JP2529019Y2 - 自動二輪車 - Google Patents

自動二輪車

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JP2529019Y2
JP2529019Y2 JP1988058536U JP5853688U JP2529019Y2 JP 2529019 Y2 JP2529019 Y2 JP 2529019Y2 JP 1988058536 U JP1988058536 U JP 1988058536U JP 5853688 U JP5853688 U JP 5853688U JP 2529019 Y2 JP2529019 Y2 JP 2529019Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、前,後車輪間にエンジンを搭載し、ヘッド
パイプに連なって車体後方へ伸長する左右一対の縦幅の
大きな主車体フレームを有する自動二輪車に係り、特に
該自動二輪車におけるエアクリーナの配置関係に関する
ものである。
従来技術および考案が解決しようとする課題 前,後車輪間にエンジンを搭載した自動二輪車では、
そのエアクリーナをエンジンの後方、座席の下方あるい
はエンジンの上方に配置するのが一般的であるが、その
限られた狭隘な空間におけるエアクリーナの配置が難し
く、エアクリーナの吸気口がエンジンから放出された熱
気を吸入し易い位置にあるとエンジンの給気充填効率が
低下する。また、エアクリーナの吸気口が低位にあると
車輪によって跳ね上げられた泥土,埃等がエアクリーナ
に進入し易く、濾過エレメントが早期に汚染される。
本考案は斯かる事情の下に創案されたものであり、
前,後車輪間にエンジンを搭載し、ヘッドパイプに連な
って車体後方へ伸長する左右一対の主車体フレームを有
する自動二輪車において、エアクリーナおよび吸気口を
車体の可及的高位かつ前方部位に配置して吸気に対する
エンジン放出熱の影響を避けるとともに、車輪によって
跳ね上げられた泥土,埃等による濾過エレメントの汚染
をなくし、左,右の主車体フレーム間の死空間を有効に
利用するとともに、ヘッドパイプおよび左,右の主車体
フレームとエアクリーナ・ケースとを一体化して車体の
軽量化を維持しつつ強度、剛性を向上することを、その
目的とする。
課題を解決するための手段 この目的は、ヘッドパイプに近く左,右の主車体フ
レーム間にエアクリーナを配置し、燃料タンクの下端部
周縁を密封材を介して前記左,右の主フレーム上面に当
接させて前記エアクリーナを上方から覆うとともに、該
エアクリーナの表面構成部材の下部突出部の先端縁を密
封材を介して前記車体フレームに当接させ、もって前記
燃料タンクの底壁と前記エアクリーナの表面構成部材と
左,右の主車体フレームとで閉空間を画成し、該閉空間
に前記エアクリーナの吸気口を開口させるとともに、前
記左,右の主フレームを貫通してエンジン放出熱の影響
を受けない外気を導入させる通気口を前記閉空間に開口
せしめることにより、またヘッドパイプの直後の左,
右の主車体フレームで挟まれた空間内にエアクリーナ・
ケースを位置させ、該ヘッドパイプおよび左,右の主車
体フレームの側壁に前記エアクリーナ・ケースの上壁と
周壁と底壁を一体的に結合して、前記ヘッドパイプおよ
び左,右の主車体フレームの側壁とエアクリーナ・ケー
スの上壁、周壁および底壁とでもってエアクリーナ・ケ
ースを構成し、該エアクリーナ・ケースの側壁を兼ねる
主車体フレームの側壁にエアクリーナの吸気口を形成す
ることによって達成される。
実施例 以下、第1図ないし第5図に示した本考案の一実施例
について説明する。
第1図は自動二輪車1を要部概略側面図として示して
おり、該自動二輪車1は前,後車輪FW,RW間にエンジン
Eを搭載している(図中、Rはラジエータを示す)。
自動二輪車1の車体フレームは軽合金製鋳造品であっ
て、ヘッドパイプ2と、ヘッドパイプ2に連なって車体
後方へ伸長する左右一対の主車体フレーム3と、左,右
の主車体フレーム3にそれぞれ連なって車体下方へ伸長
する左右一対のエンジン支持パイプ12とを主部材として
形成されている。ヘッドパイプ2,主車体フレーム3,エン
ジン支持パイプ12から成る構造体は、一体鋳造品として
の左,右の分割半体を、ヘッドパイプ2の中心軸線を含
む車体中心平面(鉛直面)で突き合せて溶接接合するこ
とにより組立てられる。なお、左,右の分割半体を区別
する際には、各々符号の後にL,Rを付し、3L,3Rのように
表わすこととする。
主車体フレーム3は縦幅の大きな矩形管状体であり、
上壁4,幅広の外側壁5,同じく幅広の内側壁7および下壁
9を周壁として形成され、その内部が長さ方向の複数個
所に位置する仕切り壁11で複数の室に区画されている。
主車体フレーム3L,3Rの内側壁7L,7Rは車体後方側から前
方側に向って滑らかに彎曲しながら相互に接近して溶接
され、その彎曲した部分に位置して下壁9L,9Rの一部が
車体後方側へ棚状に伸び出して鍔10L,10Rになされてお
り、該鍔10L,10Rも互いに突き合せ溶接されている。ま
た、ヘッドパイプ2に近い位置で外側壁5L,内側壁7L,外
側壁5R,内側壁7Rにそれぞれ通気口6L,通気口8L,通気口6
R,通気口8Rが形成され、通気口6Lと通気口8L,通気口6R
と通気口8Rはいずれも対応位置にあり、左,右各二つの
開口を通じて、主車体フレーム3L,3Rで挟まれる車体中
央空間部に配置されたエアクリーナ13を外部から見通す
ことができる。
エアクリーナ13は、ヘッドパイプ2に近くほぼ水平姿
勢で配置され、その前半部が左,右の主車体フレーム3
L,3Rで挟まれた位置にある。エアクリーナ13のケース14
は、その前半部外周に車体前方ないし左右両側方へ伸長
する鍔18Aを備えるとともに、底壁15に車幅方向所定範
囲に亘って垂設された垂下壁18Bを備え、エラストマー
で形成された密封材19Bが装着された垂下壁18Bの下端縁
が鍔10(主車体フレーム3の鍔)の上面に接するととも
に、密封材19Aが装着された鍔18Aの先端縁が、通気口8
L,8Rの下位にて、彎曲した内側壁7L,7Rに当接してお
り、エアクリーナ13の表面構成部材は、エアクリーナ・
ケース14とカバー20とで構成されている。そして、エア
クリーナ13を上方から覆って燃料タンク30が主車体フレ
ーム3L,3R上に載置され、前,後のA点,B点で車体フレ
ームに固定されている。なお、B点は主車体フレーム3
に接続された左,右一対の座席支持フレーム3Aを連結す
る横架フレーム上にある。
燃料タンク30の下端部周縁32にはエラストマー製密封
材33が装着され、該密封材33が主車体フレーム3L,3Rの
上壁4L,4Rに当接している。斯様にエアクリーナ・ケー
ス14の鍔18Aおよび垂下壁18Bが内側壁7L,7Rおよび鍔10
に接し、燃料タンク30の下端部周縁32が主車体フレーム
3L,3Rの上壁4L,4Rに接した構造では、燃料タンク30の底
壁31と、主車体フレーム3と、エアクリーナ・ケース14
の底壁15および鍔18A,垂下壁18Bとで画成される閉空間
D(密閉空間という意味ではなく、車体後方側は開放さ
れ、通気口6,8部分でも開放されている)内にエアクリ
ーナ13が位置することとなる。
ここで、エアクリーナ13の詳細構造について述べる。
エアクリーナ13は、エアクリーナ・ケース14と、これを
上方から覆うカバー20と、カバー20に一体に付された吸
気筒23と、エアクリーナ・ケース14を下方から覆う下カ
バー34と、エアクリーナ・ケース14およびカバー20間に
挟まれたエレメント26と、エアクリーナ・ケース14に固
定された金網性フレームトラップ25とを主部材として構
成されている。エアクリーナ・ケース14の底壁15には開
口16が形成されるとともに、車幅方向に沿って垂下壁18
Bが垂設され、底壁15に連なる周壁17に横方向へ伸びる
鍔18Aが突設されている。開口16を遮蔽する下カバー34
は、気化器Cから伸び出した連通管CTをエアクリーナ13
の清浄室に導入するための部材である。また、エアクリ
ーナ・ケース14,カバー20間に挟持されたエレメント26
は基枠27と濾紙29から成り、基枠27の一部にゴム条28,2
8が装着され、エレメント26と基枠27の間を汚染空気が
直接通り抜けないようになっている。
エアクリーナ・ケース14の周壁17,カバー20および吸
気筒23は角張った部分がなく、エアクリーナ13は全体と
して概略亀の甲羅形になされており、またカバー20に付
された吸気筒23はエアクリーナ13の前端部位にあってそ
の吸気口24は主車体フレーム3の通気口8よりも車体前
方側に位置している。
本実施例は前記のように構成されており、車輌走行の
間、走行風Fが主車体フレーム3の通気口6,8を通じて
閉空間D内に進入し、エアクリーナ・ケース14の周壁17
ないしはカバー20の周壁21に当った後、吸気口24から吸
気筒23内に吸入される。一方、ヘッドパイプ2の下方に
位置するラジエータRから放出されたエンジンEの熱気
Gは上昇しながら車体後方側へ流れるが、左,右の主車
体フレーム3L,3R間にエアクリーナ13が位置し、密封材1
9Bが装着されたその垂下壁18Bと鍔10との当接関係およ
び密封材19Aが装着された鍔18Aと内側壁7L,7Rとの当接
関係にて閉空間D内への熱気Gの進入は遮断される。
本実施例の特徴点は以下の通りである。
主車体フレーム3が縦幅の大きな矩形管体として形成
されており、その幅広の内側壁7L,7Rに対する鍔18Aの当
接関係、鍔10に対する垂下壁18Bの当接関係およびエア
クリーナ13を上方から覆う燃料タンク30が主車体フレー
ム3上に載置された関係で画成される閉空間D内にエア
クリーナ13の吸気口24が位置しており、該閉空間D内に
はエンジンE本体およびラジエータRから放出される熱
気Gがほとんど進入せず、通気口6,8を通じて走行風F
が進入するだけであるから、エンジンEの給気充填効率
が向上する。
エアクリーナ13の吸気口24は主車体フレーム3の通気
口6,8よりもヘッドパイプ2寄りにあり、両者の位置が
ずれているため、通気口6,8を通じて閉空間D内に進入
した走行風Fは先ずエアクリーナ・ケース14の周壁17な
いしはカバー20の周壁21に衝突し、走行風Fが渦流とな
って吸気口24に到達する。したがって、相対的に大サイ
ズの異物がエアクリーナ13内に進入せず、エレメント26
の負担が軽減される。
主車体フレーム3の通気口6,8を通じて閉空間D内に
進入した走行風Fは渦流となって吸気口24側へ流れる
が、エアクリーナ13が全体として角張った部分のない形
状になされているため、風切り音が生じ難い。
エアクリーナ13を車体最前部に近くヘッドパイプ2と
同等の高さ水準に配置し、しかも該エアクリーナ13の吸
気口24を閉空間D内に配置したため、車輪によって跳ね
上げられた泥土,泥水等の影響がエアクリーナ13に及ば
ない。
なお、前記実施例において、第6図図示の如く外側壁
5,内側壁7の通気口6,8に跨がって筒体35を嵌着する
と、走行風が通気口6,8を通過する際の共鳴音の発生を
防ぎ得るとともに、主車体フレーム3の中空部分への
泥,水等の進入を防ぐことができる。
また、エアクリーナ・ケース14の底壁15に付した鍔18
A,垂下壁18Bを一体化し、第7図図示の如く、鍔18Cとし
て主車体フレーム3の鍔10に当接させ、鍔18Cの他の部
分は前記実施例と同じく内側壁7L,7Rに当接させてもよ
い。
第8図、第9図は変形例を示している。
この例では、左,右の主車体フレーム3Cの内,外側壁
に形成された通気口6C,8Cに合致するクロスパイプ7Dが
左,右の主車体フレーム3Cの内側壁を連結する態様で付
されており、通気口6C,8Cを通じてクロスパイプ7D内に
走行風が進入し、該クロスパイプの前面側に形成された
通気口7dから噴出するようになっている。
また、エアクリーナ・ケース14Dから伸長する鍔18Aの
前部が屈曲形状になされ、車体フレームの鍔10Dに接し
ている。鍔18Aは、前記通気口7dに合致する位置に形成
された通気口18aを有するとともに、一対の垂下壁18b,1
8cを備え、エアクリーナの表面構成部材は、エアクリー
ナ・ケース14Dとカバー20Dとで構成されている。
7Eは樹脂製遮熱板であってクロスパイプ7Dおよび左右
のエンジン支持パイプ12Cで支えられ、該遮熱板7Eの下
面に付されたゴム製遮熱板7Fと共にラジエータおよびエ
ンジンから放出される熱気が鍔18Aの通気口18aに到達す
るのを防いでいる。
斯かる構成によれば、車輌走行の間、熱気の影響を受
けない車体前方からの走行風が主車体フレーム3Cの通気
口6C,8Cを通じてクロスパイプ7D内に進入し、クロスパ
イプ7Dの通気口7dから噴出した走行風が鍔18Aの通気口1
8aを通じて閉空間D内に進入してエアクリーナ13C内に
吸引される。
また、鍔18Aの下面に垂下された垂下壁18b,18cは車体
前方から飛来する雨滴,泥土等が鍔18Aの通気口18a部に
到達しないように機能する。
主車体フレーム3Cの上面には一対の突条4cが突設さ
れ、燃料タンク30の下端部周縁32に付された密封材33C
との係合関係で燃料タンク30の位置ずれを防ぐようにな
っている。
次に、第10図,第11図に示した他の実施例について説
明する。
自動二輪車36は、前,後車輪FW,RWの間に水冷エンジ
ンEを搭載している。自動二輪車36の車体フレームは、
ヘッドパイプ37と、ヘッドパイプ37に連なって車体後方
へ伸長する左右一対の主車体フレーム38と、主車体フレ
ーム38に連なって車体下方へ伸長する左右一対のエンジ
ン支持パイプ45とを主部材として形成され、これ等の部
材(ヘッドパイプ37,主車体フレーム38,エンジン支持パ
イプ45)は軽合金製一体鋳造品であって、主車体フレー
ム38で挟まれた位置にあるエアクリーナ・ケース46も該
部材と一体に形成されている。エアクリーナ・ケース46
はヘッドパイプ37の直後にあって、周壁47と上壁48と底
壁50から成り、主車体フレーム38の一部がケース壁を兼
ねている。エアクリーナ・ケース46の上壁48には鋳造後
の砂抜きを行うための開口49が形成されており、この開
口49には開閉蓋が取付けられ、エレメント53の脱着を行
うために使用される。また、底壁50にはエアクリーナの
清浄室と気化器Cとを連通接続するための連通管CTが差
し込まれる開口51(砂抜き用として使用される),ドレ
ン抜き口52が形成されている。
主車体フレーム38は縦幅の大きな矩形管体であって、
上壁39,外側壁40,同じく幅広の内側壁42および下壁44か
ら成り、外側壁40には通気口41が、内側壁42にはエアク
リーナ・ケース46の内室に臨む通気口43がそれぞれ形成
されている。通気口41,43は図示のようにその形成位置
を合致させても良いが、その位置をずらして形成すると
通気口41を通じて主車体フレーム38の内部に進入した走
行風が内側壁42に当り慣性衝突によって塵埃等の一部が
空気流から除去される利点がある。
また、エアクリーナ・ケース46の後方には左,右の主
車体フレーム38に挟まれて燃料タンク54が配設され、エ
アクリーナ・ケース46および燃料タンク54を上方から覆
う上部車体カバー56が左,右の主車体フレーム38に跨が
って載置されている。
本実施例の構成によれば、大きな強度,剛性が要求さ
れる主車体フレーム38の前端部(ヘッドパイプ37に連な
る部分)がエアクリーナ・ケース46によって補強,補剛
される利点がある。
また、縦幅の大きな左,右の主車体フレーム38で挟ま
れた空間を利用して同部にエアクリーナを配設した構造
では、死空間(デッドスペース)を有効に活用し得るだ
けでなく、その位置が車体前端部に近く、また車体最高
位に近いため、車輌走行時に車輪によって跳ね上げられ
た泥土,泥水等がエアクリーナの吸気口である主車体フ
レーム38の通気口41,43内に飛び込むことはほとんどな
くエレメント53の負担が軽減される。加えて、通気口4
1,43の位置はラジエータRから放出される熱気の影響を
受け難い位置であり、エンジンEの給気充填効率の向上
を企図し得る。
考案の効果 以上の説明から明らかなように、本考案によれば下記
の作用効果を得ることができる。
請求項(1)に記載された構成にあっては、左,右の
主車体フレームで挟まれたヘッドパイプ直後の空間にエ
アクリーナを配置することによって該空間を有効に利用
することができるだけでなく、吸気室に連通開放された
通気口の位置が車体前端部に近く、また車体最高位に近
いため、車輌走行時に車輪によって跳ね上げられた泥
土,泥水等が通気口内に飛び込むことはほとんどなく、
さらには、大サイズの粒子等がエアクリーナ・エレメン
ト位置まで到達することはなく、該エレメントの負担が
軽減される。また、主車体フレームより上方に突出した
エアクリーナは燃料タンクによって覆われるため、外観
性が良好である。
さらに、ヘッドパイプに近く左,右の主車体フレーム
間にエアクリーナを配置し、燃料タンクの下端部周縁を
密封材を介して前記左,右の主フレーム上面に当接させ
て前記エアクリーナを上方から覆うとともに、前記エア
クリーナの表面構成部材の下部突出部の先端縁を密封材
を介して前記車体フレームに当接させ、もって前記燃料
タンク底壁とエアクリーナの表面構成部材と左,右の主
車体フレームとで閉空間を画成し、該閉空間に前記エア
クリーナの吸気口を開口させるとともに、前記左,右の
主フレームを貫通してエンジン放出熱の影響を受けない
外気を導入させる通気口を前記閉空間に開口せしめるこ
とにより、エンジンから放出されて上昇する熱気がエア
クリーナ底壁部分によって遮断されて閉空間内に進入し
難く、閉空間に対してはエンジン熱気に比して低温の外
気のみが前記左,右の主フレームを貫通した通気口を介
して進入することができるので、エンジンの給気充填効
率が向上する。
請求項(2)に記載された構成にあっては、前記請求
項(1)に記載された構成による作用効果の外に、左,
右の主車体フレーム内側壁が滑らかに彎曲して連なって
いるため、エアクリーナ・ケースとの間の付き合せ密封
を行い易く、またエアクリーナの外周面および頂面が彎
曲面として形成されているが故に閉空間内に進入した走
行風がエアクリーナの表面に沿って円滑に流れ、風切り
音の発生を防止することができる。
請求項(3)に記載された構成にあっては、縦幅の大
きな左,右の主車体フレームで挟まれたヘッドパイプ直
後の死空間にエアクリーナを配置することによって該死
空間を有効に利用することができるだけでなく、ヘッド
パイプに近く主車体フレームに形成したエアクリーナ用
通気口の位置が車体前端部に近く、また車体最高位に近
いため、車輌走行時に車輪によって跳ね上げられた泥
土,泥水等が通気口内に飛び込むことは殆んどなく、エ
レメントの負担が軽減され、加えてエンジンから放出さ
れる熱気が前記エアクリーナ・ケースによって遮断され
て前記通気口から進入することが阻止され、該熱気に比
べて低温の外気のみが、前記通気口から前記エアクリー
ナを介してエンジンに吸入されるので、エンジンの給気
充填効率が向上し、エンジン出力とエンジン効率とが高
い水準を保持することができる。
またヘッドパイプの直後の左,右の主車体フレームで
挟まれた空間内に位置し該ヘッドパイプおよび左,右の
主車体フレームの側壁にエアクリーナ・ケースの上壁、
周壁および底壁を一体的に結合して、前記ヘッドパイプ
および左,右の主車体フレームの側壁とエアクリーナ・
ケースの上壁、周壁および底壁とでもってエアクリーナ
・ケースを構成したため、車体重量増大を伴なわずに、
特に大きな強度,剛性の要求される主車体フレームの前
端部を充分に補強,補剛することができ、しかも車体フ
レームとエアクリーナ・ケースとの一体化構造により、
部品点数の削減と、車体の対するエアクリーナ・ケース
の取付け工数の省略とを果すことができるので、生産性
の向上とコストダウンとを達成することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係る自動二輪車の要部概略
側面図、第2図はその要部拡大縦断側面図、第3図は第
2図のIII−III矢視線に対応する要部平面図、第4図,
第5図はそれぞれ前記自動二輪車に装着したエアクリー
ナ・エレメント,エアクリーナ・ケースの平面図、第6
図,第7図はそれぞれ変形例を示す図、第8図は変形例
を示す図、第9図はそのIX−IX線要部断面図、第10図は
他の実施例に係る自動二輪車に要部概略側面図、第11図
はそのXI−XI線要部断面図である。 1…自動二輪車、2…ヘッドパイプ、3…主車体フレー
ム、4…上壁、5…外側壁、6…通気口、7…内側壁、
8…通気口、9…下壁、10…鍔、11…仕切り壁、12…エ
ンジン支持パイプ、13…エアクリーナ、14…エアクリー
ナ・ケース、15…底壁、16…開口、17…周壁、18A…
鍔、18B…垂下壁、19…密封材、20…カバー、21…周
壁、22…頂壁、23…吸気筒、24…吸気口、25…フレーム
トラップ、26…エレメント、27…基枠、28…ゴム条、29
…濾紙、30…燃料タンク、31…底壁、32…下端部周縁、
33…密封材、34…下カバー、35…筒体、36…自動二輪
車、37…ヘッドパイプ、38…主車体フレーム、39…上
壁、40…外側壁、41…通気口、42…内側壁、43…通気
口、44…下壁、45…エンジン支持パイプ、46…エアクリ
ーナ・ケース、47…周壁、48…上壁、49…開口、50…底
壁、51…開口、52…ドレン抜き口、53…エレメント、54
…燃料タンク、56…上部車体カバー、FW…前輪、RW…後
輪、E…エンジン、R…ラジエータ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−89226(JP,A) 特開 昭60−85026(JP,A) 特開 昭63−61692(JP,A) 実開 昭63−42489(JP,U)

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】前,後車輪間にエンジンを搭載し、ヘッド
    パイプに連なって車体後方へ伸長する左右一対の主車体
    フレームを有する自動二輪車において、 ヘッドパイプに近く左,右の主車体フレーム間にエアク
    リーナを配置し、燃料タンクの下端部周縁を密封材を介
    して前記左,右の主フレーム上面に当接させて前記エア
    クリーナを上方から覆うとともに、該エアクリーナの表
    面構成部材の下部突出部の先端縁を密封材を介して前記
    車体フレームに当接させ、もって前記燃料タンクの底壁
    と前記エアクリーナの表面構成部材と左,右の主車体フ
    レームとで閉空間を画成し、該閉空間に前記エアクリー
    ナの吸気口を開口させるとともに、前記左,右の主フレ
    ームを貫通してエンジン放出熱の影響を受けない外気を
    導入させる通気口を前記閉空間に開口せしめたことを特
    徴とする自動二輪車。
  2. 【請求項2】前記主車体フレームが矩形管状体であっ
    て、該左,右の主車体フレームの内側壁が滑らかに彎曲
    して連なるとともに、該彎曲面に対応して前記エアクリ
    ーナの外周面が彎曲し、かつ前記エアクリーナの上面が
    彎曲面として形成されていることを特徴とする実用新案
    登録請求の範囲第1項に記載された自動二輪車。
  3. 【請求項3】前,後車輪間にエンジンを搭載し、ヘッド
    パイプに連なって車体後方へ伸長する左右一対の主車体
    フレームを有する自動二輪車において、 ヘッドパイプの直後の左,右の主車体フレームで挟まれ
    た空間内にエアクリーナ・ケースを位置させ、該ヘッド
    パイプおよび左,右の主車体フレームの側壁に前記エア
    クリーナ・ケースの上壁と周壁と底壁を一体的に結合し
    て、前記ヘッドパイプおよび左,右の主車体フレームの
    側壁とエアクリーナ・ケースの上壁、周壁および底壁と
    でもってエアクリーナ・ケースを構成し、該エアクリー
    ナ・ケースの側壁を兼ねる主車体フレームの側壁にエア
    クリーナの吸気口を形成したことを特徴とする自動二輪
    車。
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