JP2504271Y2 - 旋盤用タレットヘッド - Google Patents

旋盤用タレットヘッド

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JP2504271Y2
JP2504271Y2 JP1993070024U JP7002493U JP2504271Y2 JP 2504271 Y2 JP2504271 Y2 JP 2504271Y2 JP 1993070024 U JP1993070024 U JP 1993070024U JP 7002493 U JP7002493 U JP 7002493U JP 2504271 Y2 JP2504271 Y2 JP 2504271Y2
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エクル オットー
ファイゲル ヘルムート
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コメット シュタルハルター−ウント ベルクツォイクファブリーク ロバート ブロイニング ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
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  • Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、回転可能で、周辺に
接近して形成された複数のツールホルダ受穴をもつほぼ
円筒形の回転円板と、ツールホルダとを具え、ホルダ受
穴は周方向に間隙を保って配置されて回転円板の軸線と
平行に延びるとともに、回転円板の軸線と直角に配置さ
れた端面をもち、さらに回転円板はその軸線に対して半
径方向に可動な締付部材をもち、ツールホルダはホルダ
受穴内に精密に嵌合する円筒形シャンク、このシャンク
を囲んでその軸線と直角に延びるツールホルダの同心環
状面、及び締付部材が半径方向に移動されるとき、対応
するホルダ受穴を囲む端面とツールホルダの環状面が圧
接されるように締付部材と協働する緊締部材を有する旋
盤用タレットヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】従来数値制御式旋盤において、前記のよ
うなタレットヘッドは円筒形回転円板の前端面を越えて
突出する複数の前もってセットされた工具を受入れるの
に用いられる。回転円板の回転軸線は、通常水平にかつ
加工物取付スピンドルの軸線と平行に配置される。交換
可能な複数の回転円板が準備できる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】前もってセットされた
ツールを回転円板に容易に交換可能にするために、「円
筒形シャンクツールシステム」(VDI-Richtlinien.
VDI3425第2ページ、1972年11月)が開発された。こ
のシステムにおいて、各ツールを受入れるためのツール
ホルダは円筒形シャンクをもち、このシャンクは一方の
面に平坦面及びシャンクの軸線に対し横方向に延びる歯
をもっている。円筒形シャンクは回転円板内で滑動する
ために締付部材が配設され、該締付部材はそれに設けら
れた歯がシャンクの歯と噛合う。この締付部材によって
ツールホルダは、シャンクがホルダ受穴に挿入され、そ
の環状面が回転円板の端面と係合するように半径方向に
押圧される。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】シャンクとホルダ受穴
とは緊密はめ合いであるが、シャンクが過大な力を用い
ずにホルダ受穴内に滑入できるために、シャンクとホル
ダ受穴との間には若干の遊びが常に存在しなければなら
ない。締付部材によって、シャンクの軸線に対して横方
向にかつそれに対し片面だけに作用する力が作用され
る。従ってシャンクは締付部材から遠い方のホルダ受穴
の側に押圧される。この結果、ツールホルダが緊締され
ると、ツールホルダのシャンクの軸線はホルダ受穴の軸
線に対して偏心して平行にずれた位置をとる。組立作業
の精密さ及び繰返される作業の精密さ、ひいては製造精
度は悪い方に影響される。さらにホルダ受穴の壁部に当
接するシャンクの圧力は、これら2つの部分の間、互に
噛み合う2組の歯間に作用されるかなりの摩擦力を生ず
る。このかなりの摩擦力はホルダ受穴内でのシャンクの
軸方向の移動を防ぎ、従ってツールホルダの環状面は、
回転円板の端面に対して十分な力では押圧されず、また
はしばしば実際的に全く押圧されないこともある。従っ
てツールに作用する横力は、回転円板の端面に環状端面
からは十分には伝達されず、または全く伝達されず、力
の伝達は比較的小さい直径のシャンクを介してのみ行わ
れる。その上、トルクは締付部材からのみシャンクに伝
達されなければならず、このことは2組の歯の変形を誘
起させる。
【0005】ツールホルダと回転円板との間のこの既知
の連結手段の他の欠点は、回転円板のホルダ受穴がすべ
て同一サイズに造られていることである。ツールホルダ
が回転円板に連結されるべき受穴の直径よりも小さく、
または大きければ、アダプタを介在するより他には手段
がない。しかし、アダプタの介在はツールの突出量を増
し、すなわちツールは回転円板の端面から大きい距離を
もって位置することになる。このことは単に安定を損な
うばかりでなく、作業環境の制約及び動作の制限を来す
ことになる。さらにツールホルダと回転円板との間の連
結は、予測できないある種の過荷重の結果として破損さ
れることがある。この場合、回転円板全体は通常、新規
のものと交換しなければならない。その上、既知の「円
筒形シャンクツールシステム」においては、ホルダ受穴
がシャンクの直径の1倍半もの比較的大きい直径をもた
なければならない。よって、ツールホルダの製造中に材
料の消費量の増大を来たし、ツールホルダの重量も増大
する。さらに、比較的大きい長さをもつシャンクは、ツ
ールホルダの自動交換に関して不便である。
【0006】この考案は、基本目的として旋盤用のタレ
ットヘッドを改良し、ツールホルダが回転円板に緊締さ
れたとき、ツールホルダ及び受穴の軸線の半径方向の移
動が起こらず、環状面がスピンドルと回転方向には固定
された回転円板の端面とかなりの押圧力をもって圧接さ
れ、それによって一方において組立及び機械的機能の精
度を改善し、他方において最大比率のトルクが摩擦接触
によって回転円板から環状面に伝達されるのを保証し、
湾曲作用に抗し、非振動性で、さらにその構成部品が損
傷した場合に容易に交換できるツールホルダと回転円板
との連結部を提供する。さらに必要に応じて、ツールが
回転円板から突出する距離をできるだけ短くするよう
に、ツールを回転円板に連結することも可能なタレット
ヘッドを提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この考案は、前記のよう
な目的を達成するために、回転可能で、周辺に接近して
形成された複数の挿入円板受入凹部(5)をもつほぼ円筒
形の回転円板(4)と、ツールホルダ(16)とを具え、挿入
円板受入凹部(5)は回転円板(4)の円周方向に間隔を保
って配置されていて、回転円板(4)の軸線と平行に延び
るとともに、回転円板(4)の軸線(A2)に対して半径方
向平面内に位置する平坦底部(5a)をもち、挿入円板受
入凹部(5)に挿入円板(6)が配設され、該挿入円板(6)
には挿入円板受入凹部(5)と同心的にホルダ受穴(8)が
設けられて、挿入円板受入凹部(5)の平坦底部(5a)に
挿入円板(6)の平坦な後端面(6b)を当接させ、挿入円
板(6)は挿入円板(6)を貫通して挿入円板受入凹部(5)
の平坦底部(5a)に螺合された複数の固定ねじ(7)によ
って回転円板(4)に取外し可能に連結され、固定ねじ
(7)は回転円板(4)を貫通して挿入円板受入凹部(5)の
平坦底部(5a)に螺合され、該挿入円板(6)はホルダ受
穴(8)の区域内で2つの直径上に対向する半径方向に延
びるねじ穴(9,10)と、回転円板(4)の軸線(A2)に関
して内方に位置するねじ穴(9)に螺合する円錐形凹部(1
2)をもつ内側締付ねじ(11)と、軸線(A2)に関して外方
に位置するねじ穴(10)に螺合する円錐形端部(14)をもつ
外側締付ねじ(13)とをもち、ツールホルダ(16)はホルダ
受穴(8)に精密に嵌合する円筒形シャンク(17)及びこの
シャンク(17)を囲んでその軸線と直角に延びる同心環状
面(22)を有し、シャンク(17)は横方向穴(18)を有し、該
横方向穴に半径方向に滑動可能に締付ボルト(19)が配設
され、この締付ボルト(19)は一端に内側締付ねじ(11)の
円錐形凹部(12)と協働する円錐形端部(20)を、また他端
に外側締付ねじ(13)の円錐形端部(14)と協働する円錐形
凹部(21)をもち、挿入円板(6)の端面(6a)からねじ穴
(9,10)の軸線(A2)までの距離(a1)は、環状面(22)
から横方向穴(18)の軸線(A5)までの距離(a2)よりも
大きく、それによって外側締付ねじ(13)が締付けられる
とき、このねじが環状面(22)と挿入円板の端面(6a)と
を互いに圧接させる方向へ緊締部材(19)に作用するよう
に構成されており、挿入円板(6)が外周面(6c)にねじ
穴(9,10)の軸線(A4)を挟んで横方向の2つの位置に
配設された2つの凹部(26)をもち、回転円板(4)が凹部
(26)の区域内に回転円板(4)の軸線(A2)に対して、ほ
ぼ半径方向に延びるねじ穴(27)を有し、該ねじ穴(27)に
凹部(26)に先端が当接する調節ねじ(28)が螺合されてい
ることを特徴とするものである。
【0008】
【作用】前記のようなこの考案において、挿入円板が回
転円板の対応する挿入体受入凹部に挿入されると、構造
上極めて短く従ってかなり非振動性である連結部がツー
ルホルダと回転円板との間に得られる。挿入円板は、そ
れに設けられたホルダ受穴と同様に高い精度で製造でき
るので、製造精度の向上が得られる。挿入円板を別個に
製造する結果、ツールホルダのシャンクと回転円板との
間の締付連結部の形成も簡単となる。特に締付連結部の
部品が破損した場合、これらの部品は容易に交換でき
て、回転円板そのものを交換する必要はない。挿入円板
をそれよりも大きいか、または小さい直径のホルダ受穴
をもつ別の挿入円板と交換することによって、大きい
か、または小さい直径のシャンクをもつツールホルダを
アダプタを介在させずに挿入円板内に直接に挿入するこ
とも可能である。ツールの連結パットとしてのみ使用さ
れる上記DE-PS3108439の明細書に開示された連結装
置を用いることによって、さらに別の利点が得られる。
ツールホルダと回転円板との間の最初に述べた普通の連
結手段と比較して、これら2つの部品間に特に安定しか
つ精密な連結が提供される。半径方向に移動可能な緊締
部材を使用することによって、外側締付ねじを締付けた
とき、シャンクがホルダ受穴の片側に向けて半径方向に
押動されるのを防ぐことができる。シャンクには半径方
向の力が作用しないので、ホルダ受穴の軸線に対してシ
ャンクの軸線の移動は起こらず、従ってこれら両方の軸
線は常に精密に軸方向へ整合する。これにより高精度の
組立及び再構成が保証される。ホルダ受穴の壁に対する
横方向圧力が存在しないので、締付ねじによって作用さ
れる力が緊締部材を介してシャンクに伝達されるのをさ
らに保証する。半径方向外側締付ねじの締付力は、半径
方向内側締付ねじに大きさが等しく相反する方向の反力
を生じ、それにより外側締付ねじの締付力は2倍にな
る。円錐形端部及び凹部が存在するため、締付ねじの半
径方向に作用する締付力は、軸方向に作用する力を生ず
る。締付ねじ及び緊締部材の共通軸線が軸方向へ偏位し
ているので、緊締部材は軸方向に作用する分力によって
軸方向へ移動し、この結果、増大した負荷力をもって回
転円板の端面に対して環状面を圧接する。前記端面に対
する前記環状面の強くかつ均等な押圧作用のために、ト
ルクの大きい部分が、これらの面を介して摩擦係合によ
って伝達される。残余のトルクは締付ねじ及び緊締部材
を介して伝達される。また重要なことは、前記環状面と
前記端面とが良好な接触を保つときは、ツールに対して
横方向に作用する力は、これら2つの面から比較的大き
い直径にわたって伝達されることである。これにより製
造精度は高まり、ツールの振動の危険は減少される。そ
の上、高度の切削力、従って短い加工時間が得られる。
【0009】
【実施例】図面に示す実施例を参照してこの考案を以下
に詳細に説明する。回転式加工物用スピンドル1は、加
工物Wを締付保持するチャック2をもっている。タレッ
トヘッド3は回転円板4を担持し、回転円板4はスピン
ドルの軸線A1と平行な軸線A2のまわりに回転可能で、
予め定めた角度位置に固定される。タレットヘッド3は
さらに軸線A2方向へ移動可能である。回転円板4は、
その円周面4b付近に複数の円筒形の挿入円板受入凹部
5をもっている。挿入円板受入凹部5には円筒形の挿入
円板6が配置され、該挿入円板はかなりの長さにわたっ
て回転円板4内に挿入され、全面6aが極めて僅かな距
離、すなわちほぼ1mm程度を回転円板4の端面4aを越
えて突出するように配置される。挿入円板6は後面6b
を挿入円板受入凹部5の平坦底部5aと接触して配設さ
れ、この平坦底部は回転円板4の軸線A2に対して半径
方向に配置された1つの平面内に位置する。挿入円板6
は、挿入円板6を貫通して底部5aに形成されたねじ穴
(不図示)に螺合する複数の固定ねじ7によって回転円
板4に取外し可能に連結される。
【0010】ツールホルダ受穴8が挿入円板6に、前面
6aと同心に形成される。挿入円板6はさらに、円筒形
受穴8の区域内で、2つの直径上に対向する半径方向に
延びるねじ穴9,10をもっている。これらのねじ穴9,
10は、ツールホルダ受穴8の軸線A3及び回転円板4の
軸線A2の両方に対して半径方向に延びる。内側締付ね
じ11が回転円板4の軸線A2に対して内方へ位置するね
じ穴9に螺合され、この締付ねじ11は円錐形凹部12を有
する。円錐形端部14を有する外側締付ねじ13が半径方向
外側ねじ穴10に螺合される。その上、挿入円板6に配設
され、その端面6aを越えて突出する別の固定ねじ15が
ツールホルダ16の保持穴に係合する。
【0011】ツールホルダ16は、ツールホルダ受穴8内
に極めて密接なはめ合い状態で挿入可能な円筒形シャン
ク17をもっている。シャンク17は横方向穴18を有し、そ
の中を緊締部材19が半径方向に滑動する。この緊締部材
19は一端に円錐形端部20、他端に円錐形凹部21を有す
る。緊締部材19は円錐形端部20及び凹部21を介して、2
つの締付ねじ11,13と協働する。ツールホルダ16のシャ
ンク17は、さらに同心の環状面22のよって囲われる。ね
じ穴9,10の軸線A4の端面6aからの距離a1は、横
方向穴18の軸線A5の、環状面22からの距離a2よりも
大きい。ツーホルダ16は、任意の方法で、そのシャンク
から遠い方の前方自由端に、極めて多種類のツール、例
えば穴ぐりヘッド、回転たがねまたはカッタヘッド等を
受入れるように形成される。もし望むならば、ツールホ
ルダはまたカッタヘッド付き一体部品として造られる。
さらにツールホルダ16は冷却材供給通路23を具備する。
この通路23には回転円板4の半径方向冷却材供給穴24を
通って冷却材が供給される。また別の半径方向穴25から
ツールホルダに空気を供給することもできる。
【0012】通常は挿入円板6は、回転円板4に連結さ
れたままにしてある。前もって取付けられたツールをも
つツールホルダのみが交換される。1つのツールを交換
するには、外側締付ねじ13のみを、その円錐形端部14が
ホルダ受穴8内に突出しなくなるまで弛めるだけでよ
い。締付ねじ13を操作するには、モータ駆動式ねじ回し
を用いることができる。外側締付ねじ13が弛められる
と、緊締部材19が、その円錐形端部20が引抜かれて内側
締付ねじ11に円錐形空胴12が形成されるまで滑動され
る。ツールホルダ16は、これによってツールとともに回
転円板4から左方へ取除かれる。別のツールホルダが挿
入されたのちに、外側締付ねじ13が半径方向内方へねじ
込まれ、その円錐形端部14が緊締部材19の円錐形凹部21
と接触状態となり、円錐形端部20によって内側締付ねじ
11の円錐形凹部12内に押圧する。
【0013】外側締付ねじ13の半径方向に作用する締付
力は内側締付ねじ13の半径方向に作用する締付力は内側
締付ねじ11に、この締付力と大きさは等しいが反対方向
に作用する反力を作用する。軸線A4,A5の軸方向の変
位により2つの締付ねじ11,13は円錐形端部14,20及び
円錐形凹部12,21を介して等しく大きい軸方向に向く分
力を作用する。従って90°の円錐角をもつ外側締付ねじ
13の締付力は締付力の2倍の力を作用し、締付ねじ13の
締付力の2倍の大きさの力をもって、ツールホルダの環
状面22に向けて押圧する。締付ねじ11,13は、緊締部材
19に向かって直径上に対向して作用するので、面6a,
22間に作用される圧縮力は全円周にわたって均等であ
る。さらに緊締部材19は横方向穴18内を滑動可能である
ので、シャンク17には片側のみに作用する力は作用され
ない。この結果、ツールホルダ16の軸線は受穴8の軸線
3と厳密に整合される。第2図からさらに分かるよう
に、端面6aに対する環状面22の均等圧力によって、シ
ャンク17の軸方向長さを比較的短く維持できる。この軸
方向の長さはシャンク17の直径とほぼ等しければ足り
る。
【0014】所定の回転円板4とともに用いるためのす
べての挿入円板6は同一の外径をもつことが好ましい。
同一の外径をもつ個々の挿入円板は、ある場合には、比
較的大直径のホルダ受穴8′を、他の場合には比較的小
直径のホルダ受穴8″をもつことができる。従って、実
施すべき特定の作業目的に従って大直径か小直径のシャ
ンクをもつツールホルダに関して、直接に挿入円板にそ
れをはめ合わせることができる。このために、挿入円板
は固定ねじ7を弛めたのちに交換される。
【0015】
【考案の効果】この考案は、前記のようであって、ツー
ルホルダが回転円板に緊締されたとき、ツールホルダ及
び受穴の軸線の半径方向の移動が起こらず、環状面がス
ピンドルと回転方向には固定された回転円板の端面とか
なりの押圧力をもって圧接され、それによって一方にお
いて組立及び機械的機能の精度を改善し、他方において
最大比率のトルクが摩擦接触によって回転円板から環状
面に伝達されるのを保証し、湾曲作用に抗し、非振動性
であり、また構成部品が損傷した場合等において容易に
交換でき、さらにツールが回転円板から突出する距離を
できるだけ短くするように、ツールを回転円板に連結す
ることも可能な挿入円板の互換性により、プログラミン
グ誤りやツールの破損により過荷重が生じ、そのために
例えば受穴などに破損が起こった場合に有効となり、摩
耗を受けるすべての部品、中でも締付ねじ、緊締部材さ
らには挿入円板などは必要に応じて容易に交換すること
ができ、各挿入円板受入凹部の軸線の回転円板の円周面
からの距離は、挿入円板受入凹部の半径よりも短くさ
れ、従って各挿入円板は円周面の外側からいくぶん突出
し、これにより締付ねじに容易に接近でき、さらに回転
円板はその重量を減少するように直径が幾分小さく保た
れ、さらに挿入円板がねじ穴の軸線を横切る2つの位置
に向いて、その円周面に2つの凹部をもち、回転円板
は、凹部の区域にねじ穴を有し、このねじ穴は回転円板
の軸線に対してはほぼ半径方向に延び、対応する凹部に
係合する調節ねじが螺合され、2つの調節ねじによって
各挿入円板は回転しないように固定され、さらに角度的
に調節でき、さらに挿入円板は2つの対応する調節ねじ
によって対応する挿入円板受入凹部に締付られるので、
遊びが生ずることがなく、回転円板の挿入円板受入凹部
において、挿入円板の円周方向における位置調整を行う
に際しては、挿入円板を貫通して挿入円板受入凹部の平
坦底部に螺合された複数の固定ねじをゆるめたうえ、回
転円板のねじ穴に螺合されていて挿入円板の凹部に先端
が当接する調節ねじの一方を弛め、他方をねじ込んで挿
入円板を回動し、その位置調整の終了後固定ねじをねじ
込むことによって、挿入円板を回転円板に固定すること
によって挿入円板を回転円板に連結することができて、
その位置に強固に保持され、この挿入円板にツールホル
ダを装着することによって、ツールホルダを所定の位置
に安定的に保持することができ、そのための位置調整は
簡単な操作によって容易に行われ、さらにこのような位
置調節を行うためにツールホルダにいかなる加工部をも
設ける必要がないので、位置調整の際ねじによってその
加工部が損傷する恐れがなく、また通常のツールホルダ
でもなんらの支障なしに使用することができる等の効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案によるタレットヘッドを有する数値制
御式旋盤の概略側面図である。
【図2】この考案の実施例の図3の線II−IIに沿ってと
られた断面図である。
【図3】図2の線III−IIIに沿って取られた断面図であ
る。
【符号の説明】
1 加工物用スピンドル 2 チャック 3 タレットヘッド 4 回転円板 4b 円周面 5 挿入円板受入凹部 5a 平坦底部 6 挿入円板 6a 前面 6b 後面 7 固定ねじ 8 ツールホルダ受穴 9,10 ねじ穴 11 内側締付ねじ 12 円錐形凹部 13 外側締付ねじ 14 円錐形端部 15 固定ねじ 16 ツールホルダ 17 円筒形シャンク 18 横方向穴 19 緊締部材 20 円錐形端部 21 円錐形凹部 22 環状面 25 凹部 27 ねじ穴 28 調節ねじ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 オットー エクル ドイツ連邦共和国,デイ−7121 レーヒ ガウ,フリーデン シュトラーセ 9番 地 (72)考案者 ヘルムート ファイゲル ドイツ連邦共和国,デイ−7141 シュヴ ァイベルディンゲン,アスペルゲル シ ュトラーセ 1番地 (56)参考文献 特開 昭58−51004(JP,A) 特開 昭54−75690(JP,A) 実公 昭50−40074(JP,Y2)

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転可能で、周辺に接近して形成された
    複数の挿入円板受入凹部(5)をもつほぼ円筒形の回転円
    板(4)と、ツールホルダ(16)とを具え、挿入円板受入凹
    部(5)は回転円板(4)の円周方向に間隔を保って配置さ
    れていて、回転円板(4)の軸線と平行に延びるととも
    に、回転円板(4)の軸線(A2)に対して半径方向平面内
    に位置する平坦底部(5a)をもち、挿入円板体受入凹部
    (5)に挿入円板(6)が配設され、該挿入円板(6)には挿
    入円板体受入凹部(5)と同心的にホルダ受穴(8)が設け
    られて、挿入円板受入凹部(5)の平坦底部(5a)に挿入
    円板(6)の平坦な後端面(6b)を当接させ、挿入円板
    (6)は挿入円板(6)を貫通して挿入円板受入凹部(5)の
    平坦底部(5a)に螺合された複数の固定ねじ(7)によっ
    て回転円板(4)に取外し可能に連結され、該挿入円板
    (6)はホルダ受穴(8)の区域内で2つの直径上に対向す
    る半径方向に延びるねじ穴(9,10)と、回転円板(4)の
    軸線(A2)に関して内方に位置するねじ穴(9)に螺合す
    る円錐形凹部(12)をもつ内側締付ねじ(11)と、軸線
    (A2)に関して外方に位置するねじ穴(10)に螺合する円
    錐形端部(14)をもつ外側締付ねじ(13)とをもち、ツール
    ホルダ(16)はホルダ受穴(8)に精密に嵌合する円筒形シ
    ャンク(17)及びこのシャンク(17)を囲んでその軸線と直
    角に延びる同心環状面(22)を有し、シャンク(17)は横方
    向穴(18)を有し、該横方向穴に半径方向に滑動可能に締
    付ボルト(19)が配設され、この締付ボルト(19)は一端に
    内側締付ねじ(11)の円錐形凹部(12)と協働する円錐形端
    部(20)を、また他端に外側締付ねじ(13)の円錐形端部(1
    4)と協働する円錐形凹部(21)をもち、挿入円板(6)の端
    面(6a)からねじ穴(9,10)の軸線(A2)までの距離(a
    1)は、環状面(22)から横方向穴(18)の軸線(A5)までの
    距離(a2)よりも大きく、それによって外側締付ねじ(1
    3)が締付けられるとき、このねじが環状面(22)と挿入円
    板の端面(6a)とを互いに圧接させる方向へ緊締部材(1
    9)に作用するように構成されており、挿入円板(6)が外
    周面(6c)にねじ穴(9,10)の軸線(A4)を挟んで横方
    向の2つの位置に配設された2つの凹部(26)をもち、回
    転円板(4)が凹部(26)の区域内に回転円板(4)の軸線
    (A2)に対して、ほぼ半径方向に延びるねじ穴(27)を有
    し、該ねじ穴(27)に凹部(26)に先端が当接する調節ねじ
    (28)が螺合されていることを特徴とする旋盤用タレット
    ヘッド。
  2. 【請求項2】 挿入円板(6)の前面(6a)が回転円板
    (4)の端面(4a)を超えて突出していることを特徴とす
    る請求項1に記載の旋盤用タレットヘッド。
  3. 【請求項3】 回転円板(4)に用いるすべての挿入円板
    (6)が同一直径となっているが、受穴(8,8′,
    8″)は異なる直径となっていることを特徴とする請求
    項1に記載の旋盤用タレットヘッド。
  4. 【請求項4】 回転円板(4)の円周面(4b)から挿入円
    板受入凹部(5)の軸線(A3)までの距離が挿入円板受入
    凹部(5)の半径よりも短いことを特徴とする請求項1に
    記載の旋盤用タレットヘッド。
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