JP2510586B2 - 9−アミノ−2,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−1H−シクロペンタ(b)キノリンの製造方法 - Google Patents
9−アミノ−2,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−1H−シクロペンタ(b)キノリンの製造方法Info
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は下式(I) で表される9−アミノ−2,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−1
H−シクロペンタ(b)キノリンの製造方法に関する。
H−シクロペンタ(b)キノリンの製造方法に関する。
式(I)で表される化合物は、その1水和物塩酸塩が
末梢および中枢神経系統における神経−筋肉伝達および
興奮伝導の刺激剤として用いられている。また、この化
合物の1水和物塩酸塩はコリンエステラーゼ阻害作用を
有することが知られており、動物の学習促進・記憶増強
作用を有し、老人の痴呆、特にアルツハイマー型痴呆の
治療薬としての利用が期待されている有用な化合物であ
る。
末梢および中枢神経系統における神経−筋肉伝達および
興奮伝導の刺激剤として用いられている。また、この化
合物の1水和物塩酸塩はコリンエステラーゼ阻害作用を
有することが知られており、動物の学習促進・記憶増強
作用を有し、老人の痴呆、特にアルツハイマー型痴呆の
治療薬としての利用が期待されている有用な化合物であ
る。
式(I)で表される化合物の製造方法としては、ソ連
邦特許第552328号に、下式(II) で表される1−アミノ−2−シアノ−シクロペンテン−
1とシクロヘキサノンをポリリン酸の存在下に反応させ
る方法が記載されている。また、ソ連邦発明者証付属明
細書第615653号には、下式(III) で表される5,5−ペンタメチレン−7−オキソ−1,2,3,
4,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ〔d〕ピリミジンを
オキシ塩化リンの存在下に加熱することにより製造する
方法が記載されている。
邦特許第552328号に、下式(II) で表される1−アミノ−2−シアノ−シクロペンテン−
1とシクロヘキサノンをポリリン酸の存在下に反応させ
る方法が記載されている。また、ソ連邦発明者証付属明
細書第615653号には、下式(III) で表される5,5−ペンタメチレン−7−オキソ−1,2,3,
4,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ〔d〕ピリミジンを
オキシ塩化リンの存在下に加熱することにより製造する
方法が記載されている。
しかしながら、これらの方法はいずれも以下に示すよ
うな欠点が認められ、よって好ましい方法であるとは言
い難い。上記の第一の方法では反応の収率が非常に低い
という欠点の他、下式(IV)で表わされる、最終生成物
(式(I))に類似する化合物が副生されるため、目的
物の分離・精製が非常に困難であり、また、第二の方法
では収率は高いものの、反応が2段階であるため操作が
複雑化し、その上精製にも煩雑な操作が要求されるなど
の欠点が認められている。
うな欠点が認められ、よって好ましい方法であるとは言
い難い。上記の第一の方法では反応の収率が非常に低い
という欠点の他、下式(IV)で表わされる、最終生成物
(式(I))に類似する化合物が副生されるため、目的
物の分離・精製が非常に困難であり、また、第二の方法
では収率は高いものの、反応が2段階であるため操作が
複雑化し、その上精製にも煩雑な操作が要求されるなど
の欠点が認められている。
このように、従来から知られている式(I)の化合物
の製造方法はいずれも収率が低いか、あるいは目的物の
精製が困難であるなど操作手順が複雑で、しかもコスト
も高く、よって、当該化合物は非常に高価で供給も十分
に行なわれない等の不都合があるため、更に改良された
製造方法の開発が待たれていた。
の製造方法はいずれも収率が低いか、あるいは目的物の
精製が困難であるなど操作手順が複雑で、しかもコスト
も高く、よって、当該化合物は非常に高価で供給も十分
に行なわれない等の不都合があるため、更に改良された
製造方法の開発が待たれていた。
本発明者等は、式(I)の化合物の有用性を考慮し、
上記のような製造方法の欠点を改良するべく、その反応
について詳細に検討を行なった。その結果、それらの反
応では縮合剤として使用しているポリリン酸が有機溶媒
に不溶で反応が不均一系反応となるために、反応のスム
ーズな進行が妨げられていることが判明した。
上記のような製造方法の欠点を改良するべく、その反応
について詳細に検討を行なった。その結果、それらの反
応では縮合剤として使用しているポリリン酸が有機溶媒
に不溶で反応が不均一系反応となるために、反応のスム
ーズな進行が妨げられていることが判明した。
本発明者等はかかる知見に基づき、上記ポリリン酸に
代えて有機溶媒に溶け易いポリリン酸エチルの使用を試
みたところ上記反応が極めてスムーズに進行し、目的物
が高い収率で生成することを見出し、本発明に到達した
ものである。
代えて有機溶媒に溶け易いポリリン酸エチルの使用を試
みたところ上記反応が極めてスムーズに進行し、目的物
が高い収率で生成することを見出し、本発明に到達した
ものである。
本発明は、式(II)で表される1−アミノ−2−シア
ノ−シクロペンテン−1とシクロヘキサノンとをポリリ
ン酸エチルの存在下に反応させることを包含する、式
(I)で表される9−アミノ−2,3,5,6,7,8−ヘキサヒ
ドロ−1H−シクロペンタ(b)キノリンの製造方法を提
供するものである。
ノ−シクロペンテン−1とシクロヘキサノンとをポリリ
ン酸エチルの存在下に反応させることを包含する、式
(I)で表される9−アミノ−2,3,5,6,7,8−ヘキサヒ
ドロ−1H−シクロペンタ(b)キノリンの製造方法を提
供するものである。
本発明において原料として用いられる式(II)の1−
アミノ−2−シアノ−シクロペンテン−1は公知の物質
であり、メタル化したt−ブチルアルコールを使用して
アジポニトリル環化反応させることにより調製すること
ができる。
アミノ−2−シアノ−シクロペンテン−1は公知の物質
であり、メタル化したt−ブチルアルコールを使用して
アジポニトリル環化反応させることにより調製すること
ができる。
また、ポリリン酸エチルは、五酸化二リン(P2O5)を
無水エーテル、無水クロロホルムと共に加温することに
より調製することができる。
無水エーテル、無水クロロホルムと共に加温することに
より調製することができる。
本発明の反応は通常有機溶媒中で行なわれるが、場合
により無溶媒で実施することも可能である。また、本発
明の反応は室温(20℃)ないし100℃、好ましくは室温
ないし55℃の温度で行なわれ、通常48時間以下で終了す
る。
により無溶媒で実施することも可能である。また、本発
明の反応は室温(20℃)ないし100℃、好ましくは室温
ないし55℃の温度で行なわれ、通常48時間以下で終了す
る。
反応終了後、生成物を反応液から分離するには、かか
る場合に通常用いられる周知の分離・精製手段、例えば
溶媒抽出、結晶化、カラムクロマトグラフィー等の方法
を適宜選択し、場合により組合わせて使用することによ
り容易に精製物を得ることができる。
る場合に通常用いられる周知の分離・精製手段、例えば
溶媒抽出、結晶化、カラムクロマトグラフィー等の方法
を適宜選択し、場合により組合わせて使用することによ
り容易に精製物を得ることができる。
従来、1−アミノ−2−シアノ−シクロペンテン−1
とシクロヘキサノンとの反応生成物中には、第1図に示
すように、少量ではあるが分離困難な構造未知の副生物
が含まれていることが判明している。尚、第1図につい
て説明すると、第1図は、ソ連邦特許第552328号に開示
の公知方法により1−アミノ−2−シアノ−シクロペン
テン−1とシクロヘキサノンとをポリリン酸の存在下に
反応させて得られた反応生成物の結晶粉末を液体クロマ
トグラフィーにかけて得られたチャート(測定条件は後
記実施例1と同じ)であり、図中のピーク1は9−アミ
ノ−2,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−1H−シクロペンタ
(b)キノリンを示し、ピーク2は構造未知の副生物を
示している。
とシクロヘキサノンとの反応生成物中には、第1図に示
すように、少量ではあるが分離困難な構造未知の副生物
が含まれていることが判明している。尚、第1図につい
て説明すると、第1図は、ソ連邦特許第552328号に開示
の公知方法により1−アミノ−2−シアノ−シクロペン
テン−1とシクロヘキサノンとをポリリン酸の存在下に
反応させて得られた反応生成物の結晶粉末を液体クロマ
トグラフィーにかけて得られたチャート(測定条件は後
記実施例1と同じ)であり、図中のピーク1は9−アミ
ノ−2,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−1H−シクロペンタ
(b)キノリンを示し、ピーク2は構造未知の副生物を
示している。
これに対して、本発明の方法に於いては、第1表およ
び第2図に示すようにその反応生成物中にそのような副
生物が全く含まれていないので、その精製が極めて容易
であるという特徴がある。
び第2図に示すようにその反応生成物中にそのような副
生物が全く含まれていないので、その精製が極めて容易
であるという特徴がある。
〔発明の効果〕 本発明によれば、一段階の反応で目的物を得ることが
できるだけでなく、反応の収率も公知の方法に比較して
格段に高く、副生物もほとんど生成しないので精製も容
易であり、工業的に極めて有利である。
できるだけでなく、反応の収率も公知の方法に比較して
格段に高く、副生物もほとんど生成しないので精製も容
易であり、工業的に極めて有利である。
次に、実施例を示し、本発明を更に詳細かつ具体的に
説明する。
説明する。
実施例1 (イ)ポリリン酸エチルの合成 五酸化二リン(P2O5)10.0g(0.070mol)、無水エー
テル20ml、無水クロロホルム10mlを3日間還流して反応
させたのち、少量の不溶物をろ過して除き、ポリリン酸
エチルを得る。
テル20ml、無水クロロホルム10mlを3日間還流して反応
させたのち、少量の不溶物をろ過して除き、ポリリン酸
エチルを得る。
(ロ)1−アミノ−2−シアノ−シクロペンテン−1の
合成 窒素雰囲気下、無水トルエン300mlに金属ナトリウム
小片11.5gを分散させ、撹拌下に温度を60−70℃に保
ち、t−ブチルアルコール43.5gを滴下する。水素の発
生が終了したのち、10分間還流する。次いで、アジポニ
トリル54gを(0.5モル)を1時間かけて滴下し、更に1
時間還流する。終了後、反応物を冷却し、一夜室温に放
置する。このものに水200mlを加え、析出した有機物を
ろ去し、トルエン相を水100mlで洗浄する。この液を硫
酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、得られた粗結
晶を風乾し、クロロホルム250mlから再結晶させ、1−
アミノ−2−シアノ−シクロペンテン−1の白色針状結
晶41.6g(収率77%)を得た。
合成 窒素雰囲気下、無水トルエン300mlに金属ナトリウム
小片11.5gを分散させ、撹拌下に温度を60−70℃に保
ち、t−ブチルアルコール43.5gを滴下する。水素の発
生が終了したのち、10分間還流する。次いで、アジポニ
トリル54gを(0.5モル)を1時間かけて滴下し、更に1
時間還流する。終了後、反応物を冷却し、一夜室温に放
置する。このものに水200mlを加え、析出した有機物を
ろ去し、トルエン相を水100mlで洗浄する。この液を硫
酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、得られた粗結
晶を風乾し、クロロホルム250mlから再結晶させ、1−
アミノ−2−シアノ−シクロペンテン−1の白色針状結
晶41.6g(収率77%)を得た。
m.p.144−147℃ (ハ)9−アミノ−2,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−1H−
シクロペンタ(b)キノリンの合成 上記(イ)で得られたポリリン酸エチルをクロロホル
ム10mlに溶かし、シクロヘキサノン1.0g(0.0102mol)
と1−アミノ−2−シアノ−シクロペンテン−1 1.10g
(0.0102mol)とを加え、45℃の水浴上で16時間撹拌し
て反応させる。
シクロペンタ(b)キノリンの合成 上記(イ)で得られたポリリン酸エチルをクロロホル
ム10mlに溶かし、シクロヘキサノン1.0g(0.0102mol)
と1−アミノ−2−シアノ−シクロペンテン−1 1.10g
(0.0102mol)とを加え、45℃の水浴上で16時間撹拌し
て反応させる。
終了後、反応液に氷水20mlを加え、イソプロピルエー
テル10mlで洗浄した後、水相に濃アンモニア水を加えア
ルカリ性にして結晶を析出させる。この結晶をろ過し、
水洗・乾燥して、目的物の9−アミノ−2,3,5,6,7,8−
ヘキサヒドロ−1H−シクロペンタ(b)キノリンの結晶
粉末1.70g(収率80.8%)を得た。この結晶を更に酢酸
エチルより再結晶させて得た結晶の融点は、202.0−20
3.5℃であった。
テル10mlで洗浄した後、水相に濃アンモニア水を加えア
ルカリ性にして結晶を析出させる。この結晶をろ過し、
水洗・乾燥して、目的物の9−アミノ−2,3,5,6,7,8−
ヘキサヒドロ−1H−シクロペンタ(b)キノリンの結晶
粉末1.70g(収率80.8%)を得た。この結晶を更に酢酸
エチルより再結晶させて得た結晶の融点は、202.0−20
3.5℃であった。
IR (日本分光 A−102) 1H−NMR(CDC13、TMS、PPM) (日立 R−90H) 1.7〜1.9 (4H,m,6,7位CH2) 1.9〜2.3 (2H,m,2位CH2) 2.39 (2H,br,8位CH2) 2.5〜2.8 (2H,m,1位CH2) 2.82 (2H,br,5位CH2) 2.7〜3.1 (2H,m,3位CH2) 3.92 (2H,br,NH2) HPLC 検出器:紫外吸光光度計(波長:254nm) カラム:内径4mm×長さ30cm7μmのフェニル化シリカゲ
ル充填 移動層:酢酸−酢酸ナトリウム緩衝液(pH4.0):アセ
トニトリル混液(7:3) チャートを第2図に示す。尚、第2図に於いて、ピーク
1は9−アミノ−2,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−1H−シ
クロペンタ(b)キノリンを示す。その他には不純物の
ピークは認められない。
ル充填 移動層:酢酸−酢酸ナトリウム緩衝液(pH4.0):アセ
トニトリル混液(7:3) チャートを第2図に示す。尚、第2図に於いて、ピーク
1は9−アミノ−2,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−1H−シ
クロペンタ(b)キノリンを示す。その他には不純物の
ピークは認められない。
実施例2 実施例1(イ)の方法に準じて、五酸化二リン100g、
無水エーテル200ml、無水クロロホルム100mlを使用して
ポリリン酸エチルを調製する。このポリリン酸エチルを
クロロホルム100mlに溶かし、シクロヘキサノン10.0gと
1−アミノ−2−シアノ−シクロペンテン−112.0gとを
加え、60℃で5時間撹拌しながら反応させる。
無水エーテル200ml、無水クロロホルム100mlを使用して
ポリリン酸エチルを調製する。このポリリン酸エチルを
クロロホルム100mlに溶かし、シクロヘキサノン10.0gと
1−アミノ−2−シアノ−シクロペンテン−112.0gとを
加え、60℃で5時間撹拌しながら反応させる。
終了後、反応液に氷水200mlを加え、イソプロピルエ
ーテル100mlで洗浄した後、水相に濃アンモニア水を加
え、アルカリ性にして結晶を析出させる。この結晶をろ
過し、水洗・乾燥して目的物の9−アミノ−2,3,5,6,7,
8−ヘキサヒドロ−1H−シクロペンタ(b)キノリンの
結晶粉末16.0g(収率83.3%)を得た。
ーテル100mlで洗浄した後、水相に濃アンモニア水を加
え、アルカリ性にして結晶を析出させる。この結晶をろ
過し、水洗・乾燥して目的物の9−アミノ−2,3,5,6,7,
8−ヘキサヒドロ−1H−シクロペンタ(b)キノリンの
結晶粉末16.0g(収率83.3%)を得た。
実施例3 実施例1(イ)と同様にして調製したポリリン酸エチ
ル15gをベンゼン10mlに溶かし、シクロヘキサノン1.0g
と1−アミノ−2−シアノ−シクロペンテン−1 1.21g
とを加え、60℃で2時間撹拌して反応させる。
ル15gをベンゼン10mlに溶かし、シクロヘキサノン1.0g
と1−アミノ−2−シアノ−シクロペンテン−1 1.21g
とを加え、60℃で2時間撹拌して反応させる。
終了後、反応液に氷水20mlを加え、イソプロピルエー
テル10mlで洗浄した後、水相に濃アンモニア水を加えて
アルカリ性にし、結晶を析出させる。この結晶をろ過
し、水洗・乾燥して9−アミノ−2,3,5,6,7,8−ヘキサ
ヒドロ−1H−シクロペンタ(b)キノリンの結晶粉末1.
56g(収率74.5%)を得た。
テル10mlで洗浄した後、水相に濃アンモニア水を加えて
アルカリ性にし、結晶を析出させる。この結晶をろ過
し、水洗・乾燥して9−アミノ−2,3,5,6,7,8−ヘキサ
ヒドロ−1H−シクロペンタ(b)キノリンの結晶粉末1.
56g(収率74.5%)を得た。
実施例4 実施例1(イ)と同様にして調製したポリリン酸エチ
ル15g、シクロヘキサノン1.0g、および1−アミノ−2
−シアノ−シクロペンテン−1 1.21gを混合し、室温で4
8時間撹拌して反応を行なう。
ル15g、シクロヘキサノン1.0g、および1−アミノ−2
−シアノ−シクロペンテン−1 1.21gを混合し、室温で4
8時間撹拌して反応を行なう。
終了後、反応液に氷水20mlを加え、イソプロピルエー
テル10mlで洗浄したのち、水相の濃アンモニア水を加え
てアルカリ性にして結晶を析出させる。この結晶をろ過
し、水洗・乾燥して、9−アミノ−2,3,5,6,7,8−ヘキ
サヒドロ−1H−シクロペンタ(b)キノリンの結晶粉末
1.51g(収率71.9%)を得た。
テル10mlで洗浄したのち、水相の濃アンモニア水を加え
てアルカリ性にして結晶を析出させる。この結晶をろ過
し、水洗・乾燥して、9−アミノ−2,3,5,6,7,8−ヘキ
サヒドロ−1H−シクロペンタ(b)キノリンの結晶粉末
1.51g(収率71.9%)を得た。
実施例5 実施例1(イ)に準じて五酸化二リン20.0g、無水エ
ーテル20ml、無水クロロホルム60mlから調製したポリリ
ン酸エチルをクロロホルム10mlに溶解する。次いで、こ
の液にシクロヘキサノン1.0gと1−アミノ−2−シアノ
−シクロペンテン−1 1.1gとを加え、41℃の水浴上で22
時間撹拌して反応させる。
ーテル20ml、無水クロロホルム60mlから調製したポリリ
ン酸エチルをクロロホルム10mlに溶解する。次いで、こ
の液にシクロヘキサノン1.0gと1−アミノ−2−シアノ
−シクロペンテン−1 1.1gとを加え、41℃の水浴上で22
時間撹拌して反応させる。
終了後、反応液に氷水20mlを加え、イソプロピルエー
テル10mlで洗浄したのち、水相に濃アンモニア水を加え
アルカリ性にして結晶を析出させる。この結晶をろ過
し、水洗・乾燥して、目的物の9−アミノ−2,3,5,6,7,
8−ヘキサヒドロ−1H−シクロペンタ(b)キノリンの
結晶粉末1.96g(収率93.1%)を得た。
テル10mlで洗浄したのち、水相に濃アンモニア水を加え
アルカリ性にして結晶を析出させる。この結晶をろ過
し、水洗・乾燥して、目的物の9−アミノ−2,3,5,6,7,
8−ヘキサヒドロ−1H−シクロペンタ(b)キノリンの
結晶粉末1.96g(収率93.1%)を得た。
実施例6−8 実施例1(ハ)の方法に準じてポリリン酸エチル、シ
クロヘキサノン、1−アミノ−2−シアノ−シクロペン
テン−1およびクロロホルムを使用し、反応温度および
反応時間を種々に変えて、反応を実施し、9−アミノ−
2,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−1H−シクロペンタ(b)
キノリンを得た。反応温度、反応時間、目的物の収量お
よび収率を第2表に示す。
クロヘキサノン、1−アミノ−2−シアノ−シクロペン
テン−1およびクロロホルムを使用し、反応温度および
反応時間を種々に変えて、反応を実施し、9−アミノ−
2,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−1H−シクロペンタ(b)
キノリンを得た。反応温度、反応時間、目的物の収量お
よび収率を第2表に示す。
実施例9(参考例) 実施例2で得た9−アミノ−2,3,5,6,7,8−ヘキサヒ
ドロ−1H−シクロペンタ(b)キノリンの結晶を水−メ
タノール(2:1)溶液で再結晶させ、ついでエタノール
に溶解し、塩化水素ガスを吹込むことにより、9−アミ
ノ−2,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−1H−シクロペンタ
(b)キノリン塩酸塩・1水和物8.8gを得た。
ドロ−1H−シクロペンタ(b)キノリンの結晶を水−メ
タノール(2:1)溶液で再結晶させ、ついでエタノール
に溶解し、塩化水素ガスを吹込むことにより、9−アミ
ノ−2,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−1H−シクロペンタ
(b)キノリン塩酸塩・1水和物8.8gを得た。
第1図は公知方法による反応生成物から得られた9−ア
ミノ−2,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−1H−シクロペンタ
(b)キノリンの結晶の液体クロマトグラムを示し、第
2図は本発明の方法により得られた9−アミノ−2,3,5,
6,7,8−ヘキサヒドロ−1H−シクロペンタ(b)キノリ
ンの結晶の液体クロマトグラムを示す。
ミノ−2,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−1H−シクロペンタ
(b)キノリンの結晶の液体クロマトグラムを示し、第
2図は本発明の方法により得られた9−アミノ−2,3,5,
6,7,8−ヘキサヒドロ−1H−シクロペンタ(b)キノリ
ンの結晶の液体クロマトグラムを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (73)特許権者 999999999 ナウチノ−イスレドワーチェルスキー、 インスチツート、チェフノロギー、イ、 ベゾパスノスチ、レカルストベンヌイ フ、スレドストフ(ニイレクスレドスト ワ) ソビエト連邦スタラヤ、クパフナ、モス コフスコイ、オーブラスチ、ウーリッツ ア、キーロワ、23 (72)発明者 鈴木 健一 鴻巣市赤見台3−7−23 (72)発明者 岡田 一男 浦和市北浦和5−15−39−910 豊栄と きわマンション (72)発明者 稲田 治明 大宮市大和田町2−1344−1 松風マン ション201 (72)発明者 井上 陽一 大宮市堀崎169−7 (72)発明者 アレクサンドラ、ウラジミロブナ、ウパ デイシエワ ソビエト連邦モスコフスカヤ、オーブラ スト ヒムキ、ウーリッツア、ロジイ、 リュクセンブルグ、4、カーベー、59 (72)発明者 エリオノラ、フイシエレムナ、ラブレト スカヤ ソビエト連邦モスクワ、3−ヤ、リニ ア、13、カーベー、223 (72)発明者 ナタリヤ、ダニロブナ、グリゴリエワ ソビエト連邦モスクワ、プロスペクト、 ミラ、24、カーベー、10 (72)発明者 アンナ、パブロブナ、ズナメンスカヤ ソビエト連邦モスクワ、ルイアジスキ ー、プロエズド、7、カーベー、21 (72)発明者 スベトラーナ、アレクセーエフナ、スハ ノワ ソビエト連邦ポス、モニノ、モスコフス カコイ、オーブラスチ、ウーリッツア、 ゲネララ デメンティエワ、7、カーベ ー、63 (72)発明者 イルマル、ハリエウィッチ、ペンケ ソビエト連邦ラトビイスカヤ、エスエス エル リガ、ウーリッツア、レーニナ、 313、カーベー、67 (72)発明者 アルラ、コンスタンティノフナ、テイモ フェエワ ソビエト連邦ライトビイスカヤ、エスエ スエル オライネ、ウーリッツア、レー ニナ、30 カーベー、18 (72)発明者 ルュボブイ、イワノブナ、ウストユコワ ソビエト連邦モスクワ、ウーリッツア レンスカヤ、12、カーベー、34
Claims (2)
- 【請求項1】下式(II) で表される1−アミノ−2−シアノ−シクロペンテン−
1とシクロヘキサノンとをポリリン酸エチルの存在下20
〜100℃で反応させることを特徴とする下式(I) で表される9−アミノ−2,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−1
H−シクロペンタ(b)キノリンの製造方法。 - 【請求項2】反応を20〜55℃で行なう、特許請求の範囲
第1項記載の製造方法。
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1987
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