JP2528022B2 - 外装端部納め組立て体装置 - Google Patents

外装端部納め組立て体装置

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JP2528022B2
JP2528022B2 JP2116773A JP11677390A JP2528022B2 JP 2528022 B2 JP2528022 B2 JP 2528022B2 JP 2116773 A JP2116773 A JP 2116773A JP 11677390 A JP11677390 A JP 11677390A JP 2528022 B2 JP2528022 B2 JP 2528022B2
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元旦 舩木
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、外装端部納め組立て体装置に関し、さら
に詳しくは、建築構造物の屋根における外装納め構造を
含む雨樋設置構造,および外装納め構造などを取付け支
持するための外装端部納め組立て体装置に係るものであ
る。
〔従来の技術〕
従来から、金属屋根構造の建築構造物の屋根におい
て,構造物躯体での所定の屋根勾配を与えて組み上げら
れた屋根の小屋組みに対し、その棟部側から軒先部側に
かけて、複数本の屋根垂木部材を所定の割付け間隔毎に
差し掛けて配設固定させ、これらの各屋根垂木部材上に
金属屋根板を順次に葺き上げることで屋根構造を構成さ
せている。そして、この屋根構造の軒先部にあつては、
所定間隔毎の各屋根垂木部材の先端部から支持垂木部材
をそれぞれに突き出して設置させると共に、これらの各
支持垂木部材の選択部に対して、いわゆる軒先部におけ
る外装端部納め構造,すなわち、軒先,軒裏の各前面,
下面化粧パネルとしての軒先幕板,および軒天板をそれ
ぞれに張設してなる雨樋設置構造,および軒先部外装納
め構造などの外装納め装置を取付け支持させるようにし
ている。
また、一方,この種の屋根軒先部における全体外観的
な軒先納め構造の主な断面形態としては、軒先部を屋根
勾配に直交して形成した上で、軒裏部を屋根勾配に平行
させて納めるとか、または水平方向に納めるようにした
それぞれの形式と、軒先部を垂直方向に形成した上で、
軒裏部を屋根勾配に平行させて納めるか、または水平方
向に納めるようにしたそれぞれの形式との4種類のもの
が一般的に採用されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、このような従来の軒先部における外装
端部納め装置においては、建築施工現場での軒先部にあ
つて、一連に連設される前面化粧パネルとしての幕板
(以下,この前面化粧パネルを単に“幕板”と呼ぶ),
および下面化粧パネルとしての軒天板(以下,この下面
化粧パネルを単に“軒天板”と呼ぶ)のそれぞれの取付
け支持条件に対応して、種々の問題があった。例えば軒
先部での支持垂木の微妙な寸法の不揃いによる出入り調
整の問題,軒先部での種々の形態に合わせた外装端部納
め装置の簡略化支持の問題,さらには、高所作業である
ための軒先部の外装端部納め装置の設置における作業性
および安全性向上の問題などである。これらの問題の各
条件が、相互に絡み合い極めて多岐に亘ることになるも
ので、このために、これらの諸点をそれぞれに満足させ
得る外装納端部め組立て体装置の提案が切に要望されて
いた。
この発明は、従来のこのような要望に応えようとする
ものであり、その目的とするところは、建築施工現場で
の屋根の外装端部納めのために、種々の屋根の軒先部の
形態に対応して容易に適合させ得て、しかも良好かつ堅
固に構成し得るようにした,この種の軒先部外装納め組
立て体装置を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
前記目的を達成するために、この発明に係る外装端部
納め組立て体装置は、建築物の屋根の構造躯体における
外装端部の支持部材に、外装納め取付け角度調整部を用
いて外装納め構造を含む雨樋支持のための樋受け金具組
立て体を取付け支持する外装端部納め組立て体装置であ
つて、前記構造躯体の当該支持部材に対して取付け固定
されると共に、前記樋受け金具組立て体を前後方向角度
調整可能に取付け固定する取付け角度調整部とを備えて
構成したことを特徴とし、かつ 前記樋受け金具組立て体の前面には、少なくとも上下
方向位置調整可能に取付ける前面化粧パネル受け金具
を、同下面には、当該前面化粧パネル受け金具に連繋し
て、少なくとも前後方向位置,ならびに上下方向角度調
整可能に取付ける下面化粧パネル受け金具を設けたこと
を特徴とする。
また、この発明に係る外装端部納め組立て体装置は、
建築物の屋根の構造躯体における外装端部の支持部材
に、外装納め取付け角度調整部,および外装納め取付け
支持調整部を用いて外装納め構造を装着する外装端部納
め組立て体装置であつて、前記構造躯体の支持部材に取
付け固定される取付け角度調整部と、当該取付け角度調
整部に設けられ、前記支持部材に対して、前後方向角度
調整可能にされる取付け腕部材と、当該取付け腕部材に
対して、上下方向位置調整可能に取付け固定される取付
け位置調整部とを備えて構成したことを特徴とし、かつ 前記取付け位置調整部が、前記外装納め構造の前面
を、前記取付け腕部材に対して、少なくとも上下方向位
置調整可能に取付ける前面化粧パネル受け金具,および
同下面を、当該前面化粧パネル幕板受け金具に連繋され
て、少なくとも前後方向位置,ならびに上下方向角度調
整可能に取付ける下面化粧パネル受け金具からなること
を特徴としている。
〔作用〕
従つて、この発明による外装端部納め組立て体装置に
おいては、建築物の屋根の構造躯体における外装端部に
設けられている支持部材に対して、外装納め構造を含む
雨樋設置用の樋受け金具組立て体を取付け支持する取付
け角度調整部を取付けるようにしたから、当該樋受け金
具組立て体の突出長さと上下位置とが一定寸法に正確に
規制される。かつこれに併せて、当該取付け角度調整部
により、樋受け金具組立て体を角度調整して取付け支持
させるので、外装納め構造を有する樋受け金具組立て体
の所要通りに角度設定した取付けができる。
また、構造躯体の外装端部に設けられている支持部材
に対して、取付け角度調整部を取付けると共に、当該取
付け角度調整部には、前後方向角度調整可能にされる取
付け腕部材を設け、かつ当該取付け腕部材に対して、外
装納め構造を装着する取付け位置調整部を、上下方向位
置,ならびに前後方向角度調整可能に取付け支持させる
ようにしたから、こゝでも同様に、当該外装納め構造の
突出長さと上下位置との正確な規制,それに、所要通り
の前後方向角度設定ができる。
そしてまた、これらの各構成では、支持部材が躯体側
に固定されているために、樋受け金具組立て体に対する
雨樋の設置,ならびに外装化粧パネルの装着などの外装
納め構造の負荷荷重を屋根構造側に負担させ得て、当該
外装納め構造の一層,強固な取付け固定が可能になるの
であり、さらには、このように位置調整された樋受け金
具組立て体,ならびに取付け位置調整部への前面,下面
での各外装化粧パネルの装着によつて、こゝでの各外装
納め形態に合わせた外装端部納め構造を容易に構成させ
得るのである。
〔実施例〕
以下,この発明に係る外装端部納め組立て体装置の各
別の実施例につき、第1図ないし第25図を参照して詳細
に説明する。
これらの各実施例構造においては、説明の都合上、建
築物の屋根の構造躯体に対する外装端部での前面軒先,
および下面軒裏の各外装化粧パネルによる化粧納め(以
下,軒先部化粧納め,または軒先部化粧納め構造と称
す)の仕上げ装着を含んだ雨樋設置構造(以下,軒先部
雨樋設置構造と称す)のための軒先部における外装端部
納め装置の場合と、当該雨樋設置を含まない単独の軒先
部化粧納め構造での軒先部における外装端部納め装置の
場合とのそれぞれを各別に区分して順次に述べることゝ
する。
なお、これらの各実施例構造においては、説明の便宜
上、外装端部に設けられる支持部材を“支持通し部材”
と呼ぶ、また、前面化粧パネル受け金具を“幕板受け金
具”と、かつ前面化粧パネルを“幕板”とも呼び、さら
に、下面化粧パネル受け金具を“軒天板受け家具”と、
下面化粧パネルを“軒天板”とも呼ぶことゝする。
《軒先部化粧納めの仕上げ装着を含む雨樋設置構造》 第1図はこの発明の外装端部納め装置を適用した第1
実施例による建築物の屋根の雨樋設置構造の概要を示す
全体側面図、第2図(a)乃至(e)は屋根構造におけ
る雨樋を配設した軒先部化粧納めの各別例による形態の
概要を模式的に示すそれぞれに断面説明図、第3図
(a)は同上取付け角度調整部を含む樋受け金具組立て
体を拡大して示す側面図、同図(b)は同上取付け角度
調整部の詳細を示す分解斜視図、同図(c)乃至(g)
は同上取付け角度調整部の軸受け板を含んだ固定腕部材
の各別例を示すそれぞれに斜視図であり、また、第4
図,第5図,および第6図は第3図(a)におけるIV−
IV線部,V−V線部,およびVI−VI線部のそれぞれに拡大
断面図、第7図,第8図,第9図,第10図および第11図
は同上樋受け金具組立て体,レベル金具,幕板受け金
具,軒天板受け金具,および継ぎ手金具をそれぞれに示
す詳細図、第12図は同上継ぎ手金具の別例を示す詳細
図、第13図は同上樋受け金具装置に対する化粧納め構造
の別例を示す側面図である。
第1実施例による各図,特に、第1図構成において、
この第1実施例装置を適用する建築構造物は、構造物躯
体(1000)と、金属屋根構造,こゝでは、横葺き屋根板
を用いた横葺き屋根構造(1010)とからなつている。
すなわち、前記構造物躯体(1000)としては、例え
ば、それぞれにH型鋼材などを用いた構造体支柱(100
1)と、この構造体支柱(1001)の上端部に所定の屋根
勾配でかつ軒先側を幾分か突出して固定させた合掌梁
(1002)とにより構成される。
また、前記合掌梁(1002)上には、いわゆる,Cチャン
ネル型軽量型鋼を用いた複数本の母屋部材(1003)を屋
根勾配に直交するように所定間隔毎に架け渡して、適宜
に溶着,ボルト止めなどにより固定すると共に、これら
の各母屋部材(1003)上の全面にあつて、例えば、目地
部材(1004a)などの介在により、野地板としての断熱
ボード(1004)などを張り込んだ上で、当該断熱ボード
(1004)上に、屋根勾配に平行する棟側から軒先側にか
れて、チャンネル鋼材などによる両側フランジ付きの複
数本の屋根垂木部材(1005)を所定間隔毎に差し掛け、
かつ前記断熱ボード(1004)などを介して適宜に止着金
具(1006)で固定させてある。
また、前記横葺き屋根構造(1010)としては、この場
合,本発明者の提唱した公知に係る,いわゆる段角型の
横葺き屋根板(1011)を用い、前記各垂木部材(1005)
上にあつて、それぞれに下地材(1012)を介した上で吊
子部材(1013)により止着させるようにし、このように
して棟側から軒先側へ葺き上げてある。なお、図中,
(1014)は前記各垂木部材(1005)の軒先端部に固定し
た軒先金具、(1015)はこの軒先金具(1014)に取り付
けられた軒先唐草板である。
そして、前記全ての合掌梁(1002)の先端部上面を通
して、この第1実施例の雨樋設置構造(10)を取付け支
持させる取付け基体としての支持通し部材,こゝでは前
記と同様に、Cチャンネル型軽量型鋼を用いた支持通し
部材(1)を固定する。この合掌梁(1002)の先端部上
面を通した支持通し部材(1)の固定手段については、
何らの制限をも受けるものではないが、例えば、所要の
強度を有する断面形状に形成された取付けブラケット
(2)を用い、当該合掌梁(1002)の先端部上面に対し
て、この取付けブラケット(2)を溶接,あるいは適宜
に取付けボルト・ナット(3)などにより取付けた上
で、当該取付ブラケット(2)上に支持通し部材(1)
を同様に溶接,あるいは適宜に取付けボルト・ナット
(4)などにより固定させればよく、このようにして構
造物躯体(1000)に対し、支持通し部材(1)を強固に
固定する。
なお、前記支持通し部材(1)に関しては、この場
合,別部材を新たに設けるようにしているが、該当する
外装端部に対応可能な既設の同種部材があれば、これを
用いても差し支えないことは勿論である。
しかして、前記支持通し部材(1)に取付け角度調整
部(11)を介して取付けられる第1実施例での雨樋設置
構造(10)については、当該雨樋設置構造(10)を包括
した軒先部の全体を所期通りの軒先部化粧納め構成と
し、かつその前面軒先,下面軒裏の各部には、それぞれ
に外装化粧パネルとしての幕板,軒天板を当該軒先部化
粧納め対応に取付けて仕上げるのである。
こゝで、前記軒先部の全体的な納め形状の主なものと
しては、例えば、第2図に示すように、次の4種類に及
び各形態,および別例としての1種類の形態がある。す
なわち, a)軒先を屋根勾配に直交して形成した上で、軒裏を屋
根勾配に平行させて納めた第1形態(第2図(a)), b)同様に、軒先を屋根勾配に直交して形成した上で、
軒裏を水平方向に納めた第2形態(同図(b)), c)軒先を垂直方向に形成した上で、軒裏を屋根勾配に
平行させて納めた第3形態(同図(c)), d)同様に、軒先を垂直方向に形成した上で、軒裏を水
平方向に納めた第4形態(同図(d)) のそれぞれであり、また、軒裏部を深くした別形態とし
て、 e)前記第4形態に対応して、特に、軒裏部を深く形成
すると共に、軒先端部を適宜に支柱などにより支えて外
部に開放させたピロティ形式による第5の形態(同図
(e)) である。
また、一方では、前記軒先,下面軒裏の各部に外装化
粧パネルとして取付けられる幕板,軒天板についても、
これらの各形態に合わせて所望通りの任意の断面形状に
賦形成形される。
しかして、この第1実施例による雨樋設置構造(10)
は、第1図,および第3図に示されているように、前記
支持通し部材(1)に取付け固定される取付け角度調整
部(11)と、当該取付け角度調整部(11)によつて前後
方向の傾斜角度を調整設定して支持される樋受け金具組
立て体(21)と、当該樋受け金具組立て体(21)に対
し、上下レベルを調整設定して支持されるレベル家具
(41)と、上下方向の位置,および前後方向の傾斜角度
をそれぞれに調整設定して支持される幕板受け金具(5
1)と、前後方向の位置,および上下方向の傾斜角度を
それぞれに調整設定して支持される軒天板受け金具(6
1)とによつて構成される。
また別に、当該軒天板受け金具(61)には、軒先化粧
納め形態付与の自由度を一層,増すために継ぎ手金具
(71)を付加する。
まず最初に、前記取付け角度調整部(11)は、第3図
(a),(b)に示されているように、鋼板を横断面コ
字状に成形して一組の対向する軸孔(12a)付きの前方
へ突出した軸受け板(12),および貫通孔(13a)付き
の下方へ延長された固定腕部材(13)を形成したもの
で、左右に拡開した上部一組の取付けフランジ(14)を
前記支持通し部材(1)の前面所定位置に当接させ、取
付けボルト・ナット(15)により強固に取付け固定され
ている。
そして、前記軸受け板(12)の軸孔(12a)には、軸
ピン(19)により、前記樋受け金具組立て体(21)を前
後方向へ揺動可能に枢支させた上で、別に、軸孔(17
a)付きの軸受け部(17)を有する角度調整ボルト(1
6)を設けて、これを同様に軸ピン(19)により、当該
樋受け金具組立て体(21)に枢支させておき、かつその
角度調整ボルト(16)を固定腕部材(13)の貫通孔(13
a)に挿通させると共に、当該貫通孔(13a)の周囲部分
を挟むように一組の調整ナット(18)を螺合させること
で、この樋受け金具組立て体(21)を傾斜角度調整可能
に支持固定し得るようになつている。
従つて、このように構成される取付け角度調整部(1
1)では、一組の調整ナット(18)を螺進退調整するこ
とによつて、矢印(A)に示すように、当該取付け角度
調整部(11)に装着させる樋受け金具組立て体(21)の
前後方向の取付け傾斜角度を任意に設定し得るのであ
る。
また、前記第3図(a),(b)に示す軸受け板(1
2)を含んだ固定腕部材(13)については、同図(c)
ないし(g)に示すように形成させることも可能であ
る。
すなわち、第3図(c)構成の場合には、固定腕部材
(13)に所定長さの角パイプを利用し、その上端部両側
に1対からなるそれぞれ一連にされた軸受け板(12)お
よび取付けフランジ(14)を一体的に溶着固定させて、
支持通し部材(1)の前面に取付け得るようにしたもの
である。
また、同図(d)構成の場合には、軸受け板(12)お
よび固定腕部材(13)に対して、支持通し部材(1)の
前面と上面とに跨つて取付け得る取付けフランジ(14
a)を一体的に溶着固定させたものである。
同図(e)構成の場合には、支持通し部材(1)の端
面に取付け得る取付けフランジ(14b)を一体的に溶着
固定させたものである。
さらに、同図(f),(g)構成の場合には、軸受け
板(12)および固定腕部材(13)に対して、支え板(14
d)で強化したアングル状の取付けフランジ(14c)を一
体的に溶着固定させ、支持通し部材(1)の下面に取付
け得るようにしたものである。
これらの各固定腕部材(13)は、製作面,強度面,な
らびに取付け面のそれぞれにおいて特有の利点を有する
ほか、これらによつても前記と同様な作用,効果が得ら
れる。
次に、前記樋受け金具組立て体(21)は、第3図,お
よび第7図に示されているように、それぞれに角パイプ
を用いた十分な高さの後方竪枠(22)と、この後方竪枠
(22)の下部側から前方に延びる基準横枠(23)と、こ
の基準横枠(23)の前端部に設けられる比較的低い高さ
の前方竪枠(24)とからなつている。
前記後方竪枠(22)には、上端部,およびその下部に
あつて前記各軸ピン(19)をそれぞれに挿通するための
軸孔(25),(26)と、下端部にあつて下部固定孔(2
7)とをそれぞれ穿孔してある。前記基準横枠(23)に
は、中間部にあつて上部の挿通孔(28)を穿孔,および
下部の調整ナット(29)を適宜に固定してあり、かつ前
後両端部にあつて上下に貫通する挿通孔(30)をそれぞ
れ穿孔してある。前記前方竪枠(24)には、上半部にあ
つて上下一組の各上部固定孔(31)と、下端部にあつて
下部固定孔(32)とをそれぞれ穿孔してある。
なお、前記前方竪枠(24)の高さを低くした理由は、
後述する幕板受け金具(51)との関連において、この樋
受け金具組立て体(21)内への前方からの雨樋(1021)
の装入設置作業を容易にするためであるが、特に、各部
の構成が、この雨樋(1021)の装入設置作業に困難をき
たさない態様のものであれば、必ずしもこのように前方
竪枠(24)の高さを低くする必要はない。
また、前記レベル金具(41)は、第3図,および第8
図に示されているように、前記後方竪枠(22)と前方竪
枠(24)間に収まる長さにされており、中間部下側に
は、前記基準横枠(23)の上部挿通孔(28)を通して下
部調整ナット(29)に螺合させる高さ調整ボルト(42)
を固定すると共に、前後両端部には、当該基準横枠(2
3)の各挿通孔(30)に対応して、各挿通孔(43)をそ
れぞれに穿孔させ、また別に、これらの各挿通孔(4
3),(30)を通して挿通させる固定ピン(44)を備え
ている。
従つて、このように構成されるレベル金具(41)で
は、これを螺合状態のまゝ回動させて螺進退調整するこ
とにより、矢印(B)に示すように、基準横枠(23)に
対する当該レベル金具(41)の上下位置,つまり、雨樋
(1021)の設置レベルを、これらの基準横枠(23)とレ
ベル金具(41)とが平行されることを条件にして任意の
高さに設定(下部調整ナット(29)と高さ調整ボルト
(42)とのネジピッチが小さければ、当該条件に殆んど
影響されずに、実用上,十分な範囲の高さに設定)で
き、かつこの調整後、固定ピン(44)を何れか一方の挿
通孔(43)から同側の挿通孔(30)に落し込むことによ
り、こゝで設定したレベル金具(41)の上下方向レベル
位置を確保できるものである。
したがってこのレベル金具(41)上,ひいては、樋受
け金具組立て体(21)内に受け入れる雨樋(1021)の設
定レベルを任意に設定して、この雨樋(1021)内に流れ
込む雨水の水捌けを良好に行わせ得るのである。
また、前記幕板受け金具(51)は、第3図,および第
9図に示されているように、前記前方竪枠(24)の外側
に前方から被嵌し得る程度の幅,および後方竪枠(22)
に匹敵する十分な長さで、鋼板を横断面コ字状に形成し
たものであつて、上端部に上部取付け孔(52)を穿孔し
てあり、かつ下端部前面に切り欠き部(53)を形成する
と共に、下部に前記一組の各上部固定孔(31)に対応す
る上下一組からなる上下方向の各主調整長孔(54)を、
下端部に前記下部固定孔(32)に対応する上下方向の下
部調整長孔(55)をそれぞれに形成してある。
従つて、このように幕板受け部を構成する幕板受け金
具(51)では、これを前方竪枠(24)に前方から被嵌さ
せた上で、例えば、何れか一方(勿論,双方であつても
よい)の主調整長孔(54)と上部固定孔(31)とに取付
けボルト・ナット(56)を、下部調整長孔(55)と下部
固定孔(32)とに取付けボルト・ナット(57)をそれぞ
れに挿通させて緊締することにより、この前方竪枠(2
4)に対して当該幕板受け金具(51)を取付けることが
できる。
併せて、後述するように、上部取付け孔(52)には、
必要に応じて他の補助金具(図示せず)を取付けること
ができる。
なお、この幕板受け金具(51)は、前記理由によつて
低くされた前方竪枠(24)の高さを、その低くされた高
さ相当分だけ補償するための前方竪枠補助金具の役割り
を兼用する。
そしてまた、これらの各取付けボルト・ナット(5
6),(57)を一旦,緩めることにより、前方竪枠(2
4)に対して、次に述べる軒天板受け金具(61)との関
連の基に、矢印(C)に示すように、幕板受け金具(5
1)の上下方向位置を、これらの各主調整長孔(54),
各上部固定孔(31)と下部調整長孔(55),下部固定孔
(32)との各組み合せの寸法範囲内で任意に調整して設
定できる。
また矢印(D)に示すように、例えば、下部調整長孔
(55),下部固定孔(32)を中心にして上下方向前方へ
の傾斜による角度位置を任意に調整して設定でき、かつ
これを再度,締め付けることにより、それぞれの設定位
置を確保し得るのである。
なお、この幕板受け金具(51)での前面下部の切り欠
き部(53)については、前記した後者の上下方向前方へ
の傾斜による角度位置設定,特に、下部固定孔(32)に
対する下部調整長孔(55)を利用した長さ調整の基に行
なう傾斜角度位置の設定に際して、前方竪枠(24)の下
端隅部を避けるための逃げ穴として作用する。一方,こ
の垂直方向前方への傾斜は、前記した樋受け金具組立て
体(21)内への前方からの雨樋(1021)の装入設置作業
を容易にする。
さらに、前記継ぎ手金具(71)を有する軒天板受け金
具(61)は、次のように形成される。
説明の都合上,まず、前記継ぎ手金具(71)に関して
述べると、この継ぎ手金具(71)は、第3図,および第
11図に示されているように、前記後方竪枠(22)と前方
竪枠(24)との下端内側に下方から抜き差し調整可能に
挿入し得る断面寸法で、かつ所定長さの角パイプを用い
た竪継ぎ手部(72),および当該後方竪枠(22)と前方
竪枠(24)との外面寸法,ひいては、この竪継ぎ手部
(72)の外面寸法に一致する内面幅,および所定の長さ
で、鋼板を横断面コ字状に成形した横継ぎ手部(73)か
らなり、横継ぎ手部(73)の前半部内に竪継ぎ手部(7
2)の下端部を挿入かつ固定して一体化し、側面L字状
に形成する。
前記竪継ぎ手部(72)の上部にあつては、前記下部調
整長孔(55)に対応した垂直方向の上部調整長孔(74)
を、横継ぎ手部(73)の後半部にあつては、水平方向の
下部調整長孔(75)をそれぞれに形成したもので、この
継ぎ手金具(71)については、後方竪枠(22)用と前方
竪枠(24)用との一組を準備する。
そして、これらの一組をなす各継ぎ手金具(71)は、
その一方を前記後方竪枠(22)の下端部に下方から挿入
し、かつ前記下部固定孔(27)と上部調整長孔(74)を
通して取付けボルト・ナット(76)により取付け、ま
た、他方を前記前方竪枠(24)の下端部に下方から挿入
して前記取付けボルト・ナット(57)により取付けてお
く。
そして、これらの取付けボルト・ナット(76),(5
7)を一旦,緩めることにより、後方竪枠(22),およ
び前方竪枠(24)に対して、軒天板受け金具(61)との
関連の基に、各矢印(E)に示すように、当該各継ぎ手
金具(71)の上下方向位置を、各上部調整長孔(74)の
寸法範囲内で任意に調整してそれぞれに設定できる。
そして、これを再度,締め付けることにより、それぞ
れの設定位置を確保し得るもので、さらには、次に述べ
る軒天板受け金具(61)を支持して、その上下方向位置
と、前後方向位置,および傾斜角度との各調整設定を可
能にする。
また、前記各継ぎ手金具(71)のうち、後方竪枠(2
2)に対応されるものについては、別例として、第12図
に示されている継ぎ手金具(71a)を用いることができ
る。
すなわち,この継ぎ手金具(71a)は、当該後方竪枠
(22)の内面寸法に一致する幅,および所定の長さで、
鋼板を縦断面コ字状に成形した竪継ぎ手部(72a)と、
同後方竪枠(22)の外面寸法,ひいては、この竪継ぎ手
部(72a)の外面寸法に一致する内面幅,および所定の
長さで、鋼板を横断面コ字状に成形した横継ぎ手部(73
a)とを設け、横継ぎ手部(73a)の中間部内に竪継ぎ手
部(72a)の下端部を挿入して、枢支軸となる血頭リベ
ット(77)により揺回動自在に枢着し、側面倒T字状に
形成する。
そして、前記竪継ぎ手部(72a)の上部にあつては、
前記下部固定孔(27)に対応した上下方向の上部調整長
孔(74a)を、横継ぎ手部(73a)の前後両部にあつて
は、所定ピッチ間隔による前後方向の各下部調整長孔
(75a),(75a)をそれぞれに形成したものである。
この別例による継ぎ手金具(71a)においても、前記
継ぎ手金具(71)とほゞ同様の作用,効果が果たされる
ほか、この場合には、枢支軸としての血頭リベット(7
7)を中心にした揺回動を可能にする。
続いて、前記軒天板受け金具(61)に関して述べる
と、この軒天板受け金具(61)は、第3図,および第10
図に示されているように、前記後方竪枠(22)側と前方
竪枠(24)側とでそれぞれに上下方向位置を調整設定し
て装着される前記各継ぎ手金具(71),(71)の外側に
対して、下側から被嵌し得るように、鋼板を横断面コ字
状に成形したものである。
その両側板部には、所定ピッチ間隔で前後方向の各調
整固定孔(62)を穿孔して形成されており、これらの各
継ぎ手金具(71),(71)での下部調整長孔(75),
(75)に対し、それぞれに各取付けボルト・ナット(6
3)を用いて取付けたもので、それぞれの各取付け位置
を勘案することによつて、矢印(F)に示す前後方向の
位置を任意に調整して確保し得るのである。
従つて、このように軒天板受け部を構成する,これら
の軒天板受け金具(61)と、それぞれの各継ぎ手金具
(71),(71)(または、一方の継ぎ手金具(71a))
では、先にも述べたように、これらの各継ぎ手金具(7
1),(71)(または、一方の継ぎ手金具(71a))によ
る矢印(E),(E)の相互に平行した位置調整によ
り、軒天板受け金具(61)の上下方向位置を設定し、相
互に平行しない位置調整により、矢印(G)に示す軒天
板受け金具(61)の前後方向傾斜角度をそれぞれ任意に
設定できる。
また当該軒天板受け金具(61)自体に関し、矢印
(F)の前後方向位置をも任意に設定でき、かつまた、
これらの各調整,つまり、矢印(E),(F),および
(G)方向の湊合された組み合せ調整によつて、この軒
天板受け金具(61)の十分に自由度の高い位置設定,な
らびに確保が可能になる。
ちなみに、前記した軒先部にあつて一連に併置される
各樋受け金具組立て体(21)に対する雨樋(1021)の受
支設置の最も基本的な態様は、次の通りである。
すなわち、第3図(a)に示されているように、前記
各樋受け金具組立て体(21)の前方竪枠(24)にあつて
は、幕板受け金具(51)を、また、後方竪枠(22)と前
方竪枠(24)にあつては、それぞれの各継ぎ手金具(7
1),(71)を介して軒天板受け金具(61)を、共に基
準位置で取付けた態様において、まず最初に、各幕板受
け金具(51)の上端部の全体を通して受通し材(1022)
を被嵌させておき、この状態で、後方竪枠(22)と、基
準横枠(23),ひいては、レベル金具(41)と、それに
前方竪枠(24),ひいては、幕板受け金具(51)とによ
り囲まれた内側に接して、所定断面形状に形成された雨
樋(1021)を受け入れる。
ついで、各幕板受け金具(51)の前面,つまり、軒先
面での上下部を残した主面には、軒先化粧パネルとして
の幕板(1023)を、また、各軒天板受金具(61)の下
面,つまり、軒裏面での前部を残した主面には、軒裏化
粧パネルとしての目地部(1025)を介した各軒天板(10
24)をそれぞれに設置して適宜に止着させる。
各幕板受け金具(51)の上部側にあつては、前記幕板
(1023)との間に目地部(1026)を残し、かつ前記受通
し材(1022)を跨いで雨樋(1021)の上部内面に達する
笠木材(1027)を被嵌して適宜に止着させる。
また同様に、下部側にあつては、幕板(1023),およ
び軒天板(1024)との間にそれぞれ目地部(1028),
(1029)を残し、幕板コーナー材(1030)を被嵌して適
宜に止着させ、これらの各目地部(1025),(1026),
(1028),(1029)に適宜,目地材を埋め込んで仕上げ
るのである。
なお、前記幕板受け金具(51)と軒天板受け金具(6
1)とによるそれぞれに化粧パネル板としての幕板,お
よび軒天板の取付け手段については、必ずしも前記構成
にのみ限定されるものではなく、同様な作用を得られる
ものであれば、その他、任意の取付け手段を用いて差し
支えないことは勿論である。
次に、前記幕板受け金具(51)の前面側幕板受け部に
対して取付けられる別形態の幕板化粧納め構成を、第13
図について述べる。
この第13図構成においては、前記幕板受け金具(51)
に穿孔された上部取付け孔(52)に対して取付けボルト
・ナット(82)を用いることで、延長補助金具(81)を
前方に向けてやゝ上向き気味に突出延長されるように取
付けると共に、この延長補助金具(81)の前端部と、や
ゝ前方に突出して位置設定させた前記軒天板受け金具
(61)の前端部との間に、こゝでも取付けボルト・ナッ
ト(84),(84)を用いることで、軒先前面側となる幕
板受け補助金具(83)を結合させて、下向き斜辺の直角
三角形状をした幕板受け部を形成させたものである。
この幕板受け部に対しても前記とほゞ同様に、軒先化
粧パネルとしての横断面下向きの波形形状からなる幕板
(1023a),笠木材(1027a),および幕板コーナー材
(1030a)を被嵌装着させ、これらを適宜に止着させて
所期通りの軒先納め構造を仕上げるのである。
なお、この第13図構成での幕板受け部における幕板受
け金具(51),および軒天板受け金具(61)の各前端部
の利用については、これを必要に応じて行なうもので、
必ずしもこの構成に限定を受けるものではなく、全く別
個の補助金具を利用するとか、あるいは、幕板受け補助
金具(83)の下端部に対して、別の適宜,幕板受け補助
金具および/または延長補助金具などの補助金具を介在
させたり、これらを幕板受け金具(51),および軒天板
受け金具(61)に連結させたりするとか、それぞれに任
意の変形構成が容易に可能である。
すなわち,以上のようにして、前記幕板受け金具(5
1),および軒天板受け金具(61)のそれぞれにおける
各調整に伴う位置,傾斜角度設定に基き、前記した軒先
部の全体的な化粧納め形状の主なものとしての,前記第
2図(a)ないし(d)に示した4種類からなる第1な
いし第4の各形態,および同図(e)に示した第5の形
態の付与に適合する各幕板受け部,および軒天板受け部
を所望通りに構成でき、結果的に、これらの第1ないし
第4,および第5の各形態に対応した軒先部での幕板,お
よび軒天板による軒先部化粧納め処理を極めて良好かつ
効果的に行ない得るのである。
次に、第14図はこの発明の外装端部納め装置を適用し
た第2実施例による建築物での屋根の雨樋設置構造の概
要を前記第3図に対応して示す全体側面図、第15図は第
14図XV−XV線部の拡大断面図、第16図,および第17図は
同上樋受け金具組立て体,および幕板受け金具をそれぞ
れに示す詳細図、第18図,および第19図は同上前記第11
図の継ぎ手金具を併用した第3実施例,および前記第12
図の継ぎ手金具を併用いた第4実施例によるそれぞれの
組み込み状態の要部を示す部分側面図である。
まず、第2実施例構成は、前記第1実施例構成におい
て、前記樋受け金具組立て体(21)の後方竪枠(22),
および前方竪枠(24)の各下端部に対する軒天板受け金
具(61)の連繋に、前記それぞれの各継ぎ手金具(7
1),(71)(後方竪枠(22)の下端部に対する継ぎ手
金具(71a)を含む)を介在させていたのを、次のよう
に変更したものである。
すなわち,第14図,および第16図に示されているよう
に、前者の後方竪枠(22)の下端部に対しては、当該後
方竪枠(22)を該当長さ分だけ下方に延長した上で、下
部固定孔(27)に代えて、垂直方向に幾分か余裕度のあ
る下部調整長孔(27a)とする。
この下部調整長孔(27a)によつて、前記と同様に、
軒天板受け金具(61)を連繋させるようにしており、ま
た、第14図,および第17図に示されているように、後者
の前方竪枠(24)の下端部に対しては、当該前方竪枠
(24)に上下方向位置を調整して取付けられる幕板受け
金具(51)を該当長さ分だけ下方に延長し、かつ幅を板
厚相当分程度までに絞つて半円弧状端面にした上で、下
部調整長孔(55)を主調整長孔(54)に代えると共に、
同延長部に垂直方向に幾分か余裕度のある下部調整長孔
(55a)を穿孔し、この下部調整長孔(55a)によつて、
こゝでも前記と同様に、軒天板受け金具(61)を連繋さ
せるようにしたものである。
また、第3実施例構成は、第18図に示されているよう
に、前記第2実施例構成において、後方竪枠(22)側に
前記第1実施例の場合と同様に、継ぎ手金具(71)を介
在して軒天板受け金具(61)を連繋させるようにしたも
のである。
さらに、第4実施例構成は、第19図に示されているよ
うに、前記第2実施例構成において、後方竪枠(22)側
に前記第1実施例の場合と同様に、継ぎ手金具(71a)
を介在して軒天板受け金具(61)を連繋させるようにし
たものである。
従つて、このように軒天板受け部を構成する第2,ない
し第4の各実施例構成による軒天板受け金具(61)で
は、前記第1実施例構成に比較して、構成自体をそれぞ
れ可及的に簡略化し得るものであり、併せて、第2実施
例構成では、軒天板受け金具(61)の上下方向位置の調
整が制限されはするものゝ一層,強固な取付けが可能に
なるという利点を有する。
また、第3,および第4実施例構成では、特に、一つの
支点となる前方側での連繋点に対して、後方側での連繋
点の上下方向位置の調整を含んだ位置設定の自由度を、
当該各実施例相応に向上させ得て、一層,効果的な軒天
板受け金具(61)の支持を行なうことができるのであ
る。
《軒先部化粧納め構造》 第20図,および第21図はこの発明の外装端部納め装置
を適用した第5,および第6実施例による建築物の屋根の
化粧納め構造の概要をそれぞれに示す側面図であり、ま
た、第22図は同上化粧納め構造の取付け角度調整部の詳
細を示す分解斜視図、第23図は同上幕板受け金具と軒天
板受け金具との取付け支持調整部の詳細を示す分解斜視
図である。
第5,および第6実施例においても、前記支持通し部材
(1)に対し、前記各実施例の場合と同様に、取付け角
度調整部(11),および取付け支持調整部(111)を介
して軒先部化粧納め構造(100)を装着させ、かつ当該
軒先部化粧納め構造(100)については、雨樋(1021)
を除いた軒先部の全体を所期通りの軒先納め形状とし、
かつその前面軒先,下面軒裏の各部には、こゝでも、そ
れぞれに外装化粧パネルとしての幕板,軒天板を当該軒
先納め対応に取付けて仕上げるのである。
なお、この場合,第5実施例構成は、前記雨樋(102
1)を除いた状態で第2図(a)の形態を採用してお
り、また、第6実施例構成は、同様に、第2図(b)の
形態を採用している。
しかして、これらの第5,および第6実施例による各軒
先部化粧納め構造(100)は、第20図,第21図,および
第22図,第23図に示されているように、前記支持通し部
材(1)に取付け固定される取付け角度調整部(11),
および当該取付け角度調整部(11)に前後方向の傾斜角
度を調整設定して支持される取付け腕部材(121)と、
当該取付け腕部材(121)に対する取付け支持調整部(1
11)を形成し、かつ上下方向位置を調整設定して取付け
られる幕板受け金具(141)と、当該幕板受け金具(14
1)に対し、上下方向位置,および前後方向の傾斜角度
を調整設定して取付けられる軒天板受け金具(151)と
によつて構成される。
まず最初に、前記取付け角度調整部(11)は、第22図
に示されているように、前記第3図(b)と同様の構成
を有するほか、前記軸受け板(12)の軸孔(12a)に対
し、軸ボルト・ナット(131)を用いて、前記取付け支
持調整部(111)を形成する取付け腕部材(121)を前後
方向へ揺動可能に軸支持されると共に、当該取付け腕部
材(121)に突出させた支持板(124)の枢着孔(125)
に対して、軸ボルト・ナット(133)で軸支持させた角
度調整ボルト(132)を、固定腕部材(13)での角度調
整用の貫通孔(13a)に挿通させた上で、当該角度調整
ボルト(132)上に、固定腕部材(13)を挾み込むよう
に一組の角度調整ナット(134)を螺合させ、このよう
にして、取付け支持調整部(111),ひいては、取付け
腕部材(121)を傾斜角度調整自在に支持固定させる。
従つて、このように構成される取付け支持調整部(11
1),ひいては、取付け腕部材(121)では、前記各実施
例の場合と全く同様に、一組の角度調整ナット(134)
を螺進退調整することによつて、取付け角度調整部(1
1)に対する取付け腕部材(121)の前後方向傾斜角度の
調整,それに、当該取付け腕部材(121)の上下方向に
形成される一組の取付け長孔(123),(123)を利用し
た後述する配置方向の調整,換言すると、屋根勾配方向
(H)に合わせた軒先部での納め仕上げ形状,つまり前
記第2図(a)に示す第1形態におけるところの,後述
する幕板および軒天板での軒先部形状に対応する配置方
向(I)とその配置角度(J)とを、各別に極めて容易
かつ任意に調整して設定できるのである。
また、前記取付け腕部材(121)に上下方向位置を調
整設定して取付けられる幕板受け金具(141)と、当該
幕板受け金具(141)に上下方向位置,および前後方向
傾斜角度を調整設定して取付けられる軒天板受け金具
(151)とに対する軒先部化粧納め,つまり幕板および
軒先板などの軒先部化粧納め構造(100)を取付けるた
めの軒先納め取付け調整部(140)は、第20図,第21
図,および第23図に示すように構成される。
すなわち、前記取付け腕部材(121)の前面側から被
嵌し得るように横断面前向きコ字状にされ、少なくとも
上部側にあつて、前記上下調整用の一組の調整長孔(12
3),(123)に対応して貫通される取付け孔(142),
(142)を、かつ下端部にあつて、連繋孔(143)をそれ
ぞれに穿孔すると共に、これらの中間部にあつて、順次
に予備取付け孔(144),(144),‥‥を穿孔した幕板
受け金具(141)と、また、横断面上向きコ字状にさ
れ、少なくとも前端部側にあつて、連繋孔(152)を穿
孔すると共に、これから後方側へかけて順次に予備連繋
孔(153),(153),‥‥を穿孔した軒天板受け金具
(151)とを設ける。
また、これらの各受け金具(141),(151)の連繋部
内,つまり幕板受け金具(141)の下端部内および軒天
板受け金具(151)の前端部内にそれぞれ嵌入し得るよ
うに、角パイプなどを側面L字状に溶接結合して、前方
となる上下部側に前記連繋孔(143)に対応して形成さ
れる上下調整用の調整長孔(162)を、かつこれよりも
後方側に前記連繋孔(152)に対応して形成される前後
調整用の調整長孔(163)をそれぞれに穿孔した連繋金
具(161)を設けて構成する。
そして、この軒先納め取付け調整部(140)において
は、第5,第6の各実施例共に、前記のように屋根勾配に
合わせて屋根勾配方向(H),配置位置(I),および
配置角度(J)をそれぞれに設定した軒先部での取付け
腕部材(121)の配置態様,すなわち第20図,および第2
1図に示す各実施例形態の場合であれば、共に前記配置
位置(I)に軒先側角度(J)を設定させた取付け腕部
材(121)に対して、まず、その前面側から幕板受け金
具(141)を被嵌させ、かつその上下方向位置(I)で
の取付け長さを所望通りに調整した状態で、これらの各
金具(121),(141)でのそれぞれの各取付け孔(14
2),(142)と調整長孔(123),(123)を通して、両
者相互を固定ボルト・ナット(171),(171)によりそ
れぞれに止着させておく。
ついで、当該幕板受け金具(141)の下端部に、連繋
金具(161)の上下部側を嵌入させ、かつこゝでも上下
方向位置(I)での取付け長さを微細に調整した状態
で、それぞれの連繋孔(143)と調整長孔(162)とを通
して、これらの両者の相互を固定ボルト・ナット(17
2)により止着させるのである。
なお、この場合,幕板受け金具(141)の絶対長さ
が、必要以上に長いときには、例えば、連繋孔(143)
側を適当な長さ寸法だけ切断し、その長さを切り詰めた
上で、切り離し寸法対応に最下方の予備取付け孔(14
4)をあらためて連繋孔(143)に起用することで、軒先
部における上下方向の高さ寸法を所望通りに設定し得る
のである。
一方,前記のようにして上下方向位置(I),および
傾斜角度(J)を設定した連繋金具(161)の前後部側
には、軒天板受け金具(141)の前端部を外側から嵌入
させ、かつその前後方向位置(H)での微細な調整をな
し、かつ当該連繋金具(161),ひいては、前記軒裏側
角度(K)の設定,つまり、第20図に示す第5実施例に
よる形態の場合(前記第2図(a)の第1形態に該当)
は、連繋金具(161)に対して直交,屋根勾配に対して
平行する方向に軒裏側角度(K)を設定し、また、第21
図に示す第2実施例による形態の場合(前記第2図
(b)の第2形態に該当)は、これらに全く関係なしに
水平方向に軒裏側金具(L)を設定した上で、それぞれ
の連繋孔(152)と調整長孔(163)を通して、これらの
両者を固定ボルト・ナット(173)により止着させるの
である。
なお、この場合にあつても、前記と同様に、軒天板受
け金具(151)の絶対長さが、必要以上に長いときに
は、例えば、予備連繋孔(153),(153),‥‥のある
後部側を適当な長さ寸法だけ切断し、その長さを切り詰
めることで、こゝでも軒裏部における取付け長さ寸法を
所望通りに設定し得るのであり、かつまた、この軒天板
受け金具(151)の反対側での後端部については、前記
した構造物躯体(1000)側に直接,あるいは、適宜にス
テーなどの取付け具を介して任意に取付けるようにすれ
ばよい。
従つて、この軒先納め取付け調整部(140)によれ
ば、前面軒先,下面軒裏における外装化粧パネルとして
の幕板および軒天板を装着するための基礎骨格を、各種
の条件を充足させた状態で、任意かつ所望通りの形状,
寸法によつて構成させ得るのである。
次に、前記第5,第6実施例構成での軒先納め取付け調
整部(140)に対するところの,軒先部化粧納め構造(1
00)としての幕板,および軒天板の取付け装着について
述べる。
前記のようにこの軒先納め取付け調整部(140)に対
しては、軒先部化粧パネルとしての軒先部の幕板,およ
び軒裏部の軒天板をそれぞれに装着させて軒先部化粧納
め構造(100)を構成させるが、こゝでは、その構成例
として、第20図,および第21図に示す前記した第1,およ
び第2の各形態(それぞれ第2図(a),および(b)
に該当)を第5,第6実施例に取上げて述べる。
すなわち,第20図に示す第5実施例による第1形態
(前記第2図(a)に該当)においては、屋根勾配
(H)に対して、取付け支持調整部(111)と取付け腕
部材(121)とによる上下方向の前後角度調整,および
当該取付け腕部材(121)への幕板受け金具(141)の上
下方向の位置調整のそれぞれにより、当該幕板受け金具
(141)を屋根勾配と直交する方向に所定の取付け長さ
で固定して保持させると共に、その下端部の軒天板受け
金具(151)については、幕板受け金具(141)に対して
直交し、かつ屋根勾配に対して平行する方向に延長保持
させるのである。つまり、この状態は、軒先納め取付け
調整部(140)に関して、これが軒先部化粧納め構造(1
00)を装着支持させるための,前記した符号(H),
(I),(J)および(K)で示す各方向,角度および
位置に設定されたことを意味しており、これはまた、軒
先部に配置される全ての各軒先納め取付け調整部(14
0)を通して、これらのそれぞれが所期通り一連に整列
された状態に保持されることをも意味する。
そして、この状態において、軒先部側での幕板受け金
具(141)にあつては、その高さ方向のほゞ全長に亘る
主面部に対して、軒先化粧パネルとしての幕板(1023
b)を一連に設置して適宜に止着させると共に、この幕
板(1023b)との間にそれぞれ目地部(1026b)を残し
て、上部側に前記軒先唐草板(1015)に達する幕板上部
材(1031b)を、下部側に幕板受け金具(141)の下端部
を越え、軒天板受け金具(151)の前端部下面に跨つて
延びる幕板コーナー材(1030b)をそれぞれ設置して適
宜に止着させ、かつ各目地部(1026b)をそれぞれ目地
材により埋め込んで仕上げるのであり、また、軒裏側で
の軒天板受け金具(151)にあつては、その前後方向の
ほゞ全長に亘る主面部に対して、軒裏化粧パネルとして
の軒天板(1024b)を一連に設置し、適宜に止着させて
仕上げるのである。
すなわち,このようにして第5実施例構成の場合,各
幕板受け金具(141)側では、通常状態での幕板構成
(幕板(1023b),幕板上部材(1031b),および幕板コ
ーナー材(1030b)を、また、各軒天板受け金具(151)
側では、軒天板(1024b)の構成をそれぞれに一連にさ
せた状態で、極めて容易かつ簡単に取付け固定して装着
させることができるのであり、こゝでは、結果的に前記
第2図(a)における第1形態の軒先部化粧納め構造
(100)を構成させ得るのである。
続いて、第21図に示す第6実施例による第2形態(前
記第2図(b)に該当)においては、屋根勾配(H)に
対して、取付け支持調整部(111)と取付け腕部材(12
1)とによる上下方向の前後角度調整,および当該取付
け腕部材(121)への幕板受け金具(141)の上下方向の
位置調整のそれぞれにより、当該幕板受け金具(141)
を屋根勾配と直交する方向に所定の取付け長さで固定し
て保持させると共に、その下端部の軒天板受け金具(15
1)については、これらの各配置方向に全く関係なし
に、水平方向に延長保持させるのである。よつてこゝで
も、この状態は、軒先納め取付け調整部(140)に関し
て、これが軒先部化粧納め構造(100)を装着支持させ
るための,前記した符号(H),(I),(J)および
(L)で示す各方向,角度および位置に設定されたこと
を意味しており、これはまた同様に、軒先部に配置され
る全ての各軒先納め取付け調整部(140)を通して、こ
れらのそれぞれが所期通り一連に整列された状態に保持
されることをも意味する。
そしてこゝでも、この状態において、軒先部側での幕
板受け金具(141)にあつては、その高さ方向のほゞ全
長に亘る主面部に対して、前記した横葺き屋根板(101
1)と同様な断面形状に賦形成形されたやゝ小型の面板
からなる軒先化粧パネルとしての複数枚の幕板(1032
c)を一連に設置してそれぞれ相互に係合止着させると
共に、これらの各幕板(1032c)の上部側にあつては、
前記軒先唐草板(1015)に達する幕板上部材(1031c)
により化粧隠しを行なう。
また、下部側にあつては、幕板受け金具(141)の下
端部に装着させる軒裏唐草板(1016)で納めるようにさ
せ、さらに、軒裏側での軒天板受け金具(151)にあつ
ては、その前部側を軒裏唐草板(1016)に接する軒天板
前部材(1033c)により化粧隠しをなした上で、前後方
向のほゞ全長に亘る主面部に対して、軒裏化粧パネルと
しての軒天板(1024c)を一連に設置し、適宜に止着さ
せて仕上げるのである。
すなわち,このようにして第6実施例構成の場合,各
幕板受け金具(141)側では、小型面板状をした複数の
幕板構成(幕板(1032c),および幕板上部材(1031
c))を、また、各軒天板受け部材(151)側では、軒天
板(1024c)の構成をそれぞれに一連にさせた状態で、
極めて容易かつ簡単に取付け固定して装着させることが
できるのであり、こゝでは、結果的に前記第2図(b)
における第2形態の軒先部化粧納め構造(100)を構成
させ得るのである。
なお、前記第5,第6の各実施例では、第2図(a),
(b)に示す第1,第2の各形態をそれぞれに構成させる
ものとして述べたが、同様の手法によつて、同図
(c),(d)に示す第3,第4の各形態についても構成
できることは極めて当然であり、かつまた、各実施例に
おける幕板,軒天板の取付け調整についても、必ずしも
前記構成にのみ限定されるものではない。
次に、前記第1ないし第6の各実施例構成において
は、この発明の外装端部納め装置を横葺き屋根構造に適
用する場合について述べたが、第24図および第25図に示
すように、第7および第8の各実施例としての縦葺き屋
根構造,こゝでは、一例として、折版を用いた屋根構造
(1110)に対しても適用することができ、同様な作用,
効果が得られる。
こゝで、第24図に示す第7実施例は、折版屋根構造
(1110)を構成するところの,所要断面形状に賦形成形
された折版屋根板(1111)の端面部側に対して、この発
明の外装端部納め装置を適用した場合であり、かつま
た、第25図に示す第8実施例は、同様に、折版屋根板
(1111)の側面部側に対して適用した場合である。
なお、第25図中,(1123)は、前記の各場合と同様
に、全面化粧パネルとしての幕板を示している。
〔発明の効果〕
以上詳述したように、この発明によれば、建築物の屋
根の構造躯体における外装端部の支持部材に対して、外
装納め構造を含む雨樋設置用の樋受け金具組立て体を取
付け支持する軒先部取付け角度調整部を取付けるように
しているために、樋垂木部材などへの取付け固定とは異
なつて、当該樋受け金具組立て体の突出長さと上下位置
とが一定寸法に正確に規制され、併せて同時に、当該取
付け角度調整部により、樋受け金具組立て体を前後方向
角度調整して取付け支持されるので、当該外装納め構造
を有する樋受け金具組立て体の所要通りの角度設定がで
き、この種の外装端部納め組立て体装置として極めて有
用である。
また、構造躯体における外装端部の支持部材に対し
て、前記と同様に、外装納め取付け角度調整部を取付け
た上で、当該取付け角度調整部には、支持部材に対し
て、前後方向角度調整可能にされる取付け腕部材を設
け、さらに、当該取付け腕部材に対して、外装納め構造
を装着する外装取付け位置調整部を、上下方向位置,な
らびに前後方向角度調整可能に取付け支持させるように
したから、こゝでも、当該外装納め構造の突出長さと上
下位置との正確な規制,それに、所要通りの前後方向角
度設定ができ、この種の外装端部納め組立て体装置とし
て極めて有用である。
そしてまた、これらの各構成では、支持部材が躯体側
に固定され、この支持部材に対して、こゝでの外装端部
納め組立て体装置を取付けるようにしているために、樋
受け金具組立て体に対する雨樋の設置と、同樋受け金具
組立て体自体への外装化粧パネルの装着,ならびに外装
納め構造そのものとしての外装化粧パネルの装着などの
負荷荷重を屋根構造側に負担させ得て、この種の外装納
め構造のより一層,強固な取付け固定が可能になるので
あり、さらに、このように支持部材に対する取付け角度
調整部での樋受け金具組立て体,または取付け腕部材の
前後方向に角度調整した取付けによつて、この取付け角
度調整部による所要各部を所期通りに角度設定でき、か
つ取付け腕部材に対しては、取付け支持調整部での前面
化粧パネル受け金具の上下方向に位置調整した取付け
と、当該前面化粧パネル受け金具に対する下面化粧パネ
ル受け金具の前後方向に位置調整した取付けとを極めて
容易になし得るのであり、従来に比較して構成各部での
所要方向における位置,ならびに角度設定の自由度を格
段に向上でき、結果的には、樋受け金具組立て体,なら
びに取付け位置調整部への前面,下面での各外装化粧パ
ネルの装着によつて、こゝでの各外装端部の形態に合わ
せた外装端部納め構造を容易に構成させ得るのである。
さらに、このように外装納め構造自体の簡略化,なら
びに施工作業の容易さなどを簡単に達成し得ることか
ら、従来,外装端部での各種の形態構造に対応して個々
別々に必要であつた極めて多数の構成部品を効果的に縮
減でき、かつまた、施工時での他業種工事との関連で従
来必要とされていた待機時間,そのための時間調整など
を考慮しなくて済み、かつ外装納め構造の設置条件が十
分に満足されるために、作業性も良好に改善されて、安
全でしかも能率的な作業を容易に行い得るなどの優れた
特長がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の外装端部納め装置を適用した第1実
施例による建築物の屋根の雨樋設置構造の概要を示す全
体側面図、第2図(a)ないし(d),および(e)は
屋根構造における雨樋を配設した軒先部化粧納めの各別
例による形態の概要を模式的に示すそれぞれに断面説明
図、第3図(a)は同上取付け角度調整部を含む樋受け
金具組立て体を拡大して示す側面図、同図(b)は同上
取付け角度調整部の詳細を示す分解斜視図、同図(c)
ないし(g)は同上取付け角度調整部の軸受け板を含ん
だ固定腕部材の各別例を示すそれぞれに斜視図であり、
また、第4図,第5図,および第6図は第3図(a)に
おけるIV−IV線部,V−V線部,およびVI−VI線部のそれ
ぞれに拡大断面図、第7図,第8図,第9図,第10図お
よび第11図は同上樋受け金具組立て体,レベル金具,幕
板受け金具,軒天板受け金具,および継ぎ手金具をそれ
ぞれに示す詳細図、第12図は同上継ぎ手金具の別例を示
す詳細図、第13図は同上樋受け金具装置に対する化粧納
め構造の別例を示す側面図である。 また、第14図はこの発明の外装端部納め装置を適用した
第2実施例による建築物の屋根の雨樋設置構造の概要を
前記第3図に対応して示す全体側面図であり、第15図は
第14図XV−XV線部の拡大断面図、第16図,および第17図
は同上樋受け金具組立て体,および幕板受け金具をそれ
ぞれに示す詳細図、第18図,および第19図は同上前記第
11図の継ぎ手金具を併用した第3実施例,および前記第
12図の継ぎ手金具を併用した第4実施例によるそれぞれ
の組み込み状態の要部を示す部分側面図である。 また、第20図,および第21図はこの発明の外装端部納め
装置を適用した第5,および第6実施例による建築物の屋
根の化粧納め構造の概要をそれぞれに示す側面図であ
り、第22図は同上化粧納め構造の取付け角度調整部の詳
細を示す分解斜視図、第23図は同上幕板受け金具と軒天
板受け金具との取付け支持調整部の詳細を示す分解斜視
図である。 さらに、第24図,および第25図はこの発明の外装端部納
め装置を折版構造屋根の外装端部に適用した場合での各
別の概要をそれぞれに示す側面説明図である。 (1)……支持(通し)部材、(2)……取付けブラケ
ット、(3),(4)……取付けボルト・ナット、(1
0)……雨樋設置構造、(11)……取付け角度調整部、
(12)……軸受け板、(12a)……軸孔、(13)……固
定腕部材、(13a)……貫通孔、(14),(14a),(14
b),(14c)……取付けフランジ、(14d)……支え
板、(15)……取付けボルト・ナット、(16)……角度
調整ボルト、(17)……軸受け部、(17a)……軸孔、
(18)……調整ナット、(19)……軸ピン、(21)……
樋受け金具組立て体、(22)……後方竪枠、(23)……
基準竪枠、(24)……前方竪枠、(25),(26)……軸
孔、(27),(27a)……下部固定孔,下部調整長孔、
(28),(30)……挿通孔、(29)……下部調整ナッ
ト、(31)……上部固定孔、(32)……下部固定孔、
(41)……レベル金具、(42)……高さ調整ボルト、
(43)……挿通孔、(44)……固定ピン、(51)……幕
板(前面化粧パネル)受け金具、(52)……上部取付け
孔、(53)……切り欠き部、(54)……主調整長孔、
(55),(55a)……下部調整長孔、(56),(57)…
…取付けボルト・ナット、(61)……軒天板(下面化粧
パネル)受け金具、(62)……調整固定孔、(63)……
取付けボルト・ナット、(71),(71a)……継ぎ手金
具、(72),(72a)……竪継ぎ手部、(73),(73a)
……横継ぎ手部、(74),(74a)……上部調整長孔、
(75),(75a)……下部調整長孔、(76)……取付け
ボルト・ナット、(77)……皿頭リベット、(81)……
延長補助金具、(82),(84)……取付けボルト・ナッ
ト、(83)……幕板受け補助金具、(100)……軒先部
化粧納め構造、(111)……取付け支持調整部、(121)
……取付け腕部材、(122)……軸支持孔、(123)……
取付け長孔、(124)……支持板、(125)……枢着孔、
(131),(133)……軸ボルト・ナット、(132)……
角度調整ボルト、(134)……角度調整ナット、(140)
……軒先納め取付け調整部、(141)……幕板(前面化
粧パネル)受け金具、(142),(144)……取付け孔,
予備取付け孔、(143)……連繋孔、(151)……軒天板
(下面化粧パネル)受け金具、(152)……連繋孔、(1
53)……予備連繋孔、(161)……連繋金具、(162),
(163)……調整長孔、(171),(172),(173)……
固定ボルト・ナット、(1000)……構造物躯体、(100
1)……構造体支柱、(1002)……合掌梁、(1003)…
…母屋部材、(1004)……断熱ボード、(1004a)……
目地部材、(1005)……屋根垂木部材、(1006)……止
着金具、(1010)……横葺き屋根構造、(1011)……横
葺き屋根板、(1012)……下地材、(1013)……吊子部
材、(1014)……軒先金具、(1015)……軒先唐草板、
(1016)……軒裏唐草板、(1021)……雨樋、(1022)
……受通し材、(1023),(1023a),(1023b),(10
32c)……幕板(前面化粧パネル)、(1024),(1024
b),(1024c)……軒天板(下面化粧パネル)、(102
5),(1026),(1026b),(1028),(1029)……目
地部、(1027),(1027a)……笠木材、(1030),(1
030a),(1030b)……幕板コーナー材、(1031b),
(1031c)……幕板上部材、(1133c)……軒天板前部
材、(1110)……折版屋根構造、(1111)……折版屋根
板、(1123)……幕板(前面化粧パネル)。

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】建築物の屋根の構造躯体における外装端部
    の支持部材に、外装納め取付け角度調整部を用いて外装
    納め構造を含む雨樋支持のための樋受け金具組立て体を
    取付け支持する外装端部納め組立て体装置であつて、 前記構造躯体の当該支持部材に対して取付け固定される
    と共に、前記樋受け金具組立て体を前後方向角度調整可
    能に取付け固定する取付け角度調整部とを備えて構成し
    た ことを特徴とする外装端部納め組立て体装置。
  2. 【請求項2】前記樋受け金具組立て体の前面には、少な
    くとも上下方向位置調整可能に取付ける前面化粧パネル
    受け金具を、同下面には、当該前面化粧パネル受け金具
    に連繋して、少なくとも前後方向位置,ならびに上下方
    向角度調整可能に取付ける下面化粧パネル受け金具を設
    けた ことを特徴とする請求項1記載の外装端部納め組立て体
    装置。
  3. 【請求項3】前記取付け角度調整部には、軸受け板を突
    出した固定腕部材を固定させると共に、 当該軸受け板に対して、前記樋受け金具組立て体を揺動
    自在に枢支させ、 かつ前記固定腕部材に対して、樋受け金具組立て体を角
    度調整可能に結合し得るようにした ことを特徴とする請求項1又は2記載の外装端部納め組
    立て体装置。
  4. 【請求項4】前記固定腕部材の適所に角度調整用孔を貫
    通形成させ、 また、前記樋受け金具組立て体に枢支させた角度調整ボ
    ルトを角度調整用孔に挿通させると共に、 当該角度調整ボルト上に固定腕部材を挾んで1対の角度
    調整ナットを螺合させ、 これらの各角度調整ナットの螺進退調整によつて、固定
    腕部材に対する樋受け金具組立て体の角度を設定し得る
    ようにした ことを特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載の外
    装端部納め組立て体装置。
  5. 【請求項5】建築物の屋根の構造躯体における外装端部
    の支持部材に、外装納め取付け角度調整部,および外装
    納め取付け支持調整部を用いて外装納め構造を装着する
    外装端部納め組立て体装置であつて、 前記構造躯体の支持部材に取付け固定される取付け角度
    調整部と、 当該取付け角度調整部に設けられ、前記支持部材に対し
    て、前後方向角度調整可能にされる取付け腕部材と、 当該取付け腕部材に対して、上下方向位置調整可能に取
    付け固定される取付け位置調整部とを備えて構成した ことを特徴とする外装端部納め組立て体装置。
  6. 【請求項6】前記取付け位置調整部が、前記外装納め構
    造の前面を、前記取付け腕部材に対して、少なくとも上
    下方向位置調整可能に取付ける前面化粧パネル受け金
    具,および同下面を、当該前面化粧パネル受け金具に連
    繋されて、少なくとも前後方向位置,ならびに上下方向
    角度調整可能に取付ける下面化粧パネル受け金具からな
    る ことを特徴とする請求項5記載の外装端部納め組立て体
    装置。
  7. 【請求項7】前記取付け角度調整部には、軸受け板を突
    出した固定腕部材を固定させると共に、 当該軸受け板に対して、前記取付け腕部材を前後方向揺
    動可能に枢支して吊下させ、 かつ前記固定腕部材に対して、取付け腕部材を前後方向
    角度調整可能に結合し得るようにした ことを特徴とする請求項5又は6記載の外装端部納め組
    立て体装置。
  8. 【請求項8】前記固定腕部材の適所に角度調整用孔を貫
    通形成させ、 また、前記取付け腕部材に枢支させた角度調整ボルトを
    角度調整用孔に挿通させると共に、 当該角度調整ボルト上に固定腕部材を挾んで1対の角度
    調整ナットを螺合させ、 これらの各角度調整ナットの螺進退調整によつて、固定
    腕部材に対する取付け腕部材の前後方向角度を設定し得
    るようにした ことを特徴とする請求項7に記載の外装端部納め組立て
    体装置。
  9. 【請求項9】前記取付け腕部材上には、上下方向に少な
    くとも1組の長孔を穿孔させ、 これらの各長孔に対して、前記取付け位置調整部を上下
    方向に位置調整して取付け得るようにした ことを特徴とする請求項5記載の外装端部納め組立て体
    装置。
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