JP2521059Y2 - ケース本体と蓋の係合構造 - Google Patents

ケース本体と蓋の係合構造

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JP2521059Y2
JP2521059Y2 JP385692U JP385692U JP2521059Y2 JP 2521059 Y2 JP2521059 Y2 JP 2521059Y2 JP 385692 U JP385692 U JP 385692U JP 385692 U JP385692 U JP 385692U JP 2521059 Y2 JP2521059 Y2 JP 2521059Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば扉用ダンパのケ
ースを構成するケース本体と蓋の係合構造に関する。
【0002】
【従来の技術】ケース本体と蓋を係合する構造として、
一般的には、ケース本体の口部をなす円筒壁に係合孔を
形成し、蓋に幾つかの弾性片を突設して、該弾性片にケ
ース本体側の係合孔に係合する係合突部を形成したもの
が知られている(実開昭50−28239号公報、実開
昭57−4877号公報等参照)。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上記の構造
は、蓋を開く方向の力が働く場合には特に問題は生じな
いが、蓋に対して回転方向の力が作用するような場合に
は、各弾性片で力を受け止めるため、弾性片が変形した
り破壊したりするおそれがある。
【0004】本考案は、上記事情を考慮し、蓋に対して
回転方向の力が作用する場合にも、長期にわたって安定
した係合状態を保持し得るケース本体と蓋の係合構造を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、ケース本体に
形成した円筒状口部に、該円筒状口部を塞ぐ蓋を係合し
たケース本体と蓋の係合構造において、前記蓋に、前記
ケース本体の円筒状口部の内周または外周に嵌合する連
続円筒壁を突設し、この連続円筒壁に、前記ケース本体
の円筒状口部に形成した係合孔と係合する係合突部を設
けると共に、前記係合突部を形成した部分の連続円筒壁
の基部にスリットを形成したことを特徴としている。
【0006】また、請求項2の考案は、ケース本体に形
成した円筒状口部に、該円筒状口部を塞ぐ蓋を係合した
ケース本体と蓋の係合構造において、前記蓋に、前記ケ
ース本体の円筒状口部の内周または外周に嵌合する連続
円筒壁を形成し、この連続円筒壁に、該連続円筒壁の他
の部分よりも肉厚を薄くした薄肉部を周方向に間隔をお
いて複数形成し、各薄肉部に、前記ケース本体の円筒状
口部に形成した係合孔と係合する係合突部を設けたこと
を特徴としている。
【0007】
【作用】蓋には回転方向の力が加わっている。この力は
係合突部を介してケース本体に伝達されるが、係合突部
は連続円筒壁に形成されているので、係合突部が受ける
力は円筒壁全部で受け止められる。このため、応力が分
散される。また、嵌合に際しては、係合突部を形成した
部分の連続円筒壁の基部にスリットを入れたり、円筒壁
に薄肉部を形成しその薄肉部に係合突部を形成したりし
ているので、該係合突部の周辺の壁が弾性変形すること
で容易に係合が達成される。
【0008】
【実施例】以下、本考案を扉用回転ダンパのダンパケー
スに適用した一実施例を、図面を参照しながら説明す
る。図3は、実施例の扉用回転ダンパの原理構造を示す
縦断面図である。この図において、符号10で示すもの
は円筒状のケース本体である。ケース本体10は、蓋3
0とともにダンパケースを構成している。ケース本体1
0は、底壁11を有し、上端が円筒状口部10aとして
開放している。そして、同口部10aに蓋30が嵌合さ
れ、蓋30に形成した係合突部35、36が、それぞれ
ケース本体10の口部10aに形成した係合孔13、1
4に係合することにより、蓋30が、回り止めされた状
態でケース本体10に堅固に固定されている。
【0009】ケース本体10と蓋30の係合構造を、図
1(a)〜(d)を参照して詳述すると、蓋30には、
ケース本体10に形成した円筒状口部10aの内周に嵌
合する連続円筒壁32が形成されている。この連続円筒
壁32には、内周側に凹部33を形成することで他の部
分よりも肉厚を薄くした薄肉部34が、周方向に180
度離間して2箇所形成されている。この薄肉部34の基
部には、薄肉部34の長さ分のスリット37が形成され
ており、これにより薄肉部34が半径方向内方に弾性変
形しやすくなっている。そして、各薄肉部34の外周面
に、ケース本体10の円筒状口部10aに形成した係合
孔13、14と係合する係合突部35、36が設けられ
ている。
【0010】この場合、係合突部35、36と係合孔1
3、14は、いずれか一方同士のみ係合し得るようにな
っている。即ち、図1(b)、(c)に示すように、係
合突部35と係合突部36は大きさ(ないしは取付高
さ)が違い、それに応じて係合孔13と係合孔14は大
きさ(ないしは取付高さ)が違っている。そして、係合
突部35は係合孔13とのみ係合し、係合突部36は係
合孔14とのみ係合するようになっている。したがっ
て、組み合わせの違う係合突部35と係合孔14(係合
突部36と係合孔13)を位置合わせした状態で蓋30
をケース本体10に予備嵌合し、その状態から半周だけ
蓋30を回転させることにより、正規の組み合わせで、
係合突部35、36と係合孔13、14が係合し、蓋3
0がケース本体10に固定されるようになっている。
【0011】一方、図3に示すように、ケース本体10
の内部には、ケース本体10と同心状にバネ収容筒20
が配設されている。バネ収容筒20は、その底壁21が
ケース本体10の底壁11の中心に形成された嵌合穴1
2に嵌合されることにより、回り止め固定されている。
バネ収容筒20は、ケース本体10の約半分程度の高さ
のもので、内部にコイルバネ40が収容されている。こ
のコイルバネ40は、断面矩形の線材を軸方向に密に巻
いて構成したもので、その下端41がバネ収容筒20の
下端、つまりはダンパケースに固定されている。
【0012】バネ収容筒20の底壁21と前記蓋30に
は、それぞれ中心に貫通孔22、38が形成されてい
る。これら貫通孔22、38は同一軸線上に位置してお
り、これら両貫通孔22、38に可動軸50が貫通して
いる。可動軸50は、図示しない適宜の手段により、軸
方向には移動不可で、回転自在に支持されている。
【0013】可動軸50の蓋30側(上側)の端部付近
には、可動軸50と一体に回転する回転部材60が取り
付けられており、前記コイルバネ40の上端が、この回
転部材60に固定されている。蓋30の下面には係合突
起31、31が設けられている。これら係合突起31、
31は、例えば回転角度で90度以上の遊び領域をもっ
て回転部材60に係合している。つまり、係合突起3
1、31の位置を固定した場合、回転部材60が、係合
突起31に当たって規制される位置から90度以上の所
定の角度範囲内で自由に回動できるようになっている。
【0014】したがって、係合突起31が回転部材60
に当たった位置から、蓋30をコイルバネ40の巻き付
け方向(図示例では右巻き方向)に回転させると、係合
突起31に押されて回転部材60が回転し、それに伴な
ってコイルバネ40が巻き付け方向に捩じられ、コイル
バネ40に巻き戻し方向(左方向)に戻ろうとする初期
付勢力(セット力)が付与され、そしてその位置から、
回転部材60つまり可動軸50が右回りに所定角度の範
囲で回転できるようになる。この例では、蓋30を、半
周分回転させた状態でケース本体10に固定することに
より、自由状態のコイルバネ40を予め半周分捩じった
セット状態にしており、これにより初期付勢力が付与さ
れ、その位置を基準にして、可動軸50がコイルバネ4
0に抗して回転するようになっている。
【0015】また、ケース本体10の内部には、ケース
本体10の壁面とバネ収容筒20との間の空間内に位置
させて、円筒状の可動筒(可動体)61が配設されてい
る。この可動筒20は回転自由に設けられたもので、そ
の円筒状の外周壁が、ケース本体10の円筒状内周壁に
所定の間隙をもって近接している。
【0016】この可動筒61の上端は、スプリングワン
ウェイクラッチ62を介して回転部材60に連結されて
いる。スプリングワンウェイクラッチ62の構造は、例
えば特開平2−292480に記載のものと同じである
から、ここでは詳述しない。このクラッチ62は、回転
部材60がコイルバネ40の巻き付け方向(右方向)に
回るときには、回転部材60と可動筒61とを非連結状
態になし、また回転部材60がコイルバネ40の巻き戻
し方向(左方向)に回るときには、回転部材60と可動
筒61とを連結状態になすものである。
【0017】ケース本体10とバネ収容筒20との間の
空間内には、粘性流体100が充填されている。可動筒
61は、従ってこのケース本体10とバネ収容筒20と
の間に充填された粘性流体100中を回転移動すること
になる。可動筒61には、図1に示すように適当箇所
に、筒壁を貫通する孔63が設けられており、可動筒6
1が回転する際、粘性流体100の剪断抵抗により、可
動筒61に回転抵抗が加わる。
【0018】また、この回転ダンパにおいては、上述の
構成に付け加えて、さらに可動筒61とケース本体10
との間の間隙内に、拡径・縮径自在な調節バンド70が
配設され、ケース本体10に、この調節バンド70を拡
径・縮径させる調節機構が設けられている。
【0019】次に作用を説明する。この回転ダンパにお
いては、蓋30をケース本体10に固定する際に、蓋3
0を右回りに半周分回して固定してある。そして、それ
によりコイルバネ40が予め半周分捩じられた状態でセ
ットされ、初期セット状態で既に可動軸50に戻り方向
(左回り)の付勢力が付与されている。したがって、蓋
30には、常にコイルバネ40による回転方向の付勢力
が作用している。
【0020】この回転ダンパは、図示しないアーム等を
介して、従来同様の態様で扉と枠の間に取り付けられ
る。そして、その取付態様において、扉を閉じた状態か
ら開いて行くと、可動軸50及び回転部材60が、コイ
ルバネ40の付勢力に抗して右に回る(図3参照)。そ
の際、スプリングワンウェイクラッチ62は断状態にな
り、可動筒61は可動軸50と非連結の関係になる。し
たがって、可動筒61は回転せず、粘性抵抗力は発生せ
ず、扉はコイルバネ40の復元力による抵抗力だけを受
ける。
【0021】次いで、適当な開度で扉を放すと、コイル
バネ40の力で可動軸50が左方向に戻り回転する。こ
のとき、スプリングワンウェイクラッチ62は接続状態
となり、可動筒61が回転部材60と一体になって可動
軸50とともに回る。そうすると、可動筒61の回転に
伴なって、粘性剪断力が作用し回転抵抗が発生する。し
たがって、コイルバネ40による戻り回転に制動がかか
り、扉がゆっくりと閉方向に戻ることになる。なお、戻
り回転の際の制動力を調節する場合は、調節バンド70
を拡径させたり、縮径させたりすることで調節すること
ができる。
【0022】実施例の回転ダンパの場合、ダンパケース
を構成するケース本体10と蓋30との間に、回転方向
の力が作用する。特に扉を開いて可動軸50を回したと
きには、コイルバネ40により、かなり大きな回転力が
蓋30とケース本体10との間に作用する。ところが、
この回転ダンパでは、ケース本体10と蓋30との係合
を果たす係合突部35、36が連続円筒壁32に設けら
れているので、係合突部が受ける力は円筒壁32全部で
受け止められる。このため、応力が分散され、回転力に
対する対抗力が大きくなり、変形や破壊のおそれが減少
する。
【0023】また、係合突部35、36は、スリット3
7で軸方向に切り離された連続円筒壁32の薄肉部34
に形成されているので、半径方向には変位しやすくなっ
ている。したがって、薄肉部34が弾性変形すること
で、蓋30をケース本体10の口部10aに容易に係合
させることができる。
【0024】なお、上記実施例においては、蓋30に設
けた連続円筒壁32を、ケース本体10側の口部10a
の内周に嵌合させるようにしているが、蓋30の連続円
筒壁32を口部10aの外周に嵌合させるようにし、そ
れに合せて係合突部35、36を連続円筒壁32の内周
面に形成してもよい。また、薄肉部34の数や係合突部
35、36の数、また係合孔13、14の数は、上記実
施例に限定されないのは勿論である。
【0025】
【考案の効果】以上説明したように、本考案の係合構造
によれば、係合突部を連続円筒壁上に形成しているの
で、蓋とケース本体との間に回転方向の力が作用する場
合にも、その力を連続円筒壁全体で受け止めることがで
きる。したがって、応力の分散を図ることができ、変形
や局部的な破壊を防ぐことができる。また、係合突部を
形成した部分の連続円筒壁の基部にスリットを入れた
り、円筒壁に薄肉部を形成しその薄肉部に係合突部を形
成したりしているので、該係合突部の周辺の壁が弾性変
形しやすくなり、それによって容易に係合状態を達成す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例における蓋30の構成を示す
もので、(a)は断面図、(b)は図(a)の左側面
図、(c)は図(a)の右側面図、(d)は図(a)の
Id−Id線矢視断面図である。
【図2】同実施例におけるケース本体10の斜視図であ
る。
【図3】本考案の一実施例を適用した回転ダンパの原理
構造を示す縦断面図である。
【符号の説明】
10 ケース本体 13,14 係合孔 30 蓋 32 連続円筒壁 33 凹部 34 薄肉部 35,36 係合突部 37 スリット

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケース本体に形成した円筒状口部に、該
    円筒状口部を塞ぐ蓋を係合したケース本体と蓋の係合構
    造において、 前記蓋に、前記ケース本体の円筒状口部の内周または外
    周に嵌合する連続円筒壁を突設し、この連続円筒壁に、
    前記ケース本体の円筒状口部に形成した係合孔と係合す
    る係合突部を設けると共に、前記係合突部を形成した部
    分の連続円筒壁の基部にスリットを形成したことを特徴
    とするケース本体と蓋の係合構造。
  2. 【請求項2】 ケース本体に形成した円筒状口部に、該
    円筒状口部を塞ぐ蓋を係合したケース本体と蓋の係合構
    造において、 前記蓋に、前記ケース本体の円筒状口部の内周または外
    周に嵌合する連続円筒壁を形成し、この連続円筒壁に、
    該連続円筒壁の他の部分よりも肉厚を薄くした薄肉部を
    周方向に間隔をおいて複数形成し、各薄肉部に、前記ケ
    ース本体の円筒状口部に形成した係合孔と係合する係合
    突部を設けたことを特徴とするケース本体と蓋の係合構
    造。
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