JP2511775Y2 - ホタル幼虫棲息コンクリ―ト水路 - Google Patents

ホタル幼虫棲息コンクリ―ト水路

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JP2511775Y2 JP1990086719U JP8671990U JP2511775Y2 JP 2511775 Y2 JP2511775 Y2 JP 2511775Y2 JP 1990086719 U JP1990086719 U JP 1990086719U JP 8671990 U JP8671990 U JP 8671990U JP 2511775 Y2 JP2511775 Y2 JP 2511775Y2
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/20Hydro energy

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  • Revetment (AREA)
  • Artificial Fish Reefs (AREA)
  • Farming Of Fish And Shellfish (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、水生動植物の棲息場所を設けて、ホタルが
飛びかう自然環境を考慮したコンクリート水路に関す
る。
(従来の技術製品) 従来のコンクリート水路は、農業用コンクリート水路
にみられるように、水を効率よく流すための構造となっ
ている。
特に、農業水路においては、その近代化、水路改修で
は、国策事業の場合であっても、費用の一部について農
家の受益者負担があるため、自然環境や、水路の棲息動
植物までも考慮した製品を使用することは、経済的にも
困難であった。
たとえば、用水路においては、その水路の側壁或は床
版の粗度係数までを考えて、如何にして上流から下流へ
水を早く流すかが主要な課題であり、そのために、側壁
を滑面としていた。また、排水路においては、如何にし
て経済的に田畑の排水効果を良くするかということが考
慮されており、また、田畑面積を増すために垂直に近い
壁の製品となっていた。
しかし、農業用排水路も、水平である田畑地区から溜
池近くの、水路が縦断勾配を有する地区での改修工事が
進むにつれ、その水路に棲息していた動植物が棲息でき
なくなり、あれ程夜の野に乱舞していた、ホタルがだん
だん棲息しなくなってきた。これは、農業近代化基礎整
備事業との名のもとに進められている、地下浸透も植物
も生えないコンクリート水路の増加に起因している。
(考案が解決すべき課題) 本考案者は、コンクリート製品の製造、施工に従事し
ながら、いろいろ検討した結果、これらの問題を解決す
るために本考案を完成したものである。
(課題を解決するための手段) 本考案は、土留側壁1、1と床版2を介して、一体と
なすコンクリート水路において、床版2の水路内面天端
に土砂土留中間小壁3を構成し、床版2を貫通して空洞
である開孔部4を設け、この開口部4に小砂利5を敷い
て基礎礫層6とを一体とし、地下水が水路内に湧き出、
また、流水が浸透するようにし、小砂利には水生植物を
植栽したホタル幼虫棲息コンクリート水路であって、土
留側壁となすコンクリート側壁を外圧応力度に応じたRC
コンクリート(鉄筋コンクリート)で、とくに、外側に
傾斜させ、また、内面を粗面とした両側壁1、1を、床
版2を介して一体とした構造である。
この床版の2の水路流水内面天端の適所に、土砂土留
中間小壁3を両側壁1、1あるいは、高低差のある側壁
1、1−1と平行に設ける。
左右岸の高低差のある現場では、第4図の実施例の如
くに低い側壁1高い側壁1−1とすることが好ましい。
大型のもの、複雑なもの、複雑で大型のもの、また
は、施工現場の製品搬入が困難な場合には、第5図、第
6図の実施例に示すように、現場組立としても良い。
また、自然石が近くに産出される場合には、中間小壁
3として第11図の断面斜視図に示すように、自然石を床
版2に合着して設けても良い。
側壁1は、第8図、第9図のように、外側に大きく傾
斜していることが好ましい。また、側壁1の内面は、粗
面であることが好ましい。このようにすることにより、
ホタルの幼虫が地上に容易に上がることができ、さら
に、藻などが付着しやすくなるので、カワニナが棲息す
ることができる。
中間小壁3の間隔は、水路流量と水路縦断勾配にもよ
るが、最少間隔を200mm以上とすることが好ましい。
中間小壁3は、土砂止流出防止を考慮すると、厚さ50
mm程度、高さも150mm位が好ましい。
また、中間小壁3は、第12図のようにボンド接着方
式金具取付溶接モルタル仕上げボルト綴じモルタル
仕上げで作製することができる。このように作製する
と、床版開孔部4のコンクリートボリュウム以下である
ので、従来の水路製品とコスト比較しても、本考案製品
が安価である。
さらに、中間小壁3を第11図のように近くで産出され
る自然石を使用する場合には、最も経済的なばかりでな
く、環境製品としても地域住民に安らぎを与える効果が
ある、 また、この考案の製品は、従来の型枠で製造できる利
点がある。たとえば、第5図、第6図の如く他の製品と
の組合せ、第9図製品は従来の型枠の床版部の立上げア
タッチメントで製造できる。
本考案は、中間小壁3と側壁1との間の床版2に、貫
通して空洞である開孔部4を水路延長方向に縦長に設
け、この開孔部4に小砂利5を敷き詰める。
開孔部4の大きさは、側壁1或は側壁1−1の土圧応
力度と製品の大きさにもよるが、製品の長さが2mの時
は、開孔部4の巾を150〜200mm、長さ300〜500mmを標準
とすることが好ましい。開孔部4があまり小さい場合に
は、中詰めした小砂利が安定しない。したがって、水性
植物も群生することはできないので、カワニナ等が棲息
することができない。
施工時の基礎は、床版開孔部4と一体となって水を流
通できるようにすると同時に、この部分には玉石混りの
川砂利か砂礫層6を詰めることが好ましい。このように
することにより、地下水の噴出、流水を浸透させること
ができる。
なお、地下水の噴出と同時に泥が噴出しないようにす
るために、基礎礫層6の下にサンドマツト9を敷くこと
が好ましい。
また、基礎が比較的軟弱地盤では、第10図の如く開孔
部4のない一方の床版2の下には、基礎コンクリート8
を設けることが好ましい。
このようにすることにより、水生植物10の繁殖を促す
ことができ、ホタルの成虫の餌となるカワニナの棲息を
させることができ、その結果、ホタルの幼虫が棲息する
ことができる。
本考案は以上のような構成により、次のような効果が
ある。
(考案の効果) 地下水の噴出、浸透をさせると同時に水生植物10の繁
殖を促す構造となっているので、ホタルの幼虫の餌であ
るカワニナ等を棲息させて繁殖することができ、ホタル
の幼虫を棲息させることができる。
なお、図示していないが、本考案の施工にあたり、下
流に適当な高さの水流止めを構築することにより、夏に
は子供達の水と親しむ場所を提供することもできる。
以上のように本考案は、従来製品と比較して優れた効
果を有するものであり、また、製造、搬出、施工も容易
であり、しかも、トータルコストも比較的安価にでき、
ホタルの幼虫を棲息させることにより、失われつつある
自然を回復できる有用な製品である。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例の断面概要図 第2図は側壁に魚床BOXを構築した実施例の断面概要図 第3図は第1図のコンクリート部分の斜視図 第4図は実施例の断面概要図 第5図は実施例の断面概要図 第6図は実施例の断面概要図 第7図は実施例の斜視概要図 第8図は内面側壁を環境製品とした実施例の断面概要図 第9図は内面側壁を環境製品とした実施例の斜視概要図 第10図は軟弱地盤の実施例断面概要図 第11図は中間小壁を自然石とした実施例の斜視概要図 第12図は中間小壁の取付部の断面概要図 1……土留側壁、1−1……高低差の土地の高い側壁 2……床版、3……中間小壁 3−1……中間小壁の自然石、4……床版開孔部 4−1……淡水魚貝類の流通開孔部 5……小砂利、6……基礎礫層 7……中敷き小砂利、8……基礎コンクリート 9……サンドマット、10……水生植物 11……接着剤、12……モルタル 13……金具、14……長ボルト

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】土留側壁1、1と床版2を介して、一体と
    なすコンクリート水路において、床版2の水路内面天端
    に土砂土留中間小壁3を形成し、床版2を貫通して空洞
    である開孔部4を設け、この開口部4に小砂利5を敷い
    て基礎礫層6とを一体とし、地下水が水路内に湧き出、
    また、流水が浸透するようにし、小砂利には水生植物が
    植栽されているホタル幼虫棲息コンクリート水路。
  2. 【請求項2】土留側壁が外側に傾斜している実用新案登
    録請求の範囲1に記載のホタル幼虫棲息コンクリート水
    路。
  3. 【請求項3】土留側壁の内面が粗面である実用新案登録
    請求の範囲1に記載のホタル幼虫棲息コンクリート水
    路。
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