JPS5853893Y2

JPS5853893Y2 - 曲面用タイル

Info

Publication number: JPS5853893Y2
Application number: JP1979084462U
Authority: JP
Inventors: 進寺下
Original assignee: 積水ハウス株式会社
Priority date: 1979-06-19
Filing date: 1979-06-19
Publication date: 1983-12-07
Also published as: JPS561937U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は主に浴室ユニットの内壁面に浴室用ナイルを貼
付するに際し、大隅部のタイル貼りを特殊役物タイルを
用いず、通常のタイルを用いて処理する曲面用タイルに
関する。

現在、建築物の工業生産化が意図され、各種の部品部材
のユニット化が進められている。

浴室部の工業化もその一つであり、浴室ユニットも各尋
問メーカーによって各種商品が開発され市場に流通して
いる。

これら浴室ユニットは、浴槽と床、壁体、天井等が一体
的に連設された大規模なもの、あるいは浴槽と床が一体
的に連設され他の構成部材は接合して構築するもの等種
々のものがある。

このような浴室ユニットは一般に塩ビ等の樹脂板によっ
て成形されているが、樹脂板は鋼板と合体したもの、あ
るいは鋼板を心材としてその上に樹脂材を被覆したもの
等が用いられている。

従って、スリット部分やボルト、ビス孔部分から水分が
浸入して樹脂板の裏面に結露等を生じ、その結果、鋼板
が錆びて樹脂板の表面にその錆が露出して変色したり、
鋼板が腐敗したり、剥離したりする虞れがあった。

そこで、この樹脂材製の浴室ユニット（壁体、床、天井
、場合によっては浴槽等）の表面にタイルを貼ることに
着目した。

タイルを貼ることによって、樹脂板の厚みを増し、水の
浸入を防止し、断熱効果と耐久性、装飾性を高めた。

ところが、浴室ユニットには湾曲状の大隅部が多い。

この大隅部の湾曲面に貼るタイルとしては特殊役物タイ
ルしかないが、この特殊役物タイルは大隅部の湾曲状態
に応じた曲面を有するものを特注しなければならず、し
かも湾曲率は多様である。

量産に適しないし価格的にも非常に高い欠点があった。

また、装飾、外観面から平面部のタイルと同じもの（色
模様等）であることを要する場合、特殊役物タイルでは
間に合わない。

そこで本考案は、大隅部のタイル貼りを特殊役物タイル
を用いず、通常のタイルを用いて処理する曲面用タイル
を提供した。

この曲面用タイルは浴室ユニット以外の大隅部、出隅部
のタイル貼りにも応用できる。

以下本考案を図面に示す実施例に基いて説明する。

まず曲面用タイル１は、接着層４上に複数個のタイル片
２ａ、２ｂ・・・・・・が並設されており、この複数個
のタイル片２ａ、２ｂ・・・・・・が隣接するタ
イル片間に隙間３ａ、３ｂ・・・・・・を有し、しかも
、少なくとも一部のタイル片において、隣接するタイル
片の幅が異なるように形成したものである。

接着層４下には離型紙５を貼付している。

図面では５枚のタイル片２ａ、２ｂ・・・・・・
が並設されているが、この枚数に限らない。

このタイル片２ａ、２ｂ・・・・・・の幅は、湾
曲面６の曲率に応じて適当に設定するが、曲率が大きい
場合は、その部分に位置するタイル片の幅を狭くする。

つまり、このタイル片２ａ、２ｂ・・・・・・の幅によ
って、曲面用タイル１の曲り具合を調整するのである。

また、隙間３ａ、３ｂ・・・・・・も湾曲面６の
曲率に応じて適当に設定すればよく、曲率が大きければ
、隙間３ａ、３ｂ・・・・・・も大きくとってお
けは゛よい。

このようにすると、タイル片２ａ、２ｂ・・・・・・と
、隙間３ａ、３ｂ・・・・・・との相互作用によって、
湾曲面６に対応する曲面用タイル１の曲り具合をより密
接に調整することができるものである。

さらに具体的に説明すると、第４図に示すように、大隅
部の湾曲面１０において、ａ部分とｂ部分との曲率が異
なる変形曲面の場合等には、その曲率に応じて、変形曲
面用タイル１の各タイル片２ａ、２ｂ・・・・・
・の幅をかえ、且つ各隙間３ａ、３ｂ・・・・・
・の幅もかえておくことができ、どのような変形湾曲面
にでも容易に適応することができるのである。

このようになる曲面用タイル１は、第２図に示すように
、３枚あるいはそれ以上の複数枚に連設していてもよい
。

また、タイルの材質は陶製の他、ガラス、セメント、石
、樹脂、金属、木、これらの合板等も考えられる。

接着層４上にタイル片を並設しているから、各タイル片
２ａ、２ｂ・・・・・・は一定の隙間３ａ、
３ｂのまま保持され、貼着施工作業を確実容易におこ
なうことか゛で゛きる。

次にこの曲面用タイル１を用いたタイル貼り工法につい
て説明する。

壁、天井、床等の平面部１１に順次平面状タイル１２を
貼着し、この平面状タイルと連続して、大隅部の湾曲面
６には曲面用タイル１を貼着し、浴室ユニット等の内部
面にタイルを貼るもので゛ある。

曲面用タイル１として平面状タイル１２と同じ色柄のタ
イルを用いれば全体の装飾が統一され、また異なる色柄
のタイルを用いれば、その曲面部分にアクセントができ
る。

図中１３は浴室ユニット等の表面にある樹脂板で、１４
はこの樹脂板の裏面に合体しているか、あるいは心材と
して用いられている鋼板、１５は石コウボードや発泡ポ
リエチレンシート等の補強断熱板である。

本考案曲面用タイルは、接着層上に複数個のタイル片が
、隣接するタイル片間に隙間を有して並設され、少なく
とも一部のタイル片において、隣接するタイル片の幅か
異なるよう形成されてなるものであるから、大隅部（出
隅部に用いることができること当然で゛ある）の曲率か
゛いかなるもので゛あってもその曲面に適応して容易に
湾曲することができる。

従って、特殊役物タイルは不要で、しかもいろんな曲面
に適用できるから、作業性がよく、安価である。

また、曲面も平面部と同一のタイルを使用できるから浴
室ユニット等の内部面の色柄を統一して装飾化すること
ができる等、実用的価値大なる考案である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案曲面用タイルの斜視図、第２図は第１図
のタイルを３コ連設した実施例を示す平面図、第３図は
本考案曲面用タイルを浴室ユニット等の曲面に貼着した
状態の横断面図。１・・・・・・曲面用タイル、２ａ、２ｂ・・・
・・・タイル片、３ａ、３ｂ・・・・・・隙間、４・・
・・・・接着剤。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

下面に離型紙を貼付してなる接着層上に複数個のタイル
片が並設され、該各タイル片の幅は湾曲面の曲率に応じ
て設定され、曲率の大きい部分に貼着するタイル片の幅
は小さく、曲率の小さい部分に貼着するタイル片の幅は
大きくなされ、かつ、各タイル片間の隙間も湾曲面の曲
率に応して設定され、曲率の大きい部分に貼着する各タ
イル片間の間隙は大きく、曲率の小さい部分に貼着する
各タイル片間の間隙は小さくなされたことを特徴とする
曲面用タイル。