JP2509101Y2 - 消音器 - Google Patents

消音器

Info

Publication number
JP2509101Y2
JP2509101Y2 JP1990061589U JP6158990U JP2509101Y2 JP 2509101 Y2 JP2509101 Y2 JP 2509101Y2 JP 1990061589 U JP1990061589 U JP 1990061589U JP 6158990 U JP6158990 U JP 6158990U JP 2509101 Y2 JP2509101 Y2 JP 2509101Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inner cylinder
silencer
space
cylinder
small hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1990061589U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0421719U (ja
Inventor
修 兼松
Original Assignee
カルソニック株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by カルソニック株式会社 filed Critical カルソニック株式会社
Priority to JP1990061589U priority Critical patent/JP2509101Y2/ja
Publication of JPH0421719U publication Critical patent/JPH0421719U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2509101Y2 publication Critical patent/JP2509101Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Exhaust Silencers (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、消音器に係わり、特に消音器本体内の凝縮
水を外部に排出する消音器に関する。
〔従来の技術〕
一般に、自動車の排気系の途中には、実開昭62-11411
9号公報に開示されるような消音器が設けられている。
第6図はこの公報に開示される消音器を示すもので、
この消音器では、筒状部100の両端を端板101,102により
密封してなる消音器本体103が仕切板104,105,106により
仕切られ、消音室107,108,109,110が形成されている。
一方の端板101には、端板101及び仕切板104,105を貫
通する排気導入管111が配設され、他方の端板102には、
端板102及び仕切板104,105,106を貫通する排気導出管11
2が配設されている。また、仕切板104,105を貫通してマ
フラ管113が配設され、仕切板106を貫通してマフラ管11
4が配設されている。
そして、排気導出管112には、消音器本体103の底部に
凝結した凝縮水を排除するため、水抜き管115が開口さ
れている。また、各仕切板104,105,106には、各消音室1
07,108,110内に溜まった凝縮水が消音室109内に導びか
れるように連通孔(図示せず)が穿設されている。
しかして、この消音器では、消音器本体103の底部に
溜まった凝縮水は、ベンチュリ現象による負圧により、
水抜き管115から排気導出管112に吸引され、排気ガスと
ともに排気導出管112から外部に排出される。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、このような従来の消音器では、消音器
本体103の底部(筒状部100の下側側面100A)に溜まった
凝縮水を吸引するため、水抜き管115の先端115Aは、筒
状部100の下側側面100Aに接触させることができず、下
側側面100Aから若干量lだけ上の位置にある。従って、
筒状部100の下側側面100Aから水抜き管115の先端115Aの
間に溜まった凝縮水は、筒状部100の下側側面100Aの上
に残り、消音器本体103の筒状部100,仕切板104,105,106
及び端板101,102を早期に腐食させるという問題があっ
た。特に、凝縮水に接触している筒状部100の下側側面1
00Aの腐食が著しいという問題があった。
本考案は、上述の問題点を解決するためになされたも
ので、その目的は、消音器本体内の壁面の腐食を少なく
することができる消音器を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題を達成するために、請求項1記載の考案は、
筒状部の両端をそれぞれ端板で閉塞して構成される消音
器本体を備えた消音器において、前記筒状部を、下側側
面に小孔が形成された内筒と、内筒の外周を空間を介し
て囲むとともに両端に形成される縮径部が内筒に外嵌さ
れる外筒と、内筒と外筒の間の空間に配設されて前後方
向またはその斜め方向に沿って走る複数の襞が形成され
た波面状板とで構成し、前記外筒の、波面状板の端面の
位置より前後方向で外側の部分に前記空間と消音器本体
の外部を連通する小孔を形成したものである。
請求項2記載の考案は、筒状部の両端をそれぞれ端板
で閉塞して構成される消音器本体を備えた消音器におい
て、前記筒状部を、下側側面に小孔が形成された内筒
と、内筒の外周の下側部分を空間を介して囲むとともに
周縁端を内筒に固着した湾曲板材と、内筒と湾曲板材の
間の空間に配設されて前後方向またはその斜め方向に沿
って走る複数の襞が形成される波面状板とで構成し、前
記湾曲板材の、波面状板の端面の位置より前後方向で外
側の部分に前記空間と消音器本体の外部を連通する小孔
を形成したものである。
〔作用〕
請求項1及び2記載の考案においては、内筒の下側側
面の上に凝結した凝縮水が集まると、この凝縮水は内筒
の小孔から波面状板の襞の谷間に導かれ、さらに、この
襞の谷間を樋として前後方向またはその斜め方向に沿っ
て流れ、外筒の小孔から消音器本体の外に排出される。
〔実施例〕
以下、図面により本考案の実施例について説明する。
第1図ないし第4図は本考案の第1実施例に係わる消
音器を示す。
図において、符号1は内筒を示し、その下側側面1Aに
は小孔2が穿設されている。内筒1の外周は環状空間3
を介して外筒4により囲まれている。
外筒4は、本体部4Aと、この本体部4Aの両側に連続す
る傾斜部4B,4Bと、両傾斜部4B,4Bに連続する縮径部4C,4
Cとから構成されている。外筒4の一方の傾斜部4Bの最
下側には小孔4Dが穿設されている。
内筒1と外筒4の本体部4Aの間の環状空間3に環状の
波面状板5が配設され、この波面状板5の両端面5A,5A
は、外筒4の本体部4Aの両端部間に位置している。波面
状板5には、内筒1の軸方向(前後方向)に沿って走る
所定の間隔の複数の襞6が形成される。波面状板5の一
方の端面5Aの位置より前後方向における外側に前記外筒
4の小孔4Dが位置している。小孔4Dは前記環状空間3と
消音器本体13(後述する)の外部を連通させている。
また、内筒1はそれぞれ端板7,7により閉塞され、内
筒1の両端部1B,1Bと、外筒4の縮径部4C,4Cは重なった
状態で、端板7,7の周縁部7A,7Aとともに巻き込んで結合
されている。
上記の内筒1と波面状板5と外筒4とは、第4図の螺
旋矢印に示すように、1枚の板材8を3重に巻くことに
より形成される。即ち、板材8は小孔2が穿設された矩
形形状の内側部分9と、この内側部分9に連続する中間
波面状部分10と、中間波面状部分10に連続する外側部分
11とから構成され、この板材8の内側部分9を巻き込ん
だ後、その外側に連続して中間波面状部分10を巻き込
み、さらに、その外側に連続して外側部分11を巻き込む
ことにより、内側部分9に対応する内筒1と、中間波面
状部分10に対応する波面状板5と、外側部分11に対応す
る外筒4とが連続した状態で形成される。
そして、内筒1,波面状板5,外筒4とで筒状部12が構成
され、この筒状部12の両端を端板7,7で閉じて消音器本
体13が構成されている。消音器本体13の内部は連通管14
Aを有する仕切板14及び共鳴管15Aを有する仕切板15によ
り仕切られ、第1消音室16,第2消音室17,第3消音室18
が形成されている。
符号19は、第2消音室17に排気ガスを導入するための
排気導入管で、一方の端板7及び仕切板14を貫通して配
設されている。また、符号20は第1消音室16内の排気ガ
スを導出するための排気導出管で、仕切板14,15及び他
方の端板7を貫通して配設されている。
しかして、排気ガスに含まれる水分が冷却され、凝結
して凝縮水となり、この凝縮水が、第2消音室17の壁面
の一部を構成する内筒1の下側側面1Aの上に集まると、
内筒1の小孔2から波面状板5の襞6の谷間6Aに導か
れ、さらに、この襞6の谷間6Aを内筒1の軸方向(前後
方向)に沿って流れ、外筒4の小孔4Dから消音器本体13
の外に排出される。
従って、内筒1の下側側面1A上に凝縮水が溜っても直
ちに消音器本体13の外部に排出されるので、常時、内筒
1の下側側面1A上から凝縮水が取り除かれ、内筒1の下
側側面1Aや第2消音室17の仕切板14,15の腐食の発生を
少なくすることができる。
また、本実施例においては、第2消音室17における内
筒1の下側側面1Aにのみ小孔2が穿設されているが、勿
論、第1消音室16,第3消音室18における内筒1の下側
側面1Aにも小孔を穿設してこれらの消音室16,17,18内の
凝縮水を消音器本体13の外部に排出できる。従って、小
孔の穿設のみで各消音室16,17,18内の凝縮水を容易に消
音器本体13外に排出でき、従来例のように第6図に示す
水抜きパイプ115を排気導出管20に設けたり、仕切板14,
15に各消音室16,17,18を連続させるための小孔を設ける
必要もなくすことができる。
なお、本実施例においては、波面状板5には、所定の
間隔で内筒1の軸方向(前後方向)に沿って走る複数の
襞6が形成されているが、波面状板を、内筒1の軸方向
に対して斜めに走る所定の間隔の複数の襞を形成して構
成することもできる。
また、本実施例においては、1枚の板材8を3重に巻
き込むことにより、内筒1,波面状板5,外筒4が連続した
筒状部12が構成されているが、内筒1,波面状板5,外筒4
をそれぞれ別部材で形成し、これらを溶接で固着して筒
状部を形成することもできる。
さらに、本実施例においては、内筒1と外筒4の層数
を1とした場合について説明したが、例えば、第2図に
示す内筒1の内側にさらに別の部材を積層して内層シェ
ルを2層以上としたり、または第2図に示す外筒4の外
側にさらに別の部材を積層して外層シェルを2層以上と
したり、あるいは、上述したように内筒1,波面状板5,外
筒4をそれぞれ別部材で形成し、これらを溶接で固着し
て筒状部を形成する場合には、内筒1および外筒4を形
成する部材を2層以上としたりすることも可能である。
このように、内筒1と外筒4を複数層で形成すると、
シェル層間に含まれる空気の膨張あるいは水分の気化に
よってシェルパンク,口開きなどを発生するが、本考案
においては、内筒1に小孔2を設け、外筒4に小孔4Dを
設けるものであるから、各シェル層間に含まれる空気や
水分がこれらの小孔2,4Dを介して外部へ排出され、シェ
ルパンク,口開きなど防止することができる。
また、本実施例においては、内筒1と外筒4の本体部
4Aの間の環状空間3に配設される波面状板5は環状にな
っているが、波面状板を湾曲状に構成し、この波面状板
を環状空間3の底側に配設することもできる。
第5図は本考案の第2実施例に係る消音器を示す。本
実施例における消音器は、第1実施例の消音器と同様の
構造となっており、相違する部分のみを説明する。
図示のように、消音器本体21の筒状部22は、下側側面
に小孔23が形成された内筒24と、内筒24の外周の下側部
分を空間25を介して囲むとともに周縁端を内筒24に固着
した湾曲板材26と、内筒24と湾曲板材26の間の空間25に
配設されて前後方向またはその斜め方向に沿って走る複
数の襞27Aが形成された波面状板27とで構成されてい
る。上記湾曲板材26の、波面状板27の端面の位置より前
後方向で外側の部分に前記空間25と外部を連通する小孔
(図示せず)が形成されている。
第2実施例によれば、第1実施例と同様の作用,効果
を奏する。
〔考案の効果〕
以上述べたように、請求項1及び2記載の考案によれ
ば、内筒の下側側面に集まった凝縮水は、内筒の小孔か
ら波面状板の襞を介してその襞を樋として外筒の小孔に
導かれて直ちに消音器本体の外部に排出されるので、内
筒の下側側面の上に凝縮水が溜ることを無くすことがで
きる。特に、内筒の下側側面における腐食の発生を少な
くし、消音器本体の壁面の腐食をも少なくすることがで
きる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施例に係わる消音器の縦断面図
である。 第2図は第1図のII-II線に沿った横断面図である。 第3図は同消音器の要部を示す斜視図である。 第4図は第1図の外筒、波面状板,内筒を形成する板材
の斜視図である。 第5図は本考案の第2実施例に係わる消音器の筒状部の
横断面図である。 第6図は従来における消音器の縦断面図である。 〔主要な部分の符号の説明〕 1……内筒 1A……下側側面 2……小孔 3……環状空間 4……外筒 4C……縮径部 5……波面状板 6……襞 7……端板 12……筒状部 13……消音器本体。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】筒状部の両端をそれぞれ端板で閉塞して構
    成される消音器本体を備えた消音器において、前記筒状
    部を、下側側面に小孔が形成された内筒と、内筒の外周
    を空間を介して囲むとともに両端に形成される縮径部が
    内筒に外嵌される外筒と、内筒と外筒の間の空間に配設
    されて前後方向またはその斜め方向に沿って走る複数の
    襞が形成された波面状板とで構成し、前記外筒の、波面
    状板の端面の位置より前後方向で外側の部分に前記空間
    と消音器本体の外部を連通する小孔を形成したことを特
    徴とする消音器。
  2. 【請求項2】筒状部の両端をそれぞれ端板で閉塞して構
    成される消音器本体を備えた消音器において、前記筒状
    部を、下側側面に小孔が形成された内筒と、内筒の外周
    の下側部分を空間を介して囲むとともに周縁端を内筒に
    固着した湾曲板材と、内筒と湾曲板材の間の空間に配設
    されて前後方向またはその斜め方向に沿って走る複数の
    襞が形成される波面状板とで構成し、前記湾曲板材の、
    波面状板の端面の位置より前後方向で外側の部分に前記
    空間と消音器本体の外部を連通する小孔を形成したこと
    を特徴とする消音器。
JP1990061589U 1990-06-11 1990-06-11 消音器 Expired - Lifetime JP2509101Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1990061589U JP2509101Y2 (ja) 1990-06-11 1990-06-11 消音器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1990061589U JP2509101Y2 (ja) 1990-06-11 1990-06-11 消音器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0421719U JPH0421719U (ja) 1992-02-24
JP2509101Y2 true JP2509101Y2 (ja) 1996-08-28

Family

ID=31589971

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1990061589U Expired - Lifetime JP2509101Y2 (ja) 1990-06-11 1990-06-11 消音器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2509101Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5609836B2 (ja) 2011-09-27 2014-10-22 トヨタ自動車株式会社 マフラー

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4923621U (ja) * 1972-06-07 1974-02-28
JPS6131132Y2 (ja) * 1980-12-18 1986-09-10
JPS59156113U (ja) * 1983-04-07 1984-10-19 株式会社 三五 内燃機関の排気系
JPS61103517U (ja) * 1984-12-12 1986-07-01

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0421719U (ja) 1992-02-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4941545A (en) Muffler assembly
JP2509101Y2 (ja) 消音器
JP4545643B2 (ja) マフラー用シェル
JPH0262683B2 (ja)
JPS6140902Y2 (ja)
JPH0171122U (ja)
JPH0197022U (ja)
JPH0238008Y2 (ja)
JPS6315537Y2 (ja)
JPS61175518U (ja)
JPS6321716U (ja)
JPH03116725U (ja)
JPH038615U (ja)
JPS59113231A (ja) 消音器
JPH051626Y2 (ja)
JPS63110613U (ja)
JPS6238412U (ja)
JPS62101022U (ja)
JPH0319416U (ja)
JPS63186920U (ja)
JPH0521122U (ja) 消音器における水抜き装置
JP2001123828A (ja) マフラの水抜き構造
JPS5965513A (ja) 内燃機関の排気エコノマイザ
JPS6432417U (ja)
JPS5836166B2 (ja) 消音器

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term