JP2521008Y2 - ブームスプレーヤ装着自走車両 - Google Patents

ブームスプレーヤ装着自走車両

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JP2521008Y2 JP1990062232U JP6223290U JP2521008Y2 JP 2521008 Y2 JP2521008 Y2 JP 2521008Y2 JP 1990062232 U JP1990062232 U JP 1990062232U JP 6223290 U JP6223290 U JP 6223290U JP 2521008 Y2 JP2521008 Y2 JP 2521008Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、ブームスプレーヤ装着自走車両に係り、
詳しくはブームスプレーヤにおける散布液の散布流量が
走行速度に応じた適切なものになるブームスプレーヤ装
着自走車両に関するものである。
〔従来の技術〕
第7図〜第10図は水田における従来の薬剤(薬液を含
む。)散布の状況に関する。
第7図は背負動力散布機82を使用する薬剤散布の状況
を示す図である。一方の作業者80は、背負動力散布機82
を背中に背負って、一方の畦畔84に立ち、他方の作業者
80は、背負動力散布機82から延ばされた散布ホース86の
先端を把持して、他方の畦畔84に立つ。そして、この状
態を保持しつつ、両作業者80は、畦畔84を歩行して、散
布ホース86の噴口より粉粒状薬剤を散布する。
第8図は水田用ブームスプレーヤ88を使用した薬液散
布の状況を示す図である。水田用ブームスプレーヤ88
は、エンジン及びポンプ等を収容するエンジンルーム90
を前部に備え、薬液を貯蔵する薬液タンク92を後部に備
え、自走自在になっている。複数本のブーム94は、水田
用ブームスプレーヤ88の前端部において左右方向へ水平
に延び、複数個のノズル96は、ブーム94に等間隔で列設
され、エンジンルーム90内のポンプから圧送されてくる
薬液を散布する。
第9図は走行式動力散布機98を使用した薬剤散布の状
況を示す図である。走行式動力散布機98は、粉粒状の薬
剤を貯蔵する薬剤タンク100と、薬剤タンク100内の薬剤
を搬送するための風を生成する送風機102とを備え、薬
剤タンク100内の粉粒状薬剤は、薬剤タンク100の下部の
吐出・調量装置104により調量されて、噴管106へ導出さ
れ、送風機102からの風に搬送されて、散布ホース86へ
送られる。1人の作業者80は、散布ホース86の先端を把
持して、走行式動力散布機98の走行に合わせて歩行す
る。薬剤は散布ホース86の各噴口から散布される。
第10図はヘリコプター108を使用した薬液散布の状況
を示す図である。ブーム110が、ヘリコプター108の前端
下部に取付けられて、左右方向へ延ばされ、複数個のノ
ズル112が、ブーム110に長手方向へ等間隔に吊設され
る。ヘリコプター108は水田の上空を飛んで、ノズル112
より薬剤が散布される。
一方、畑地等に薬液を散布する従来のブームスプレー
ヤ(例:実開平2-20969号公報)は、農業用トラクタに
着脱自在に装着されて、ノズルより薬液を散布するよう
になっており、後述の第7図〜第10図の散布作業で指摘
された問題点は解消されるが、薬液の散布流量は農業用
トラクタの走行速度に比例していない。
また、公知の乗用型田植機は田植え以外の特別の用途
を有していなかった。
〔考案が解決しようとする課題〕
第7図の薬剤散布の問題点は次の通りである。
(a)背負動力散布機82の薬剤タンクは満量時で9〜18
kgにも達し、背負動力散布機82を背負う作業者80の労力
が増大している。
(b)散布ホース86の先端を保持するために、もう1人
の作業者80が必要であり、人手がかかる。
(c)風向きにより作業者80が薬剤を浴び易く、健康上
好ましくない。
(d)風速が2m/sec以上となると、薬剤が飛散するの
で、散布の実施は困難であり、散布時期の制約が大き
い。
(e)薬剤の飛散による公害問題が起こり易い。
第8図の薬剤散布の問題点は次の通りである。
(a)水田用ブームスプレーヤ88が高価であり、農家の
経営を圧迫する。
(b)薬液の散布流量は調圧装置の利用で水田用ブーム
スプレーヤ88の走行速度に関係せず一定であり、水田用
ブームスプレーヤ88の運転者は、薬液の散布むらを防止
するために、散布作業中水田用ブームスプレーヤ88の走
行速度を絶えず監視し、一定速度に補正する必要があ
る。
第9図の薬剤散布の問題点は次の通りである。
(a)広範囲の水田の一斉防除に使用されるもので、個
々の農家がそれぞれの都合により防除作業を行うことは
困難である。
(b)作業者は、走行式動力散布機98の運転、薬剤タン
ク100への薬剤補給、薬剤運搬、散布ホース86の中持
ち、散布ホース86の先端持ち等に、計9人位が必要とな
り、人手がかかる。
(c)風向きによっては、作業者が薬剤を浴び、健康を
害する虞がある。
(d)第7図の背負動力散布機82を使用するときより、
散布時間の制約が大きく、早朝5時〜8時の間に限られ
る。
第10図の薬剤散布の問題点は次の通りである。
(a)広範囲の水田の一斉防除に使用されるもので、個
々の農家がそれぞれの都合により防除作業を行うことは
困難である。
(b)一般民家へ薬剤が飛散し易く、公害問題となり易
い。
また、公知のブームスプレーヤでは、薬剤の散布流量
が農業用トラクタの走行速度に関係せず、均一散布を行
うときは、散布作業中の農業用トラクタの走行速度を一
定に保持して運転する必要があり、運転操作が煩雑にな
る。
最近の乗用型田植機は高度制御技術を装備し、高価と
なっているにもかかわらず、田植え以外の用途にはほと
んど使用できず、1年当たりの乗用型田植機の稼働日は
3〜5日と少なく、機械の償却面から農家経営を圧迫し
ている。
請求項1の考案の目的は、散布液の散布流量を走行速
度に合わせるとともに、散布幅の変更にもかかわらず、
均一散布を達成できるブームスプレーヤ装着自走車両を
提供することである。
請求項2の考案の目的は、乗用型田植機の有効利用を
図ることができるブームスプレーヤ装着自走車両を提供
することである。
〔課題を解決するための手段〕 この考案を、実施例に対応する図面の符号を使用して
説明する。
請求項1の前提となるブームスプレーヤ装着自走車両
(12)では、ブームスプレーヤ(26)は、ポンプ(34)
と、ブーム(36)に沿って配列されポンプ(34)から圧
送されて来る散布液を噴出する複数個のノズル(38)と
を有し、駆動輪(16,18)により自走可能な自走車両(1
2)に着脱自在に装着されている。
そして、請求項1のブームスプレーヤ装着自走車両
(12)は次の(a)〜(d)の要素を有している。
(a)回転速度が駆動輪(16,18)の回転速度に比例す
るPTO軸(20) (b)ポンプ(34)への接続を群ごとに制御される複数
個のノズル群(68a-68c)に分けられる前記ノズル(3
8) (c)PTO軸(20)の回転動力をポンプ(34)へ伝達す
る変速機(32) (d)ポンプ(34)へ接続されているノズル群(68a-68
c)の個数に応じて変速機(32)の変速比を調整する調
整部材(72) 請求項2のブームスプレーヤ装着自走車両(12)で
は、自走車両(12)が植付装置(24)を着脱自在な田植
機台車(12)である。
〔作用〕
請求項1の考案では、PTO軸(20)は、自走車両(1
2)の駆動輪(16,18)の回転速度、すなわち自走車両
(12)の走行速度に比例した回転速度で回転する。ポン
プ(34)は、PTO軸(20)に連結して駆動され、PTO軸
(20)の回転速度、すなわち自走車両(12)の走行速度
に比例した回転速度で駆動され、自走車両(12)の走行
速度に比例した流量で散布液を吐出する。ノズル(38)
は、ポンプ(34)の吐出圧及び吐出流量に対応する噴霧
圧及び流量で散布液を噴出する。また、ノズル群(68a-
68c)は、群ごとにポンプ(34)への接続を制御され、
これにより、ポンプ(34)へ接続するノズル群(68a-68
c)の個数の切替により、散布幅、すなわち散布液を噴
出するノズル(38)の個数が変更される。次式は単位面
積当りの散布量qを定義している。
q=a・k・Q/(L・V) a:比例定数 k:変速機(32)の変速比 Q:散布液を噴出している全ノズル(38)からの散布液の
合計噴出流量 L:散布幅 V:自走車両(12)の走行速度 すなわち、散布幅Lを変更して、他の値を変更しなけ
れば、単位面積当りの散布量qが変化して、均一散布が
困難になるが、変速機(32)の変速比kを調整部材(7
2)の操作により調整することにより散布量qを散布幅
の変更前と同じ値に保持することができる。
請求項2の考案では、田植機台車(12)を、ブームス
プレーヤ装着自走車両(12)として利用する場合、田植
機台車(12)から植付装置(24)を取外し、植付装置
(24)の代わりに田植機台車(12)にブームスプレーヤ
(26)を装着する。
〔実施例〕
以下、この考案を第1図〜第6図の実施例について説
明する。
第2図は乗用型田植機10の側面図である。田植機台車
12は、運転手が乗り込んで乗用型田植機10の運転操作を
行う運転席14を備え、前輪16及び後輪18の駆動により自
走可能になっている。PTO軸20は、田植機台車12の前後
方向へ延びて、前輪16及び後輪18の回転に同期して回転
し、PTO軸20の後端部は田植機台車12の後部に達してい
る。油圧リンクアーム22は、上部中央及び左右側方に配
設され、前端部を田植機台車12の後部に結合している。
植付装置24は、油圧リンクアーム22の後端部に着脱自在
に装着され、前輪16及び後輪18の回転に同期した回転動
力を、PTO軸20を介して受けて、稲の苗を一定間隔で植
え付ける。
第3図は第2図の植付装置24を取り外した状態の側面
図である。
第1図は第3図の田植機台車12にブームスプレーヤ26
を装着した状態の側面図である。ブームスプレーヤ26に
ついて説明すると、フレーム28は油圧リンクアーム22の
後端部に着脱自在に装着され、薬液タンク30は、薬液を
内部に貯蔵し、フレーム28に載設、固定さえている。無
段変速機32及びポンプ34は薬液タンク30の下側において
フレーム28に載設され、無段変速機32は入力側をPTO軸2
0に接続され、ポンプ34は無段変速機32の出力側からの
回転動力により駆動される。ブーム36は左右水平方向に
延び、複数個のノズル38が、下方へ向けられて、ブーム
36に沿って配列され、ポンプ34からの薬液を供給され
る。
第4図は田植機台車12の駆動部の構成図である。エン
ジン40の回転動力は、中間軸42を介して前側デイファレ
ンシャル装置44へ伝達され、さらに前側デイファレンシ
ャル装置44から伝動軸46を介して後ろ側デイファレンシ
ャル装置48へ伝達される。前側デイファレンシャル装置
44及び後ろ側デイファレンシャル装置48は左右の前輪16
及び後輪18へ回転動力を分配する。エンジン40と中間軸
42との間の接続は運転席14(第1図〜第3図)の手動操
作のテンションクラッチ50により制御される。中間軸42
の回転動力はまた、伝動軸52及びクラッチ54を介してPT
O軸20へ接続され、クラッチ54は、運転席14に配設され
て、手動操作により断接される。前輪16、後輪18及びPT
O軸20は共通の中間軸42へ接続されているので、それら
の回転は相互に同期しているとともに、それらの回転速
度は相互に比例関係にある。したがって、PTO軸20の回
転速度は田植機台車12の走行速度に比例する。
第5図はポンプ34の駆動装置及び薬液の流れ系統を示
す図である。無段変速機32の入力軸56はユニバーサルジ
ョイント58を介して田植機台車12のPTO軸20へ接続され
る。ポンプ34は、無段変速機32よりベルト59を介して回
転動力を受けて、駆動される。薬液タンク30内の薬液
は、ポンプ34により散布コック60へ圧送され、散布コッ
ク60からチャッキ弁62を介して分配管64へ至る。チャッ
キ弁62は分配管64へ送る薬液の最低圧力を補償する。分
配管64は、図では3個の出口を有し、各出口にはそれぞ
れブームコック66a,66b,66cが接続される。ノズルパイ
プ68a,68b,68cは、左右方向へ一列となるように、各ブ
ーム36(第1図)に取付けられ、長手方向へ等間隔で複
数個のノズル38を取付けられ、それぞれブームコック66
a,66b,66cにより分配管64との接続を個々に制御され
る。安全弁70は、ポンプ34の吐出圧が異常に上昇したと
き、開いて、薬液を薬液タンク30へ導き、これにより、
ポンプ34の吐出圧の異常上昇を防止する。安全弁70の作
動圧力はノズル38の噴霧圧力よりも高い値に設定され、
余水を0の状態とされる。ダイヤル72は回転操作され、
ダイヤル72の回転位置に応じて無段変速機32の変速比が
無段階に調整される。散布コック60、ブームコック66a,
66b,66c及びダイヤル72は、第1図に示されるように、
運転席14に配設され、運転手により操作され得るように
なっている。
実施例の作用について述べる。
乗用型田植機10の田植機台車12を、ブームスプレーヤ
26を装着して自走する自走車両として使用する場合は、
乗用型田植機10(第2図)から植付装置24を取外し(第
3図)、油圧リンクアーム22の後端部へ代わりにブーム
スプレーヤ26を取付ける(第1図)。また、無段変速機
32の入力軸56はユニバーサルジョイント58を介してPTO
軸20へ接続する。
テンションクラッチ50及びクラッチ54を接にするとと
もに、散布コック60及び所定のブームコック66a,66b,66
cを開く。こうして、前輪16及び後輪18が駆動されて、
田植機台車12が前進する。PTO軸20は、田植機台車12の
前輪16及び後輪18の回転速度、すなわち田植機台車12の
走行速度に比例した回転速度で回転する。ポンプ34は、
無段変速機32を介してPTO軸20に連結して駆動され、PTO
軸20の回転速度、すなわち田植機台車12の走行速度に比
例した回転速度で駆動され、田植機台車12の走行速度に
比例した流量で薬液を、散布コック60を介して分配管64
へ吐出する。分配管64に至った薬液は、ブームコック66
a,66b,66cの内の開かれているものだけを介してノズル
パイプ68a,68b,68cへ送られ、ノズル38より噴出され
る。田植機台車12の走行速度が上がると、PTO軸20の回
転速度も上がり、ポンプ34の駆動速度も上がり、また、
ポンプ34の吐出側には調圧弁は接続されていないので、
ノズル38へポンプ34から送られて来る薬液の圧力及び流
量は安全弁70の作動設定圧力以下の範囲で田植機台車12
の走行速度に応じて増大し、ノズル38全体から噴出され
る薬液の流量も、田植機台車12の走行速度に応じて増大
する。したがって、田植機台車12の単位走行距離当りの
薬液の散布量は田植機台車12の走行速度に関係なくほぼ
一定となる。
薬液の散布幅を変更するときは、ブームコック66a,66
b,66cを個々に開閉操作し、薬液を噴出するノズル38が
属するノズルパイプ68a,68b,68cを切替える。また、ダ
イヤル72を回転操作して、無段変速機32の変速比を変更
し散布幅が狭い程、すなわち、薬液を噴出するノズル38
の個数が少ない程、ポンプ34の駆動回転速度を下げる。
次式は単位面積当りの散布量qを定義している。
q=a・k・Q/(L・V) a:比例定数 k:無段変速機32の変速比 Q:薬液を噴出している全ノズル38からの散布液の合計噴
出流量 L:散布幅 V:田植機台車12の走行速度 すなわち、散布幅Lを変更して、他の値を変更しなけ
れば、単位面積当りの散布量qが変化して、均一散布が
困難になるが、無段変速機32の変速比kをダイヤル72の
操作により調整することにより散布量qを散布幅の変更
前と同じ値に保持することができ、散布幅、すなわちポ
ンプ34へ接続されているノズルパイプ68a,68b,68cの個
数の変更にもかかわらず薬液の均一散布を達成すること
ができる。
田植機台車12の走行速度が低下し過ぎた場合には、ポ
ンプ34の吐出圧も低下し、ノズル38から薬液の噴霧が不
良になるが、ポンプ34の吐出圧がチャッキ弁62の設定圧
以下になると、チャッキ弁62が閉となり、ノズル38から
の薬液の噴出が中断される。田植機台車12の運転者は、
この状態からポンプ34の駆動回転速度を上昇させる必要
があることを知る。
第6図は田植機台車12の走行速度とブームスプレーヤ
26全体が散布する薬液の散布流量との関係を示すグラフ
である。ポンプ34の駆動回転速度は田植機台車12の走行
速度に比例するので、薬液の散布流量は田植機台車12の
走行速度に比例する。また、薬液を噴出中のノズル38が
属するノズルパイプ68a,68b,68cの個数に応じて無段変
速機32の変速比がダイヤル72により調整されて、ポンプ
34からの薬液の吐出圧及び吐出流量が変更され、薬液を
噴出中のノズル38の噴霧圧及び噴霧流量は散布幅に関係
なくほぼ一定となるので、散布幅が大きい程、すなわち
薬液噴出中のノズル38が属するノズルパイプ68a,68b,68
cの個数が多い程、ブームスプレーヤ26全体の薬液の散
布流量は増大する。
〔考案の効果〕
請求項1の考案では、ブームスプレーヤのポンプは自
走車両の走行速度に比例した回転速度で駆動されるの
で、自走車両の走行中の散布液の散布流量は、自走車両
の走行速度の増減に合わせて増減し、作業者は自走車両
の走行速度の補正に煩わされることなく、散布液の均一
散布を図ることができる。
請求項1の考案では、また、散布幅、すなわち散布液
の噴出中のノズルの個数を変更した場合には、それに合
わせて、変速機の変速比を調整することにより、ポンプ
の駆動回転速度を変更して、ポンプからの散布液の圧送
流量を変更することができる。こうして、散布幅を変更
して、散布液を噴出するノズルの個数を変更するにもか
かわらず、変速機の変速比を調整して、散布液の均一散
布を図ることができる。
請求項2の考案では、乗用型田植機の田植機台車を、
ブームスプレーヤ装着自走車両に利用することができる
ので、従来稼働効率の低かった乗用型田植機の有効利用
を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第6図はこの考案の実施例に関し、第1図は第
3図の田植機台車にブームスプレーヤを装着した状態の
側面図、第2図は乗用型田植機の側面図、第3図は第2
図の植付装置を取り外した状態の側面図、第4図は田植
機台車の駆動部の構成図、第5図はポンプの駆動装置及
び薬液の流れ系統を示す図、第6図は田植機台車の走行
速度とブームスプレーヤ全体が散布する薬液の散布流量
との関係を示すグラフ、第7図〜第10図は水田における
従来の薬剤散布の状況に関し、第7図は背負動力散布機
を使用する薬剤散布の状況を示す図、第8図は水田用ブ
ームスプレーヤを使用した薬液散布の状況を示す図、第
9図は走行式動力散布機を使用した薬剤散布の状況を示
す図、第10図はヘリコプターを使用した薬液散布の状況
を示す図である。 12……田植機台車(自走車両)、16……前輪(駆動
輪)、18……後輪(駆動輪)、20……PTO軸、24……植
付装置、32……無段変速機(変速機)、34……ポンプ、
36……ブーム、38……ノズル、68a-68c……ノズルパイ
プ(ノズル群)、72……ダイヤル(調整部材)。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ブームスプレーヤ(26)が、ポンプ(34)
    と、ブーム(36)に沿って配列され前記ポンプ(34)か
    ら圧送されて来る散布液を噴出する複数個のノズル(3
    8)とを有し、駆動輪(16,18)により自走可能な自走車
    両(12)に着脱自在に装着されるブームスプレーヤ装着
    自走車両(12)において、 (a)回転速度が前記駆動輪(16,18)の回転速度に比
    例するPTO軸(20)、 (b)前記ポンプ(34)への接続を群ごとに制御される
    複数個のノズル群(68a-68c)に分けられる前記ノズル
    (38)、 (c)前記PTO軸(20)の回転動力を前記ポンプ(34)
    へ伝達する変速機(32)、及び (d)前記ポンプ(34)へ接続されている前記ノズル群
    (68a-68c)の個数に応じて前記変速機(32)の変速比
    を調整する調整部材(72)、 を有していることを特徴とするブームスプレーヤ装着自
    走車両。
  2. 【請求項2】前記自走車両(12)が植付装置(24)を着
    脱自在な田植機台車(12)であることを特徴とする請求
    項1記載のブームスプレーヤ装着自走車両。
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