JP2522693Y2 - カセットハーフ成形用金型 - Google Patents

カセットハーフ成形用金型

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JP2522693Y2 JP1990056147U JP5614790U JP2522693Y2 JP 2522693 Y2 JP2522693 Y2 JP 2522693Y2 JP 1990056147 U JP1990056147 U JP 1990056147U JP 5614790 U JP5614790 U JP 5614790U JP 2522693 Y2 JP2522693 Y2 JP 2522693Y2
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、一次注入材料部と二次注入材料部とを用い
た二色成形法によって成形されるカセットハーフを成形
するカセットハーフ成形用金型に関するものである。
[従来の技術] 従来、例えば、第4図および第5図に示すような、二
色成形法によって成形されたオーディオカセットハーフ
が知られている。このカセットハーフは、中央に形成さ
れた透明の二次注入材料部1(以下「透明部」と略称す
る。)と、この透明部1の両側部に形成された有色の一
次注入材料部2・3(以下「有色部」と略称する)とか
ら形成されている。
こうしたカセットハーフを形成する手段としては、ま
ず、金型内のキャビティのうち透明部1に相当する部分
を可動型体で閉塞した状態で、有色部2・3に相当する
キャビティ内に一次注入材料(有色樹脂)を供給して一
次成形を行い、ついで、可動型体を移動させて透明部1
に相当するキャビティを形成し、このキャビティ内に二
次注入材料(透明樹脂)を供給して二次成形を完了する
ようにしている。
[考案が解決しようとする課題] ところが、上記従来のカセットハーフにおいては、二
次注入材料の注入時の圧力などの影響により、カセット
ハーフの透明部1が、外側方向に湾曲してしまい、カセ
ットハーフ全体が第5図中S1・S2方向に反ってしまうと
いう傾向があった。
そこで、本考案者が種々検討した結果、透明部1と有
色部2・3との突き合わせ面の形状を変更することによ
り、カセットハーフの反りを防止することができること
が判明した。すなわち、有色部2・3と透明部1とを境
界部において厚さ方向にたがいに重ね合わせる構成とし
たところ、カセットハーフに反りが発生することを防止
することができた。
本考案は、上記の知見に基づいてなされたもので、反
りのない、高品質のカセットハーフを成形することので
きるカセットハーフ成形用金型を提供することを目的と
する。
[課題を解決するための手段] そこで本考案は、対向する金型間に形成されるキャビ
ティに一次注入材料と二次注入材料とを順次充填するこ
とにより、一次注入材料部と二次注入材料部とによるカ
セットハーフを成形するカセットハーフ成形用金型にお
いて、カセットハーフの一方の面をキャビティ面で形成
する固定型板と、該固定型板に対して接近離間可能とさ
れカセットハーフの他方の面を形成する可動型板と、該
可動型板に対して離型方向に摺動自在に貫通されたコア
部集合体と、該コア部集合体を離型方向に進退させる集
合体駆動部とを備え、前記コア部集合体は、一次注入材
料注入時に先端面が前記キャビティ面に密接状態に設定
されるとともに二次注入材料注入時にキャビティ面から
離間して二次注入材料部の一層のみで形成される部分を
成形する一層部分用可動型と、一次注入材料注入時に先
端面が前記キャビティ面から離間状態に設定されるとと
もに二次注入材料注入時にさらに前記キャビティ面から
離間して一次注入材料部と二次注入材料部との境界部を
厚さ方向に互いに重ね合わせて成形する境界部用可動型
と、前記一層部分用可動型と前記境界部用可動型とを連
結し、前記キャビティ面に対する境界部用可動型の進退
量を一層部分用可動型より小さく進退可能とする連結ピ
ンとを備えている構成としたものである。
[実施例] 第1図は、本考案の実施例に係るカセットハーフを示
す図である。
このカセットハーフは、透明部10と有色部20・30とか
ら構成されている。
前記有色部20・30には、これらの内面側21・31および
透明部10側において開口する凹所22・32が形成されてい
る。この結果、前記透明部10には、その内面13から延出
され、かつ前記凹所22・32内に充填される延出部11・12
が備えられている。
本実施例のカセットハーフにおいては、前記凹所22・
32内に延出部11・12が充填されることにより、有色部20
・30と透明部10とが境界部P1・P2において厚さ方向にた
がいに重ね合わされた構成となっている。
ここで、前記凹所22・32の厚さ方向の幅、すなわち前
記延出部11・12の厚さは、カセットハーフの厚さtの半
分すなわち1/2tの厚さに設定されている。ここで、前記
延出部11・12の厚さは、1/3t以上1/2t以下が好ましい。
次に、上記カセットハーフを成形するための金型の一
例を、第2図・第3図に基づいて説明する。
この金型は、カセットハーフの外表面を形成する固定
型板40と、この固定型板40に対して接近離間可能とされ
てカセットハーフの内面を形成する可動型板41と、可動
型板42の下面に固定された可動スペーサ42・43と、この
可動スペーサ42・43の下面が固定されている可動取付板
44と、前記可動スペーサ42・43間に収納されるとともに
前記可動受板41に対して離型方向(第2図において上下
方向)に摺動自在に貫通されたコアバック集合体(コア
部集合体)45とから構成されている。
前記固定型板40と可動型板44との対向面間には、カセ
ットハーフを成形するためのキャビティ46が形成されて
いる。このキャビティ46の離型方向の厚さはカセットハ
ーフの厚さtに等しい厚さに設定されている。
前記固定型板40には、キャビティ46内に一次注入材料
および二次注入材料を注入するための流路(図示せず)
が形成されている。
前記コアバック集合体45は、カセットハーフに透明部
10を成形するための第1可動型(境界部用可動型)48・
第2可動型(一層部分用可動型)47・第3可動型(境界
部用可動型)49と、前記第2・第3可動型48・49の下端
部が固定された第1受板50と、前記第1可動型47の下端
部が固定された第2受板51と、第1・第2受板50・51を
キャビティ46の厚さの半分の長さ1/2tだけ離間可能に連
結する連結ピン52とから構成されている。
前記第1可動型47の離型方向の長さは、一次注入材料
注入時(第2図)において第1可動型47の先端面が固定
型板40の下面に密接する長さに設定されている。
前記第2・第3可動型48・49の離型方向の長さは、一
次注入材料注入時において、固定型板40の下面に対して
第2・第3可動型48・49の先端がキャビティ46の厚さt
の半分の長さ1/2tだけ離間する長さに設定されている。
前記可動取付板44の内部には、ピストン54を有するシ
リンダ(集合体駆動部)53が設けられている。前記ピス
トン54の上面には、ピストンロッド55の一端が取り付け
られている。このピストンロッド55の他端は、前記第2
受板51の下面に取り付けられている。前記ピストン54
は、前進後退自在に構成されており、前進時には第1可
動型47の先端を固定型40の下面に密接させるとともに、
後退時には第2受板51の下面を可動取付板44の上面に当
接させることのできる構成となっている。
前記第2受板51の下面と可動取付板44の上面との離間
距離は、前記キャビティ46の厚さtと等しい距離に設定
されており、第2受板51の下面と可動取付板44の上面と
が当接した状態において、第1・第2・第3可動型47・
48・49と可動型板41の上面とが同一平面に位置するよう
に構成されている。
次に、上記構成からなる金型を用いてカセットハーフ
を成形する方法について説明する。
まず、型締め状態において、ピストン54を前進させ、
固定型40の下面に第1可動型47の先端面を当接させる。
このとき、第2・第3可動型48・49の先端面は、固定型
板40の下面に対してキャビティ46の厚さtの半分の長さ
1/2tだけ離間した状態となる。これによって、可動型板
40と固体型板41との間に一次注入材料を注入するための
キャビティ46を形成することができるとともに、二次注
入材料を注入するためのキャビティ46を第1・第2・第
3可動型47・48・49によって閉塞しておくことができ
る。
ついで、キャビティ46内に一次注入材料を注入し、カ
セットハーフの有色部20・30に相当する部分を成形す
る。このとき、二次注入材料を注入するためのキャビテ
ィ46を第1・第2・第3可動型47・48・49によって閉塞
しているので、有色部20・30に凹所22・32を形成するこ
とができる。
ついで、ピストン54を後退させ、第2受板51を可動取
付板44に接近させる。第2受板51と第1受板50とは、連
結ピン52によって長さ1/2tだけ離間可能に連結されてい
るので、第1受板50が停止したままの状態で、まず先に
第2受板51が1/2tの長さだけ移動する。前記第2・第3
可動型48・49の先端面と固定型40の下面とは、予め1/2t
の長さだけ離間しているので、第2受板51が1/2tの長さ
だけ移動すると、第1・第2・第3可動型47・48・49の
各先端面が同一平面上に位置することになる。さらに第
2受板51を下方に移動させると、第1受板50と第2受板
51とは、1/2tの間隔を保って共に移動する。
ついで、第2受板51の下面を可動取付板44の上面に当
接させ、この時にピストン54の後退を停止させる。本実
施例の金型によれば、予め、第2受板52の下面と可動取
付板44の上面との離間距離を長さtに設定しているの
で、前記の状態において第1・第2・第3可動型47・48
・49の先端面と可動型板41の上面とが同一平面上に位置
することになる。このようにして、固体型板40と可動型
板41との間に、二次注入材料を注入するためのキャビテ
ィ46を形成することができる。
ついで、前記のように形成したキャビティ46内に、二
次注入材料を注入する。この二次注入材料は、有色部20
・30に形成された凹所22・32内にも充填されるので、透
明部10に延出部11・12を形成することができる。このよ
うにして、有色部20・30と透明部10とを境界部において
厚さ方向にたがいに重ね合わせたカセットハーフを得る
ことができる。
なお、延出部11・12の厚さを変更した場合には、第2
・第3可動型48・49の先端面と固定型40の下面との離間
距離と、連結ピン52による第1受板50と第2受板51との
離間可能距離とを延出部11・12の厚さと等しい長さに設
定すればよい。
また、本実施例のカセットハーフにおいては、有色部
20・30の内面側21・31において開口する凹所22・32を形
成し、透明部10に備えられた延出部11・12を凹所22・32
内に充填することにより、有色部20・30と透明部10とを
境界部P1・P2において厚さ方向にたがいに重ね合わせる
構成としたが、これに限るものではなく、前記凹所22・
32を、有色部20・30の外表面側および透明部10側におい
て開口した構成とし、前記延出部11・12を透明部10の外
表面がら連続して延出させて、延出部11・12を凹所22・
32に充填した構成としてもよい。要は、有色部20・30と
前記透明部10とが、境界部P1・P2において厚さ方向にた
がいに重ね合わされている構成であれば、前記延出部11
・12および凹所22・32を内面側に設けても外表面側に設
けてもいずれでもよい。
[考案の効果] 本考案は、前記一層部分用可動型と前記境界部用可動
型とを連結し、前記キャビティ面に対する境界部用可動
型の進退量を一層部分用可動型より小さく進退可能とす
る連結ピンを備えている構成としたので、境界部用可動
型によって成形された部分を一層部分用可動型によって
成形された部分より薄くすることができるとともに、一
次注入材料部と二次注入材料部との境界部を厚さ方向に
互いに重ね合わせて成形することができる。したがっ
て、反りのない高品質のカセットハーフを容易に成形す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例に係るカセットハーフを示す図
で、カセットハーフの断面図、第2図および第3図は実
施例のカセットハーフを成形するための金型を示す図
で、第2図は一次注入材料を注入する状態の金型を示す
断面図、第3図は二次注入材料を注入する状態の金型を
示す断面図である。第4図および第5図は従来のカセッ
トハーフを示す図で、第4図はカセットハーフの斜視
図、第5図は第4図のV−V線に沿う拡大断面図であ
る。 10…透明部(二次注入材料部)、20・30…有色部(一次
注入材料部)、P1・P2…境界部。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】対向する金型間に形成されるキャビティに
    一次注入材料と二次注入材料とを順次充填することによ
    り、一次注入材料部と二次注入材料部とによるカセット
    ハーフを成形するカセットハーフ成形用金型において、 カセットハーフの一方の面をキャビティ面で形成する固
    定型板と、 該固定型板に対して接近離間可能とされカセットハーフ
    の他方の面を形成する可動型板と、 該可動型板に対して離型方向に摺動自在に貫通されたコ
    ア部集合体と、 該コア部集合体を離型方向に進退させる集合体駆動部と
    を備え、 前記コア部集合体は、一次注入材料注入時に先端面が前
    記キャビティ面に密接状態に設定されるとともに二次注
    入材料注入時にキャビティ面から離間して二次注入材料
    部の一層のみで形成される部分を成形する一層部分用可
    動型と、 一次注入材料注入時に先端面が前記キャビティ面から離
    間状態に設定されるとともに二次注入材料注入時にさら
    に前記キャビティ面から離間して一次注入材料部と二次
    注入材料部との境界部を厚さ方向に互いに重ね合わせて
    成形する境界部用可動型と、 前記一層部分用可動型と前記境界部用可動型とを連結
    し、前記キャビティ面に対する境界部用可動型の進退量
    を一層部分用可動型より小さく進退可能とする連結ピン
    とを備えていることを特徴とするカセットハーフ成形用
    金型。
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