JP2523764B2 - 固体廃棄物の圧縮減容処理方法 - Google Patents
固体廃棄物の圧縮減容処理方法Info
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Landscapes
- Processing Of Solid Wastes (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は原子力発電所等で発生する放射性雑固体廃棄
物や有害産業廃棄物等の固体廃棄物の圧縮減容処理方法
に関するものである。
物や有害産業廃棄物等の固体廃棄物の圧縮減容処理方法
に関するものである。
（従来の技術） 原子力発電所等で発生する固体廃棄物は現在200lのド
ラム缶に充填され保管されているが、その量は年々増加
する一方である。このために固体廃棄物をドラム缶のま
ま数分の一の体積まで圧縮し、圧縮成形体を再びドラム
缶に充填して内部の空隙をモルタル、プラスチックのよ
うな固化材により充填固化する圧縮減容処理法が注目さ
れている。このような方法によって得られた最終廃棄体
は陸地に埋設処分されるが、埋設後にドラム缶及び圧縮
成形体外皮の腐食が生ずると、圧縮体の内在応力が解放
され最終廃棄体の健全性が脅かされるおそれがある。こ
の対策として固化材を内在応力に耐え得る厚さとするこ
とも考えられるが、その分だけ減容性が損われるため好
ましい方法ではない。
ラム缶に充填され保管されているが、その量は年々増加
する一方である。このために固体廃棄物をドラム缶のま
ま数分の一の体積まで圧縮し、圧縮成形体を再びドラム
缶に充填して内部の空隙をモルタル、プラスチックのよ
うな固化材により充填固化する圧縮減容処理法が注目さ
れている。このような方法によって得られた最終廃棄体
は陸地に埋設処分されるが、埋設後にドラム缶及び圧縮
成形体外皮の腐食が生ずると、圧縮体の内在応力が解放
され最終廃棄体の健全性が脅かされるおそれがある。こ
の対策として固化材を内在応力に耐え得る厚さとするこ
とも考えられるが、その分だけ減容性が損われるため好
ましい方法ではない。
（発明が解決しようとする課題） 本発明は上記したような従来の問題点を解決して、埋
設後に外装のドラム缶や圧縮成形体外皮の腐食が生じて
も最終廃棄体が内材応力により飛散するおそれがなく、
しかも固化材の厚さを増大させる必要もない減容性に優
れた固体廃棄物の圧縮減容処理方法を目的として完成さ
れたものである。
設後に外装のドラム缶や圧縮成形体外皮の腐食が生じて
も最終廃棄体が内材応力により飛散するおそれがなく、
しかも固化材の厚さを増大させる必要もない減容性に優
れた固体廃棄物の圧縮減容処理方法を目的として完成さ
れたものである。
（課題を解決するための手段） 本発明者等は上記の課題を解決するために研究を重ね
た結果、圧縮成形体の内在応力は固体廃棄物にゴムのよ
うな弾性のある有機物が含まれている場合に特に大き
く、これらを破砕変形させた状態で圧縮成形した場合に
は内在応力を極めて小さくできることを知った。本発明
はこのような知見に基いて完成されたものであって、固
体廃棄物を、含有される有機物の軟化温度以上、熱分解
温度以下に加熱後に、金属容器とともに圧縮成形するこ
とを特徴とするものである。
た結果、圧縮成形体の内在応力は固体廃棄物にゴムのよ
うな弾性のある有機物が含まれている場合に特に大き
く、これらを破砕変形させた状態で圧縮成形した場合に
は内在応力を極めて小さくできることを知った。本発明
はこのような知見に基いて完成されたものであって、固
体廃棄物を、含有される有機物の軟化温度以上、熱分解
温度以下に加熱後に、金属容器とともに圧縮成形するこ
とを特徴とするものである。
以下に本発明を図面を参照しつつ更に詳細に説明す
る。
る。
本発明においては、第１図に示すように固体廃棄物
（１）は加熱室（７）の内部でヒータ（８）によって加
熱される。この場合には固体廃棄物（１）を予めドラム
缶のような金属容器（４）の内部に充填しておくことが
できる。加熱温度は含有される有機物の軟化温度以上で
あるが、熱分解温度以下とする必要がある。天然ゴム、
ブチルゴム、軟質塩化ビニルの軟化温度はそれぞれ140
〜170℃、120〜180℃、約80℃であり、その熱分解温度
はそれぞれ約300℃、約280℃、約180℃であるから、有
機物の種類に応じてそれらの中間の温度が選択される。
このようにして加熱された後に固体廃棄物（１）は金属
容器（４）とともに第２図のようにプレス成形機（９）
によって圧縮成形され、第３図の圧縮成形体（６）とな
るが、冷却を防止するためにプレス成形機（９）にヒー
タ（10）を組込み、プレス成形機（９）を予熱しておく
こともできる。あるいはプレス成形機（９）に組込まれ
たヒータ（10）により固体廃棄物を金属容器とともに加
熱し、加熱状態を維持しつつ圧縮成形することもでき
る。本発明においては有機物が熱変形した状態で圧縮成
形されるため、その後に常温に復帰した場合にも有機物
の圧縮に伴う復元反力をほとんど生ずることがない。本
発明の方法によって得られた圧縮成形体（６）も従来と
同様に再びドラム缶に詰められ、固化材により周囲を固
化されたうえ埋設処分される。
（１）は加熱室（７）の内部でヒータ（８）によって加
熱される。この場合には固体廃棄物（１）を予めドラム
缶のような金属容器（４）の内部に充填しておくことが
できる。加熱温度は含有される有機物の軟化温度以上で
あるが、熱分解温度以下とする必要がある。天然ゴム、
ブチルゴム、軟質塩化ビニルの軟化温度はそれぞれ140
〜170℃、120〜180℃、約80℃であり、その熱分解温度
はそれぞれ約300℃、約280℃、約180℃であるから、有
機物の種類に応じてそれらの中間の温度が選択される。
このようにして加熱された後に固体廃棄物（１）は金属
容器（４）とともに第２図のようにプレス成形機（９）
によって圧縮成形され、第３図の圧縮成形体（６）とな
るが、冷却を防止するためにプレス成形機（９）にヒー
タ（10）を組込み、プレス成形機（９）を予熱しておく
こともできる。あるいはプレス成形機（９）に組込まれ
たヒータ（10）により固体廃棄物を金属容器とともに加
熱し、加熱状態を維持しつつ圧縮成形することもでき
る。本発明においては有機物が熱変形した状態で圧縮成
形されるため、その後に常温に復帰した場合にも有機物
の圧縮に伴う復元反力をほとんど生ずることがない。本
発明の方法によって得られた圧縮成形体（６）も従来と
同様に再びドラム缶に詰められ、固化材により周囲を固
化されたうえ埋設処分される。
以上に説明したように、本発明によれば、圧縮成形体
（６）の内部反力の発生源となるゴムや塩化ビニル等の
有機物を加熱変形された状態で圧縮成形することによ
り、内部反力のない圧縮成形体（６）を得ることができ
るので、埋設処分後にドラム缶や金属外皮が腐食した場
合にも圧縮成形体（６）が飛散するおそれはない。従っ
てまた、本願の発明の方法によって圧縮減容された圧縮
成形体（６）をドラム缶に収納する場合にも、固化材を
内在応力に耐え得るように厚くする必要がなく、減容性
が損われることがない。
（６）の内部反力の発生源となるゴムや塩化ビニル等の
有機物を加熱変形された状態で圧縮成形することによ
り、内部反力のない圧縮成形体（６）を得ることができ
るので、埋設処分後にドラム缶や金属外皮が腐食した場
合にも圧縮成形体（６）が飛散するおそれはない。従っ
てまた、本願の発明の方法によって圧縮減容された圧縮
成形体（６）をドラム缶に収納する場合にも、固化材を
内在応力に耐え得るように厚くする必要がなく、減容性
が損われることがない。
（発明の効果） 本発明は以上の説明からも明らかなように、埋設処分
後にドラム缶や外皮が腐食しても最終廃棄体が内部応力
により飛散することがなく、しかも固化材の厚みを薄く
することができる効果を有するものであるから、従来の
問題点を一掃した固体廃棄物の圧縮減容処理方法とし
て、産業の発展に寄与するところは極めて大である。
後にドラム缶や外皮が腐食しても最終廃棄体が内部応力
により飛散することがなく、しかも固化材の厚みを薄く
することができる効果を有するものであるから、従来の
問題点を一掃した固体廃棄物の圧縮減容処理方法とし
て、産業の発展に寄与するところは極めて大である。
第１図〜第２図は本発明の工程を説明する断面図であ
り、第３図は圧縮成形体の側面図である。 （１）：固体廃棄物、（４）：金属容器、（６）：圧縮
成形体
り、第３図は圧縮成形体の側面図である。 （１）：固体廃棄物、（４）：金属容器、（６）：圧縮
成形体
Claims (1)
- 【請求項１】固体廃棄物を、含有される有機物の軟化温
度以上、熱分解温度以下に加熱後に、金属容器とともに
圧縮成形することを特徴とする固体廃棄物の圧縮減容処
理方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63037174A JP2523764B2 (ja) | 1988-02-19 | 1988-02-19 | 固体廃棄物の圧縮減容処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63037174A JP2523764B2 (ja) | 1988-02-19 | 1988-02-19 | 固体廃棄物の圧縮減容処理方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01212400A JPH01212400A (ja) | 1989-08-25 |
| JP2523764B2 true JP2523764B2 (ja) | 1996-08-14 |
Family
ID=12490230
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63037174A Expired - Fee Related JP2523764B2 (ja) | 1988-02-19 | 1988-02-19 | 固体廃棄物の圧縮減容処理方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2523764B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CH677321A5 (ja) * | 1989-11-01 | 1991-05-15 | Biogen Limited | |
| JP6820148B2 (ja) * | 2016-02-05 | 2021-01-27 | 株式会社カサイ | 使用済み放射性セシウム吸着繊維の減容化方法 |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5598398A (en) * | 1979-01-22 | 1980-07-26 | Hitachi Ltd | Radioactive solid waste processing method |
| JPH0812278B2 (ja) * | 1987-06-09 | 1996-02-07 | 日本碍子株式会社 | 固体廃棄物の圧縮減容処理方法 |
| JPH01138498A (ja) * | 1987-11-25 | 1989-05-31 | Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd | 放射性廃棄物の圧縮減容方法とその実施に使用する容器 |
-
1988
- 1988-02-19 JP JP63037174A patent/JP2523764B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01212400A (ja) | 1989-08-25 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |