JP2518215B2 - 高能率符号化装置 - Google Patents

高能率符号化装置

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JP2518215B2 JP15684986A JP15684986A JP2518215B2 JP 2518215 B2 JP2518215 B2 JP 2518215B2 JP 15684986 A JP15684986 A JP 15684986A JP 15684986 A JP15684986 A JP 15684986A JP 2518215 B2 JP2518215 B2 JP 2518215B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、ディジタルテレビジョン信号等の画像デ
ータの1画素当たりのビット数を圧縮する高能率符号化
装置に関する。
〔発明の概要〕
この発明では、ディジタルビデオ信号を伝送する際に
適用される高能率符号化装置において、テレビジョン画
面が多数の2次元的ブロック又は3次元的ブロックに分
割され、各ブロック内の画素の相関により狭くなったダ
イナミックレンジに適応した可変長の符号化により、ブ
ロック内の画素データのビット数が圧縮でき、この圧縮
されたコード信号がコード信号のビット数毎にベクトル
量子化により、符号化され、符号化の効率が極めて高く
されたものである。
〔従来の技術〕
ビデオ信号の符号化方法として、伝送帯域を狭くする
目的でもって、1画素当たりの平均ビット数又はサンプ
リング周波数を小さくするいくつかの高能率符号化方法
が知られている。
高圧縮が可能な量子化方法の一つとして、1フレーム
の画面がm個の画素からなるブロックに分割され、m次
元ベクトル空間内の領域がn分割され、n個の参照ブロ
ックが形成され、実際のデータのブロック毎に参照ブロ
ックの中から符号化歪が最小となるものが選択され、そ
のパターン番号がインデックスコードとして伝送され、
受信側では、コードブックを利用してインデックスコー
ドで示された代表ベクトルが復元されるベクトル量子化
が知られている。
ベクトル量子化は、インデックスコードを伝送すれば
良いので、高い圧縮率が得られる。しかし、復元時の忠
実時を保証するために、類似のパターンであっても、直
流レベル及びゲインが違う場合には、異なるパターンと
して処理するので、参照ブロック数が例えば(n=
210)のように多くなり、符号化の効率が悪く、また、
回路規模が極めて大きくなる問題があった。
この点を改善するために、ブロックの画素データの平
均値と振幅分布の標準偏差とにより、画素データを正規
化する方法が考えられている。しかし、画素データが8
ビットであるため、上記の正規化を施しても、符号化の
効率が充分に高くならなかった。
〔発明が解決しようとする問題点〕
この発明は、先に提案されているダイナミックレンジ
に適応した可変長の符号化方法をベクトル量子化方法に
組み合わせることにより、符号化の効率を高くすると共
に、回路規模の縮減を図るものである。
即ち、本願出願人は、特願昭59−266407号明細書に記
載されているような、2次元ブロック内に含まれる複数
画素の最大値及び最小値により規定されるダイナミック
レンジを求め、このダイナミックレンジに適応した符号
化を行う高能率符号化装置を提案している。また、特願
昭60−232789号明細書に記載されているように、複数フ
レームに夫々含まれる領域の画素から形成された3次元
ブロックに関してダイナミックレンジに適応した符号化
を行う高能率符号化装置が提案されている。更に、特願
昭60−268817号明細書に記載されているように、量子化
を行った時に生じる最大歪が一定となるようなダイナミ
ックレンジに応じてビット数が変化する可変長符号化方
法が提案されている。
この発明の目的は、ベクトル量子化を行う前の段階
で、上述のダイナミックレンジに適応した可変長符号化
方法を適用し、ダイナミックレンジに適応した可変長符
号化により、正規化及びパターン分類を行い、符号化の
効率を高くでき、回路規模が小さい高能率符号化装置を
提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明は、ディジタル画像信号の2次元ブロック又
は時間的に連続するNフレームの夫々に属するN個の領
域からなるブロック内に含まれる複数の画素データの最
大値MAX及び複数の画素データの最小値MINを求めると共
に、最大値MAX及び最小値MINからブロック毎のダイナミ
ックレンジDRを検出するダイナミックレンジ検出回路
と、 最小値MINを複数の画素データの値から減算し、最小
値除去後の入力データを形成する減算回路と、 検出されたダイナミックレンジDR内で最小値除去後の
入力データの元の量子化ビット数より少なく、且つダイ
ナミックレンジDRに応じた数の量子化ビット数で符号化
し、コード信号DTを発生する量子化回路と、 コード信号DTの量子化ビット数毎にコード信号DTを夫
々ベクトル量子化するベクトル量子化回路と、 ダイナミックレンジ情報と、最大値MAX、最小値MINの
内の少なくとも、2個の付加コードとベクトル量子化で
得られたコード信号とを伝送するフレーム化回路と からなることを特徴とする高能率符号化装置である。
〔作用〕
テレビジョン信号は、水平方向、垂直方向並びに時間
方向に関する3次元的な相関を有しているので、定常部
では、同一のブロックに含まれる画素データのレベルの
変化幅が小さい。従って、ブロック内の画素データが共
有する最小レベルMINを除去した後のデータPDIのダイナ
ミックレンジを元の量子化ビット数より少ない量子化ビ
ット数により量子化しても、量子化歪は、殆ど生じな
い。
また、ブロック毎に最小値を除去することは、ブロッ
クの画素データ間で直流レベルの違いが除去される正規
化を意味する。更に、ブロック毎のダイナミックレンジ
DRに応じたビット数の可変長符号化により、ダイナミッ
クレンジDRに基づくパターン分類がなされる。このダイ
ナミックレンジに適応した符号化により得られたコード
信号がベクトル量子化される。ダイナミックレンジに適
応した符号化で得られるコード信号は、1画素のビット
数が圧縮されており、また、直流レベルの違いが除去さ
れているので、ベクトル量子化の際には、正規化処理を
行う必要が無く、また、符号化の効率を極めて高くする
ことができる。然も、パターン分類されているので、コ
ード信号のビット数と夫々対応したベクトル量子化が極
めて効率良くなされる。
〔実施例〕
以下、この発明の実施例について図面を参照して説明
する。この説明は、下記の順序に従ってなされる。
a.送信側の構成 b.受信側の構成 c.ブロック及びブロック化回路 d.ダイナミックレンジ検出回路 e.量子化回路 f.変形例 a.送信側の構成 第1図は、この発明の送信側(記録側)の構成を全体
として示すものである。1で示す入力端子に例えば1サ
ンプルが8ビットに量子化されたディジタルビデオ信号
(ディジタル輝度信号)が入力される。このディジタル
ビデオ信号がブロック化回路2に供給される。
ブロック化回路2により、入力ディジタルビデオ信号
が符号化の単位である2次元ブロック毎に連続する信号
に変換される。この実施例では、1ブロックが(8ライ
ン×8画素=64画素)の大きさとされている。ブロック
化回路2の出力信号がダイナミックレンジ検出回路3及
び減算回路4に供給される。ダイナミックレンジ検出回
路3は、ブロック毎にダイナミックレンジDR及び最小値
MINを検出する。ブロック化回路2からの画素データPD
が減算回路4に供給され、減算回路4において、最小値
MINが除去された画素データPDIが形成される。
また、検出されたダイナミックレンジDRがビット数決
定回路4及び量子化回路5に供給される。ビット数決定
回路4は、(0ビット〜4ビット)の中でブロック毎の
ダイナミックレンジDRに適応したビット数Nbを決定す
る。量子化回路5は、後述のように、ダイナミックレン
ジDRに適応して、ビット数Nbで画素データPDIを量子化
する。ビット数Nbが0であることは、ブロック内の画素
のレベルが略々等しく、最小値MIN及びダイナミックレ
ンジDRのみを伝送すれば良いことを意味する。
量子化回路6から発生するコード信号DTがベクトル量
子化回路7A,7B,7C,7Dに供給される。ベクトル量子化回
路7Aは、1ビットのベクトル量子化を行い、1ビットの
インデックスコードを発生する。ベクトル量子化回路7B
は、2ビットのベクトル量子化を行い、2ビットのイン
デックスコードを発生する。ベクトル量子化回路7Cは、
3ビットのベクトル量子化を行い、3ビットのインデッ
クスコードを発生する。ベクトル量子化回路7Dは、4ビ
ットのベクトル量子化を行い、4ビットのインデックス
コードを発生する。ダイナミックレンジDRに適応した可
変長の符号化は、ダイナミックレンジDRに基づいてパタ
ーン分類を行うことを意味する。
これらのベクトル量子化回路7A〜7Dの出力に得られる
インデックスコードが選択回路8に供給される。選択回
路8は、ビット数決定回路4からのビット数Nbで示され
るベクトル量子化回路からのインデックスコードを選択
する。
ベクトル量子化回路7A〜7Dでは、量子化回路6からの
(8×8=64画素、1画素が1〜4ビット)のコード信
号DTと例えば(210=1024)個の参照ブロックとの間で
パターン比較がされ、最も符号化歪が小となる参照ブロ
ックと対応する10ビットのインデックスコードDVが生成
される。パターン比較としては、例えば入力ブロックと
参照ブロックとの間で対応する画素同士の間の距離を求
め、この距離が最小の参照ブロックを探す方法を使用で
きる。
ダイナミックレンジDR,最小値MIN,インデックスコー
ドDVがフレーム化回路9に供給される。フレーム化回路
9は、ダイナミックレンジDR,最小値MIN,インデックス
コードDVをシリアルデータに変換すると共に、インデッ
クスコードDV及び上述の付加コードに誤り訂正符号化の
処理を施し、また同期信号を付加する。フレーム化回路
9の出力端子10に送信データが得られ、この送信データ
がディジタル回線等の伝送路に送出される。
前述のように、符号化コードDTは、ブロック毎に可変
のビット数のものであるが、付加コード中のダイナミッ
クレンジDRからそのブロックの画素データのビット数が
一義的に定まる。従って、可変長符号を採用しているに
も拘らず、伝送データ中にデータの区切りを示す冗長な
コードを挿入する必要がない利点がある。
b.受信側の構成 第2図は、受信(又は再生)側の構成を示す。入力端
子11からの受信データは、フレーム分解回路12に供給さ
れる。フレーム分解回路12により、インデックスコード
DVと付加コードDR,MINとが分離されると共に、エラー訂
正処理がなされる。インデックスコードDVが代表ベクト
ル発生回路13A〜13Dに供給され、コードブロックを参照
してインデックスコードDVと対応するブロックデータ
(代表ベクトル)が復号される。この代表ベクトルが選
択回路14に供給される。選択回路14は、ビット数Nbによ
り制御され、ビット数Nbと対応するビット数の代表ベク
トルを選択する。この選択回路14の出力信号が復号化回
路15に供給される。
復号化回路15は、送信側の量子化回路6の処理と逆の
処理を行う。即ち、8ビットの最小レベル除去後のデー
タが代表レベルに復号され、このデータと8ビットの最
小値MINとが加算回路16により加算され、元の画素デー
タが復号される。加算回路16の出力データがブロック分
解回路17に供給される。ブロック分解回路17は、送信側
のブロック化回路2と逆に、ブロックの順番の復号デー
タをテレビジョン信号の走査と同様の順番に変換するた
めの回路である。ブロック分解回路17の出力端子18に復
号されたテレビジョン信号が得られる。
c.ブロック及びブロック化回路 第3図を参照して、符号化の単位であるブロックにつ
いて説明する。この例では、1フィールドの画面を分割
することにより、第3図に示される(8ライン×8画
素)の2次元ブロックが多数形成される。第3図におい
て、実線は、奇数フィールドのラインを示し、破線は、
偶数フィールドのラインを示す。この例と異なり、時間
的に連続するNフレームの各フレームに属するN個の2
次元領域から構成された3次元ブロックに対してもこの
発明が適用できる。
ブロック化回路2について第4図,第5図及び第6図
を参照して説明する。説明の簡単のため、1フィールド
の画面が第5図に示すように、(4ライン×8画素)の
構成と仮定し、この画面が破線で示すように、垂直方向
に2分割され、水平方向に4分割され、(2ライン×2
画素)の8個のブロックが形成される場合について説明
する。
第4図において、21で示す入力端子に第6図Aに示す
ように、(Th0〜Th3)の4ラインからなる入力データA
が供給され、22で示す入力端子に入力データAと同期し
ているサンプリングクロックB(第6図B)が供給され
る。数字の(1〜8)がラインTh0のサンプルデータを
夫々示し、数字の(11〜18)がラインTh1のサンプルデ
ータを夫々示し、数字の(21〜28)がラインTh2のサン
プルデータを夫々示し、数字の(31〜38)がラインTh3
のサンプルデータを夫々示す。入力データAがThの遅延
量の遅延回路23及び2Ts(Ts:サンプリング周期)の遅延
量の遅延回路24に供給される。また、サンプリングクロ
ックBが1/2分周回路27に供給される。
遅延回路24の出力信号C(第6図C)がスイッチ回路
25及び26の一方の入力端子に夫々供給され、遅延回路23
の出力信号D(第6図D)がスイッチ回路25及び26の他
方の入力端子に夫々供給される。スイッチ回路25は、1/
2分周回路27の出力信号E(第6図E)により制御さ
れ、また、スイッチ回路26はパルス信号Eがインバータ
28により反転されたパルス信号により制御される。スイ
ッチ回路25及び26は、2Ts毎に交互に入力信号(C又は
D)を選択する。スイッチ回路25からの出力信号Fが第
6図Fに示され、スイッチ回路26からの出力信号Gが第
6図Gに示される。
スイッチ回路25の出力信号Fがスイッチ回路29の第1
の入力端子及び4Tsの遅延量を有する遅延回路30に供給
される。スイッチ回路26の出力信号Gが2Tsの遅延量を
有する遅延回路31に供給される。遅延回路30の出力信号
H(第6図H)がスイッチ回路29の第3の入力端子に供
給される。遅延回路31の出力信号I(第6図I)がスイ
ッチ回路29の第2の入力端子及び4Tsの遅延量を有する
遅延回路32に供給される。遅延回路32の出力信号J(第
6図J)がスイッチ回路29の第4の入力端子に供給され
る。
1/2分周回路33には、1/2分周回路27の出力信号が供給
され、出力信号K(第6図K)が形成される。この信号
Kによってスイッチ回路29が制御され、4Ts毎に第1,第
2,第3及び第4の入力端子が順次選択される。従って、
スイッチ回路29から出力端子34に取り出される信号L
は、第6図Lに示すものとなる。つまり、データのフィ
ールド毎の順序がブロック毎の順序(例えば1→2→11
→12)に変換される。勿論、1フィールドの実際の画素
数は、第5図に示される例と異なってはるかに多いが、
上述と同様の走査変換によって、第3図に示すブロック
毎の順序に変換される。
d.ダイナミックレンジ検出回路 第7図は、ダイナミックレンジ検出回路3の一例の構
成を示す。41で示される入力端子には、ブロック化回路
2から前述のように、1ブロック毎に符号化が必要な領
域の画像データが順次供給される。この入力端子41から
の画素データは、選択回路42及び選択回路43に供給され
る。一方の選択回路42は、入力ディジタルビデオ信号の
画素データとラッチ44の出力データとの間で、よりレベ
ルの大きい方を選択して出力する。他方の選択回路43
は、入力ディジタルビデオ信号の画素データとラッチ45
の出力データとの間で、よりレベルの小さい方を選択し
て出力する。
選択回路42の出力データが減算回路46に供給されると
共に、ラッチ44に取り込まれる。選択回路43の出力デー
タが減算回路46及びラッチ48に供給されると共に、ラッ
チ45に取り込まれる。ラッチ44及び45には、ラッチパル
スが制御部49から供給される。制御部49には、入力ディ
ジタルビデオ信号と同期するサンプリングクロック,同
期信号等のタイミング信号が端子50から供給される。制
御部49は、ラッチ44,45及びラッチ47,48にラッチパルス
を所定のタイミングで供給する。
各ブロックの最初で、ラッチ44及び45の内容が初期設
定される。ラッチ44には、全て‘0'のデータが初期設定
され、ラッチ45には、全て‘1'のデータが初期設定され
る。順次供給される同一のブロックの画素データの中
で、最大レベルがラッチ44に貯えられる。また、順次供
給される同一のブロックの画素データの中で、最小レベ
ルがラッチ45に貯えられる。
最大レベル及び最小レベルの検出が1ブロックに関し
て終了すると、選択回路42の出力に当該ブロックの最大
レベルが生じる。一方、選択回路43の出力に当該ブロッ
クの最小レベルが生じる。1ブロックに関しての検出が
終了すると、ラッチ44及び45が再び初期設定される。
減算回路46の出力には、選択回路42からの最大レベル
MAX及び選択回路43からの最小レベルMINを減算してなる
各ブロックのダイナミックレンジDRが得られる。これら
のダイナミックレンジDR及び最小レベルMINが制御ブロ
ック49からのラッチパルスにより、ラッチ47及び48に夫
々ラッチされる。ラッチ47の出力端子51に各ブロックの
ダイナミックレンジDRが得られ、ラッチ48の出力端子52
に各ブロックの最小値MINが得られる。
e.量子化回路 量子化回路6は、ダイナミックレンジDRに適応した可
変長の符号化を行う。第8図は、量子化回路6の一例を
示す。第8図において、55で示すROMには、最小値除去
後の画素データPDI(8ビット)を圧縮されたビット数
に変換するためのデータ変換テーブルが格納されてい
る。ROM55に対して、入力端子56からのビット数Nb(ビ
ット数決定回路4において生成される)と入力端子57か
らの画素データPDIとがアドレス信号として供給され
る。
ROM55では、ビット数Nbによりデータ変換テーブルが
選択され、出力端子58にコード信号DTが取り出される。
このコード信号DTのビット数が0ビット〜4ビットの範
囲で変化する。従って、ROM55から出力されたコード信
号の中で有効なビット数が変化する。有効なビットがベ
クトル量子化回路7A〜7Dに夫々供給される。
第9図は、上述の量子化回路6によりなされるダイナ
ミックレンジに適応した可変なビット数の符号化の説明
に用いるものである。この符号化は、最小値が除去され
た画素データPDIを代表レベルに変換する処理である。
この量子化の際に生じる量子化歪の許容できる最大値
(最大歪と称する)が所定の値例えば5を超えないよう
にされる。
第9図Aは、ダイナミックレンジDRが(最大値MAXと
最小値MINの差)が16の場合を示す。(DR=16)の場合
では、中央のレベル8が代表レベルL10とされ、(最大
歪E=8)となる。つまり、(0≦DR≦16)の時には、
ダイナミックレンジの中央のレベルが代表レベルとさ
れ、量子化されたデータを伝送する必要がない。従っ
て、必要とされるビット数Nbが0である。受信側では、
ブロックの最小値MIN及びダイナミックレンジDRから代
表レベルL0を復元値とする復号がなされる。
第9図Bは、(DR=50)の場合を示し、代表レベルが
(L0=8)(L1=25)と夫々定められる。2個の代表レ
ベルL0,L1があるので、(Nb=1)となる。(17≦DR≦5
0)の場合には、(Nb=1)である。
第9図Cは、(DR=118)の場合を示し、代表レベル
が(L0=8)(L1=25)(L2=42)(L3=59)と夫々定
められ、(E=8)である。4個の代表レベルL0〜L3が
あるので、(Nb=2)となる。(51≦DR≦118)の場合
では、(Nb=2)される。
(119≦DR≦254)の場合では、8個の代表レベル(L0
〜L7)が用いられる。第9図Dは、(DR=254)の場合
を示し、代表レベルが(L0=8)(L1=25)(L2=42)
(L3=59}(L4=76)(L5=93)(L6=110)(L7=12
7)と夫々定められる。8個の代表レベルL0〜L7を区別
するために、(Nb=3)とされる。
(DR=255)の場合では、16個の代表レベル(L0〜L1
5)が用いられる。第9図Eは、(DR=261)の場合を示
し、代表レベルが(L8=144)(L9=161)(L10=178)
(L11=185)(L12=202)(L13=219)(L14=236)
(L15=253)(L0〜L7は、上記の値と同じ)と定められ
る。16個の代表レベル(L0〜L15)の区別のために、(N
b=4)とされる。
8ビットの場合でも、実際のダイナミックレンジDRの
値は、200程度に制限されているので、4ビットの場合
の最大歪を8より小とすることができ、また、上述のよ
うに、可逆符号化を行わず、最大のダイナミックレンジ
DRの発生する割合が少ないことを考慮して、ビット数が
より圧縮されたり、最大歪がより小とされる等の変形が
可能である。
1ブロック内のテレビジョン信号が水平方向,垂直方
向の2次元方向並びに時間方向に関する3次元的な相関
を示しているので、定常部では、同一のブロックに含ま
れる画素データのレベルの変化幅が小さい。従って、ブ
ロック内の画素データが共有する最小レベルMINを除去
した後のデータDTIのダイナミックレンジを元の量子化
ビット数より少ない量子化ビット数により量子化して
も、量子化歪は、殆ど生じない。量子化ビット数を少な
くすることにより、データの伝送帯域幅を元のものより
狭くすることができる。
f.変形例 この一実施例では、第9図から明らかなように、ダイ
ナミックレンジを分割してなる各領域の中央値L0,L1,L
2,L3・・・を復号時の値として利用している。この符号
化方法は、量子化歪を小さくできる。
一方、最小レベルMIN及び最大レベルMAXの夫々のレベ
ルを有する画素データが1ブロック内に必ず存在してい
る。従って、誤差が0のコード信号を多くするには、第
10図に示すように、ダイナミックレンジDRを(2m−1)
(但し、mは、量子化ビット数)に分割し、最小レベル
MINを代表最小レベルL0とし、最大レベルMAXを代表最大
レベルL3としても良い。第10図の例は、簡単のため、量
子化ビット数が2ビットの場合を示している。
以上の説明では、インデックスコードDVとダイナミッ
クレンジDRと最小値MINとを送信している。しかし、付
加コードとしてダイナミックレンジDRの代わりに最大値
MAX、量子化ステップまたは最大歪を伝送しても良い。
また、1ブロックのデータをフレームメモリ、ライン
遅延回路、サンプル遅延回路を組み合わせた回路によ
り、同時に取り出すようにしても良い。
〔発明の効果〕
この発明に依れば、ベクトル量子化により、伝送する
データの量は、元のデータに比して充分に減少でき、伝
送帯域を狭くするうことができる。特に、この発明で
は、ベクトル量子化を行う前にダイナミックレンジに適
応した可変長の符号化により、ダイナミックレンジを除
去する正規化の処理とダイナミックレンジに基づくパタ
ーン分類とがされるので、ベクトル量子化の符号化の効
率が極めて高くなると共に、回路規模を従来に比して小
さくできる。ダイナミックレンジに適応した符号化方法
は、輝度レベルの変化幅が小さい定常部では、受信デー
タから元の画素データを略々完全に復元することがで
き、画質の劣化が殆どない利点があり、ベクトル量子化
と組み合わせて好適である。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例のブロック図、第2図は受
信側の構成を示すブロック図、第3図は符号化の処理の
単位であるブロックの説明に用いる略線図、第4図、第
5図及び第6図は夫々ブロック化回路の説明のための略
線図、ブロック化回路の一例のブロック図及び動作説明
のためのタイムチャート、、第7図はダイナミックレン
ジ検出回路のブロック図、第8図は量子化回路の一例の
ブロック図、第9図は可変長符号化の説明のための略線
図、第10図は量子化の他の例の説明のための略線図であ
る。 図面における主要な符号の説明 1:ディジタルビデオ信号の入力端子、2:ブロック化回
路、3:ダイナミックレンジ検出回路、4:ビット数決定回
路、6:量子化回路、7A,7B,7C,7D:ベクトル量子化回路、
8:選択回路、9:フレーム化回路。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディジタル画像信号の2次元ブロック又は
    時間的に連続するNフレームの夫々に属するN個の領域
    からなるブロック内に含まれる複数の画素データの最大
    値及び上記複数の画素データの最小値を求めると共に、
    上記最大値及び上記最小値から上記ブロック毎のダイナ
    ミックレンジを検出する手段と、 上記最小値を上記複数の画素データの値から減算し、最
    小値除去後の入力データを形成する手段と、 上記検出されたダイナミックレンジ内で上記最小値除去
    後の入力データを元の量子化ビット数より少なく、且つ
    上記検出されたダイナミックレンジに応じた数の量子化
    ビット数で符号化し、ビット数がブロック毎に定まるコ
    ード信号を発生する手段と、 上記コード信号の量子化ビット数毎に上記コード信号を
    ベクトル量子化する手段と、 ダイナミックレンジ情報と、上記最大値、上記最小値の
    内の少なくとも、2個の付加コードと上記ベクトル量子
    化で得られたコード信号を伝送する手段と からなることを特徴とする高能率符号化装置。
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