JP2508570B2 - 給湯装置 - Google Patents

給湯装置

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JP2508570B2
JP2508570B2 JP23317692A JP23317692A JP2508570B2 JP 2508570 B2 JP2508570 B2 JP 2508570B2 JP 23317692 A JP23317692 A JP 23317692A JP 23317692 A JP23317692 A JP 23317692A JP 2508570 B2 JP2508570 B2 JP 2508570B2
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  • Control Of Combustion (AREA)
  • Instantaneous Water Boilers, Portable Hot-Water Supply Apparatuses, And Control Of Portable Hot-Water Supply Apparatuses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は給湯装置に関する。具体
的には、瞬間湯沸かし器や浴槽への湯の落とし込み用等
に用いられるバイパスミキシング方式の給湯装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図4に従来のバイパスミキシング方式の
給湯装置Bの概略構成図を示す。この給湯装置Bにあっ
ては、バイパス管52に常開型のバイパス側開閉弁(電
磁開閉弁)53を設け、熱交換器51の入水側に接続さ
れた入水管54のバイパス管52との分岐点よりも下流
側に常閉型の缶体側開閉弁(電磁開閉弁)55を設けて
いる。
【0003】しかして、管端のカラン等が開かれると、
バイパス管52にのみ水が流れ、バイパス管52に流れ
る流量(バイパス流量)が流量センサ56によって検出
され、その流量Qtが一定流量以上になると初めて缶体
側開閉弁55が開かれ、熱交換器51に水が流れる。そ
して、流量センサ57によって熱交換器51を通過する
流量(缶体流量)Qhが検出され、熱交換器51を通過
する流量Qhが一定作動流量以上であると、ガスバーナ
58に点火して設定温度の湯を出湯する。
【0004】一方、カラン等が閉じられて缶体流量Qh
が一定作動流量以下に低下した場合には、ガスバーナ5
8が消火され、缶体側開閉弁55が全閉になり、バイパ
ス側開閉弁53が閉じていた場合にはバイパス開閉弁5
3が全開になる。なお、60は出湯管59に設けられた
過流出防止用の水量調整弁である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の給湯
装置にあっては、カラン等が閉じられて缶体流量Qhが
一定作動流量以下に低下した場合には、ガスバーナ58
を消火し、直ちに缶体側開閉弁55を全閉にしているの
で、この直後に再度カラン等を開いた場合でも、ある程
度バイパス管52に水が流れてから缶体側開閉弁55が
開き、熱交換器51にある程度水が流れてからガスバー
ナ58が燃焼するため、カラン等を開いてから缶体流量
Qhが一定作動流量以上であると確認されるまでのタイ
ムラグが大きく、この間カラン等から冷水が流れ出ると
いう問題があった。
【0006】特に、本発明の発明者にあっては、流量調
整弁及び缶体側開閉弁に代えて熱交換器側の流路に流量
調整機能を有し全閉状態の可能な缶体側弁を設け、過流
出防止のための水量調整弁と缶体側開閉弁とを1つの弁
で構成することを考えている。しかしながら、全閉状態
の可能な缶体側弁を用いた場合には、給湯装置の再出湯
特性が大きく低下する恐れがある。つまり、流量調整可
能な弁は単に弁を開閉するだけの開閉弁と異なり、連続
的に弁をモータ駆動する必要があり、しかも、この缶体
側弁は非燃焼時に全閉状態となっているため、カラン等
が開かれてバイパス管に水が流れ出し、コントローラか
ら缶体側弁の開成信号が出ても、缶体側弁が全閉状態か
らMOQ判断の可能な開度(以下、目標開度という)ま
で開かれるのに時間が掛かり、給湯装置の再出湯特性を
大きく低下させる恐れがある。
【0007】本発明は叙上の従来例の欠点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところは、熱交換器の
低温腐食防止のために非燃焼時に熱交換器側の流路を全
閉にするようにしたバイパスミキシング方式の給湯装置
における再出湯特性を向上させることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の給湯装置は、加
熱器の入水側と出湯側にそれぞれ入水管と出湯管を接続
し、加熱器をバイパスするようにして入水管と出湯管と
の間にバイパス管を接続し、バイパス管に常開型のバイ
パス側弁を設け、入水管のバイパス管との分岐点よりも
下流側と出湯管のバイパス管との合流点よりも上流側と
の間に流路を開閉する常閉型の加熱器側弁を設け、前記
バイパス管を通過する流量が一定流量以上の場合に前記
加熱器側弁を開成し、前記加熱器を通過する流量が一定
作動流量以上の場合に加熱器を燃焼させるようにしたバ
イパスミキシング方式の給湯装置において、前記加熱器
を通過する流量が前記一定作動流量以下となった場合、
一定時間加熱器側弁を開状態に保持させたままで加熱器
を消火し、前記一定時間経過後に加熱器側弁を全閉する
制御手段を備えていることを特徴としている。
【0009】
【作用】本発明の給湯装置にあっては、非燃焼時には加
熱器側弁を全閉に保持し、バイパス管に十分な流量の水
が流れていることを検出してから加熱器側弁を開いてい
るので、加熱器に冷水が流れて加熱器に低温腐食が発生
するのを防止することができる。
【0010】しかも、給湯停止時には、直ちに加熱器側
弁を閉じることなく、一定時間加熱器側弁を開状態に保
持しているので、給湯停止後一定時間内に再出湯される
場合には、カラン等が開かれると同時に加熱器に水が流
れて一定作動流量以上であるか判断され、一定作動流量
以上であれば加熱器が燃焼する。従って、バイパス流量
が一定流量以上であるか否かの判断や加熱器側弁の開成
動作が省略され、速やかに設定温度の湯を出湯させるこ
とができ、再出湯時の出湯特性を良好にすることができ
る。
【0011】
【実施例】図1は本発明の一実施例による給湯装置Aの
概略構成図を示す。加熱器1は缶体2内にガスバーナ3
と熱交換器4を納めたものであり、ガスバーナ3によっ
て熱交換器4を通過する水を加熱する。また、ガスバー
ナ3の燃焼力は比例制御弁5によって制御される。
【0012】熱交換器4の入水側には市水等に連なる入
水管6が接続されており、熱交換器4の出湯側にはカラ
ンやシャワー等の管端末器具に連なる出湯管7が接続さ
れている。さらに、入水管6と出湯管7の間には、熱交
換器4をバイパスするようにバイパス管8が配管され、
バイパス管8にはバイパス管8に流れる流量(バイパス
流量)を検出するバイパス流量センサ9とバイパスサー
ボ弁(バイパス側弁)10とが設けられている。このバ
イパスサーボ弁10は、バイパス流量を調整して加熱器
1で加熱された湯とバイパス管8を流れる水との混合比
率を変化させることにより出湯管7から出湯される出湯
温度(ミキシング温度)Tmを制御すると共に、全開状
態も可能となっており、加熱器1の非燃焼状態では全開
状態に保持される。
【0013】入水管6のバイパス管8との分岐部よりも
下流側には、熱交換器4の通水量(缶体流量)Qhを検
出する缶体流量センサ11と入水温度Tcを検知する入
水温度センサ12が設けられている。
【0014】また、出湯管7のバイパス管8との合流点
よりも上流側には、熱交換器4で加熱された湯の出湯温
度Thを検出する湯温センサ13と缶体サーボ弁(加熱
器側弁)14が設けられている。この缶体サーボ弁14
は、給湯量が加熱器1の能力を越えた場合に設定温度T
s以下の湯が出湯されないように缶体流量Qhを制限する
と共に、全閉状態も可能となっており、加熱器1の非燃
焼時には全閉状態に保持される。
【0015】また、出湯管7のバイパス管8との合流点
よりも下流側には、熱交換器4で加熱された湯とバイパ
ス管8を通過した水とのミキシング温度Tmを検出する
ミキシング温度センサ15が設けられている。
【0016】上記給湯装置Aはマイクロコンピュータを
内蔵したコントローラ16によって制御されている。す
なわち、コントローラ16には、入水温度センサ12や
湯温センサ13、ミキシング温度センサ15、缶体流量
センサ11及びバイパス流量センサ9の検出信号が入力
されており、コントローラ16はこれらの検出信号に基
づき後述のようにバイパスサーボ弁10や缶体サーボ弁
14、比例制御弁5を制御する。
【0017】図2は、このコントローラ16の機能のう
ち出湯開始もしくは出湯停止のための制御手順を示すフ
ローチャートである。この給湯装置Aにあっては、運転
スイッチがオフになった場合(S21でNOの場合)に
は、缶体サーボ弁14を全閉にし、バイパスサーボ弁1
0を全開にした状態で運転を停止し(S22)、熱交換
器4に冷水が流れるのを防止する。
【0018】従って、運転スイッチがオンになった時
(S21でYESの場合)にも、初めは缶体サーボ弁14
が完全に閉じ、バイパスサーボ弁10が全開となってい
る。この状態で出湯管7の端末のカラン等が開かれる
と、バイパスサーボ弁10が全開となっているためバイ
パス管8に水が流れ、バイパス流量Qcがバイパス流量
センサ9によって検出される。ついで、検出されたバイ
パス流量Qcが一定流量Qn以上であるか否か判断される
(S23)。このとき、後述の全閉遅延タイマーはカウ
ントアップしているので、バイパス流量Qcが一定流量
Qn以上になるまで待機し(S23,S36)、バイパ
ス流量Qcが一定流量Qn以上になると缶体サーボ弁14
が開かれる(S24)。
【0019】缶体サーボ弁14が開かれると、熱交換器
4に水が流れるので、缶体流量センサ11によって缶体
流量Qhが検出され、MOQオフか否かが判断される
(S25)。MOQの判断方法は、缶体流量Qhが一定
作動流量Qm以上の場合にオン、以下の場合にオフとす
る。あるいは、缶体流量Qhが一定作動流量Qm以下の
場合にMOQオフ、一定作動流量(Qm+α)以上の場
合にMOQオンと判断し、αの幅の不感帯を設けてもよ
い。なお、上記一定流量Qn以上であるか否かの判断に
ついても、このMOQ判断と同様に不感帯ないしヒステ
リシスを持たせていてもよい。
【0020】MOQ判断において、MOQオンと判断し
た場合には、ガスバーナ3に点火し、通常の給湯動作を
行なう(S34)。例えば、缶体流量センサ11によっ
て検出された缶体流量Qhと入水温度センサ12によっ
て検出された入水温度Tcとバイパス流量センサ9によ
って検出されたバイパス流量Qcに基づき、バイパス管
8を通過した水と混合した後に設定温度Tsの湯となる
ような出湯温度Thの湯を熱交換器4から出湯させるた
めの必要熱量を演算し、熱交換器4における供給熱量が
演算熱量と等しくなるように比例制御弁5をフィードフ
ォワード制御する。また、ミキシング温度センサ15に
よって検出されたミキシング温度Tmと設定温度Tsとの
偏差に応じて当該偏差を小さくする方向へバイパスサー
ボ弁10をフィードバック制御する。さらに、加熱器1
の燃焼能力を越える大きな流量の水が流れ、加熱器1の
燃焼能力を最大にしてもミキシング温度Tmが設定温度
Tsに達しない場合には、缶体サーボ弁14を絞って缶
体流量Qhを制限(過流出防止)し、設定温度Tsの湯を
供給する。なお、この通常給湯動作時には、常に全閉遅
延タイマーがt2=0にセットされている(S35)。
【0021】一方、MOQ判断において、MOQオフと
判断された場合(この場合、S26では弁閉遅延タイマ
ーはカウントアップしている。)には、直ちにバイパス
サーボ弁10を全開にすると共に缶体サーボ弁14を全
閉にし(S28)、熱交換器4に冷水が流れ続けるのを
防止する。
【0022】このようにして、バイパス流量Qcが一定
流量以上で、かつ、缶体流量Qhが一定作動流量以下
(あるいは、MOQオフ)と判断され、その結果、バイ
パスサーボ弁10が全開となり、缶体サーボ弁14が全
閉となった場合には、バイパス流量Qcが一定流量以上
であるか否かを再度調べ(S29)、一定流量以下に下
がっている場合には、その状態を保つ。
【0023】これに対し、バイパス流量Qcが一定流量
Qn以上であれば、開保持タイマーをt1=0にセット
してスタートさせる(S30)と共に開保持タイマーが
t1=T1でカウントアップするまでの間缶体サーボ弁
14を全開に保ち、缶体流量Qhを検出してMOQオフ
か否か再度調べる(S31〜S33)。この一定時間T
1内にMOQがオンになった場合には、ガスバーナ3に
点火し、通常の給湯動作を行なう(S34)。
【0024】一方、一定時間T1の間缶体サーボ弁14
を開成状態に保持していてもMOQがオンにならず、開
保持タイマーがカウントアップした(S33)場合に
は、再度S28〜S33のステップを繰り返す。
【0025】缶体サーボ弁14の開時には、全閉状態か
ら目標開度まで弁をモータ駆動しなければならないの
で、缶体サーボ弁14が目標開度まで開くのに時間が掛
かる。このため、缶体サーボ弁14の弁駆動速度が遅い
場合には、S23〜S25のような判断処理であると、
MOQ判断時に缶体サーボ弁14が十分開いていないた
めにMOQオフとなり、缶体サーボ弁14が十分開く前
に缶体サーボ弁14が閉じてしまう(S28)。このた
め、バイパス管8を通過する流量が前記一定流量以上で
あるにも拘らず、缶体流量Qhが一定作動流量以下でM
OQオンとならない場合には、S30〜S33のよう
に、一定時間缶体サーボ弁14を開成状態に保持して缶
体サーボ弁14が目標開度に達するのを待ってMOQ判
断している。
【0026】つぎに、給湯装置Aが給湯動作から給湯停
止に移る際の処理について説明する。いま、通常の運転
状態(S34)にある給湯装置Aを考えると、管端のカ
ラン等が閉じられてバイパス流量Qcが低下し、バイパ
ス流量Qcが一定流量Qn以下(S23)になると、全閉
遅延タイマーがリセット(S35)されなくなるので、
全閉遅延タイマーがt2=0からカウントを開始する。
したがって、全閉遅延タイマーはカウントアップしてい
ない(S36)からステップ25(S25)へジャンプ
する。このとき、缶体流量Qhも低下してMOQがオフ
(S25)になるので、全閉遅延タイマーがt2=T2
でカウントアップするまでの間、缶体サーボ弁14を停
止させて開状態に保つと共にバイパスサーボ弁10を再
出湯に備えた待機ポジションに保つ(S26,S2
7)。バイパスサーボ弁10の待機ポジションとして
は、MOQオフ時の弁位置でもよく、あるいは、バイパ
ス流量と缶体流量との目標分配比となるような弁位置で
もよい。この一定時間T2内に再びカラン等が開かれる
と、この間は缶体サーボ弁14が開状態に保持されてお
り、しかも、缶体サーボ弁14もバイパスサーボ弁10
もほぼ出湯時の状態に維持されているため、直ちに熱交
換器4に水が流れてMOQオフかどうか判断され(S2
5)、MOQオンであると通常の燃焼状態(S34)に
なる。従って、カラン等を開くと、速やかに設定温度の
湯が出湯される。従って、缶体サーボ弁14の弁駆動速
度が遅い場合でも、缶体サーボ弁14の弁駆動速度に係
わりなく、速やかに設定温度の湯を出湯させることがで
き、再出湯特性を良好にすることができる。
【0027】一方、一定時間T2内にMOQがオンにな
ることなく開保持タイマーがカウントアップ(S26)
すると、缶体サーボ弁14が完全に閉じられ、バイパス
サーボ弁が全開になる(S28)。
【0028】図3に示すものは本発明の別な実施例にお
ける出湯開始もしくは出湯停止のための制御手段を示す
フローチャートである。この第2の実施例の給湯装置A
の構成は図1に示したものと同じであるので、図1にお
いて各構成要素に付した符号を用いて説明する。
【0029】この給湯装置Aにあっては、運転スイッチ
がオフになった場合(S36でNOの場合)には、缶体サ
ーボ弁14を全閉にし、バイパスサーボ弁10を全開に
した状態で運転を停止し(S40)、熱交換器4に冷水
が流れるのを防止する。
【0030】運転スイッチがオンになった時(S36で
YESの場合)には、初めは缶体サーボ弁14が完全に閉
じ、バイパスサーボ弁10が全開となっているので、運
転スイッチがオンになると、MOQはオフと判定され
(S37)、全閉遅延タイマーはカウントアップ(S3
8)しているので、缶体サーボ弁14は全閉状態、バイ
パスサーボ弁10は全開状態に維持される(S41,S
42)。
【0031】この状態ではバイパスサーボ弁10が全開
となっているので、出湯管7の端末のカラン等が開かれ
るとバイパス管8に水が流れ、バイパス流量センサ9に
よって検出されているバイパス流量Qcが一定流量Qn以
上であるか否か判定され(S42)、一定流量Qn以上
であれば、開保持タイマーをt1=0にセットしてスタ
ートさせる(S43)と共に缶体サーボ弁14を開き
(S44)、開保持タイマーがt1=T1でカウントア
ップするまでの間缶体サーボ弁14を開状態に保つ(S
44,S46)。なお、バイパス流量Qcが一定流量以
上であるか否かの判定は、バイパス流量Qcが一定流量
Qn以上であれば一定流量以上であり、一定流量Qn以下
であれば一定流量以上でないと判定してもよいが、ヒス
テリシスを持たせて、バイパス流量Qcが一定流量Qn以
上であれば一定流量以上であり、一定流量(Qn−β)
以下であれば一定流量以上でないと判定してもよい。
【0032】バイパス流量Qcが一定流量Qn以上となっ
て缶体サーボ弁14が開かれる(S44)と、熱交換器
4に水が流れるので、缶体流量センサ11によって缶体
流量Qhが検出され、MOQオフか否かが判断される
(S45)。MOQの判断方法は、缶体流量Qhが一定作
動流量Qm以上の場合にオン、以下の場合にオフとす
る。あるいは、缶体流量Qhが一定作動流量Qm以下の場
合にMOQオフ、一定作動流量(Qm+α)以上の場合
にMOQオンと判断し、αの幅の不感帯を設けてもよ
い。なお、ステップ37(S37)におけるMOQの判
断も同様である。
【0033】開保持タイマーがt1=T1でカウントア
ップするまでの間に、MOQがオンになった場合には、
ガスバーナ3に点火し、通常の給湯動作を行なう(S4
7)。例えば、缶体流量センサ11によって検出された
缶体流量Qhと入水温度センサ12によって検出された
入水温度Tcとバイパス流量センサ9によって検出され
たバイパス流量Qcに基づき、バイパス管8を通過した
水と混合した後に設定温度Tsの湯となるような出湯温
度Thの湯を熱交換器4から出湯させるための必要熱量
を演算し、熱交換器4における供給熱量が演算熱量と等
しくなるように比例制御弁5をフィードフォワード制御
する。また、ミキシング温度センサ15によって検出さ
れたミキシング温度Tmと設定温度Tsとの偏差に応じて
当該偏差を小さくする方向へバイパスサーボ弁10をフ
ィードバック制御する。さらに、加熱器1の燃焼能力を
越える大きな流量の水が流れ、加熱器1の燃焼能力を最
大にしてもミキシング温度Tmが設定温度Tsに達しない
場合には、缶体サーボ弁14を絞って缶体流量Qhを制
限(過流出防止)し、設定温度Tsの湯を供給する。燃
焼を開始した後は、ステップ37(S37)でMOQオ
ンとなるため、S38〜S39,S41〜S46の処理
を行なうことなく燃焼状態が維持される(S37→S4
7)。なお、この通常給湯動作時には、常に全閉遅延タ
イマーがt2=0にセットされている(S48)。
【0034】一方、一定時間T1の間缶体サーボ弁14
を開状態に保持していてもMOQがオンにならず、開保
持タイマーがカウントアップ(S46)した場合には、
直ちにバイパスサーボ弁10を全開にすると共に缶体サ
ーボ弁14を全閉にし(S41)、熱交換器4に冷水が
流れ続けるのを防止する。
【0035】つぎに、給湯装置Aが給湯動作から給湯停
止に移る際の処理について説明する。いま、通常の運転
状態(S47)にある給湯装置Aを考えると、管端のカ
ラン等が閉じられて缶体流量Qhが低下し、MOQがオ
フ(S37)になると、全閉遅延タイマーがリセット
(S48)されなくなるので、全閉遅延タイマーがt2
=0からカウントを開始する。そして、全閉遅延タイマ
ーがt2=T2でカウントアップするまでの間、缶体サ
ーボ弁14を停止させて開状態に保つと共にバイパスサ
ーボ弁10を再出湯に備えた待機ポジションに保つ(S
38,S39)。バイパスサーボ弁10の待機ポジショ
ンとしては、MOQオフ時の弁位置でもよく、あるい
は、バイパス流量と缶体流量との目標分配比となるよう
な弁位置でもよい。この一定時間T2内に再びカラン等
が開かれると、この間は缶体サーボ弁14が開状態に保
持されており、しかも、缶体サーボ弁14もバイパスサ
ーボ弁10もほぼ出湯時の状態に維持されているため、
直ちに熱交換器4に水が流れてMOQオフかどうか判断
され(S37)、MOQオンであると通常の燃焼状態
(S47)になる。従って、カラン等を開くと、速やか
に設定温度の湯が出湯される。従って、缶体サーボ弁1
4の弁駆動速度が遅い場合でも、缶体サーボ弁14の弁
駆動速度に係わりなく、速やかに設定温度の湯を出湯さ
せることができ、再出湯特性を良好にすることができ
る。
【0036】一方、一定時間T2内にMOQがオンにな
ることなく全閉遅延タイマーがカウントアップ(S3
8)すると、缶体サーボ弁14が完全に閉じられ、バイ
パスサーボ弁が全開になり(S41)、熱交換器4に冷
水が流れるのを防止する。
【0037】図2に示した制御方法にあっては、バイパ
ス流量Qcが一定流量以上になっているにも拘らずMO
Qがオンにならなかった場合に、開保持タイマーがカウ
ントアップするまでの一定時間缶体サーボ弁14を開状
態に保ってMOQがオンになるか否かを監視している。
これに対し、図3に示した制御方法にあっては、バイパ
ス流量Qcが一定流量以上になった場合には、初めから
一定時間缶体サーボ弁14を開状態に保ち、MOQがオ
ンになるか否かを判断しており、図2の制御方法に比べ
て処理を簡略にし、処理手順の冗長度を小さくできる。
【0038】なお、上記各実施例では、缶体側弁及びバ
イパス側弁として流量調整可能なサーボ弁を用いたが、
過流出防止用の流量調整弁と缶体側弁とを別個にし、缶
体側弁及びバイパス側弁を開閉弁としても差し支えな
い。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、非燃焼時には加熱器側
弁を全閉に保持して加熱器の低温腐食を防止するように
したバイパスミキシング方式の給湯装置において、給湯
停止後一定時間以内の再出湯特性を向上させることがで
き、速やかに設定温度の湯を出湯させることができる。
特に、加熱器側弁に加熱器側の流路を全閉にする機能に
加えて過流出防止のために流量調整の機能を持たせる場
合には、この再出湯特性の改善効果は非常に優れたもの
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による給湯装置を示す概略構
成図である。
【図2】同上の実施例における出湯開始もしくは出湯停
止のための制御手順を示すフローチャートである。
【図3】本発明の別な実施例における出湯開始もしくは
出湯停止のための制御手順を示すフローチャートであ
る。
【図4】従来例による給湯装置の概略構成図である。
【符号の説明】
1 加熱器 6 入水管 7 出湯管 8 バイパス管 9 バイパス流量センサ 10 バイパスサーボ弁 11 缶体流量センサ 14 缶体サーボ弁 16 コントローラ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱器の入水側と出湯側にそれぞれ入水
    管と出湯管を接続し、加熱器をバイパスするようにして
    入水管と出湯管との間にバイパス管を接続し、バイパス
    管に常開型のバイパス側弁を設け、入水管のバイパス管
    との分岐点よりも下流側と出湯管のバイパス管との合流
    点よりも上流側との間に流路を開閉する常閉型の加熱器
    側弁を設け、 前記バイパス管を通過する流量が一定流量以上の場合に
    前記加熱器側弁を開成し、前記加熱器を通過する流量が
    一定作動流量以上の場合に加熱器を燃焼させるようにし
    たバイパスミキシング方式の給湯装置において、 前記加熱器を通過する流量が前記一定作動流量以下とな
    った場合、一定時間加熱器側弁を開状態に保持したまま
    で加熱器を消火し、前記一定時間経過後に加熱器側弁を
    全閉する制御手段を備えていることを特徴とする給湯装
    置。
JP23317692A 1992-07-31 1992-08-08 給湯装置 Expired - Fee Related JP2508570B2 (ja)

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