JP2512917Y2 - 自動車のバンパ装置 - Google Patents

自動車のバンパ装置

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JP2512917Y2
JP2512917Y2 JP1989147882U JP14788289U JP2512917Y2 JP 2512917 Y2 JP2512917 Y2 JP 2512917Y2 JP 1989147882 U JP1989147882 U JP 1989147882U JP 14788289 U JP14788289 U JP 14788289U JP 2512917 Y2 JP2512917 Y2 JP 2512917Y2
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純章 水永
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Mazda Motor Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、自動車のバンパ装置に係り、特に、自動車
の軽衝突時における車体パネルの変形を防止する対策に
関する。
(従来の技術) 一般に、自動車の前後端に配設されているバンパの一
例として、実開昭62-194162号公報に示されるように、
バンパサイド部の端縁を車体中央側に折曲げて鉛直方向
に延びる折曲フランジ部を形成する一方、車体パネルの
うち前記折曲フランジ部に対向する部分を車体中央側に
折曲げて鉛直方向に延びる取付フランジ部を形成し、前
記両フランジ部を突き合わせた状態でバンパサイド部を
車体パネルに組付けた構造のものが知られている。
(考案が解決しようとする課題) ところで、上述したようにバンパサイド部と車体パネ
ルの両フランジ部とが突き合わされた構造においては、
前突若しくは後突などの衝突時に、その衝突荷重により
バンパが後方若しくは前方へ移動するので、この移動に
よってバンパサイド部が車体パネルを押圧し、この押圧
によって突き合わせ部周辺の車体パネルが変形するとい
う問題がある。そして、このような車体パネルの変形
は、バンパが僅かでも移動すると発生するために、衝突
荷重が小さい軽衝突時であっても起こり、バンパの機能
を十分に活かしているとは言い難いものであった。
そこで、本考案は、衝突荷重が小さい軽衝突時に、車
体パネルの変形を防止する構成を得ることを目的とす
る。
(課題を解決するための手段) 上記の目的を達成するために、本考案は、バンパと車
体パネルとの突き合わせ部の近傍で衝突荷重を吸収する
ようにした。そして、この具体的な構成は、夫々同じ材
質で成る上側部及び下側部を備えさせ、これら上側部及
び下側部を、車幅方向に延びるセンタ部と、該センタ部
の左右両端から車体側部に沿って延びるサイド部とで成
す。そして、上記下側のセンタ部の車両衝突時に衝突荷
重を受ける荷重受け面を上側のセンタ部よりも車体前後
方向外側に位置させる。一方、上側のサイド部の端縁を
車体パネルに突き合わせるのに対し、下側のサイド部の
端縁を車体パネルに突き合わせない。更に、車両衝突
時、下側センタ部にのみ衝突荷重が作用した際、該下側
サイド部を上側サイド部に対して衝突荷重の作用方向へ
相対移動させ、且つ上側サイド部のみを変形させて衝突
荷重を吸収するように、これら各サイド部の境界部分
に、下側サイド部の上側サイド部に対する相対的な車体
前後方向への移動を許容しながら該下側サイド部の移動
に伴って上側サイド部のみの車幅方向への変形を許容す
る許容部を設けた構成としている。
(作用) 上記の構成により本考案によれば、自動車の軽衝突時
に、衝突荷重がバンパに入力した場合、この荷重は、バ
ンパ下側部のセンタ部に作用する。そして、下側部及び
上側部の各サイド部の境界部分には許容部が設けられて
いるために、この荷重により、下側サイド部が上側サイ
ド部に対して衝突荷重の作用方向へ相対移動する。ま
た、この下側サイド部の移動に伴って上側部ではサイド
部のみが許容部の形成位置において車幅方向へ変形す
る。これにより車体パネルへ伝達される荷重は、この曲
げ変形によって吸収されることになって車体パネルの変
形が防止される。
(実施例) 次に、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。
第2図に示すように、本例における自動車1は、その
前端中央部に設けられたフロントグリル2と、該フロン
トグリル2の左右両側に配設されたヘッドランプ3,3
と、該ヘッドランプ3,3の外側で車体の前隅角部に配設
されたコンビネーションランプ4とを備え、これらの下
方にはバンパ5が配設されている。このバンパ5は、硬
質ウレタンなどの樹脂で形成されたソフトフェイシャル
タイプのものであって、その内部に緩衝部材が配設され
てバンパ装置を構成している。また、このバンパ5は、
上側に位置する上側部6と、下側に位置する本考案でい
う下側部としての本体部7とから成り、両者は一体形成
されている。
上側部6は、車体前端を左右方向に延びる本考案でい
う上側センタ部としてのフロント部8と、該フロント部
8の左右両側に連続し、車体左右側面に位置して車体前
後方向に延びるサイド部9とから成っている。
フロント部8は、その表面が下方へ向うに従って前方
へ傾斜し、このフロント部8の上端は後方へ折曲され、
この図示しない折曲部分の上面は前記フロントグリル2
及びヘッドランプ3,3の下端に近接されている。
一方、サイド部9は、前記フロント部8の左右両端か
ら前記コンビネーションランプ4の形状に対応して湾曲
されて後方に延び、その上端は前記フロント部8の上端
と連続して車体中央側へ折曲され、この図示しない折曲
部分の上面は前記コンビネーションランプ4の下端に近
接されている。また、このサイド部9は、その表面が下
方へ向うに従って車体外側へ傾斜している。そして、こ
のサイド部9の後端には、第3図に示すように、車体中
央側へ折曲げられてなる折曲部9aが形成されている一
方、この折曲部9aに対面する車体パネルとしてのフロン
トフェンダ10の前端には、前記折曲部9aと同様に車体中
央側へ折曲げられてなる折曲部10aが形成され、両折曲
部9a,10aは互いに突き合わされた状態でボルトBにより
一体的に締結されている。
これに対し、本体部7は、前記上側部6と同様に車体
前端を左右方向に延びる本考案でいう下側センタ部とし
てのフロント部11と、該フロント部11の左右両側に連続
し、車体左右側面に位置するサイド部12とから成ってい
る。
フロント部11は、前記上側部6のフロント部8の下方
に連続して形成され、その上半部11aの前面は鉛直面
(荷重受け面)に形成されている。つまり、この本体部
7のフロント部11は、車両前突時に衝突荷重を受ける荷
重受け面が上側部6のフロント部8よりも車体前側に位
置している。そして、この上半部11aの車幅方向中央部
には図示しないナンバープレートを取付けるためのプレ
ート取付部13が設けられている。また、この上半部11a
の下方にはエプロン部11bが形成されていて、このエプ
ロン部11bは、下方へ向って後方へ傾斜している。ま
た、このエプロン部11bの中央部分には走行風を車体エ
ンジンルーム内に導入する空気導入孔11cが開口されて
いる。一方、サイド部12は、前記上側部6のサイド部9
の下方に位置しており、前記フロント部11と同様に上半
部12aとエプロン部12bとで成っている。そして、このサ
イド部12の後端12cは、前記上側部6の後端である折曲
部9aよりも後方まで延びていると共に、車体パネルに当
接することなしに、フロントフェンダ10のタイヤ収納部
の下端縁と連続するような形状に形成されており、車両
前突時には後方へ移動可能となっている。
そして、本考案の特徴は、第1図に示すように、前記
上側部6と本体部7との間に許容部としてのスリット14
が形成されたことにある。このスリット14は、前記上側
部6と本体部7との接続境界線A上で、前記上側部6の
サイド部9後端である折曲部9a付近から所定長さをもっ
て前方へ延びている。つまり、前記上側部6のサイド部
9と本体部7のサイド部12とは、このスリット14が形成
された部分で上下に分離されている。
次に、この構成による車両の軽前突時の作用について
説明する。この自動車1の軽前突時には、第1図矢印B
に示すような方向の衝突荷重が作用する。そして、この
衝突荷重はバンパ5の本体部7に作用し、この本体部7
を後方へ移動させるように働く。ところが、前記上側部
6のサイド部9と本体部7のサイド部12との間にはスリ
ット14が設けられており、また、本体部7の後端12cは
車体パネルに当接しておらず、後方への移動が可能にな
っているので、前記衝突荷重の作用により、第1図に仮
想線で示すように、前記本体部7のみが後方へ移動され
るのに対し、上側部6は、サイド部9のみがスリット14
の成形位置に対応した部分で車幅方向に膨出するように
曲げ変形される。従って、この曲げ変形によってフロン
トフェンダ10の折曲部10a周辺に伝達される荷重は吸収
され、フロントフェンダ10の変形が防止される。
よって、このように、本例では、上側部6と本体部7
との間にスリット14を設けるといった簡単な構成で、軽
前突時におけるフロントフェンダ10の変形を防止でき
る。
尚、本実施例では、フロントバンパについて説明した
が、本考案をリヤバンパへ適用してリヤフェンダの変形
防止を図ることも可能である。
(考案の効果) 上述したように、本考案のバンパ装置によれば、上側
部及び下側部の各サイド部の境界部分に、下側サイド部
の上側サイド部に対する相対的な車体前後方向への移動
を許容しながら該下側サイド部の移動に伴って上側サイ
ド部のみの車幅方向への変形を許容する許容部が設けら
れていることで、衝突荷重により下側部のみが移動さ
れ、上側部ではサイド部のみが車幅方向へ曲げ変形さ
れ、この曲げ変形によって車体パネルへ伝達される荷重
は吸収される。従って、バンパにスリット等の許容部を
形成するといった簡単な構成でもって軽衝突時における
車体パネルの変形の防止が図れる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図は本考案の一実施例を示し、第1図はス
リット周辺の斜視図、第2図は自動車の前部を示す斜視
図、第3図は第1図のIII-III線に沿った断面図であ
る。 1……自動車 5……バンパ 6……上側部 7……本体部(下側部) 8,11……フロント部(センタ部) 9,12……サイド部 10……フロントフェンダ(車体パネル) 14……スリット(許容部)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】夫々同じ材質で成る上側部及び下側部を備
    え、これら上側部及び下側部は、車幅方向に延びるセン
    タ部と、該センタ部の左右両端から車体前後方向に延び
    るサイド部とを夫々備えており、上記下側のセンタ部
    は、車両衝突時に衝突荷重を受ける荷重受け面が上側の
    センタ部よりも車体前後方向外側に位置している一方、 上記上側のサイド部は、端縁が車体パネルに突き合わさ
    れているのに対し、下側のサイド部は、端縁が車体パネ
    ルに突き合わされておらず、 車両衝突時、下側センタ部にのみ衝突荷重が作用するこ
    とにより、該下側サイド部を上側サイド部に対して衝突
    荷重の作用方向へ相対移動させ、且つ上側サイド部のみ
    を変形させて衝突荷重を吸収するように、これら各サイ
    ド部の境界部分には、下側サイド部の上側サイド部に対
    する相対的な車体前後方向への移動を許容しながら該下
    側サイド部の移動に伴って上側サイド部のみの車幅方向
    への変形を許容する許容部が設けられていることを特徴
    とする自動車のバンパ装置。
JP1989147882U 1989-12-23 1989-12-23 自動車のバンパ装置 Expired - Lifetime JP2512917Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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