JP2514135Y2 - 製本装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （イ）本考案の目的 （産業上の利用分野） 穿孔した書類形綴じ針で製本する装置に関するもの
である。

（従来の公知技術） 従来から束ねた書類を穿孔し、形綴じ針で製本する
装置は存在する。例えば特公昭52−41514号，昭55−468
45号及び実公昭56−7449号，昭62−28437号などがあ
る。しかしこれらの技術は穿孔動作と綴じ動作の２種類
の動作が必要であり、従って機構及び操作が複雑である
ばかりでなく、既に穿孔された書類例えば実公昭51−14
254号，昭36−10619号等に示すパイプ式ファイルに綴じ
られている書類の場合には孔の位置を形綴じ針と一致
させる必要があり、その位置合わせのために多くの手数
を要するばかりでなく、位置ずれの場合は綴じ針が通ら
ず製本が不可能である。位置ずれを防ぐために改めて穿
孔して綴じ込んだ場合は書類に余分な孔ができて見苦し
い等の欠点があった。近時各種事業所に於いてパイプ式
ファイルによる書類が増加するにつれこれらの書類に適
合する製本機が求められているのが現状である。

（本考案で解決せんとする課題） パイプ式ファイルに綴じた各種の書類を簡単に形綴
じ針で製本することのできる装置を提供せんとするもの
である。

（課題を解決するための手段） 金属製書類載置板１に所要間隔を於いて一対の断面弧
状の案内杆2,2′を対向立設し、各案内杆の下端内側面
に隣接する上記載置板上に凹部3,3′をそれぞれ連設
し、形綴じ針５を上記案内杆に挿入した時、押圧する
押圧板４を具えた製本装置とする。

（作用） パイプ式ファイルより書類６を抜取り、該書類６に穿
孔した綴り孔７に載置板１に立設した案内杆2,2′を挿
通した後、形綴じ針５の先端から案内杆に挿入し、押
圧板４で綴じ針の上段水平部５′を下方へ押圧すると該
針の先端は凹部3,3′に沿って折曲して製本は完了し所
要時間は４〜５秒である。

（実施例） 金属製書類載置板１上に所要間隔を置いて一対の断面
を弧状とした案内杆2,2′を対向立設し、該案内杆の下
端内面と隣接する上記載置板上に凹部3,3′をそれぞれ
連設し、形綴じ針５を押圧するための押圧板４を設け
る。この押圧板の作動は電動でも手動でも自由である
が、第４図に示す一例のように手動とすれば簡単な構造
で製品も安価となる。即ち基板８上に載置板１を重合
し、軸９を支点にして開閉する作動板10の下面に押圧板
４を取付ければよい。尚本実施例では書類載置板を金属
製としているが凹部のみを金属板で形成してもよい。

（ハ）効果 本考案は上記構成で示す通り、書類に設けた綴孔に案
内杆を挿通し、該杆に綴り針を挿入して押圧板で圧入す
るだけで完了し非常に簡単に製本できる。従来のパイプ
式ファイル12から書類６を抜き取る時は第５図に示すよ
うに、綴杆13を取付けた押え板14と書類６とを一緒に抜
き取って該綴杆を載置板１上の案内杆２に挿入した後押
え板と綴杆とを抜き去ればよいので、書類の揃え直しの
手数が省略できる。構造も簡単なために製品も安価に提
供できるなど多くの利点を有するものである。

【図面の簡単な説明】

本考案の実施の一例図で、第１図は本装置の一部切欠正
面図、第２図は書類を綴じた時の縦断面図、第３図は綴
じた書類を抜き取った時の縦断面図、第４図は本装置を
手動とした時の一例図、第５図はパイプ式ファイルから
の書類の移し替えを示す説明図である。 １……書類載置板、４……押圧板 ２……案内杆、５……綴じ針 ３……凹部

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】金属製書類載置板上に所要間隔を置いて断
   面を弧状とした一対の案内杆を対向立設し、該案内杆の
   内面と隣接する上記載置板上に凹部を連設し、形綴じ
   針を押圧するための押圧板を具えた製本装置。