JP2512471Y2 - 車両用熱交換器 - Google Patents

車両用熱交換器

Info

Publication number
JP2512471Y2
JP2512471Y2 JP1990070968U JP7096890U JP2512471Y2 JP 2512471 Y2 JP2512471 Y2 JP 2512471Y2 JP 1990070968 U JP1990070968 U JP 1990070968U JP 7096890 U JP7096890 U JP 7096890U JP 2512471 Y2 JP2512471 Y2 JP 2512471Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat exchange
tank
heat exchanger
header
tube groups
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1990070968U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0433860U (ja
Inventor
吉清 長坂
Original Assignee
株式会社ゼクセル
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社ゼクセル filed Critical 株式会社ゼクセル
Priority to JP1990070968U priority Critical patent/JP2512471Y2/ja
Publication of JPH0433860U publication Critical patent/JPH0433860U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2512471Y2 publication Critical patent/JP2512471Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は熱交換媒体が異なる複数の熱交換器を一体に
組込んだパラレルフロータイプの車両用熱交換器に関す
る。
(従来の技術) 一般に、パラレルフロータイプの車両用熱交換器は、
チューブとフィンとが交互に積層されるとともに、積層
されたチューブの両端にはそれぞれヘッダタンクが接続
され、双方のヘッダタンク間で複数のチューブを一群の
チューブ群とした流路を通じて熱交換媒体を通流する構
造に設けられている。
また、各ヘッダタンク内を径方向に仕切壁により区画
して長手方向に沿う複数のタンク部を形成し、これら複
数のタンク部を通じて異なる熱交換媒体を各チューブ群
の通路に通流させ、複数の熱交換器を一体にしたパラレ
ルフロータイプの熱交換器が知られている(例えば、特
開昭63−91488号)。
この種の熱交換器では、熱交換媒体として冷却水と冷
媒を用いた二種類の熱交換器を一体としている。すなわ
ち、熱交換器全体の正面から見て上側半分のチューブ群
の通路に冷却水が通流される一方、下側半分のチューブ
群の通路に冷媒が通流される構造に設けられている。
(考案が解決しようとする課題) ところが、上述したような従来の熱交換器において
は、ヘッダタンクの長手方向に複数の熱交換器が並設さ
れた構造となっているので、車載時に、複数の熱交換器
に車外から取入れられる冷却空気が一様に当たらない場
合があり、冷却空気が当らない熱交換器では確実な熱交
換が行なわれ難いという不具合を生じてしまう。
すなわち、最近の車両は、いわゆるノーズダウンに形
成されてエンジンルームの正面高さが小さくなる傾向に
あり、そのため冷却空気をバンパーの下側から導入する
タイプの車両が増大している。これに伴い、この種の車
両に搭載される熱交換器は、当該熱交換器の下側に多く
の冷却空気が通流されることとなる。このため、ヘッダ
タンクの長手方向に複数の熱交換器を並設した場合に
は、下側に設けられた熱交換器には冷却空気が確実に通
流されるものの、上側に設けられた熱交換器ほど冷却空
気が通流され難くなり、上側と下側の熱交換器では一様
に熱交換がなされないこととなる。 そこで本考案
は、複数の熱交換器を一体に組み込んだ場合でも一様な
熱交換を可能とした車両用熱交換器を提供することを目
的としている。
(課題を解決するための手段) 本考案に係る車両用熱交換器は、実施例で用いた符号
を付して記すと、複数のチューブ2,3が互いに平行に積
層され、これら複数のチューブの両端側がヘッダタンク
4,20にそれぞれ接続されるパラレルフロータイプの熱交
換器において、前記双方の各ヘッダタンク内に該ヘッダ
タンクの長手方向に沿う複数のタンク部7,8を形成する
とともに、これらのタンク部には互いに異なる熱交換媒
体A,Bを通流し、前記複数のチューブ2,3を複数のチュー
ブ群2A,3Bに区分し、これらのチューブ群のうち互いに
隣り合チューブ群には異なる熱交換媒体が通流されるよ
う当該各チューブ群の両端側を前記双方のヘッダタンク
の各タンク部に連通接続して構成され、前記互いに異な
る熱交換媒体A,Bの各入側継手11,13は上側に設けられる
とともに各出側継手12,14は下側に設けられ、且つ、各
入側継手と各出側継手はそれぞれ同一のヘッダタンクに
設けられ、更に、前記互いに異なる熱交換媒体を通流す
る各チューブ群は複数回蛇行して設けられている車両用
熱交換器である。
(作用) したがって、互いに異なる熱交換媒体A,Bが通流され
る各チューブ群2A,3Bを隣り合ように配設したので、異
なる熱交換媒体は熱交換器内に均一に配されることとな
り、熱交換器の下側のみに冷却風が通流される場合で
も、双方のチューブ群での熱交換が可能となる。
更に、互いに異なる熱交換媒体A,Bの各入側継手11,13
は上側に設けられるとともに各出側継手12,14は下側に
設けられ、且つ、各入側継手と各出側継手はそれぞれ同
一のヘッダタンクに設けらるので、入側及び出側がそれ
ぞれ近接し、したがって、入側が入側同士でまた出側は
出側同士が近接するので、それぞれの配管の取まわしが
簡易化されるとともに、それぞれの冷却が良好となる。
しかも、互いに異なる熱交換媒体を通流する各チューブ
群は複数回蛇行して設けられているので、より一層冷却
効果を上げることができる。
(実施例) 以下に、本考案の熱交換器を図面に基づいて説明す
る。尚、本実施例では熱交換媒体として冷却水と冷媒を
用いる二種類の熱交換器を一体に組み込んだ場合を例に
採って説明する。
本実施例の熱交換器1は、第1図に示すように、複数
の偏平チューブ2,3が波状フィン4を介して互いに平行
に積層され、これらの積層された偏平チューブ2,3の両
側(図中、右端及び左端)にはヘッダタンク4が接続さ
れている。この熱交換器1の上下端側にはサイドプレー
ト5が配設されて、積層された偏平チューブ2,3を補強
している。
上記各ヘッダタンク4は、第2図に示すように、横断
面の径方向(第2図の左右方向)に二つのタンク部7,8
を区画する仕切壁9が中央部に長手方向に亘って設けら
れており、これによりヘッダタンク4内には長手方向に
沿う二つのタンク部7,8が押出成形により形成されてい
る。そして、これらのタンク部7,8には、例えば、冷却
水が一方のタンク部7に、また、冷媒が他方のタンク部
8に、通流される。各ヘッダタンク4の上下端にはそれ
ぞれ盲キャップ10が設けられるとともに、各々の開口は
閉塞され、ヘッダタンク4の側壁又は、盲キャップ10に
は、一方のタンク部7に連通する入側継手11と出側継手
12が、及び、他方のタンク部8に連通する入側継手13と
出側継手14が、それぞれ取付けられており、各々の熱交
換媒体A又は熱交換媒体Bの通流が行なわれる。
また、第2図及び第3図に示すように、上記偏平チュ
ーブ2,3のうち、一方の偏平チューブ2では、双方のヘ
ッダタンク4間の流路を形成する各パスが、実施例の場
合、4本一組のチューブ群2Aにより構成され、これらの
チューブ群2Aの両端側が各ヘッダタンク壁部に設けられ
たチューブ挿入孔4Aに挿入されて、各ヘッダタンク4の
一方のタンク部7に連通接続されている。
他方の偏平チューブ3では、各パスが3本一組のチュ
ーブ群3Bにより構成され、これらのチューブ群3Bの両端
側が各ヘッダタンク壁部及び仕切壁9に設けられたチュ
ーブ挿入孔4A,4Bに挿入されて、各ヘッダタンク4の他
方のタンク部8に連通接続されている。また、双方のチ
ューブ群2A,3Aは互いに隣り合うように、本実施例では
交互に配設される構造となっている。
本実施例では、第3図に示すように、熱交換媒体Aの
チューブ群2Aと熱交換媒体Bのチューブ群3Bとが交互に
配設されている。また、双方の熱交換媒体A,Bの流路が
各々の入側継手11,13と出側継手12,14との間で複数回
(本実施例では2回)蛇行するように、一方のヘッダタ
ンク(図中左側)には双方のチューブ群2A,3Bの1パス
となる箇所に、また、他方のヘッダタンク(図中右側)
には双方のチューブ群2A,3Aの2パスとなる箇所に、双
方のタンク部7,8を閉塞する仕切板15をそれぞれ設けて
いる。
したがって、このような熱交換器1を、バンパーの下
側から冷却風を取入れる車両に搭載した場合でも、各熱
交換器の各パス、すなわちチューブ群が互いに隣り合う
ように配設されて組み込まれていることにより、冷却風
が双方のチューブ群に略均一に当たることとなって、一
様に冷却を行なうことが可能となり、従来のように他方
の熱交換器では熱交換が行なわれ難いという不具合を阻
止することができる。更に、双方の熱交換媒体の流路が
蛇行して流路が長くなるので、熱交換能力を高めること
ができる。
次に第2実施例について説明する。
本実施例では、第4図に示すように、先の第1実施例
の仕切板15に替えて、各タンク部7又は8をそれぞれ閉
塞する仕切板16,17とを用いて流路が蛇行するようにし
たものである。
この場合には、先の第1実施例の効果に加え、一方の
仕切板16によって、双方のヘッダタンク4のタンク部7
におけるチューブ群3Bが貫通する部分に、熱交換媒体A
が流入することがなくなるので、この部分において双方
の熱交換媒体間で熱の授受を防止できる利点がある。
また、上記第1及び第2実施例では、ヘッダタンク4
の各タンク部7,8には同一の熱交換媒体がそれぞれ通流
されることになるので、圧力の高い熱交換媒体が通流さ
れるタンク部の肉圧を厚くして耐圧を高めるように形成
することが容易となる。
次に本考案の第3実施例について説明する。
本実施例では、第5図に示すように、双方のチューブ
群2A,3Bが互いに隣り合うことを前提とし、各チューブ
群2A,3Bのどちらかの片端部側が、タンク部7を貫通し
てタンク部8に連通し、更に双方のタンク部7,8を閉塞
する仕切板15と、一方のタンク部7のみを閉塞する仕切
板16の双方を用いて、双方のチューブ群2A,3Bの流路が
複数回蛇行する構成としたものである。そして、第5図
において、内側のタンク部7(第5図の左側)を流れる
媒体Aは、他方側では外側のタンク部8(第5図の右
側)を流れ、逆に、外側のタンク部8(第5図の左側)
を流れる媒体Bは、他方側では内側のタンク部7(第5
図の右側)を流れることとなる。
したがって、本実施例では一方のチューブ群が貫通す
る一方のタンク部に他方の媒体が流れないので、他方の
媒体が影響を受けることがなくなり、熱交換効率の向上
を図ることができる。また、双方のチューブ群のチュー
ブ長が一様となり、製作工程も簡単となる。
尚、上記ヘッダタンクとしては、第2図に示すような
押出成形により形成されたものに限らず、第6図に示す
ような組み合わせ構造のものを用いることも可能であ
る。
すなわち、第6図に示すヘッダタンク20は、チューブ
2,3の挿入方向にタンク21とエンドプレート22とに分割
できる構造となっており、これらの中央部に二つのタン
ク部7,8を形成するセンタプレート23が設けられてい
る。これらはブレージングシートを用いてプレス成形に
形成され、互いの接合部を突き合わせして、ろう付けに
より一体的に接合したものである。
また、上記一連の実施例では、二種類の熱交換媒体を
用いた熱交換器を例に採って説明したが、二種類に限ら
ず、三種類以上とすることも可能であり、この場合には
ヘッダタンクを3分割以上とし、チューブ群を三種類以
上とすればよい。
(考案の効果) 以上説明したように、本考案によれば、異種の熱交換
媒体が通流される各チューブ群を互いに隣り合うように
配設したので、通常の車両に用いられる場合はもちろ
ん、バンパー下部から冷却風が取り込まれる車両に搭載
された場合でも、冷却風を双方の熱交換媒体に一様に当
てることが可能となり、一様に双方の熱交換媒体の熱交
換を行なわしめることが可能となる。
更に、互いに異なる熱交換媒体の各入側継手は上側に
設けられるとともに各出側継手は下側に設けられ、且
つ、各入側継手と各出側継手はそれぞれ同一のヘッダタ
ンクに設けらるので、入側及び出側がそれぞれ近接し、
したがって、それぞれの配管の取りまわしが簡易化され
るとともに、それぞれの冷却が良好となる。しかも、互
いに異なる熱交換媒体を通流する各チューブ群は複数回
蛇行して設けられているので、より一層冷却効果を上げ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は本考案の第1実施例に係り、第1
図は熱交換器の正面図、第2図はヘッダタンクの横断面
を示す第1図中のII−II矢視断面図、第3図は熱交換器
の概略正面図、第4図は第2実施例に係る熱交換器の概
略正面図、第5図は第3実施例に係る熱交換器の概略正
面図、第6図はヘッダタンクの他の実施例を示す横断面
図である。 1…車両用熱交換器、2,3…チューブ、2A,3B…チューブ
群 4,20…ヘッダタンク、7,8…タンク部、A,B…熱交換媒体

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のチューブが互いに平行に積層され、
    これら複数のチューブの両端側がヘッダタンクにそれぞ
    れ接続されるパラレルフロータイプの熱交換器におい
    て、 前記双方の各ヘッダタンク内に該ヘッダタンクの長手方
    向に沿う複数のタンク部を形成するとともに、これらの
    タンク部には互いに異なる熱交換媒体を通流し、 前記複数のチューブを複数のチューブ群に区分し、これ
    らのチューブ群のうち互いに隣り合うチューブ群には異
    なる熱交換媒体が通流されるよう当該各チューブ群の両
    端側を前記双方のヘッダタンクの各タンク部に連通接続
    して構成され、 前記互いに異なる熱交換媒体の各入側継手は上側に設け
    られるとともに各出側継手は下側に設けられ、且つ、各
    入側継手と各出側継手はそれぞれ同一のヘッダタンクに
    設けられ、更に、前記互いに異なる熱交換媒体を通流す
    る各チューブ群は複数回蛇行して設けられていることを
    特徴とする車両用熱交換器。
JP1990070968U 1990-07-03 1990-07-03 車両用熱交換器 Expired - Lifetime JP2512471Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1990070968U JP2512471Y2 (ja) 1990-07-03 1990-07-03 車両用熱交換器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1990070968U JP2512471Y2 (ja) 1990-07-03 1990-07-03 車両用熱交換器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0433860U JPH0433860U (ja) 1992-03-19
JP2512471Y2 true JP2512471Y2 (ja) 1996-10-02

Family

ID=31607589

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1990070968U Expired - Lifetime JP2512471Y2 (ja) 1990-07-03 1990-07-03 車両用熱交換器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2512471Y2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5413313B2 (ja) * 2010-06-25 2014-02-12 株式会社デンソー 熱交換器
JP5796563B2 (ja) * 2011-11-29 2015-10-21 株式会社デンソー 熱交換器
JP5796564B2 (ja) 2011-11-30 2015-10-21 株式会社デンソー 熱交換器
JP5983335B2 (ja) * 2011-11-30 2016-08-31 株式会社デンソー 熱交換器
JP5920179B2 (ja) 2011-12-05 2016-05-18 株式会社デンソー 熱交換器およびそれを備えるヒートポンプサイクル

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6391488A (ja) * 1986-10-01 1988-04-22 Showa Alum Corp 熱交換器
JP3030068U (ja) * 1996-04-11 1996-10-18 株式会社アイマックス プロジェクタ付き遊戯装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0433860U (ja) 1992-03-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3017272B2 (ja) 熱交換器
KR101090225B1 (ko) 열교환기
JP3810875B2 (ja) 一体型熱交換器
US6155340A (en) Heat exchanger
JPH0217387A (ja) 蒸発器
JPH04203895A (ja) 熱交換器
JPH08285407A (ja) 積層型熱交換器
US5048602A (en) Heat exchangers
JPH08114393A (ja) 積層型熱交換器
JP3947931B2 (ja) 積層型熱交換器
JPH05312492A (ja) 熱交換器
KR100238602B1 (ko) 적층형 열교환기
JP2512471Y2 (ja) 車両用熱交換器
JP4328425B2 (ja) 積層型熱交換器
JPH0510694A (ja) 熱交換器用伝熱チユーブ
JP4540839B2 (ja) 複合型熱交換器
KR101075164B1 (ko) 열교환기
JPH05322467A (ja) 熱交換器
JPH04189A (ja) カウンタフロー型熱交換器
JP4012986B2 (ja) 蒸発器およびこれを備えたカーエアコン
JPH11223486A (ja) 並設一体型熱交換器及びその製造方法
KR20070064938A (ko) 열교환기
JPH0459425A (ja) 凝縮器
JPS6334489A (ja) 熱交換器
JPH11294990A (ja) 並設一体型熱交換器