JP2523704B2 - 盲蓋取付具 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はテレビジョン受像機などに使用する盲蓋を裏
蓋などに取付ける盲蓋取付具に関するものである。

従来の技術 近年、電器製品においては、ユーザーのニーズの多様
化に対応するため、メーカーとしては新しい機能を装備
してユーザーの要求に答える必要があり、なかにはある
機能をオプションにして販売するケースも多く、オプシ
ョン部品の取付けなどのサービス性の要望が重要視され
てきた。

以下図面を参照しながら、上述した従来の盲蓋取付装
置の一例について説明する。

第８図は従来の盲蓋取付装置の取付前の状態を示す斜
視図、第９図は従来の盲蓋取付装置の斜視図である。図
において、１は盲蓋、２は裏蓋で、盲蓋１を嵌合する凹
部2aを有している。３はビスで、盲蓋１と裏蓋２を固定
させるものである。

上記構成においてまず第８図のように裏蓋２に設けら
れた盲蓋嵌合部2aに盲蓋１を嵌合させ、ビス３にて裏蓋
２と盲蓋１を固定させる。

発明が解決しようとする問題点 しかしながら上記のような構成では、裏蓋２に盲蓋１
を固定させるためには、ビス３を工具を用いて取付けな
ければならず、盲蓋１を裏蓋２に取付ける工数や工具が
必要であり、又販売店などで盲蓋１をはずす必要が生じ
たときも工具がなければはずすことができないという問
題を有していた。

本発明は上記問題点に鑑み、盲蓋を裏蓋に取付け、取
外しする際、一切工具を必要とせず、容易に取付け，取
外し可能な盲蓋取付具を提供するものである。

問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために本発明の盲蓋取付具は、
回転軸の一端より順次、カバー，第１の固定片，回転ガ
イド片，ストッパー，第２の固定片を一体に設けてお
り、上記カバーは盲蓋に設けた孔を表面より覆うように
形成され、上記第１の固定片，回転ガイド片，ストッパ
ー，第２の固定片は挿入装着時に上記盲蓋の孔を貫通し
て盲蓋の裏面側に位置し、第１の固定片は盲蓋に挿入さ
れた回転軸の抜けを防止するように形成され、上記回転
ガイド片は盲蓋に設けた筒状部の内壁に当接して回転軸
の回転をガイドするように形成され、上記ストッパーお
よび第２の固定片は上記盲蓋を固定する被取付体を両者
の間に挾持するように形成された構成を備えたものであ
る。

作用 上記した構成の取付具を盲蓋の孔に差し込み回転させ
ることによって盲蓋を裏蓋に簡単に取付けることがで
き、また取外しも容易に行えるものである。

実 施 例 以下本発明の一例の盲蓋取付具について、図面を参照
しながら説明する。第１図は本発明の一実施例における
盲蓋取付具の斜視図、第２図は取付具を盲蓋に取付ける
前の状態を示す斜視図、第３図，第４図は盲蓋を裏蓋に
取付ける過程を示す斜視図、第５図は盲蓋を裏蓋に取付
けた状態を示す斜視図、第６図は盲蓋を裏蓋に取付ける
過程を示す断面図、第７図は盲蓋を裏蓋に取付けた状態
を示す断面図である。

第１図において、４は回転軸、５はカバー、６はレバ
ー、７は第１の固定片、８は回転ガイド片、９はストッ
パー、10は第２の固定片、11は突部で、それぞれ回転軸
４に一体に設けられている。

上記のように構成された盲蓋取付具について以下第２
図から第７図を用いてその取付動作を説明する。

まず第２図に示すように盲蓋取付具12を盲蓋13の孔13
bに挿入し、次に第４図に示すように盲蓋取付具12を回
転させることにより盲蓋13を裏蓋14に固定することがで
きる。

固定片７は盲蓋13の裏面に当接して抜けを防止してお
り、回転ガイド片８は盲蓋13に設けた筒状部13aの内壁
に当接してこの取付具12の回転をガイドするように形成
されている。ストッパー９は裏蓋14の当てになってお
り、裏蓋14の裏面に突出する第２の固定片10とで裏蓋14
を挾持するように形成されている。

このようにかかる取付具12を用いれば、まずカバー5,
レバー６を除いて盲蓋13の長孔13b,筒状部13aに挿入
し、第２の固定片10のみ裏蓋14の長孔14aに挿入し、そ
の後90度回転させることにより、ストッパー９と第２の
固定片10とで裏蓋14をはさみ込み、盲蓋13を裏蓋14に取
付けることができる。第１の固定片７によって取付具12
が簡単に盲蓋13より抜けるのを防止することができ、ま
た筒状部13aと回転ガイド片８によって取付具12が、が
たつくことなく、回転が円滑に行われる。また、第２の
固定片10に設けた突部11によってカバー５が盲蓋13の表
面に、盲蓋13が裏蓋14の表面に密着して取付けられるこ
とになる。なお、取付具12を取外す場合、あらためて90
度回転せしめて第１の固定片７、回転ガイド片８、第２
の固定片10が長孔13b,14aと一致するようにすれば良
い。

以上のように本実施例によれば、盲蓋と裏蓋の取付
け、取外しを容易に行うことが可能となり、作業性を向
上するものである。

発明の効果 本発明によれば、回転軸の一端よりカバー、第１の固
定片、回転ガイド片、ストッパー、第２の固定片を一体
に設けてなり、上記カバーは盲蓋に設けた長孔を表面よ
り覆うように形成され、上記第１の固定片、回転ガイド
片、ストッパー、第２の固定片は上記盲蓋の長孔を通過
して盲蓋の裏面側に位置し、第１の固定片は盲蓋に挿入
された回転軸の抜けを防止するように形成され、上記回
転ガイド片は盲蓋に設けた筒状部の内壁に当接して回転
をガイドするように形成され、上記ストッパーおよび第
２の固定片は上記盲蓋を固定する被取付体を両者の間に
挾持するように形成された取付具を用いることにより、
容易に盲蓋を裏蓋に取付けることができ、また取外しも
容易に行えるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例における盲蓋取付具の斜視
図、第２図は取付具を盲蓋に取付ける状態を示す斜視
図、第３図，第４図は盲蓋を裏蓋に取付ける過程を示す
斜視図、第５図は盲蓋を裏蓋に取付けた状態を示す斜視
図、第６図は盲蓋を裏蓋に取付ける過程を示す断面図、
第７図は盲蓋を裏蓋に取付けた状態を示す断面図、第８
図は従来の盲蓋取付装置の取付前の状態を示す斜視図、
第９図は従来の盲蓋取付装置の平面図である。 ４……回転軸、５……カバー、６……レバー、７……第
１の固定片、８……回転ガイド、９……ストッパー、10
……第２の固定片、11……突部、12……盲蓋取付具、13
……盲蓋、14……裏蓋。

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】回転軸の一端より順次、カバー，第１の固
   定片，回転ガイド片，ストッパー，第２の固定片を一体
   に設けてなり、上記カバーは盲蓋に設けた孔を表面より
   覆うように形成され、上記第１の固定片，回転ガイド
   片，ストッパー，第２の固定片は装着状態で上記盲蓋の
   孔を通過して盲蓋の裏面側に位置し、上記第１の固定片
   は盲蓋に挿入された回転軸の抜けを防止するように形成
   され、上記回転ガイド片は盲蓋に設けた筒状部の内壁に
   当接して回転軸の回転をガイドするように形成され、上
   記ストッパーおよび第２の固定片は上記盲蓋を固定する
   被取付体を両者の間に挾持するように形成されたことを
   特徴とする盲蓋取付具。
2. 【請求項２】第２の固定片はストッパーと対向した面
   に、被取付体の裏面に圧接して、盲蓋を被取付体に密着
   するように取付ける突部を一体に設けてなる特許請求の
   範囲第１項記載の盲蓋取付具。