JP2513433Y2 - 連続運転式ウエブロ―ル製造装置 - Google Patents

連続運転式ウエブロ―ル製造装置

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JP2513433Y2
JP2513433Y2 JP5758190U JP5758190U JP2513433Y2 JP 2513433 Y2 JP2513433 Y2 JP 2513433Y2 JP 5758190 U JP5758190 U JP 5758190U JP 5758190 U JP5758190 U JP 5758190U JP 2513433 Y2 JP2513433 Y2 JP 2513433Y2
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春男 高石
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、ウエブを無芯ロール状に巻回してなるウエ
ブロールをウエブ巻取作用を中断することなく連続して
製造することができるようにした連続運転式ウエブロー
ル製造装置に関するものである。
(考案の背景及び従来技術) 従来から、第10図に示すように、ウエットティッシュ
をロール状に巻回してなるウエットティッシュロールW
を容器X内に収納して、例えばお手拭き時などに、該容
器Xの取出口Xaからウエットティッシュを所定の長さづ
つ切断して取出せるようにした、容器入りウエットティ
ッシュロールが市販されている。
この第10図に示すウエットティッシュロールWは、予
め所定長さ(例えば20〜30cm)間隔で切断用のミシン目
加工Yを施した1枚ものの長尺ウエブを無芯状態で巻回
して、さらに該ウエブロールを水に濡らした状態で容器
X内に収納している。尚、この容器入りウエットティッ
シュロールは、該ウエットティッシュロールWの内方側
端部Wa側から取出されるようになっており、該ウエット
ティッシュロールWの内方側端部Waを指でつまんで強く
引っぱり出せば、第1番目のミシン目加工Y部分が取出
口Xaから引き出されたときに該ミシン目加工Y部分で切
断されて一定長さのウエットティッシュが得られるよう
になっている。
ところで、本出願人は、このようなウエットティッシ
ュロールを連続して製造できる連続運転式のウエブロー
ル製造装置を既に特許出願(特開昭64-2964号公報)し
ている。この公知のウエブロール製造装置は、第12図に
示すように原反ロールPから帯状のウエブQを連続して
巻解くためのウエブ巻解き装置101と、原反ロールPか
ら巻解かれた帯状ウエブQに所定間隔をもってミシン目
加工を施してミシン目付帯状ウエブとするためのミシン
目加工装置103と、ミシン目付帯状ウエブRをウエブ巻
取位置Bにおいてウエブ巻取芯171の周りに巻取らせる
ためのウエブ巻取装置104と、ウエブ巻取芯171の周りに
形成されたウエブ巻回体Sをミシン目付帯状ウエブRか
ら切り離すためのウエブ切断装置105と、ミシン目付帯
状ウエブRから切り離されてウエブ巻取芯171に支持さ
れているウエブロールTをウエブロール取外し位置Cに
おいて該ウエブ巻取芯171から取外すためのウエブロー
ル取外し装置106を備えている。そしてこのウエブロー
ル製造装置は、原反ロールから繰り出される帯状ウエブ
Qにミシン目加工装置103によって順次所定間隔をもっ
てミシン目加工を施し、続いてそのミシン目付帯状ウエ
ブRをウエブ巻取装置104のウエブ巻取芯171に巻取ら
せ、そして該ウエブ巻取芯171の周りに所定長さのウエ
ブを巻取らせたときにそのウエブ巻回体Sをウエブ切断
装置105によって所定のミシン目加工部分で切断してミ
シン目付帯状ウエブRから切離し、次にミシン目付帯状
ウエブRから切り離されてウエブ巻取芯171に支持され
ているウエブロールTをウエブロール取外し装置106に
よって該ウエブ巻取芯171から取外す、という一連の操
作によって連続してウエブロールT,T・・・・を製造し
得るようになっている。
尚、この公知の連続運転式ウエブロール製造装置で
は、ウエブ切断装置105は、帯状ウエブの走行速度と等
速度の周速度で回転する左右一組の上側の組ロール105A
と、帯状ウエブの走行速度より数倍速い周速度で回転す
る左右一組の下側の組ロール105Bを上下に配置し、しか
も下側の組ロール105Bは相互に接離自在となっていて、
その下側の組ロール105Bを、ウエブロール1本当りのシ
ート数だけ繰り出されたときにそれを検知するカウンタ
ー装置からの信号を受けて瞬間的に接合させて帯状ウエ
ブを高速で下方に引っ張る如くし、もって両組ロール10
5A,105Bによるウエブ引きちぎり作用によってウエブを
両組ロール105A,105B間に位置するミシン目加工部分で
切断するように構成されている。
又、この第12図に示す公知のウエブロール製造装置に
おいては、第13図に示すようにウエブロール取外し位置
Cにおけるウエブロール抜き取り方向の前方にウエブロ
ールTの外径よりやや大きい開口幅を有するウエブロー
ル抜き出し用の開口143が形成されており、ウエブロー
ル取外し装置106が作動するとウエブロール取外し位置
Cにおいてウエブ巻取芯171の周りに保持されているウ
エブロールTがウエブ巻取芯171から抜き出され、上記
開口143を通って受台144(開口143の下縁部143aに連設
されている)上に取出されるようになっている。尚、受
台144上に取出されたウエブロールは、次にウエブロー
ル取外し装置106が操作されて新しいウエブロールが押
し出されたときにその新しいウエブロールに押圧されて
受台144上からコンベア145上に押し出されるようになっ
ている。尚、コンベア145上に押し出されたウエブロー
ルTは、コンベア145に乗って次工程(ウエブロール容
器詰め工程)側へ搬送される。
又、この種(第12図)のウエブロール製造装置で使用
される帯状ウエブQは、第11図に示すような大径の原反
ロールPから順次巻解かれるが、この原反ロールPは、
その製造時において所定径に達する前に帯状ウエブQが
切断されたときにはその各帯状ウエブQ,Qの各切断端縁
同士を接着テープKなどで接続(継ぎ目部Qa)させて一
連の連続ウエブとして再度巻回させている。
ところで、第12図に示す公知のウエブロール製造装置
では、上記のように継ぎ目部Qaを含む原反ロールPを使
用した場合には、運転中に該継ぎ目部Qaも製品ウエブロ
ール中に巻取られるようになるが、このような継ぎ目部
Qaを含んだウエブロールTは不良品として排除する必要
がある。
(考案が解決しようとする課題) ところが、第12図に示す公知のウエブロール製造装置
では、上記継ぎ目部Qaを含んだウエブロール(不良品)
を自動的に排除するという機能は備えられておらず、該
不良品となるウエブロールも良品と同様にウエブロール
取外し位置Cからコンベア145上に放出されるようにな
る。このように上記公知のウエブロール製造装置によっ
て製造された各ウエブロールT,T・・の中には不良品
(継ぎ目部を含む)が存在する可能性があるため、従来
では、ウエブロールの容器詰め前に各ウエブロールTを
1つ1つ人手によって検品する必要があり、その作業が
面倒であるとともに、ときには不良品を見落とすおそれ
があった。尚、ウエブロール検品時に不良品を見落とし
てしまうとそのまま容器詰めされてしまい、欠陥商品の
まま市場に流通してしまうことになる。
本考案は、上記した公知のウエブロール製造装置の問
題点に鑑み、ウエブロール取外し位置から順次取出され
るウエブロールの中に、継ぎ目部などの異常部を含んだ
不良品ウエブロールを自動的に選別・排除せしめ得るよ
うにした連続運転式ウエブロール製造装置を提案するこ
とを目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 本考案の連続運転式ウエブロール製造装置は、上記目
的を達成するための手段として、原反ロールから帯状ウ
エブを連続して巻解くことができるウエブ巻解き装置
と、前記原反ロールから巻解かれた帯状ウエブにウエブ
長さ方向に所定間隔をもってウエブ幅方向に切断用のミ
シン目加工を施すことができるミシン目加工装置と、ミ
シン目付帯状ウエブを巻取るための複数本のウエブ巻取
芯を、ウエブ端を巻付けるウエブ端巻付位置とミシン目
付帯状ウエブを巻取らせるウエブ巻取位置と巻取られた
ウエブロールをウエブ巻取芯から取外すウエブロール取
外し位置との間を順次循環移動せしめるウエブ巻取芯循
環移送装置と、前記ウエブ端巻付位置においてミシン目
付帯状ウエブの巻始め端部をウエブ巻取芯の周りに巻付
けるウエブ端巻付装置と、前記ウエブ巻取位置において
ミシン目付帯状ウエブを連続走行させたままで前記各ウ
エブ巻取芯の周りに順次巻取らせることができるように
したウエブ巻取装置と、該ウエブ巻取装置よりウエブ走
行方向上手側においてウエブを連続走行させたままで前
記ウエブ巻取芯の周りに形成されたウエブ巻回体をミシ
ン目加工部分で切断して前記ミシン目付帯状ウエブから
切り離すためのウエブ切断装置と、該ミシン目付帯状ウ
エブから切り離されて前記ウエブ巻取芯に支持されてい
るウエブロールを前記ウエブロール取外し位置において
該ウエブ巻取芯から取外すためのウエブロール取外し装
置と、ウエブロール取外し位置にあったウエブ巻取芯か
ら取外されたウエブロールを支持することができる受台
を、該ウエブロールを正規のウエブロール受取り部側に
供給し得る位置と該ウエブロールを正規のウエブロール
受取り部外に排除し得る位置との間で変位せしめる受台
操作装置と、前記ウエブ切断装置の設置位置よりウエブ
走行方向上手側の適所に設けられていて帯状ウエブに有
する継ぎ目部などの異常部を該帯状ウエブの走行中に検
知し得る異常部検知装置と、該異常部検知装置が帯状ウ
エブの異常部を検知したときに発せられる検知信号に基
ずいて該異常部が巻取られたウエブロールが前記ウエブ
ロール取外し位置から取外されるタイミングに合せて前
記受台操作装置を受台がウエブロール排除位置に変位す
る如く操作する信号を発するコントローラとを備えて構
成されていることを特徴としている。
(作用) 本考案によれば、複数本のウエブ巻取芯を、ウエブ端
巻付位置とウエブ巻取位置とウエブロール取外し位置と
の間を順次循環移動せしめるとともに、ウエブを連続走
行させたままでウエブ端巻付位置においてウエブ巻取芯
の周りにウエブ端を巻付け、ウエブ巻取位置においてミ
シン目付帯状ウエブを所定長さだけ巻取った後ウエブ切
断装置によりウエブを切断し、続いてウエブロール取外
し位置においてウエブ巻取芯に支持されているウエブロ
ールを取外すことができるようになっており、本機駆動
系(ウエブ巻解き装置、ウエブ巻取装置など)を停止す
ることなく連続運転されるようになる。
又、本考案によれば、使用される原反ロール中にウエ
ブ継ぎ目部などの異常部がある場合に、運転中において
該ウエブ異常部が異常部検知装置設置部分を通過したと
きにその異常部を異常部検知装置で検知するようにな
る。そして、ウエブ異常部はそのまま下流側へ走行し
て、ウエブ巻取位置において巻取芯の回りに巻回され、
続いてウエブロール取外し位置において異常部を含むウ
エブロールが巻取芯から外されるが、そのときに、前記
異常部検知装置からの異常部検知信号に基ずいて発せら
れるコントローラからの信号により受台操作装置を操作
してウエブロールを受ける受台をウエブロール排除位置
まで変位せしめるようになる。この状態では、ウエブロ
ール取外し位置にあるウエブ巻取芯から取外されたウエ
ブロールが正規のウエブロール受取り部に供給されるこ
となく自動的に別の場所に排除されるようになる。
(実施例) 第1図ないし第11図を参照して本考案の実施例を説明
すると、第1図ないし第9図には本考案実施例のウエブ
ロール製造装置の全体構成を示しているが、このウエブ
ロール製造装置は、原反ロールPから帯状ウエブQを連
続して巻解くためのウエブ巻解き装置1は、原反ロール
Pから巻解かれた帯状ウエブQにその長さ方向に所定間
隔をもってミシン目加工を施してミシン目付帯状ウエブ
とするためのミシン目加工装置3と、ミシン目付帯状ウ
エブRを巻取るための複数本(この実施例では6本)の
ウエブ巻取芯71,71・・を有し且つ該各ウエブ巻取芯71,
71・・を後述する3位置を順次間欠的に循環移動せしめ
るためのウエブ巻取芯循環移送装置7と、ミシン目付帯
状ウエブRの巻始め端部Ra(第8図)をウエブ巻取芯71
の周りに巻付けるウエブ端巻付装置23と、ミシン目付帯
状ウエブRをウエブ巻取芯71の周りに巻取らせるための
ウエブ巻取装置4と、該ウエブ巻取芯71の周りに形成さ
れたウエブ巻回体Sをミシン目付帯状ウエブRから切り
離すためのウエブ切断装置5と、該ミシン目付帯状ウエ
ブRから切り離されてウエブ巻取芯71に支持されている
ウエブロールTを該ウエブ巻取芯71から取外すためのウ
エブロール取外し装置6と、上記ウエブ巻解き装置1、
ミシン目加工装置3、ウエブ巻取芯循環移送装置7の循
環駆動装置(後述する)、ウエブ巻取装置4及びウエブ
切断装置5を駆動する共通の駆動装置(本機駆動系)8
と、ウエブ切断タイミング、ウエブ端巻付装置23の作動
タイミング、ウエブ巻取芯循環移送装置7の作動タイミ
ング、ウエブロール取外し装置6の作動タイミングなど
を制御するコントローラ90を備えて構成されている。
又、このウエブロール製造装置には、第2図、第4図
及び第5図に示すようにウエブ取外し位置Cから取外さ
れたウエブロールTを後工程(ウエブロール容器詰め工
程)側へ搬送するための搬送装置(この実施例ではベル
トコンベアが採用されており、以下この搬送装置を単に
コンベアという)45と、後述するようにウエブロール取
外し位置Cから取外されたウエブロールTが良品の場合
には該ウエブロールをそのままコンベア45側に案内し且
つ該ウエブロール取外し位置Cから取外されたウエブロ
ールTが不良品の場合にはコンベア45側に供給すること
なく他の位置に排除し得る如くした不良品排除機構(1
3,26,27,90)とを備えている。尚、この実施例では、上
記コンベア45が実用新案登録請求の範囲中の正規のウエ
ブロール受取り部となる。
上記原反ロールP、ウエブ巻解き装置1、ミシン目加
工装置3、ウエブ巻取芯循環移送装置7、ウエブ巻取装
置4、ウエブ切断装置5及びウエブロール取外し装置6
は、それぞれ一枚ものの大きな面積をもつ縦板10に支持
されている。
駆動装置8は、単一のモータ81と該モータ81によって
循環走行せしめられる無端ベルト82とを有している。該
無端ベルト82は縦板10の裏面側において前記ウエブ巻解
き装置1、ミシン目加工装置3、ウエブ巻取装置4及び
ウエブ切断装置5の各プーリに巻掛けされており、無端
ベルト82を走行させると該各装置(1,3,4,5)が同時に
作動するようになっている。
駆動装置8のモータ81は無段階に変速可能となってお
り、製造されるウエブロールTの種類(紙質、紙厚さな
ど)によってモータ回転数を調整してウエブロール製造
スピードを変化させることができるようにしている。
ウエブ巻解き装置1は、前記無端ベルト82によって循
環走行せしめられる無端ベルト11を有しており、該無端
ベルト11を原反ロールPの外周面に接触させることによ
って、原反ロールPから連続して帯状ウエブQを巻解く
ことができるようになっている。
ミシン目加工装置3は、外周面に刃物33を設けた固定
ロール31と同じく外周面に刃物34を設けた回転ロール32
とを相互に近接させた状態で並設して構成されている。
帯状ウエブQは両ロール31,32間を通されていて、回転
ロール32が回転して該回転ロール32側の刃物34が固定ロ
ール31側の刃物33に接触したときに、帯状ウエブQに全
幅に亘ってミシン目が施されるようになっている。又、
このミシン目加工装置3は、ウエブ走行速度とは関係な
く回転ロール32の回転数を変化させることができるよう
になっており、該回転ロール32の回転数を変化させるこ
とにより帯状ウエブQに形成すべきミシン目加工の間隔
が変更可能となる如く設計されている。このミシン目加
工は、次に説明するウエブ切断時に該ウエブを容易に切
断し得るようにするとともに、製品にしたときに一定長
さづつ切離して取出せるようにするためのものである。
ミシン目加工装置3のウエブ走行方向下手側で且つウ
エブ巻取装置4より上手側の位置に、ミシン目付帯状ウ
エブRを切断するためのウエブ切断装置5が設けられて
いる。このウエブ切断装置5は、後述する機構により、
ウエブ巻取作用を中断させることなく連続運転させたま
まで、走行中のウエブ(ミシン目加工済)Rにその長手
方向に瞬間的に張力を与えて該ミシン目付帯状ウエブR
をミシン目加工部分で引きちぎるようにして切断するよ
うになっている。
このウエブ切断装置5は、第1図ないし第3図に示す
ようにミシン目付帯状ウエブRをミシン目加工装置3部
分からウエブ巻取装置4部分へ移送するための左右一対
のロール50A,50Bを有する組ロール50と、該組ロール50
設置位置より適宜間隔(例えば10cm程度)だけウエブ走
行方向下流側(下側)に離間した位置に設置された左右
2つのロール51A,51Bを有する組ロール511と、後述する
ように該組ロール51の一方のロール(第1図の右側ロー
ル)51Aをウエブ走行速度より高周速で回転せしめるた
めの高速回転駆動装置52と、該組ロール51の他方のロー
ル(第1図の左側ロール)51Bを右側ロール51Aに対して
接合・離脱させるための接離駆動装置53とを備えて構成
されている。上側組ロール50の左右各ロール50A,50Bの
外周面は相互に接触しており、該両ロール50A,50B間を
走行するミシン目付帯状ウエブRは該組ロール50に対し
て滑ることなく両側から挟圧されている。尚、この上側
組ロール50の各ロール50A,50Bの周速度は、ウエブ巻解
き速度と等速度となっている。下側組ロール51における
右側ロール51Aは、本機駆動系(無端チェン82)からの
動力を受けて高速走行せしめられるチェン又はベルト等
からなる高速回転駆動装置52によって常時高速回転(例
えばウエブ巻解きスピードの3〜5倍の周速度)せしめ
られるようになっている。又下側組ロール51における左
側ロール51Bは、第3図に示すように支軸54に対して偏
心する偏心輪55の外周に転動筒56を設けて形成されてお
り、ソレノイド57及びリンク部材58からなる接離駆動装
置53のソレノイド57の伸縮動によって支軸54を所定角度
範囲(例えば5〜10°)だけ往復弧回動させて転動筒56
を右側ロール(駆動ロール)51Aに対して離間(第3図
実線図示位置)させたり接合(同図鎖線56′で示す位
置)させたりし得るようになっている。接離駆動装置53
のソレノイド57は、通常は伸長していて転動筒56を右側
ロール51Aから離間せしめているが、後述するようにコ
ントローラ90から信号(信号線L3)が発せられると瞬
間的(例えば0.5〜1秒間)に縮小した後、直ちに伸長
せしめられるようになっている。そして該ソレノイド57
が縮小したときに転動筒56が右側ロール51Aに圧接する
ようになっている。この下側組ロール51の左右ロール51
A,51B間には、後述のウエブ巻取装置4のベルト41,41が
上下に通されているが、このベルト41,41は、右側ロー
ル51Aに設けた周溝59,59内に挿通されていて該左右の両
ロール51A,51Bに対してフリー状態となっている。そし
てミシン目付帯状ウエブRは、ウエブ巻取装置4の前記
ベルト41,41に案内されてウエブ切断装置5の上側組ロ
ール50の左右両ロール50A,50B間および下側組ロール51
の左右両ロール51A,51B間を通して上方から下方に向け
て連続走行せしめられているが、前記接離駆動装置53の
ソレノイド57が縮小したときに下側の両ロール51A,51B
が接触して、ミシン目付帯状ウエブRが上側組ロール50
と下側組ロール51との間で発生する張力により、ミシン
目加工部分で引きちぎられるようになっている。
このウエブ切断装置5のソレノイド57は、コントロー
ラ90からの信号(信号線L3)によって作動せしめられ
るが、この信号(信号線L3)は次のような条件によっ
て発せられる。即ち、ミシン目加工装置3によりミシン
目付帯状ウエブQに対して製品1本当り分だけミシン目
加工(例えは60回)が施され、その切断予定位置となる
最終のミシン目が加工されたときに例えばそれを計測す
るカウンター装置などから信号(信号線L1)が発せら
れ、その信号(信号線L1)にもとずいて上記最終ミシ
ン目加工部分がミシン目加工装置3のミシン目加工位置
Dからウエブ切断装置5によるウエブ切断位置Eまで走
行したときにそれを計測手段(具体的にはカウンターに
よってウエブ切断装置5の上側組ロール50の左側ロール
50Bの回転数を計測して行なわれる)91で計測して該計
測手段91から発せられる信号(信号線L2)を受けてコ
ントローラ90から前記ソレノイド57操作用の信号(信号
線L3)が発せられるようになっている。従ってもしミ
シン目ロールの回転スピードが変化しても、ミシン目加
工装置3によって製品1本当り分の最終ミシン目加工が
施された後、該最終ミシン目加工部分がウエブ切断位置
Eに達したときにウエブ切断作用が行なわれるようにな
る。即ち、ミシン目ロールのスピードを変化させたとき
でも、上記最終ミシン目加工が施されたときに発せられ
る信号(信号線L1)が発せられた後、ソレノイド57操
作用の信号(信号線L3)が発せられるまでの時間と、
上記最終ミシン目加工部分がミシン目加工位置Dからウ
エブ切断位置Eまで走行するまでの時間とが常時一致す
るようになり、ミシン目付帯状ウエブを常に上記最終ミ
シン目加工部分で切断することができるようになってい
る。尚、この実施例では、ウエブ切断装置5の上側組ロ
ール50と下側組ロール51との間の間隔は約10cmとされ、
ミシン目加工の間隔は通常20〜30cm間隔とされており、
該ウエブ切断装置5の上下組ロール50,51間に2つのミ
シン目加工部分が同時に位置しないようになっている。
又ウエブ切断はミシン目加工部分が上側組ロール50と下
側組ロール51間におけるほぼ中間位置に達したときに行
なわれるように設定している。
ウエブ巻取芯71は合計6本使用されている。この各ウ
エブ巻取芯71,71・・は、第4図に示すように軸72の外
周にローラ73を取付けて構成されている。そしてこの各
ウエブ巻取芯71,71・・は軸72の基端を、大径の円盤75
の外周寄り位置において円周方向等間隔で取付けて設置
されている。又、ウエブ巻取芯71(ローラ73)の外周面
には、軸方向と平行に合計8本の凹溝79,79・・が形成
されている。このようにウエブ巻取芯71の外周面に凹凸
形状を形成すると、ウエブ巻付時にウエブ巻取芯71の外
周面とウエブ巻始め端部との間が滑り難くなってウエブ
端巻付がスムーズに行なえるようになる。
大径の円盤75は、その中心軸76が軸受77によって縦板
10に取付けられて回動自在となっている。又、この大径
の円盤75の外周面にはギヤ歯75aが形成されている。
ウエブ巻取芯循環移送装置7は、循環駆動装置70によ
ってウエブ巻取芯71つきの大径円盤75を順次角度60°づ
つ間欠的に回動させるためのものである。循環駆動装置
70は、本機駆動系の無端ベルト82からの動力をクラッチ
装置(ブレーキ装置つき)74を介して前記大径円盤75の
ギヤ歯75aに噛合するギヤ歯78aつきの小径円盤78を所定
回転数(例えば1/2回転)づつ間欠的に回転させるよう
に構成されており、クラッチ装置74が1回操作される度
にウエブ巻取芯つき大径円盤75を右回転方向に角度60°
づつ間欠的に回動せしめ得るようになっている。
大径円盤75の静止状態においては、6本のウエブ巻取
芯71,71・・のうちの1本が該ウエブ巻取芯71の周りに
ウエブ端Raを巻付けるためのウエブ端巻付位置Aに位置
し、該ウエブ端巻付位置Aより右回転方向に角度60°だ
け変位した位置にあるウエブ巻取芯71がウエブ巻取位置
Bに位置し、さらに該ウエブ巻取位置Bより右回転方向
に角度120°だけ変位した位置にあるウエブ巻取芯71が
ウエブ巻取芯の周りに巻取られたウエブロールTを取外
すためのウエブロール取外し位置Cに位置するようにな
っている。即ち、ウエブ端巻付位置Aにあるウエブ巻取
芯71は前記クラッチ装置74が1回操作されるとウエブ巻
取位置Bまで移動し、又ウエブ巻取位置Bにあるウエブ
巻取芯71はクラッチ装置74が2回操作されたときにウエ
ブロール取外し位置Cまで移動するようになっている。
クラッチ装置74は、後述するように、ウエブ端巻付位
置Aにおいてウエブ巻取芯71の周りにウエブ端Raが巻付
けられた直後にコントローラ90が発せられる信号(例え
ば後述するウエブ端巻付装置23の作動直後にコントロー
ラ90から発せられる信号線L4)によって接続され、小
径円盤78を介して大径円盤75を正確に角度60°だけ回動
せしめるようになっている。
ウエブ巻取装置4は、ウエブ切断装置5における上側
組ロール50の右側ロール50Aの位置からウエブ端巻付位
置A及びウエブ巻取位置Bを通ってさらにその下方位置
に達する範囲で循環走行せしめられる複数の無端ベルト
41,41を備えている。この無端ベルト41,41は、本機駆動
系(無端ベルト82)によってウエブ巻解き速度と等速度
で循環走行せしめられる。又、この無端ベルト41は、ウ
エブ端巻付位置Aに位置するウエブ巻取芯71の外周面に
接触して該ウエブ端巻付位置Aに位置するウエブ巻取芯
71の周りにウエブ端(後行側ウエブの先端)Raを巻付け
るとともに、ウエブ巻取位置Bに位置するウエブ巻取芯
71の周りに巻付けられているウエブ巻回体Sの外周面に
接触して該ウエブ巻取位置Bにおいてウエブ巻取芯71の
周りでウエブ巻回体Sを成長せしめ得るようになってい
る。
ウエブ端巻付位置Aには、ウエブ端(後行側ミシン目
付帯状ウエブRの先端)Raをウエブ端巻付位置Aのウエ
ブ巻取芯71の周りに巻付けるためのウエブ端巻付装置23
が設けられている。このウエブ端巻付装置23は、エアー
吹き出し式に構成されており、ウエブ巻取芯71の周囲外
方の2位置に第1、第2の各ノズル24,25がウエブ巻取
芯71の回転方向下手側外周面に向けて設置されている。
そして、第8図に示すように前記ウエブ切断装置5によ
って切断されたミシン目付帯状ウエブRの後行側ウエブ
端Raがウエブ端巻付位置Aに差しかかったときに前記コ
ントローラ90からの信号により高圧エアーを第1、第2
の各ノズル24,25からわずかな時間差をもって吹き出す
ようになっており、その高圧エアー吹き付け作用とウエ
ブ巻取装置4の無端ベルト41によるウエブ巻取芯71回動
作用によって該ウエブ端Raをウエブ巻取芯71の周りに巻
付けることができるようにしている。尚、ノズル24,25
からのエアー吹き出しタイミングは、前記ウエブ切断装
置5のソレノイド57が操作された後、切断されたミシン
目付帯状ウエブの後行側端部Raがウエブ端巻付位置Aに
達するまでの時間差をもって操作されるように設定され
ている。
又、この実施例では、ウエブ巻始め端部Raをウエブ巻
取芯71の周りに巻付けるに際して、上記エアー吹き付け
によるウエブ端巻付作用とは別に、ウエブ巻取芯71内部
からのエアー吸引によるウエブ端吸着装置18を採用して
いる。即ち、このエアー吸引によるウエブ端吸着装置18
は、第2図及び第4図に示すように、ウエブ巻取芯71の
軸72を中空(符号84)とし且つローラ73に軸72の中空部
84に連通するエアー吸引穴85(円周方向に合計8ケ所)
を形成する一方で、前記大径円盤75の軸76を中空(符号
86)とし且つ該大径円盤75内にそれぞれ上記両中空部8
4,86を連通する合計6本の空気通路87,87・・を設ける
とともに、大径円盤75の軸中空部86の基端に空気管88を
介してバキューム装置89を接続して構成されている。こ
のバキューム装置89は、ウエブ切断装置5によって切断
されたウエブ巻始め端部Raがウエブ端巻付位置Aに差し
かかるタイミングに合せてコントローラ90からの信号に
よってエアー吸引作用が開始されるようになっており、
該エアー吸引作用が開始されるとウエブ巻取芯71のエア
ー吸引穴85からその周囲の空気が吸引されて、ウエブ端
巻付位置Aにおいてウエブ巻始め端部Raがウエブ巻取芯
71の周りに吸着されるようになる。
このように、ウエブ巻始め端部は、ウエブ端巻付位置
Aにあるウエブ巻取芯71部分に差しかかったときに、ウ
エブ端巻付装置23の各ノズルからの高圧エアー吹き付け
作用と、無端ベルト41によるウエブ巻取芯回動作用と、
エアー吸引作用によって、ウエブ巻取芯71の周りに巻付
けられるようになっており、さらにウエブ巻取芯71の外
周面に形成した凹溝79により、ウエブ巻始め端部が強制
的にウエブ巻取芯71の外周面側にたくし上げられるよう
になり、該ウエブ巻始め端部が速やかに且つ確実にウエ
ブ巻取芯71の周りに巻付けられるようになる。
ウエブ端巻付位置Aにおいてウエブ巻取芯71の周りに
ウエブ端Raが巻付けられると、その直後にウエブ巻取芯
循環移送装置7が作動せしめられて該ウエブ端Raが巻付
けられたウエブ巻取芯71がウエブ端巻付位置Aからウエ
ブ巻取位置Bに移送される。
ウエブ巻取位置Bにおいては、ウエブ巻取芯71の周り
に巻付けられたウエブの外面にウエブ巻取装置4の無端
ベルト41が接触していることにより、該ウエブ巻取芯71
の周りでウエブ巻回体Sを成長させるように作用する。
ウエブ巻取位置Bには、該位置Bにおいてウエブ巻取
芯71の周りで成長するウエブ巻回体Sの外周面に接触し
て該ウエブ巻回体Sの外周面に巻取用のベルト41,41の
跡が付かないようにするための表面均らし装置9が設置
されている。この表面均らし装置9は、ウエブ巻取位置
Bにおいて成長せしめられているウエブ巻回体Sの外周
面全幅に亘って接触するローラ95と該ローラ95をウエブ
巻回体Sの外周面に常時比較的弱い押圧力で押しつける
ための押圧装置(この実施例ではシリンダ)96を有して
いる。尚、ウエブ巻取位置Bにおいて巻取られたウエブ
ロールTがウエブ巻取芯71とともに右回転方向に回動す
るときには、ローラ95がウエブロールTに押圧されて揺
動し、該ウエブロールTの通過を許容するようになって
いる。
ウエブロール取外し位置Cには、ウエブ巻取芯71の周
りに形成されているウエブロールTを該ウエブ巻取芯71
から取り外すためのウエブロール取外し装置6が設けら
れている。このウエブロール取外し装置6は、第2図に
示すようにエアシリンダ61のロッド先端に押板62を取付
けて構成されており、エアシリンダ61を伸長せしめるこ
とにより押板62が第4図の鎖線62′で示す位置まで前進
してウエブロール取外し位置Cにあるウエブ巻取芯71の
周りに形成されているウエブロールTをウエブ巻取芯71
から押し外すことができるようになっている。尚、この
ウエブロール取外し装置6は、ウエブ巻取芯循環移送装
置7の循環駆動装置70が1回作動するごとにエアシリン
ダ61が1回だけ伸長、縮小動作をするようになってい
る。
大径円盤75の前面側に設置されている側板42(第4
図)には、ウエブロール取外し位置Cに対向する位置に
ウエブロール抜け出し用の開口43が形成されている。こ
の開口43は、ウエブロールTの外径よりやや大きい面積
を有している。
又、該側板42の外側には、開口43の下端口縁43aと同
高さ位置において受台27が横向きに設置されている。こ
の受台27は、後述するように不良品排除機構の一部とな
るもので、中央部が凹んだ略V形樋状に形成されてい
る。
受台27の先端下部には、受台27から押し出されるウエ
ブロールTを次工程(ウエブロール容器詰め工程)へ搬
送するためのコンベア45が設置されている。
ところで、このウエブロール製造装置で使用される原
反ロールPは、原反ロール製造時において例えば帯状ウ
エブが途中で切れた場合、あるいは帯状ウエブを継ぎ足
す場合などには、第11図に示すように2つの帯状ウエブ
Q,Qの端部同士をテープKなどで接着・連結させた後に
再度所定径に達するまで巻回される。従って、継ぎ目部
などの異常部Qaを含んでいる原反ロールPを使用してこ
のウエブロール製造装置で製品ウエブロールTを製造す
る場合には、順次製造される製品ウエブロールの中に、
まれに異常部Qaを含んだウエブロール(不良品)が混在
することになる。このような不良品ウエブロールは良品
ウエブロール中から分離する必要があるが、この実施例
のウエブロール製造装置では、異常部Qaを含んだウエブ
ロールを自動的に排除し得るようにした不良品排除機構
(13,26,27,90)を備えている。
この不良品排除機構は、ウエブロール取外し位置Cに
おける側板開口43とコンベア45との間において該側板開
口43から外方に放出されたウエブロールTを受けること
ができる受台27と、該受台27を、側板開口43から放出さ
れるウエブロールTをコンベア45側に受け渡し得る受け
渡し可能位置と該ウエブロールTをコンベア45側に受け
渡すことなく下方に排除せしめ得る排除位置との2位置
で変位せしめる受台操作装置26と、前記ウエブ切断装置
5の設置位置よりウエブ走行方向上手側の適所において
走行中の帯状ウエブQ中に継ぎ目部Qa(第11図)があっ
た場合に該継ぎ目部Qaの存在を検出する充電管からなる
異常部検知装置13と、該異常部検知装置13から発せられ
る信号を受けて、当該継ぎ目部Qaが含まれているウエブ
ロールTがウエブロール取外し位置Cから取外されると
きに、受台操作装置26を受台27が継ぎ目部排除位置にあ
る如く作動せしめるコントローラ90とで構成されてい
る。
異常部検知装置13は、この実施例ではミシン目加工位
置Dよりウエブ走行方向のやや上手側にあるピンチロー
ル12部分を通過する帯状ウエブQの走行面を検知し得る
位置に設置されており、継ぎ目部などの異常部Qa(第11
図)が異常部検知装置13設置部分を通過したときに該異
常部検知装置13でその異常部Qaを検出してその信号(信
号線L5)をコントローラ90に向けて発するようになっ
ている。
受台操作装置26は、エアシリンダ28が採用されてい
る。このエアシリンダ28は、コントローラ90から発する
信号(信号線L6)によって伸縮操作せしめられるよう
になっている。このエアシリンダ28と受台27とはリンク
29を介して連結されている。
そして、この受台操作装置26は、第5図に示すように
エアシリンダ28を伸縮せしめることによって受台27を軸
30を中心にして上下に揺動せしめ得るようになってい
る。エアシリンダ28の縮小状態では、受台27がウエブロ
ール抜き出し用開口43から放出されるウエブロールTを
受けることができる上動位置(第5図の実線図示位置)
にあり、又該エアシリンダ28の伸長状態では、該受台27
が下方に旋回せしめられて下方退避位置(第5図の鎖線
27′の位置)に位置するようにしている。
この受台操作装置26のエアシリンダ28は、通常は縮小
状態にあって、受台27をウエブロール受け位置(コンベ
ア45に接続する位置)に位置せしめた状態で支持し、コ
ントローラ90からエアシリンダ伸長信号(信号線L6
が発せられたときに伸長せしめられて、受台27を下方退
避位置まで変位させる。コントローラ90からのエアシリ
ンダ伸長操作用の信号(信号線L6)は、上記異常部検
知装置13が走行中の帯状ウエブQの異常部K(第11図)
を検出した後、該異常部K部分がウエブ巻取位置Bにお
いてウエブ巻取芯71の周りに巻取られてそこでウエブロ
ールTが形成され、そのウエブ巻取位置Bにあった不良
品ウエブロールTがウエブロール取外し位置Cまで移動
せしめられ、さらに該ウエブロール取外し位置Cにある
不良品ウエブロールTがウエブロール取外し装置6によ
ってウエブ巻取芯71から取外された後に(不良品ウエブ
ロールTが一旦受台27上に載置される)、例えばウエブ
ロール取外し装置6の操作信号(エアシリンダ61の縮小
操作信号)を受けて発信されるようにその発信タイミン
グに設定されている。即ち、この実施例では、異常部検
知装置13で帯状ウエブQの異常部Qaを検出した後、ウエ
ブ巻取芯循環移送装置7が2回だけ作動し、その次にウ
エブロール取外し装置6が1回伸縮動した後にコントロ
ーラ90から受台操作装置26のエアシリンダ28伸長用の信
号が発せられるようになっている。受台操作装置26のエ
アシリンダ28が伸長せしめられると、受台27が下方に旋
回せしめられて該受台27上に支持されていたウエブロー
ル(不良品ウエブロール)Tが第5図において符号T′
で示すように側板42とコンベア45との間の空間部から下
方に落下する(コンベア45外に排除せしめられる)よう
になる。そして、伸長操作せしめられた受台操作装置26
のエアシリンダ28は、適宜タイマー後にコントローラ90
から縮小操作用の信号が発せられて、受台27を元の位置
に復帰せしめる。尚、異常部検知装置13で検出した異常
部(継ぎ目部)Qaが切断予定位置の近傍に位置するよう
な場合には、検出誤差などによって該異常部Qa部分が先
行側のウエブロールに巻取られるかあるいは後行側のウ
エブロールに巻取られるか判別しにくい場合があるが、
このように異常部Qaが切断予定位置の近傍に位置すると
き(例えばミシン目加工装置3の回転数カウンターが1
単位のカウント数のうちの最終カウント直前を計数した
ときに異常部検知装置13が異常部Qaを検出したときに
は、受台操作装置26への復帰信号の発信を遅らせて合計
2つのウエブロールを連続して排除せしめるようにすれ
ば確実に不良品排除作業が行えるようになる。
次に図示のウエブロール製造装置の使用方法並びに作
用を説明すると、まず原反ロールPからのウエブ端を、
ミシン目加工装置3、ウエブ切断装置5の上下各組ロー
ル50,51間を通しさらにウエブ端巻付位置Aを経て第6
図に示すようにウエブ巻取位置Bにあるウエブ巻取芯71
の外周に巻付けておく。そして、その状態で駆動装置8
のモータ81に通電すると、無端ベルト82が循環走行せし
められて、ウエブ巻解き装置1により原反ロールPから
帯状ウエブQが繰り出され、ミシン目加工装置3により
帯状ウエブQに所定間隔をもってミシン目加工が施さ
れ、ウエブ巻取装置4によってウエブ巻取位置Bにおい
てウエブ巻取芯71の周りでウエブ巻回体Sが成長せしめ
られる(第7図)。そして原反ロールPから所定長さの
帯状ウエブQが繰り出された直後に、即ちミシン目加工
装置3により製品1本当り分だけミシン目加工が施され
たときに信号(信号線L1)が発せられ、続いてその信
号が発せられた後、計測装置91が所定のウエブ走行長さ
を計測したときにその走行長さ計測信号(信号線L2
が発せられ、その信号を受けてコントローラ90からウエ
ブ切断装置5のソレノイド57操作用の信号(信号線
3)が発せられて第7図に示すようにウエブ切断装置
5が作動し(下側組ロール51の各ロール51A,51Bが相互
に接触する)、上側組ロール50と下側組ロール51間を走
行中のミシン目付帯状ウエブRにその長さ方向に張力が
加えられてそのミシン目付帯状ウエブRがミシン目加工
部分で切断されるようになる。その切断されたミシン目
付帯状ウエブRの両端(先行側ウエブ端Rb、後行側ウエ
ブ端Ra)は第8図に示すようにベルト41に案内されてそ
のままウエブ端巻付位置A側に移送される。そして第8
図に示すように先行側ウエブ端Rbはそのままウエブ巻取
位置Bで成長中のウエブ巻回体Sの外周に巻付けられ、
後行側ウエブ端Raはウエブ端巻付位置Aにあるウエブ巻
取芯71に差しかかったときにウエブ端吸着装置18により
吸着されさらにウエブ端巻付装置23の各ノズル24,25か
ら高圧エアーが吹き出されるとともにウエブ巻取芯外周
面の凹凸形状(凹溝79,79・・)によるウエブ端たくし
上げ作用によって瞬時にして該ウエブ巻取芯71の周りに
巻付けられるようになる(第8図の符号Ra′)。続いて
ウエブ端巻付位置Aにおいてウエブ端Raがウエブ巻取芯
71に巻付けられた直後にウエブ巻取芯循環移送装置7が
作動されて、第9図に示すようにウエブ巻取位置Bにあ
ったウエブロール巻取り済のウエブ巻取芯71が右回転方
向に移動せしめられ、且つウエブ端巻付位置Aにあった
ウエブ端巻付け済のウエブ巻取芯71がウエブ巻取位置B
に移動せしめられてそこでウエブ巻回体Sが成長せしめ
られるようになる。このようにしてウエブ巻取位置Bに
おいて順次ウエブ巻取芯71の周りにウエブロールTが形
成され、該ウエブロールTが形成されたウエブ巻取芯71
がウエブロール取外し位置Cに達すると、ウエブロール
取外し装置6によってウエブロールTがウエブ巻取芯71
から押し出されるようになる。ウエブロール取外し位置
Cにおいてウエブ巻取芯71から押し出されたウエブロー
ルTは、開口43を通って受台27上に載せられ、該受台27
上のウエブロールTは後続のウエブロールに押し出され
てコンベア45上に供給される。そして、コンベア45上に
供給されたウエブロールは、そのまま次のウエブロール
容器詰め工程へ送られて、そこで水を含ませた後、その
ウエットティッシュロールWを第10図に示すように容器
Xの中に収容して製品化される。
このウエブロール製造装置は、上記したように巻取作
用が中断されることなく連続してウエブロールTを製造
することができ、時間的なロスはなくなる。
又、原反ロールP中に継ぎ目部などの異常部Qa(第11
図)がある場合には、該原反ロールPの帯状ウエブQが
順次消費されることにより、該異常部Qa部分も繰り出さ
れるが、該異常部Qaが異常部検知装置13設置部分を通過
するときに該異常部検知装置13で検出され、その検出信
号(信号線L5)に基ずいてコントローラ90から発せら
れる受台操作装置26への操作信号(信号線L6)によっ
て受台27を下方退避位置に変位せしめるようになる。従
って、異常部Qaを含むウエブロールTはコンベア45側に
供給されることなく自動的に排除されるようになり、不
良品ウエブロールが良品ウエブロール中に混入すること
がなくなる。
(考案の効果) 本考案の連続運転式ウエブロール製造装置は、上記し
たようにウエブ巻取作用を中断することなく連続してウ
エブロールを製造することができ、ウエブロール製造能
率を向上させることができるという効果がある。
又、本考案の連続運転式のウエブロール製造装置によ
れば、帯状ウエブQ中の継ぎ目部などの異常部Qaを検知
する異常部検知装置13と、ウエブロール受台27を操作す
る受台操作装置26と、該受台操作装置26を作動させるコ
ントローラ90とを備えていることによって、もし帯状ウ
エブの途中に継ぎ目部などの異常部Qaがあっても、その
異常部を含む不良品ウエブロールを正規のウエブロール
受取り部45側に供給することなく自動的に排除すること
ができ、人手による不良品検品作業が不要あるいは大幅
に軽減されるとともに、人手による検品作業に比して不
良品排除の信頼性が高くなるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例にかかる連続運転式ウエブロー
ル製造装置の全体正面図、第2図は第1図のウエブロー
ル製造装置の部分斜視図、第3図は第1図のウエブ切断
装置部分の拡大図、第4図は第1図の一部横断面図、第
5図は第1図の一部拡大正面図、第6図ないし第9図は
それぞれ第1図のウエブロール製造装置の作動方法説明
図、第10図は第1図のウエブロール製造装置で製造され
たウエブロールの容器詰め状態を示す斜視図、第11図は
第10図のウエブロール製造用の原反ロールの斜視図、第
12図は公知のウエブロール製造装置の正面図、第13図は
第12図の一部斜視図である。 1……ウエブ巻解き装置 3……ミシン目加工装置 4……ウエブ巻取装置 5……ウエブ切断装置 6……ウエブロール取外し装置 7……ウエブ巻取芯循環移送装置 8……駆動装置 13……異常部検知装置 23……ウエブ端巻付装置 26……受台操作装置 27……受台 45……正規のウエブロール受取り部(コンベア) 71……ウエブ巻取芯 90……コントローラ A……ウエブ端巻付位置 B……ウエブ巻取位置 C……ウエブロール取外し位置 D……ミシン目加工位置 E……ウエブ切断位置 P……原反ロール Q……帯状ウエブ R……ミシン目付帯状ウエブ Ra……ウエブ端 S……ウエブ巻回体 T……ウエブロール Ta……ウエブ巻終り端部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】原反ロール(P)から帯状ウエブ(Q)を
    連続して巻解くことができるウエブ巻解き装置(1)
    と、前記原反ロール(P)から巻解かれた帯状ウエブ
    (Q)にウエブ長さ方向に所定間隔をもってウエブ幅方
    向に切断用のミシン目加工を施してミシン目付帯状ウエ
    ブとすることができるミシン目加工装置(3)と、ミシ
    ン目付帯状ウエブ(R)を巻取るための複数本のウエブ
    巻取芯(71,71・・)を、ウエブ端(Ra)を巻付けるウ
    エブ端巻付位置(A)とミシン目付帯状ウエブ(R)を
    巻取らせるウエブ巻取位置(B)と巻取られたウエブロ
    ール(T)をウエブ巻取芯(71)から取外すウエブロー
    ル取外し位置(C)との間を順次循環移動せしめるウエ
    ブ巻取芯循環移送装置(7)と、前記ウエブ端巻付位置
    (A)においてミシン目付帯状ウエブ(R)の巻始め端
    部(Ra)をウエブ巻取芯(71)の周りに巻付けるウエブ
    端巻付装置(23)と、前記ウエブ巻取位置(B)におい
    てミシン目付帯状ウエブ(R)を連続走行させたままで
    前記各ウエブ巻取芯(71,71・・)の周りに順次巻取ら
    せることができるようにしたウエブ巻取装置(4)と、
    該ウエブ巻取装置(4)よりウエブ走行方向上手側にお
    いてウエブを連続走行させたままで前記ウエブ巻取芯
    (71)の周りに形成されたウエブ巻回体(S)をミシン
    目加工部分で切断して前記ミシン目付帯状ウエブ(R)
    から切り離すためのウエブ切断装置(5)と、該ミシン
    目付帯状ウエブ(R)から切り離されて前記ウエブ巻取
    芯(71)に支持されているウエブロール(T)を前記ウ
    エブロール取外し位置(C)において該ウエブ巻取芯
    (71)から取外すためのウエブロール取外し装置(6)
    と、ウエブロール取外し位置(C)にあったウエブ巻取
    芯(71)から取外されたウエブロール(T)を支持する
    ことができる受台(27)を、該ウエブロール(T)を正
    規のウエブロール受取り部(45)側に供給し得る位置と
    該ウエブロール(T)を正規のウエブロール受取り部
    (45)外に排除し得る位置との間で変位せしめる受台操
    作装置(26)と、前記ウエブ切断装置(5)の設置位置
    よりウエブ走行方向上手側の適所に設けられていて帯状
    ウエブ(Q)に有する継ぎ目部などの異常部(Qa)を該
    帯状ウエブ(Q)の走行中に検知し得る異常部検知装置
    (13)と、該異常部検知装置(13)が帯状ウエブ(Q)
    の異常部(Qa)を検知したときに発せられる検知信号に
    基ずいて該異常部(Qa)が巻取られたウエブロール
    (T)が前記ウエブロール取外し位置(C)から取外さ
    れるタイミングに合せて前記受台操作装置(26)を受台
    (27)がウエブロール排除位置に変位する如く操作する
    信号を発するコントローラ(90)とを備えて構成されて
    いることを特徴とする連続運転式ウエブロール製造装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002370857A (ja) * 2001-06-13 2002-12-24 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ワインダ及び製紙設備

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