JP2514917B2 - 設備間の心出し接続方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、設備同士の心出し接続方法に関するもの
である。

〔従来の技術〕

第３図ないし第４図において、１は第１の設備、２は
第２の設備、３、４は第１及び第２のユニツト、５、６
は上記ユニツト３、４を位置決め設置する第１及び第２
の定盤、７、８は上記定盤５、６を載荷する載荷面7a、
載荷面8aを有する第１及び第２の架台、９、10は上記架
台７、８に係合し図示Ｚ方向の調整を行なう第１及び第
２のアジヤスター、11、12は上記設備１、２を接続固定
する第１及び第２の接続具である。

次に心出し接続の手順について説明する。一般的に製
品を最終形状・機能等に仕上げる場合には何工程もの処
理が行なわれる。この処理を自動的に行なうのが各設備
であり、通常これ等の各設備は第３図ないし第４図に示
すような構成となつている。つまり、定盤５、６上に製
品（図示省略）を処理するユニツト３、４が位置決め設
置され、上記定盤５、６を架台７、８の載荷面7a、8a上
に載荷固定することにより、設備１、２として完成する
訳である。しかし、製品を設備１より設備２に流して処
理を自動的に行なう際には、この両者間の心出し接続が
必要であり、この場合、設備１と設備２は互いに製品の
流れがスムーズになるまで平面Ｘ・Ｙ方向及びアジヤス
ター９、10にてＺ方向を計測器（図示省略）にて計測し
ながら移動させ、心出し後、接続具11、12にて両者間を
固定していた。

〔発明が解説しようとする課題〕

従来の設備間の心出し接続方法は以上のようであるた
め、心出しに多大な時間を要し、また設備全体をずれ分
だけ微動させなければならないため、完全な心出しが行
なえず、製品が詰まり、設備の稼動率が低下する等の問
題点があつた。

この発明は上記のような問題点を解消するためになさ
れたもので、一切の計測器を使用せずに設備間の心出し
接続ができるような接続方法を提供することを目的とす
る。

〔課題を解決するための手段〕

この発明に係る設備間の心出し接続方法は、架台上に
固定された定盤上に処理ユニツトを位置決め固定した設
備間を心出し接続する設備間の心出し接続方法におい
て、一方の設備の架台上にその定盤と同一水平度をなす
ように配設された水平載荷面上に他方の設備の定盤の一
端の位置決め基準面を載置すると共に、上記水平載荷面
上に配設され上記他方の設備の近接方向位置及び接続方
向と直角方向位置をそれぞれ所定位置に規制する位置決
め治具に他方の設備の定盤の端縁の位置決め基準面を当
接させて設備間を心出し接続するものである。

〔作用〕

この発明における心出し接続は、一方設備の架台載荷
面上に他方設備の定盤も位置決め載荷固定され、同一面
上での位置合せが行なえる。

〔実施例〕

以下、この発明の一実施例を図について説明する。第
１図ないし第２図において、21は第１の設備、22は第２
の設備、23は製品（図示省略）を処理するための第１の
ユニツト、24は第２のユニツト、25および26は上記ユニ
ツト23およびユニツト24を位置決め設置する第１及び第
２の定盤で、各位置決め基準面25a、25b、25cおよび基
準面26a、26b、26cを有する。27および28は上記定盤2
5、26を水平載荷する水平載荷面27a、27bを有し、かつ
上記定盤25、26を上記載荷面27a、27b上で位置決めする
位置決め具271、272、273、274、275、276が保持固定さ
れた第１及び第２の架台、29は上記定盤25と定盤26を接
続固定する接続板、30は固定ボルトである。

次に、本発明の方法による心出し接続方法を説明す
る。一方の設備21の架台27の水平載荷面27aおよび水平
載荷面27b上にユニツト23を位置決め設置した定盤25を
載荷し、その基準面25a、25b、25cがそれぞれ上記水平
載荷面27aおよび水平載荷面27bの位置決め具271、272、
273に接続するように架台27上に固定する。

次いで、あらかじめ組立の完了した他方の設備22の定
盤26の一端を上記一方の設備21の水平載荷面27aおよび
水平載荷面27b上にアジヤスター10にて一方の設備21の
水平状態に合せるよう調整して載荷させ、上記定盤26の
基準面26a、26b、26cを上記位置決め具271、272、273と
相対位置にある位置決め具274、275、276に接触するま
で他方の設備22を移動させる。上記の状態において、接
続板29により定盤25と定盤26とを接続して固定ボルト30
にて接続固定する。

さらに、架台27および架台28を接続具11および接続具
12にて接続固定することにより、設備間の心出し接続が
完了する。

なお上記実施例では、一対の設備間の心出し接続につ
いて説明したが、多台の設備間の心出し接続についても
同様に行なうことができる。

〔発明の効果〕

以上のようにこの発明によれば、一方の設備の架台載
荷面上に位置決め機能を設け、他方の設備の定盤を一端
を載荷、位置決めするようにしたので、一切の計測器を
使用せず設備間の心出し接続が出来、容易に短時間で、
しかも精度の高いものが得られる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例による心出し接続方法を実
施するために使用する装置を示す平面図、第２図はその
正面図、第３図は従来の心出し接続方法を実施するため
に使用する装置を示す平面図、第４図はその正面図であ
る。 図中、21、22は設備、23、24はユニツト、25、26は定
盤、25a、25b、25c、26a、26b、26cは基準面、27、28は
架台、27a、27bは水平載荷面、271、272、273、274、27
5、276は位置決め治具、29は接続板、30は固定ボルトで
ある。 なお図中同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】架台上に固定された定盤上に処理ユニツト
   を位置決め固定した設備間を心出し接続する設備間の心
   出し接続方法において、一方の設備の架台上にその定盤
   と同一水平度をなすように配設された水平載荷面上に他
   方の設備の定盤の一端の位置決め基準面を載置すると共
   に、上記水平載荷面上に配設され上記他方の設備の近接
   方向位置及び接続方向と直角方向位置をそれぞれ所定位
   置に規制する位置決め治具に他方の設備の定盤の端縁の
   位置決め基準面を当接させて設備間を心出し接続するこ
   とを特徴とする設備間の心出し接続方法。