JP2528238Y2 - 圧着コンタクト - Google Patents

圧着コンタクト

Info

Publication number
JP2528238Y2
JP2528238Y2 JP1989055732U JP5573289U JP2528238Y2 JP 2528238 Y2 JP2528238 Y2 JP 2528238Y2 JP 1989055732 U JP1989055732 U JP 1989055732U JP 5573289 U JP5573289 U JP 5573289U JP 2528238 Y2 JP2528238 Y2 JP 2528238Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
contact
electric wire
barrel
uniaxial direction
cross
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1989055732U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02146756U (ja
Inventor
芳紀 水澤
章 高橋
Original Assignee
日本航空電子工業 株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 日本航空電子工業 株式会社 filed Critical 日本航空電子工業 株式会社
Priority to JP1989055732U priority Critical patent/JP2528238Y2/ja
Publication of JPH02146756U publication Critical patent/JPH02146756U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2528238Y2 publication Critical patent/JP2528238Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Connections Effected By Soldering, Adhesion, Or Permanent Deformation (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、電線を圧着接続するオープン形バレルを有
する圧着コンタクトに関する。
[従来の技術] 従来、この種の圧着コンタクトは、例えば第5図
(a)〜(c)に示すように構成されている。
この圧着コンタクトは、電線を圧着接続可能なもの
で、第5図(a)に示すように、相手コンタクトと接続
する円筒状の接触部5にオープン形バレル6が一体的に
形成され、オープン形バレル6にて電線を抱持緊定でき
るようになっている。このオープン形バレル6は、第5
図(b)及び(c)に示すように、接触部5より直線状
に延び,その延在方向と直交する断面における下部の形
状は半円,或いはU字形になっている。又、下部から開
口側に向かって双方向に延在する上部7の形状は、断面
において板状になっている。
因みに、このようなバレルには、圧着方式として、上
部7の先端を突き当てずに交差させるタイプのものと、
上部7の先端を突き当るタイプのものとがある。前者は
主に径の太い同軸ケーブルを対象に,後者は主に径の細
い同軸ケーブルを対象とし、それぞれ電線保持部に適用
される。
[考案が解決しようとする課題] 上述した圧着コンタクトの場合、オープン形バレル6
の上部7の形状が図6(a)に示すように板状であるの
で、電線の外周面を抱持緊定するときに曲げモーメント
が上部7の先端に伝わり難く、上部7が変形され難くな
るという問題がある。
一般に、オープン形バレル6は圧着機の刃型により上
部7の先端が力を受けて変形するが、そのときの曲げモ
ーメントMは、荷重をP,荷重点からの距離をLとした場
合、M=P×Lなる関係で表わされる。このように、曲
げモーメントMは荷重点からの距離Lに比例するので、
上部7には小さな曲げモーメントしか加わらず、それ
故、上部7の先端における形状は殆ど変形しない。
特に、先端を突き当てずに交差させて圧着を行うタイ
プのバレルでは、第6図(b)に示す如く上部7の先端
が充分に曲がらずに周囲へ突出し、この突出の程度が大
きい場合には限られたスペースへの収納が困難となるば
かりでなく、結線後の組み込み時に障害となることがあ
る。
一方、先端を突き当てて圧着を行うタイプのバレルで
は、上部7の先端が圧着工程の途中で互いに接触し、第
6図(c)に示すように三角形状に変形し易い。
これにより、圧着する電線が例えば第7図(a)に示
すように、中心導体1の周りをそれぞれ内部絶縁体3,外
部導体2,及び外部絶縁体4で包囲した同軸線9である
と、圧着時に同軸線9においては第7図(b)に示す如
く、外部導体2や内部絶縁体3が押し潰され、外部導体
2や中心導体1に巻き乱れが発生したり、場合によって
は外部導体2が破損されて中心導体1と短絡されること
がある。
このように、一旦内部に潰れを生じた同軸線9は、圧
着後に断面が円形となるように復帰させても、中心導体
1のシールド線が元の位置に戻らず、同軸線9の内部で
は第7図(c)に示すように各部が変形された乱状態と
なる。こうした場合、同軸線9の特性上ではインピーダ
ンスが乱れてしまうことが多く、しかもこのような欠陥
は外観からは判定できないため、従来の圧着コンタクト
は使用面で信頼性に欠くという難点がある。
即ち、従来の圧着コンタクトの場合、電線への圧着工
程において電線を余り変形させることなく、且つバレル
を真円に近い状態で圧着することが困難であるので、上
述したような欠陥が発生する。こうした傾向は電線の径
が小さく、バレルの長さを長くできない場合には一層顕
著になる。
本考案は、かかる問題点を解消すべくなされたもの
で、その技術的課題は、電線を余り変形させることな
く、バレルを真円に近い状態で圧着を行い得るオープン
形バレル型の圧着コンタクトを提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本考案によれば、相手コンタクトが接続され、一軸方
向に延びた接触部と、こん接触部より一軸方向に延在す
ると共に、該一軸方向と直交する断面が下部においては
半円形を成し、上部においては開口され、且つ先端側に
向かって直線状を成すオープン形バレルとを備え、開口
より収納した断面円形の電線を抱持緊定する圧着コンタ
クトにおいて、オープン形バレルの上部は、下部より延
在し、一軸方向と直交する断面が直線状を成す板状部
と、この板状部より延在し、一軸方向と直交する断面が
先端側に向かって曲がり、且つ電線の外周面に密着可能
な内面曲率を有するように、該内面の曲率半径が該電線
の外径にほぼ等しい形状の曲面部とから成り、上部及び
下部は、電線の抱持緊定時にかしめられることにより、
一意的に該電線の全表面に密着する形状に変形する圧着
コンタクトが得られる。
[作用] 本考案の圧着コンタクトでは、オープン形バレルの上
部を断面が直線状を成す板状部,及びこの板状部より延
在して電線の外周面に密着可能な内面曲率を有するよう
に曲がり、その内面の曲率半径が電線の外径にほぼ等し
い形状の曲面部から成るように変形させているので、電
線を圧着して抱持緊定する圧着工程で電線を潰したり、
圧着後に先端が突出することなく真円に近い状態で圧着
を行い得る。
[実施例] 以下に実施例を挙げ、本考案の圧着コンタクトについ
て、図面を参照して詳細に説明する。
第1図(a)〜(c)は、本考案の一実施例に係る圧
着コンタクトの外観を示したものである。この圧着コン
タクトも、第1図(a)〜(c)で説明したものと比較
すれば、基本的には同様な構成になっている。
即ち、この圧着コンタクトにおいても、相手コンタク
トが接続される一軸方向に延びた接触部5と、この接触
部5より一軸方向に延在し、一軸方向と直交する断面が
下部においては半円形を成し、上部においては開口され
たオープン形バレル6とを備えており、オープン形バレ
ル6の開口より収納した断面円形の電線を抱持緊定でき
るようになっている。
このオープン形バレル6の場合、第1図(c)に示す
ように、上部7が下部より延在し、一軸方向と直交する
断面が直線状を成す板状部と、この板状部より延在し、
一軸方向と直交する断面が先端側に向かって曲がり、電
線の外周面に密着可能な内面曲率を有するように、内面
の曲率半径が電線の外径にほぼ等しい形状の曲面部8と
から成っている。
ここで、上部の先端に位置される曲面部8は、中心角
で約45度の範囲に渡って曲がるように変形させておくこ
とが望ましい。ここで曲面部8を中心角で45度よりも小
さい範囲にすると、曲がりの効果が十分には得られず、
電線を潰してしまう危険があり、45度よりも大きい範囲
にすると、オープン形バレル6の開口幅が狭められて電
線の収納に支障を来してしまう。
この構成によれば、第2図に示すような初期状態にあ
るオープン形バレル6における上部及び下部は、電線の
抱持緊定時(圧着工程時)にかしめられることにより、
第3図に示すように真円に近い状態に変形する。
第4図(a)及び(b)は、このオープン形バレル6
を有する圧着コンタクトによる電線に対する圧着の様子
を示したものである。
ここでは、先ず第4図(a)に示されるように、オー
プン形バレル6の開口より同軸線9を収納した後、オー
プン形バレル6を圧着することにより、その上部及び下
部が第4図(b)に示されるように、一意的に同軸線9
の全表面に密着される様子を示している。
このように、この圧着コンタクトを用いれば、比較的
径の小さい同軸線9を対象にしてもその内部を破損する
ことなく圧着を行い得る。この結果、同軸線9の内部が
押し潰されることが無くなるので、外部導体2の巻き乱
れや、外部導体2の中心導体1に対する短絡が回避さ
れ、同軸線9のインピーダンス特性が保証されるように
なる。
[考案の効果] 以上に述べた通り、本考案によれば、オープン形バレ
ルの上部先端に曲面部を設けているので、電線を殆ど変
形させることなく、オープン形バレルを真円に近い状態
で圧着できるようになる。これにより、比較的径の小さ
い同軸線を対象にしても、その内部を破損することなく
信頼性高く圧着を行い得るので、外部導体の巻き乱れ
や、外部導体の中心導体に対する短絡が回避され、又同
軸線のインピーダンス特性も保証されるようになる。更
に、オープン形バレルの先端が突出すること無く最小の
スペースで圧着組み立てを行い得るので、高密度配列に
際して電線の線間の間隔を小さくできるようになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案による圧着コンタトの実施例の外観図で
(a)は平面図,(b)は正面図,(c)は(a)にお
けるA−A′の縦断側面図,第2図は第1図におけるバ
レルの形状の縦断側面図,第3図は第2図のバレルの曲
面部を円形に加工した縦断側面図,第4図(a)はバレ
ル上に電線を挾んだ縦断側面図,第4図(b)は第4図
(a)においてバレルを緊定した縦断側面図,第5図は
従来の圧着コンタクトの例の外観図で(a)は平面図,
(b)は正面図,(c)は(a)におけるB−B′の縦
断側面図,第6図(a)は第5図(c)におけるバレル
の縦断側面図,第6図(b)は交差型のバレルのかしめ
後における状態を示した断面図,第6図(c)は従来の
突き当て型のバレルの変形途中の状態を示した断面図,
第7図(a)は従来の突き当て型のバレル上に電線を挟
んだ状態の縦断側面図,第7図(b)は第7図(a)に
おいてバレルを緊定した状態の縦断側面図,第7図
(c)は第7図(b)に示す状態から圧着終了時におけ
るバレルの形状と電線内部の状態とを示した断面図であ
る。 なお,1……中心導体,2……外部導体,3……内部絶縁体,4
……外部絶縁体,5……接触部,6……オープン形バレル,7
……上部,8……曲面部,9……同軸線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭54−156196(JP,A) 特開 昭56−91381(JP,A) 実公 昭56−30146(JP,Y2)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】相手コンタクトが接続され、一軸方向に延
    びた接触部と、この接触部より前記一軸方向に延在する
    と共に、該一軸方向と直交する断面が下部においては半
    円形を成し、上部においては開口され、且つ先端側に向
    かって直線状を成すオープン形バレルとを備え、前記開
    口より収納した断面円形の電線を抱持緊定する圧着コン
    タクトにおいて、前記オープン形バレルの上部は、前記
    下部より延在し、前記一軸方向と直交する断面が直線状
    を成す板状部と、この板状部より延在し、前記一軸方向
    と直交する断面が前記先端側に向かって曲がり、且つ前
    記電線の外周面に密着可能な内面曲率を有するように、
    該内面の曲率半径が該電線の外径にほぼ等しい形状の曲
    面部とから成り、前記上部及び前記下部は、前記電線の
    抱持緊定時にかしめられることにより、一意的に該電線
    の全表面に密着する形状に変形するものであることを特
    徴とする圧着コンタクト。
JP1989055732U 1989-05-17 1989-05-17 圧着コンタクト Expired - Fee Related JP2528238Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989055732U JP2528238Y2 (ja) 1989-05-17 1989-05-17 圧着コンタクト

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989055732U JP2528238Y2 (ja) 1989-05-17 1989-05-17 圧着コンタクト

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02146756U JPH02146756U (ja) 1990-12-13
JP2528238Y2 true JP2528238Y2 (ja) 1997-03-05

Family

ID=31578941

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1989055732U Expired - Fee Related JP2528238Y2 (ja) 1989-05-17 1989-05-17 圧着コンタクト

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2528238Y2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA1112321A (en) * 1978-05-30 1981-11-10 Richard W. Normann Electrical contact and method of making
JPS5691381A (en) * 1979-12-25 1981-07-24 Kanto Seiki Co Solderless terminal

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02146756U (ja) 1990-12-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3532428B2 (ja) 端 子
JP5147648B2 (ja) 圧着端子及び圧着端子における電線固定構造
US20180277966A1 (en) L-type inner terminal, t-type coaxial connector including the l-type inner terminal, and method for producing the l-type coaxial connector
JP2019204599A (ja) 端子の圧着方法及び圧着構造
US5941738A (en) Battery terminal
JPH06325812A (ja) ソケット型ターミナル
JP2528238Y2 (ja) 圧着コンタクト
JPH10255864A (ja) 圧着端子
JPH0212691Y2 (ja)
JP7068056B2 (ja) 接続端子及び端子接続構造
JP2922781B2 (ja) コイル付きハーネス及びそれに用いる保護ケース並びに単線と撚り線の接続方法
JP3378751B2 (ja) 接続端子
JP3585177B2 (ja) L型同軸コネクタ
JPH08222330A (ja) 高周波同軸プラグ
JP2500471B2 (ja) ポスト配線接続端子とその接続治具及び接続方法
US20050181682A1 (en) Rotation proof ring terminal
JP3477911B2 (ja) 同軸コネクタ
JP2600425Y2 (ja) 高圧抵抗電線用接続端子の構造
JPH0553133U (ja) ジョイント端子
JPS6325667Y2 (ja)
JPH0334867Y2 (ja)
CA2118640C (en) H-tap compression connector
JPH05217638A (ja) 同軸コネクタの取付構造
JPH0357015Y2 (ja)
JPH0532942Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees