JP2514568B2 - 歯付ベルト - Google Patents

歯付ベルト

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JP2514568B2
JP2514568B2 JP5116519A JP11651993A JP2514568B2 JP 2514568 B2 JP2514568 B2 JP 2514568B2 JP 5116519 A JP5116519 A JP 5116519A JP 11651993 A JP11651993 A JP 11651993A JP 2514568 B2 JP2514568 B2 JP 2514568B2
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toothed belt
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信隆 大迫
武史 村上
秦典 中井
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    • F16GBELTS, CABLES, OR ROPES, PREDOMINANTLY USED FOR DRIVING PURPOSES; CHAINS; FITTINGS PREDOMINANTLY USED THEREFOR
    • F16G1/00Driving-belts
    • F16G1/28Driving-belts with a contact surface of special shape, e.g. toothed

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Woven Fabrics (AREA)
  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は歯付ベルトに係り、高温
高張力下および高温高負荷下での走行においても耐摩耗
性および耐歯欠け性を改善した歯付ベルトに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の歯付ベルトは、クロロプレンを原
料ゴムとするゴム配合物を歯部と背部に、SBR系のビ
ニルピリジンラテックスをラテックス成分とするRFL
(レゾルシン・ホルマリン・ラテックス)液にて接着処
理されたガラス繊維コードもしくはアラミド繊維コード
を心線に、そして捲縮加工されたナイロンを緯糸として
ベルト長手方向に使用された歯布から構成され、自動車
用OHC駆動(オーバーヘッドカム駆動)用のベルトと
して使用されている。
【0003】このOHC駆動用歯付ベルトは、エンジン
ルームのコンパクト化やFF化によって使用する環境温
度が高温となり、従来のクロロプレンを原料ゴムとする
歯付ベルトでは、背部や歯元部のクラックから歯欠けに
至る現象、又は高温下での屈曲によるガラス心線の劣化
によってベルトが切断しやすかった。そこで、近年特に
自動車用歯付ベルトの長寿命化の要求に対して、クロロ
スルフォン化ポリエチレン(CSM)やアクリロニトリ
ル−ブタジエン共重合体を水素添加して得られる水素化
ニトリルゴム(HNBR)がゴム配合物の原料ゴムとし
て使用されるようになってきた。これについては、例え
ば、特開昭62−159827号公報に開示されてい
る。
【0004】 一方、ゴム配合物中の原料ゴムの改善だ
けでなく、心線や歯布の改善も数多くなされている。そ
のうち、歯布の場合には、例えば経糸あるいは緯糸の一
方の糸をポリエスル糸、アラミド繊維とし、他の糸を
6ナイロン、6.6ナイロンとする帆布を用いて、耐熱
性を向上させることが、特開昭55−36642号公報
に開示されている。また、実開昭62−183147号
公報には、歯布としてベルト長手方向の緯糸に少なくと
もアラミド繊維のウーリー加工糸とウレタン弾性糸を用
いることが提示されている。更には、本出願人も耐摩耗
性および耐歯欠け性を改善することを目的として、歯布
としてベルト長手方向の緯糸にアラミド繊維の紡績糸と
ウレタン弾性糸との混撚糸を用い、かつ経糸に脂肪族あ
るいはアラミド繊維のフィラメント糸を用いた帆布を使
用することを提案した。これは特開平4−8948号公
報に開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のアラミ
ド繊維のウーリー加工糸を用いた歯布は、該ウーリー加
工糸が加工温度の調節が困難で均一な仮撚りができずに
ランダムな太さになり、また繊維自身が高い剛性を有し
ているために、タオルのような凹凸表面になって平滑な
帆布にならなかった。このような帆布を用いた歯付ベル
トは、PLD値(心線の中心線となるピッチラインとベ
ルト歯底面間の距離)がばらつき、また同じモールドで
成型したベルトの長さも不均一になるといった不具合が
発生した。
【0006】また、アラミド繊維の紡績糸とウレタン弾
性糸との混撚糸をベルト長手方向の緯糸に用いた歯布
は、このような問題点を改善した。しかし、歯付ベルト
が高負荷で使用され、かつベルト幅が狭い場合や、また
ディーゼルエンジンのように負荷変動が大きい場合に
は、とりわけ歯部の表面の摩耗が大きくて、これにより
ベルト歯元部の亀裂や歯欠けが発生しやすく、しかもベ
ルト歯元部の応力集中によってベルト歯元部の亀裂や歯
欠けが発生しやすかった。本発明はこのような問題点を
改善するものであり、高温高張力や高温高負荷のような
極めて過酷な条件下での走行でも耐摩耗性、耐歯欠け性
を維持し、走行寿命の長い歯付ベルトを提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の特徴は長
さ方向に沿って配置した複数の歯ゴムと、心線を埋設し
た背ゴムとを有し、上記歯ゴムの表面に歯布を被覆した
歯付ベルトにおいて、前記歯布のベルト長手方向の緯糸
が、少なくとも0.3〜1.2デニールのパラ系アラミ
ド繊維のフィラメント原糸を収束したマルチフィラメン
ト糸とウレタン弾性糸を含む歯付ベルトにある。また、
歯布は緯糸にパラ系アラミド繊維のマルチフィラメント
糸、メタ系アラミド繊維、そしてウレタン弾性糸からな
る糸とを含んでいる。また、メタ系アラミド繊維からな
る糸は紡績糸を含んでいる。更に、歯布の経糸がパラ系
アラミド繊維あるいはメタ系アラミド繊維からなってい
る。
【0008】第1図は本発明に係る歯付ベルトの断面斜
視図であり、歯付ベルト1はベルト長手方向(図中矢
印)に沿って複数の歯部2とガラス繊維コードあるいは
アラミド繊維コードからなる心線3を埋設した背部4と
からなり、上記歯部2の表面には歯布5が貼着されてい
る。前記歯部2及び背部4に使用される原料ゴムは、水
素化ニトリルゴムを始めとして、クロロスルホン化ポリ
エチレン(CSM)、アルキル化クロロスルホン化ポリ
エチレン(ACSM)、クロロプレンゴムなどの耐熱老
化性の改善されたゴムが好ましい。尚、水素化ニトリル
ゴムは水素添加率が80%以上であり、耐熱性及び耐オ
ゾン性の特性を発揮するためには90%以上が良い。水
素添加率80%未満の水素化ニトリルゴムは、耐熱性及
び耐オゾン性は極度に低下する。
【0009】負荷とともに張力の大きい条件下で歯付ベ
ルト1を使用すると、従来の歯付ベルトの歯布が異常に
摩耗を起こし、比較的早く歯元部にクラックが生じ、や
がて歯欠けによる寿命となるため、100〜140°C
の高温度で高負荷、また高温度で高張力の条件下ではさ
らに歯部2の補強が必要である。本発明者等は歯布5と
して用いられる帆布を下記のものとすることにより耐摩
耗性及び耐歯欠け性を向上させることを見出した。
【0010】歯布5として用いられる帆布は、平織物、
綾織物、朱子織物などからなり、少なくともベルト長手
方向の緯糸6に0.3〜1.2デニールのパラ系アラミ
ド繊維のフィラメント原糸を収束したマルチフィラメン
ト糸と伸縮性に富んだウレタン弾性糸を含み、そのうち
パラ系アラミド繊維はベルト長手方向の緯糸全量の20
〜80重量%含んでいる。具体的な緯糸6の構成は、パ
ラ系アラミド繊維のマルチフィラメント糸、メタ系アラ
ミド繊維からなる紡績糸、そしてウレタン弾性糸の3種
の糸を合撚したものである。また、他の具体的な緯糸6
構成は、パラ系アラミド繊維のマルチフィラメント糸、
脂肪族繊維糸(6ナイロン、66ナイロン、ポリエステ
ル、ポリビニルアルコール等)、そしてウレタン弾性糸
の3種の糸を合撚したものであってもよい。
【0011】上記パラ系アラミド繊維のマルチフィラメ
ント糸は、0.3〜1.2デニールのフィラメント原糸
を複数収束したものを複数本寄せ集めたマルチフィラメ
ント糸、あるいは0.3〜1.2デニールのフィラメン
ト原糸を複数収束したマルチフィラメント糸であり、例
えば商品名ケブラー、テクノーラ、トワロンからなって
いる。このフィラメント原糸の太さが0.3デニール未
満であると、ベルト長手方向の歯布の引張強さが低下
し、またプーリとの接触による耐摩耗性に劣ってくる。
一方、フィラメント原糸の太さが1.2デニールを越え
ると、製織後において歯布として接着処理をする際に、
その過程でパラ系アラミド繊維のマルチフィラメント糸
を打込んだ方向の糸の剛性が過大になるため、帆布とし
ての経糸と緯糸のバランスが取れなくなって、布厚みの
不均一でシワが発生した状態となり、均一なPLD値が
要求される歯付ベルトには使用できない。
【0012】また、ベルト長手方向の緯糸全量の20〜
80重量%がパラ系アラミド繊維のマルチフィラメント
糸である。この理由として、20重量%未満ではベルト
長手方向の歯布の引張強さが低下し、高負荷でのベルト
走行時に歯欠けが発生しやすくなり、また一方80重量
%を越えると、パラ系アラミド繊維のマルチフィラメン
ト糸の打込み方向の剛性が前記理由と同じく過大になる
ため、均一な厚みの帆布を得ることできなくなるためで
ある。
【0013】緯糸6として前記パラ系アラミド繊維のマ
ルチフィラメント糸と併用することができるメタ系アラ
ミド繊維からなる糸は、例えば商品名ノーメックス、コ
ーネックスを素材とするもので、紡績糸が好ましい。ベ
ルト長手方向のパラ系アラミド繊維のマルチフィラメン
ト糸の使用量20〜80重量%に対し、メタ系アラミド
繊維からなる糸を80〜20重量%用いる。これは、引
張強さ及びモジュラスの高いパラ系アラミド繊維のマル
チフィラメント糸が高温高負荷下の走行でも、また高温
高張力下の走行でも充分耐え、歯部表面の摩耗に有効で
ある。 また、パラ系アラミド繊維のマルチフィラメン
ト糸の占める割合と、メタ系アラミド繊維からなる糸の
占める割合を調節して、厚さの均一な歯布にする効果も
ある。尚、従来の歯布には6ナイロン、6.6ナイロン
糸が用いられてきたが、ベルトの高温(100〜140
°C)下における長時間走行では、歯布の摩耗によりナ
イロンの摩耗粉がプーリ表面に固着し、これがベルト歯
部の摩耗を加速的に促進させ、歯欠けを発生させてい
た。ここで、歯布に明確な融点のないアラミド繊維を使
用すると、摩耗粉がプーリ表面に固着することがないた
め、このような問題は起こりにくい。
【0014】 また、歯布5の経糸7としては、パラ系
アラミド繊維、メタ系アラミド繊維からなるアラミド繊
維のフィラメント糸、6ナイロン、6.6ナイロン、1
2ナイロン等のポリアミド、ポリビニルアルコール、ポ
リエステル等のフィラメント糸からなる。好ましくは、
アラミド繊維のフィラメント糸が緯糸にパラ系アラミ
ド繊維のフィラメント原糸を収束したマルチフィラメン
ト糸を使用すれば、剛性のバランスが取れ、均一な厚み
の歯布になる。
【0015】上記歯布5は、RFL液、イソシアネート
溶液あるいはエポキシ溶液によって処理される。RFL
液は、レゾルシンとホルマリンとの初期縮合物をラテッ
クスに混合したものであり、ここで使用するラテックス
としてはスチレン.ブタジエン.ビニルピリジン三元共
重合体、水素化ニトリルゴム、クロロスルフォン化ポリ
エチレン、エピクロルヒドリンなどのラテックスであ
る。
【0016】
【作用】高負荷走行におけるベルト耐久性は、応力集中
を受けているベルト歯元部の補強性に大きく左右され
る。また、高張力下走行におけるベルに耐久性は、ベル
ト歯底部の歯布の摩耗に大きく左右される。この歯布の
摩耗が大きくなると、応力集中を受けているベルト歯元
部の補強性が弱まって、ベルト歯元部が早期に歯欠けす
る。本発明の歯付ベルトでは、ベルト長手方向の緯糸に
少なくとも0.3〜1.2デニールのパラ系アラミド繊
維のフィラメント原糸を収束したマルチフィラメント糸
伸縮性に富んだウレタン弾性糸を含めているため、上
記高張力下あるいは高負荷走行下でもベルト歯底部の歯
布の摩耗が阻止され、これによってベルト歯元部を長時
間補強するために、耐歯欠け性に優れる。
【0017】
【実施例】以下、本発明を実施例にて詳細に説明する。 実施例1〜4、比較例1〜2 歯布用の経糸に1.5デニールのパラ系アラミド繊維の
フィラメント原糸を収束した200デニールのフィラメ
ント糸と、そして緯糸に表1に示す構成からなる合撚糸
を使用し、織時組織(経110本/5cm、緯120本
/5cm)からなる2/2綾織帆布を製織した。製織
後、帆布を水中にて振動を与えて製織時の幅の約1/2
幅まで収縮させた後、表2のゴム配合物をメチルエチル
ケトン中に溶解し、イソシアネートを添加した処理液に
浸漬、乾燥し0.9mmの歯布用処理帆布とした。上記
帆布は緯糸方向をベルトの長手方向に使用した。
【0018】
【表1】
【0019】尚、緯糸に1.5デニールのパラ系アラミ
ド繊維のフィラメント原糸を使用すると、帆布を水中に
て振動を与えて製織時に均一に収縮せずにシワ状の不均
一な厚さのものになり、歯付ベルトとして不適なものに
なった。
【0020】
【表2】
【0021】また、心線として、溶融紡糸され、シラン
カップリング剤で表面処理された素線径約9μmのガラ
ス繊維フィラメント約200本を束ねてストランドと
し、3本のストランドを引き揃えて表3の各RFL液中
に浸漬し、130℃で2分間乾燥、250〜300℃で
2分間ベーキング後、下撚りを約12回/10cmにて
S方向に撚った下撚り糸と、同回数Z方向に撚った下撚
り糸を準備した。
【0022】
【表3】
【0023】次にS方向の下撚り糸を13本引き揃え、
上撚りを約8回/10cmの割合でZ方向に撚られたガ
ラス繊維コードとし、また同様にZ撚り下撚り糸を同様
に13本引き揃え、S方向に8回/10cmの撚り数の
ガラス繊維コードとし、各RFL液に対し、上撚り方向
がS、Zの各一対のRFL処理ガラス繊維コードとし
た。そして、各RFL処理ガラス繊維コードを背部、歯
部そして歯布に接着させるために、更にゴム組成物を溶
剤に溶解させ、イソシアネートを添加したオーバーコー
ト液に浸漬、乾燥させて心線となるガラス繊維コードを
作製した。
【0024】歯付ベルトの作製では、前記表1の組成か
らなる歯布をモールドに巻き付け、この上に前記ガラス
繊維コードをスピニングした後、更に表2のゴム配合物
からなるゴムシートを巻き付けた。続いて、これを加硫
して、得られた加硫スリーブを所定の幅に切断して個々
のベルトを得た。ベルトのサイズは105S8M19
(ベルトの歯型:STPDタイプ、歯数:105、ベル
ト幅:19.1mm、歯ピッチ:8mm)であった。
【0025】各ベルトを高温高張力下で走行させ、歯欠
けに至る走行時間を測定した。ここで使用する走行試験
機は、図2に示すように、駆動プーリ8(歯数21)と
従動プーリ9(歯数42)間に歯付ベルト1を巻き付
け、この歯付ベルトの背面にテンションプーリ10直径
52mm)を当接したものであり、該ベルトを雰囲気温
度120℃、駆動プーリの回転数7,200rpm、従
動プーリの負荷5馬力、ベルトの初張力30kgfにて
走行させ、歯面の摩耗による歯欠けに至る走行時間を測
定した。その結果を表4に示す。
【0026】また、前記各ベルトを高負荷走行での歯欠
けに至る走行時間を測定した。ここで使用する走行試験
機は、図3に示すように、駆動プーリ8(歯数21)、
従動プーリ9(歯数21)、そしてアイドラープーリ1
1(歯数21)の3軸からなり、これらのプーリに歯付
ベルト1巻き付け、従動プーリ9との噛み合い歯数を6
歯に設定した。このようにしてベルト1を雰囲気温度1
20℃、駆動プーリの回転数6,000rpm、従動プ
ーリの負荷7馬力での歯欠けに至る走行時間を測定し
た。その結果を表4に示す。
【0027】
【表4】
【0028】この結果より、本実施例の歯付ベルトの高
温高張力下での歯欠けに時間は 従来の歯布を使用した
ベルトに比べて格段に長くなり、また高温高負荷走行で
の歯欠け時間も長くなっていることが判る。特に、比較
例1の歯付ベルトは高温高張力下での耐久性が最も優れ
ているが、反面高温高負荷走行での耐久性が最も悪い結
果になっている。これは、比較例1の歯布の緯糸が強力
に劣るメタ系アラミド繊維の紡績糸であって、優れた強
力を有するパラ系アラミド繊維のフィラメント糸を含ん
でいないため、ベルト歯元部が応力集中を受けて変形し
やすく早期に歯欠けに至るためである。また、実施例1
及び実施例2の歯付ベルトは、実施例3及び実施例4に
比べて高温高張力下の走行及び高温高負荷下のでの耐久
性が最も優れている。これは、歯布の緯糸にパラ系アラ
ミド繊維とメタ系アラミド繊維とを含み、ナイロンを含
んでいないために、耐摩耗性が向上したためである。
【0029】
【発明の効果】以上のように本発明歯付ベルトでは、歯
布としてベルト長手方向の緯糸が、少なくとも0.3〜
1.2デニールのパラ系アラミド繊維のフィラメント原
糸を収束したマルチフィラメント糸と伸縮性に富んだウ
レタン弾性糸を含んでいるため、歯布が高温高張力下で
の走行や高温高負荷での走行において充分な耐摩耗性を
有し、これにより応力集中を受け変形しやすいベルト歯
元部が長時間補強されるため、歯欠け時間が大きく改善
され、耐久性に優れる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る歯付ベルトの斜視図である。
【図2】歯付ベルトを高温高張力下で走行させ、歯欠け
に至る走行時間の測定に使用した走行試験機の概略図で
ある。
【図3】歯付ベルトを高温高負荷で走行させ、歯欠けに
至る走行時間の測定に使用した走行試験機の概略図であ
る。
【符号の説明】
1 歯付ベルト 2 歯部 3 心線 4 背部 5 歯布 6 緯糸 7 経糸

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長さ方向に沿って配置した複数の歯部
    と、心線を埋設した背部とを有し、上記歯部の表面に歯
    布を被覆した歯付ベルトにおいて、前記歯布のベルト長
    手方向の緯糸が、少なくとも0.3〜1.2デニールの
    パラ系アラミド繊維のフィラメント原糸を収束したマル
    チフィラメント糸とウレタン弾性糸を含むことを特徴と
    する歯付ベルト。
  2. 【請求項2】 歯布の緯糸がパラ系アラミド繊維のマル
    チフィラメント糸、メタ系アラミド繊維、そしてウレタ
    ン弾性糸を含んでいる請求項1記載の歯付ベルト。
  3. 【請求項3】 メタ系アラミド繊維からなる糸が紡績糸
    からなる請求項2記載の歯付ベルト。
  4. 【請求項4】 歯布の経糸がパラ系アラミド繊維あるい
    はメタ系アラミド繊維からなっている請求項1記載の歯
    付ベルト。
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