JP2520273B2 - 耐候性メタリックフイルムの製造方法 - Google Patents

耐候性メタリックフイルムの製造方法

Info

Publication number
JP2520273B2
JP2520273B2 JP28625687A JP28625687A JP2520273B2 JP 2520273 B2 JP2520273 B2 JP 2520273B2 JP 28625687 A JP28625687 A JP 28625687A JP 28625687 A JP28625687 A JP 28625687A JP 2520273 B2 JP2520273 B2 JP 2520273B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
film
vinyl chloride
resin
coating layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP28625687A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01127331A (ja
Inventor
真也 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oike and Co Ltd
Original Assignee
Oike and Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oike and Co Ltd filed Critical Oike and Co Ltd
Priority to JP28625687A priority Critical patent/JP2520273B2/ja
Publication of JPH01127331A publication Critical patent/JPH01127331A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2520273B2 publication Critical patent/JP2520273B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [技術分野] 本発明は、転写法による耐候性に優れたメタリックフ
イルムの製造方法に関するものである。さらに詳しくは
塩化ビニル樹脂層(6)の片面上に透明接着剤塗膜層
(5)と金属蒸着層(4)と保護樹脂塗膜層(3)がこ
の順に形成されてなる耐候性メタリックフイルムの製造
方法に関するものである。
[従来の技術] 従来より、自動車モール部品、窓枠サッシモール、外
装用シール等に使用されているメタリック調シートにつ
いては、ポリエステルフイルム、フッ素フイルム等の
合成樹脂フイルム等を基材とする金属蒸着加工フイルム
に塩化ビニルシートをドライラミネートするかあるいは
塩化ビニル樹脂を押出成形することによって積層加工を
行なったシート、もしくは塩化ビニルシートへの転写
構成材料による転写加工あるいはラミネートにより積層
加工を行なったシート、または塩化ビニルシートへの
直接蒸着加工を行なった蒸着塩化ビニルシートからなっ
ていた。
しかしポリエステルフイルムやフッ素フイルム等を基
材とした金属蒸着加工フイルムに塩化ビニルシートをド
ライラミネートする場合、ドライラミネートが困難であ
るばかりでなく、充分なラミネート強度が得られず、ま
た積層加工品の厚みが厚いために柔軟性が悪く、折り曲
げを要求される部品への実装性が余り良くないという欠
点があった。塩化ビニルを押出し成型する場合について
は均一な厚み精度を得ることができないという問題点が
あった。
また塩化ビニルシートへの転写構成材料による転写加
工あるいはラミネートにより積層加工を行なう場合、塩
化ビニルシートが極端に薄いと転写加工あるいはラミネ
ート時、しわが入り易く、また塩化ビニルシートが厚い
と柔軟性がなく実装性が悪くなるうえ、充分なラミネー
ト強度が得られないという問題点があった。
塩化ビニルへの直接蒸着加工については界面における
充分な密着力が得られにくいため実用上支障があるとい
う問題点があった。
[発明の目的] 本発明は上記従来の問題点に鑑み、本発明の耐候性メ
タリックフイルムの製造方法においては、塩化ビニルシ
ートへの転写構成材料による転写加工あるいはラミネー
トにより積層加工を行なう場合、塩化ビニルシートが極
端に薄いと転写加工あるいはラミネート時、しわが入り
易く、また強化ビニルシートが厚いと柔軟性がなく実装
性が悪くなるうえ、充分なラミネート強度が得られない
という問題点を解消した、極めて良好な耐候性に優れた
メタリック調フイルムを得るための新規な製造方法を提
供することにある。
[発明の構成] 即ち本発明は、ベースフイルムの上に直接または離型
剤層を介して、保護樹脂塗膜層、金属蒸着層、透明接着
剤塗膜層を順次形成して転写箔を製造し、次いで該透明
接着剤塗膜層面上に塩化ビニル樹脂層をフイルムキャス
ト法により製膜した後、ベースフイルムを剥離する方法
を採用したことにより、従来品の持つ種々の問題点を解
消した極めて耐候性の優れたメタリックフイルムの製造
方法を完成したものである。
さらに詳しくは、塩化ビニル樹脂層(6)の片面上に
透明接着剤塗膜層(5)と金属蒸着層(4)と保護樹脂
塗膜層(3)がこの順に形成されてなる耐候性メタリッ
クフイルムの製造方法において、下記の工程a、工程b
及び工程cを経て製造することを特徴とする耐候性メタ
リックフイルムの製造方法である。
工程aでは、ベースフイルム(1)の片面上に直接ま
たは離型剤層(2)を介して、保護樹脂塗膜層(5)、
金属蒸着層(4)、透明接着剤塗膜層(5)を順次形成
して転写箔を製造する。
工程bでは、工程aで製造した転写箔の透明接着剤塗
膜層(5)面上にフイルムキャスト法により塩化ビニル
樹脂層(6)を形成して、工程aで製造した転写箔と塩
化ビニル樹脂層(6)が一体化した転写箔と塩化ビニル
樹脂層(6)との複合体を製造する。
工程cでは、工程bで製造した転写箔と塩化ビニル樹
脂層(6)との複合体からベースフイルム(1)を剥離
して塩化ビニル樹脂層(6)の片面上に、透明接着剤塗
膜層(5)と金属蒸着層(4)と保護樹脂塗膜層(3)
がこの順に形成されてなる耐候性メタリックフイルムを
製造する。
上記の各工程を経ることにより、耐候性メタリックフ
イルムの製造方法を提供することを可能としたものであ
る。
本発明の耐候性メタリックフイルムの製造方法におけ
るベースフイルム(1)としては充分な自己保持性を有
するものであればいずれも用いられるが、例えばポリエ
ステル、ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、セルロースアセテート、ポリカー
ボネート、ポリ塩化ビニル、フッ素樹脂などの樹脂類ま
たはセロハン紙、グラシン紙などのフイルム状物または
シート状物、ステンレスまたはその他の金属のフイルム
状物またはシート状物、剥離紙または剥離フイルムなど
が適宜用いられる。特にベースフイルム(1)としては
前記樹脂類のフイルム状物で厚さが9〜50μm程度のも
のを用いるのが、しわや亀裂などのない耐候性メタリッ
クフイルムの製造が連続的に大量生産出来る点から好ま
しい。
尚、ベースフイルム(1)が保護樹脂塗膜層(3)と
の剥離性がよくない場合にはパラフィンワックス、シリ
コーン、フッ素樹脂、界面活性剤などを塗布して離型剤
層(2)を形成しておいてもよい。
本発明の耐候性メタリックフイルムの製造方法の保護
樹脂塗膜層(3)としては充分な耐候性を有するもので
あればいずれも用いられるが、例えばポリエチレン、ア
クリル系樹脂、塩化ビニル−酢酸−ビニル共重合体、ニ
トロセルロース、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、ポ
リスルホン酸エーテル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポ
リアリレート樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリエチレンテ
レフタレート樹脂、ポリイミド樹脂やゴムなどが適宜用
いられる。特に保護樹脂塗膜層(3)として前記樹脂類
の厚さが1〜10μm程度のもを用いるのが、しわや亀裂
などのない耐候性メタリックフイルムの製造が連続的に
大量生産できる点から好ましく、1μmより薄いと充分
に安定した表面強度、耐酸性、耐アルカリ性などの物理
的、化学的に安定度の高い耐候性メタリックフイルムを
得ることができにくく、10μmより厚いと得られる耐候
性メタリックフイルムが剛直なものとなり折り曲げを要
求される部品への実装性が余り良くないので好ましくな
い。
本発明の耐候性メタリックフイルムの製造方法の金属
蒸着層(4)は前記保護樹脂塗膜層(3)面上に常法に
より例えばアルミニウム、ニッケル、クロム、銅、銀、
金などの金属またはそれらの合金を蒸着して形成される
が、光沢とコストの点からアルミニウムが最も好まし
い。その厚さは通常は最終的に被転写物の表面をどの程
度メタリック化するのか、また金属の種類によって適宜
選択決定されるものであるが、通常30nm程度以上は必要
である。金属蒸着層(4)の厚さが30nm未満では金属蒸
着層(4)が安定した充分な金属光沢を呈せず本発明の
耐候性メタリックフイルムの製造方法を用いて得られる
耐候性メタリックフイルムの表面を充分にメタリック化
するすることができず好ましくない。
本発明の耐候性メタリックフイルムの製造方法の透明
接着剤塗膜層(5)としては例えはポリエステル樹脂、
ポリアミド樹脂、ポリエチレン樹脂、アクリル系樹脂、
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ニトロセルロース、
エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリスルホン酸エー
テル樹脂、ポリポリカーボネート樹脂、ポリアリレート
樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリエチレンテレフタレート
樹脂、ポリイミド樹脂やゴムなどの単独又は混合された
ものが用いられる。透明接着剤塗膜層(5)の厚さは通
常は1〜10μm程度の範囲から選ばれる。
本発明の耐候性メタリックフイルムの製造方法の塩化
ビニル樹脂は前記透明接着剤塗膜層(5)の面上にフイ
ルムキャスト法により製膜される。塩化ビニル樹脂層
(6)の厚さは通常は2〜30μm程度の範囲から選ばれ
る。
つぎに実施例をあげて本発明を説明する。
[実施例] 実施例1 厚さ25μmのポリエステルフイルムをベースフイルム
(1)とし、パラフィンワックスを主成分とする厚さ0.
5μmの離型剤層(2)を塗布形成し、その面上に厚さ
2μmのアクリル−ウレタン系樹脂からなる保護樹脂塗
膜層(3)、厚さ50nmのアルミニウム金属蒸着層
(4)、厚さ2μmの塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体
からなる透明接着剤塗膜層(5)を順次積層形成した転
写箔を用い、その透明接着剤塗膜層(5)面に塩化ビニ
ル樹脂を厚さ5μmにフイルムキャスト法により製膜
し、その後ポリエステルフイルムを剥離して本願発明の
耐候性メタリックフイルムを得た。
実施例2 厚さ50μmのポリエステルフイルムをベースフイルム
(1)とし、アクリル樹脂を主成分とする厚さ1μmの
離型剤層(2)を塗布形成し、その面上に厚さ5μmの
ポリウレタン系樹脂を主成分とする保護樹脂塗膜層
(3)、厚さ30nmクロム金属蒸着層(4)、厚さ10μm
のポリウレタン系樹脂からなる透明接着剤塗膜層(5)
を順次積層形成した転写箔を用い、その透明接着剤塗膜
層(5)面に塩化ビニル樹脂を厚さ20μmにフイルムキ
ャスト法により製膜し、その後ポリエステルフイルムを
剥離して本願発明の耐候性メタリックフイルムを得た。
比較例1 厚さ25μmのポリエステルフイルムに厚さ50nmのアル
ミニウム金属蒸着層(4)を設けた金属蒸着ポリエステ
ルフイルムへドライラミネート法により厚さ50μmの塩
化ビニルシートを積層加工して、従来の耐候性メタリッ
クシートを得た。
比較例2 厚さ25μmの塩化ビニルシートに直接アルミニウムを
蒸着加工を施し、従来の耐候性メタリックシートを得
た。
[発明の効果] 実施例1および実施例2、比較例1および比較例2で
得られた耐候性メタリックフイルムの耐候性はJIS B 77
53法で測定した結果を表−1に示す。
【図面の簡単な説明】
第1図は本願発明の耐候性メタリックフイルムの製造方
法で得られた耐候性メタリックフイルムの構成を示す断
面図である。第2図は本願発明の耐候性メタリックフイ
ルムの製造方法において用いる転写箔の構成を示す断面
図である。 (1):ベースフイルム (2):離型剤層 (3):保護樹脂塗膜層 (4):金属蒸着層 (5):透明接着剤塗膜層 (6):塩化ビニル樹脂層

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】塩化ビニル樹脂層(6)の片面上に透明接
    着剤塗膜層(5)と金属蒸着層(4)と保護樹脂塗膜層
    (3)がこの順に形成されてなる耐候性メタリックフイ
    ルムの製造方法において、下記の工程a、工程b及び工
    程cを経て製造することを特徴とする耐候性メタリック
    フイルムの製造方法。 工程a ベースフイルム(1)の片面上に直接または離型剤層
    (2)を介して、保護樹脂塗膜層(3)、金属蒸着層
    (4)、透明接着剤塗膜層(5)を順次形成して転写箔
    を製造する。 工程b 工程aで製造した転写箔の透明接着剤塗膜層(5)面上
    にフイルムキャスト法により塩化ビニル樹脂層(6)を
    形成して、工程aで製造した転写箔と塩化ビニル樹脂層
    (6)が一体化した転写箔と塩化ビニル樹脂層(6)と
    の複合体を製造する。 工程c 工程bで製造した転写箔と塩化ビニル樹脂層(6)との
    複合体からベースフイルム(1)を剥離して塩化ビニル
    樹脂層(6)の片面上に、透明接着剤塗膜層(5)と金
    属蒸着層(4)と保護樹脂塗膜層(3)がこの順に形成
    されてなる耐候性メタリックフイルムを製造する。
JP28625687A 1987-11-12 1987-11-12 耐候性メタリックフイルムの製造方法 Expired - Lifetime JP2520273B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28625687A JP2520273B2 (ja) 1987-11-12 1987-11-12 耐候性メタリックフイルムの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28625687A JP2520273B2 (ja) 1987-11-12 1987-11-12 耐候性メタリックフイルムの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01127331A JPH01127331A (ja) 1989-05-19
JP2520273B2 true JP2520273B2 (ja) 1996-07-31

Family

ID=17702013

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28625687A Expired - Lifetime JP2520273B2 (ja) 1987-11-12 1987-11-12 耐候性メタリックフイルムの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2520273B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0780274B2 (ja) * 1990-01-30 1995-08-30 株式会社麗光 高反射率のAg反射フイルム

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01127331A (ja) 1989-05-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0459720B1 (en) Metallized multilayer film
US4403004A (en) Sandwich metalized resin laminate
US20010051255A1 (en) Method of forming bright metallized film laminate
GB2152078A (en) Laminate for production of printed circuit boards
JP3851523B2 (ja) 立体成形用金属光沢シート
CN1411982A (zh) 具有金属光泽表面的树脂成形物
JP2520273B2 (ja) 耐候性メタリックフイルムの製造方法
JPH0154709B2 (ja)
JPS6135216A (ja) 金属外観ある一体成形品の製造方法
JP3130163B2 (ja) 新規なる表面硬度改質板とその製法
JP2571401B2 (ja) 成形性の優れた金属光沢シート
JP3977520B2 (ja) 積層体
JPS5923558B2 (ja) 立体模様形成性転写箔
JP2696814B2 (ja) ホログラム形成シートの製造方法
JP2581150B2 (ja) 金属光沢をもつ化粧シートの製造方法
JPH0745279B2 (ja) 転写箔
JP3704421B2 (ja) Pvc鋼板用耐食性金属蒸着フィルム
JPH01188334A (ja) メタリック化粧シート
JP2857254B2 (ja) 化粧シートの製造方法
JPS6345303Y2 (ja)
JPH0641179B2 (ja) 成形用同調シ−トの製造方法
JP2004299091A (ja) 加飾シートおよび加飾成形品の製造方法
JP2923280B1 (ja) 成形用フィルムとその製造方法
JPS61208073A (ja) ホログラム転写箔
JPH0518142Y2 (ja)