JP2517385B2 - 車輌用前照灯 - Google Patents

車輌用前照灯

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JP2517385B2
JP2517385B2 JP1039525A JP3952589A JP2517385B2 JP 2517385 B2 JP2517385 B2 JP 2517385B2 JP 1039525 A JP1039525 A JP 1039525A JP 3952589 A JP3952589 A JP 3952589A JP 2517385 B2 JP2517385 B2 JP 2517385B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明車輌用前照灯を以下の項目に従って詳細に説明
する。
A.産業上の利用分野 B.発明の概要 C.従来技術 D.発明が解決しようとする課題[第18図乃至第20図] E.課題を解決するための手段 F.実施例[第1図乃至第17図] a.概要 b.電球 c.反射鏡 c−1.上側反射面 c−2.下側反射面 c−3.左右内側反射面 c−4.左右外側反射面 c−5.フィラメントの位置 d.遮光板 e.投影レンズ f.カバーレンズ g.配光パターン g−1.すれ違いビームの配光パターン g−1−イ.カバーレンズ無しでの配光パターン g−1−ロ.カバーレンズを透した配光パターン g−2.走行ビームの配光パターン g−2−イ.カバーレンズ無しでの配光パターン g−2−ロ.カバーレンズを透した配光パターン h.拡散反射部の別の例[第15図乃至第17図] G.発明の効果 (A.産業上の利用分野) 本発明は新規な車輌用前照灯に関する。詳しくは、照
射軸の上側にプロジェクタータイプの光学系を有する車
輌用前照灯であって、該光学系の投光反射面の反射光の
うち遮光板の下面によって遮られて損失となる光を無く
して、光の有効利用を図ることのできる新規な車輌用前
照灯を提供しようとするものである。
(B.発明の概要) 本発明車輌用前照灯は、いわゆるプロジェクタータイ
プの光学系、即ち、光源からの光を反射して前方の集光
位置に集光させる投光反射面と前端の遮光縁が上記集光
位置の近傍に位置するように水平に配置された遮光板と
該遮光板の前方に位置しそのその焦点が上記遮光縁上に
位置した投影レンズとから成る光学系を照射軸の上側に
有する車輌用前照灯であって、上記投光反射面のうち正
面から見て遮光板より下側に位置する部分をその部分に
よる反射光を水平方向で拡散し垂直方向では照射軸と平
行か又は稍下向きに照射する拡散反射部として、投光反
射面による反射光のうち遮光板によって邪魔されていた
光を遮光板によって邪魔されないようにして有効光束と
して利用することができる。
(C.従来技術) プロジェクターの原理を応用したいわゆるプロジェク
タータイプの車輌用前照灯がある。
車輌の高速性能を向上させるための車体のデザインに
合わせて、車輌用前照灯も縦幅を小さくして細幅とし、
かつ、カバーレンズも車体の形状に合わせて大きく傾斜
させなければならない場合がある。
ところが、従来から一般的に使用されている回転放物
面反射鏡により平行光束を作り、該平行光束をカバーレ
ンズに形成された縦方向に延びるシリンドリカル状のプ
リズムステップで制御して所望の配光パターンを得るよ
うにした車輌用前照灯にあっては、細幅化やカバーレン
ズの傾斜に対応することができない。
即ち、回転放物面反射鏡にあっては、その出射光束数
はその投光反射面の大きさに依存するので、細幅化され
ることによって出射光束数が減少し、その絶対量が不足
して来る。また、シリンドリカル状のプリズムステップ
によって光を拡散すると、該プリズムステップが傾斜し
た場合、該拡散パターンの両端が上方へ(前上がりに傾
斜している場合)又は下方へ(前下がりに傾斜している
場合)湾曲してしまい配光パターンがくずれるという問
題がある。
そこで、プロジェクタータイプの車輌用前照灯が提案
されており、このタイプの車輌用前照灯にあっては、反
射光の集光点ないしは集光部を有する反射鏡と集光点な
いしは集光部に遮光縁が位置された遮光体と遮光縁位置
での光を前方へ投影する投影レンズとによって配光パタ
ーンが形成されるため、カバーレンズによる配光パター
ンの整形は殆ど必要無く、カバーレンズが傾斜されても
そのことの配光パターンへの影響が殆ど無く、また、集
光点ないしは集光部に集光された光を投影レンズによっ
て投影するものであるから、その出射面たる前面の縦幅
が小さくなっても出射光束数には影響がなく、充分な出
射光束数を確保することができる。
そこで、このような利点を有するプロジェクタータイ
プの光学系を上側に組み合わせて理想に近い配光パター
ンを得ようとする試みが為されている。
(D.発明が解決しようとする課題)[第18図乃至第20
図] ところで、プロジェクタータイプの光学系を照射軸の
上側に組み合わせたものにあっては、該プロジェクター
タイプの光学系において光の損失が生じるという問題が
ある。
第18図及び第19図において、X−Xは前照灯の照射
軸、aは投光反射面、bは照射軸X−X上に位置した光
源、cは集光位置であり、光源bから発し投光反射面a
で反射された光は該集光位置cに集光する。dは板状を
した遮光板であり、その前縁eが遮光縁となっている。
そして、この遮光板dはその遮光縁eが上記集光位置c
の近傍に位置し、かつ照射軸X−Xの上側で略水平に配
置されている。
fは遮光板dの前方に、かつ、その光軸x−xが照射
軸X−Xと略平行になるように配置された投影レンズで
あり、その焦点Ffは上記遮光縁eの略中央に位置してい
る。
このようなプロジェクタータイプの光学系にあって
は、投光反射面aのうち正面から見て遮光板dより下の
部分gで反射された光hは遮光板dで遮られて前方へは
出射されない損失光となってしまう。
(E.課題を解決するための手段) 本発明車輌用前照灯は、上記した課題を解決するため
に、光源からの光を反射して前方の集光位置に集光させ
る投光反射面と前端の遮光縁が上記集光位置の近傍に位
置するように水平に配置された遮光板と該遮光板の前方
に位置しその焦点が上記遮光縁上に位置した投影レンズ
とから成る光学系を照射軸の上側に有する車輌用前照灯
であって、上記投光反射面のうち正面から見て遮光板よ
り下側に位置する部分をその部分による反射光を水平方
向で拡散し垂直方向では照射軸と平行か又は稍下向きに
照射する拡散反射部としたものである。
従って、本発明車輌用前照灯にあっては、投光反斜面
のうち拡散反射部で反射された光は照射軸と平行ないし
は前下がりに照射されるため、遮光板によってけられて
損失となることがなく、光束の有効利用を図ることがで
きる。
(F.実施例)[第1図乃至第17図] 以下に、本発明車輌用前照灯の詳細を図示した実施例
に従って説明する。
(a.概要) 1が車輌用前照灯であり、反射鏡2と電球3と反射鏡
2の前方を覆うカバーレンズ4とすれ違いビームの配光
パターンにおけるカットオフラインを作るための遮光板
5と一部を遮光板5によってカットされた光の集りを前
方へ投影するための投影レンズ6を備えている。
(b.電球) 光源として、この実施例では欧州標準のいわゆるH4タ
イプの電球3が使用されている。
電球3はガラス球7と該ガラス球7の後端に取着され
た口金8とガラス球7内に封入された2つのフィラメン
ト9、10と一方のフィラメント10の略下半分を覆った遮
光キャップ11とを備えており、ガラス球7の前端部には
遮光塗料12が付着されている。そして、2つのフィラメ
ント9、10はそれぞれコイル状をしており、ガラス球7
の軸に沿って延びるように配置され、フィラメント9の
前側にフィラメント10が配置されている。
そして、前記遮光キャップ11はすれ違いビーム用フィ
ラメント10を後述する反射鏡2の反射面の略下半分に対
して遮蔽しており、従って、すれ違いビーム用フィラメ
ント10の光は反射面の略上半分で反射された光のみが前
方に出射される。
また、電球3のガラス球7の前端に付与された遮光塗
料12は各フィラメント9、10を前方に対して遮蔽してい
る。
(c.反射鏡) 反射鏡2は前方に向ってく窪んだ反射面を備えてお
り、該反射面は複数の部分に分割されている。尚、反射
鏡2の中心を通り反射鏡2が正対した方向、即ち、前方
へ向って真直ぐ延びる軸を照射軸と称しX−Xで示す。
反射鏡2は正面から見て上下幅が小さく左右の幅が大
きい略横長の長方形をしている。
反射面は左右両端のそれぞれ約4分の1の領域を除く
部分が放射状に上下左右4つの部分に分割され、それぞ
れが略扇形をした上側反射面13、下側反射面14、左内側
反射面15及び右内側反射面16とされている。尚、ここ
で、左右の向きは前方へ向っての向きで示してあり、以
下で左右の方向を示す場合も同様である。
そして、上記した左右両端のそれぞれ約4分の1づつ
の領域が左外側反射面17と右外側反射面18にされてい
る。
(c−1.上側反射面) この上側反射面13が本発明における投光反射面であ
り、下方部の拡散反射部19とそれ以外の集光反射部20と
から成る。
この投光反射面13はその焦点F13を略上記照射軸X−
X上に有する。
そして、集光反射部20は照射軸X−Xより上方に集光
位置21を有する面とされている。即ち、焦点F13に配置
された光源から出射し反射面20で反射された光が集光位
置21で集光するようになっている。
そして、この実施例では、集光位置21は略水平方向に
延び上方から見て中央より両端が前方に位置するように
湾曲した線となっている。尚、この湾曲した投影レンズ
6の像面湾曲に適合したものが好ましい。
尚、この集光反射部20として使用することができる反
射面としては、例えば、特願昭63−86437号特許出願で
示した反射面が挙げられる。
拡散反射部19は水平断面で楕円を為し垂直断面で放物
線を為す面をしており、楕円の第1焦点と放物線の焦点
は共通で、かつ、投光反射面13の焦点F13と同一の点に
位置している。また、楕円の軸と放物線の軸も共通とな
っており、かつ、該軸は照射軸X−Xと平行か又は僅か
に前下がりとされている。
従って、焦点F13に配置された光源から出射し拡散反
射部19で反射された光は照射軸X−Xと平行に又は僅か
に前下がりに照射され、かつ、水平方向では楕円の第2
焦点で一旦集光した後拡散するように照射される。
(c−2.下側反射面) 下側反射面14は焦点F14が上側反射面13の焦点F13より
後方(反射鏡2の頂部側)に位置し、第1の集光位置が
照射軸X−Xと交わり水平に延びる直線22となり、第2
の集光位置が第1の集光位置22より前方で照射軸X−X
と交わり垂直に延びる直線23となる反射面とされてい
る。
従って、その焦点F14に配置された光源から出射され
該反射面14で反射された光は先ず第1の集光位置22で集
光し、次いで、第2の集光位置23で集光するようになっ
ている。
尚、このような反射面14にも上記した特願昭63−8643
7号特許出願で示した反射面を適用し得る。この場合、
第1及び第2の集光位置を直線22、23とするように、当
該反射面の方程式の各パラメータを定めれば良い。
(c−3.左右内側反射面) 左右内側反射面15、16はその焦点F15、F16に配置され
た光源から出射した光を反射して左右方向で一旦集光し
てから拡散させる面とされていて、その焦点F15、F16
上側反射面13の焦点F13と下側反射面14の焦点F14との中
間に位置している。
このような反射面15、16としては、第1の集光位置は
垂直に延びる直線24、25となり、その前方の第2の集光
位置は水平に延びる直線26、27となる反射面、例えば、
前述の特願昭63−86437号特許出願で示した反射面の方
程式の各パラメータを所望のものに定めることによって
得られる。この場合、反射面15、16の大きさと、第1の
集光位置24、25の位置を決めることによって光の左右方
向への拡散角を自由に選ぶことができる。例えば、第1
の集光位置24、25を反射鏡2に近くするほど左右方向へ
の拡散角は大きくなり、第2の集光位置26、27を反射鏡
2から遠くするほど上下方向では平行光束に近くなる。
また、上下方向で平行な光束を得るには、例えば、特願
昭63−199514号特許出願の第1の実施例で示された反射
面(7)及び(8)を適用しても良い。
更に、この部分の反射面15、16としては、特願昭63−
82759号特許出願で示した反射面を適用することも可能
である。
(c−4.左右外側反射面) 左右の外側反射面17、18は共に回転放物面を為し、そ
の光軸は照射軸X−Xと略同じで、焦点は下側反射面14
の焦点F14と略同じ位置にある。
(c−5.フィラメントの位置) しかして、上記電球3は、主フィラメント9の中心が
下側反射面14の焦点F14に位置し、副フィラメント10の
中心が上側反射面13の焦点F13に位置するように配置さ
れる。
(d.遮光板) 遮光板5は略板状を為し、その前縁28が遮光縁とな
る。
遮光板5は照射軸X−Xより上方の正面から見て上側
反射面13の拡散反射部19と集光反射部20との境の位置で
略水平に配置され、その遮光縁28は上記反射面13の集光
位置21の近傍に位置され、当該位置での光の集りの一部
をカットするようになっている。そして、該遮光縁28は
投影レンズ6の像面湾曲に適合するように湾曲されてい
て、投影レンズ6による投影像が遮光縁28の中心から両
端に至るまで明瞭に表現され明瞭なカットオフラインが
投影されるようになっている。
尚、遮光縁28の正面から見た形状はすれ違いビームの
配光パターンにおいて所望されるカットオフラインに適
合した形状とされている。
遮光板5の上面29は蒸着手段等により反射面とされて
いる。これによって、遮光板5の上面29に入射した光は
該上面29で反射されて投影レンズ6の上半分に入射する
ことになり、遮光板5でカットされなかった光が投影レ
ンズ6の下半分に入射するのと相埃って投影レンズ6の
全体に入射した光が投影されるため、投影レンズ6の色
収差による色のにじみが配光パターンの周縁、特に、カ
ットオフラインに沿って出ることが防止され、かつ、光
束が有効に利用されることになる。
30は遮光板5の前縁の中央部から垂設された遮蔽部で
あり、該遮蔽部30により、遮光板5の下方から投影レン
ズ6に入射される光が無いようにしている。
遮光板5の後縁31は主フィラメント9の後端と反射鏡
2の反射面の上側開口縁(上側の平面2aと連続する連接
部)とを結ぶ線より稍後方に位置して光が上方の平面部
2aに向って直射されないようにする形状とされている。
(e.投影レンズ) 投影レンズ6は凸レンズ状をした集光レンズであり、
その光軸x−xは照射軸X−Xの上方でこれと平行に延
びるようにされ、遮光板5の前方にその遮光縁28の中心
に焦点F6が位置するように配置されている。
(f.カバーレンズ) カバーレンズ4は反射鏡2の前方にその前面開口を前
方に対して覆うように配置されている。また、該カバー
レンズ4は前下がりに傾斜されている。
カバーレンズ4は全体が6つの部分に分けられてい
る。
部分32は投影レンズ6に対応して設けられ、投影レン
ズ6によって投射される光が入射する部分であり、この
部分32にはレンズ素子は殆ど形成されていない、いわば
素通し部と称しても良い部分である。
部分33は下側反射面14に対して設けられ、該反射面14
で反射された光が入射する部分であり、該光を配光パタ
ーンの中心部に集めるためのプリズムステップ34、34、
・・・が形成されている。また、若干の左右への拡散機
能も有する。
部分35は左内側反射面15に対応した、また、部分36は
右内側反射面16に対応した部分であり、それぞれの反射
面15、16で反射された光が入射し、該光を大きく歪めな
いようなレンズステップが形成されている。
部分37は左外側反射面17に対応した、また、部分38は
右外側反射面18に対応した部分であり、それぞれの反射
面17、18で反射された光が入射し、該光で配光パターン
の中心部を作るようになっている。
(g.配光パターン) 次に、上記車輌用前照灯1により照射される各ビーム
の配光パターンをすれ違いビームの配光パターンと走行
ビームの配光パターンに分けて説明する。
(g−1.すれ違いビームの配光パターン) (g−1−イ.カバーレンズ無しでの配光パターン) 第13図(A)は副フィラメント10を点灯したときの、
しかも、カバーレンズ4を透過させない状態での配光パ
ターン39を示すものである。
該配光パターン39中、40は上側反射面13の集光反射部
20で反射された光の遮光縁28位置における光の集りと遮
光縁28の形状が投影レンズ6によって投影されてできる
配光部分であり、これによって、すれ違いビームの配光
パターンの大体の輪郭が形成される。該配光部分40の上
縁41が遮光板5の遮光縁28が投影されたカットオフライ
ンである。
42は上側反射面13の拡散反射部19で反射された光によ
る配光部分であり、これは該拡散反射部19の軸を僅かに
前下がりとした場合のもので、上記配光部分40の下縁に
沿って左右に長く伸びるように位置している。
43は左内側反射面15で反射された光による配光部分、
44は右内側反射面16で反射された光による配光部分であ
る。尚、これらの配光部分43、44の形状が上弦の月状に
なっているのは、副フィラメント10から出射した光のう
ち反射面15、16の略下半分に向う光が遮光キャップ11に
より遮蔽されているからである。また、配光部分44の上
縁44aが左上がりに傾斜されているのは、H4バルブ3の
遮光キャップ11の右肩が左肩に比して稍低い位置にある
ためである。
45は左外側反射面17で反射された光による配光部分、
46は右外側反射面18で反射された光による配光部分であ
る。これら反射面17、18にも略その下半分には光が行か
ず、また、遮光キャップ11の右肩が左肩に比して稍下方
に位置するため、配光部分46の上縁46aが左上がりに傾
斜した形となる。
以上で解るように、配光部分40によって配光パターン
の全体の輪郭が形成され、配光部分43及び44が配光パタ
ーンの中央に位置されて高光度帯を形造り、そして、配
光部分45及び46が配光パターンの中心部に振り向けられ
て最高光度帯、いわゆるホットゾーンを形成する。更
に、配光部分42が走路手前の特に路肩部分を充分に照射
するようになる。
このように、カバーレンズ4を要せずに、すれ違いビ
ームの配光パターンとして略充分な配光パターン39が得
られ、これをカバーレンズ4によって若干整形してすれ
違いビームの配光パターンを作る。
(g−1−ロ.カバーレンズを透した配光パターン) 第13図(B)に示す47は上記配光パターン39をカバー
レンズ4を透したときに得られる配光パターンである。
48は前述した配光部分40となる光がカバーレンズ4の
部分32を透過することによって得られる配光部分であ
り、配光パターン47の全体の輪郭を形造っている。
49は上記配光パターン42となる光がカバーレンズ4の
部分33を透過することによって得られる配光部分であ
り、配光部分48の下縁に沿って左右方向に延び走路手前
の路肩部まで照射するようになっている。
50は前述の配光部分43、44となる光がカバーレンズ4
の部分35、36を透過することによって左右方向に僅かに
拡散されて出来る配光部分であり、配光パターン47の中
央部分の高光度帯を形成している。
51は上記配光部分45、46がカバーレンズ4の部分37、
38を透過することによって内側へ僅かに拡げられて出来
る配光部分であり、配光パターン47のホットゾーンを形
成している。
このように、上下幅が小さい細幅とされても充分な光
量を確保することができ、また、カバーレンズ4が傾斜
されていてもその影響が殆ど配光パターン47に出ないよ
うにすることができると共に、走路手前を路肩部に至る
まで充分に照射することができる。
(g−2.走行ビームの配光パターン) (g−2−イ.カバーレンズ無しでの配光パターン) 第14図(A)は主フィラメント9を点灯したときの、
しかも、カバーレンズ4を透過させない状態での配光パ
ターン52を示すものである。
53は上側反射面13の集光反射部20で反射された光によ
って形成される配光部分であり、配光パターン52の下方
で左右に延びる部分を形成する。54は拡散反射部19で反
射された光による配光部分である。
55は下側反射面14で反射された光によって形成される
配光部分であり、下端部が中央に位置した縦長のパター
ンとなる。
56は左内側反射面15で反射された光による配光部分、
57は右内側反射面16で反射された光による配光部分であ
る。これら配光部分56及び57はそれぞれの内端部が中心
部に位置した横長のパターンを呈している。
58は左右の外側反射面17、18で反射された光による配
光部分であり、中心部に向けられている。
(g−2−ロ.カバーレンズを透した配光パターン) 上記した配光パターン52がカバーレンズ4を透過され
ると第14図(B)に示すパターン59となる。
60は前述した配光部分53となる光がカバーレンズ4の
部分32を透過することによって得られる配光部分であ
り、カバーレンズ4の部分32が殆どレンズ作用を有しな
い部分であるので、略前述の配光部分53と同じパターン
を呈している。61は前述の配光部分54となる光がカバー
レンズ4の部分33を透過することによって得られる配光
部分である。
62は前述の配光部分55となる光がカバーレンズ4の部
分33を透過することによって該パターン62の中央部が全
体の中央部に位置するように稍下方へ曲げられ、かつ、
僅かに左右へ拡散されており、中央部で縦長に延びる領
域を形造っている。
63は上記配光部分56、57となる光がカバーレンズ4の
部分35、36を透過することによって左右方向に稍拡げら
れ、左右方向に延びる領域を形造っている。
そして、この配光部分63と前記配光部分62とが重なり
合う部分が配光パターン59の中の高光度帯を為してい
る。
64は上記配光部分58となる光がカバーレンズ4の部分
37、38を透過して僅かに左右に拡げられて出来る配光部
分であり、配光パターン59中のホットゾーンを形成して
いる。
このように、走行ビームにあっても、上下幅が小さい
細幅とされても充分な光量を確保することができ、ま
た、カバーレンズ4が傾斜されていても、その影響が殆
ど配光パターン59に出ないようにすることができる。
(h.拡散反射部の別の例)[第15図乃至第17図] 第15図乃至第17図は本発明車輌用前照灯における拡散
反射部の別の例を示すものである。
ここで上側反射面13の拡散反射部65は左右2つの部分
66、67から成り、両部分66、67共放物面を為している。
そして、これら2つの部分66、67の焦点は上側反射面
13の焦点F13と共通の点に位置し、平面で見て左側部分6
6の光軸xl−xlは稍左向きに、即ち、前方に行くに従っ
て左方へ変位するように傾斜され、また、右側部分67の
光軸xr−xrは稍右向きに、即ち、前方に行くに従って右
方へ変位するように傾斜されてる。尚、この光軸の傾斜
は左右逆であっても構わない。
また、上記光軸xl−xl及びxr−xrは上下方向で見て照
射軸X−Xに対して稍前下がりに傾斜されている。尚、
これは照射軸X−Xと平行であっても良い。
しかして、このような拡散反射部65によると、例え
ば、副フィラメント10が点灯したときの、各部分66、67
での反射光による配光部分68、69は、第15図に示すよう
に配光部分40の左右下縁に接した位置から更に外側へ拡
がるように位置され、走路手前の路型部を良く照射する
ことができる。
(G.発明の効果) 以上に記載したところから明らかなように、本発明車
輌用前照灯は、光源からの光を反射して前方の集光位置
に集光させる投光反射面と前端の遮光縁が上記集光位置
の近傍に位置するように水平に配置された遮光板と該遮
光板の前方に位置しそのその焦点が上記遮光縁上に位置
した投影レンズとから成るプロジェクタータイプの光学
系を照射軸の上側に有する車輌用前照灯であって、上記
投光反射面のうち正面から見て遮光板より下側に位置す
る部分をその部分による反射光を水平方向で拡散し垂直
方向では照射軸と平行か又は稍下向きに照射する拡散反
射部としたことを特徴とする。
従って、本発明車輌用前照灯にあっては、投光反射面
のうち拡散反射部で反射された光は照射軸と平行ないし
は前下がりに照射されるため、遮光板によってけられて
損失となることがなく、光束の有効利用を図ることがで
きる。
尚、上記実施例において、投光反射面の集光反射部に
ついて、かかる反射面として使用し得る反射面の具体例
を先行する出願の番号を示して例示したが、これはあく
までも例示であって、本発明における上記集光反射部が
例示したものに限定されることを意味するものではな
い。
また、遮光板の形状も、実施例に示したものに限定さ
れるものではなく、その他、実施例に示した構造ないし
形状は単なる例示にすぎず、これらによって本発明の技
術的範囲が限定的に解釈されるものではない。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第17図は本発明車輌用前照灯の実施の一例を
示すもので、第1図は全体を概略的に示す斜視図、第2
図はカバーレンズを外した状態を示す正面図、第3図は
第2図のIII−III線に沿う断面図、第4図は第2図のIV
−IV線に沿う断面図、第5図は一部を切欠いて示す平面
図、第6図は正面図、第7図乃至第9図は投光反射面と
それに関連した要素を示すもので、第7図は概略斜視
図、第8図は縦断面図、第9図は第8図のIX−IX線に沿
う断面図、第10図及び第11図は下側反射面とそれに関連
した要素を示し、第10図は概略斜視図、第11図は縦断面
図、第12図は左内側反射面及びそれに関連した要素を示
す概略斜視図、第13図はすれ違いビームの配光パターン
を示すもので、(A)はカバーレンズを透す前の配光パ
ターンを、(B)はカバーレンズを透した後の配光パタ
ーンをそれぞれ示し、第14図は走行ビームの配光パター
ンを示すもので、(A)はカバーレンズを透す前の配光
パターンを、(B)はカバーレンズを透した後の配光パ
ターンをそれぞれ示すものであり、第15図乃至第17図は
拡散反射部の変形例を示すもので、第15図は概略斜視
図、第16図は縦断面図、第17図は第16図のXVII−XVII線
に沿う断面図、第18図乃至第20図は従来の車輌用前照灯
の一例を示すもので、第18図は要部の概略斜視図、第19
図は要部の縦断面図、第20図は要部の正面図である。 符号の説明 1……車輌用前照灯、5……遮光板、 6……投影レンズ、10……光源、 13……投光反射面、 19……拡散反射部、 21……集光位置、28……遮光縁、 65……拡散反射部、 66……放物面反射部、 67……放物面反射部、 X−X……照射軸、 F6……投影レンズの焦点、 xl−xl……放物面反射部66の光軸、 xr−xr……放物面反射部67の光軸

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光源からの光を反射して前方の集光位置に
    集光させる投光反射面と前端の遮光縁が上記集光位置の
    近傍に位置するように水平に配置された遮光板と該遮光
    板の前方に位置しそのその焦点が上記遮光縁上に位置し
    た投影レンズとから成るプロジェクタータイプの光学系
    を照射軸の上側に有する車輌用前照灯であって、 上記投光反射面のうち正面から見て遮光板より下側に位
    置する部分をその部分による反射光を水平方向で拡散し
    垂直方向では照射軸と平行か又は稍下向きに照射する拡
    散反射部とした ことを特徴とする車輌用前照灯
  2. 【請求項2】拡散反射部が縦断面で放物線を為し、水平
    断面で楕円を為す面であることを特徴とする特許請求の
    範囲第1項記載の車輌用前照灯
  3. 【請求項3】拡散反射部が左右2つの放物面反射部から
    成り、2つの放物面反射部の光軸が照射軸と平行か又は
    稍前下がりでかつ平面で見て照射軸に対して傾斜してい
    る ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の車輌用前
    照灯
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