JP2518934Y2 - 潤滑機構を備えた波動歯車装置 - Google Patents
潤滑機構を備えた波動歯車装置Info
- Publication number
- JP2518934Y2 JP2518934Y2 JP1988166386U JP16638688U JP2518934Y2 JP 2518934 Y2 JP2518934 Y2 JP 2518934Y2 JP 1988166386 U JP1988166386 U JP 1988166386U JP 16638688 U JP16638688 U JP 16638688U JP 2518934 Y2 JP2518934 Y2 JP 2518934Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- flexspline
- gear device
- bearing
- wave gear
- outer peripheral
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Retarders (AREA)
- General Details Of Gearings (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は潤滑機構を備えた波動歯車装置に関する。
フレクスプラインと波動発生器の軸受外周面との間の
クリアランスがほとんどない状態で、潤滑剤を十分に供
給しないまま作動させ続けると二面間の接触部に微動摩
耗（フレッチングコロージョン）が発生し易い。この微
動摩耗を防止するためにフレクスプライン内面または軸
受外周面に溝を設け、そこに潤滑剤を貯留させておくこ
とがあるが、溝を設けると両面間ですべりを生じやすく
なって摺動摩耗の原因となる。また、面を穿設して溝を
設ける場合には、部材の厚みが薄くなりフレクスプライ
ンまたは軸受の強度の低下を招く。
クリアランスがほとんどない状態で、潤滑剤を十分に供
給しないまま作動させ続けると二面間の接触部に微動摩
耗（フレッチングコロージョン）が発生し易い。この微
動摩耗を防止するためにフレクスプライン内面または軸
受外周面に溝を設け、そこに潤滑剤を貯留させておくこ
とがあるが、溝を設けると両面間ですべりを生じやすく
なって摺動摩耗の原因となる。また、面を穿設して溝を
設ける場合には、部材の厚みが薄くなりフレクスプライ
ンまたは軸受の強度の低下を招く。
本考案はこの点に鑑みてフレクスプライン内面と軸受
外周面との間ですべりを生じることなく、微動摩耗を防
止できるような潤滑機構を備えた波動歯車装置を提供す
ることを目的とする。
外周面との間ですべりを生じることなく、微動摩耗を防
止できるような潤滑機構を備えた波動歯車装置を提供す
ることを目的とする。
この目的を達成するため、本考案に係る波動歯車装置
は、サーキュラスプライン、このサーキュラスプライン
の内側にあるフレクスプライン、および、このフレクス
プラインを非円形に撓めてサーキュラスプラインに部分
的に噛み合わせる波動発生器を備え、該波動発生器は、
非円形形状の部材および該部材と前記フレクスプライン
との間に嵌合された軸受からなるものである波動歯車装
置において、前記フレクスプラインの内面または前記軸
受外周面の少なくとも一方には凹部または凸部が設けら
れており、この機構によって両面間に潤滑剤を保持する
ことができることを特徴とする。
は、サーキュラスプライン、このサーキュラスプライン
の内側にあるフレクスプライン、および、このフレクス
プラインを非円形に撓めてサーキュラスプラインに部分
的に噛み合わせる波動発生器を備え、該波動発生器は、
非円形形状の部材および該部材と前記フレクスプライン
との間に嵌合された軸受からなるものである波動歯車装
置において、前記フレクスプラインの内面または前記軸
受外周面の少なくとも一方には凹部または凸部が設けら
れており、この機構によって両面間に潤滑剤を保持する
ことができることを特徴とする。
第１図にフレクスプライン内面１に設けられた円弧状
の凹部２を示す。凹部２はフレクスプライン内面１の全
体に不規則に設けられ、凹部の形状は円弧状の他どのよ
うな形状でもよい。同様の凹部を軸受外周面にも設けて
も良い。組立当初にフレクスプライン内面および軸受外
周面にグリースその他の潤滑剤を塗布しておけば、この
グリースが凹部に貯留され装置の作動中にフレクスプラ
インと軸受外周面との間に供給される。
の凹部２を示す。凹部２はフレクスプライン内面１の全
体に不規則に設けられ、凹部の形状は円弧状の他どのよ
うな形状でもよい。同様の凹部を軸受外周面にも設けて
も良い。組立当初にフレクスプライン内面および軸受外
周面にグリースその他の潤滑剤を塗布しておけば、この
グリースが凹部に貯留され装置の作動中にフレクスプラ
インと軸受外周面との間に供給される。
第２図にはフレクスプライン内面１に設けられた方形
状の凸部３を示す。この凸部３もフレクスプライン内面
１の全体に不規則に設けられ、凸部の形状は方形状に限
らず、円弧状その他の形状でもよい。同様の凸部を軸受
外周面にも設けても良い。この凸部を設けることによっ
てフレクスプラインと軸受外周面との間にクリアラスを
確保することができ、そのクリアランスにグリースを保
持し、装置作動中の潤滑を行う。
状の凸部３を示す。この凸部３もフレクスプライン内面
１の全体に不規則に設けられ、凸部の形状は方形状に限
らず、円弧状その他の形状でもよい。同様の凸部を軸受
外周面にも設けても良い。この凸部を設けることによっ
てフレクスプラインと軸受外周面との間にクリアラスを
確保することができ、そのクリアランスにグリースを保
持し、装置作動中の潤滑を行う。
第３図はフレクスプライン内面１に設けられた凹凸部
４を示す。凹凸部４はフレクスプライン内面１の全体に
不規則に設けられ、凹部および凸部の形状は任意であ
る。同様の凹凸部を軸受外周面にも設けても良い。この
第３図に示す機構は前二図に示す機構を組合せたもので
あって、凹部にグリースを貯留するとともに、凸部を設
けることにより形成される両面間のクリアランスにグリ
ースを保持するものである。
４を示す。凹凸部４はフレクスプライン内面１の全体に
不規則に設けられ、凹部および凸部の形状は任意であ
る。同様の凹凸部を軸受外周面にも設けても良い。この
第３図に示す機構は前二図に示す機構を組合せたもので
あって、凹部にグリースを貯留するとともに、凸部を設
けることにより形成される両面間のクリアランスにグリ
ースを保持するものである。
以上のような凹部または凸部を設けることによりフレ
クスプライン内面と軸受外周面との間に常時潤滑剤を供
給しておくことができ、装置作動中の潤滑を十分に行う
ことができる。これによって微動摩耗を防止することが
できる。また、凹部または凸部は表面全体に不規則に設
けられるが、溝のように連続しているものではないの
で、溝を設けた場合に起きるすべりのような現象を伴う
こともない。
クスプライン内面と軸受外周面との間に常時潤滑剤を供
給しておくことができ、装置作動中の潤滑を十分に行う
ことができる。これによって微動摩耗を防止することが
できる。また、凹部または凸部は表面全体に不規則に設
けられるが、溝のように連続しているものではないの
で、溝を設けた場合に起きるすべりのような現象を伴う
こともない。
第１図（ａ）は凹部を設けたフレクスプライン内面の斜
視図、同図（ｂ）は凹部の断面図、第２図（ａ）は凸部
を設けたフレクスプライン内面の斜視図、同図（ｂ）は
凸部の断面図、第３図（ａ）は凹凸部を設けたフレクス
プライン内面の斜視図、同図（ｂ）は凹凸部の断面図で
ある。 〔符号の説明〕 １……フレクスプライン内面、２……凹部 ３……凸部、４……凹凸部
視図、同図（ｂ）は凹部の断面図、第２図（ａ）は凸部
を設けたフレクスプライン内面の斜視図、同図（ｂ）は
凸部の断面図、第３図（ａ）は凹凸部を設けたフレクス
プライン内面の斜視図、同図（ｂ）は凹凸部の断面図で
ある。 〔符号の説明〕 １……フレクスプライン内面、２……凹部 ３……凸部、４……凹凸部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭60−129546（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭56−151545（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭60−65451（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭61−206154（ＪＰ，Ｕ)
Claims (1)
- 【請求項１】サーキュラスプライン、このサーキュラス
プラインの内側にあるフレクスプライン、および、この
プレクスプラインを非円形に撓めてサーキュラスプライ
ンに部分的に噛み合わせる波動発生器を備え、該波動発
生器は、非円形形状の部材および該部材と前記フレクス
プラインとの間に嵌合された軸受からなるものである波
動歯車装置において、前記フレクスプラインの内面また
は前記軸受外周面のうちの少なくとも一方の面には、不
連続で離散的であると共に不規則な分布状態で、複数の
凹部あるいは凸部、またはこれらの双方が設けられてい
ることを特徴とする潤滑機構を備えた波動歯車装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1988166386U JP2518934Y2 (ja) | 1988-12-23 | 1988-12-23 | 潤滑機構を備えた波動歯車装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1988166386U JP2518934Y2 (ja) | 1988-12-23 | 1988-12-23 | 潤滑機構を備えた波動歯車装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0287152U JPH0287152U (ja) | 1990-07-10 |
| JP2518934Y2 true JP2518934Y2 (ja) | 1996-12-04 |
Family
ID=31453718
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1988166386U Expired - Lifetime JP2518934Y2 (ja) | 1988-12-23 | 1988-12-23 | 潤滑機構を備えた波動歯車装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2518934Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6790648B2 (ja) * | 2016-09-21 | 2020-11-25 | セイコーエプソン株式会社 | ロボット、歯車装置および歯車装置の製造方法 |
| WO2020105186A1 (ja) | 2018-11-22 | 2020-05-28 | 株式会社ハーモニック・ドライブ・システムズ | 波動歯車装置 |
| EP3885607B1 (en) | 2018-11-22 | 2023-07-12 | Harmonic Drive Systems Inc. | Wave generator of strain wave gearing device |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS56151545U (ja) * | 1980-04-11 | 1981-11-13 | ||
| JPS60129546U (ja) * | 1984-02-09 | 1985-08-30 | 株式会社 ハ−モニツク・ドライブ・システムズ | 調和歯車 |
-
1988
- 1988-12-23 JP JP1988166386U patent/JP2518934Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0287152U (ja) | 1990-07-10 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |