JP2525341B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JP2525341B2
JP2525341B2 JP6012990A JP1299094A JP2525341B2 JP 2525341 B2 JP2525341 B2 JP 2525341B2 JP 6012990 A JP6012990 A JP 6012990A JP 1299094 A JP1299094 A JP 1299094A JP 2525341 B2 JP2525341 B2 JP 2525341B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パチンコ遊技機等で代
表される弾球遊技機に関し、詳しくは、打玉を遊技領域
に打込んで遊技が行なわれる弾球遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の弾球遊技機において、従来から
一般的に知られているものに、たとえば、遊技領域に設
けられた入賞領域に打玉が入賞する等により予め定めら
れた玉払出条件が成立したことに基づいて、玉払出手段
が作動して遊技者に玉を払出すように構成されたものが
あった。そして、この従来の弾球遊技機に設けられてい
る玉払出装置は、玉の重み等で作動するいわゆる機械式
作動のものが一般的であり、払出される玉数も画一的と
なっており、玉1個単位での払出玉数の変更に応じるこ
とができない構造となっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、玉払出手段駆
動用の払出駆動モータを設け、その払出駆動モータの駆
動力を利用して玉払出手段を作動させて玉を払出すよう
に構成することが考えられる。
【0004】一方、玉払出手段が設けられた弾球遊技機
においては、予め定められた玉払出条件が成立している
にもかかわらず玉詰まりや故障等により玉が払出されな
い異常事態が発生する場合がある。
【0005】本発明は、係る事象に鑑み考え出されたも
のであり、その目的は、払出駆動モータにより作動する
玉払出手段が設けられた弾球遊技機においては、払出駆
動モータの駆動中には正常に動作している限り玉が払出
されることを利用して玉の払出異常が発生したことを判
定することのできる弾球遊技機を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、打玉を遊技領
域に打込んで遊技が行なわれる弾球遊技機であって、前
記遊技領域に設けられ、打玉が入賞することにより所定
個数の玉が払出されるように定められた入賞領域と、予
め定められた玉払出条件の成立に基づいて玉を遊技者に
払出す玉払出手段とを含み、該玉払出手段は、払出駆動
モータと、該払出駆動モータにより駆動される前記玉払
出手段による玉の払出しを検出する玉払出検出手段と、
前記払出駆動モータの駆動中に前記玉払出検出手段の検
出出力が所定期間導出されない場合に異常を判定する異
常判定手段とを含むことを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明によれば、打玉が入賞することにより所
定個数の玉が払出されるように定められた入賞領域が設
けられているとともに、予め定められた玉払出条件の成
立に基づいて玉払出手段から玉が遊技者に払出される。
その玉払出手段は、払出駆動モータと玉払出検出手段と
異常判定手段とを有しており、払出駆動モータにより玉
払出手段が駆動されて玉が払出され、その玉の払出が玉
払出検出手段により検出される。そして、異常判定手段
の働きにより、払出駆動モータの駆動中に玉払出検出手
段の検出出力が所定期間導出されない場合に異常が判定
される。
【0008】
【実施例】以下には、図面を参照して、この発明の一実
施例について詳細に説明をする。
【0009】なお、以下の実施例では、弾球遊技機の一
例としてパチンコ機を例にとって説明する。
【0010】図2は、この発明の一実施例が適用された
パチンコ機10の正面図である。パチンコ機10は、遊
技盤12の前面に形成された遊技領域に配設された通常
の入賞口14a,14b,14c,16a,16bを備
えている。さらに、いわゆるチューリップと称されるヤ
クモノまたは通常の入賞口18a,18bが設けられて
いる。これら各入賞口は、ともに、パチンコ玉が1個入
賞することにより、13個の景品玉が払出されるように
定められた入賞口になっている。
【0011】遊技盤12の中央部には可変表示装置20
が設けられ、また、その可変表示装置20を始動させる
ための始動入賞口22,24a,24bが3カ所に設け
られている。これら各始動入賞口22,24a,24b
は、パチンコ玉の入賞により払出される景品玉数が、た
とえば7個に定められている。
【0012】さらに、可変表示装置20の表示が一定状
態になったとき、たとえば「7」「7」「7」と3つの
表示が揃ったとき等に開成してパチンコ玉が入賞しやす
くなり、その他の状態では閉成状態でパチンコ玉が入賞
することのできない可変入賞領域26が設けられてい
る。この可変入賞領域26へパチンコ玉が入賞したとき
には、1個の入賞玉につき13個の景品玉が払出される
ようになっている。前記入賞口14a,14b,14
c,16a,16b,18a,18b,始動入賞口2
2,24a,24b,可変入賞領域26により、前記遊
技領域に設けられ、打玉が入賞することにより所定個数
の玉が払出されるように定められた入賞領域が構成され
ている。
【0013】なお、遊技盤12の最下方中央部には、入
賞領域や入賞口へ入賞しなかったパチンコ玉を受入れる
ためのアウト玉入口28が設けられている。
【0014】さらに、図2において、30は景品玉出
口、32は打球待機樋を含む打球供給皿であって、パチ
ンコ玉を貯留するとともに、図示しないパチンコ玉発射
機構へパチンコ玉を1個ずつ導くためのものである。3
4は余剰玉出口、36は余剰玉受皿であり、打球供給皿
32内にパチンコ玉が溢れている場合に、余剰玉出口3
4を介して排出される景品玉等を受けるためのものであ
る。また、38は打球ハンドルであり、この打球ハンド
ル38を操作することにより図示しない打球機構が駆動
される。
【0015】図1は、この発明の一実施例が適用された
パチンコ機10の裏面構造を表わす図である。図1にお
いて、40は景品玉を貯留するための景品玉貯留タンク
であり、このタンク40へは図示しない補給パイプから
景品玉が補給される。
【0016】このパチンコ機10の特徴は、景品玉貯留
タンク40に貯留された景品玉を払出すための景品玉払
出装置として、図示のような電動式の景品玉払出装置4
2が設けられていることである。
【0017】景品玉払出装置42から払出される景品玉
は、景品玉通路44を通り、通常は、景品玉出口46か
ら前述した前面側の打球供給皿32(図2参照)へ払出
される。また、打球供給皿32(図2参照)内にパチン
コ玉が溢れている場合には、景品玉出口46までパチン
コ玉が一杯になるので、かかる場合は、余剰玉通路48
を通って、余剰玉出口34(図2参照)から余剰玉受皿
36(図2参照)へパチンコ玉が払出される。
【0018】景品玉通路44には、また、玉抜き機構4
7が付加されている。玉抜き機構47は、玉抜き通路4
9と、景品玉通路44を落下する景品玉を景品玉出口4
6の方へ落下させるか玉抜き通路49側へ落下させるか
を切換えるための切換弁51と、該切換弁51に連結さ
れたソレノイド53とを含んでいる。
【0019】玉抜き機構47は、たとえば一日の営業が
終了したとき等に景品玉貯留タンク40内の景品玉を抜
き取るために用いられるものである。玉抜き機構47
は、動作開始信号が与えられることによりソレノイド5
3がオンして、切換弁51が実線の状態から一点鎖線の
状態に切換えられる。この状態で景品玉払出装置42を
駆動すれば、景品玉貯留タンク40内の景品玉は、景品
玉通路44を通り、切換弁51で受止められ、玉抜き通
路49へ誘導されることになる。
【0020】なお、玉抜取り時におけるソレノイド53
のオン制御と景品玉払出装置42の動作とを連動させて
もよいし、別々にしてもよい。
【0021】図3は、景品玉払出装置42の構成を示す
拡大図であり、その内部構造を説明するために、表面の
カバー部材が取り除かれた状態で描かれている。また、
図4は、景品玉払出装置42およびそれに関連する部分
の分解斜視図である。
【0022】図3および図4を参照して、景品玉払出装
置42は、遊技盤12の裏面側に取付けられる取付基板
58と、その取付基板58に平行に配置されるカバー部
材60とを備えている。取付基板58とカバー部材60
との間は、たとえばパチンコ玉1個分の直径よりもやや
広めの幅にされており、パチンコ玉1個が通過可能にさ
れている。
【0023】取付基板58とカバー部材60との間に
は、パチンコ玉搬送用の搬送ベルト62が備えられてい
る。搬送ベルト62は、主回転プーリ64と従回転プー
リ66との間に掛け渡されている。主回転プーリ64は
駆動モータ68によって駆動され、他方、従回転プーリ
66は取付基板58とカバー部材60との間に回動自在
に取付けられている。
【0024】搬送ベルト62の外側面、すなわち主回転
プーリ64および従回転プーリ66の周面と当接または
係合する内側面と反対側の外側面には、その長さ方向に
対して等間隔に景品玉載置用凹部70が形成されてい
て、この凹部70によって景品玉が1個ずつ搬送可能に
されている。
【0025】また、搬送ベルト62の内側面は、凸凹が
形成されており、主回転プーリ64および従回転プーリ
66の表面に形成された凹凸と係合して、搬送ベルト6
2が各プーリと滑り合うことなく移動されるようになっ
ている。
【0026】なお、搬送ベルト62がゴム等の摩擦係数
の大きな材質で形成されている場合は、その内側面に凸
凹部を形成せずともよく、その場合は、各プーリ周面の
凹凸も不要である。
【0027】搬送ベルト62は、図3に示すように、従
回転プーリ66側から主回転プーリ64側へ、その上面
側が緩やかに上り傾斜がつくように配置されていて、パ
チンコ玉が自然落下等によって主回転プーリ64側から
従回転プーリ66側へ搬送ベルト62上を転がらないよ
うにされている。
【0028】取付基板58に形成された景品玉連絡口7
2から転がり出た景品玉は、搬送ベルト62の景品玉載
置用凹部70へ順次1個ずつ載り、搬送ベルト62の移
動に伴って主回転プーリ64側へ送られる。
【0029】主回転プーリ64近傍には景品玉検出器7
4が取付けられており、搬送ベルト62によって搬送さ
れて景品玉出口76へ放出される景品玉を1個ずつ検出
可能になっている。
【0030】したがって、後述するように、景品玉払出
開始信号に基づいて駆動モータ68の回転を開始し、こ
の景品玉検出器74によって払出される景品玉数を計数
しながら所定数になったときに駆動モータ68を停止す
るようにすれば、任意の数の景品玉を払出すことが可能
である。
【0031】払出される景品玉は景品玉出口76を通っ
て下方へ落下する。なお、78は、搬送ベルト62によ
って送られる景品玉を、1つの景品玉載置用凹部70に
対して必ず1個になるように規制するための、言わば玉
をならすための景品玉整流突起である。
【0032】なお図4に示すように、景品玉出口76を
落下する景品玉は、景品玉通路44へ至る。
【0033】図5は、パチンコ機10の裏面側の部分拡
大図であって、パチンコ機10の各入賞口へ入賞したパ
チンコ玉を検出するための検出スイッチの取付位置等を
説明するための図である。図5において、80は入賞玉
誘導カバーであり、このカバー80は、各入賞口へ入賞
したパチンコ玉を、それぞれ、所定の方向へ誘導するた
めに取付けられたものである。このような入賞玉誘導カ
バー80を用いることによって、各入賞口に対応して入
賞玉誘導樋を個別に設けることなく、各入賞口へ入賞し
たパチンコ玉を所望の方向へ誘導することが可能になっ
ている。
【0034】次に、図5に基づき、かつ、図1および図
2を参照ながら、入賞玉の流れについて詳しく説明をす
る。入賞口14a,14b,14cへ入賞した入賞玉
は、入賞玉検出器82へ誘導されて、入賞玉検出器82
で検出される。入賞口16aへ入賞した入賞玉は、入賞
玉検出器84へ導かれ、入賞玉検出器84で検出され
る。また、入賞口16bへ入賞した入賞玉は、入賞玉検
出器86で検出されるように誘導され、同様に、入賞口
18a,18bへ入賞した入賞玉は、それぞれ、入賞玉
検出器88,90で検出されるように誘導される。
【0035】始動入賞口22へ入賞した入賞玉は、始動
入賞玉検出器92へ誘導され、該検出器92で検出され
る。始動入賞口24a,24bへ入賞した入賞玉は、そ
れぞれ、始動入賞玉検出スイッチ94および96で検出
される。
【0036】さらに、可変入賞領域26へ入賞した入賞
玉は、入賞玉検出器98で検出される。
【0037】そして、それぞれの入賞玉検出器で検出さ
れた入賞玉は、玉誘導樋99(図1参照)で導かれて、
アウト玉として処理される。
【0038】なお、上記実施例では、各入賞口や入賞領
域にそれぞれ対応した入賞玉検出器を設けた例とした
が、次のようにして入賞玉検出器の数を減らすことも可
能である。
【0039】すなわち、図6は、パチンコ機10の他の
実施例に係る裏面構造を説明するための図であり、ま
た、図7はその主要部拡大図である。図6および図7に
示すパチンコ機10の裏面構造の特徴は、次の点であ
る。
【0040】まず、入賞口14a,14b,14cおよ
び入賞口16a,16bおよび入賞口18a,18bに
それぞれ個別に対応した入賞玉検出器を省略し、それに
代えて、これら各入賞口へ入賞した入賞玉を誘導するた
めの入賞玉集合樋100を設けるとともに、該入賞玉集
合樋100によって誘導され、入賞玉通過通路102を
落下する入賞玉を検出するために、共通の入賞玉検出器
104を設けたことである。このようにしたのは、上記
各入賞口14a,14b,14c,16a,16b,1
8a,18は、いずれも、1個の入賞玉につき、13個
の景品玉が払出されるからである。このようにすれば、
各入賞口に個別に入賞玉検出器を設けなくてもよく、入
賞玉検出器の数を少なくできる。
【0041】裏面構造のもう1つの特徴は、3つの始動
入賞口22,24a,24bにそれぞれ対応した始動入
賞玉検出器92,94,96を設けるとともに、これら
始動入賞玉検出器92,94,96で検出された入賞玉
が再度入賞玉検出器104で検出されないように、始動
入賞玉誘導樋106を設け、アウト玉として処理するよ
うにしていることである。
【0042】なお、図6および図7に示す裏面構造を改
造して、3つの始動入賞口にそれぞれ対応して設けた始
動入賞玉検出器92,94,96に代えて、始動入賞玉
誘導樋106の下方部に、3つの始動入賞口へ入賞した
始動入賞玉を共通的に検出する始動入賞玉検出器を設け
てもよい。
【0043】図8は、上述したこの発明の実施例が適用
されるパチンコ機10における景品玉払出装置42の駆
動制御回路の一例を示すブロック図である。
【0044】図8を参照して、景品玉払出装置42の駆
動制御回路は、たとえばマイクコンピュータを中心に構
成された中央処理装置108を備える。なお、中央処理
装置108は、ディスクリートな論理回路によって構成
してもよい。
【0045】中央処理装置108には、制御判定部10
9と記憶部110とが含まれている。中央処理装置10
8には、上述した各入賞口に個別に設けられた入賞玉検
出器82,84,86,88,90,98または共通的
な入賞玉検出器104からの入賞玉検出信号および各始
動入賞玉検出器92,94,96からの始動入賞玉検出
信号が与えられる。また、景品玉払出装置42の景品玉
検出器74の検出出力が与えられる。また、景品玉貯留
タンク40(図1参照)の景品玉が一定数以下になった
場合に出力される玉切れ検出器112の出力が与えられ
る。
【0046】中央処理装置108には、さらに、タイマ
回路114およびリセット回路116の出力が与えられ
る。タイマ回路114は、たとえば、駆動モータ68に
動作開始信号が与えられるごとにリセットされて計時開
始するものである。タイマ回路114は、後述するよう
に、景品玉払出装置42による景品玉払出しが誤りなく
確実に行なわれるようにするための補償機構として働
く。リセット回路116は、中央処理装置108に対し
て再駆動信号を与えるためのものである。
【0047】中央処理装置108は、駆動モータ68の
駆動制御をするとともに、トラブル報知装置118の制
御をする。ドラブル報知装置118は、景品玉払出装置
42による景品玉払出しが正常に行なわれない場合に働
く。
【0048】図8の制御回路の動作を簡単に説明する
と、次のようになる。入賞玉検出器82,84,86,
88,90,98または104からの信号が与えられる
と、中央処理装置108は駆動モータ68を駆動し、景
品玉払出装置42による景品玉の払出しを開始する。同
時に、タイマ回路114が計時を始める。
【0049】景品玉払出装置42が景品玉の払出しを開
始すると、景品玉検出器74が払出される景品玉を1個
ずつ検出し、検出信号を中央処理装置108に与える。
中央処理装置108では、入賞玉検出器82,84,8
6,88,90,98または104からの信号があった
ときは、景品玉検出器74から13個の景品玉が払出さ
れた旨の信号が与えられるまで駆動モータ68を駆動す
る。その際、さらに続けて入賞玉検出器82,84,8
6,88,90,98または104からの信号があった
場合は、それを記憶部110に記憶し、現在行なってい
る景品玉払出しが終った後、記憶した入賞玉検出信号に
基づき景品玉払出しを行なう。
【0050】同様に、始動入賞玉検出器92,94,9
6から始動入賞玉検出信号が与えられた場合、中央処理
装置108は駆動モータ68を駆動し、入賞玉検出器7
4から7個の景品玉検出パルスが与えられるまで駆動モ
ータ68を駆動する。
【0051】この結果、通常の入賞口または入賞領域へ
のパチンコ玉の入賞に応じて、13個の景品玉が払出し
され、始動入賞口への入賞玉に応じて7個の入賞玉が払
出されることになる。また、連続的に入賞玉が生じた場
合は、記憶部11でそれが記憶されるので、連続して入
賞玉が生じた場合に入賞玉が払出されない等のトラブル
が生じることもない。
【0052】ところで、駆動モータ68が駆動中で、入
賞玉検出器74の検出出力が一定時間(たとえば4秒)
以上ない場合、中央処理装置108の制御判定部109
は異常状態を判定し、駆動モータ68を停止させる。と
同時に、中央処理装置108はトラブル報知装置118
を作動させて、景品玉払出装置42に異常があることを
報知する。このときの一定時間は、タイマ回路114で
計時される。
【0053】なお、この異常発生時に入賞玉があった場
合は、記憶部110によってそれが記憶される。
【0054】また、玉切れ検出器112から信号入力が
あった場合は、中央処理装置108は駆動モータ68を
停止させて、景品玉貯留タンク40(図1参照)への景
品玉の補給を待つ。
【0055】なお、玉切れ検出器112からの出力が与
えられたときに、景品玉払出しが途中である場合、たと
えば13個の景品玉を払出さねばならないときに10個
の景品玉が払出されており、3個の景品玉の払出しが未
払いである場合、残りの景品玉数3個は、記憶部112
に記憶されるようになっている。
【0056】上述のような各異常発生があり、景品玉の
払出動作が一時中止し、その異常が解消された場合は、
リセット回路116から中央処理装置108にリセット
信号が与えられ、中央処理装置108は制御動作を再開
する。
【0057】なお、図示しないが、中央処理装置108
には、記憶部110の記憶内容を停電時等でも保持する
ために、バックアップ用の電源が設けられている。前記
制御判定部109により、後述する払出駆動モータの駆
動中に後述する玉払出検出手段の検出出力が所定期間導
出されない場合に異常を判定する異常判定手段が構成さ
れている。
【0058】図9は、この発明の一実施例が適用された
他のパチンコ機130の正面図である。ここに示すパチ
ンコ機130の特徴は、通常のパチンコ機に、玉貸機の
機能を付加したことである。
【0059】より詳しく言うと、パチンコ機130の前
面枠左側には、玉貸機構のための硬貨投入口132、硬
貨返却口134が設けられている。また、より好ましく
は、図示のように、紙幣挿入口136が設けられていて
もよい。
【0060】図9に示すパチンコ機130では、これら
硬貨投入口132または紙幣挿入口136から硬貨また
は紙幣が投入または挿入されたとき、投入金額に応じた
パチンコ玉が貸し出されて、該貸し出されたパチンコ玉
が自動的に打球待機樋138へ払出されるようにされて
いる。
【0061】図10は、図9に示すパチンコ機130の
裏面構造を示す図である。パチンコ機130の裏面に
は、先に述べたパチンコ機10と同様に、この発明の一
実施例に係る景品玉払出装置42が備えられている。
【0062】なお、図10において、図1と対応する部
分には対応の番号を付し、ここでの重複した説明は避け
る。
【0063】図10において、硬貨投入口132近傍に
は、硬貨判別器150が備えられ、紙幣挿入口136近
傍には紙幣判別器152が備えられている。硬貨投入口
132から投入された硬貨は、硬貨シュート154を介
して回収され、紙幣挿入口136から挿入された紙幣
も、図示しない紙幣回収装置によって回収される。
【0064】このパチンコ機130における景品玉払出
装置42の駆動制御回路が、図11に示されている。図
11の駆動制御回路も、図8で説明したパチンコ機10
の駆動制御回路とほぼ同様である。ただ、次の点が異な
っている。
【0065】すなわち、図11の駆動制御回路は、景品
玉払出装置42が、景品玉払出動作の他に、玉貸し時に
おける貸出玉の払出し動作も兼用するように制御する。
【0066】詳しく言うと、硬貨判別器150および紙
幣判別器152の出力が中央処理装置108へ与えられ
ると、中央処理装置108は駆動モータ68の駆動を開
始する。よって、景品玉貯留タンク40内に貯留された
パチンコ玉の払出しが開始する。払出されるパチンコ玉
は、景品玉検出器74で1個ずつ検出され、景品玉検出
器74からの入力パルスがたとえば25個になったと
き、中央処理装置108は駆動モータ68を停止制御す
る。
【0067】この結果、玉貸出しのために硬貨を硬貨投
入口132から投入することにより、景品玉払出し装置
42が駆動されて、たとえば25個のパチンコ玉が払出
され、自動的に打球待機樋138へパチンコ玉が補給さ
れることになる。
【0068】なお、硬貨判別器150の出力に基づいて
25個のパチンコ玉が払出され、紙幣判別器152の出
力に基づいて別の数の景品玉が払出されるようにしても
よいし、あるいは硬貨の場合と同様に25個のパチンコ
玉が払出されて、釣銭が遊技者に返却されるようにして
もよい。
【0069】なお、図11の制御回路における景品玉払
出しのための動作制御は、図8の制御回路と全く同じで
あるから、ここでの説明は省略する。
【0070】以上説明した各実施例においては、景品玉
数は、通常の入賞口へのパチンコ玉の入賞に応じては、
13個、始動入賞口への入賞玉に応じて7個としたが、
払出す景品玉は任意の数に変更することができることは
もちろんである。
【0071】また、各入賞口ごとに払出す景品玉を設定
してもよい。たとえば、図2において、入賞口14a,
14b,14cは景品玉が13個、入賞口16a,16
bは景品玉が15個、入賞口18a,18bは景品玉が
10個、可変入賞口26は景品玉が15個、始動入賞口
22は景品玉が5個、始動入賞口24a,24bは景品
玉が7個というように、各入賞口ごとに払出される景品
玉の数が異なっていてもよい。かかる場合においても、
この発明の一実施例に係る景品玉払出装置42は、スム
ーズに各入賞口ごとに決められた数の景品玉を払出すこ
とができる。
【0072】なお、本実施例では、弾球遊技機の入賞状
態として、主に入賞口に遊技玉が入賞したことにより、
予め定められた景品玉が払出されるようにしたが、その
他、可変表示装置20(図2参照)の表示が一定状態、
たとえば「7」「7」「7」と表示が揃ったとき等に、
景品玉が払出されるようにしてもよい。
【0073】図12は、この発明の他の実施例に係る景
品玉払出装置160の基本的な構成を示す図解図であ
る。
【0074】図12に示す景品玉払出装置160は、景
品玉が落下しやすいように、たとえばほぼ垂直方向に設
けられた景品玉通路162と、その景品玉通路162に
関連して設けられた玉送り歯車164と、景品玉検出器
166とを含んでいる。
【0075】より詳しく言うと、景品玉通路162は、
その一部に上下方向に所定の幅のスリットが形成されて
いる。そして、玉送り歯車164の外縁の一部が該スリ
ット168から景品玉通路162の内側に突出するよう
に、玉送り歯車164が配置されている。玉送り歯車1
64はパルスモータ170によって間欠的に駆動可能に
されている。また、玉送り歯車120の外周面には、一
定の間隔で、連続的に玉送り凹部172が形成されてい
る。
【0076】このため、景品玉通路162内を落下する
パチンコ玉は、玉送り歯車164の玉送り凹部172で
1個ずつ係止され、玉送り歯車164の回転に伴って景
品玉は1個ずつ景品玉通路162の下方へ落下する。
【0077】また、玉送り歯車164の玉送り凹部17
2で景品玉が係止されたとき、係止されたパチンコ玉は
景品玉検出器166で1個ずつ検出される。
【0078】したがって、図12に示す景品玉払出装置
160においても、入賞玉検出信号によってパルスモー
タ70を駆動開始し、景品玉検出器166の出力に基づ
いて、所定個数の景品玉が払出されたことを検出し、そ
れによってパルスモータ170を停止させれば、上述し
た景品玉払出装置42と同様に、任意の数の景品玉をそ
の都度払出すことのできる景品玉払出装置が実現でき
る。
【0079】よって、この景品玉払出装置160は、前
述した景品玉払出装置42と置換することが可能であ
る。
【0080】前述したように、前記入賞領域への打玉の
入賞や玉の貸出のために適正な貨幣が投入された場合や
可変表示装置20の表示結果が予め定められた特定の表
示態様となった場合等に予め定められた玉払出条件が成
立し、景品玉払出装置42が作動して玉が景品玉通路4
4を通って景品玉出口46から遊技者に払出される。景
品玉払出装置42,160,景品玉出口46,景品玉通
路44により、予め定められた玉払出条件の成立に基づ
いて玉を遊技者に払出す玉払出手段が構成されている。
また前記モータ68により玉払出駆動モータが構成され
ている。景品玉検出器74により、前記払出駆動モータ
により駆動される前記玉払出手段による玉の払出しを検
出する玉払出検出手段が構成されている。
【0081】
【発明の効果】本発明によれば、払出駆動モータにより
駆動される玉払出手段によって玉が払出される弾球遊技
機においては、払出駆動モータの駆動中には正常に動作
している限り玉が払出されるのであるが、その払出駆動
モータの駆動中にもかかわらず所定期間玉の払出が検出
されない場合には、異常判定手段により異常が発生した
ことが判定され、玉の払出異常の発生を判定する機能を
有する遊技場にとって便利な弾球遊技機を提供し得るに
到った。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例が適用されたパチンコ機1
0の背面図である。
【図2】この発明の一実施例が適用されたパチンコ機1
0の正面図である。
【図3】この発明の一実施例に係る景品玉払出装置42
の構成を示す改良図である。
【図4】この発明の一実施例に係る景品玉払出装置42
の分解斜視図である。
【図5】この発明の一実施例が適用されたパチンコ機1
0の裏面側部分拡大図である。
【図6】この発明の一実施例が適用されたパチンコ機1
0の裏面構造の他の例を示す図である。
【図7】図6の裏面構造の部分拡大図である。
【図8】景品玉払出装置42の制御回路例を示すブロッ
ク図である。
【図9】この発明の一実施例が適用された他のパチンコ
機130の正面図である。
【図10】この発明の一実施例が適用された他のパチン
コ機130の背面図である。
【図11】パチンコ機130の景品玉払出装置の制御回
路例を示すブロック図である。
【図12】この発明の他の実施例に係る景品玉払出装置
160の構成を説明するための図解図である。
【符号の説明】 10,130はパチンコ機、42は景品玉払出装置(パ
チンコ機130においては、貸出玉払出装置を兼ねてい
る)、62は搬送ベルト、64は主回転プーリ、68は
モータ、70は景品玉載置用凹部、109は異常判定手
段の一例の制御判定部、74は景品玉検出器、160は
景品玉払出装置の他の実施例を示す。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 打玉を遊技領域に打込んで遊技が行なわ
    れる弾球遊技機であって、 前記遊技領域に設けられ、打玉が入賞することにより所
    定個数の玉が払出されるように定められた入賞領域と、 予め定められた玉払出条件の成立に基づいて玉を遊技者
    に払出す玉払出手段とを含み、 該玉払出手段は、 払出駆動モータと、 該払出駆動モータにより駆動される前記玉払出手段によ
    る玉の払出しを検出する玉払出検出手段と、 前記払出駆動モータの駆動中に前記玉払出検出手段の検
    出出力が所定期間導出されない場合に異常を判定する異
    常判定手段とを含むことを特徴とする、弾球遊技機。
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