JP2530438B2 - ベニヤ単板の切断方法 - Google Patents

ベニヤ単板の切断方法

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JP2530438B2
JP2530438B2 JP61254240A JP25424086A JP2530438B2 JP 2530438 B2 JP2530438 B2 JP 2530438B2 JP 61254240 A JP61254240 A JP 61254240A JP 25424086 A JP25424086 A JP 25424086A JP 2530438 B2 JP2530438 B2 JP 2530438B2
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正弘 高井
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Taihei Machinery Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、ベニヤ単板製造工程において、ベニヤレー
スによって切削されたベニヤ単板を、ロールカット方式
によって、定尺、或いは任意の幅に切断するベニヤ単板
の切断方法に関するものである。
「従来の技術」 従来より、ベニヤ単板を切断するに際しては、ベニヤ
単板をその繊維方向と直角に搬送して、受け刃或いはア
ンビルに対して昇降動する機枠に取着された刃物によっ
て切断するシェヤーカット方式と、回転動するアンビル
ロールに対して、逆方向に回転する刃物ロールに取着さ
れた刃物によって切断するロールカット方式が採用され
ている。
前者のシェヤーカット方式は、例えば、ベニヤレース
によるベニヤ単板切削初期に断続的に吐出される前後の
端縁の輪郭が不揃いな端尺単板、また、割れ、腐れ、節
等の不良部分が内在するベニヤ単板を、有寸幅に切断す
る場合、特に有効とされる。しかし、このシェヤーカッ
ト方式においてベニヤ単板を切断分離する場合、受刃の
ベニヤ単板取出側に近接して、切断後のベニヤ単板を搬
出するコンベヤを設置しているため、特にベニヤ単板切
断時、切断線前位のベニヤ単板を支持する支持体が設置
できず切断力に対し前位のベニヤ単板が抗しきれず、切
断線上に亘って裂け目が発生し、確実な切断分離を期し
得ない欠点がある。
また合板を組成するベニヤ単板の規定寸法、3尺、6
尺等の定尺幅、或いは2尺、3尺、4尺…等の任意の定
尺幅等の切断にも使用可能であるが、昇降動する刃物に
作動誤差が生じ、高速で搬入される連続状のベニヤ単板
を適確な寸法に切断することは困難となる。
このため、上記定尺切断に際しては、後者のロールカ
ット方式が主として用いられている。即ち、第6図に示
すように、刃物1が取着される刃物ロール2は、任意に
設定された定尺(例えば、2尺、3尺、4尺…等)の切
断寸法に応じた円周を有しており、刃物ロール2の1回
転動に伴い、定尺(例えば、2尺、3尺、4尺…等)幅
のベニヤ単板3を得、通常1種類の定尺切断を行うもの
である。
「発明が解決しようとする問題点」 しかしながら、このロールカット方式においては、刃
物ロール2が回転した際、刃物1のアンビルロール4へ
の切断点に対する喰い込みが、前記シェヤーカット方式
に比して僅小となり、切断時、ベニヤ単板3の完全なる
切断分離が行われなかったり、さらに、切断直後のベニ
ヤ単板3の前端縁は、アンビルロール4に喰い込んだ刃
物1が上昇する途上、刃物1のベニヤ単板3搬入面に沿
って、その上昇力に付随して浮き上がり、湾曲状態とな
り、結果的にベニヤ単板3に損傷を与えるばかりか、座
屈したベニヤ単板3が刃物1に干渉し、切断位置に残存
して目詰まりが発生する時、トラブルの原因となってい
た。
「問題点を解決するための手段」 本発明は叙上に鑑み、その長手方向に亘って長尺の刃
物1が取着された刃物ロール2に、前記刃物1を支受け
するアンビルロール4を対設すると共に、前記刃物1の
刃先が少なくとも、搬入されるベニヤ単板3の上面に当
接する切断開始位置から、アンビルロール4の上面に喰
い込む切断終了位置まで、前記刃物ロール2の回転速度
をベニタ単板3の搬入速度に比して若干速く設定したこ
とによって、切断時に発生した前記トラブルの解消を図
ったものである。
「実施例」 以下、本発明方法を添付図面に基づいて説明する。
尚、既に説明した部品については同一番号を附し、重複
して説明しない。
まず、第1図において、ベニヤレース(図示せず)に
よって回転切削された連続状のベニヤ単板3は、そのま
ま、若しくはベニヤドライヤ(図示せず)を経て、一定
速度で駆動される搬入コンベヤ5によって、ロールカッ
ト方式のベニヤ単板3の切断位置6まで搬送され、その
後、この搬入コンベヤ5より若干速い周速で駆動される
搬出コンベヤ7上へ搬出される。
この切断位置6の搬送面8の上方には、ベニヤ単板3
の搬送方向に直交する長手方向に亘って、長尺の刃物1
が刃物ロール2のロール軸芯と平行に、その刃先部分を
ロール円周部より突出させて取着されている。また搬送
面8の下方には、前記刃物1を支受けするアンビルロー
ル4が対設されている。
このアンビルロール4は、前段工程の搬送速度に同調
して駆動されている搬入コンベヤ5に連係され、搬入コ
ンベヤ5上を搬送されるベニヤ単板3速度と同一に回動
される。また一方、刃物ロール2は可変速モータ9に接
続され、立ち上がり領域においてはベニヤ単板3の搬入
速度に比して急加速で、また、切断後の減速領域では、
ベニヤ単板3の搬入速度より遅く、さらに刃物1の待機
位置においては、停止状態に維持されることになる。こ
のとき、アンビルロール4はその一方の軸端部におい
て、刃物ロール2の軸端部とカムクラッチ(図示せず)
を介して連係されており、刃物ロール2の回転速度と相
対的に差が生じる時、例えば、アンビルロール4の回転
速度に比して刃物ロール2の回転速度が大であり、切断
時、刃物1の刃先がアンビルロール4上面に喰い込んで
いる場合には、刃物ロール2の回転速度に空転しながら
同調するように制御されている。
しかして、刃物ロール2は一旦その待機位置で停止さ
れているが、定尺幅が設定されたプリセット値、或いは
任意の検出指令によって、可変速モータ9が作動する
と、その待機位置から刃物1の刃先がベニヤ単板3の上
面に当接する位置、即ち、切断開始位置Aまでの立ち上
がり領域においては、急加速度で回転する。次いで、こ
の切断開始位置Aから切断終了位置Bまでの刃物ロール
2の回転速度を、ベニヤ単板3の搬入速度に比して若干
速く設定し、この速度を相違させたことにより、切断開
始位置Aから切断終了位置Bまでの刃物1の刃先が描く
円弧状の距離とベニヤ単板3が直線的に搬送される距離
に要する時間をほぼ同一として、アンビルロール4に対
する刃物1の刃先の喰い込み量を大とし、確実な切断を
可能にしている。
次に、第2図の原理説明図に基づいて、切断開始位置
Aから切断終了位置Bまでの刃物ロール2の刃先が描く
円弧状の距離と、ベニヤ単板3の搬送距離との関係を説
明する。
この原理説明図において、 Rは、刃物ロール2のの軸芯から刃物1の刃先までの
距離であり、切断半径である。
V1は、刃物ロール2の回転速度。
V2は、搬入コンベヤ5の搬入速度。
Aは、刃物1の刃先がベニヤ単板3の上面に当接する
位置。
Bは、刃物1の刃先がアンビルロール4と刃物ロール
2の各軸芯間を結ぶ線上の位置。
Tは、ベニヤ単板3の厚み。
であり、刃物ロール2の回転速度V1と、搬入コンベヤ5
の搬入速度V2の関係は、以下のようになる。
まず、第2図中から単板を切断し始めてから切断し終
わるまでに必要な範囲R−Xにおける刃物1の刃先が描
く円弧状の距離は ベニヤ単板3の搬送距離は RCOSωT である。
図中からも明らかなように両者の関係は となる。
即ち、刃物1の刃先がベニヤ単板3の上面に当接する
位置Aから刃物1の刃先がアンビルロール4の上面に喰
い込むベニヤ単板切断終了位置Bまでの範囲において刃
物1の刃先が描く円弧状の距離はベニヤ単板の搬送距離
よりも長い。
従来のように刃物ロール2の回転速度V1と搬入コンベ
ヤ5の搬入速度V2を同一とした場合、AからBを直線運
動しているベニヤ単板3に、円運動をする刃物1の刃先
が喰い込み同じ速度で進もうとするが、本来ベニヤ単板
3が移動するAからBの直線距離よりも刃物1の刃先が
移動する距離の方が長いためベニヤ単板3も刃物1の刃
先も同じ速度で動いているにもかかわらず刃物1の刃先
がベニヤ単板3の搬送を妨げる形となり、刃物1の背面
部でベニヤ単板3が座屈してしまう。
これに対して本発明は、V1とV2を同一とするのではな
く、本来ベニヤ単板3がAからBまで行くのにかかる時
間と刃物1の刃先がAからBまで行く時間とが同一とな
るように刃物1の刃先の速度つまり刃物ロール2の回転
速度V1をベニヤ単板3の速度つまり搬入コンベヤ5の搬
入速度V2よりも若干速くなるように設定し、ベニヤ単板
3を引きちぎらない程度に引っ張りながら切断するので
ベニヤ単板3が刃物1の背面部で座屈することもなく確
実に切り離される。
また、第3乃至第5図にはベニヤ単板3の切断幅に基
づくタイムチャート図が示されており、縦軸は刃物ロー
ル2の周速度m/min、横軸は時間Sを表示している。各
図において、定尺幅が設定されたプリセット値に基づ
き、停止状態で待機していた刃物ロール2は、時間SOか
ら急加速にて立ち上がり、時間S1に至ると切断回転にな
り、時間S2〜時間S3においてベニヤ単板3の切断を行
い、その後、時間S4より減速状態となり、時間S5にて再
び待機状態となり、この待機状態から次回の立ち上がり
時間S6まで停止することになる。従って、予め設定され
た定尺幅のプリセット値が複数であれば、図示例のごと
く、待機状態となる時間S5から次回の立ち上がり時間S6
までの停止時間を増減して調整するものである。
尚、本実施例においては、搬送面8に対して刃物ロー
ル2を上方に、アンビルロール4を下方に配置している
が、各ロールの位置を相対的に逆とし、アンビルロール
4を上方に、刃物ロール2を下方に配置することもあ
り、また、刃物ロール2に取着される刃物1の数を複数
とすることは任意である。
「効果」 以上のように本発明方法によれば、その長手方向に亘
って長尺の刃物1が取着された刃物ロール2に、前記刃
物1を支受けするアンビルロール4を対設すると共に、
前記刃物1の刃先が少なくとも、搬入されるベニヤ単板
3の上面に当接する切断開始位置Aから、アンビルロー
ル4の上面に喰い込む切断終了位置Bまで、前記刃物ロ
ール2の回転速度をベニヤ単板3の搬入速度に比して若
干速く設定しているので、切断開始位置Aから切断終了
位置Bまでの刃物1の刃先が描く円弧状の距離とベニヤ
単板3が直線的に搬送される距離に要する時間をほぼ同
一として、アンビルロール4に対する刃物1の刃先の喰
い込み量を大とし、切断誤差を減少させると共に、切り
離し状態を良好とし、切断時に発生した前記トラブルを
解消てきるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す概略側面図、第2図は
本発明の原理説明図、第3図乃至第5図はベニヤ単板の
切断幅に基づくタイムチャート図、第6図は従来方法を
示す概略側面図である。 1……刃物、2……刃物ロール、3……ベニヤ単板、4
……アンビルロール、5……搬入コンベヤ、6……切断
位置、7……搬出コンベヤ、8……搬送面、9……可変
速モータ、

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】その長手方向に亘って長尺の刃物が取着さ
    れた刃物ロールに、前記刃物を支受けするアンビルロー
    ルを対設すると共に、前記刃物の刃先が少なくとも、搬
    入されるベニヤ単板の上面に接当する切断開始位置か
    ら、アンビルロールの上面に喰い込む切断終了位置まで
    前記刃物ロールの回転速度をベニタ単板の搬入速度に比
    して若干速く設定して、前記刃物ロールの描く円弧状の
    距離とベニヤ単板が直線的に搬送される距離に要する時
    間をほぼ同一としたことを特徴とするベニヤ単板の切断
    方法。
  2. 【請求項2】前記刃物ロールを上方に、また前記アンビ
    ルロールを下方に配置した特許請求の範囲第1項記載の
    ベニヤ単板切断方法。
  3. 【請求項3】前記アンビルロールを上方に、また前記刃
    物ロールを下方に配置した特許請求の範囲第1項記載の
    ベニヤ単板切断方法。
  4. 【請求項4】その長手方向に亘って長尺の刃物が取着さ
    れた刃物ロールに、前記刃物を支受けするアンビルロー
    ルを対設すると共に、前記刃物を待機位置から急加速
    し、ベニヤ単板の搬入速度に比して若干速い速度でベニ
    ヤ単板を切断した後、減速して再び待機位置に戻し、ま
    た前記刃物の待機状態となる時間から次回の立ち上がり
    時間までの停止時間の増減によって、ベニヤ単板の切断
    幅を調整することを特徴とするベニヤ単板の切断方法。
  5. 【請求項5】前記刃物ロールを上方に、また前記アンビ
    ルロールを下方に配置した特許請求の範囲第4項記載の
    ベニヤ単板切断方法。
  6. 【請求項6】前記アンビルロールを上方に、また前記刃
    物ロールを下方に配置した特許請求の範囲第4項記載の
    ベニヤ単板切断方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5436352Y2 (ja) * 1975-07-18 1979-11-02
DE2637426C2 (de) * 1976-08-20 1986-10-16 Merck Patent Gmbh, 6100 Darmstadt Verfahren zur Herstellung einer als diätetisches Lebensmittel verwendbaren Mischung

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