JP2521929Y2 - 自動車用空気調和装置の制御装置 - Google Patents

自動車用空気調和装置の制御装置

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JP2521929Y2
JP2521929Y2 JP1990080606U JP8060690U JP2521929Y2 JP 2521929 Y2 JP2521929 Y2 JP 2521929Y2 JP 1990080606 U JP1990080606 U JP 1990080606U JP 8060690 U JP8060690 U JP 8060690U JP 2521929 Y2 JP2521929 Y2 JP 2521929Y2
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【考案の詳細な説明】 [考案の目的] (産業上の利用分野) 本考案は、ミックスドアアクチュエータ等の各種空調
部材を制御するために予め記憶しておくデータ数を少な
くすることができる自動車用空気調和装置の制御装置に
関する。
(従来の技術) 一般に、自動車の車室内を空調するいわゆるフルオー
トエアコンと呼ばれる自動車用空気調和装置は、例えば
実開昭63−170306号公報に開示されているようなもので
あり、このような空気調和装置は、車両の各部に取付け
られた各種センサが検出する車室内の空調に関する空調
情報と、車内の空調制御に関する各種操作スイッチが設
けられた操作スイッチユニットにより入力する乗員の各
種要求とに基づいて、車室内の空調を行なう各種空調部
材を制御することによって、車室内の最適空調を自動的
に行なうようになっている。
従来、このような空気調和装置は、例えば第6図に示
すように構成されており、図示するように、いわゆるマ
イクロコンピュータにより構成された目標吹出温度算出
部3及び制御部4によって、各種空調部材5〜8を集中
的に制御するようになっている。
目標吹出温度算出部3には、外気温を検出する外気セ
ンサ、車室内の温度を検出する内気センサ並びに車室内
に入射する日射量を検出する日射センサの各種センサ1
と、車室内の操作スイッチユニットに設けられ、乗員の
要求する室温設定温度を入力する室温設定器2とが夫々
接続されており、目標吹出温度算出部3は、各種センサ
1及び室温設定器2から入力するアナログ信号の外気
温、内気温、日射量及び室温設定温度の夫々を、いわゆ
るA/D変換してディジタル信号の外気温データAMB、内気
温データINC、日射量データSUN、設定温度データPTCに
変換するようになっている。
そして、目標吹出温度算出部3は、これらのデータに
利得を付与し、所定の補正定数を加算して、これらのデ
ータを合成することによって目標吹出温度Tを算出する
ようになっている。
具体的には、目標吹出温度算出部3は、以下に示すよ
うな演算を行なうことによって目標吹出温度Tを算出す
る。
T=A・PTC+B・AMB+C・SUN−D・(PTC−INC)+
E (A,B,C,Dは利得係数、Eは補正定数である。) そして、目標吹出温度算出部3がこのように算出した
目標吹出温度を制御部4に出力することによって、制御
部4は、この目標吹出温度に応じて、インテークドアを
駆動するインテークドアアクチュエータ5、ファンを駆
動するファンモータを制御するファン制御装置6、ミッ
クスドアを駆動するミックスドアアクチュエータ7並び
に各種吹出口モードドアを駆動するモードドアアクチュ
エータ8を夫々制御するようになっている。つまり、制
御部4は、目標吹出温度算出部3が算出した目標吹出温
度に応じて各種空調部材を制御し、乗員により設定され
た室温設定温度に応じた車室内の空調を自動的に行なう
ようになっている。具体的には、制御部4は、室温設定
温度に車室内の温度が近づくにつれて、車室内へ供給す
る空気の量を減らしたり、その空気の温度を室温設定温
度近傍に安定させたりして車室内の最適空調を行なうよ
うになっている。尚、最近では、空気調和装置の吹出温
度とミックスドアの開度が比例関係にあることから、各
種センサが検出した情報と室温設定温度とを合成したも
のを、目標吹出温度としてではなくミックスドアの目標
開度として設定し、この目標開度に応じて上記のように
各種空調部材を制御するようにしているものがある。
ところが、このように各種センサが検出した夫々の温
度情報と、室温設定器により設定された室温設定温度と
に基づいて目標吹出温度を算出する前述した計算式は、
空調制御系全体としての応答性が悪化するのを防止する
ために、演算処理時間をできるだけ短くする必要から、
比較的簡単な近似式となっているので、このような計算
式によっては、理想的な目標吹出温度を算出することが
できない等の問題があった。
そこで、最近では、例えば実開平2−21007号公報に
開示されているように、各種センサが検出する情報に対
応する理想的な最適吹出温度を予め記憶しておき、これ
を各種センサが検出した情報に基づいて読み出すだけで
目標吹出温度を設定するようにしているものがある。
この公報に開示されている制御装置は、第7図に示す
ように構成されており、記憶部42に記憶されている最適
吹出温度は、外気温、内気温、日射量、吸込温度、水温
及び室温設定温度をパラメータとするものであり、予め
求められたデータである。
そして、吹出温度選択部41は、各種センサ27及び室温
設定器31から現在の各種温度、日射量及び室温設定温度
を入力すると、記憶部42からこれらをパラメータとする
最適吹出温度を読み出し、これを目標吹出温度として設
定するようになっている。
したがって、このような制御装置26にあっては、演算
処理時間が長くなることによって空調制御系全体の応答
性が悪化するようなことなく、理想的な目標吹出温度を
設定することができるので、空調制御を迅速に行なえ、
乗員により快適感を与える空調を行なうことができるよ
うになっている。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、このような従来の制御装置にあって
は、各種センサが検出する夫々の情報並びに室温設定器
が出力する室温設定温度に、最適吹出温度を対応させる
必要があるため、しかも、この最適吹出温度の設定数が
少ないと、各種センサが検出した夫々の情報に対応しな
くなり、空調制御の精度が低下することになるので、極
めて多数の最適吹出温度を予め記憶しておく必要があ
る。実際には、1つのメモリ素子をこの最適吹出温度の
専用のメモリとして使用する場合もある。
したがって、車室内の空調を行なう各種空調部材を制
御するためのデータ(最適吹出温度)が多量であり、こ
れによりメモリを大容量化する必要があったり、又、車
種の違いやセンサの特性等に応じて最適吹出温度の設定
変更を行なう場合に、このような多数の最適吹出温度の
変更を行なうことが極めて煩雑である等の問題があっ
た。
さらには、このような多量の最適吹出温度から各種セ
ンサの検出情報及び室温設定温度に対応する最適吹出温
度を読み出すまでの時間が、メモリの先頭番地近傍に位
置する最適吹出温度を読み出す場合と、後尻番地近傍に
位置する最適吹出温度を読み出す場合とで大きく異な
り、空調制御系全体としての応答性が、例えば夏期と冬
期とで大きく異なってしまう虞もあった。
本考案は、このような従来の問題点を解決するために
成されたものであり、各種空調部材を制御するために予
め記憶しておくデータ数を少なくすることができる自動
車用空気調和装置の制御装置を提供することを目的とす
る。
[考案の構成] (課題を解決するための手段) 前記目的を達成するために本考案は、車両の各部に取
り付けられ、車室内の空調に関する各種情報を検出する
各種センサと、乗員の要求する車室内の設定温度を設定
する室温設定手段と、各種センサが検出した各種情報を
合成して求めた合成情報並びに室温設定手段により設定
された設定温度に基づいて、車室内の空調制御を行う空
調手段を制御する制御データを作成する制御データ作成
手段とを備えた自動車用空気調和装置の制御装置におい
て、各種センサが検出した各種情報の夫々を2進コード
の情報データに変換する変換手段と、変換手段によって
変換される2進コードデータの情報データの同一ビット
位置にある1もしくは0の数値を組み合わせて構成した
組み合わせ値をパラメータとし、予め組み合わせ値の夫
々の数値に利得を乗じ、加算して求めた2進コードの加
算データを記憶する記憶手段と、前記変換手段が変換し
た夫々の2進コードの情報データの同一ビット位置の1
もしくは0の数値の組み合わせ値に基づいて、夫々のビ
ット位置に対応する前記2進コードの加算データを記憶
手段から入力すると共に、入力した夫々の2進コードの
加算データを所定の加算順序にしたがって1桁ずつ下位
の桁にずらして桁合わせをしながら加算して前記合成情
報を算出する合成情報算出手段とを備えたことを特徴と
するものである。
(作用) 上記のように構成された本考案は、以下のように作用
する。
まず、予め加算データを算出してこれを記憶手段に記
憶させておく。具体的には、変換手段が変換する情報数
が、例えば外気温、内気温、日射量の3つである場合に
は、これらと2種類の構成要素、つまり「0」と「1」
との組合せにより構成される組合せ値を求める。この場
合には、組合せ値は、「0,0,0」、「0,0,1」、「0,1,
0」、「0,1,1」、「1,0,0」、「1,0,1」、「1,1,0」、
「1,1,1」となる。
そして、これらの組合せ値に基づいて、これら組合せ
値をパラメータとする加算データを算出する。例えば、
上記「0,0,0」の組合せ値に対応する加算データKを求
めるに当たっては、従来目標吹出温度を算出したのと同
様に、 K=0×B+0×D+0×C+Eの演算式によって求
め、予め「0,0,0」の組合わせに対応する加算データK
として記憶手段に記憶させておく。
(B,C,Dは夫々のセンサに対応する利得係数、Eは補正
定数である。) つまり、この加算データは、変換手段が変換する各種
情報データの同一ビット位置における加算値に相当する
データである。
以下同様に、夫々の組合せ値に対応する加算データを算
出し、夫々の加算データを記憶手段に記憶さておく。
すると、変換手段は、各種センサが検出した各種情報
を8ビットの2進コードの情報データに変換し、これを
合成情報算出手段に出力する。具体的には、変換手段
は、外気センサ、内気センサ及び日射センサが検出した
外気温、内気温及び日射量を8ビット2進コードの外気
温データ、内気温データ及び日射量データに変換し、こ
れらを合成情報算出手段に出力する。
この合成情報算出手段は、夫々の情報データの同一ビ
ット位置の構成要素により構成される組合せ値に基づい
て、夫々のビット位置に対応する加算データを記憶手段
から入力する。
例えば、外気温データが「00000001」で示される8ビ
ットの2進コードであり、以下同様に内気温データが
「00000010」であり、日射量データが「00000100」であ
る場合には、合成情報算出手段は、まず夫々データの最
下位のビット位置の組合せ値を求める。この組合せ値
は、外気温データの最下位ビット位置の値(構成要素)
が「1」であり、内気温データでは「0」、日射量デー
タでは「0」であるので、「1,0,0」となる。
そこで、合成情報算出手段は、この組合せ値「1,0,
0」をパラメータとする加算データを記憶手段から入力
する。
以下同様に、合成情報算出手段は、各ビット位置の組
合せ値に基づいて各ビット位置に対応する加算データを
記憶手段から順に読み出し、これらを加算することによ
って合成情報を算出する。
そして、合成情報算出手段が算出した合成情報を制御
データ算出手段に出力することによって、制御データ算
出手段は、この合成情報及び車室内の設定温度に基づい
て制御データを算出し、この制御データに従って空調手
段を制御する。
このように、変換手段が変換する各種情報データの同
一ビット位置における加算値に相当する加算データに基
づいて合成情報を算出することができるようになり、こ
の加算データが、変換手段が変換する情報の数と、情報
データの構成要素とを組合せた数で良いことから、換言
すると、加算データの数は、センサの数Sとすると、2S
だけで良いことになり、上記例のように3種類のセンサ
であれば、23=8個となることから、従来のような多量
のデータを記憶する必要がなくなる。
(実施例) 以下に、本考案に係る自動車用空気調和装置の制御装
置を図面に基づいて詳細に説明する。
第1図は、本考案に係る自動車用空気調和装置の制御
装置の概略構成図であり、第2図及び第3図は、第1図
に示す合成情報算出部が合成データを求める様子を示す
図である。又、第4図は、第1図に示す制御装置の動作
フローチャートであり、第5図は、そのサブルーチンフ
ローチャートである。
第1図に示すように、本考案の自動車用空気調和装置
の制御装置には、従来と同様の外気センサ50、内気セン
サ51及び日射センサ52の各種センサ54と、室温設定器53
とが接続されたA/D変換部55が備えらている。
このA/D変換部55は、従来と同様にいわゆるA/D変換を
行なうことによって、夫々のセンサが検出する外気温、
内気温、日射量及び室温設定温度を8ビットの2進コー
ドデータに変換するようになっている。(以下、このA/
D変換部55により変換された外気温を以下に外気温デー
タ、内気温を内気温データ、日射量を日射量データ、室
温設定温度を設定温度データという。) そして、A/D変換部55は、外気温データ、内気温デー
タ及び日射量データを合成情報算出部56に、設定温度デ
ータを前記制御データ作成手段としてのミックスドア目
標開度算出部(以下にMDという。)58に夫々出力するよ
うになっている。
合成情報算出部56は、入力した外気温データ、内気温
データ及び日射量データに基づいて、制御装置の内部の
メモリ57に予め記憶してある加算データを読み出し、さ
らに、この加算データに基づいて、従来と同様に外気温
データ、内気温データ及び日射量データに夫々利得を付
加して加算したデータに相当する合成データを求めるよ
うになっている。
メモリ57に記憶されている加算データは、第2図中K0
〜K7にて示すように、A/D変換部55が変換する3つの外
気温データ、内気温データ及び日射量データの夫々のデ
ータの構成要素、つまり「0」と「1」を組み合わせて
構成した組合せ値をパラメータとしており、この組合せ
値の夫々の構成要素に、対応するセンサの利得やミック
スドアの開度に変換させるための補正係数を乗算して夫
々を加算したデータである。
具体的には、A/D変換部55が変換する情報数が、外気
温、内気温、日射量の3つであるので、これらと2種類
の構成要素、つまり「0」と「1」との組合せにより構
成される組合せ値は、「0,0,0」、「0,0,1」、「0,1,
0」、「0,1,1」、「1,0,0」、「1,0,1」、「1,1,0」、
「1,1,1」となるので、これら8通りの組合せ値に基づ
いて、これら組合せ値に対応する8つの加算データが算
出される。加算データの算出方法は以下の計算式による
ものとする。
例えば、上記「0,0,0」の組合せ値に対応する加算デ
ータKは、 K=0×B+0×D+0×C+Eとなり、この加算デー
タをK0とする。
又、上記「0,0,1」の組合せ値に対応する加算データ
Kは、 K=0×B+0×D+1×C+Eとなり、この加算デー
タをK4とする。
(Bは外気センサに対する利得係数、Cは内気センサに
対する利得係数、Dは日射センサに対する利得係数、E
は補正定数である。) 以下同様に、夫々の組合せ値に対応する加算データが
算出され、メモリ57に記憶されている。8通りすべての
組み合わせに対応する加算データKをまとめて第2図に
示す。なお、すべての加算データKは8ビットの2進コ
ードデータで表されるもので、加算データを求める上記
の計算式も2進法で行われるものである。
つまり、この加算データは、変換手段が変換する各種
情報データの同一ビット位置にある0または1の数値を
組み合わせた組み合わせ値に、利得を付加し、2進法で
加算された加算値に相当するデータである。
そして、合成情報算出部56は、夫々の組み合わせ値に
該当する加算データをメモリ57から読み出し、これらの
加算データをさらに加算することによって合成データを
算出するようになっている。
具体的には、例えば、第3図に示すように、合成情報
算出部56が入力した外気温データが「00000001」であ
り、内気温データが「00000010」であり、日射量データ
が「00000100」である場合には、合成情報算出部56は、
まず、最下位のビット位置の値が、外気温データでは
「1」、内気温データでは「0」、日射量データでは
「0」となっているので、これらによって構成される組
合せ値が「1,0,0」となるので、この組合せ値「1,0,0」
と一致するパラメータに対応する加算データ「K4」(第
2図に示す。)を読みだすようになっている。
同様に合成情報算出部56は、上位のビットに対しても
加算データを読み出すようになっており、第2位のビッ
ト位置の値が、外気温データでは「0」、内気温データ
では「1」、日射量データでは「0」であるので、組合
せ値「0,1,0」となり、この組合せ値と一致するパラメ
ータに対応する加算データ「K2」を読みだす。
以下同様に、合成情報算出部56は、「K1」、「K0」、
「K0」、「K0」、「K0」、「K0」の夫々の加算データを
読み出すようになっている(第3図に示す)。
そして、合成情報算出部56は、これら読み出された
「K4」、「K2」、「K1」、「K0」、「K0」、「K0」、
「K0」、「K0」の加算データを加算することによって2
進データで表される合成データを算出するようになって
いる。また、この加算データの加算順序は、第3図から
明らかなように外気温データ、内気温データ、日射量デ
ータの組み合わせと1対1で対応するものであるから、
合成データを求める場合には加算データの組み合わせが
同じでも加算順序が異なる場合には異なる値を持つよう
に加算しなければならない。
ここで、夫々の加算データを加算して合成データを求
める際の計算方法について述べる。
例えば、加算データK0の値が「00000001」で、これに
加算すべき加算データK1の値が「00000010」であったと
する。本実施例ではこの場合、加算データK0に対してK1
の値を1桁下位の桁にずらして加算を行うものとする。
この計算方法によれば、 K0+K1=000000100となり、 K1+K0=000000101となって、加算データの組み合わせ
が同じであっても、加算順序で異なる値を持つように加
算を行うことが可能となる。
そして、合成情報算出部56は、このように加算した合
成データをMD58に出力するようになっている。
MD58は、従来と同様にこの合成データとA/D変換部55
が出力した設定温度データとを加算することによって、
前記制御データとしてのミックスドアの目標開度を算出
し、これを制御部59に出力するようになっている。
制御部59は、入力したミックスドアの目標開度に応じ
て、インテークドアアクチュエータ、ファン制御装置、
ミックスドアアクチュエータ及びモードドアアクチュエ
ータの各種アクチュエータ60の動作を制御することによ
って、従来と同様に乗員により設定された室温設定温度
に応じた車室内の空調を自動的に行ない、車室内を最適
空調するようになっている。
例えば、制御部59は、入力したミックスドアの目標開
度からミックスドアアクチュエータが出力する現在のミ
ックスドアの開度を減算し、ミックスドアの移動量を算
出してこの移動量だけミックスドアを移動させる電力を
ミックスドアアクチュエータに出力するようになってい
る。これによりミックスドアは、車室内の温度が、乗員
が設定した室温設定温度になるように移動することにな
る。
このように構成された本考案の制御装置は、第4図に
示す動作フローチャートに従って動作する。まず、A/D
変換部55は、各種センサ54及び室温設定器53から出力さ
れる外気温、内気温日射量及び室温設定温度を入力する
と(ステップ1)、これらを8ビットの2進コードの外
気温データ、内気温データ、日射量データ及び設定温度
データにA/D変換し(ステップ2)、外気温データ、内
気温データ及び日射量データを合成情報算出部56に、設
定温度データをMD58に夫々出力する。
すると、合成情報算出部56は、入力した外気温デー
タ、内気温デー及び日射量データに基づいて合成データ
を算出し、これをMD58に出力する(ステップ3)。
MD58は、この合成データと設定温度データとを加算す
ることによって、ミックスドアの目標開度を算出し、こ
れを制御部59に出力する(ステップ4)。
そして、制御部59は、入力したミックスドアの目標開
度に応じて、各種アクチュエータ60の動作を制御し、各
種空調部材を制御することによって、従来と同様に乗員
により設定された室温設定温度に応じた車室内の空調を
自動的に行ない、車室内を最適空調する(ステップ
5)。
さらに、ステップ3において合成情報算出部56が合成
データを算出する様子を第5図に示すサブルーチンフロ
ーチャートに基づいて説明する。合成情報算出部56は、
外気温データ、内気温データ及び日射量データを入力す
ると、まず、ビット位置を示すフラグnを「1」に設定
する(ステップ10)。
そして、合成情報算出部56は、このフラグnが示すビ
ット位置の夫々のデータの値によって表される組合せ値
と一致するメモリ57のパラメータを照合し(ステップ1
1)し、この組合せ値をパラメータとする加算データK
を入力する(ステップ12)。具体的には、第2図、第3
図に示すように、例えば外気データが「00000001」であ
り、内気データが「00000010」であり、日射データが
「00000100」である場合に、合成情報算出部56は、フラ
グnが「1」であるので、夫々のデータの第1ビット目
(最下位ビット)の値「1,0,0」をパラメータとする加
算データK4をメモリ57から入力する。
すると、合成情報算出部56は、この加算データK4を内
部メモリWに一時的に記憶させ、フラグnが8になるま
で、フラグnに1を加算してステップ11に戻り、上記と
同様に順に上位ビットの夫々のビットに対する加算デー
タをメモリ57から読み出し、順にこれらの加算データを
1桁下位の桁にずらしながら加算してこれらの加算デー
タの総和を求める(ステップ13,14,15)。
具体的には、合成情報算出部56は、第3図に示すよう
に夫々のビット位置に対応する加算データが最下位ビッ
ト位置から順にK4、K2、K1、K0、K0、K0、K0、K0である
ので、ステップ11からステップ13を繰り換えすうちに、
K0+K0+K0+K0+K0+K1+K2+K4を算出することによっ
て合成データWを算出することになる。
そして、合成情報算出部56は、フラグnが8になる
と、つまり、合成データWを算出し終ると、算出したこ
の合成データWをMD58に出力する(ステップ16)。
このように、A/D変換部55が変換する夫々のデータの
同一ビット位置における加算値に相当する加算データに
基づいて合成データを算出することができるようにな
り、この加算データが、A/D変換部55が変換する情報の
数、つまりセンサの数に応じて、情報データの構成要
素、つまり「0」及び「1」を組合せた数で良いことか
ら、換言すると、加算データの数は、センサの数をSと
すると、2Sだけ良いことになり、上記例のように3種類
のセンサであれば、23=8個となることから、従来のよ
うな多量のデータを記憶する必要がなくなる。
したがって、従来に比べて極めて少ない加算データに
よって、従来と同様に各種アクチュエータ60を制御する
ことができるので、メモリ57の小型化が図れ、同時に装
置のコンパクト化や低コスト化が図れるようになる。
又、車種の違いやセンサの特性等に応じて制御データの
設定変更を行なう場合には、従来に比べて極めて少ない
加算データに対して設定変更を行なえば良く、従来のよ
うな煩雑性を解消できる。
又、加算データの量が従来に比べて極めて少ないの
で、情報データに基づいて該当する加算データを読み出
して制御データを算出し、空調手段を制御するまでの時
間に、従来のような大きな差が生じなくなり、空調制御
系全体としての応答性が夏期と冬期とで大きく異なる等
の虞も解消できるようになる。
[考案の効果] 以上の説明により明らかなように、本考案にあっては
以下のような効果を奏す。
変換手段が変換する各種情報データの同一ビット位置
における加算値に相当する加算データに基づいて合成情
報を算出することができるようになり、この加算データ
が、変換手段が変換する情報の種類と、情報データを構
成する1もしくは0の2つの値とを組合せた数で良いこ
とから、換言すると、加算データの数は、センサの数S
とすると、SSだけで良いことになり、例えば、3種類の
センサであれば、23=8個となることから、従来のよう
な多量のデータを記憶する必要がなくなる。
したがって、従来に比べて極めて少ない加算データに
よって、従来と同様に空調手段を制御することができる
ので、記憶手段の小型化が図れ、同時に装置のコンパク
ト化や低コスト化が図れるようになる。又、車種の違い
やセンサの特性等に応じて制御データの設定変更を行な
う場合には、従来に比べて極めて少ない加算データに対
して設定変更を行なえば良く、従来のような煩雑性を解
消できる。
又、加算データの量が従来に比べて極めて少ないの
で、情報データに基づいて該当する加算データを読み出
して制御データを算出し、空調手段を制御するまでの時
間に、従来のような大きな差が生じなくなり、空調制御
系全体としての応答性が夏期と冬期とで大きく異なる等
の虞も解消できるようになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る自動車用空気調和装置の制御装置
の概略構成図、第2図及び第3図は第1図に示す合成情
報算出部が合成データを求める様子を示す図、第4図は
第1図に示す制御装置の動作フローチャート、第5図は
そのサブルーチンフローチャート、第6図及び第7図は
従来の自動車用空気調和装置の制御装置の説明図であ
る。 50…外気センサ、51…内気センサ、52…日射センサ、53
…室温設定器、54…各種センサ、55…A/D変換部(変換
手段)、56…合成情報算出部(合成情報算出手段)、57
…メモリ(記憶手段)、58…ミックスドア目標開度算出
部(制御データ作成手段)、59…制御部(空調手段)、
60…各種アクチュエータ(空調手段)。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両の各部に取り付けられ、車室内の空調
    に関する各種情報を検出する各種センサ(54)と、乗員
    の要求する車室内の設定温度を設定する室温設定手段
    (53)と、各種センサ(54)が検出した各種情報を合成
    して求めた合成情報並びに室温設定手段(53)により設
    定された設定温度に基づいて、車室内の空調制御を行う
    空調手段(60)を制御する制御データを作成する制御デ
    ータ作成手段(58)とを備えた自動車用空気調和装置の
    制御装置において、 各種センサ(54)が検出した各種情報の夫々を2進コー
    ドの情報データに変換する変換手段(55)と、 該変換手段(55)によって変換される2進コードデータ
    の情報データの同一ビット位置にある1もしくは0の数
    値を組み合わせて構成した組み合わせ値をパラメータと
    し、予め該組み合わせ値の夫々の数値に利得を乗じ、加
    算して求めた2進コードの加算データを記憶する記憶手
    段(57)と、 前記変換手段(55)が変換した夫々の2進コードの情報
    データの同一ビット位置の1もしくは0の数値の組み合
    わせ値に基づいて、夫々のビット位置に対応する前記2
    進コードの加算データを記憶手段から入力すると共に、
    入力した夫々の2進コードの加算データを所定の加算順
    序にしたがって1桁ずつ下位の桁にずらして桁合わせを
    しながら加算して前記合成情報を算出する合成情報算出
    手段(56)とを備えたことを特徴とする自動車用空気調
    和装置の制御装置。
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