JP2001234546A - 透水材の施工法及びその構造 - Google Patents

透水材の施工法及びその構造

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JP2001234546A
JP2001234546A JP2000043744A JP2000043744A JP2001234546A JP 2001234546 A JP2001234546 A JP 2001234546A JP 2000043744 A JP2000043744 A JP 2000043744A JP 2000043744 A JP2000043744 A JP 2000043744A JP 2001234546 A JP2001234546 A JP 2001234546A
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Yoshiji Hirota
義二 廣田
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Daiwa Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 法面などの斜面に透水材を吹き付け
て、地山からの湧水や雨水の浸透水を透水材の連続空隙
により表面や下部に導き、斜面の湧水による空洞化や、
吹付面に剥離などを防止する。 【解決手段】 湧水がない法面などの傾斜面Aに透水
性を得るに必要な粒度の骨材と自硬性接着剤との混合透
水材3を塗り付け或いは吹き付けて、斜面を保護する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、高速道路などの
法面、ダムの湛水斜面などの傾斜した法面や崩壊のおそ
れのある傾斜地などの斜面を安定させたり、また斜面安
定用の型枠や道路の側溝を路面として使用することがで
き、さらに既設などの擁壁や護岸、谷部、砂防ダムの緑
化並びに植生を図ると共に、河川の水質浄化にも役立つ
透水材の施工法及びその構造に関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】斜面をそのままにしておく
と、表土などが雨水などの流下水によって流され、或い
は崩壊するおそれがあるので、斜面を安定させる工法が
必要になる。
【0003】従来の斜面安定工法としては、斜面に安定
材を塗り付けたり或いは吹き付けている。
【0004】上記の安定材には、例えばモルタルやセメ
ントミルクが用いられている。
【0005】このような安定工法では、表層の安定材層
に透水性がないため、基盤(施工地表)と安定材層との
間に地表に滲み出た水が残留するので、安定材層の浮き
上がり(基盤に対する遊離)原因になる。このため、安
定材層が崩壊する問題があった。
【0006】特に、滲み出た水の流出がないため、封じ
込められた水が昼夜の温度差によって膨張と収縮とを繰
り返すので、表層材層にひび割れが発生して崩壊の誘発
原因になると共に、表層材層の耐久性を著しく減少する
などの問題があった。
【0007】上記の問題は、自然斜面の谷部の排水路
(溝)や護岸、渓流の斜面安定材層でも起生する。
【0008】特に、植生基材の吹付工法を必要とする箇
所にあっては、吹き付けや塗りつけた安定材層に対する
定着性が悪いと共に、水分補給点で問題があった。
【0009】上記の問題点は、斜面安定用の型枠工法や
コンクリート打設による擁壁にあっても起生する。
【0010】また、路肩に側溝が設けてある場合、側溝
内に清掃などの手間のかかる維持管理が必要になると共
に、道路幅の減少になり、小段排水溝にあっても土砂や
木葉類の堆積物の除去などの維持管理が必要になる。
【0011】さらに、砂防ダムは、コンクリートの打設
によって構築されている。
【0012】この場合、水圧の受圧面積などによって砂
防ダムの厚みや地中の基礎部分などを決定するので、大
がかりな工事になると共に、工事費が大幅にアップする
と共に、多量の降水にともない溢流水の速度(流速)な
どにより下流岸の侵食や土石流の発生原因にもなる。
【0013】また、河川の法覆護岸をコンクリートで築
造している。
【0014】この場合、単に護岸としての役目をなすも
ので、河川の水質浄化を図ることができなかった。勿
論、水生植物の植栽もできない。
【0015】そこで、この発明の課題は、地山からの湧
水がない、或いは湧水がある法面などの傾斜地を透水性
モルタルの吹き付けにより保護すると共に、植生基材の
吹付工による植物根系の侵入、すなわち定着が可能にな
り、しかも保水剤や肥料の埋設によって植物の成長促進
を図り、また傾斜地の安定型枠や谷部の排水工、擁壁、
護岸にあっても同様で、かつ河川の水質浄化にも役立つ
ようにしたことにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この発明は、湧水がない法面或いは傾斜面に透水
性を得るに必要な粒度の骨材と自硬性接着剤との混合透
水材を塗り付け或いは吹き付ける施工法を採用する。
【0017】また湧水のある法面或いは傾斜面に吸出し
防止マット、必要に応じ金網を敷設すると共に、アンカ
ピンによって止め、然るのち透水性を得るに必要な粒度
の骨材と自硬性接着剤との混合透水材を塗り付け或いは
吹き付けて上記必要に応じ敷いてある金網及び吸出し防
止マットを埋没する施工法を採用する。
【0018】さらに法面或いは傾斜面に、保水剤及び肥
料を充填した可塑性袋体とこの可塑性袋体を被う通水性
の保形部材とからなる生成材を適宜配列して打ち込むア
ンカーピンにより止め、次いで透水性を得るに必要な粒
度の骨材と自硬性接着剤との混合透水材を塗り付け或い
は吹き付けながら上記生成材を埋設し、然るのち吹き付
け透水材の表面に植生基材を塗り付け或いは吹き付けた
施工法を採用する。
【0019】また法面或いは傾斜面に、保水剤及び肥料
を充填した可塑性袋体とこの可塑性袋体を被う通水性の
保形部材とからなる生成材を適宜配列したのち透水性を
得るに必要な粒度の骨材と自硬性接着剤との混合透水材
を塗り付け或いは吹き付けながら上記生成材を埋設する
と共に、適当な配置のポットを設け、次いで上記透水材
の表面に植生基材を塗り付け或いは吹き付け、また上記
ポットに袋体と、この袋体に充填した保水剤と肥料とか
らなる生成材を入れたのち、上記ポットに生育基盤材を
充填した施工法を採用する。
【0020】さらに法面或いは傾斜面に透水性を得るに
必要な粒度の骨材と自硬性接着剤との混合透水材を塗り
付け或いは吹き付けたのち、この透水材の表面に植生マ
ット、次いで金網を順次敷き、然るのち上記金網から法
面或いは傾斜面にアンカーピンを打ち込んだ施工法を採
用する。
【0021】また湧水のある法面或いは傾斜面に吸出し
防止マット、金網を順次敷設したのち、この金網上に、
保水剤及び肥料を充填した可塑性袋体とこの可塑性袋体
を被う通水性の保形部材とからなる生成材を適宜配列す
ると共に、打ち込むアンカーピンによって止め、次いで
透水性を得るに必要な粒度の骨材と自硬性接着剤との混
合透水材を塗り付け或いは吹き付けながら上記吸出し防
止マット、金網及び生成材を埋設し、然るのち、透水材
の表面に植生基材を塗り付け或いは吹き付けた施工法を
採用する。
【0022】さらに法面或いは傾斜面に適宜の型枠を並
べたのち、この型枠内に透水性を得るに必要な粒度の骨
材と自硬性接着剤との混合透水材を充填し、次いで上記
型枠上面の透水材上に保水剤と肥料との充填ずみ可塑性
袋体を載置し、然るのち上記袋体が埋没するように植生
基材を塗り付け或いは吹き付けた施工法を採用する。
【0023】また道路の側溝と、この側溝に充填した透
水性を得るに必要な粒度の骨材と自硬性接着剤との混合
透水材とからなる構造や前記充填透水材の所要位置に吸
出し防止マットを敷設した構造や小段排水溝と、この小
段排水溝に充填した透水性を得るに必要な粒度の骨材と
自硬性接着剤との混合透水材とからなる構造や前記充填
透水材に多孔性の排水管を埋設した構造を採用すること
もある。
【0024】さらに、排水谷部に吸出し防水マット、金
網を順次敷設すると共に、アンカピンの打ち込みによっ
て止め、次いで上記金網が埋没するように透水性を得る
に必要な粒度の骨材と自硬性接着剤との混合透水材を塗
り付け或いは吹き付け、然るのち、透合材の表面に植生
マットなどを重ねた施工法を採用する。
【0025】また、透水性を得るに必要な粒度の骨材と
自硬性接着剤との混合透水材によって構築した擁壁と、
地面に上記擁壁を定着する定着手段と、上記擁壁の表面
に設けた植生基材とからなる構造や前記の擁壁に保水剤
と肥料との充填可塑性袋体を埋設した構造を採用するこ
ともある。
【0026】さらに既設擁壁の表面に適宜の取付手段を
介し保水剤及び肥料を充填した可塑性袋体とこの可塑性
袋体を被う通水性の保形部材とからなる生成材を取付
け、次いでこの生成材が埋没するように透水性を得るに
必要な粒度の骨材と自硬性接着剤との混合透水材を塗り
付け或いは吹き付けたのち、この透水材の表面に植生基
材を塗り付け或いは吹き付けた構造を採用することもあ
る。
【0027】また護岸の表面に吸出し防止マットを敷設
したのち、このマットの表面上に保水剤及び肥料を充填
した可塑性袋体とこの袋体を被う通水性の保形部材とか
らなる生成材をアンカピンを介し止め、次いで上記マッ
ト上に上記生成材が埋没するように透水性を得るに必要
な粒度の骨材と自硬性接着剤との混合透水材を塗り付け
或いは吹き付けたのち、透水材の表面を覆土し、然るの
ち上記覆土に種子を吹き付けた施工法を採用する。
【0028】さらに河川の水際に設けた上面開放の多孔
性の型枠と、この型枠に充填した透水性を得るに必要な
粒度の骨材と自硬性接着剤との混合透水材と、この透水
材の上面に設けた穴に植栽した水生植物とからなる構造
や前記透水材に活性炭の充填通水性の包装材を組み入れ
た構造、また谷底の砂防ダムを、透水性を得るに必要な
粒度の骨材と自硬性接着剤との混合透水材の打設によっ
て設けた構造を採用することもある。
【0029】また渓流の傾斜面に透水性を得るに必要な
粒度の骨材と自硬性接着剤の混合透水材を塗り付け或い
は吹き付け、この透水材に樹木を植栽し、かつ透水材の
表面に植生基材を塗り付け或いは吹き付けた施工法を採
用することもある。
【0030】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を添付図面
に基づいて説明する。
【0031】この発明の第1の実施形態では、図1から
図3に示すように、湧水がないオープンカット工法など
により構成した高速道路の法面、ダムの湛水斜面、各種
施設などに面する傾斜した法面或いは崩壊のおそれのあ
る急傾斜地などの斜面Aに透水性を得るに必要な粒度の
骨材1と自硬性接着剤2との混合混練(グラウトミキサ
ーなどで)によって得られた透水材3を所望の厚みにな
るように塗り付け或いは吹き付ける。
【0032】上記の自硬性接着剤2には、例えばセメン
トと水とからなるセメントペーストを標準とするが、よ
り強度を必要とする場合は、これにカチオン系や酢酸ビ
ニル系などの高分子系接着剤やビニロン短繊維などの補
強材を混入(併用)することもあり、透水材3の硬化時
のブリージングを低減し、かつひび割れの発生を防止す
る目的として硝酸カルシウムの化合物などの混和剤(セ
メント水和反応を変える変性剤)を混入(併用)するこ
ともある。
【0033】上記の骨材1は、適当な粒径1〜5mmの
フルイ砂、フルイ砕石、フルイ砂利または人工軽量粗骨
材などが用いられ、図2に示すように斜面Aに対し同粒
径の骨材1を用いる場合と、図3に示すように骨材1の
粒度を内側層を細(粒径1〜5mm位)とし、外側層を
粗(粒径5〜15mm)とする。
【0034】すると、骨材1の表面に付着した接着剤2
の硬化にともない骨材1を結合すると共に、接着剤2の
非接触部分が透水路になる。その結果、透水材3を得る
ことができる。
【0035】上記のような施工法によると、連続空隙を
有する透水材3に礫相当の透水係数を持つので、斜面A
(地山)に湧水があっても晴天時には、毛細現象により
湧水が内部(透水材3の)に吸い上げられ、降雨時に
は、雨水と浸透水が表面と内部の連続空隙から法面下部
へ導く。
【0036】このため、湧水のある法面や土砂などの侵
食を受けやすい斜面による湧水の流下や吹付面の老朽化
によるひび割れから表流水の侵入により吹付け背面の地
山表層部が侵食を受けて発生する空洞化や吹付面の剥落
などをなくすることができると共に、法面や斜面の保護
工としての機能を長期間保持することができる。
【0037】特に、湧水の封じ込めがないため寒冷地な
どで発生した昼夜の温度差による膨張、収縮(凍結によ
る)の繰り返しでのひび割れやその現象による崩壊など
がないと共に、空隙により透水材3の内部の温度上昇が
少なくなって乾燥収縮を受けにくく、これに伴うひび割
れもない。
【0038】この発明の第2の実施形態では、図4に示
すように、湧水のある第1の実施形態と同様の斜面Aに
吸出し防止マット4を敷くと共に、吸出し防止マット4
から斜面Aに適当な本数のアンカーピン5を打ち込ん
で、斜面Aに吸出し防止マット4を支持させる。
【0039】次いで、この吸出し防止マット4が埋没す
るように第1の実施形態と同様の透水材3を塗り付け或
いは吹き付ける。
【0040】上記の透水材3は、第1の実施形態と同様
につき説明を省略する。
【0041】また、吸出し防止マット4に対する定着性
が不安定の場合、吸出し防止マット4上に金網6を敷
き、そしてアンカーピン5によって金網6を共に止め
て、安定した定着を図ると共に、補強をかねる。
【0042】上記のような施工法によると、斜面Aから
の湧水による透水材3への悪影響を吸出し防止マット4
により阻止すると共に、湧水による斜面の表層崩壊を吸
出しマット4によりなくすることができる。
【0043】なお、透水材3による作用効果は、第1の
実施形態と同様につき説明を省略する。
【0044】上記吸出し防止マット4には、補強繊維の
混入(封入)マットや不織布などで、水分のみを通過さ
せても土砂や土の通過を止めて斜面Aの侵食などを止め
て安定化を図る。
【0045】この発明の第3の実施形態では、図5から
図7に示すように、第1の実施形態と同様に透水材3の
塗り付け或いは吹き付け前の斜面Aに、保水剤7と肥料
8と充填した可塑性袋体9と、この可逆性袋体9の外側
を被う通水性の保形部材10とからなる生成材11を適
宜配列(配置)すると共に、斜面Aに向けて打ち込むア
ンカーピン5によって斜面Aに対し生成材11を止め
る。
【0046】次いで、生成材11が埋没するように斜面
Aに透水材3を塗り付け或いは吹き付ける。しかして、
透水材3の表面に植生基材12を塗り付け或いは吹き付
ける。
【0047】上記の保水剤7としては、水分を吸収し、
吸収した水分の流出が可能な例えばスポンジの塊状片な
どであり、肥料としては、植生基材12に混入してある
種に適したものを選択し、可塑性袋体9として、水分の
付着や吸収によって溶解する例えば水溶性高分子シート
によって形成され、保形部材10としては、図示の場合
螺旋状のコイルを用いたが、両端閉鎖などの筒状の金網
などであってもよい。
【0048】また、植生基材12は、周知のようにチッ
プの炭化物と、肥料と、所望の種とを吹き付け或いは塗
り付けに適したペースト状などにセメントや樹脂系の接
着剤によって混練したものが用いられる。
【0049】上記のような施工法によると、連続空隙を
有する透水材3によって第1の実施形態と同様に湧水の
ある法面や土砂などの侵食を受けやすい斜面による各種
不都合を回避すると共に、透水材3の表面に施こしてあ
る植生基材12に対しては、斜面Aの湧水を透水材3に
より吸い上げて補給し、かつ補給や雨水の侵入にともな
い可塑性袋体9を溶解させて肥料8や生育基盤材18に
より得られた生育水を供給することになる。
【0050】このため、植生基材12に混入してある種
の発芽や生育を促進して極めて良好な緑化を図ると共
に、透水材3の連続空隙に植物根系が侵入するため著し
い定着及び育成の向上を図って周辺環境との調和に寄与
する。
【0051】また、生成材11に混入してある保水剤7
によって水分を保つと共に、逐次水分を放出するので、
侵入根系に対する水分(肥料水)の補給が持続する。
【0052】さらに、袋体9に被せてある保形部材10
によって施工時の取り扱いが容易になると共に、袋体9
の破損なども防止し、かつアンカーピン5によって生成
材11の安定した定位置の確保もできる。
【0053】また、道路法面に使用すると、透水材3に
よる法面の安定、植物による景観保全、併せてCO
削減効果及び騒音の低減効果もある。
【0054】この発明の第4の実施形態では、図8に示
すように、第3の実施形態と同様の手順をへて斜面Aに
透水材3を塗り付け或いは吹き付けるとき、層状の透水
材3に適宜の配列で上面が開放するポット15を点在的
に設ける。
【0055】上記ポット15を設ける方法としては、引
き抜き可能なピンを打ち込んで発泡スチロールなどの塊
状物や合成樹脂製のポット形状の穴形成物を仮止めし、
透水材3の塗り付け吹き付にともなう硬化後に引き抜
く。
【0056】しかして、ポット15の開放上縁の周囲に
マット16を敷き、次いで透水材3の表面に植生基材1
2を塗り付け或いは吹き付ける。
【0057】然るのち、ポット15に保水剤7と肥料8
との充填ずみ可塑性袋体17を投入したのち生育基盤材
18を充填しながら周囲の環境に合致するような在来樹
木を植える。
【0058】上記袋体17及び袋体17に充填した保水
剤7及び肥料8は、第3の実施形態と同様につき、また
透水材3及び植生基材12は、第3の実施形態と同様に
つき説明を省略する。
【0059】上記のマット16は、わらや不織布など
で、穴の崩壊防止の保護は勿論のこと、雑草の生育など
を阻止する。
【0060】上記のような施工法によると、連続空隙を
有する透水材3によって第1の実施形態と同様に湧水の
ある法面や土砂などの侵食を受けやすい斜面による各種
不都合を回避すると共に、透水材3の表面に施こしてあ
る植生基材12やポット15に植えてある樹木に斜面A
の湧水を透水材3によって吸い上げて補給し、かつ補給
や雨水の侵入にともない可塑性袋体17を溶解させて肥
料により得られた生育水を供給する。
【0061】勿論、植生基材12に混入してある種の発
芽や生育を促進して良好な緑化を図ると共に、第3の実
施形態と同様の効果がある。なお、生育基盤18には、
前述の植生基材12の種の混入していないものが用いら
れる。
【0062】この発明の第5の実施形態では、図9に示
すように斜面Aに透水材3の層を設けたのち、この透水
材3の表面に植生マット21、金網22を順次敷き、そ
して金網22から植生マット21、透水材3をへて斜面
Aにアンカーピン5を適当な本数打ち込む。
【0063】上記の植生マット21は、公知のように不
織布などの繊維製品で、炭化物と、肥料と種とが混入或
いは封入してある。
【0064】上記斜面Aに設けた透水材3は、第1の実
施形態と同様につき説明を省略する。
【0065】上記のような施工法によると、斜面Aに施
こした透水材3の連続空隙によって斜面Aの湧水を植生
マット21に導き、給水すると共に、種の発芽や生育を
有効に促進し、また植生マット21表面の金網22によ
り植生マット22を押え込んで安定した定着を保障する
と共に、植生マット22内の炭化物と肥料とで緑化にす
ぐれた効果を発揮し、かつ透水材3によって第1の実施
形態と同様の効果がある。
【0066】この発明の第6の実施形態では、図10に
示すように、ルーズな土質、例えば湧水のある第1の実
施形態の斜面Aに第2実施形態と同様の吸出し防止マッ
ト4、金網6を順次敷設して、斜面Aにアンカピン5を
適当な本数打ち込んで、斜面Aに対し吸出し防止マット
4及び金網6を止める。
【0067】次いで、金網6上の所定位置に生成材11
を置き、そしてアンカーピン5を打ち込んで生成材11
を止める。しかして、生成材11が埋没するように金網
6に透水材3を塗り付け或いは吹き付け、その後に植生
基材12を塗り付け或いは吹き付ける。
【0068】上記の吸出し防止マット4は、第2の実施
形態と同様につき、透水材3は第1の実施形態と、植生
基材12、また生成材11は第3の実施形態と同様につ
き説明を省略する。
【0069】上記のような施工法によると、斜面Aに順
次敷設し、かつアンカーピン5によって止めた吸出し防
止マット4や金網6によって第2の実施形態と同様の効
果がある。
【0070】また、透水材3や植生基材12によって発
生する効果は、第3の実施形態と、また生成材11によ
る効果も、第3の実施形態と同様につき説明を省略す
る。
【0071】要するに、ルーズな土質、例えば湧水のあ
る法面などの斜面Aを有効に保護すると共に、環境に合
致するように緑化をはかることにある。
【0072】この発明の第7の実施形態では、図11に
示すように、法面或いは斜面Aに縦列方向及び横列方向
の型枠25を並べ(載置)たのち、この型枠25内に透
水材3を流し込む。
【0073】上記の透水材3は、第1の実施形態と同様
につき説明を省略する。
【0074】上記の型枠25は、周知のものを用いる。
例えば左右の多孔性の側板26、26と、この両側板2
6、26を連結する連結枠27とからなり、連結枠27
に上部主筋28、下部主筋29を配筋すると共に、その
外側に多数のスターラップ(図示省略)を配置したが、
上記以外のものを用いることもある。
【0075】しかして、透水材3の上面に保水材と肥料
との充填ずみ可塑性袋体17を載置したのち、袋体17
が埋没するように透水材3の上面全体に植生基材12を
塗り付け或いは吹き付ける。
【0076】なお、図示のように透水材3の上面にネッ
ト33を被せておくと、植生基材12の流れ止め(流下
阻止)になる。
【0077】上記の袋体17は、第4の実施形態と同様
につき、また植生基材12は、第3の実施形態と同様に
つき説明を省略する。
【0078】勿論、型枠25で囲まれた内側や型枠25
の外側の斜面Aに植生基材12を塗り付け或いは吹き付
けることもある。
【0079】上記のような施工法によると、型枠25に
充填(流し込んだ)した透水材3のもつ連続空隙により
第1、第3の実施形態と同様の、また袋体17や植生基
材12によって緑化を(第3や第4の実施形態と同様)
はかることができると共に、従来のコンクリート打設と
異なり湧水の有効利用ができる。
【0080】この発明の第8の実施形態では、図12に
示すように、道路35の側溝36に透水材3を充填して
おく。その際、中間に吸出し防止マット37を敷いてお
く。
【0081】上記の吸出し防止マット37は、水を通過
させ、泥や砂の通過を防止するもので、濾布の役目をす
る。
【0082】上記の充填透水材3は、第1の実施形態と
同様につき説明を省略する。
【0083】すると、側溝36の上面がふさがれて、歩
道や車道として利用することができ、道路幅を増加させ
ると共に、透水材3の連続空隙によって側溝としての機
能を損うことがないと共に、清掃管理などが不要にな
る。
【0084】この発明の第9の実施形態では、図13に
示すように、第8の実施形態の充填透水材3(図示下
部)に多孔性の排水管38を埋没しておく。すると、透
水材3内を流下した雨水などの排水がスムーズになる。
【0085】この発明の第10の実施形態では、図14
に示すように、小段39の排水溝40に透水材3を充填
しておく。
【0086】その際、充填透水材3の上面に第8の実施
形態と同様の吸出し防止マット37を敷設しておくと、
雨水のみを通過させ、泥や砂の通過を防止する。
【0087】上記の透水材3は、第1の実施形態と同様
につき説明を省略する。
【0088】すると、排水溝36に土砂や落葉類の堆積
がなく、かつ清掃などの維持管理が不要となる。
【0089】この発明の第11の実施形態では、図15
に示すように第10の実施形態における充填透水材3内
(図示底部)に多孔性の排水管41を埋設しておく。す
ると、透水材3内の流下した雨水などの排水がスムーズ
になる。
【0090】この発明の第12の実施形態では、図16
に示すように、谷部43の排水谷部となる面に吸出し防
止マット4、次いで金網6を敷くと共に、金網6から吸
出し防止マット4をへて谷部43に適当な本数のアンカ
ーピン5を打ち込んで、谷部43に吸出し防止マット4
及び金網6を止める。
【0091】次いで金網6及び吸出し防止マット4が埋
没するように第1の実施形態と同様の透水材3を塗り付
け或いは吹き付け、然るのち、透水材3の上面に植生マ
ット21を敷く。
【0092】上記の植生マット21は、第5の実施形態
と同様につき説明を省略する。
【0093】上記のような施工法によると、自然谷部の
流水部(排水谷部)に地下水が集まり小規模な渓流をな
す部分が、透水材3によって保護されて流下を可能にす
ると共に、地山の侵食や土石流の発生を防止する。
【0094】この発明の第13の実施形態では、図17
に示すように擁壁45を透水材3の打設によって形成す
る。
【0095】その際、鉄筋46の配筋によって補強する
と共に、シース47に挿入した鋼棒48の下端を地山4
9の孔50に嵌入すると共に、グラウト材51を介し支
持させ、次いで鋼棒48の上端に締付具52をねじ込ん
で、擁壁45を定着する。また、透水材3の打設に際し
第4の実施形態と同様の袋体17を適当な配列で埋設し
ておく。
【0096】しかして、擁壁45の表面に安定した定着
と補強をかねて金網52を重ね(アンカーピンやその他
の止具で固定することもある)たのち、金網52が埋没
するように植生基材12を塗り付け或いは吹き付ける。
【0097】上記の透水材3は、第1の実施形態と、袋
体17は第4の実施形態と、植生基材12は第4の実施
形態と同様につき説明を省略する。
【0098】すると、透水材3の連続空隙によって湧水
が袋体17を溶解させて、袋体17内の保水剤によって
水分を吸収し、吸収した水分が袋体17内の肥料により
肥料水(液)となって植生基材12に向い、種の発芽や
生育を促進する。
【0099】勿論、擁壁45の裏側に湧水が残留せず、
残留水による擁壁45に与える各種不都合をなくするこ
とができると共に、擁壁の厚みを薄くすることも可能に
なり、また緑化擁壁45に対する植物の根系を透水材3
の空隙によって伸張させることもできる。特に、道路面
の擁壁にあっては、吸音効果やCOの低減効果もあ
る。
【0100】この発明の第14の実施形態では、図18
に示すように、コンクリートの打設により設けてある既
知の擁壁61の表面にインサート金具などの取付金具6
2を介しL型支持具63を固定して、この支持具63に
よって第3の実施形態と同様の生成材11を支持したの
ち、透水材3を塗り付け或いは吹き付け、次いで金網6
4を敷設したのち、この金網64が埋没するように植生
基材12を塗り付け或いは吹き付ける。
【0101】なお、金網64は、支持具63に掛止し、
或いは針金などで止めておくと、植生基材12が安定よ
く定着する。
【0102】上記の透水材3は、第1の実施形態と、生
成材11と、植生基材12は第3の実施形態と同様につ
き説明を省略する。
【0103】すると、既知の擁壁61の表面を第13の
実施形態と同様に緑化することができ、生成材11や透
水材3によって保水性が持続すると共に、第3の実施形
態のような効果がある。
【0104】勿論、吸音効果、COの低減効果以外に
透水材の空隙に根系が侵入して安定した成長が望める。
【0105】この発明の第15の実施形態では、図19
に示すように護岸71の表面に吸出し防止マット4を敷
き、次いで吸出し防止マット4から地面にアンカーピン
5を打ち込んで第3の実施形態と同様の生成材11を適
当数配置する。
【0106】そのとき、低所側のアンカーピン5と生成
材11との間に金網72を介在して、袋体9の溶解後で
も金網72により保水剤や肥料の定位置残留を図る。し
かして、その上に透水材3を塗り付け或いは吹き付けた
のち、覆土73し、次いで種子74を吹き付ける。
【0107】上記の種子74は、周知のように混入接着
剤などで良好な付着をはかる。
【0108】上記の吸出し防止マット4は、第2の実施
形態と、生成材11は、第3の実施形態と、透水材3は
第1の実施形態と同様につき説明を省略する。
【0109】すると、透水材3により護岸71を第1、
第2の実施形態と同様の効果があり、また生育材11に
よって塗り付け吹付け種子の良好な成長をはかる。すな
わち、植生のできる法覆護岸工として効果がある。
【0110】この発明の第16の実施形態では、図20
に示すように、護岸76の水際に上面が水面近くになる
透水材3を打設すると共に、打設透水材3の上面に穴7
7を設けて、この穴77に水生植物78を植栽する。
【0111】すると、透水材3の連続空隙によって植栽
した水生植物78への給水はもとより根系の侵入が容易
になって定着し、水質の浄化にもなる。
【0112】特に、透水材3の上面に溝部79などを設
けて、この溝部79に活性炭80の充填通気性の袋体8
2を詰めておくと、尚一層水質浄化をはかることができ
る。
【0113】なお、金網製の型枠81に透水材3を打設
すると、所定の形状を保った硬化が可能になる。
【0114】上記の打設透水材3は、第1の実施形態と
同様につき説明を省略する。
【0115】この発明の第17の実施形態では、図21
及び図22に示すように、砂防ダム85を透水材3の打
設によって構築する。その際、両端を両側の斜面に定着
(穴と穴に充填したグラウト材とで)した鋼棒86や基
礎杭87などで補強しておく。
【0116】すると、砂防ダム85に流入した水は、透
水材3の連続する空隙によって下流側に通過するので、
砂防ダムの構築透水材3に大きな水圧が作用しない。こ
のため、砂防ダム85の厚みを薄くすることができると
共に、安価な構築費になる。
【0117】なお、透水材3は、第1の実施形態と同様
につき説明を省略する。
【0118】また、図24に示すように、砂防ダム85
を構築する透水材3の上流側面全体に水が通過し、砂や
泥などが通過しない濾過シート88、金網89を順次重
ねると共に、アンカーピンやインサートボルトなどの止
具90で濾過シート88、金網89を着脱自在(掃除や
洗浄などのため)に支持しておくと、透水材3の目詰り
を防止することができる。なお、濾過シート88を袋状
とし、袋内に活性炭を混入することもある。
【0119】この発明の第18の実施形態では、図23
に示すようにとくしゃ地の岩盤、風化岩91(谷底を除
く)に透水材3を塗り付け或いは吹き付ける。このと
き、透水材3の所要位置にポケット92を設けておく。
【0120】次に、透水材3の上に金網93を敷いたの
ち、金網93が埋没するように植生基材12を塗り付け
或いは吹き付ける。然るのち、ポット92に客土94を
入れ、樹木95を植栽する。
【0121】上記の透水材3は、第1の実施形態と、植
生基材12は、第4の実施形態と同様につき説明を省略
する。
【0122】上記のような施工法によると、透水材3に
よって第1の実施形態と同様の、また植生基材12によ
って第3の実施形態と同様の作用効果がある。すなわ
ち、斜面侵食を防止すると共に、緑化し、かつ土石流の
防止や景観の復元を図り、ダム湛水法面の侵食防止にも
なる。
【0123】
【発明の効果】この発明は、以上のように湧水がない或
いは湧水のある法面や急傾斜の斜面を透水材によって有
効に保護する。特に透水材の連続空隙によって植物の根
系が侵入し、育成が良好になる。
【0124】また、アンカーピンによって止めた金網に
よって透水材の確実な定着を図ると共に、植生基材やポ
ット内の袋体及び生成材によりすぐれた緑化が可能にな
る。
【0125】さらに、法面の型枠自体の緑化を図ると共
に、透水材の連続空隙によって自然給水も図ることがで
きる。
【0126】また、側溝に透水材を充填することで、側
溝が車道や歩道にもなると共に、手間のかかる側溝内の
管理が不要になり、かつ吸出し防止マットにより砂や泥
の流入を防止して排水を可能し、多孔性の排水管によっ
てスムーズな排水が可能になり、小段排水溝にあっても
同様である。
【0127】さらに、排水谷部にあっても透水材によっ
て各種不都合をなくすると共に、擁壁の緑化が可能にな
る。
【0128】また、護岸の緑化もでき、河岸の水質浄
化、緑化促進をはかると共に、砂防ダムにあっては水圧
軽減をはかって厚みも薄くできる。
【0129】さらに、渓流の斜面侵食防止や土石流の防
止と共に、景観を復元することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態を示す縦断側面図
【図2】透水材の横断拡大平面図
【図3】他の透水材の横断拡大平面図
【図4】第2の実施形態の縦断側面図
【図5】第3の実施形態の縦断側面図
【図6】同上に使用する生成材の縦断側面図
【図7】同上の一部切欠平面図
【図8】第4の実施形態の縦断側面図
【図9】第5の実施形態の縦断側面図
【図10】第6の実施形態の縦断側面図
【図11】第7の実施形態の縦断正面図
【図12】第8の実施形態を示す縦断正面図
【図13】第9の実施形態の縦断正面図
【図14】第10の実施形態の縦断正面図
【図15】第11の実施形態の縦断正面図
【図16】第12の実施形態の縦断正面図
【図17】第13の実施形態の縦断側面図
【図18】第14の実施形態の縦断側面図
【図19】第15の実施形態の縦断側面図
【図20】第16の実施形態の縦断正面図
【図21】第17の実施形態の縦断正面図
【図22】同上の縦断側面図
【図23】第18の実施形態の縦断正面図
【符号の説明】
A 斜面 1 骨材 2 自硬性接着剤 3 透水材 4 吸出し防止マット 5 アンカーピン 6 金網 7 保水剤 8 肥料 9 可塑性袋体 10 保形部材 11 生成材 12 植生基材 15 ポット 16 マット 17 袋体 18 生育基盤材 21 植生マット 22、64、72 金網 25 型枠 33 ネット 35 道路 36 側溝 37 吸出し防止マット 38 排水管 39 小段 40 排水溝 43 谷部 45、61 擁壁 46 鉄筋 47 シース 48 鋼棒 50 穴 51 グラウト材 52 締付具 62 取付金具 63 支持具 71、76 護岸 73 覆土 74 種子 77 穴 78 水生植物 79 溝部 80 活性炭 81 型枠 82 袋体

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 湧水がない法面或いは傾斜面に透水性を
    得るに必要な粒度の骨材と自硬性接着剤との混合透水材
    を塗り付け或いは吹き付けることを特徴とする透水材の
    施工法。
  2. 【請求項2】 湧水のある法面或いは傾斜面に吸出し防
    止マット、必要に応じ金網を敷設すると共に、アンカー
    ピンによって止め、然るのち透水性を得るに必要な粒度
    の骨材と自硬性接着剤との混合透水材を塗り付け或いは
    吹き付けて上記必要に応じ敷いてある金網及び吸出し防
    止マットを埋没することを特徴とする透水材の施工法。
  3. 【請求項3】 法面或いは傾斜面に、保水剤及び肥料を
    充填した可塑性袋体とこの可塑性袋体を被う通水性の保
    形部材とからなる生成材を適宜配列して打ち込むアンカ
    ーピンにより止め、次いで透水性を得るに必要な粒度の
    骨材と自硬性接着剤との混合透水材を塗り付け或いは吹
    き付けながら上記生成材を埋設し、然るのち吹き付け透
    水材の表面に植生基材を塗り付け或いは吹き付けたこと
    を特徴とする透水材の施工法。
  4. 【請求項4】 法面或いは傾斜面に、保水剤及び肥料を
    充填した可塑性袋体とこの可塑性袋体を被う通水性の保
    形部材とからなる生成材を適宜配列したのち透水性を得
    るに必要な粒度の骨材と自硬性接着剤との混合透水材を
    塗り付け或いは吹き付けながら上記生成材を埋設すると
    共に、適当な配置のポットを設け、次いで上記透水材の
    表面に植生基材を塗り付け或いは吹き付け、また上記ポ
    ットに袋体と、この袋体に充填した保水剤と肥料とから
    なる生成材を入れたのち、上記ポットに生育基盤材を充
    填したことを特徴とする透水材の施工法。
  5. 【請求項5】 法面或いは傾斜面に透水性を得るに必要
    な粒度の骨材と自硬性接着剤との混合透水材を塗り付け
    或いは吹き付けたのち、この透水材の表面に植生マッ
    ト、次いで金網を順次敷き、然るのち上記金網から法面
    或いは傾斜面にアンカピンを打ち込んだことを特徴とす
    る透水材の施工法。
  6. 【請求項6】 湧水のある法面或いは傾斜面に吸出し防
    水マット、金網を順次敷設したのち、この金網上に、保
    水剤及び肥料を充填した可塑性袋体とこの可塑性袋体を
    被う通水性の保形部材とからなる生成材を適宜配列する
    と共に、打ち込むアンカーピンによって止め、次いで透
    水性を得るに必要な粒度の骨材と自硬性接着剤との混合
    透水材を塗り付け或いは吹き付けながら上記吸出し防止
    マット、金網及び生成材を埋設し、然るのち、透水材の
    表面に植生基材を塗り付け或いは吹き付けたことを特徴
    とする透水材の施工法。
  7. 【請求項7】 法面或いは傾斜面に適宜の型枠を並べた
    のち、この型枠内に透水性を得るに必要な粒度の骨材と
    自硬性接着剤との混合透水材を充填し、次いで上記型枠
    上面の透水材上に保水剤と肥料との充填ずみ可塑性袋体
    を載置し、然るのち上記袋体が埋没するように植生基材
    を塗り付け或いは吹き付けたことを特徴とする透水材の
    施工法。
  8. 【請求項8】 道路の側溝と、この側溝に充填した透水
    性を得るに必要な粒度の骨材と自硬性接着剤との混合透
    水材とからなる透水材構造。
  9. 【請求項9】 前記充填透水材の所要位置に吸出し防止
    マットを敷設したことを特徴とする請求項8に記載の透
    水材構造。
  10. 【請求項10】 前記充填透水材に多孔性の排水管を埋
    設したことを特徴とする請求項8に記載の透水材構造。
  11. 【請求項11】 小段排水溝と、この小段排水溝に充填
    した透水性を得るに必要な粒度の骨材と自硬性接着剤と
    の混合透水材とからなる透水材構造。
  12. 【請求項12】 前記充填透水材の所要位置に吸出し防
    止マットを敷設したことを特徴とする請求項11に記載
    の透水材構造。
  13. 【請求項13】 前記充填透水材に多孔性の排水管を埋
    設したことを特徴とする請求項11に記載の透水材構
    造。
  14. 【請求項14】 排水谷部に吸出し防水マット、金網を
    順次敷設すると共に、アンカーピンの打ち込みによって
    止め、次いで上記金網が埋没するように透水性を得るに
    必要な粒度の骨材と自硬性接着剤との混合透水材を塗り
    付け或いは吹き付け、然るのち、透合材の表面に植生マ
    ットを重ねたことを特徴とする透水材の施工法。
  15. 【請求項15】 透水性を得るに必要な粒度の骨材と自
    硬性接着剤との混合透水材によって構築した擁壁と、地
    面に上記擁壁を定着する定着手段と、上記擁壁の表面に
    設けた植生基材とからなる透水材構造。
  16. 【請求項16】 前記の擁壁に保水剤と肥料との充填可
    塑性袋体を埋設したことを特徴とする請求項15に記載
    の透水材構造。
  17. 【請求項17】 既設擁壁の表面に適宜の取付手段を介
    し保水剤及び肥料を充填した可塑性袋体とこの可塑性袋
    体を被う通水性の保形部材とからなる生成材を取付け、
    次いでこの生成材が埋没するように透水性を得るに必要
    な粒度の骨材と自硬性接着剤との混合透水材を塗り付け
    或いは吹き付けたのち、この透水材の表面に植生基材を
    塗り付け或いは吹き付けたことを特徴とする透水材の施
    工法。
  18. 【請求項18】 護岸の表面に吸出し防止マットを敷設
    したのち、このマットの表面上に保水剤及び肥料を充填
    した可塑性袋体とこの袋体を被う通水性の保形部材とか
    らなる生成材をアンカーピンを介して止め、次いで上記
    マット上に上記生成材が埋没するように透水性を得るに
    必要な粒度の骨材と自硬性接着剤との混合透水材を塗り
    付け或いは吹き付けたのち、透水材の表面を覆土し、然
    るのち上記覆土に種子を吹き付けたことを特徴とする透
    水材の施工法。
  19. 【請求項19】 河川の水際に設けた上面開放の多孔性
    の型枠と、この型枠に充填した透水性を得るに必要な粒
    度の骨材と自硬性接着剤との混合透水材と、この透水材
    の上面に設けた穴に植栽した水生植物とからなる透水材
    構造。
  20. 【請求項20】 前記透水材に活性炭の充填通水性の包
    装材を組み入れたことを特徴とする請求項19に記載の
    透水材構造。
  21. 【請求項21】 谷底の砂防ダムを、透水性を得るに必
    要な粒度の骨材と自硬性接着剤との混合透水材の打設に
    よって設けたことを特徴とする透水材構造。
  22. 【請求項22】 渓流の傾斜面に透水性を得るに必要な
    粒度の骨材と自硬性接着剤の混合透水材を塗り付け或い
    は吹き付け、この透水材に樹木を植栽し、かつ透水材の
    表面に植生基材を塗り付け或いは吹き付けたことを特徴
    とする透水材の施工法。
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