小沢
斉 辻
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Denryoku Chuo Kenkyusho
Tanaka Kikinzoku Kogyo KK
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Denryoku Chuo Kenkyusho
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は600〜1500℃の温度で使用される各種燃料の
高温接触燃焼用触媒に関する。
(従来技術とその問題点) 重油、原油、天然ガスなどの気体状燃料を使用する発
電プラント、即ち気体状燃料をバーナーにより有炎燃焼
させて熱源を得て蒸気を作って発電するプラントにおい
ては排ガス中に大気汚染の要因となる窒素酸化物を含む
のをまぬがれることができない。そこで、窒素酸化物の
低減化を図るために、例えば300〜400℃の温度で触媒の
存在下において排気ガス中の窒素酸化物をアンモニアな
どの還元ガスによって窒素に還元することが行われてい
る。しかしこの方法は装置が大形、かつ高価であって取
扱いが面倒であるなどの難点がある。そこで、近年、発
電用に供する作業熱流体としてのクリーンな燃焼ガスを
得る方法として、触媒を用いた接触燃焼法が提案されて
いる。この方法は第1図に示すように、混合器1におい
て混合された空気2と燃料3の混合気体4を、触媒5を
備えた接触燃焼装置6に通じて接触燃焼を行わせ、その
燃焼ガス7の熱エネルギーを発電用に供するものであ
る。
この方法では燃焼温度が低く、かつ均一で従来のバー
ナーによる有炎燃焼のように火炎外周の著しい高温部が
ないので燃焼ガス7中に窒素酸化物が含まれるのを著し
く制御できる。従って上記したような大形かつ高価な排
煙脱硝装置を必要としない利点を有する。
ところでこの場合、排ガス中の未燃焼分、例えば炭化
水素や一酸化炭素などの有害成分を含まないようにする
ためには、燃焼温度は1000℃〜1500℃の高温にすること
が好ましい。
従来このような高温の接触燃焼用触媒としては、ムラ
イトなどの耐熱セラミックス製の構造体にガンマアルミ
ナ等を被覆した担体に、活性成分としてPt族金属、特に
PdもしくはPdOもしくはこれらの混合物を担持してなる
触媒が使用されてきた。これはPdが接触燃焼用触媒に要
求される低温活性および燃焼安定性にすぐれることから
である。しかし燃焼温度は1000℃〜1500℃に高めた時に
起こる問題としてセラミックス製構造体が熱衝撃を受け
て破壊し易いという致命的な欠点があった。このセラミ
ックス製構造体の破壊によって燃焼ガス流路、ガスター
ビンブレートなどを痛め、その後処理に非常な手間を要
することになる。
このセラミックス製構造体を熱衝撃に強い耐熱性金属
担体で置き換え、この金属担体上にPt族金属を担持し、
触媒として使用することは周知であるが、1000〜1500℃
の高温下で炭化水素などを接触燃焼させた場合、このPt
族金属は金属担体と容易に拡散・合金化してしまい、燃
焼用触媒としての活性や寿命の点で問題になる。
この様な理由により燃焼用触媒として金属担体を使用
することは現在実用化されていないのが実情である。
(発明の目的) 本発明は前記の欠点を改良すべくなされたものであ
り、特に600〜1500℃の温度で長期間使用可能であり、
かつ低温活性および燃焼安定性に優れ、長期にわたりこ
の特性を維持しうるPdもしくはPdOもしくはこれらの混
合物を活性成分とし、耐熱性金属を担体とする触媒を提
供することを目的になされたものである。
(発明の構成) 本発明は耐熱性金属担体(以下単に金属担体という)
にPdもしくはPdOを担持するに当たり、あらかじめPdAlO
型もしくはPdSiO型の複合酸化物層を中間層として設
け、さらに活性成分としてPdもしくはPdOを担持するこ
とを特徴とするものである。
以下図をもって本発明を詳述する。
第2図は従来製法によって金属担体上8にPd9を担持
した断面を示す模式図である。このようにPdの比表面積
を大きくし、触媒活性点を増す方法でもって通常Pdは担
持される。
第3図はメタンの接触燃焼において温度1100℃で100
時間使用した第2図の金属担体触媒の断面を模式的に示
すものである。この様にPdは金属担体の表層部と拡散・
合金化して合金層10をつくりさらに比表面積が激減して
Pdの触媒活性の低下は著しい。
第4図は本発明による金属担体触媒の断面を示す模式
図である。中間層としてPdAlO型もしくはPdSiO型複合酸
化物層11が存在し、さらに表層に活性成分12としてPdも
しくはPdOもしくはこれらの混合物が担持してある。
第5図は第4図の本発明の触媒をメタンの接触燃焼に
おいて温度1100℃で100時間使用した後の断面模式図で
ある。模式図に示す如く合金層10の厚みは小さくPdAlO
型もしくはPdSiO型複合酸化物層11の変化は非常に少な
い。また比表面積の変化もほとんどなかった。さらに10
0時間使用前後の触媒活性を測定したところほとんど変
化することなく高い接触活性を維持している。
この中間層のPdAlO型もしくはPdSiO型複合酸化物層11
は下地の金属担体8とはほとんど拡散せず、かつ金属担
体8とは非常に強固に結合するため600〜1500℃の高温
酸化雰囲気下にさらした場合でも金属担体8とは合金化
せず、かつ剥離をおこすこともない。さらに活性成分で
あるPdもしくはPdOはPdAlOもしくはPdSiOの中間層へは
拡散しないので表層に残されているからである。
本発明におけるPdAlOもしくはPdSiO中のAlもしくはSi
およびOの全Pd量に対する量はAlもしくはSiが10〜50wt
%およびOが5.7〜29.6wt%が好ましい。AlもしくはSi
およびOの量がそれぞれ10wt%、5.7wt%未満では金属
担体8中への活性成分の拡散が大きく比表面積の減少が
激しい。AlもしくはSiおよびOの量がそれぞれ50wt%、
29.6wt%を超えるとPdと金属担体8との接合強度が劣化
し剥離を起こし易くなる。
金属担体8として、鉄系、Ni系耐熱金属担体などを用
いてもよいが、600〜1500℃の高温下での長期間使用を
考慮すると、Ptを用いる方が良い。また、高温下の耐熱
性および耐クリープ特性をさらに向上できるPt合金もし
くは酸化物分散強化Pt合金を用いる方がさらによい。
本発明に使用する金属担体8は例えば第6図a、b、
cに示すような流路もち、第7図a、bに示すような形
状に加工した後、まずPdAlO層もしくはPdSiO層を担持
し、次いでPdもしくはPdOもしくはPd/PdOの活性成分を
担持して接触燃焼用触媒として使用する。
以下、本発明の効果を具体的にならしめる意味で従来
触媒と本発明の実施触媒を作り以下に述べる触媒性能試
験を行った。
(従来例1) α−Al2O3製の第7図aの形状の構造体の上に通常法
によりγ−Al2O3を担持し、PdCl2の水溶液に浸漬後、水
素気流中500℃1時間還元処理を施し、Pd/γAl2O3/αAl
2O3触媒を得た。
(従来例2) Pt製担体を第7図aの形状に加工した後、通常法によ
りPdCl2の水溶液に浸漬後、水素気流中500℃1時間還元
処理を施し、Pd/Pt触媒を得た。
(実施例) Pt−Rh10wt%合金を第7図aの形状に加工したものを
金属担体8とし、Pd:Al=80:20(金属換算)になるよう
にPdCl2とAl2Cl3をブタノールに溶解して得られたブタ
ノール混合溶液に上記金属担体を浸漬、乾燥後、800℃
の大気中で1時間焼成して、表層にPdAlO3の金属間化合
物が存在する金属担体を得た。さらに得られたこの金属
担体をPdCl2の水溶液に浸漬、乾燥後、500℃の大気中で
1時間焼成後にその表層を水素バーナー炎にて部分還元
することにより、Pd・PdO、PdAl2O4/Pt−Rhなる触媒を
得た。
なお、Pd・PdO混合物および金属間化合物の生成はX
線回折によって確認した。
この様にして得られた従来例1、2および実施例の触
媒を用いてメタン90%を含む天然ガスの接触燃焼を常圧
下、空気量30m2N/h、触媒入口部ガス流速10m/S、燃焼温
度1200℃の条件下で触媒性能試験を行い、燃焼開始温
度、1時間および1000時間後の燃焼効率、さらに1000時
間後の担体の状態、比表面積減少率を測定したところ、
下表のような結果が得られた。
上表より明らかなように実施例の燃焼開始温度は従来
例1と同程度の高活性であり、かつ従来例1の様に破壊
することなく、従来例2よりも燃焼効率、比表面積減少
率に優れる。
本実施触媒ではPdAlO型複合酸化物層のみ示したがPdS
iO型複合酸化物の場合でも同様の効果が得られている。
また、本発明は炭化水素のみならず種々の燃料にも適
用可能であり、工業的利用価値の高いものである。
(発明の効果) 以上述べたように本発明による実施例の触媒はPd、Pd
Oの低温活性と安定燃焼性という長所を損なわずして、
初期活性低下がなく、しかも金属担体にも異常がみられ
なかったように、高温下で長期間使用可能なものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は接触燃焼装置の概略図、第2図は従来の触媒の
使用前の状態を示す断面模式図、第3図は第2図の触媒
を100時間使用した後の状態を示す断面模式図、第4図
は本発明の触媒の使用前の状態を示す断面模式図、第5
図は第4図の触媒を100時間使用した後の状態を示す断
面模式図、第6図a、b、cは金属担体の流路の形状を
示す平面図、第7図は金属担体の全体を示す斜視ずであ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き 審査官 野田 直人

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】PdもしくはPdOもしくはこれらの混合物を
    活性成分とし、PtもしくはPt合金もしくは酸化物分散強
    化Pt合金などの耐熱性金属を担体とする接触燃焼用触媒
    にあって、活性成分層と担体との中間層としてPdAlO型
    もしくはPdSiO型の複合酸化物層を設けることを特徴と
    する接触燃焼用触媒。
  2. 【請求項2】複合酸化物中のAlもしくはSiおよびOの含
    有量がPdに対してそれぞれ10〜50wt%、5.7〜29.6wt%
    であることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の接
    触燃焼用触媒。
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