JP2516544B2 - 多翼送風機 - Google Patents
多翼送風機Info
- Publication number
- JP2516544B2 JP2516544B2 JP5051285A JP5128593A JP2516544B2 JP 2516544 B2 JP2516544 B2 JP 2516544B2 JP 5051285 A JP5051285 A JP 5051285A JP 5128593 A JP5128593 A JP 5128593A JP 2516544 B2 JP2516544 B2 JP 2516544B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- blade
- impeller
- shape
- blower
- blades
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、空調機器等に使用され
る多翼送風機に関するものである。
る多翼送風機に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】多翼送風機は多くの空調機器に搭載され
使用されているが、従来のそれは、図５に示すように、
周囲に切り込みを付けた円盤状の主板２と環状の側板３
に、展開形状が長方形の板を湾曲させた羽根４の多数を
取付けて形成した羽根車１を、吸込口６及び吹出口７を
設けると共にスクロール部分と吹き出し部分とを分離す
るノーズ８を設けたスクロール状のケーシング５に内装
して構成されている。
使用されているが、従来のそれは、図５に示すように、
周囲に切り込みを付けた円盤状の主板２と環状の側板３
に、展開形状が長方形の板を湾曲させた羽根４の多数を
取付けて形成した羽根車１を、吸込口６及び吹出口７を
設けると共にスクロール部分と吹き出し部分とを分離す
るノーズ８を設けたスクロール状のケーシング５に内装
して構成されている。
【０００３】而して、近年、多翼送風機に対して送風性
能及び騒音性能向上の要求が高まってきており、それに
対応する手段の一つとして、図６に示すように、ケーシ
ング５のノーズ８と羽根車１との間隙９を狭くすれば、
多翼送風機が安定して運転できる圧力限界が高まり、送
風性能が向上することが知られている。
能及び騒音性能向上の要求が高まってきており、それに
対応する手段の一つとして、図６に示すように、ケーシ
ング５のノーズ８と羽根車１との間隙９を狭くすれば、
多翼送風機が安定して運転できる圧力限界が高まり、送
風性能が向上することが知られている。
【０００４】然し乍ら、羽根４の長さ方向端面部とノー
ズ８が平行なため、間隙９を狭くすることにより、羽根
４がノーズ８を通過する際に、−挙に空気の流れが変化
して急激な圧力変化が起こり、そのため、図７に示すよ
うに、羽根枚数と羽根車回転数の積で表されるピーク音
が発生し、騒音性能が悪化するという問題点がある。
ズ８が平行なため、間隙９を狭くすることにより、羽根
４がノーズ８を通過する際に、−挙に空気の流れが変化
して急激な圧力変化が起こり、そのため、図７に示すよ
うに、羽根枚数と羽根車回転数の積で表されるピーク音
が発生し、騒音性能が悪化するという問題点がある。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な従来技術に鑑み、騒音を低下させると共に、圧力限界
を高めることにより、送風性能の良好な多翼送風機を提
供することを、その課題とするものである。
な従来技術に鑑み、騒音を低下させると共に、圧力限界
を高めることにより、送風性能の良好な多翼送風機を提
供することを、その課題とするものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
することを目的としてなされてもので、その構成は、円
盤状の主板と該主板の両側又は片側に配した側板との間
に、それらの外周に沿って多数の羽根を架設して取付け
た羽根車をスクロール状のケーシングに内装して構成し
た多翼送風機において、前記主板と側板における羽根の
取付位置を位相差を付けて形成すると共に、前記羽根車
の両側から空気を吸い込む型のものでは展開形状を浅い
Ｖ字形又は逆Ｖ字形に形成した羽根を、羽根車の片側か
ら吸い込む型のものでは展開形状をＶ字形の右半形又は
左半形に形成した羽根を、位相差を付けた前記取付位置
に取付けたことを特徴とするものである。
することを目的としてなされてもので、その構成は、円
盤状の主板と該主板の両側又は片側に配した側板との間
に、それらの外周に沿って多数の羽根を架設して取付け
た羽根車をスクロール状のケーシングに内装して構成し
た多翼送風機において、前記主板と側板における羽根の
取付位置を位相差を付けて形成すると共に、前記羽根車
の両側から空気を吸い込む型のものでは展開形状を浅い
Ｖ字形又は逆Ｖ字形に形成した羽根を、羽根車の片側か
ら吸い込む型のものでは展開形状をＶ字形の右半形又は
左半形に形成した羽根を、位相差を付けた前記取付位置
に取付けたことを特徴とするものである。
【０００７】即ち、本発明は、従来の長方形の展開形状
を持った部材を湾曲させて製作していた羽根４に代え
て、羽根車の両側から空気を吸い込む型のものは展開形
状が浅いＶ字形又は逆Ｖ字形の羽根を用い、羽根車の片
側から空気を吸い込む型のものは前記Ｖ字形の右半形又
は左半形の羽根を用い、主板と側板の間で羽根の取付位
置に位相差を付けて羽根車を構成することにより、吹出
口方向から見た場合の羽根の長さ方向の端面部とノーズ
が或る角度を持って交わるようにし、羽根車の回転時に
おいては、ノーズ部分と羽根車の間隙で起こる圧力変動
が羽根に対して徐々に変化し、前記のピーク音の発生を
抑えるようにしたものである。尚、羽根のＶ字形の角度
は３〜１５度が好ましい。
を持った部材を湾曲させて製作していた羽根４に代え
て、羽根車の両側から空気を吸い込む型のものは展開形
状が浅いＶ字形又は逆Ｖ字形の羽根を用い、羽根車の片
側から空気を吸い込む型のものは前記Ｖ字形の右半形又
は左半形の羽根を用い、主板と側板の間で羽根の取付位
置に位相差を付けて羽根車を構成することにより、吹出
口方向から見た場合の羽根の長さ方向の端面部とノーズ
が或る角度を持って交わるようにし、羽根車の回転時に
おいては、ノーズ部分と羽根車の間隙で起こる圧力変動
が羽根に対して徐々に変化し、前記のピーク音の発生を
抑えるようにしたものである。尚、羽根のＶ字形の角度
は３〜１５度が好ましい。
【０００８】
【実施例】次に本発明の実施例を図により説明する。図
１は本発明多翼送風機の一例の斜視図、図２は同じく別
例の斜視図、図３は図１の送風機の空気の流れ状態を示
す斜視図、図４は本発明送風機の騒音の解析例を示す図
表である。尚、符号は羽根を除き、図５の従来の送風機
と同一部分は同一にした。
１は本発明多翼送風機の一例の斜視図、図２は同じく別
例の斜視図、図３は図１の送風機の空気の流れ状態を示
す斜視図、図４は本発明送風機の騒音の解析例を示す図
表である。尚、符号は羽根を除き、図５の従来の送風機
と同一部分は同一にした。
【０００９】図において、１は、展開形状が浅い角度θ
を有するＶ字形で、その斜辺に平行に湾曲させて製作し
た羽根４ａを円盤状の主板２及び環状の側板３に取付け
て形成した羽根車、５は吸込口６，吹出口７及びノーズ
８を設けたスクロール状のケーシングで、前記羽根車１
を内装してあり、また、Ｍは羽根車１を駆動する電動機
であって、以上により本発明の多翼送風機の一例を構成
する。尚、Ｖ字形の持つ角度θは３〜１５度が好まし
い。
を有するＶ字形で、その斜辺に平行に湾曲させて製作し
た羽根４ａを円盤状の主板２及び環状の側板３に取付け
て形成した羽根車、５は吸込口６，吹出口７及びノーズ
８を設けたスクロール状のケーシングで、前記羽根車１
を内装してあり、また、Ｍは羽根車１を駆動する電動機
であって、以上により本発明の多翼送風機の一例を構成
する。尚、Ｖ字形の持つ角度θは３〜１５度が好まし
い。
【００１０】上記送風機において、電動機Ｍを駆動して
羽根車１が回転し始めると、空気は吸込口６から流入
し、羽根４ａ間を通過してケーシングに沿って流れ、吹
出口７から流出する。この時、ノーズ８においては、空
気の流れ方向が大きく変化しており、圧力変動が矢印１
０のように生じているが、ノーズ８においては、側板３
より主板２方向に向って滑らかに圧力変動が起きている
ため、羽根枚数と回転数の積によって表現されるピーク
音の発生は、図４に示すように、従来例の図７に示すも
のに比べ、著しく低減している。従って、従来の多翼送
風機よりも間隙９を狭く設定することができ、送風機の
圧力限界を高めることができるのである。
羽根車１が回転し始めると、空気は吸込口６から流入
し、羽根４ａ間を通過してケーシングに沿って流れ、吹
出口７から流出する。この時、ノーズ８においては、空
気の流れ方向が大きく変化しており、圧力変動が矢印１
０のように生じているが、ノーズ８においては、側板３
より主板２方向に向って滑らかに圧力変動が起きている
ため、羽根枚数と回転数の積によって表現されるピーク
音の発生は、図４に示すように、従来例の図７に示すも
のに比べ、著しく低減している。従って、従来の多翼送
風機よりも間隙９を狭く設定することができ、送風機の
圧力限界を高めることができるのである。
【００１１】また、展開形状が逆Ｖ字形の羽根４ｂを使
用した場合は、主板２から側板３方向に向けて滑らかに
圧力変動が起こり、上記と同様の効果を得ることができ
る。
用した場合は、主板２から側板３方向に向けて滑らかに
圧力変動が起こり、上記と同様の効果を得ることができ
る。
【００１２】尚、上記実施例においては、展開形状がＶ
字形又は逆Ｖ字形の羽根を使用する両側吸込型の送風機
の例について述べたが、片側吸込型の送風機に使用する
羽根はＶ字形の右半形又は左半形に形成するものとす
る。
字形又は逆Ｖ字形の羽根を使用する両側吸込型の送風機
の例について述べたが、片側吸込型の送風機に使用する
羽根はＶ字形の右半形又は左半形に形成するものとす
る。
【００１３】
【発明の効果】本発明は上述のとおりであって、羽根の
展開形状を浅いＶ字形又は逆Ｖ字形に、羽根車の片側か
ら吸い込む型のものの羽根の展開形状をＶ字形の右半形
又は左半形に形成したから、ノーズ部分の圧力変動が滑
らかに生じるため、従来の展開形状が長方形の羽根を使
用した多翼送風機に比べて、低騒音化と圧力限界の上昇
が可能となり、送風機の送風性の向上に極めて有効であ
る。
展開形状を浅いＶ字形又は逆Ｖ字形に、羽根車の片側か
ら吸い込む型のものの羽根の展開形状をＶ字形の右半形
又は左半形に形成したから、ノーズ部分の圧力変動が滑
らかに生じるため、従来の展開形状が長方形の羽根を使
用した多翼送風機に比べて、低騒音化と圧力限界の上昇
が可能となり、送風機の送風性の向上に極めて有効であ
る。
【図１】本発明多翼送風機の一例の斜視図。
【図２】同じく別例の斜視図。
【図３】図１の送風機の空気の流れ状態を示す斜視図。
【図４】本発明多翼送風機の騒音の解析例を示す図表。
【図５】従来の多翼送風機の一例の斜視図。
【図６】図５の送風機の吸い込み側から見たノーズ部分
の空気の流れを示す模式図。
の空気の流れを示す模式図。
【図７】従来の多翼送風機から生じる騒音の解析例を示
す図表。
す図表。
１ 羽根車 ２ 主板 ３ 側板 ４ 羽根 ５ スクロール状ケーシング ６ 吸込口 ７ 吹出口 ８ ノーズ ９ ノーズと羽根車との間隙 １０ 矢印 Ｍ 電動機
Claims (1)
- 【請求項１】 円盤状の主板と該主板の両側又は片側に
配した側板との間に、それらの外周に沿って多数の羽根
を架設して取付けた羽根車をスクロール状のケーシング
に内装して構成した多翼送風機において、前記主板と側
板における羽根の取付位置を位相差を付けて形成すると
共に、前記羽根車の両側から空気を吸い込む型のもので
は展開形状を浅いＶ字形又は逆Ｖ字形に形成した羽根
を、羽根車の片側から吸い込む型のものでは展開形状を
Ｖ字形の右半形又は左半形に形成した羽根を、位相差を
付けた前記取付位置に取付けたことを特徴とする多翼送
風機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5051285A JP2516544B2 (ja) | 1993-02-18 | 1993-02-18 | 多翼送風機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5051285A JP2516544B2 (ja) | 1993-02-18 | 1993-02-18 | 多翼送風機 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06241196A JPH06241196A (ja) | 1994-08-30 |
| JP2516544B2 true JP2516544B2 (ja) | 1996-07-24 |
Family
ID=12882667
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5051285A Expired - Lifetime JP2516544B2 (ja) | 1993-02-18 | 1993-02-18 | 多翼送風機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2516544B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS51163102U (ja) * | 1975-06-20 | 1976-12-25 |
-
1993
- 1993-02-18 JP JP5051285A patent/JP2516544B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06241196A (ja) | 1994-08-30 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
| S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117 |
|
| S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
| S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
| R360 | Written notification for declining of transfer of rights |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360 |
|
| R370 | Written measure of declining of transfer procedure |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370 |