JP2515549Y2 - 耐水接着剤だけで取付ける浴場用木タイル - Google Patents

耐水接着剤だけで取付ける浴場用木タイル

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JP2515549Y2
JP2515549Y2 JP1993003178U JP317893U JP2515549Y2 JP 2515549 Y2 JP2515549 Y2 JP 2515549Y2 JP 1993003178 U JP1993003178 U JP 1993003178U JP 317893 U JP317893 U JP 317893U JP 2515549 Y2 JP2515549 Y2 JP 2515549Y2
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利幸 田島
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田島産業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、浴場の浴槽、洗い場等
の表面に貼付ける耐水接着剤だけで取付ける浴場用木タ
イルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の浴場の浴槽、洗い場等
は、適当厚さに製材した板厚が厚い多数の一枚板を並列
し、接着剤により接着したり釘打ち固定し、あるいは、
浴槽、洗い場等の下地上に多数の陶器タイルを耐水接着
剤により貼付けて構成している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記従来の前者の板厚
が厚い多数の一枚板を固定するものは、
【0004】(1) 自然の木には至るところに節や傷
があり、その木から板厚が厚くて長い板を製材しなけれ
ばならないから、製材の歩留りが悪くて価格が高い。
【0005】(2) 板の表面が平滑であるから、滑る
おそれがある。
【0006】(3) 水が板の木口より板内に浸透して
板が傷み易くなるから、数年使用すると板が傷ついて表
面が非衛生的となり、水漏れ、かび等に対する手入れが
大変である。
【0007】(4) 水による板の傷みが早くて耐久
力、使用年数が短かい。
【0008】(5) 板の取換えが大変である。
【0009】(6) 大きな浴槽、洗い場等は、板の運
搬、取扱いおよび取付けが大変である点である。
【0010】上記従来の後者の陶器タイルを貼付けるも
のは、
【0011】(1) 陶器タイルが高価である。
【0012】(2) 陶器タイルが重くて取扱い難い。
【0013】(3) 輸送コストが高い。
【0014】(4) 陶器タイルの裏面は平坦で接着力
に確実性を欠く点である。
【0015】
【課題を解決するための手段】(イ) 自然の木には至
るところに節や傷がある。
【0016】(ロ) 木の板は木材繊維方向には伸縮が
無いけれども、その木材繊維方向と直角の幅方向には板
幅の一割弱の伸縮がある。
【0017】(ハ) 板に水が浸透したり、板が乾燥し
た場合の板の伸縮力は、ほぼ板の厚さに比例する。
【0018】(ニ) 一般的に、板の厚さが厚い製品が
良いと思われるけれども、浴場に使用する積層の木板体
においては逆である。
【0019】(ホ) 3枚の板をそれらの木材繊維方向
が交互に縦横になるクロス式に重ね合せ耐水接着剤によ
り接着して3層の積層の木板体を形成し、該積層の木板
体を浴場に使用する場合に、その積層の木板体の板が1
0mm以上の厚さの厚板であると、上板は下部の接着部
分が固定していて上部だけが伸縮し、中間板は上下の接
着部分が固定し中間部だけが伸縮して丸く膨らみ、下板
は上部の接着部分が固定していて下部だけが伸縮する。
【0020】(ヘ) 上記積層の木板体の板が3mm〜
5mmの薄板であると、その薄板も上記厚板と同様な伸
縮作用はするけれども、板の厚さが薄いために板の伸縮
力は弱くなる。
【0021】(ト) 板、特に浴場用の板を長持ちさせ
るためには、上記のように数枚の板をクロス式に重ね合
せ耐水接着剤により接着して積層の木板体になすことは
勿論のこと、板の木口からの板内への水の浸透が板を最
も早く傷めるので、その板の木口を塞ぐことが必要であ
る。
【0022】(チ) 従つて、板が3mm〜5mmの厚
さの薄板で形成した積層の木板体の木口に縁枠を耐水接
着剤により接着してその木口を縁枠により塞ぐと、該積
層の木板体を浴場に使用しても、積層の木板体の数枚の
板の木材繊維方向の違い、板間の耐水接着剤の接着力,
および積層の木板体内へのその板の木口からの水の浸透
防止により、板の伸縮が防止されゼロ近くになつて積層
の木板体は安定する。
【0023】(リ) すなわち、板にはその木口よりの
水の浸透が早く、また、板の変色も板の木口部より始ま
るから、浴場に使用する板においては、板の木口止めに
よつて板の耐久力を数倍増大させることができる。
【0024】(ヌ) また、積層の木板体の薄板は、薄
い方が良いけれども、耐久性および実用性からは、5m
m程の厚さのものが最適である。
【0025】本考案は、上記の木の状態を考慮に入れ、
木材を有効に使用して安価に作製し得る上に、板内への
水の浸透を止め、板の伸縮および変色を防止して耐久力
を増大し、且つ、取扱い易くて外観は良好な耐水接着剤
だけで取付ける浴場用木タイルを提供することを目的と
する。
【0026】すなわち、5mm程の厚さの数枚の薄長板
を幅方向に並列し耐水接着剤により接着して継ぎ合せ薄
板体(1)を形成し、数枚の上記継ぎ合せ薄板体(1)
をそれらの木材繊維方向が交互に縦横になるクロス式に
重ね合せ耐水接着剤により接着して積層の木タイル本体
(2)を形成し、その積層の木タイル本体(2)の外周
に縁枠(4)を耐水接着剤により接着し、該縁枠(4)
の上端外縁部を面取りして耐水接着剤だけで取付ける浴
場用木タイル(a)を構成し、木材を有効に使用して安
価に作製し得る上に、板内への水の浸透をとめ、板の伸
縮および変色を防止して耐久力を増大し、且つ、取扱い
易くて外観は良好にする目的を、5mm程の厚さの数枚
の継ぎ合せ薄板体をクロス式に重ね合せ耐水接着剤によ
り接着して成る積層の木タイル本体の外周に縁枠を耐水
接着剤により接着し、該縁枠の上端外縁部を面取りして
木タイルを構成し、浴場の浴槽、洗い場等の下地上に耐
水接着剤を塗り、順次上記木タイルを並べて貼付けてゆ
くことにより実現した。
【0027】
【実施例】図面は、本考案の一実施例を示し、その構成
を図面について説明すれば、(a)は耐水接着剤だけで
取付ける浴場用木タイルを示し、(1)は木タイル
(a)の継ぎ合せ薄板体(以下これを単に薄板体と言
う。)で、木、例えばひば材で5mmの厚さに作製した
無垢の数枚の薄長板を図1に示すように幅方向に並列し
耐水接着剤により接着して29cm角の正方形に形成す
る。
【0028】そして、図4に示すように数枚の薄板体
(1)をそれらの木材繊維方向が交互に縦横になるクロ
ス式に重ね合せて耐水接着剤により接着し数層で正方形
の積層の木タイル本体(2)を形成し、その積層の木タ
イル本体(2)の裏面に井桁状の接着剤充填溝(3)を
設け、外周に例えば5mmの厚さに作製した縁枠(4)
を耐水接着剤により接着し、該縁枠(4)の上端外縁部
を図3に示すように面取りして木タイル(a)を構成す
る。
【0029】(b)はコンクリートにより作製した浴槽
本体、(5)は浴槽本体(b)と木タイル(a)の間、
隣接する木タイル(a),(a)の間の間隙内、および
木タイル(a)の接着剤充填溝(3)内に充填する変成
シリコン系の弾性型耐水接着剤である。
【0030】(c)は浴槽本体(b)の周壁上の積層の
笠木で、木タイル(a)と同様に構成して細長く作製す
る。
【0031】その木タイル(a)の浴槽への施工法を説
明する。図7および図8に示すように浴槽本体(b)の
内面に耐水接着剤(5)を塗り、一方、木タイル(a)
の接着剤充填溝(3)内に耐水接着剤(5)を充填し
て、順次、木タイル(a)を浴槽本体(b)の耐水接着
剤(5)上に適宜の隙間を形成し並置して押付けてゆ
く。
【0032】その後、木タイル(a),(a)間の隙間
内に耐水接着剤(5)を充填して浴槽本体(b)の内面
全体に木タイル(a)を貼付けると、その木タイル
(a)は、浴槽本体(b)の内面上の耐水接着剤
(5),木タイル(a)の接着剤充填溝(3)内の耐水
接着剤(5)および木タイル(a),(a)間の隙間内
の耐水接着剤(5)によつて浴槽本体(b)に貼付けら
れる。
【0033】その際、木タイル(a),(a)間に隙間
を形成することなく、木タイル(a),(a)を接触さ
せ上記と同様に操作して貼付けてもよい。
【0034】浴槽本体(b)の周壁上に笠木(c)を貼
付けて木タイル貼り浴槽を構成する。
【0035】なお、笠木は、上記の薄長板を貼合せた積
層の笠木(c)に代え、一枚板の無垢板を用いてもよ
い。
【0036】浴場の洗い場等にも、その下地上に木タイ
ル(a)を上記と同様にして耐水接着剤により貼付ける
ことができる。
【0037】本考案の耐水接着剤だけで取付ける浴場用
木タイルは、下記のような利点がある。
【0038】(1) 木タイルを構成する5mm程の厚
さの薄長板および縁枠は、木の板の節や傷の間で切取る
ことができるので、歩留りが良くて価格も安くなる。
【0039】(2) 5mm程の厚さの数枚の薄長板を
幅方向に並列し耐水接着剤により接着して薄板体を形成
し、数枚の上記薄板体をクロス式に重ね合せ耐水接着剤
により接着して積層の木タイル本体を形成し、その積層
の木タイル本体の外周に縁枠を耐水接着剤により接着
し、該縁枠の上端外縁部を面取りして構成する。従つ
て、
【0040】(イ) 工場で多量生産できる。
【0041】(ロ) 薄板体が5mm程の厚さであるか
ら、表面の薄板体は、水を吸収して伸びたり、また、乾
いて縮む伸縮力が弱く、且つ、数枚の薄板体は、それら
のクロス式の重ね合せによる板の木材繊維方向の違い,
および耐水接着剤による接着力で板相互の上記伸び縮み
が止められる上に、耐水接着剤による縁枠の取付けによ
り、その縁枠および耐水接着剤で薄板体の木口を塞ぎ、
薄板体内へのその木口からの水の浸透が防止されて木タ
イルの伸び縮みは殆んど無くなる。
【0042】(3) 木タイルの表面に当る浴槽内の湯
は、木タイルの表面の薄板体および縁枠内に浸透して
も、薄板体間,および薄板体と縁枠の間の耐水接着剤の
層により浸透を阻止され、湯は表面の薄板体と縁枠だけ
に浸透して木タイルの芯部には浸透しない。従つて、
【0043】(イ) 木タイルの変形が無い。
【0044】(ロ) 排湯後の乾きが早い。
【0045】(ハ) 木タイルは変色したり、腐ること
がなくて耐久力が大である。
【0046】(ニ) 浴場使用後の手入れもタオルで拭
くだけでよくて手間が掛らない。
【0047】(4) 木タイルの縁枠の上端外縁部を面
取りしたから、多数の木タイルを並設したとき、隣接す
る木タイルの間にそれらの木タイルの面取りによつて目
地凹溝が形成され、その凹溝が滑り止めになり、安心し
て歩行することができて安全上有益である。
【0048】(5) 木タイルを貼付けて表面を構成す
るから、軽くて取扱い易い上に、運送および取付けが簡
単で、コストが安い。
【0049】(6) 木タイルを耐水接着剤で貼付ける
だけであるから、作業性が良い。
【0050】(7) 無機質化粧板、天然石材、人造大
理石、大型陶器タイル、装飾硝子、木質床上にも貼付け
ることができて実用上有益である。
【0051】(8) 浴槽、洗い場等の広範囲にわたつ
て使用できる。
【0052】(9) 改装工事にも使用できて汎用性が
大である。
【0053】(10) 木製であるため、見た目が綺麗
で、温たかい。
【0054】(11) 万一の取替えも、木タイルと耐
水接着剤で簡単に修理ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る耐水接着剤だけで取付
ける浴場用木タイルの平面図である。
【図2】同上裏面図である。
【図3】同上一部の拡大正断面図である。
【図4】同上浴場用木タイルの斜面図で、一部を切欠し
て示す。
【図5】同上分解斜面図である。
【図6】同上木タイルを貼付けた浴槽の平面図である。
【図7】同上浴槽の一部の拡大斜面図である。
【図8】同上浴槽の一部の拡大正断面図である。
【符号の説明】 a 耐水接着剤だけで取付ける浴場用木タイル b 浴槽本体 c 笠木 1 継ぎ合せ薄板体 2 積層の木タイル本体 3 接着剤充填溝 4 縁枠 5 耐水接着剤

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 5mm程の厚さの数枚の薄長板を幅方向
    に並列し耐水接着剤により接着して継ぎ合せ薄板体を形
    成し、数枚の上記継ぎ合せ薄板体をそれらの木材繊維方
    向が交互に縦横になるクロス式に重ね合せ耐水接着剤に
    より接着して積層の木タイル本体を形成し、その積層の
    木タイル本体の外周に縁枠を耐水接着剤により接着し、
    該縁枠の上端外縁部を面取りしてなる耐水接着剤だけで
    取付ける浴場用木タイル。
JP1993003178U 1993-01-11 1993-01-11 耐水接着剤だけで取付ける浴場用木タイル Expired - Lifetime JP2515549Y2 (ja)

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JPS5063728A (ja) * 1973-10-09 1975-05-30
JPS5980011U (ja) * 1982-11-22 1984-05-30 倉真木材株式会社 フロ−リングブロツク
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