JP2516940Y2 - チェーンテンショナ装置 - Google Patents
チェーンテンショナ装置Info
- Publication number
- JP2516940Y2 JP2516940Y2 JP1989125772U JP12577289U JP2516940Y2 JP 2516940 Y2 JP2516940 Y2 JP 2516940Y2 JP 1989125772 U JP1989125772 U JP 1989125772U JP 12577289 U JP12577289 U JP 12577289U JP 2516940 Y2 JP2516940 Y2 JP 2516940Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil
- plunger
- piston
- chain
- spring
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、チェーン駆動機構に用いられるチェーンテ
ンショナ装置に関する。
ンショナ装置に関する。
（従来の技術） これまで、スプリング油圧併用タイプのテンショナで
は、油圧保持のためチェック弁を使用されるが、使用条
件によりプランジャを前進方向に付勢する油圧が著しく
高くなり、チェーンとテンショナ帯との接触による不快
音を発生するとともに、テンショナ自体の耐久性に問題
を生じていた。
は、油圧保持のためチェック弁を使用されるが、使用条
件によりプランジャを前進方向に付勢する油圧が著しく
高くなり、チェーンとテンショナ帯との接触による不快
音を発生するとともに、テンショナ自体の耐久性に問題
を生じていた。
また、その問題を解決するため、リリーフ機構を設け
たものは、高圧油を排出するためその復帰までにタイム
ロスがあり、使用条件によってはチェーン振動に対する
追従性に欠点を持っていた。
たものは、高圧油を排出するためその復帰までにタイム
ロスがあり、使用条件によってはチェーン振動に対する
追従性に欠点を持っていた。
（考案が解決しようとする問題点） 本考案にかかるチェーンテンショナ装置は上述の問題
を解決するためチェーンの急激な振動に追従できる付勢
手段を設けプランジャに常に適合した油圧を与えるよう
になしたテンショナ装置を提供するものである。
を解決するためチェーンの急激な振動に追従できる付勢
手段を設けプランジャに常に適合した油圧を与えるよう
になしたテンショナ装置を提供するものである。
（問題を解決するための手段） このため本考案は、チェーンテンショナ装置内に、油
室を摺動自在に画成するピストンと、このピストンとボ
ディ底面との間に同ピストンを外方に付勢するスプリン
グとを備え、かつ、同ピストンには、プランジャ側の油
室に作動油を供給する油路とこの油路の逆流を阻止する
チェック弁とを備えるとともに、上記ピストンとプラン
ジャとの間に、同プランジャを進出方向に付勢するスプ
リングを設けた。
室を摺動自在に画成するピストンと、このピストンとボ
ディ底面との間に同ピストンを外方に付勢するスプリン
グとを備え、かつ、同ピストンには、プランジャ側の油
室に作動油を供給する油路とこの油路の逆流を阻止する
チェック弁とを備えるとともに、上記ピストンとプラン
ジャとの間に、同プランジャを進出方向に付勢するスプ
リングを設けた。
（作用） 以上の構成において、プランジャを付勢するスプリン
グは、大きなストローク特性を持たせることにより、チ
ェーンの伸びに追随してチェーンを弛みなく張り渡し、
このとき、チェック弁によって油室容量が確保されてい
ることからプランジャの進出位置が保たれ、また、ピス
トンを付勢するスプリングは、そのばね定数を大きく設
定することにより、チェーン側からプランジャが過大な
力を受けた場合に、油室とピストンを介してプランジャ
の後退を許容し、異常な作用力や騒音の発生を回避す
る。
グは、大きなストローク特性を持たせることにより、チ
ェーンの伸びに追随してチェーンを弛みなく張り渡し、
このとき、チェック弁によって油室容量が確保されてい
ることからプランジャの進出位置が保たれ、また、ピス
トンを付勢するスプリングは、そのばね定数を大きく設
定することにより、チェーン側からプランジャが過大な
力を受けた場合に、油室とピストンを介してプランジャ
の後退を許容し、異常な作用力や騒音の発生を回避す
る。
このように、本考案に係るチェーンテンショナ装置
は、チェーンの伸びと押圧力とに対して要求される異な
る特性を、上記２つのスプリングに対応してそれぞれ個
別に設定することができることから、異常な作用力や騒
音の発生を防止しつつチェーンに適度の張りを与え、か
つ、耐久性を満たすように、その適用機種に応じた最適
な特性を容易に設定することができる。
は、チェーンの伸びと押圧力とに対して要求される異な
る特性を、上記２つのスプリングに対応してそれぞれ個
別に設定することができることから、異常な作用力や騒
音の発生を防止しつつチェーンに適度の張りを与え、か
つ、耐久性を満たすように、その適用機種に応じた最適
な特性を容易に設定することができる。
（実施例） 以下本考案の実施例を図面に基づいて説明する。第１
図は、本考案にかかるチェーンテンショナ装置の使用状
態を示すものであり、チェーン20にテンショナ帯21を摺
動させ該テンショナ装置１により押圧させたものを示し
てある。
図は、本考案にかかるチェーンテンショナ装置の使用状
態を示すものであり、チェーン20にテンショナ帯21を摺
動させ該テンショナ装置１により押圧させたものを示し
てある。
第2,3図は本考案のテンショナ装置の実施例で、第２
図はチェーンが張りプランジャが押し込まれた状態であ
り、第３図はチェーンがたわみプランジャが前進した状
態を示すものである。
図はチェーンが張りプランジャが押し込まれた状態であ
り、第３図はチェーンがたわみプランジャが前進した状
態を示すものである。
第２図に基づいて上述の実施例を説明するとボディ２
にはプランジャの内方に形成される油室である第１油圧
室５、排出油を溜める油溜部である第２油圧室９これら
両油圧室を連絡する油路13,14がピストン７の中に配置
されている。そして、その油路13は油路14より細く絞
り、第１油圧室への油の流入を優先させるようにしてあ
り、第２油圧室は油路13から流入した油が排出路17から
容易に排出されるようになっており第１油圧室より著し
く低圧に保持される。
にはプランジャの内方に形成される油室である第１油圧
室５、排出油を溜める油溜部である第２油圧室９これら
両油圧室を連絡する油路13,14がピストン７の中に配置
されている。そして、その油路13は油路14より細く絞
り、第１油圧室への油の流入を優先させるようにしてあ
り、第２油圧室は油路13から流入した油が排出路17から
容易に排出されるようになっており第１油圧室より著し
く低圧に保持される。
また、ピストン７の摺動が外力によるプランジャ３の
動きと共振しないように、ピストン７後部の油流入路13
と第２油圧室９からボディ２の油排出路17を通る油の流
れによる粘性抵抗を利用する。
動きと共振しないように、ピストン７後部の油流入路13
と第２油圧室９からボディ２の油排出路17を通る油の流
れによる粘性抵抗を利用する。
そして、ボディ２には油路13,14に通じる油の流入口1
6が図の如く設けられている。ボディ２にはプランジャ
３が移動可能にしかも気密に嵌合しており、このプラン
ジャ３の端部がテンショナ帯21を押圧するようになって
いる。
6が図の如く設けられている。ボディ２にはプランジャ
３が移動可能にしかも気密に嵌合しており、このプラン
ジャ３の端部がテンショナ帯21を押圧するようになって
いる。
プランジャ３の内部には該プランジャ３の押圧を付勢
するスプリング４を挿入させていて、該スプリング４は
その一端をプランジャ３の一端で支持し、他端をピスト
ン７で支持している。さらにボディ２にはピストン７が
移動可能にしかも気密に嵌合しており、このピストン７
の上部にはチェック弁11が設けられていて、第１油圧室
５の油圧が油路14より高圧のとき油が流れ出るのを阻止
し、第１油圧室５の油圧が油路14より低圧のとき油が流
入する。第２油圧室９の内部にはピストン７を付勢する
スプリング８を挿入させていて、該スプリング８の一端
をピストン７の一端で支持し他端をボディ２で支持して
いる。
するスプリング４を挿入させていて、該スプリング４は
その一端をプランジャ３の一端で支持し、他端をピスト
ン７で支持している。さらにボディ２にはピストン７が
移動可能にしかも気密に嵌合しており、このピストン７
の上部にはチェック弁11が設けられていて、第１油圧室
５の油圧が油路14より高圧のとき油が流れ出るのを阻止
し、第１油圧室５の油圧が油路14より低圧のとき油が流
入する。第２油圧室９の内部にはピストン７を付勢する
スプリング８を挿入させていて、該スプリング８の一端
をピストン７の一端で支持し他端をボディ２で支持して
いる。
そして、第２図はチェーンが張った状態にあるときを
示すものであり、油の流入口16より供給された油が油路
12から油路13を流入し、第２油圧室９を満し油路17から
排出される。第１油圧室５はプランジャ３が押し込まれ
るため油路14より高圧となり、チェック弁11は閉じ油流
出を阻止するのでピストン７をスプリング８に抗して後
退させ、第１油圧室５の圧力は緩和しチェーンに必要以
上の張力がかからなくなる。この状態を示したものであ
る。
示すものであり、油の流入口16より供給された油が油路
12から油路13を流入し、第２油圧室９を満し油路17から
排出される。第１油圧室５はプランジャ３が押し込まれ
るため油路14より高圧となり、チェック弁11は閉じ油流
出を阻止するのでピストン７をスプリング８に抗して後
退させ、第１油圧室５の圧力は緩和しチェーンに必要以
上の張力がかからなくなる。この状態を示したものであ
る。
第３図はチェーンがたわんだ状態にあるときを示すも
のであり、プランジャ３は上の方向に前進し、第１油圧
室の油圧が低くなる。するとスプリング８に付勢された
ピストン７が上の方向に前進するとともに、油の流入口
16より供給された油が油路12から油路14を流入しチェッ
ク弁11の油路18を通って第１油圧室に流入する。その状
態を示したものである。
のであり、プランジャ３は上の方向に前進し、第１油圧
室の油圧が低くなる。するとスプリング８に付勢された
ピストン７が上の方向に前進するとともに、油の流入口
16より供給された油が油路12から油路14を流入しチェッ
ク弁11の油路18を通って第１油圧室に流入する。その状
態を示したものである。
（考案の効果） 以上のように、本考案のテンショナ装置はスプリング
と油圧を併用し、プランジャが常に適当な後退量をもつ
ため、異常に大きな力でチェーンを押すということがな
くなり、チェーンに一定のテンションを与えることがで
きテンショナ装置自体の耐久性を向上させ、チェーンと
テンショナ帯との接触による騒音の発生を防ぐことがで
きるものである。
と油圧を併用し、プランジャが常に適当な後退量をもつ
ため、異常に大きな力でチェーンを押すということがな
くなり、チェーンに一定のテンションを与えることがで
きテンショナ装置自体の耐久性を向上させ、チェーンと
テンショナ帯との接触による騒音の発生を防ぐことがで
きるものである。
また、従来のものに比べプランジャ油圧室の油圧上昇
となっても、高圧油を排出することなく油圧を調整する
ので追従性が良くなり、騒音の発生を防ぐことができる
利点がある。
となっても、高圧油を排出することなく油圧を調整する
ので追従性が良くなり、騒音の発生を防ぐことができる
利点がある。
また、チェーンの伸びと押圧力とに対して要求される
異なる特性を、２つのスプリングに対応してそれぞれ個
別に設定することができることから、異常な作用力や騒
音の発生を防止しつつチェーンに適度の張りを与え、か
つ、耐久性を満たすように、その適用機種に応じた最適
な特性を容易に設定することができるという作用効果を
奏する。
異なる特性を、２つのスプリングに対応してそれぞれ個
別に設定することができることから、異常な作用力や騒
音の発生を防止しつつチェーンに適度の張りを与え、か
つ、耐久性を満たすように、その適用機種に応じた最適
な特性を容易に設定することができるという作用効果を
奏する。
第１図は本考案にかかるチェーンテンショナ装置の実施
例を示す断面図、第２図は第１図の拡大図であってチェ
ーンの張った場合の状態を示す断面図、第３図は第１図
の拡大図であってチェーンのたわんだ場合の状態を示す
断面図である。第４図は従来例の断面図である。 １……テンショナ装置、２……ボディ ３……プランジャ、４……スプリング ５……第１油圧室（油室）、７……ピストン ８……スプリング、９……第２油圧室（油溜部） 11……チェック弁、12……油路 13……油路、14……油路 16……流入路、17……排出路 18……油路、20……チェーン 21……テンショナ帯
例を示す断面図、第２図は第１図の拡大図であってチェ
ーンの張った場合の状態を示す断面図、第３図は第１図
の拡大図であってチェーンのたわんだ場合の状態を示す
断面図である。第４図は従来例の断面図である。 １……テンショナ装置、２……ボディ ３……プランジャ、４……スプリング ５……第１油圧室（油室）、７……ピストン ８……スプリング、９……第２油圧室（油溜部） 11……チェック弁、12……油路 13……油路、14……油路 16……流入路、17……排出路 18……油路、20……チェーン 21……テンショナ帯
Claims (1)
- 【請求項１】有底筒状をなすボディ内に、進退自在に摺
動するプランジャと、このプランジャの内方に形成され
る油室とを備えてなるチェーンテンショナ装置におい
て、前記チェーンテンショナ装置内には、上記油室を摺
動自在に画成するピストンと、このピストンとボディ底
面との間に同ピストンを外方に付勢するスプリングとを
備え、かつ、同ピストンには、プランジャ側の油室に作
動油を供給する油路とこの油路の逆流を阻止するチェッ
ク弁とを備えるとともに、上記ピストンとプランジャと
の間に、同プランジャを進出方向に付勢するスプリング
を設けたことを特徴とするチェーンテンショナ装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1989125772U JP2516940Y2 (ja) | 1989-10-27 | 1989-10-27 | チェーンテンショナ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1989125772U JP2516940Y2 (ja) | 1989-10-27 | 1989-10-27 | チェーンテンショナ装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0367741U JPH0367741U (ja) | 1991-07-02 |
| JP2516940Y2 true JP2516940Y2 (ja) | 1996-11-13 |
Family
ID=31673625
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1989125772U Expired - Fee Related JP2516940Y2 (ja) | 1989-10-27 | 1989-10-27 | チェーンテンショナ装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2516940Y2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20140123962A (ko) * | 2012-02-06 | 2014-10-23 | 보르그워너 인코퍼레이티드 | 가변 유동 유압 체인 텐셔너 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6767655B2 (ja) * | 2016-09-07 | 2020-10-14 | 株式会社椿本チエイン | テンショナ |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS506621B2 (ja) * | 1972-06-14 | 1975-03-15 |
-
1989
- 1989-10-27 JP JP1989125772U patent/JP2516940Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20140123962A (ko) * | 2012-02-06 | 2014-10-23 | 보르그워너 인코퍼레이티드 | 가변 유동 유압 체인 텐셔너 |
| KR102038316B1 (ko) | 2012-02-06 | 2019-11-26 | 보르그워너 인코퍼레이티드 | 가변 유동 유압 체인 텐셔너 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0367741U (ja) | 1991-07-02 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |