JP2523249B2 - 超音波手術器 - Google Patents

超音波手術器

Info

Publication number
JP2523249B2
JP2523249B2 JP4172185A JP17218592A JP2523249B2 JP 2523249 B2 JP2523249 B2 JP 2523249B2 JP 4172185 A JP4172185 A JP 4172185A JP 17218592 A JP17218592 A JP 17218592A JP 2523249 B2 JP2523249 B2 JP 2523249B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
horn
cover
tip
horn cover
surgical instrument
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP4172185A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0614934A (ja
Inventor
公也 清水
秀昭 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Aloka Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aloka Co Ltd filed Critical Aloka Co Ltd
Priority to JP4172185A priority Critical patent/JP2523249B2/ja
Publication of JPH0614934A publication Critical patent/JPH0614934A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2523249B2 publication Critical patent/JP2523249B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Surgical Instruments (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超音波手術器に関し、
特にホーンとホーンカバーを有し、白内障手術に用いら
れる超音波手術器に関する。
【0002】
【従来の技術】超音波手術器は、振動子からの超音波振
動をホーンに伝達し、該ホーン先端部の超音波振動によ
り生体組織を破砕するものである。
【0003】従来の超音波手術器においては、図6に示
すように、ホーン1は該ホーン1と同軸のホーンカバー
5によって包囲され、ホーン1はホーンカバー5に対し
て固定されている。ホーン1とホーンカバー5の間隙は
灌流液を流すための流路11とされ、ホーン1の側壁と
ホーンカバー5の開口端とは、水密性を保つように形成
され、灌流液が流出孔12から流出するように形成され
ている。流出孔12をホーンカバー5の側壁に設けるの
は、前方に灌流液を直射すると、角膜内皮障害を誘発す
るとともに、その水圧により破砕すべき術部を前方に押
してしまい、手術が非常に困難になるためである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来の超
音波手術器においては、ホーンとホーンカバーの位置関
係が固定されているため、ホーンがホーンカバーから露
出している長さよりも深く掘り進むことはできないとと
もに、ホーンをホーンカバーより長く露出させて突き刺
した場合には、生体組織から抜けなくなるという問題が
あった。ホーンが生体組織より抜けないままでいると、
ホーンの超音波振動により生体組織が火傷を起こしてし
まう。
【0005】そこで、本発明は、生体組織に対して所望
の深さまで破砕することができるとともに、ホーンが突
き刺さった場合でも、容易にホーンを生体より抜くこと
ができる超音波手術器に関するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題点を
解決するため、管状形状をなし振動子からの超音波振動
を伝達し生体組織を破砕するホーンと、開口端がホーン
の周壁に水密性を保つよう当接し、上記ホーンに周設さ
れた管状のホーンカバーとを有し、上記ホーンとホーン
カバー間を灌流液の流路とする超音波手術器において、
上記ホーンの先端部がホーンカバーに対して前後動し、
ホーンカバーは、その開口端より長手方向に伸びた少な
くとも1つの切欠部を有し、ホーンは、切欠部の長手方
向辺と水密性をもって摺動可能な突設部を周壁に有し、
該突設部は、ホーン先端部がホーンカバー開口端より突
出した状態では、上記切欠部の振動子側端部辺とともに
開口部を形成してホーンカバーの側方に灌流液を流出さ
せ、またホーン先端部がホーンカバー内に引き込まれた
状態では、上記突設部が切欠部の振動子側端部に当接し
て、上記切欠部のホーンカバー開口端側を開口させ、さ
らにホーン先端部とホーンカバー先端部間に間隙を形成
して前方に灌流液を流出させることを特徴とするもので
ある。
【0007】
【作用】本発明においては、本超音波手術器により生体
組織の破砕を行う場合には、ホーン先端部をホーンカバ
ー開口端より突出させることにより、突出したホーンに
より破砕を行うとともに、ホーンに設けられた突設部が
ホーンカバー切欠部の振動子側の、端部辺とともに開口
部を形成してホーンカバーの側方に灌流液を流出させる
ことができる。また本発明では、ホーンの先端部がホー
ンカバーに対して前後動するので、生体組織を深く破砕
するにはホーンの先端部をホーンカバーより長く露出さ
せて破砕を行う。
【0008】さらに、ホーンが生体組織に突き刺さった
場合には、ホーン先端部をホーンカバー内に引き込む
が、その際、ホーンカバーで生体組織を押さえているの
で、ホーンを生体組織より抜くことが容易となる。ま
た、ホーン先端部をホーンカバー内に引き込むと、突設
部が切欠部の振動子側端部に当接して前記開口部は閉じ
られ、代わりに切欠部の開口端側を開口させて、ホーン
先端部とホーンカバー先端部間に隙間を形成するので、
前方に流路を形成することになり、灌流液が前方に流出
し、生体組織を水圧により押すことによりホーン先端部
を抜きやすくすることができる。
【0009】
【実施例】本発明の実施例を図面を利用して説明する。
【0010】本実施例における超音波手術器は、図1に
示すように、振動子からの超音波振動を伝達して生体組
織を破砕するホーン1と、該ホーン1に周設されるホー
ンカバー5とを有する。上記ホーン1は、円筒形状で、
白内障手術において視野を確保するため先端が斜めに切
断された形状を呈している。また、ホーンカバー5は、
円筒形状のホーンカバー本体部8と、ホーンの周壁と水
密性を保つよう当接するホーンカバー開口端10と、前
記開口端10と前記本体部8との間にある円錐状のホー
ンカバー先端部9とからなる。上記ホーン1とホーンカ
バー5の間には間隙が設けられ、この間隙が灌流液の流
路となる。
【0011】本発明において特徴的なことは、ホーンカ
バー開口端10より長手方向にホーンカバー本体部8ま
で伸びる一対の切欠部13が左右対称に設けられ、さら
に、ホーン1の外壁には、上記切欠部13の長手方向辺
と水密性をもって摺動可能な一対の突設部3が設けられ
ていることである。この突設部3は、先端に向かって傾
斜する傾斜面4を有している。
【0012】本実施例の超音波手術器の使用状態は以下
のようになる。すなわち、ホーン1を超音波振動させて
生体組織を破砕する場合には、図2(イ)に示すよう
に、ホーン1の先端部をホーンカバー開口端10より突
出させて、このホーン1により破砕を行う。ホーン1が
突出した状態では、突設部3の傾斜面4がホーンカバー
先端部9の外周面とほぼ同一面を形成し、突設部3の振
動子側端部と切欠部13の振動子側端部辺とで開口部1
4を形成し、流路からの灌流液を流出させる構造となっ
ている。生体組織の破砕時には、灌流液は側方より流出
するので、手術の障害となることがない。
【0013】次に、ホーン1で生体組織を破砕中にホー
ン1が生体組織に突き刺さった場合には、図2(ロ)に
示すように、ホーン1の先端部をホーンカバー5内に引
き込ませる。すると、ホーンカバー開口端10が生体組
織を押さえるので、ホーン1を抜きやすくなると同時
に、突設部3の振動子側端部が切欠部の振動子側端部に
当接して前記開口部14は閉じられ、代わりに切欠部1
3の開口端側が開口され、さらに、ホーン1とホーンカ
バー開口端10に間隙が形成されるので、灌流液を前方
に流出させる。よって、灌流液の水圧により生体組織を
前方に押すので、ホーン1の離脱を容易にすることがで
きる。
【0014】なお、超音波手術器の全体の構造は、図3
に示す超音波手術器Aのようにホーンカバー5に連設さ
れたカバー部15に摺動部17を設けて、ホーンカバー
5を前後に摺動するように形成している。また、図4に
示す超音波手術器Bのようにべローズ19と調節用レバ
ー21によりホーンカバー5を前後に摺動させるように
してもよい。さらには、図5の超音波手術器Cに示すよ
うに、本体側に固定されたマイクロモータ22をスイッ
チ24で操作することにより駆動させてウォームギア2
3を回転させ、振動子側に取り付けられたホーン1を前
後動させるようにしてもよい。
【0015】
【発明の効果】本発明は以上のように構成され、ホーン
の先端部がホーンカバーに対して前後動するので、生体
組織に対して所望の深さまで破砕することができ、不必
要な超音波振動を周辺組織に与えることなく、水晶体の
破砕を迅速に行うことが可能となる。
【0016】さらに、灌流液の流出方向を切り換えるこ
とができ、破砕時には、灌流液の直射による角膜内皮障
害を防止できるとともに、ホーンが突き刺さった場合で
も、ホーンカバーで生体組織を押さえると共に、ホーン
先端部がホーンカバーに引き込まれた状態では、前方に
灌流液が流出するので、容易にホーンを生体より抜くこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】超音波手術器の各部材の先端部を示す図であ
り、(イ)はホーンの先端部の斜視図、(ロ)はホーン
カバーの先端部の斜視図である。
【図2】超音波手術器の使用状態を示す図であり、
(イ)はホーンを突出させた場合を示す斜視図であり、
(ロ)はホーンを引き込んだ場合を示す斜視図である。
【図3】超音波手術器の全体構造を示す説明図である。
【図4】超音波手術器の他の実施例の全体構造を示す説
明図である。
【図5】超音波手術器の他の実施例の全体構造を示す説
明図である。
【図6】従来の超音波手術器の先端形状を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 ホーン 3 突設部 4 傾斜面 5 ホーンカバー 7 ホーンカバー基部 9 ホーンカバー先端部 10 ホーンカバー開口端 13 切欠部 14 開口部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管状形状をなし振動子からの超音波振動
    を伝達し生体組織を破砕するホーンと、開口端が上記ホ
    ーンの周壁に水密性を保つよう当接し、上記ホーンに周
    設された管状のホーンカバーとを有し、上記ホーンとホ
    ーンカバー間を灌流液の流路とする超音波手術器におい
    て、 上記ホーンの先端部がホーンカバーに対して前後動し、 ホーンカバーは、その開口端より長手方向に伸びた少な
    くとも1つの切欠部を有し、 ホーンは、切欠部の長手方向辺と水密性をもって摺動可
    能な突設部を周壁に有し、該突設部は、ホーン先端部が
    ホーンカバー開口端より突出した状態では、上記切欠部
    の振動子側端部辺とともに開口部を形成してホーンカバ
    ーの側方に灌流液を流出させ、またホーン先端部がホー
    ンカバー内に引き込まれた状態では、上記突設部が切欠
    部の振動子側端部に当接して、上記切欠部のホーンカバ
    ー開口端側を開口させ、さらにホーン先端部とホーンカ
    バー先端部間に間隙を形成して前方に灌流液を流出させ
    ることを特徴とする超音波手術器。
JP4172185A 1992-06-30 1992-06-30 超音波手術器 Expired - Lifetime JP2523249B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4172185A JP2523249B2 (ja) 1992-06-30 1992-06-30 超音波手術器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4172185A JP2523249B2 (ja) 1992-06-30 1992-06-30 超音波手術器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0614934A JPH0614934A (ja) 1994-01-25
JP2523249B2 true JP2523249B2 (ja) 1996-08-07

Family

ID=15937158

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4172185A Expired - Lifetime JP2523249B2 (ja) 1992-06-30 1992-06-30 超音波手術器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2523249B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008104620A (ja) * 2006-10-25 2008-05-08 Naoki Suzuki 内視鏡型手術ロボット
JP6805264B2 (ja) 2016-10-28 2020-12-23 オリンパス株式会社 超音波処置具、及び、超音波手術器具
US10470789B2 (en) * 2017-03-06 2019-11-12 Misonix, Inc. Method for reducing or removing biofilm

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0614934A (ja) 1994-01-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2539963C (en) Dual probe
US6270471B1 (en) Ultrasonic probe with isolated outer cannula
JP2005040222A (ja) 超音波処置装置
JPH0595971A (ja) 回転可能なハンドル付きの水晶体乳濁化変換器
JP2002143177A (ja) 超音波ハンドピ−スとこれに使用する超音波ホーン
JPH10295700A (ja) 外科手術用具
KR20020033634A (ko) 저주파수 백내장 분쇄 디바이스
JP2000511081A (ja) 複数の圧電素子と放熱器とを備えた超音波発生ハンドピース
JP2911689B2 (ja) 外科手術用ハンドピース
JP2523249B2 (ja) 超音波手術器
JPH10248849A (ja) 超音波探触子
JPH06209950A (ja) 超音波治療装置
JP2607600B2 (ja) 外科用手術装置
JP2001057984A (ja) 超音波処置具
JPH07184908A (ja) 組織サンプル採取管付き外科手術用具
JPS61191350A (ja) 外科手術用具
JPH0773581B2 (ja) 超音波治療器
JP2001046500A (ja) 医療用注射装置
JPH0795985A (ja) 外科手術用ハンドピース
JPH0687856B2 (ja) 超音波砕石装置
EP1041932B1 (en) Ultrasonic probe with isolated outer cannula
JP7297949B2 (ja) 超音波プローブ及び処置システム
JP2660008B2 (ja) 超音波治療装置
JP2866680B2 (ja) 超音波手術用ハンドピース
JP4372907B2 (ja) 超音波トロッカー装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090531

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110531

Year of fee payment: 15

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130531

Year of fee payment: 17

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130531

Year of fee payment: 17