JP2513052B2 - フリップチップ用実装装置 - Google Patents

フリップチップ用実装装置

Info

Publication number
JP2513052B2
JP2513052B2 JP803290A JP803290A JP2513052B2 JP 2513052 B2 JP2513052 B2 JP 2513052B2 JP 803290 A JP803290 A JP 803290A JP 803290 A JP803290 A JP 803290A JP 2513052 B2 JP2513052 B2 JP 2513052B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flip chip
chip
wiring board
wiring
substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP803290A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03211849A (ja
Inventor
春隆 谷口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP803290A priority Critical patent/JP2513052B2/ja
Publication of JPH03211849A publication Critical patent/JPH03211849A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2513052B2 publication Critical patent/JP2513052B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Wire Bonding (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は集積回路装置用のバンプ電極を備えるフリッ
プチップを配線基板に実装するための装置であって、と
くに多数個の微細なバンプ電極がごく狭い配列ピッチで
設けられるフリップチップの実装に適する装置に関す
る。
〔従来の技術〕
表示パネルやプリンタを駆動する集積回路装置では、
できるだけ小さなチップサイズで画素や印字素子である
負荷をできるだけ多数個駆動できることが要求され、か
つ負荷ごとに接続が必要になるので、数mm角の小形チッ
プに数百個の接続点を配列しなければならない。かかる
多端子の集積回路装置では、従来からのワイヤボンディ
ング用の接続パッドは狭いピッチで配列するのが困難で
かつ接続作業が非常に厄介になるので、外部接続点とし
て金やはんだのバンプ電極を用いるフリップチップとす
るのが、チップの製作面とその実装面から見て非常に有
利になる。
かかる多端子のフリップチップに適する実装の要領を
第3図を参照して概要説明する。
第3図(a)はバンプ電極がはんだの場合で、このバ
ンプ電極2aを多数個備えるフリップチップ1を絶縁基板
4に配線導体5が配列された配線基板3上に実装するに
は、はんだの溶融温度に加熱された配線基板3にフリッ
プチップ1を軽く押し付けることによりはんだバンプ電
極2aを対応する配線導体5に接触させて溶融させた後
に、押し付け力を取り除くことにより、溶融はんだの表
面張力を利用してチップ1を配線基板3と自己整合させ
た状態で冷却してはんだを固化させる。
第3図(b)はバンプ電極が金や銅の場合で、まず配
線基板3上に樹脂6を微量付けて置いた後に、フリップ
チップ1をこれに強く押し付けて金等のバンプ電極2bを
配線導体5によく導電接触させた状態で樹脂6を光硬化
ないしは熱硬化させることにより、樹脂6の硬化時の収
縮力と接着力を利用して導電接触状態を維持させるとと
もに、接触部を樹脂封止によって保護する。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし上述の従来の方法では、フリップチップの接続
点数を増やし、これに応じてバンプ電極の配列ピッチを
狭めようとすると、接続の均一性を保証するのがむつか
しく、かつ実装時のチップの位置合わせが困難になって
来る。
フリップチップのバンプ電極数が百個程度を越えると
バンプの高さのばらつきの最大幅が大きくなるので、実
装の際にはかなりの圧力でフリップチップを配線基板に
押し付けて高さの大なバンプ電極を変形させることによ
り配線導体との接触を均一化させるが、それでもフリッ
プチップの反りや配線基板の凹凸の影響が重なると、高
さの小なバンプ電極では配線導体との接触が不完全にな
りやすい。バンプ電極がはんだの場合はその溶融時にか
かる不均一性はかなり軽減されるが、バンプ電極が金等
の場合は接触圧力の不均一がそのまま接続の不完全とし
て最後まで残ってしまうので、極端な場合にはバンプ電
極が配線導体と全く接続されない接続不良が発生する。
バンプ電極数が多くなるとその配列ピッチがこれに応
じて狭くなり、配列ピッチが50μm以下になると実装時
のフリップチップの配線基板との位置ずれを10μm程度
以下に抑える必要がある。従来からこの位置合わせはフ
リップチップの外形を配線基板上のマークに合わせるこ
とによって行なうのがふつうであるが、ずれを確実に10
μm以下にするのは必ずしも容易でない。はんだバンプ
電極の場合は位置ずれがあると溶融はんだが流れて接続
点間の短絡が発生しやすく、上述の自己整合による位置
合わせを利用してもバンプ電極の配列ピッチを40μm以
下にするのは困難である。金バンプ電極の場合は短絡の
問題はないが、位置ずれによって接続の不均一性が当然
増大する。
なお、バンプ電極の配列ピッチが狭い場合いわゆるTA
B法ないしインナーリードボンディング法も利用できる
が、リードとそのためのスペースが余分に必要になるの
で、第3図のようにフリップチップを直接フエースダウ
ンボンディングするのがやはり最も有利である。
本発明の目的は、かかる問題点を解決して接続点が多
い場合にも接続の均一性と位置合わせ精度を向上できる
実装装置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明によれば、第1段動作と第2段動作を行なう加
圧手段と、これにより加圧方向以外には移動自在に操作
される加圧ロッドとその先端面へのフリップチップの保
持手段を備えるチップ加圧機構と、透明な基板受台と配
線基板の保持手段を備える基板保持機構と、基板受台を
通してフリップチップと配線基板の位置を検出する光学
手段と、チップ加圧機構と基板保持機構の相対位置を調
整する位置調整手段とを実装装置に設け、フリップチッ
プを加圧ロッドの先端面に配線基板を基板受台上にそれ
ぞれ保持させかつ加圧手段を第1段動作させ両者を近接
させた状態で光学手段により両者の位置を検出しながら
位置調整手段により位置合わせし、次に加圧手段を第2
段動作させた状態でバンプ電極を配線導体と固定接続す
ることにより上述の目的が達成される。
なお、加圧手段に上記構成にいう第1段動作とそれよ
り移動量の小な第2段動作を行なわせるには、1段目の
シリンダとそれよりストロークの小な2段目のシリンダ
を組み合わせた空気圧ないし油圧操作の二重シリンダ機
構を用いるのが有利であり、とくに2段目のシリンダに
は圧力調整弁等により操作圧力を所定速度で上昇させた
後に所定値に保つ制御を施すのが望ましい。
この加圧手段とチップ加圧機構の間の加圧方向以外に
移動自在な結合には、例えば鋼球を用いる自在結合とす
るのが最も簡単である。チップ加圧機構の加圧ロッドの
先端の面積はフリップチップの面積以上にするのがよい
が、この先端面は焼き入れや高硬度金属ないし超硬合金
の取り付け等により硬度を高めて置くのが接続の均一性
を長期間に亘って維持する上で望ましい。
チップ加圧機構のフリップチップ保持手段および基板
保持機構の配線基板保持手段としては、例えば真空吸着
法を利用するのが簡単でありしかも実用性が高い。
本発明では上記構成にいうよう基板保持機構の基板受
台に透明なものが用いられるが、フリップチップのバン
プ電極が金等であってその実装時に紫外線硬化樹脂が利
用される場合には、この基板受台に紫外線透過率の高い
石英ガラスを用いるのが有利である。
光学手段には焦点深度の深い実体顕微鏡を用いるのが
好適で、ビデオカメラやモニタテレビ等をこれに組み合
わせるのが実装作業の能率を上げる上で有利であり、さ
らにはパターン認識装置をも利用することにより実装工
程の完全自動化を図ることができる。
位置調整手段には、通例のようにx-y操作機や角度操
作機を適宜組み合わせて利用することができ、これをチ
ップ加工機構および基板保持機構の一方側に設けて両者
間の相対位置を調整させることでよい。
なお、本発明のフリップチップ用実装装置は、はん
だ,金,銅等のバンプ電極を備えるフリップチップの実
装一般に適用できる。
〔作用〕
前項の構成にいうように本発明によるフリップチップ
用実装装置では、加圧手段に第1段動作とそれより移動
量の小な第2段動作をするものを用い、この加圧手段に
まず第1段動作をさせて、これにより操作されるチップ
加圧機構の加圧ロッドの先端面に保持したフリップチッ
プを基板保持機構の透明な基板受台上に保持した配線基
板に近接させたいわば実装寸前の状態で、透明な基板受
台を通して光学手段によってフリップチップと配線基板
の位置ないし相対的な位置ずれを正確に検出できるよう
にする。
位置調整手段はこの正確な検出結果に基づいてチップ
加圧機構と基板保持機構の相対位置を調整するもので、
本発明ではフリップチップと配線基板の間のずれが最大
でも10μm以下になるように、これによって両者が精密
に位置合わせされ、そのままの状態で加圧手段を第2段
動作させることによりフリップチップのバンプ電極を配
線基板の配線導体に接触させる。
この際、フリップチップを保持しているチップ加圧機
構の加圧ロッドがこの加圧手段によってその加圧方向以
外には移動自在に操作されるので、加圧手段が第2段動
作時に加圧方向に対し横方向に多少動いても、加圧ロッ
ドはこれに影響されることなくフリップチップのバンプ
電極を上述の精密に位置合わせされた状態のまま配線基
板の配線導体に接触させ、かついわゆる片押しを発生す
ることなくフリップチップ内のバンプ電極を均一な圧力
で配線導体に押し付けることができる。
かかる押圧状態では、配線基板の実装面が多少傾いて
いても、それにフリップチップを押し付ける加圧ロッド
はそれに応じた姿勢をとることができる。本発明装置で
は配線基板に対するフリップチップの傾きをチップサイ
ズが10mmのときに数μm以内に抑えることができ、従っ
てフリップチップの片押しは実際上ないといってよい。
なお、この押圧状態ではフリップチップ中の高さの大な
バンプ電極を例えば最大20%程度変形させることにより
バンプ電極の高さが揃えられる。
この加圧手段を第2段動作させた状態でバンプ電極と
配線導体を固定接続する要領はバンプ電極の種類により
異なり、金バンプの場合は加圧状態のままで樹脂が光硬
化ないし熱硬化され、はんだバンプの場合は押圧状態を
一旦釈放して溶融はんだによりフリップチップと配線基
板を前述のように自己整合させた上で、望ましくはもう
一度押圧した状態で冷却によりはんだを固化させる。
〔実施例〕
以下、図を参照しながら本発明の実施例を具体的に説
明する。第1図は本発明のフリップチップ用実装装置の
要部の構成例を主な動作状態ごとに示すもので、同図
(a)にフリップチップと配線基板を各所定個所に保持
させる時の,同図(b)には加圧手段の第1段動作時
の,同図(c)には第2段動作時の状態がそれぞれ示さ
れている。以下、この実施例では、フリップチップ1は
金のバンプ電極2を備え、その配線基板3への実装には
紫外線硬化形樹脂6が利用され、配線基板3には透明な
ガラスの絶縁基板4が用いられるものとする。
第1図(a)の上部に簡略に示された加圧手段10はこ
の実施例では空気圧ないし油圧操作される2段のシリン
ダ機構からなるが、この図では便宜上そのごく一部の操
作ロッドにより代表して示されている。その下側に示さ
れたチップ加圧機構20の加圧ロッド21は図で簡略に示さ
れた位置調整手段50により図の上下方向に移動自在に案
内され、かつ図示しないばね等の手段によりその上端面
の凹み内の鋼球22が加圧機構10の操作ロッドの下端面に
常に接触するよう付勢されており、加圧機構10からは図
の下方に向かう加圧方向のみに力を受けるようになって
いる。加圧ロッド21のこの例では下側先端面21aがフリ
ップチップ1に対する押圧面と保持面を兼ねており、保
持手段としてその中央部に真空ポンプに接続された吸着
孔23を備える。また、この押圧用の先端面21aには長期
使用中にフリップチップ1による凹みが発生しないよう
にこの実施例では焼き入れ処理が施される。なお、上述
の位置調整手段50には例えばxとyとθ方向に対する位
置操作機が用いられる。
第1図(a)の下部に示された基板保持機構30は、こ
の例では石英ガラスである透明な基板受台31を支持板32
の上面の凹所32aにごく僅か突出するよう嵌め込んだも
ので、基板受台31上に配線基板3を保持するためその周
囲に吸着孔33が複数個配置され、支持板32の基板受台31
の下側は開口とされてその錐状面が鏡面32bに仕上げら
れる。
第1図(a)の中央部にはアーム84により支承された
装入ヘッド85が示されている。このヘッド85はフリップ
チップ1をその上面に装着されたテフロン等の受座86の
上に置き、かつ配線基板3をその下面に吸着孔88により
真空吸着した状態で図示の位置に装入される。次に、ヘ
ッド85の位置を基板受台31に近付けた上で吸着孔88から
の吸引を切ることにより、配線基板3を基板受台31上に
移して吸着保持させ、かつその位置を加圧ロッド21に近
付けた上で噴出孔87から圧搾空気を噴出させることによ
り、フリップチップ1を受座86から浮かせて加圧ロッド
21の先端面21aに移し、それに吸着保持させるようにな
っている。
第1図(b)は加圧手段10を第1段動作させた状態を
示す。上述のように、フリップチップ1を加圧ロッド21
の先端面21aに配線基板3を基板受台31にそれぞれ保持
させた後、ヘッド85を第1図(a)の状態から例えば図
の左方に引き込め、かつ微量の樹脂6をこの例では配線
基板3の表面上に滴下した上で、加圧手段10を第1段動
作させて図の状態とすることによりフリップチップ1を
配線基板3に近接させる。この際、バンプ電極2の先端
と配線導体5との間隙が充分小さく例えば0.5mm程度に
なるように、加圧手段10の第1段動作の行程が設定され
る。
この例では配線基板3の絶縁基板4が透明なので基板
受台31を通して配線基板3のほかフリップチップ1を見
ることができ、それらの位置検出に図では簡略に示され
た光学手段40が用いられる。この光学手段40には実体顕
微鏡が好適で、これにビデオカメラを組み合わせること
により、モニタテレビ上に配線基板3とフリップチップ
1の映像が重なった拡大画像を写すことができる。
従って、この実施例ではこの拡大画像を見ながら位置
調整手段50により加圧ロッド21の位置を調整して、例え
ば各バンプ電極2の映像を対応する配線導体5の先端の
映像と重ね合わせることにより、フリップチップ1を配
線基板3と相互ずれが数μm程度になるように精密に位
置合わせできる。なお、位置調整手段50としては例えば
xステージとyステージとθステージを組み合わせた3
方向の位置操作機が用いられる。
第1図(c)は加圧手段10を第2段動作させた状態を
示す。この第2段動作は0.5mm程度のごく僅かな行程で
よく、バンプ電極2の先端が配線導体5に当たってから
押圧力を漸次高めることにより、高さの大なバンプ電極
2を最大20%程度変形させて、すべてのバンプ電極2を
対応する配線導体5に接触させた後に、押圧力を一定に
保つ。かかる加圧手段10の押圧力制御は、例えば第2段
動作用のシリンダ機構への作動流体の供給路に、通例の
ように圧力調整弁や絞りを挿入することによって容易に
行なうことができる。
この際、加圧ロッド21は鋼球22を介して加圧手段10か
ら押圧力をその加圧方向にのみ受け、かつ第2段動作の
行程がごく僅かなので、第1図(b)の状態で精密に位
置合わせされた状態のままバンプ電極2を配線導体5に
接触させることができる。また、この接触後の押圧状態
では、配線基板3が多少傾いていても加圧ロッド21はそ
れに応じた姿勢でフリップチップ1を配線基板3に押し
付けるので、両者間の傾きを最小に抑えて片押し不良の
発生をほぼ皆無にすることができる。
このようにバンプ電極2を対応する配線導体5に均一
に押圧した状態で、この例では図の下部に簡略に示され
た光投射手段70の例えば光ファイバ先端の投射ヘッドか
ら、透明な基板受台31と絶縁基板4とを通して樹脂6に
紫外線を短時間当て、それを紫外線硬化させることによ
り実装を完了させる。以後は、第1図(a)の装入ヘッ
ド85と同様に構成された装出ヘッドにより、フリップチ
ップ1を実装済みの配線基板3を真空吸着等の手段によ
り基板受台31上から取り出せばよい。
なお、基板受台31が石英ガラスで配線基板3の絶縁基
板4がパイレックスの場合、365nmの波長の紫外線に対
し80%程度以上の透過率が得られ、樹脂6に対して250
〜300mW/cm2の強度で紫外線を照射することができる。
この際、基板受台31の下側の支持板32の鏡面32bは散乱
紫外線を有効に利用する役目を果たす。
第2図は、第1図では要部のみが示されていた本発明
装置の全体構成を例示するもので、同図(a)にその正
面図,同図(b)に一部の上面図,同図(c)に側面図
がそれぞれ示されている。
第2図(a)の上部の中央には第1図で説明した要部
が示されている。加圧手段10は直列に結合された第1段
シリンダ機構11と第2段シリンダ機構12とからなり、こ
れらのストロークは例えば前者が50mm,後者が0.5mmとさ
れる。この加圧手段10は同図(c)のように位置調整手
段50の可動台51に位置操作機52とともに搭載され、位置
操作機52により案内された加圧ロッド21に前述の鋼球等
を介して加圧力を賦与する。
同図(c)のように、基板保持機構30の支持板32は複
数の脚を介して台枠等に強固に取り付けられ、その下側
に光学手段40が配置される。光学手段40実体顕微鏡41は
可動台42上の位置操作機43により位置制御される支柱44
に支承され、位置操作機43によりその視野を微調整でき
る。実体顕微鏡41は倍率が数十程度の同軸照明付きのも
のが好適で、これにビデオカメラが組み合わされて、そ
の視野が同図(a)のモニタテレビ45上の映像として表
示される。このモニタテレビ45には、ビデオカメラと同
様に400〜500本の水平解像度のものを用いるのが適当で
ある。位置操作機43用にはxステージとyステージが組
み合わされる。
同図(a)のモニタテレビ45の上側の樹脂供給系60の
ディスペンサ61は、前述の紫外線硬化形樹脂を0.1mg程
度の精度で微量ずつ供給可能なもので、可撓性ホース62
を介して位置操作機52に担持されたキャピラリ状の樹脂
供給用ノズル63と接続される。シリンダ64は可動台51を
介してこのノズル63を樹脂供給位置に操作するものであ
る。
同図(a)の右下部に示された光投射系70の紫外線源
71で発生される紫外線光は、光ファイバ72を介して実体
顕微鏡41に担持された投射ヘッド73に送られる。この光
投射系70に対してもシリンダ74が設けられ、可動台42を
介して投射ヘッド73を投射位置に操作できるようになっ
ている。
フリップチップおよび配線基板を実装位置に装入する
前述の装入ヘッド85の操作用にロボット80が設けられ
る。このロボット80は、同図(b)に示すようにx方向
操作機81とy方向操作機82により、前述のアーム84を介
して装入ヘッド85を支承する操作ヘッド83の位置をプロ
グラム制御により操作するものである。なお、操作ヘッ
ド83内には前に第1図で説明したように装入ヘッド85を
加圧ロッド21の下端面21aまたは基板受台31に近付ける
ようにアーム84を上下方向に僅かずつ操作する簡単な機
構が組み込まれる。
また、フリップチップや配線基板の吸着用に、真空ポ
ンプ91と駆動モータ92からなる真空系90が本発明装置に
付属して設けられる。
このほか本発明装置内には、その各部の動作をシーケ
ンス制御するプログラム制御装置100と、その指令によ
り装置内の各部を制御ないしは操作する操作制御装置10
1が組み込まれる。
このプログラム制御装置100の制御下で行なわれるフ
リップチップの実装手順例を順序を追って述べると次の
とおりである。
(1)まず装入ヘッド85を実装位置の外側の所定位置に
置いた状態で、フリップチップを図示しない設備ないし
手によってその上側に載せ、ついで装入ヘッド85をロボ
ット80により第2図(a)に示すような適当な台上に置
かれた基板トレイ7の上に移動させて、その中に並べら
れている配線基板を装入ヘッド85の下側に真空吸着す
る。
(2)ロボット80により装入ヘッド85を第1図(a)の
位置まで移動させ、かつそれを操作ヘッド83により上下
方向に僅かずつ操作しながら、前に説明した要領に従っ
てフリップチップ1を加圧ロッド21の下端面21aに,配
線基板3を基板受台31上にそれぞれ移して保持させる。
(3)装入ヘッド85をロボット80により当初の位置に復
帰させた後、シリンダ64を付勢してノズル63を配線基板
3の上に移動させた上でディスペンサ61からあらかじめ
これに設定された数mg程度の微量の樹脂6を配線基板3
上に滴下させる。
(4)加圧手段10を第1段動作させて第1図(b)の状
態とし、前に説明したように実体顕微鏡41が捉えたモニ
タテレビ45上の映像を見ながら位置操作機52を用いてフ
リップチップ1と配線基板2とずれが10μm以下になる
まで位置合わせする。
(5)加圧手段10を第2段動作させて第1図(c)の状
態とし、バンプ電極2を配線導体5と均一に接触させた
後、シリンダ74を付勢して光投射ヘッド73を投射位置に
置いた状態で紫外線源71からの紫外線を樹脂6にふつう
は数十秒間程度照射してそれを硬化させる。
(6)以上で実装が完了するので、フリップチップ1が
実装された配線基板3を図示しない適宜な手段によって
実装位置から取り出し、以後は同じ動作を繰り返えす。
なお、この実施例における上述の手順中で(4)の位
置合わせに入手が掛かるが、実体顕微鏡41が捉える映像
信号をパターン認識動作をする計算機に与え、それに位
置操作機52を制御させるようにすれば全手順を完全自動
化することができる。
以上説明した本発明による実装装置により実装された
フリップチップは、配線基板との間に認め得る程度の傾
きがなく、実装前のチップに若干の反りがあってもバン
プ電極と配線導体の間の接触抵抗のばらつきが少なく、
バンプ電極数が100個以上の場合でも最大ばらつきは20
%以下である。また実装品の使用期間中にも、長期に亘
りかかる接触の均一性を保つことができる。
なお、かかる均一な接触ないし接続を保証するには、
加圧ロッドの下端面や基板受台の面,とくに前者の平坦
度をサブミクロンの精度に維持する必要があり、従来は
装置の運転中にこの平坦度が次第に悪化しやすいなやみ
があったが、本発明による実装装置では長期間中かかる
押圧面の平坦度を維持することができる。
本発明によるフリップチップ用実装装置は、各サイズ
が10〜50μm角,配列ピッチが20〜100μmのバンプ電
極を100個以上備えるフリップチップの実装に適用可能
で、配線基板との位置合わせ精度は10μm以下を,それ
との傾きは10mm角のチップに対して3μm以下をそれぞ
れ保証できる。
以上説明した実施例に限らず、本発明は種々の態様で
実施をすることができる。実施例ではバンプ電極を金と
したが、銅やはんだのバンプ電極に対しても適用可能で
ある。また、配線基板の絶縁基板も必ずしも透明である
必要はなく、実装作業の手順等を適宜変更することによ
り本発明をその要旨内で実施できる。本発明装置の第1
図の要部の構成や第2図の全体の具体構成はあくまで例
示であって、バンプ電極の種類や実装作業の自動化要求
等に合わせて、種々な実用上の構成や形態をこれに与え
ることができる。実装作業の具体的な手順や条件につい
ても同様であって、必要ないしは場合に応じて種々な変
形を加えないしは選択を行なうことができる。
〔発明の効果〕
以上説明したとおり本発明では、フリップチップ用実
装装置に対して、第1段動作とこれより移動量の小な第
2段動作を行なう加圧手段と、これによって加圧方向以
外には移動自在に操作される加圧ロッドとその先端面へ
のフリップチップの保持手段とを備えるチップ加圧機構
と、透明な基板受台と配線基板の保持手段を備える基板
保持機構と、基板受台を通してフリップチップと配線基
板の位置を検出する光学手段と、チップ加圧機構と基板
保持機構の相対位置を調整する位置調整手段とを設け、
フリップチップを加圧ロッドの先端面に配線基板を基板
受台上にそれぞれ保持させかつ加圧手段を第1段動作さ
せ両者を近接させた状態で光学手段により両者の位置を
検出しながら位置調整手段により位置合わせし、つぎに
加圧手段を第2段動作させた状態でバンプ電極を配線導
体と固定接続するようにすることにより、従来技術のも
っていた問題点を解決して、次の効果を奏することがで
きる。
(a)加圧手段にまず第1段動作をさせて、フリップチ
ップを配線基板に近接させた実装寸前の状態で透明な基
板受台を通して光学手段によりフリップチップと配線基
板の相対的な位置を検出し、これに基づいて位置調整手
段により両者を正確に位置合わせできる。
(b)この位置合わせ後に加圧手段を第2段動作させて
フリップチップのバンプ電極を配線基板の配線導体に接
触させる際、フリップチップを保持する加圧ロッドが加
圧手段によって加圧方向以外には移動自在に操作され、
加圧手段が位置ずれを起こす方向に多少動いても加圧ロ
ッドはこの影響を受けず、しかも第2段動作の行程がご
くわずかなので、バンプ電極を精密に位置合わせされた
ままの状態で対応する配線導体に正確に接触させること
ができる。
この(a)と(b)の効果により、本発明ではフリッ
プチップと配線基板の間のずれを最大でも10μm以下
に、さらに画像処理やパターン認識の技術を利用すれば
5μm以下に抑えることができる。
(c)バンプ電極を配線導体に接触させた後に実装用の
押圧を掛ける際、フリップチップの反りや配線基板面の
傾き等の接続不均一の要因があっても、加圧ロッドが押
圧方向以外には移動自在でかかる要因に応じた姿勢でフ
リップチップを配線基板に押圧するので、いわゆる片押
し等の不都合の発生を有効に防止しながら多数個のバン
プ電極を配線導体に均一に固定接続できる。これによ
り、配線基板に対するフリップチップの実装姿勢の傾き
をチップサイズが10mm角のときも数μm以内に抑え、百
個以上の金バンプ電極をもつフリップチップを樹脂接着
力を利用して実装する場合でも、バンプ電極と配線導体
の間の接触抵抗のばらつきを20%以内に抑え、実装品の
使用中この接触の均一性を長期に亘って保つことができ
る。
かかる本発明の特長は、数十μmのサイズの小形バン
プ電極が狭いピッチで配列される多接続点のフリップチ
ップの実装にとくに有用で、この種の集積回路装置のチ
ップの小形化とその動作信頼性の向上に貢献することが
できる。
【図面の簡単な説明】
図はすべて本発明に関し、第1図は本発明によるフリッ
プチップ用実装装置の要部の構成例を主な動作状態ごと
に示す断面図、第2図は本発明装置の全体構成を例示す
る正面図,一部の上面図,および側面図、第3図は配線
基板に対しフリップチップを実装する要領を示す側面図
である。これらの図において、 1:フリップチップ、2:バンプ電極、2a:はんだバンプ電
極、2b:金バンプ電極、3:配線基板、4:絶縁基板、5:配
線導体、6:樹脂、7:基板トレイ、10:加圧手段、11:第1
段シリンダ機構、12:第2段シリンダ機構、20:チップ加
圧機構、21:加圧ロッド、21a:加圧ロッドの先端面、22:
鋼球、23:フリップチップの保持手段としての吸着孔、3
0:基板保持機構、31:基板受台、32:支持板、32a:凹所、
32b:鏡面、33:配線基板の保持手段としての吸着孔、40:
光学手段、41:実体顕微鏡、42:可動台、43:位置操作
機、44:支柱、45:モニタテレビ、50:位置調整手段、51:
可動台、52:位置調整機、60:樹脂供給系、61:ディスペ
ンサ、62:ホース、63:樹脂供給ノズル、64:ノズル位置
操作用シリンダ、70:光投射系、71:紫外線源、72:光フ
ァイバ、73:投射ヘッド、74:ヘッド位置操作用シリン
ダ、80:ロボット、81:x方向操作機、82:y方向操作機、8
3:操作ヘッド、84:アーム、85:装入ヘッド、86:フリッ
プチップ用受座、87:空気噴出孔、88:吸着孔、90:真空
系、91:真空ポンプ、92:駆動モータ、100:プログラム制
御装置、101:操作制御装置、である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1段動作とそれより移動量の小な第2段
    動作を行なう加圧手段と、これにより加圧方向以外には
    移動自在に操作される加圧ロッドとその先端面にフリッ
    プチップを保持する手段を備えるチップ加圧機構と、透
    明な基板受台とその上に配線基板を保持する手段を備え
    る基板保持機構と、基板受台を通してフリップチップと
    配線基板の位置を検出する光学手段と、チップ加圧機構
    と基板保持機構の一方に対する他方の位置を調整可能な
    位置調整手段とを備え、フリップチップを加圧ロッドの
    先端面に配線基板を基板受台上にそれぞれ保持させかつ
    加圧手段を第1段動作させて両者を近接させた状態で光
    学手段によって両者の位置を検出しながら位置調整手段
    によって位置合わせし、加圧手段を第2段動作させた状
    態でフリップチップのバンプ電極を配線基板の配線導体
    と固定接続するようにしたフリップチップ用実装装置。
JP803290A 1990-01-17 1990-01-17 フリップチップ用実装装置 Expired - Lifetime JP2513052B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP803290A JP2513052B2 (ja) 1990-01-17 1990-01-17 フリップチップ用実装装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP803290A JP2513052B2 (ja) 1990-01-17 1990-01-17 フリップチップ用実装装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03211849A JPH03211849A (ja) 1991-09-17
JP2513052B2 true JP2513052B2 (ja) 1996-07-03

Family

ID=11681997

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP803290A Expired - Lifetime JP2513052B2 (ja) 1990-01-17 1990-01-17 フリップチップ用実装装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2513052B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5348611A (en) * 1992-05-20 1994-09-20 General Signal Corporation Die paste transfer system and method
JP3361413B2 (ja) * 1995-06-22 2003-01-07 松下電器産業株式会社 電子部品実装装置および電子部品の半田付け方法
WO2001041209A1 (fr) * 1999-11-30 2001-06-07 Toray Engineering Co., Ltd. Dispositif de soudage de puce
WO2001068304A2 (en) * 2000-03-10 2001-09-20 Chippac, Inc. Flip chip-in-leadframe package and process
JP5428131B2 (ja) * 2007-02-09 2014-02-26 富士通株式会社 観察装置及びボイドの観察方法
JP5704994B2 (ja) * 2011-03-31 2015-04-22 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーションInternational Business Machines Corporation 半導体接合装置
JP5753805B2 (ja) * 2012-02-22 2015-07-22 富士フイルム株式会社 実装装置およびその制御方法
CN114466526A (zh) * 2021-11-02 2022-05-10 深圳市智链信息技术有限公司 一种无线接收信号放大器的芯片固定装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03211849A (ja) 1991-09-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7743964B2 (en) Bonding apparatus and bonding method
KR920005934B1 (ko) 배선기판에 반도체 소자를 접속하기 위한 장치
JP3066383B1 (ja) クリ―ムはんだ印刷装置及びその印刷方法
JP2513052B2 (ja) フリップチップ用実装装置
JP2000150970A (ja) 発光素子のボンディング方法および装置
JP2008043910A (ja) 液滴塗布装置及び方法
JP7293477B2 (ja) 実装装置
JPH0737925A (ja) ワイヤボンディング装置及びその方法
JP2008153366A (ja) 接合装置による接合方法
JP2510688B2 (ja) 過剰はんだ除去装置
JP3153699B2 (ja) 電子部品のボンディング方法
JP2540954B2 (ja) ボンディング方法及びその装置
JP2659630B2 (ja) チップ部品と基板との接続方法
WO2023140037A1 (ja) 実装装置および実装方法
JP2837145B2 (ja) チップ部品と基板との接続方法および接続装置
WO2023136076A1 (ja) 位置決め装置およびこれを用いた実装装置
JPH0410490A (ja) 塗布装置
JP2633631B2 (ja) 電子部品の実装装置
JP6375073B1 (ja) 半導体実装装置
JPH0936180A (ja) チップボンディング装置
JP2004014698A (ja) 簡易型マウンタ
JP2005260173A (ja) 部品のボンディング方法およびボンディング装置
JPH07283224A (ja) 半導体チップへのバンプ形成方法および装置
CN118117435A (zh) 倒装芯片激光接合装置及方法
KR19990048740A (ko) 액정 표시 패널과 집적 회로 접합 장치