JP2531086Y2 - ステアリングコラムのチルト装置 - Google Patents

ステアリングコラムのチルト装置

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JP2531086Y2
JP2531086Y2 JP8271990U JP8271990U JP2531086Y2 JP 2531086 Y2 JP2531086 Y2 JP 2531086Y2 JP 8271990 U JP8271990 U JP 8271990U JP 8271990 U JP8271990 U JP 8271990U JP 2531086 Y2 JP2531086 Y2 JP 2531086Y2
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敦史 一ツ松
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、自動車のステアリングホイルの上下位置を
調整可能にしたステアリングコラムのチルト装置に関す
る。
〔従来の技術〕
従来この種のステアリングコラムのチルト装置として
は、第6図に示すように、ステアリングコラム1の上側
部が上下動可能になるように該ステアリングコラム1の
下側部を車体2に回動可能に軸3で支持し、このステア
リングコラム1の上側部に車幅方向に延びるピン4を設
けるとともに、車体2にはステアリングコラム1の上側
部に近接してチルトブラケット5を設け、このチルトブ
ラケット5に上記ピン4が移動可能に挿通されステアリ
ングコラム1の軸3支点を曲率中心とする長孔6を形成
したものがある。そして、上記のピン4を操作レバー7
の操作により長孔6の所望の位置に固定してステアリン
グコラム1の上下位置調整を行うようにしている(例え
ば、実開昭63−126171号公報参照)。
また、車両衝突時には、第8図(a)に示すように、
この衝突を検知してステアリングホイル1aからエアバッ
グ8を膨張させ、乗員がステアリングホイル1aに二次衝
突する前に、乗員をこの膨張したエアバッグ8で受けて
保護するようにステアリングホイル1aにエアバッグシス
テムを採用した自動車が知られている。
〔考案が解決しようとする課題〕
然しながら、上述した従来のステアリングコラムのチ
ルト装置にあっては、第7図(a)(b)に示すよう
に、自動車の衝突時において、乗員Mがステアリングホ
イル1aに一次衝突した場合において、ステアリングコラ
ム1は車体後方向に下から上へ向けて傾斜し、チルトブ
ラケット5の長孔6はステアリングコラム1の軸支点を
曲率中心として開設されていることから、長孔6の下端
6aが車体後方側に位置し、長孔6の上端6bが車体前方側
に位置して傾斜することになり、そのため、ステアリン
グコラム1に上記乗員Mの衝突による車体前方への所定
の荷重F入力があると、該荷重Fによりステアリングコ
ラム1が上方に移動することになる。
そのため、第8図(a)(b)に示すように、常態時
のコラム角θよりも衝突時のコラム角θ1の方が大きく
なり(θ≦θ1)、これにより、エアバッグ8が上方に
位置することになるので、二次衝突の際に、乗員Mがエ
アバッグ8の下方に受けられ、これにより、エアバッグ
8が上方に押し上げられ易くなり、その分、乗員Mに対
して所定の位置での受けからずれるという問題が考えら
れる。
そこで本考案の課題は、一次衝突の際に、ステアリン
グコラムが上方へ移動しないようにする点にある。
〔課題を解決するための手段〕
このような課題を解決するための本考案の技術的手段
は、ステアリングコラムの上側部が上下動可能となるよ
うに該ステアリングコラムの下側部を車体に支持する支
持部と、ステアリングコラムの上側部に設けられ車幅方
向に延びるピンと、ステアリングコラムの上側部に近接
して設けられ車体に固定されたチルトブラケットと、チ
ルトブラケットに形成され上記ピンが移動可能に挿通さ
れる長孔とを備え、上記のピンを長孔の所望の位置に固
定してステアリングコラムの上下位置調整を行うように
したステアリングコラムのチルト装置において、ステア
リングコラムに車体前方への所定の荷重入力があったと
き、該荷重によりステアリングコラムが下方に移動する
ように、上記長孔を傾斜させて形成するとともに、長孔
の下端に上記荷重によりピンが嵌入して該ピンの動きを
拘束する溝を形成したものである。
〔作用〕
この手段によれば、通常は、ピンを長孔の適宜の位置
に固定し、ステアリングコラムを所望の位置に位置決め
しておく。
この状態において、自動車が衝突した際に、たとえば
乗員がステアリングコラムに衝突した場合には、乗員の
衝突による車体前方への荷重によって、ピンが長孔に沿
って下方へ移動し、これにより、ステアリングコラムも
下方に移動することになる。更に、ピンは溝に嵌入して
上下の動きが拘束される。
〔実施例〕
以下、添付図面に基づいて本考案の実施例に係るステ
アリングコラムのチルト装置について説明する。実施例
が適用される自動車においては、第4図(a)に示すよ
うに、衝突時にステアリングホイル1aからエアバッグ8
を膨張させる、いわゆるエアバッグシステムが採用され
ている。また、第1図及び第2図に示すように、ステア
リングコラム1は、上端にステアリングホイル1aが取付
けられたステアリング軸1bを包容し、車体後方向に下か
ら上へ向けて傾斜している。
第1図及び第2図に示すように、実施例に係るステア
リングコラムのチルト装置は、ステアリングコラム1の
上側部10a(アッパチューブ)が上下動可能となるよう
に該ステアリングコラム1の下側部10b(ロアチュー
ブ)を車体2に支持する支持部20と、ステアリングコラ
ム1の上側部10aに設けられ車幅方向に延びるピン11
と、ステアリングコラム1の上側部10aに近接して設け
られ車体2に固定されたチルトブラケット12と、チルト
ブラケット12に形成され上記ピン11が移動可能に挿通さ
れる長孔13とを備えている。
チルトブラケット12は、垂下する一対の側板12a,12b
を備え、この各側板12a,12bに長孔13が開設されてい
る。また、上記ピン11は、ステアリングコラム1に回転
可能に保持されたボルトで構成されており、そのボルト
頭11aが一方の側板12aの外側に位置し、雄ネジ部11bが
他方の側板12bから突出している。この突出した雄ネジ
部11bには、該雄ネジ部11bに螺合するナット14を一体に
有した操作レバー15が設けられている。この操作レバー
15は、その回転操作により雄ネジ部11bにナット14を締
め付けて、ボルト頭11aと協同してチルトブラケット12
の側板12a,12bを挾持し、長孔13の所望の位置にピン11
を固定するものでる。
上記、長孔13は、第3図(a)(b)に示すように、
ステアリングコラム1に乗員Mの衝突による車体前方へ
の所定の荷重F入力があったとき、該荷重Fによりステ
アリングコラム1が下方に移動するように、傾斜させて
形成されている。即ち、実施例においては、第2図に示
すように、チルトブラケット12の長孔13の下端13aが車
体前方側に位置し長孔13の上端13bが車体後方側に位置
して傾斜している。また、長孔13の下端13aから略直角
にかつ上に向けては、上記荷重Fによりピン11が嵌入し
て該ピン11の動きを拘束する溝16が形成されている。
更に、上記ステアリングコラム1の支持部20は、ステ
アリングコラム1の下側部10bがステアリングコラム1
の上側部10aの上下動に追動しうるように、即ち、ステ
アリングコラム1の下側部10bが長孔13及び溝に沿うピ
ン11の動きに追動しうるように、リンク機構で構成され
ている。このリンク機構は、ステアリングコラム1の下
端部にコラムブラケット21を突設する一方、車体2に固
定ブラケット22を固定し、このコラムブラケット21と固
定ブラケット22とを連結杆23で結合したものである。こ
の連結杆23の一端はコラムブラケット21に軸支され、連
結杆23の他端は固定ブラケット22に軸支されている。
従って、この実施例に係るステアリングコラムのチル
ト装置によれば、通常は、ピン11を長孔13の適宜の位置
に位置決めし、操作レバー15の回転操作により雄ネジ部
11bにナット14を締め付け、長孔13の所望の位置にピン1
1を固定しておく。
この状態において、自動車が急制動するなどした際
に、第3図(a)(b)に示すように、たとえば乗員M
がステアリングホイル1aを介してステアリングコラム1
に一次衝突した場合には、ステアリングコラム1には乗
員Mの衝突による車体前方への荷重Fが入力する。この
場合、この荷重Fが上記ナット14の締め付け力に抗する
所定の大きさであると、ステアリングコラム1は車体後
方向に下から上へ向けて傾斜し、チルトブラケット12の
長孔13は、その下端13aが車体前方側に位置し長孔13の
上端13bが車体後方側に位置して傾斜しているので、ピ
ン11が長孔13に沿って下方へ移動し、これにより、ステ
アリングコラム1も下方に移動することになる。更に、
ピン11は溝16に嵌入して上下の動きが拘束される。ま
た、車両衝突時には、この衝突を検知してステアリング
ホイル1aからエアバッグ8が膨張させられ、ステアリン
グホイル1aに二次衝突する乗員Mを受け止める。
この場合、第4図(a)(b)に示すように、ステア
リングコラム1は下方に移動しているので、常態時のコ
ラム角θよりも衝突時のコラム角θ2の方が小さくなり
(θ≧θ2)、これにより、膨張したエアバッグ8も下
方に移動することになる。そのため、エアバッグ8の中
心が乗員Mの腹部に近付くので、乗員Mに対して偏って
しまうことがなく、乗員Mによって押し上げられて逃げ
る事態が防止され、エアバッグ8全体で乗員Mを受ける
ことができる。また、ピン11は、溝16に拘束されている
ので、二次衝突により、ステアリングコラム1ががたつ
くことはなく、そのため、確実にエアバッグ8に乗員M
を受け止めることができる。
尚、上記実施例において、支持部20は、リンク機構で
構成したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、
例えば、第5図に示すように、固定ブラケット25に長孔
26を形成し、この長孔26にコラムブラケット21を軸27で
支持し、ステアリングコラム1の下側部10bをピン11の
移動に追動させるようにする等、適宜変更しても差し支
えない。又、乗員Mとして説明したが、荷物などでもよ
い。
〔考案の効果〕
以上説明したように、本考案のステアリングコラムの
チルト装置によれば、自動車が衝突して乗員がステアリ
ングホイルに衝突した場合には、ステアリングホイルに
入力する車体前方への荷重によって、ピンを長孔に沿っ
て下方へ移動させ、これにより、ステアリングコラムも
下方に移動させることができる。そのため、エアバッグ
システムを採用している自動車においては、エアバッグ
が下方に移動してその中心が乗員の腹部に近付けられ、
乗員に対して偏ってしまうことがないので、乗員によっ
て押し上げられたりする事態を防止できる。更に、ピン
は溝に嵌入して上下の動きが拘束されるので、二次衝突
により、ステアリングコラムががたつくことはなく、そ
のため、確実にエアバッグに乗員を受け止めることがで
きる。このため、二次衝突する乗員をエアバッグ全体で
受けることができ、安全性が向上した。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例に係るステアリングコラムのチ
ルト装置を示す分解斜視図、第2図はその組立側面図、
第3図(a)は衝突時の入力状態を示す図、第3図
(b)は衝突時の作用を示す図、第4図(a)(b)は
衝突時のエアバッグと乗員との関係を示す図、第5図は
支持部の他の例を示す部分図、第6図は従来のステアリ
ングコラムのチルト装置の一例を示す側面図、第7図
(a)は従来における衝突時の入力状態を示す図、第7
図(b)は従来における衝突時の作用を示す図、第8図
(a)(b)は衝突時のエアバッグと乗員との関係を示
す図である。 1……ステアリングコラム 2……車体 11……ピン 12……チルトブラケット 13……長孔 16……溝 20……支持部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ステアリングコラムの上側部が上下動可能
    となるように該ステアリングコラムの下側部を車体に支
    持する支持部と、ステアリングコラムの上側部に設けら
    れ車幅方向に延びるピンと、ステアリングコラムの上側
    部に近接して設けられ車体に固定されるチルトブラケッ
    トと、チルトブラケットに形成され上記ピンが移動可能
    に挿通される長孔とを備え、上記のピンを長孔の所望の
    位置に固定してステアリングコラムの上下位置調整を行
    うようにしたステアリングコラムのチルト装置におい
    て、ステアリングコラムに車体前方への所定の荷重入力
    があったとき、該荷重によりステアリングコラムが下方
    に移動するように、上記長孔を傾斜させて形成するとと
    もに、長孔の下端に上記荷重によりピンが嵌入して該ピ
    ンの動きを拘束する溝を形成したことを特徴とするステ
    アリングコラムのチルト装置。
JP8271990U 1990-08-03 1990-08-03 ステアリングコラムのチルト装置 Expired - Lifetime JP2531086Y2 (ja)

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JPH0439964U JPH0439964U (ja) 1992-04-06
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010052639A (ja) * 2008-08-29 2010-03-11 Nsk Ltd ステアリングコラム装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010052639A (ja) * 2008-08-29 2010-03-11 Nsk Ltd ステアリングコラム装置

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