JP2503577B2 - シ―ト状成形品の製造方法 - Google Patents

シ―ト状成形品の製造方法

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JP2503577B2 JP63083074A JP8307488A JP2503577B2 JP 2503577 B2 JP2503577 B2 JP 2503577B2 JP 63083074 A JP63083074 A JP 63083074A JP 8307488 A JP8307488 A JP 8307488A JP 2503577 B2 JP2503577 B2 JP 2503577B2
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教泰 菅原
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、例えばVTR用カセットテープの保護ケー
ス、ブックケースあるいは化粧品の意匠ケースなどの包
装材として用いられるシート状成形品の製造方法に関す
る。
〔従来の技術〕
近年、商品の多様化にともない、商品の外装用ケース
には、識別に必要なブランド名、品質などの文字のほか
に、各種の意匠が印刷され、単に包装、保護の機能にと
どまらず、該ケースが使用者の嗜好あるいは高級品指向
の要望に答えうる形態をとるようになってきた。
前述の外装用ケースには、紙製のものと合成樹脂製の
ものがあるが、例えばVTR用カセットテープの保護ケー
ス、化粧品の意匠ケースなどには、その高級品化のため
に後者のものが一般的であり、さらに最近ではブックケ
ースにも合成樹脂製のものが多用されるようになってき
た。そして、これら合成樹脂製の外装ケースは、製造コ
ストの面から合成樹脂のシート状成形品を打ち抜いて組
み立てられるのが一般的である。
従来のこの種のシート状成形品としては、その良好な
加工性から、例えばポリプロピレンを素材とするものが
多く、例えば第2図に示すような加工順序に従って前述
の外装用ケースが加工される。
第2図において、符号1はエンボスロールなどによっ
てシーティングされた無地のシート状成形品であり、シ
ート状成形品1はシーティング時に所定の長さに切断さ
れて大型の長方形状に形成されている。次いで、シート
状成形品1は、例えばオフセット印刷によって所定位置
に所定数のブランド名、品種名の識別文字などからなる
意匠表示部2が印刷され、さらに同形状、所定枚数の小
片3に打ち抜かれる。
次いで、各小片3は、それぞれすじ押し、すなわち熱
加工などにより折れ線4を形成する罫線加工が行われ
る。そして、折れ線4に従って折り曲げられ、折れ線4
を境にして形成された接合片5が互いに重ね合わされ、
必要個所が超音波加工などにより溶着されてケース6が
組み立てられる。
なお、意匠表示部2は、組み立てられたケース6の所
定位置に位置するように、それぞれシート状成形品1に
印刷されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、このような従来のシート状成形品にあ
っては、外装用ケース加工の際に、意匠表示部が別工程
で印刷されるようになっているため、また折れ線におい
ても別工程のすじ押しにより形成されるようになってい
るため、該ケースの製造コストが高くなるという問題点
があった。特に、前述の一連の加工工程中、印刷工程の
占めるコストが最も大きく、しかも専門の印刷工場で行
わねばならないため、移送コストも上乗せされて外装用
ケースの製造コストを増大させる大きな要因になってい
た。
さらに、例えばVTR用カセットテープの保護ケースの
場合には、カセットテープ市場における価格競争が熾烈
であり、カセットテープ自体のコストダウンはもちろん
のこと、保護ケースのコストを極力低減させることがカ
セットテープメーカーの大きな課題となっている。しか
も、一般に合成樹脂製ケースが紙製ケースに比較してコ
スト高であるため、前述の保護ケースのコストダウンは
テープメーカーの渇望するところとなっている。
また、シート状成形品が、例えばポリプロピレンなど
の印刷インキとの密着性の悪い合成樹脂で形成されてい
る場合には、意匠表示部の印刷が特にシルクスクリーン
印刷あるいはオフセット印刷によって行われるが、これ
らの印刷技術をもってしても、なおインキの密着性が充
分ではなく、流通段階あるいは使用中に印刷部が剥がれ
て脱落することが多い。このため、外装用ケースを包装
材とする商品の品質が低下して、ユーザークレームの対
象となるという問題があった。
一方、特開昭58-22126号公報には、シート表面をマス
キング膜で覆い、表面に微細な凹凸を有する弾性ローラ
を用いて、一部に粗面仕上げを施すという技術も提案さ
れている。このような方法では、部分的に粗面仕上げを
施すことにより意匠表示部を形成することができ、印刷
部が剥がれて脱落するなどの問題は解決されるが、粗面
仕上げを施す作業を行う前に、所定の位置をマスキング
膜で覆い。粗面仕上げ後にマスキング膜を剥離するなど
の手間がかかり、同じものを多量に生産するVTR用カセ
ットテープの外装用ケースなどの製造には適さず、充分
なコストダウンを実現することができないものであっ
た。しかも、この方法では、粗面仕上げをする部分とし
ない部分でのみの意匠表示に限られ、変化に乏しく、使
用者の嗜好あるいは高級品指向の要望に答え得るもので
はなかった。さらに、この提案において、印刷工程は省
略することはできたとしても、すじ押しが別工程で行わ
れなければならないことは変わらず、 シーティング、意匠表示部の形成、および折れ線の形
成を一つの工程で行い得るシート状成形品の製造方法は
提案されていない。
本発明は、前記従来の技術的課題を背景になされたも
ので、意匠表示部の印刷工程およびすじ押し工程を省略
するとともに、印刷部の剥がれ、脱落を防止して外装用
ケースの製造コストを低減し、さらに該ケースを包装材
とする商品の商品価値の低下を解消するシート状成形品
を提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、連続的に供給される合成樹脂溶融物を、所
定位置に粗面仕上げするための凹凸に差を設け、かつ罫
線形成用凸条を設けたエンボスロールにて圧延して、表
面の定位置に粗面仕上げの差に基づく意匠表示部と折れ
線をシーティングと同時に形成したのち、冷却固化する
ことを特徴とするシート状成形品の製造方法を提供する
ものである。
〔作用〕
本発明では、シーティング工程とほぼ同じ工程で、シ
ート状成形品の定位置に粗面仕上げの差に基づく意匠表
示部および折れ線が形成される。次いで、該シート状成
形品を打ち抜いて、折り曲げ、接合片の接合が行われ
て、前述の意匠表示部がそれぞれ定位置に形成された外
装用ケースが組み立てられる。
本発明では、このように印刷工程およびすじ押し工程
なしで意匠表示部が形成された外装用ケースが組み立て
られるので、印刷と同等の意匠効果を発揮しながら、該
ケースの製造コストを大幅に低減し、さらに印刷部の剥
がれ、脱落による該ケースを包装材とする商品の商品価
値の低下を未然に解消するシート状成形品を得ることが
できる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明するが、
本発明は以下に示す実施例にのみ限定されるものではな
い。
なお、本実施例においては、VTR用カセットテープの
保護ケースにおけるシート状成形品を例にとる。
第1図は、本発明の一実施態様を示す図である。
まず、この構成を説明する。
第1図において、符号11は透明なシート状成形品であ
り、シート状成形品11は内、外両表面11a、11bのうち少
なくともいずれか一方、本実施例においては外表面11b
がしぼ模様による粗面仕上げおよび折れ線14が形成され
ており、内表面11aは平滑に仕上げられている。
なお、これらの仕上げは、連続的に供給される合成樹
脂、例えばポリプロピレンの溶融物を図示しない一対の
エンボスロールによって圧延し、冷却固化するシーティ
ング技術により行われる。
これらのエンボスロールにより、連続的に成形された
定形のシート状成形品11の外表面11bには、定位置に所
定数の意匠表示部12および折れ線14が形成される。すな
わち、外表面11bに当接して圧延する一方のエンボスロ
ール表面には、しぼ模様を形成する凹凸のない平滑部が
定位置に所定数だけ設けられるとともに、罫線形成用凸
状が設けられており、このためシート状成形品11の外表
面11bに平滑な意匠表示部12および折れ線14を形成する
ことができる。
そして、しぼ模様の有無、すなわち粗面仕上げの差に
基づく意匠表示部12および折れ線14はシーティングと同
時に形成される。
符号13は、シート状成形品11が図示しない打ち抜き装
置により、所定枚数、本実施例では6枚に打ち抜かれた
小片であり、小片13は折れ線14を境にして折り曲げられ
て接合片15どうしが互いに重ね合わされ、例えば超音波
加工によって接合され、VTR用カセットケースの保護ケ
ース16が形成される。保護ケース16には、所定位置に意
匠表示部12が位置している。
なお、意匠表示部12が、保護ケース16の所定位置に位
置するように形成されること自体は、従来例の印刷の場
合と同様であり、また意匠表示部12および折れ線14の形
成位置は、合成樹脂(例えばポリプロピレン)の冷却後
の収縮を考慮し、充分計算されて設計される必要があ
る。
また、意匠表示部12は、例えばブランド名のみを表示
し、品質表示は保護ケース16内に収納されるカセットテ
ープに表示される。
次に、作用を説明する。
第1図において、図示しない一対のエンボスロールに
よって、合成樹脂、例えばポリプロピレンの溶融物が圧
延され、冷却、固化されて外表面11bが粗面仕上げがな
され、定位置に所定数の平滑な意匠表示部12が形成され
ると同時に、折れ線14が形成される。
次いで、打ち抜き工程で所定枚数、本実施例では6枚
の小片13に打ち抜かれ、さらに折れ線14を境に接合片15
が内方に折り曲げられ、これらの接合片15が重ね合わさ
れ、例えば超音波加工により接合されて、保護ケース16
が組立てられる。
このとき、意匠表示部12が、保護ケース16の定位置に
位置し、あたかも無地のシートの定位置に意匠表示部12
が印刷されたような外観を呈し、印刷と同等の意匠効果
を発揮することができる。また、意匠表示部12が、印刷
されたものではないので、流通過程あるいは使用時の剥
がれ、脱落が解消されることはもちろんのこと、保護ケ
ース16が溶融などの苛酷な条件にさらされないかぎり意
匠表示部12が脱落することはない。
なお、保護ケース16の外面が、シート状成形品11の外
表面11bに相当し、しぼ模様の粗面となり、使用者が保
護ケース15に容易にメモ書きができる便利さが得られ
る。
このように、本実施例においては、シーティング工程
でシート状成形品11の定位置に粗面仕上げの差に基づく
意匠表示部12および折れ線14を形成しているので、保護
ケース16の印刷工程およびすじ押し工程を省略するとと
もに、印刷部の剥がれ、脱落を解消することができる。
その結果、印刷と同等の意匠効果を発揮しながら、保護
ケース16の製造コストを大幅に低減し、さらに保護ケー
ス16に収納されるVTR用カセットテープの商品価値の低
下を解消することができる。また、製造の工程を二工程
減少することにより、製品の納期の短縮、さらには流通
コストの低減を図ることができる。
なお、本実施例では、外表面11bのみに粗面加工の差
に基づく意匠表示部12を形成させているが、内表面11a
のみ、あるいは両表面に同様に意匠表示部を形成させる
ことができる。
また、シート状成形品11は、透明なものに限定される
ものでなく、顔料、充填剤などの含有されている不透明
なものであってもよい。
さらに、シート状成形品は、単層に限らず、複数層積
層した多層のものであってもよい。
〔発明の効果〕
本発明によれば、シーティング工程でシート状成形品
の定位置に粗面仕上げの差に基づく意匠表示部および折
れ線を形成しているので、外装用ケースの印刷工程およ
びすじ押し工程を省略するとともに、印刷部の剥がれ、
脱落を解消することができる。従って、印刷と同等の意
匠効果を発揮しながら、外装用ケースの製造コストを大
幅に低減し、さらに該ケースを包装材とする商品の商品
価値の低下を解消することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係わるシート状成形品から外装用ケー
スを製造する工程の一実施例を示す図であり、第2図は
従来のシート状成形品から外装用ケースを製造する工程
を示す図である。 11;シート状成形品 11a;内表面 11b;外表面 12;意匠表示部 14;折れ線

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】連続的に供給される合成樹脂溶融物を、所
    定位置に粗面仕上げするための凹凸に差を設け、かつ罫
    線形成用凸条を設けたエンボスロールにて圧延して、表
    面の定位置に粗面仕上げの差に基づく意匠表示部と折れ
    線をシーティングと同時に形成したのち、冷却固化する
    ことを特徴とするシート状成形品の製造方法。
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