JP2512199B2 - スピ―カシステム - Google Patents
スピ―カシステムInfo
- Publication number
- JP2512199B2 JP2512199B2 JP2106166A JP10616690A JP2512199B2 JP 2512199 B2 JP2512199 B2 JP 2512199B2 JP 2106166 A JP2106166 A JP 2106166A JP 10616690 A JP10616690 A JP 10616690A JP 2512199 B2 JP2512199 B2 JP 2512199B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sound
- speaker system
- diaphragm
- cabinet
- open
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Obtaining Desirable Characteristics In Audible-Bandwidth Transducers (AREA)
- Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はスピーカシステムに関し、特に薄形で重低音
再生を可能とするスピーカシステムに関するものであ
る。
再生を可能とするスピーカシステムに関するものであ
る。
従来の技術 近年、オーディオ機器においても小形あるいは薄形で
高忠実度再生可能なものが、設置場所をとらないという
点から強く望まれている。
高忠実度再生可能なものが、設置場所をとらないという
点から強く望まれている。
しかしながら、従来のスピーカシステムについては大
面積の振動板と大容積キャビネットとを備えたシステム
でなければ重低音を再生することはできなかった。
面積の振動板と大容積キャビネットとを備えたシステム
でなければ重低音を再生することはできなかった。
発明者らはこの点に鑑み、同一の振動板に対して密閉
形キャビネットと後面開放形キャビネットとを併用した
スピーカシステムを先に発明した。以下、このスピーカ
システムについて図面を参照しながら説明する。第２図
は従来のスピーカシステムの構成を示すものである。第
２図において、（ａ）は平面図を、（ｂ）は同図（ａ）
におけるＡ−Ａ′断面図を示す。第２図（ａ）において
は図を簡単化するため振動板を除いた場合を示してい
る。第２図においては、１は振動板であり、エッジ２に
よってキャビネット３に取り付けられており、磁気回路
４の磁気ギャップ中に挿入されたボイスコイル５によっ
て駆動される。振動板１の外周部1aの背面には密閉キャ
ビネット６が構成されており、システムの最低共振周波
数０は振動系の重量Ｍと密閉キャビネットのスティフ
ネスSBによってほとんど設定され、 となる。一方、振動板中央部1bの背面は中板７、内エッ
ジ８、ダクト9,10によって密閉部と隔てられ、後面開放
形キャビネットとなっている。
形キャビネットと後面開放形キャビネットとを併用した
スピーカシステムを先に発明した。以下、このスピーカ
システムについて図面を参照しながら説明する。第２図
は従来のスピーカシステムの構成を示すものである。第
２図において、（ａ）は平面図を、（ｂ）は同図（ａ）
におけるＡ−Ａ′断面図を示す。第２図（ａ）において
は図を簡単化するため振動板を除いた場合を示してい
る。第２図においては、１は振動板であり、エッジ２に
よってキャビネット３に取り付けられており、磁気回路
４の磁気ギャップ中に挿入されたボイスコイル５によっ
て駆動される。振動板１の外周部1aの背面には密閉キャ
ビネット６が構成されており、システムの最低共振周波
数０は振動系の重量Ｍと密閉キャビネットのスティフ
ネスSBによってほとんど設定され、 となる。一方、振動板中央部1bの背面は中板７、内エッ
ジ８、ダクト9,10によって密閉部と隔てられ、後面開放
形キャビネットとなっている。
以上のように構成されたスピーカシステムについて以
下その動作を説明する。
下その動作を説明する。
第３図はこのスピーカシステムの無響室における周波
数特性を示すものであり、全体の音圧レベルは密閉部の
み、開放部のみのそれぞれの音圧レベルの和に相当す
る。密閉部について言えば、開放部の分だけ振動板面積
が小さくなったことに相当するので同じキャビネット内
容積でも０が低くなり、低音の再生には有利となる
が、面積が小さいため中音域の再生レベルは低くなる。
一方、開放部については、振動板背面に放射された逆相
の音がダクト9,10を通ってキャビネット後面へ放射され
るが、これが前面へ回折され、前面へ放射された音に重
畳されるため、後面から前面への行路差が小さいと、低
い周波数ほど前後の音の位相差は小さく、音が打ち消さ
れることになる。反対に中音域では音の打ち消しが少な
く音圧レベルは上昇する。このように密閉形と開放形の
キャビネットに併用することによって低音域では主とし
て密閉形の、中音域では主として開放形の特性を有し、
広い周波数範囲にわたって平坦で高い音圧レベルを有す
るスピーカシステムが実現できる。
数特性を示すものであり、全体の音圧レベルは密閉部の
み、開放部のみのそれぞれの音圧レベルの和に相当す
る。密閉部について言えば、開放部の分だけ振動板面積
が小さくなったことに相当するので同じキャビネット内
容積でも０が低くなり、低音の再生には有利となる
が、面積が小さいため中音域の再生レベルは低くなる。
一方、開放部については、振動板背面に放射された逆相
の音がダクト9,10を通ってキャビネット後面へ放射され
るが、これが前面へ回折され、前面へ放射された音に重
畳されるため、後面から前面への行路差が小さいと、低
い周波数ほど前後の音の位相差は小さく、音が打ち消さ
れることになる。反対に中音域では音の打ち消しが少な
く音圧レベルは上昇する。このように密閉形と開放形の
キャビネットに併用することによって低音域では主とし
て密閉形の、中音域では主として開放形の特性を有し、
広い周波数範囲にわたって平坦で高い音圧レベルを有す
るスピーカシステムが実現できる。
発明が解決しようとする課題 しかしながら上記の構成では、スピーカ背面にも音を
放射させるため、壁面に取り付けた場合に背面の音が壁
面を通過し外の室に漏れるため、壁の遮音特性を高くし
なければならず、特に低い周波数では壁面を厚くしなけ
れば充分な遮音が実現されないという課題を有してい
た。
放射させるため、壁面に取り付けた場合に背面の音が壁
面を通過し外の室に漏れるため、壁の遮音特性を高くし
なければならず、特に低い周波数では壁面を厚くしなけ
れば充分な遮音が実現されないという課題を有してい
た。
本発明は上記課題を解決するもので、背面の壁面に放
射する音圧を低減し、良好な音響再生を実現する再生シ
ステムを提供することを目的としている。
射する音圧を低減し、良好な音響再生を実現する再生シ
ステムを提供することを目的としている。
課題を解決するための手段 本発明の上記目的を達成するために、振動板の第１の
部分の背面にバスレフ形のキャビネットを、第２の部分
の背面に後面開放形のキャビネットを設け、後面開放部
分とバスレフポートの放射面を同一方向に設けたスピー
カシステムである。
部分の背面にバスレフ形のキャビネットを、第２の部分
の背面に後面開放形のキャビネットを設け、後面開放部
分とバスレフポートの放射面を同一方向に設けたスピー
カシステムである。
作用 本発明は上記した構成により、後面開放部分の振動板
より放射される音を同一放射面に設けたバスレフポート
からの逆位相の音で打ち消し、スピーカシステム背面の
壁面に放射する音圧を低減し、良好な音を再生する。
より放射される音を同一放射面に設けたバスレフポート
からの逆位相の音で打ち消し、スピーカシステム背面の
壁面に放射する音圧を低減し、良好な音を再生する。
実施例 以下本発明の一実施例について図面を参照しながら説
明する。第１図は本発明の一実施例を示している。第１
図において、（ａ）は平面図を、（ｂ）は同図（ａ）の
Ｂ−Ｂ′断面図を示している。第１図（ａ）は図を簡単
化するため振動板を除いた場合を示している。第１図に
おいて11は振動板であり、エッジ12によってキャビネッ
ト13に取り付けられており、磁気回路14の磁気ギャップ
中に挿入されたボイスコイル15によって駆動される。振
動板11の外周部11aの背面にはバスレフキャビネット16
が構成されており、バスレフポート16は振動板11前面と
反対側の後述する後面開放キャビネットダクトと同一放
射面に構成されている。バスレフポートの共振は、本ス
ピーカシステムの再生低域周波数近傍に設定している。
一方、振動板中央部11bの背面は中板17、内エッジ18、
ダクト19,20によって密閉部と隔てられ、後面開放形キ
ャビネットとなっている。
明する。第１図は本発明の一実施例を示している。第１
図において、（ａ）は平面図を、（ｂ）は同図（ａ）の
Ｂ−Ｂ′断面図を示している。第１図（ａ）は図を簡単
化するため振動板を除いた場合を示している。第１図に
おいて11は振動板であり、エッジ12によってキャビネッ
ト13に取り付けられており、磁気回路14の磁気ギャップ
中に挿入されたボイスコイル15によって駆動される。振
動板11の外周部11aの背面にはバスレフキャビネット16
が構成されており、バスレフポート16は振動板11前面と
反対側の後述する後面開放キャビネットダクトと同一放
射面に構成されている。バスレフポートの共振は、本ス
ピーカシステムの再生低域周波数近傍に設定している。
一方、振動板中央部11bの背面は中板17、内エッジ18、
ダクト19,20によって密閉部と隔てられ、後面開放形キ
ャビネットとなっている。
以上のように構成されたスピーカシステムについて以
下その動作を説明する。
下その動作を説明する。
上記構成においてその動作を説明すると、振動板11の
振動により、音は振動板前面からと、後面開放バッフル
ダクト19,20からと、さらにバスレフポート16からの音
とに分かれて放射される。振動板背面から放射される音
は、前面の音と逆位相でしかも、振動板の分割比に応じ
た割合で放射されている。一方、バスレフポート16から
は、ポートの共振を再生低域周波数近傍に設定している
ので、共振板前面と同位相、すなわち、開放キャビネッ
トポート19,20と逆位相の音が放射される。バスレフポ
ート16は後面開放キャビネットと同一放射面に設けてい
るので、バスレフポート16からの放射音と、後面開放キ
ャビネットポート19,20からの放射音は、互いに打ち消
し合うことになり、このスピーカシステム背面に放射さ
れる音は激減する。
振動により、音は振動板前面からと、後面開放バッフル
ダクト19,20からと、さらにバスレフポート16からの音
とに分かれて放射される。振動板背面から放射される音
は、前面の音と逆位相でしかも、振動板の分割比に応じ
た割合で放射されている。一方、バスレフポート16から
は、ポートの共振を再生低域周波数近傍に設定している
ので、共振板前面と同位相、すなわち、開放キャビネッ
トポート19,20と逆位相の音が放射される。バスレフポ
ート16は後面開放キャビネットと同一放射面に設けてい
るので、バスレフポート16からの放射音と、後面開放キ
ャビネットポート19,20からの放射音は、互いに打ち消
し合うことになり、このスピーカシステム背面に放射さ
れる音は激減する。
発明の効果 以上のように本発明のスピーカシステムでは、壁面に
取り付けた場合でも背面に放射される音圧が減少するの
で、音が背面の壁面を通過して室の外へ漏れることがな
くなり、従って壁を厚くしたり遮音特性を向上せること
なく、良好の音場再生を実現することができる。
取り付けた場合でも背面に放射される音圧が減少するの
で、音が背面の壁面を通過して室の外へ漏れることがな
くなり、従って壁を厚くしたり遮音特性を向上せること
なく、良好の音場再生を実現することができる。
第１図は本発明の一実施例におけるスピーカシステムの
構成図、第２図は従来のスピーカシステムの構成図、第
３図は従来のスピーカシステムの音圧周波数特性図であ
る。 11……振動板、12……エッジ、13……キャビネット、14
……磁気回路、15……ボイスコイル、16……バスレフポ
ート、17……中板、19,20……ダクト。
構成図、第２図は従来のスピーカシステムの構成図、第
３図は従来のスピーカシステムの音圧周波数特性図であ
る。 11……振動板、12……エッジ、13……キャビネット、14
……磁気回路、15……ボイスコイル、16……バスレフポ
ート、17……中板、19,20……ダクト。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 和栄 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭64−86798（ＪＰ，Ａ) 特開 平２−202297（ＪＰ，Ａ)
Claims (1)
- 【請求項１】振動板の第１の部分の背面にバスレフ形の
キャビネットを、第２の部分の背面に後面開放形のキャ
ビネットを設け、後面開放部分とバスレフポートの放射
面を同一方向に設けたことを特徴とするスピーカシステ
ム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2106166A JP2512199B2 (ja) | 1990-04-20 | 1990-04-20 | スピ―カシステム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2106166A JP2512199B2 (ja) | 1990-04-20 | 1990-04-20 | スピ―カシステム |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH043695A JPH043695A (ja) | 1992-01-08 |
| JP2512199B2 true JP2512199B2 (ja) | 1996-07-03 |
Family
ID=14426695
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2106166A Expired - Lifetime JP2512199B2 (ja) | 1990-04-20 | 1990-04-20 | スピ―カシステム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2512199B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4876586B2 (ja) * | 2006-01-10 | 2012-02-15 | パナソニック株式会社 | 天井埋込型換気扇 |
| JP5304230B2 (ja) * | 2008-12-26 | 2013-10-02 | パナソニック株式会社 | 平板スピーカ |
-
1990
- 1990-04-20 JP JP2106166A patent/JP2512199B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH043695A (ja) | 1992-01-08 |
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