JP2511770Y2 - ディスプレイ台 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は商品を収納して陳列するディスプレイ台、
特に使用しないときはコンパクトに折り畳むことのでき
るディスプレイ台に関する。

〔従来の技術〕

この種のディスプレイ台としては、例えば、第６図お
よび第７図に示すものである。

このディスプレイ台は、同図に示すように、上下が解
放された四角筒体の対向する一組の側壁51に、二つ折り
するための外折りの折目線53を設け、他の対向する一組
の側壁52内面には互いに水平に張り出し、その先端同士
が突き合わされた状態で収納部の上水平板54と、これと
同様に水平に張り出して突き合わされる下水平板55とを
連設し、互いに上水平板54と下水平板55とを折り畳み自
在に垂直板56で連結すると共にその垂直板56の下端に脚
片57を連設し、両垂直板56同士を固着したものである。

従って、使用しないときは、第７図に示すように、前
記上水平板54および下水平板55を折り畳み、前記折目線
53で二つ折りすることができる。

〔考案が解決しようとする課題〕

ところで、上述したようなディスプレイ台は、前記上
水平板54によって商品収納部の底壁を形成しているた
め、互いに分離しないように両垂直板56が固着されてい
ると共に隙間ができないように、上水平板54の幅が四角
筒体の側壁52と略同一幅に形成されている。

このため、このディスプレイ台を折り畳む場合でも、
前記側壁51を内側に折り込むことができず外折りを余儀
なくされ、折り畳んだ状態では全体の幅が側壁52の幅よ
り大きくなって保管、取り扱いの面で不便であった。

また、前記水平板54の上に別体の底板を嵌め込むよう
にしたものもあるが、部品点数が増えたり、分解保管時
に紛失したりするといった問題がある。

そこで、この考案の課題は、上記の不都合を解決する
ため、この種のディスプレイ台を改良して、さらにコン
パクトに折り畳むことができるようにすることである。

〔課題を解決するための手段〕

上記の課題を解決するために、この考案は、二組の対
向する側壁11、11、12、12により四角筒体10を形成し、
前記一組の対向する側壁11、11の幅方向の二等分線上に
内折りの折目線13を設け、他の一組の対向する側壁12、
12のうち一方の側壁12の上端には、その側壁12の内面に
折り重ねられる連結板21を折目線23を介して連設し、こ
の連結板21の下端には、水平に張り出して前記四角筒体
10を上下に区画する底板22を折目線24を介して連設し、
前記側壁12、12の内面には、それぞれ水平に張り出す前
記底板22の載置板31を折目線34を介して接続し、この載
置板31の先端には、折目線35を介して前記四角筒体10の
下端位置まで延びる垂直板32を連設し、この垂直板32と
側壁12とを折目線36、37を介して前記載置板31に平行な
支持板33で連結した段ボール等の厚紙製のディスプレイ
台を提供したのである。

〔作用〕

以上のように構成されたディスプレイ台を組み立てて
設置すると、垂直板32の下端が地面に接触して垂直板32
の位置が保持され、載置板31が水平に保たれる。

また、ディスプレイ台を折り畳むときは、一連の連結
板21および底板22を四角筒体10から取り出し、側壁12の
外側に折り返す。そして、載置板31と支持板33とをそれ
ぞれが固定されている側壁12の内面に折り畳み、側壁1
1、11を折目線13で内側に折り込むと、四角筒体10が側
壁12の幅に折り畳まれる。

〔実施例〕

以下、実施例について図面を参照して説明する。

第１図乃至第３図に示すように、このディスプレイ台
は段ボール等の厚紙で形成されており、四角筒体10の上
部に商品の収納部Ａを有している。

前記四角筒体10は二組の対向する側壁11、11、12、12
により形成されたものであり、側壁11、11にはその幅方
向の二等分線上に内折りの折目線13が設けられている。

また、他の一組の対向する側壁12、12のうち一方の側
壁12の上端には、その側壁12の内面に折り重ねられる連
結板21が折目線23を介して連設され、この連結板21の下
端には、水平に張り出して前記四角筒体10を上下に区画
する底板22が折目線24を介して連設されている。さら
に、この底板22の周縁には、上方に折り曲がるフラップ
25が連設されており、底板22の保形性を高めている。

前記側壁12、12の内面には、それぞれ水平に張り出し
て前記底板22を載置する載置板31が折目線34を介して接
続され、この載置板31の先端には折目線35を介して前記
四角筒体10の下端位置まで延びる垂直板32が連設されて
いる。また、側壁12の下方には、前記載置板31と平行に
張り出す支持板33が折目線36を介して接続されており、
この支持板33の先端は折目線37を介して前記垂直板32に
接続されている。

以上のように、構成されたディスプレイ台は、前記収
納部Ａ内に商品を入れて陳列することができる。また、
ディスプレイ台として使用しないときは、第４図に示す
ように、一連の底板22および連結板21を側壁12の外側に
折り返した後、前記載置板31と支持板33とを上方へ倒し
て折り畳み、側壁11、11を折目線13で内側に折り込む
と、全体を側壁12の幅に折り畳むことができる。

なお、この実施例のように載置板31、垂直板32および
支持板33の幅を側壁12の幅より狭くし、これらの幅方向
両側と側壁11、11との間に空間が形成されるように、こ
れらを取り付けておくと、折り畳む際に側壁11と側壁12
との間の折目部分にこれらが接触することがなく折り畳
み易い。

また、このディスプレイ台を設置した状態で、収納部
Ａに商品を入れたときは、載置板31が垂直板32によって
支持されて水平状態を維持するが、ディスプレイ台を持
ち上げると商品の重量によって載置板31が若干押し下げ
られる。

このため、第５図（ａ）に示すように、載置板31の先
端と支持板33の基端との間に保形板38を介在させ、その
保形板38の上端または下端を載置板31の先端又は支持板
33の基端に固定しておくと、この保形体38によって載置
板31の先端が押し下げられるのが阻止され、載置板31の
水平状態が維持される。また、保形板38はその一端が開
放されているため、第５図（ｂ）に示すように、折り畳
む際に障害となることもない。

なお、前記保形板38は必ずしも固定しておく必要はな
く、単に載置板31の先端と支持板33の基端との間に差し
込んでおくだけでもよい。

〔効果〕 以上のように、この考案のディスプレイ台は、四角筒
体10の側壁12の上端に四角筒体10内に折り込まれる底板
22を連結板21を介して四角筒体10の外側に折り畳み可能
に連設し、前記側壁12、12の内面には、前記底板22を水
平に支持する載置板31を対向状態に取り付けると共に、
各載置板31えを別個に折り畳むことができるようにした
ため、側壁11、11を内側に折り込むことが可能となり、
全体をコンパクトに折り畳むことができる。

このため、従来のディスプレイ台に比べて保管、取り
扱いの面で有利になる。

【図面の簡単な説明】 第１図はこの考案に係る一実施例を示す斜視図、第２図
は同上の組み立て状態を示す平面図、第３図は第２図の
Ｘ−Ｘ線に沿った断面図、第４図は同上の折り畳み途中
を示す斜視図、第５図は改良例を示す部分断面図、第６
図は従来例を示す斜視図、第７図は同上の折り畳んだ状
態を示す斜視図である。 10……四角筒体、11、12……側壁、13……折目線、21…
…連結板、22……底板、23、24……折目線、25……フラ
ップ、31……載置板、32……垂直板、33……支持板、3
4、35、36、37……折目線、38……保形板、Ａ……収納
部。

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】二組の対向する側壁11、11、12、12により
   四角筒体10を形成し、前記一組の対向する側壁11、11の
   幅方向の二等分線上に内折りの折目線13を設け、他の一
   組の対向する側壁12、12のうち一方の側壁12の上端に
   は、その側壁12の内面に折り重ねられる連結板21を折目
   線23を介して連設し、この連結板21の下端には、水平に
   張り出して前記四角筒体10を上下に区画する底板22を折
   目線24を介して連設し、前記側壁12、12の内面には、そ
   れぞれ水平に張り出す前記底板22の載置板31を折目線34
   を介して接続し、この載置板31の先端には、折目線35を
   介して前記四角筒体10の下端位置まで延びる垂直板32を
   連設し、この垂直板32と側壁12とを折目線36、37を介し
   て前記載置板31に平行な支持板33で連結した段ボール等
   の厚紙製のディスプレイ台。