JP2527274B2 - 自動車用ヘッドランプ - Google Patents
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- JP2527274B2 JP2527274B2 JP2311371A JP31137190A JP2527274B2 JP 2527274 B2 JP2527274 B2 JP 2527274B2 JP 2311371 A JP2311371 A JP 2311371A JP 31137190 A JP31137190 A JP 31137190A JP 2527274 B2 JP2527274 B2 JP 2527274B2
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- F21S41/164—Incandescent light sources, e.g. filament or halogen lamps having two or more filaments
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- F21S41/365—Combinations of two or more separate reflectors successively reflecting the light
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- General Engineering & Computer Science (AREA)
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- Securing Globes, Refractors, Reflectors Or The Like (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はバルブの発する光をリフレクターを介してラ
ンプ前方に出射する構造の自動車用ヘッドランプに係
り、特に光を反射するリフレクターとしてメインリフレ
クターに加えてサブリフレクターを設けた自動車用ヘッ
ドランプに関する。
ンプ前方に出射する構造の自動車用ヘッドランプに係
り、特に光を反射するリフレクターとしてメインリフレ
クターに加えてサブリフレクターを設けた自動車用ヘッ
ドランプに関する。
従来の自動車用のヘッドランプでは、第９図に示され
るように、リフレクター２の焦点位置近傍にバルブ４が
設けられてバルブ４の発する光をリフレクター２で前方
に反射する構造となっている。符号6aは有害光となるバ
ルブ直射光を遮るための遮光板である。
るように、リフレクター２の焦点位置近傍にバルブ４が
設けられてバルブ４の発する光をリフレクター２で前方
に反射する構造となっている。符号6aは有害光となるバ
ルブ直射光を遮るための遮光板である。
しかし従来のヘッドランプでは、前方に向かうバルブ
からの直射光が遮光板6aで遮られており、それだけヘッ
ドランプの照度が低いという問題があった。即ち、バル
ブの前方への直射光が有効に使われていないという問題
があった。
からの直射光が遮光板6aで遮られており、それだけヘッ
ドランプの照度が低いという問題があった。即ち、バル
ブの前方への直射光が有効に使われていないという問題
があった。
また第10図は他の従来技術（***特許第1801627号）
を示すもので、メインリフレクター２とは別にバルブ４
の前方位置にサブリフレクター6bを設け、バルブ４から
前方に向かう直射光をサブリフレクター6bを介して前方
所定方向に反射させてフィラメントの光を有効に利用す
るようにしたランプが開示されている。
を示すもので、メインリフレクター２とは別にバルブ４
の前方位置にサブリフレクター6bを設け、バルブ４から
前方に向かう直射光をサブリフレクター6bを介して前方
所定方向に反射させてフィラメントの光を有効に利用す
るようにしたランプが開示されている。
しかし、第10図に示すサブリフレクター方式では、サ
ブリフレクター6bのメインリフレクター２への取付手段
等は具体的に開示されていない。さらに自動車用ヘッド
ランプでは有害光を遮るための遮光部材が必要である
が、この遮光部材は一般にサブリフレクターとは別物
で、それぞれ独立して取付られるようになっており、そ
れだけ部品点数も増え、これらの部材の取着等ランプの
組立作業もそれだけ面倒であるという問題があった。
ブリフレクター6bのメインリフレクター２への取付手段
等は具体的に開示されていない。さらに自動車用ヘッド
ランプでは有害光を遮るための遮光部材が必要である
が、この遮光部材は一般にサブリフレクターとは別物
で、それぞれ独立して取付られるようになっており、そ
れだけ部品点数も増え、これらの部材の取着等ランプの
組立作業もそれだけ面倒であるという問題があった。
本発明は前記従来技術の問題点に鑑みなされたもの
で、その目的はバルブから斜め前方に出射する直射光を
サブリフレクターを用いて前方に配光して、大きな照度
の得られる自動車ヘッドランプを提供することにある。
で、その目的はバルブから斜め前方に出射する直射光を
サブリフレクターを用いて前方に配光して、大きな照度
の得られる自動車ヘッドランプを提供することにある。
前記目的を達成するために、請求項１に係る自動車ヘ
ッドランプにおいては、湾曲するメインリフレクターの
焦点近傍位置にフィラメントが位置するようにバルブが
設けられ、バルブからの斜め前方への直射光を前方所定
方向に反射させるサブリフレクターが、前記バルブの前
方周囲を覆うように設けられた自動車用ヘッドランプに
おいて、前記サブリフレクターの一部にメインリフレク
ターからの反射光を透過させる切欠部を設けるととも
に、この切欠部にバルブの直射光を遮光する切欠部形成
壁を設けるように構成した。
ッドランプにおいては、湾曲するメインリフレクターの
焦点近傍位置にフィラメントが位置するようにバルブが
設けられ、バルブからの斜め前方への直射光を前方所定
方向に反射させるサブリフレクターが、前記バルブの前
方周囲を覆うように設けられた自動車用ヘッドランプに
おいて、前記サブリフレクターの一部にメインリフレク
ターからの反射光を透過させる切欠部を設けるととも
に、この切欠部にバルブの直射光を遮光する切欠部形成
壁を設けるように構成した。
請求項２においては、前記切欠部形成壁を、メインリ
フレクターからのサブビーム形成用反射光の透過を妨げ
ないように、照射軸に対して傾斜するように構成した。
フレクターからのサブビーム形成用反射光の透過を妨げ
ないように、照射軸に対して傾斜するように構成した。
従来では、遮光部材によってバルブからの前方への直
射光を遮ぎるようになっていたが、本発明ではバルブか
らの前方への直射光の一部をサブリフレクターで反射さ
せてランプ前方所定方向に導くようにしたので、それだ
けバルブからの前方への直射光を有効に利用することに
なる。
射光を遮ぎるようになっていたが、本発明ではバルブか
らの前方への直射光の一部をサブリフレクターで反射さ
せてランプ前方所定方向に導くようにしたので、それだ
けバルブからの前方への直射光を有効に利用することに
なる。
また、サブリフレクターに設けた切欠部は、メインリ
フレクターの反射光の一部を透過させて、メインリフレ
クターで反射されて前方に向かう光のうち、サブリフレ
クターにより遮光される光の量を少なくし、切欠部形成
壁は、有害光となるバルブからの直射光を遮光する。
フレクターの反射光の一部を透過させて、メインリフレ
クターで反射されて前方に向かう光のうち、サブリフレ
クターにより遮光される光の量を少なくし、切欠部形成
壁は、有害光となるバルブからの直射光を遮光する。
請求項２では、サブリフレクターの切欠部形成壁は、
メインリフレクターからのサブビーム形成用反射光の透
過を妨げないように、照射軸に対し傾斜して、メインリ
フレクターで反射されて前方に向かう光のうち、サブリ
フレクターにより遮光される光の量を少なくするととも
に、有害光となるバルブからの斜め前方への直射光を有
効に遮光する。
メインリフレクターからのサブビーム形成用反射光の透
過を妨げないように、照射軸に対し傾斜して、メインリ
フレクターで反射されて前方に向かう光のうち、サブリ
フレクターにより遮光される光の量を少なくするととも
に、有害光となるバルブからの斜め前方への直射光を有
効に遮光する。
次に、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第１図〜第８図は本発明の一実施例である自動車用ヘ
ッドランプを示すもので、第１図は前面レンズを切り欠
いたヘッドランプの正面図、第２図は同ヘッドランプの
水平断面図（第１図に示す線II−IIに沿う断面図）、第
３図は同ヘッドランプの縦断面図（ランプボティは第１
図に示す線III a−III aに沿う断面で示し、リフレクタ
ーは第１図に示す線III b−III bに沿う断面で示す）、
第４図はサブリフレクター取着部周辺の形状を示すメイ
ンリフレクターの正面図、第５図はサブリフレクターの
メインリフレクターへの組付構造を示す水平断面図、
（第３図および第４図に示す線Ｖ−Ｖに沿う断面図）、
第６図はサブリフレクターを正面側から見た斜視図、第
７図はサブリフレクターを背面側から見た斜視図、第８
図は本実施例のヘッドランプのサブビームの配光パター
ンを示す図である。
ッドランプを示すもので、第１図は前面レンズを切り欠
いたヘッドランプの正面図、第２図は同ヘッドランプの
水平断面図（第１図に示す線II−IIに沿う断面図）、第
３図は同ヘッドランプの縦断面図（ランプボティは第１
図に示す線III a−III aに沿う断面で示し、リフレクタ
ーは第１図に示す線III b−III bに沿う断面で示す）、
第４図はサブリフレクター取着部周辺の形状を示すメイ
ンリフレクターの正面図、第５図はサブリフレクターの
メインリフレクターへの組付構造を示す水平断面図、
（第３図および第４図に示す線Ｖ−Ｖに沿う断面図）、
第６図はサブリフレクターを正面側から見た斜視図、第
７図はサブリフレクターを背面側から見た斜視図、第８
図は本実施例のヘッドランプのサブビームの配光パター
ンを示す図である。
これらの図において、符号10は前面から見た形状が矩
形の容器状ランプボディで、ランプボディ10内には放物
面形状のメインリフレクター22が揺動支点12、上下方向
エイミング点14及び左右方向エイミング点16の３点によ
って支持されている。揺動支点12は、ランプボディ10に
突設された玉継手13aにリフレクター側の支承部13bが係
合したユニバーサルジョイント構造（第３図参照）で、
上下エイミング点14及び左右エイミング点16はランプボ
ディ背面壁に支承されて前後方向に延出するエイミング
スクリュー15a,17aにリフレクター側のナット15b,17bが
係合した構造である。そしてエイミングスクリュー15a,
17aの回転操作によりエイミング点14,16が前後に移動し
て、揺動支点12とエイミング点16を通る水平軸Lx、揺動
支点12とエイミング点14を通る垂直軸Ly回りにリフレク
ター22が傾動し、ヘッドランプの照射軸Ｌの傾きが調整
できるようになっている。
形の容器状ランプボディで、ランプボディ10内には放物
面形状のメインリフレクター22が揺動支点12、上下方向
エイミング点14及び左右方向エイミング点16の３点によ
って支持されている。揺動支点12は、ランプボディ10に
突設された玉継手13aにリフレクター側の支承部13bが係
合したユニバーサルジョイント構造（第３図参照）で、
上下エイミング点14及び左右エイミング点16はランプボ
ディ背面壁に支承されて前後方向に延出するエイミング
スクリュー15a,17aにリフレクター側のナット15b,17bが
係合した構造である。そしてエイミングスクリュー15a,
17aの回転操作によりエイミング点14,16が前後に移動し
て、揺動支点12とエイミング点16を通る水平軸Lx、揺動
支点12とエイミング点14を通る垂直軸Ly回りにリフレク
ター22が傾動し、ヘッドランプの照射軸Ｌの傾きが調整
できるようになっている。
ランプボディ20の後頂部にはバルブ挿着孔21が開けら
れており、ここにバルブ24が挿着されている。バルブ24
のフィラメント25は、サブビーム用のフィラメント25a
とメインビーム用のフィラメント25bが前後に配列され
たダブルフィラメント構造で、メインビーム用フィラメ
ント25bがメインリフレクター22の焦点位置（正確に
は、後述する多重光反射面の１つであるリフレクター領
域A43の焦点位置）に一致するように設定されている。
そしてメインビーム用のフィラメント25bから発した光
は、第２図符号l1に示されるように、メインリフレクタ
ー22で反射され、光軸Ｌに略平行な光となって前方に導
かれ、ランプボディ10の前面開口部に係合一体化された
前面レンズ26からランプ前方に出射されてメインビーム
（走行用ビーム）の配光パターンが形成される。一方、
サブビーム用のフィラメント25aから発した光は、第２
図符号l2に示されるように、メインリフレクター22で反
射され、光軸Ｌと交差するように前方に導かれ、前面レ
ンズ26からランプ前方に出射されてサブビーム（すれ違
い用ビーム）の配光パターンが形成される。またバルブ
先端部にはブラックトップといわれる遮光塗装部24aが
形成されており、バルブから前方に出射する光を遮ぎ
り、有害光（サブビーム形成時におけるサブビーム用フ
ィラメント25aからの直射光）の発生を防ぐようになっ
ている。なお第1,第２図符号27はランプボディ10の前面
開口部周縁に形成されているシール溝で、レンズ26の脚
がシール剤を介してここに係合されている。
れており、ここにバルブ24が挿着されている。バルブ24
のフィラメント25は、サブビーム用のフィラメント25a
とメインビーム用のフィラメント25bが前後に配列され
たダブルフィラメント構造で、メインビーム用フィラメ
ント25bがメインリフレクター22の焦点位置（正確に
は、後述する多重光反射面の１つであるリフレクター領
域A43の焦点位置）に一致するように設定されている。
そしてメインビーム用のフィラメント25bから発した光
は、第２図符号l1に示されるように、メインリフレクタ
ー22で反射され、光軸Ｌに略平行な光となって前方に導
かれ、ランプボディ10の前面開口部に係合一体化された
前面レンズ26からランプ前方に出射されてメインビーム
（走行用ビーム）の配光パターンが形成される。一方、
サブビーム用のフィラメント25aから発した光は、第２
図符号l2に示されるように、メインリフレクター22で反
射され、光軸Ｌと交差するように前方に導かれ、前面レ
ンズ26からランプ前方に出射されてサブビーム（すれ違
い用ビーム）の配光パターンが形成される。またバルブ
先端部にはブラックトップといわれる遮光塗装部24aが
形成されており、バルブから前方に出射する光を遮ぎ
り、有害光（サブビーム形成時におけるサブビーム用フ
ィラメント25aからの直射光）の発生を防ぐようになっ
ている。なお第1,第２図符号27はランプボディ10の前面
開口部周縁に形成されているシール溝で、レンズ26の脚
がシール剤を介してここに係合されている。
メインリフレクター22は、バルブ挿着孔21の左右に形
成されている焦点距離（以下、焦点距離をＦで示す）28
以上（例えばF43）のリフレクター領域A43と、バルブ挿
着孔21の上下に形成されているF20〜24（例えばF22）の
リフレクター領域A22の焦点距離の異なる二つの光反射
面をもつ多重反射面構造となっている。そしてリフレク
ター領域A43では、第８図に示される本実施例ヘッドラ
ンプの配光パターン（サブビームの配光パターン）中、
中央部のホットゾーンP1を形成し、リフレクター領域A
22は同パターンの中央部下方ゾーンP2を形成する。特に
下方ゾーンP2の下端がランプ配光の上下方向拡散角10〜
12度の位置となるように、リフレクター領域A22の焦点
位置がF22に設定されており、また後述するサブリフレ
クター30の一部（符号35で示す）が切欠かれて、リフレ
クター領域A22での反射光による配光（第３図符号l3,l4
参照）を妨げないようになっている。なお第３図符号
l3,l4はそれぞれメインビーム用フィラメント25b,サブ
ビーム用フィラメント25aからの発光のリフレクター領
域A22での反射光を示す。
成されている焦点距離（以下、焦点距離をＦで示す）28
以上（例えばF43）のリフレクター領域A43と、バルブ挿
着孔21の上下に形成されているF20〜24（例えばF22）の
リフレクター領域A22の焦点距離の異なる二つの光反射
面をもつ多重反射面構造となっている。そしてリフレク
ター領域A43では、第８図に示される本実施例ヘッドラ
ンプの配光パターン（サブビームの配光パターン）中、
中央部のホットゾーンP1を形成し、リフレクター領域A
22は同パターンの中央部下方ゾーンP2を形成する。特に
下方ゾーンP2の下端がランプ配光の上下方向拡散角10〜
12度の位置となるように、リフレクター領域A22の焦点
位置がF22に設定されており、また後述するサブリフレ
クター30の一部（符号35で示す）が切欠かれて、リフレ
クター領域A22での反射光による配光（第３図符号l3,l4
参照）を妨げないようになっている。なお第３図符号
l3,l4はそれぞれメインビーム用フィラメント25b,サブ
ビーム用フィラメント25aからの発光のリフレクター領
域A22での反射光を示す。
符号30は、メインリフレクター22のバルブ挿着孔21周
りに形成されているドーナツ形状の非有効光反射面領域
21a（第２図参照）に対応してバルブ24の斜め前方に設
けられ、バルブ24から斜め前方に出射する直射光を反射
（第２図符号l5,l6参照）してランプ前方所定方向に導
くサブリフレクターである。このサブリフレクター30
は、第６図及び第７図に示されるように、側部が一部切
り欠かれた略円錐台形状の合成樹脂製の円筒体で、内周
面にアルミ蒸着処理された光反斜面33が形成された内筒
部32と、この内筒部32の補強部材である外筒部34の一体
形成体である。
りに形成されているドーナツ形状の非有効光反射面領域
21a（第２図参照）に対応してバルブ24の斜め前方に設
けられ、バルブ24から斜め前方に出射する直射光を反射
（第２図符号l5,l6参照）してランプ前方所定方向に導
くサブリフレクターである。このサブリフレクター30
は、第６図及び第７図に示されるように、側部が一部切
り欠かれた略円錐台形状の合成樹脂製の円筒体で、内周
面にアルミ蒸着処理された光反斜面33が形成された内筒
部32と、この内筒部32の補強部材である外筒部34の一体
形成体である。
このサブリフレクター30の光反射面33のバルブ側内周
縁33aは、第２図に示されるように、メインビーム用フ
ィラメント25bとメインリフレクター22の前面側左右側
縁部22a,22bとを結ぶ直線La,Lb上よりわずか前方となる
位置に配置され、一方光反射面33の前面側外周縁33b
は、バルブ前端より前方位置まで突出して配置されてい
る。そしてこの光反射面33はメインビーム用フィラメン
ト25bからの斜め前方への直射光（第２図符号l5参照）
を反射して前方に平行に導くことのできる形状、即ちフ
ィラメント25b位置を焦点とする放物面形状（第２図符
号L33参照）とされている。なお第２図符号l6はサブビ
ーム用フィラメント25aからの斜め前方への直射光の光
反射面33での反射光を示す。そしてこのサブリフレクタ
ー30の光反射面33の焦点距離はF8とされており、サブビ
ーム用フィラメント25a使用時には、このサブリフレク
ター30によって第８図符号P3で示す水平方向拡散角19度
の拡散配光によるゾーンが得られるようになっている。
なお外筒部34の上方側面には凹部35が形成されて、サブ
リフレクター30の一部が切欠かれた形状となっている
が、この凹部35の形成により、サブビーム用フィラメン
ト25aの発光がメインリフレクター22のリフレクター領
域A22で反射され、サブリフレクター30に遮られず前方
に配光されて（第３図符号l4参照）、第８図P2に示す下
方ゾーンを形成するようになっている。
縁33aは、第２図に示されるように、メインビーム用フ
ィラメント25bとメインリフレクター22の前面側左右側
縁部22a,22bとを結ぶ直線La,Lb上よりわずか前方となる
位置に配置され、一方光反射面33の前面側外周縁33b
は、バルブ前端より前方位置まで突出して配置されてい
る。そしてこの光反射面33はメインビーム用フィラメン
ト25bからの斜め前方への直射光（第２図符号l5参照）
を反射して前方に平行に導くことのできる形状、即ちフ
ィラメント25b位置を焦点とする放物面形状（第２図符
号L33参照）とされている。なお第２図符号l6はサブビ
ーム用フィラメント25aからの斜め前方への直射光の光
反射面33での反射光を示す。そしてこのサブリフレクタ
ー30の光反射面33の焦点距離はF8とされており、サブビ
ーム用フィラメント25a使用時には、このサブリフレク
ター30によって第８図符号P3で示す水平方向拡散角19度
の拡散配光によるゾーンが得られるようになっている。
なお外筒部34の上方側面には凹部35が形成されて、サブ
リフレクター30の一部が切欠かれた形状となっている
が、この凹部35の形成により、サブビーム用フィラメン
ト25aの発光がメインリフレクター22のリフレクター領
域A22で反射され、サブリフレクター30に遮られず前方
に配光されて（第３図符号l4参照）、第８図P2に示す下
方ゾーンを形成するようになっている。
なおサブビーム用フィラメント25aの発光のうち、遮
光塗装部24aで遮られず前方斜め上方に向う光は、第３
図符号l8に示されるように、サブリフレクター30の切欠
部形成壁35aによって遮光されるので、グレア光の発生
のおそれはない。また遮光塗装部24aで遮られない第２
図符号l7,第３図符号l9に示される直射光はそれ程強い
光ではなく、サブビーム用の配光パターンを形成する上
で問題はない。
光塗装部24aで遮られず前方斜め上方に向う光は、第３
図符号l8に示されるように、サブリフレクター30の切欠
部形成壁35aによって遮光されるので、グレア光の発生
のおそれはない。また遮光塗装部24aで遮られない第２
図符号l7,第３図符号l9に示される直射光はそれ程強い
光ではなく、サブビーム用の配光パターンを形成する上
で問題はない。
符号40はサブリフレクター30の裏側に突設されている
ボス部で、ここにはねじ孔41が形成されている。またこ
のボス部40を挾んだサブリフレクター30の裏側には一対
のサブリフレクター位置決め固定用のリブ42,42が突設
されており、このリブ42がメインリフレクター22に形成
されている縦溝50,50（第４図，第５図参照）にそれぞ
れ嵌合されている。そしてメインリフレクター22のサブ
リフレクター30側のねじ孔41に対向する位置にはねじ挿
通孔52が開けられており、メインリフレクター22の裏側
からこのねじ挿通孔52に締結ねじ54を通してボス部のね
じ孔41に螺入させることで、サブリフレクター30がメイ
ンリフレクター22に一体化されている。なおサブリフレ
クター30のメインリフレクター22への組付けは、リブ42
を縦溝50に係合することによりサブリフレクター30のメ
インリフレクター22に対する位置決めが自ずとできるの
で、１本のねじ54を螺入させるだけで足り、簡単にかつ
短時間で行なうことができる。
ボス部で、ここにはねじ孔41が形成されている。またこ
のボス部40を挾んだサブリフレクター30の裏側には一対
のサブリフレクター位置決め固定用のリブ42,42が突設
されており、このリブ42がメインリフレクター22に形成
されている縦溝50,50（第４図，第５図参照）にそれぞ
れ嵌合されている。そしてメインリフレクター22のサブ
リフレクター30側のねじ孔41に対向する位置にはねじ挿
通孔52が開けられており、メインリフレクター22の裏側
からこのねじ挿通孔52に締結ねじ54を通してボス部のね
じ孔41に螺入させることで、サブリフレクター30がメイ
ンリフレクター22に一体化されている。なおサブリフレ
クター30のメインリフレクター22への組付けは、リブ42
を縦溝50に係合することによりサブリフレクター30のメ
インリフレクター22に対する位置決めが自ずとできるの
で、１本のねじ54を螺入させるだけで足り、簡単にかつ
短時間で行なうことができる。
なお前記した実施例では、メインリフレクター22は焦
点距離を異にする複数の光反射面A43,A22からなる多重
反射面形状とされているが、メインリフレクターは単一
の焦点距離からなる単一反射面形状であっても同様に適
用できる。
点距離を異にする複数の光反射面A43,A22からなる多重
反射面形状とされているが、メインリフレクターは単一
の焦点距離からなる単一反射面形状であっても同様に適
用できる。
以上の説明から明かなように、従来ではバルブからの
前方への直射光は遮光部材によってすべて遮られていた
のに対し、本発明に係る自動車用ヘッドランプでは、バ
ルブからの前方への直射光の一部をサブリフレクターで
反射させてランプ前方所定方向に導くようにしたので、
それだけヘッドランプの照度が大きくなる。そして照度
が大きくなるので、ランプの奥行や上下巾を小さくして
も十分な照度を確保でき、ランプ収容スペースが小さい
といった車体側の制約や種々のランプ形状に広く対応で
きるという効果がある。
前方への直射光は遮光部材によってすべて遮られていた
のに対し、本発明に係る自動車用ヘッドランプでは、バ
ルブからの前方への直射光の一部をサブリフレクターで
反射させてランプ前方所定方向に導くようにしたので、
それだけヘッドランプの照度が大きくなる。そして照度
が大きくなるので、ランプの奥行や上下巾を小さくして
も十分な照度を確保でき、ランプ収容スペースが小さい
といった車体側の制約や種々のランプ形状に広く対応で
きるという効果がある。
特に本発明では、バルブ前方にサブリフレクターを設
けてバルブからの直射光を前方に反射させることで、ラ
ンプの照度を高めただけではなく、サブリフレクターの
一部に、メインリフレクターからの反射光を前方に積極
的に導くための切欠部を設けて、サブリフレクターを設
けたことによるランプの照度の低下を抑えるとともに、
この切欠部形成壁に、有害光の原因となるバルブからの
直射光を遮光する機能をもたせたので、十分な照度が確
保されたグレア光の発生しない自動車用ヘッドランプが
得られる。
けてバルブからの直射光を前方に反射させることで、ラ
ンプの照度を高めただけではなく、サブリフレクターの
一部に、メインリフレクターからの反射光を前方に積極
的に導くための切欠部を設けて、サブリフレクターを設
けたことによるランプの照度の低下を抑えるとともに、
この切欠部形成壁に、有害光の原因となるバルブからの
直射光を遮光する機能をもたせたので、十分な照度が確
保されたグレア光の発生しない自動車用ヘッドランプが
得られる。
第１図は本発明の一実施例であるヘッドランプの正面
図、第２図は同ヘッドランプの水平断面図、第３図は同
ヘッドランプの縦断面図、第４図はメインリフレクター
の一部を示す正面図、第５図はサブリフレクターとメイ
ンリフレクターの組付部の水平断面図、第６図及び第７
図はサブリフレクターの斜視図、第８図は本実施例ヘッ
ドランプのサブビームの配光パターンを示す図、第９図
及び第10図は従来技術の断面図である。 10……ランプボディ、 22……メインリフレクター、 A22,A43……メインリフレクターのリフレクター領域、 24……バルブ、 25……フィラメント、 25a……サブビーム用フィラメント、 25b……メインビーム用フィラメント、 30……サブリフレクター、 33……サブリフレクターの光反射面、 35……切欠部である凹部、 35a……切欠部形成壁、 40……サブリフレクター側のメインリフレクターへの取
付部であるボス部、 42……サブリフレクター側のメインリフレクターへの取
付部であるリブ。
図、第２図は同ヘッドランプの水平断面図、第３図は同
ヘッドランプの縦断面図、第４図はメインリフレクター
の一部を示す正面図、第５図はサブリフレクターとメイ
ンリフレクターの組付部の水平断面図、第６図及び第７
図はサブリフレクターの斜視図、第８図は本実施例ヘッ
ドランプのサブビームの配光パターンを示す図、第９図
及び第10図は従来技術の断面図である。 10……ランプボディ、 22……メインリフレクター、 A22,A43……メインリフレクターのリフレクター領域、 24……バルブ、 25……フィラメント、 25a……サブビーム用フィラメント、 25b……メインビーム用フィラメント、 30……サブリフレクター、 33……サブリフレクターの光反射面、 35……切欠部である凹部、 35a……切欠部形成壁、 40……サブリフレクター側のメインリフレクターへの取
付部であるボス部、 42……サブリフレクター側のメインリフレクターへの取
付部であるリブ。
Claims (2)
- 【請求項１】湾曲するメインリフレクターの焦点近傍位
置にフィラメントが位置するようにバルブが設けられ、
バルブからの斜め前方への直射光を前方所定方向に反射
させるサブリフレクターが、前記バルブの前方周囲を覆
うように設けられた自動車用ヘッドランプにおいて、前
記サブリフレクターの一部にメインリフレクターからの
反射光を透過させる切欠部が設けられるとともに、この
切欠部にバルブの直射光を遮光する切欠部形成壁が設け
られたことを特徴とする自動車用ヘッドランプ。 - 【請求項２】前記切欠部形成壁は、メインリフレクター
からのサブビーム形成用反射光の透過を妨げないよう
に、照射軸に対して傾斜したことを特徴とする請求項１
記載の自動車用ヘッドランプ。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2311371A JP2527274B2 (ja) | 1990-11-19 | 1990-11-19 | 自動車用ヘッドランプ |
| US07/791,147 US5130900A (en) | 1990-11-19 | 1991-11-13 | Automotive headlamp |
| GB9124191A GB2250807B (en) | 1990-11-19 | 1991-11-14 | Automotive headlamp |
| ES09102546A ES2051171B1 (es) | 1990-11-19 | 1991-11-15 | Faro de automovil. |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2311371A JP2527274B2 (ja) | 1990-11-19 | 1990-11-19 | 自動車用ヘッドランプ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04184803A JPH04184803A (ja) | 1992-07-01 |
| JP2527274B2 true JP2527274B2 (ja) | 1996-08-21 |
Family
ID=18016372
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2311371A Expired - Lifetime JP2527274B2 (ja) | 1990-11-19 | 1990-11-19 | 自動車用ヘッドランプ |
Country Status (4)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5130900A (ja) |
| JP (1) | JP2527274B2 (ja) |
| ES (1) | ES2051171B1 (ja) |
| GB (1) | GB2250807B (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7178958B2 (en) | 2003-12-01 | 2007-02-20 | Ichikoh Industries, Ltd. | Vehicle light |
Families Citing this family (13)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5307247A (en) * | 1992-09-22 | 1994-04-26 | Autopal, Statni Podnik | Headlamp for motor vehicles |
| JP2736726B2 (ja) * | 1993-04-20 | 1998-04-02 | 株式会社小糸製作所 | 車輌用前照灯 |
| JPH07320505A (ja) * | 1994-05-19 | 1995-12-08 | Koito Mfg Co Ltd | 自動車用灯具におけるエイミング機構 |
| US5803593A (en) * | 1996-10-24 | 1998-09-08 | The Regents, University Of California | Reflector system for a lighting fixture |
| GB2318954B (en) * | 1996-10-29 | 2001-05-23 | Daewoo Electronics Co Ltd | Reed-solomon decoder for use in advanced television |
| US6217197B1 (en) | 1998-07-31 | 2001-04-17 | Michael J. Siminovitch | Reflector system for a lighting fixture |
| JP3953692B2 (ja) | 1999-09-17 | 2007-08-08 | 株式会社小糸製作所 | 車両用前照灯 |
| JP2002109915A (ja) | 2000-09-27 | 2002-04-12 | Koito Mfg Co Ltd | 車両用前照灯 |
| JP2002184219A (ja) | 2000-12-18 | 2002-06-28 | Koito Mfg Co Ltd | 車輌用前照灯 |
| ATE439551T1 (de) * | 2006-09-19 | 2009-08-15 | Peugeot Citroen Automobiles Sa | Kraftfahrzeugscheinwerfer mit zwei funktionen |
| AT512589B1 (de) * | 2012-03-12 | 2014-06-15 | Zizala Lichtsysteme Gmbh | Lichtleitelement für einen Laser-Fahrzeugscheinwerfer sowie Fahrzeugscheinwerfer |
| EP3290810B1 (de) * | 2016-09-02 | 2018-09-19 | BJB GmbH & Co. KG | Haushaltegeräteleuchte |
| KR102441571B1 (ko) * | 2017-10-12 | 2022-09-08 | 현대자동차주식회사 | 차량의 리어 램프 장치 |
Family Cites Families (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US1775619A (en) * | 1927-10-07 | 1930-09-09 | Redirected Light Corp Of Ameri | Headlight |
| ES339278A3 (es) * | 1967-03-30 | 1968-05-01 | Cibie | Perfeccionamientos en los faros para automoviles y simila- res. |
| ES132254Y (es) * | 1967-08-05 | 1970-07-01 | Faessa | Faro para automoviles. |
| SE406636B (sv) * | 1978-01-30 | 1979-02-19 | Laser Max | Anordning vid reflektor for lostagbar anbringning vid en normalglodlampa |
| EP0111579A1 (en) * | 1982-12-17 | 1984-06-27 | Ichikoh Industries Limited | Vehicle headlamp |
| DE3337896C1 (de) * | 1983-10-19 | 1985-03-21 | Westfälische Metall Industrie KG Hueck & Co, 4780 Lippstadt | Beluefteter Fahrzeugscheinwerfer |
| JPS62137503U (ja) * | 1986-02-25 | 1987-08-29 | ||
| US4882660A (en) * | 1986-11-13 | 1989-11-21 | General Motors Corporation | Headlamp assembly |
| JPH0353365Y2 (ja) * | 1987-03-31 | 1991-11-21 | ||
| JPS6414801A (en) * | 1987-07-08 | 1989-01-19 | Stanley Electric Co Ltd | Head lamp for vehicle |
| US5067054A (en) * | 1989-10-11 | 1991-11-19 | Koito Manufacturing Co., Ltd. | Beam-forming shade for vehicular headlamp |
-
1990
- 1990-11-19 JP JP2311371A patent/JP2527274B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1991
- 1991-11-13 US US07/791,147 patent/US5130900A/en not_active Expired - Fee Related
- 1991-11-14 GB GB9124191A patent/GB2250807B/en not_active Expired - Fee Related
- 1991-11-15 ES ES09102546A patent/ES2051171B1/es not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7178958B2 (en) | 2003-12-01 | 2007-02-20 | Ichikoh Industries, Ltd. | Vehicle light |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| GB2250807B (en) | 1994-08-03 |
| JPH04184803A (ja) | 1992-07-01 |
| GB2250807A (en) | 1992-06-17 |
| ES2051171B1 (es) | 1996-12-16 |
| ES2051171R (ja) | 1996-05-16 |
| GB9124191D0 (en) | 1992-01-08 |
| US5130900A (en) | 1992-07-14 |
| ES2051171A2 (es) | 1994-06-01 |
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