JP2502848Y2 - 通風用ダクトパネルユニット - Google Patents

通風用ダクトパネルユニット

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JP2502848Y2
JP2502848Y2 JP1989086177U JP8617789U JP2502848Y2 JP 2502848 Y2 JP2502848 Y2 JP 2502848Y2 JP 1989086177 U JP1989086177 U JP 1989086177U JP 8617789 U JP8617789 U JP 8617789U JP 2502848 Y2 JP2502848 Y2 JP 2502848Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は通風用ダクトパネルユニットに係り、壁や床
等の構造面が複数のパネルユニットを配列して構成され
る建物に通風用ダクトを形成する際などに利用できる。
〔背景技術〕
近年、住宅等の建物においてはプレハブ化が進めら
れ、予め箱型に形成されたカプセルユニットあるいはパ
ネルユニット等を箱型に組み立てることにより居室を構
成することがなされている。このようなプレハブ式建物
は施工が容易でコストダウンが可能であるうえ、予め各
ユニットが工場で精度よく製造されるため、密閉性が高
く防音に優れているほか、断熱性が高いため冷暖房を効
率よく行うことが可能である。
一方、このような建物の密閉性の向上に伴って、各室
毎の換気や冷暖房などの空気調和を行う設備の重要性が
高くなっている。
従来より、簡単な空調として各室毎にエアコン装置を
設置することが行われているが、運転効率の向上や設置
スペースの集約化を図るために、複数の室内機で一個の
室外機を共用する集中式エアコンも利用されている。し
かし、これらの冷媒を循環させるエアコンでは、各室毎
に室内機を設置するスペースが必要であるうえ、高圧冷
媒を通す配管が錯綜することにより、どうしても専門職
による工事が必要となる。これに対し、各種空調機能を
一体にまとめた一体型集中空調ユニットから建物の各室
に通じる枝状に分岐したダクトを構成し、予め所定状態
に調和された空気を供給して各室の空調を行うことが試
みられている。
このような調和空気を供給する集中空調システムによ
れば、各室毎に室内機および各々に到る冷媒配管を省略
できるとともに、空気ダクトは構造や施工が簡単にでき
るため計量化およびコストダウンが可能となる。また、
空気自体を供給することから、通常のエアコンで行われ
る冷暖房および除湿に加え、換気や送風も併せて行うこ
とができ、さらに、供給する空気の濾過、塵埃等の静電
吸着、殺菌、酸素や炭酸ガス等の成分調整および香りの
付加などの高度な空気調和を集中的に効率よく行うこと
が可能となる。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところで、前述のような集中空調システムに用いる枝
状ダクトは、通常パイプ類を順次接続して構成される。
これらのパイプ類は、居室内に露出して外観を損なうこ
とがないように建物の壁や床等の構造体内に埋設させる
ことが望ましい。また、ダクト内の空気流量および流路
抵抗を考慮すると、パイプの流路断面積を大きくとる必
要があり、特に各室に分配される空気が一括して通過す
る基端側ではかなり大きな断面が要求される。
しかし、このようなパイプ類を用いたダクトでは各々
の接続作業が煩雑となる。また、これらの接続作業は壁
や床等の構造体の組み立てに続いて別途行う必要があ
り、作業性の低下が避けられない。さらに、壁や床等の
内部空間に収容できるパイプ径は制限されるため、流路
断面積を大きくするために複数のパイプを並列に用いる
等の対応が必要となるという問題があった。
なお、本考案と関連性を有する従来技術として実開昭
57−93735号、実開昭58−148538号及び特公平1−12903
号がある。
本考案の目的は、構造および施工が簡単かつ流量を大
きくできるとともに、建物の床面を構成することができ
る通風用ダクトパネルユニットを提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、複数配列されて建物の構造面を構成するパ
ネルユニットと略同等な外形および強度を有するととも
に、建物の床面を構成し、かつ、内部の長手方向に調和
空気が流通される中空箱状の本体と、この本体が前記構
造面に配列された際に他の本体に相互に密接可能な密接
用表面と、この表面の所定位置に形成されて当該表面に
密接された他の本体との間で内部の空気を相互に流通可
能な開口とを備え、前記本体内部にはその幅方向を2分
割し、かつ、その長手方向全長にわたる補強部材が設け
られている通風用ダクトパネルユニットを構成したもの
である。
ここで、本考案のダクトパネルを配列する建物の構造
面としては、通常のパネルユニットを複数配列して構成
される床面が利用できる。
また、当該ダクトパネルを建物の通風経路に沿って配
置し、通常のパネルユニットとともに配列して構造面を
形成した際に、各ダクトパネルどうしが密接するように
本体に密接用表面を形成するとともに、各本体の表面に
開口を設け、この開口位置を対応させて相互の密接時に
互いの内部が連通されるように構成すればよい。
〔作用〕
このような本考案においては、建物の所定部分の支持
構造材等に適宜通常のパネルユニットと組み合わせてダ
クトパネルを配列して床を形成する。その際、ダクトパ
ネルが所定の経路に沿って並べ、順次ダクトパネルの表
面を互いに密接させ、この表面に設けられた開口で各々
の内部を連通させることにより、各ダクトパネル本体の
内部空間により一連の管路が形成され、通風用ダクトが
構成される。従って、パネルによる床の組み立て作業に
よって同時に通風用ダクトの接続が行われることによ
り、施工が簡単であるうえ、ダクトパネルの本体がその
まま空気ダクトとなるため、別途パイプ等を設ける必要
がなく、構造が簡単であり、さらに本来のパネルユニッ
トの断面形状を最大限に利用して空気流量を大きくする
ことが可能であり、これらにより前記目的が達成され
る。
〔実施例〕
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。
第1図に示すように、本実施例の住宅10は、一階およ
び二階にそれぞれ複数の居室11(図中太枠線で示す)、
各々に通じる廊下12、および一階と二階とを結ぶ階段13
を有し、一階天井を兼ねる二階床面14は複数のパネルユ
ニット15を配列して構成されている。
また、住宅10内の空気調和を行うために、外壁に沿っ
て一体型集中空調ユニット20が設置されている。このユ
ニット20は、冷暖房、除湿、換気、空気浄化等を行う複
数の機能モジュールを一体的に構成されたものであり、
吸込側21から住宅10内の空気を吸い込み、各モジュール
による処理を加えて、予め所望の状態に調和された空気
を吹出側22から住宅10内に供給するものである。
さらに、一体型集中空調ユニット20から供給される予
め調和された空気を各居室11および廊下12まで送風する
ために、住宅10の二階床面14の空間を利用して複数に分
岐する枝状の通風用ダクト30が構成されている。
第2図に示すように、通風用ダクト30は空調ユニット
20の吹出側22に連結された複数の主ダクトパネル31と、
その側面に連結されて各居室11に到る副ダクトパネル32
とを備えている。
第3図に示すように、主ダクトパネル31は、長手方向
の側面板31Aおよび端面板31Bにより形成される長方形の
枠組みに二階の床材となる上面板31Cおよび一階の天井
板となる下面板31Dを張り付けて構成される中空箱状の
本体31Eを備えている。この本体31Eは、二階床面14を構
成する構造材を兼ねたものであり、本来廊下12部分に配
置される通常のパネルユニット15と外形寸法が同等とさ
れるとともに、中心部に長手方向に配置された補強材31
Fにより上面板31Cに対する荷重強度を補償され、強度も
通常のパネルユニット15と略同等とされている。
また、側面板31Aには予め裏側の所定位置にナット31G
が固定されており、表面側から孔を開けることによりボ
ルト等を螺合可能であり、これにより他のダクトパネル
31あるいはパネルユニット15等との連結固定が行える。
さらに、本体31Eの両端の端面板31Bには各二個の開口
31Hが形成されるとともに、側面板31Aにも適宜な位置に
二個の開口31Jが形成されており、これらの開口31H,31J
により本体31Eの内部空間は外部に開放されている。な
お、各開口31H,31Jは、使用されない場合には図示しな
い盲蓋等により適宜閉鎖可能である。
また、第4図に示すように、本体31Eの内側には発泡
プラスチックシート等の断熱材31Kが張り付けられ、内
部空間は内部が気密化されかつ外部との間で断熱されて
いる。この断熱材31Kは、基本的に本体31Eの内側全面に
配置されており、開口31H,31Jにおける通気を妨げない
ように各々に対応する部分を適宜省略あるいは切除され
るが、開口31H,31J部分であっても当該部分が通気に使
用されない場合にはそのまま残される。
このような主ダクトパネル31は、第1図のように廊下
12に沿って本体31Eを直列配列されることにより、他の
パネル31と各々の端面板31Bの表面どうしが密接され、
開口31Hを通して互いの内部を連通される。このうち、
空調ユニット20側の主ダクトパネル31は吹出側ダクト34
を介して吹出側22に連結され、各パネル31内には空調ユ
ニット20からの調和済み空気が供給充満される。また、
反対側の主ダクトパネル31には一階天井側に送風口35が
形成され、内部の調和済み空気が一階の廊下12内に供給
される。なお、廊下12部分は居室11部分より一階天井高
さがやや低くされ、当該部分の主ダクトパネル31は比較
的厚みが大きく設定されている。
一方、第5図に示すように、副ダクトパネル32は、前
述した主ダクトパネル31と同様に内部が気密化された中
空箱状の本体32Eを備えているが、その幅は主ダクトパ
ネル31の半分とされ、端面板31Bには開口32Hが一個形成
されている。しかし、居室11部分の天井高さが廊下12部
分より高いため、副ダクトパネル32の厚みは主ダクトパ
ネル31よりやや薄くされている。
これらの副ダクトパネル32は、第1図における居室11
に面した部分に配列されることにより、各々の端面板32
Bが主ダクトパネル31の側面板31Aに密接されて各開口32
Hがそれぞれ開口31Jに連結され、各々の内部空間が互い
に連通されることにより、主ダクトパネル31の内部に充
満された調和済み空気は副ダクトパネル32内にまで供給
される。この副ダクトパネル32の内部に充満された空気
は、反対側端部の一階天井側に形成された送風口35を通
して一階の居室11内に供給される。
ところで、第6図に示すように、二階の居室11および
廊下12の壁面16もパネルユニット15で構成されており、
このうち各ダクトパネル31,32の端部に連なる部分に
は、それぞれ壁ダクトパネル33が配置されている。壁ダ
クトパネル33は、本体33Eの下端面を各ダクトパネル31,
32の上面に密接され、各々の当該部分に形成された開口
33Hを通して各ダクトパネル31,32から調和済み空気が供
給され、上部に形成された送風口35から二階の居室11お
よび廊下12内にも調和済み空気が供給される。
なお、第5図および第6図において、各ダクトパネル
31,32,33に形成された送風口35には、それぞれ開度調整
が可能な羽根板等を用いた風量調節機構36が配置されて
おり、一階および二階の各居室11および廊下12に供給さ
れる調和済み空気の吹き出し風量は個別に調節可能であ
る。
また、各ダクトパネル31,32,33には、内部に長手方向
に沿って内蔵ケーブル37Aが収容され、このケーブル37A
は各々の開口31J,31H,32H等の近傍の裏側(設置時に室
内に露出しない側)の表面に配置されたコネクタ37Bに
接続されており、各ダクトパネル31,32,33を組み立てて
ダクト30として接続したのち、各々のコネクタ37Bを順
次外部から接続ケーブル37Cで連結することにより組み
立てられたダクト30に沿った一連の配線37が形成され
る。このような配線37により、集中空調ユニット20から
各部の風量調節機構36等の集中制御が行われるほか、各
居室11に操作ユニット等を配置して近傍の配線37に接続
することにより集中空調ユニット20の遠隔操作等が可能
である。
第2図に戻って、一体型集中空調ユニット20の住宅10
内の空気を戻すために、空調ユニット20の吸込側21には
回収用パイプ40が接続され、このパイプ40は住宅10内に
導入され、一階床面17下を通して階段13部分まで延長さ
れている。この回収用パイプ40は、階段13部分において
一階側パイプ41と二階側パイプ42とに分岐されている。
このうち、一階側パイプ41は、階段13の最下段の蹴上げ
面に開口された一階側回収口43に接続され、この回収口
42から一階床面17近傍の室内空気を吸引回収可能であ
る。また、二階側パイプ42は、階段13の最上段の蹴上げ
面に開口された二階側回収口44に接続され、この回収口
44から二階床面14近傍の室内空気を吸引回収可能であ
る。なお、各階の回収口43,44は、それぞれ吸い込み風
量の調節機構を備えたものとされ、一階および二階の空
気の吸い込み風量を個別に調整可能である。
このように構成された本実施例においては、一体型集
中空調ユニット20の吹出側22から予め所望の温度、湿度
および外気との混合等が行われた調和済み空気を供給
し、通風用ダクト30の主ダクトパネル31および副ダクト
パネル32を通して各送風口35から吹き出させることによ
り、一階および二階の各居室11および廊下12の内部の空
気状態を調節し、住宅10内各部の空調を行う。
一方、空気の供給に伴って、各居室11内の空気はドア
や適宜な通風用スリット等を通して各階の廊下12に集め
られ、一階および二階の空気はそれぞれ一階側回収口43
または二階側回収口44から吸引回収され、各パイプ40,4
1,42を介して一体型集中空調ユニット20の吸入側21に戻
され、これにより空気の循環が行われ、順次所定状態に
調和されたうえ再び住宅10内各部に供給される。
ここで、送風口35から各居室11および廊下12における
空調状態は、風量調節機構36により各々の送風口35から
の空気吹き出し量を調節することで個別に行われる。ま
た、一階だけに空調を行って二階には必要がない場合な
ど、回収口43,44における各階毎の吸い込み風量を調節
することにより、各階毎の切換え(いわゆるゾーニング
等)を行って、要求に応じた空調状態の切換えを行う。
このような本実施例によれば、次に示すような効果が
ある。
すなわち、二階床面14の設置に際して通常のパイプユ
ニット15とともにダクトパネル31,32を配列することに
より、同時に各ダクトパネル31,32が接続され、枝状の
通風用ダクト30が形成されるため、空調用の通風経路の
施工をきわめて簡略かつ短期間に行うことができる。
特に、従来のようにパネルユニット15内に通風用のパ
イプ等を別途設置する場合に比べ、各パイプを各ユニッ
ト15に挿入する作業や、挿入されたパイプどうしの接続
といった作業をまとめて省略できるため、工程数の減少
に伴って施工能率を大幅に向上できる。
また、従来の通風用パイプ等ではパネルユニット15内
の狭い場所で接続作業を行うことなどから接続不良等が
生じる可能性が高いが、本実施例ではダクトパネル31,3
2を配列した時点で各々の開口31H,31J,32Hを介して相互
の連通が行われ、接続を確実に行うことができる。特
に、接続にあたって粘性の高い接着剤などを開口31H等
の周囲に使用することで気密性を確保することができ、
より確実な接続を行うことができる。
さらに、設置にあたって、箱状の本体31E,32Eを予め
形成しておくため、施工時の作業をより簡単にすること
ができる。この本体31E,32Eとしては、通常のパネルユ
ニット15に用いられるものと同様な板材等を組み合わ
せ、各ユニット15に対応する外形寸法および強度とした
ものが利用でき、構造が簡単でありコストも低減でき
る。
これらの本体31E,32Eの内部には、断熱材31K等を用い
て内張りを行ったため、通過する空気の温度を維持して
冷暖房時のエネルギ効率を高めることができるととも
に、結露等が防止できるため耐久性の向上等に有利であ
る。
また、主ダクトパネル31においては、通常のパネルユ
ニット15と略同じ外形寸法の箱状とすることにより、こ
のユニット15の断面形状のほぼ全てを流路とすることが
でき、同じ外形でも流量を大きくとることができる。
さらに、副ダクトパネル32においても、外形に対する
流量を大きくとれるほか、通常のパネルユニット15の半
分の幅とすることにより、片側の一本だけを通路として
利用し、流量の少ない末端部分において不必要に流路が
大きくなることを回避し、あるいは流速や内部圧力の低
下を未然に防止することができる。
また、主ダクトパネル31を廊下12部分に配置し、居室
11部分に分岐する副ダクトパネル32に対して厚みを持た
せることにより、分岐する前の基本的な空気流量を大き
くすることができ、効率のよい空気の分配を行うことが
できる。
さらに、これらのダクトパネル31,32は、適宜パネル
ユニット15と置き換え可能であるため、該当部分の流量
や圧力等に応じて設置本数を加減することで、供給され
る空気にみあった適切な通風用ダクト30を形成すること
ができる。
一方、本実施例では、二階床面14の設置の際に、各パ
ネルユニット15の間に介装されたダクトパネル31,32が
所定の通風用ダクト30を形成するため、住宅10の建物構
造体の内部空間を有効に利用することができる。
特に、通風用ダクト30を一階天井を兼ねた二階床面40
の内部に配置したため、上下に向けて形成された送風口
35等により一階および二階への空気供給を一括して行う
ことができ、空間効率をより向上することができる。
また、住宅10を縦貫する廊下12部分に主ダクトパネル
31を配置するとともに、各居室11の副ダクトパネル32を
交叉方向に配置したため、副ダクトパネル32は各居室11
内のどの位置に配置しても主ダクトパネル31の側面に確
実に接続させることができる。このため、通風用ダクト
30は、設計自由度を高くできるとともに、一個の集中空
調ユニット20からの空気を住宅10の各部にまんべんなく
供給することができる。
さらに、ダクトパネル31,32の下面に送風口35を設
け、一階の各居室11および廊下12への送風は天井面から
行うことができるとともに、ダクトパネル31,32の端部
上面側に上部に送風口35を有する壁ダクトパネル33を接
続し、二階の各居室11および廊下12への送風も所定高さ
から行うことができ、床面14からの吹き上がりといった
不都合を未然に回避することができる。
また、各ダクトパネル31,32,33には内蔵ケーブル37A
およびコネクタ37Bを設け、各々は各パネルを接続した
際に順次接続ケーブル37Cで連結できるように構成した
ため、ダクト30に沿った一連の配線37が極めて簡単に施
工できるとともに、集中空調ユニット20から各部の風量
調節機構36等の集中制御が行えるるほか、各居室11に配
置した操作ユニット等による集中空調ユニット20の遠隔
操作等を行うことも容易にできる。
なお、本考案は前記実施例に限定されるものではな
く、以下に示すような変形をも含むものである。
すなわち、各ダクトパネル31,32,33は通常のパネルユ
ニット15に対応した形状、寸法の箱状に形成されたもの
であればよく、その材質や細部の構造等は実施にあたっ
て適宜選択すればよい。
例えば、本体31E等に設けた断熱材31K等は実施にあた
って適宜な形状および材質のものを採用すればよく、あ
るいは適宜省略してもよいが、冷暖房時の熱効率を考慮
すれば前記実施例に類する断熱性の内張りを設けること
が好ましい。
また、本体31E等に設けた取付用ナット31Gも適宜変形
あるいは省略可能であり、パネルユニット15との接合等
には通常のユニット15に用いられてい接合用ボルトやフ
ック等をそのまま利用すればよいが、互いに空気を流通
される各ダクトパネル31,32,33どうしの接続にあたって
は、漏れを防止するために端面板31B等の密接用表面を
確実に密接させる強力な接合具等を用いたり、あるいは
開口31H等の周囲にパッキングを配置する等の対応を行
うことが望ましい。
さらに、各ダクトパネル31,32の連通用の開口31H,31
J,32H等は、各々の密接用表面である端面板31B,32Bおよ
び側面板31Aの適宜な位置に予め形成しておき、使用し
な場合には盲蓋等で塞いでおけばよく、各ダクトパネル
31,32,33の共通化により準備作業を簡略化し、かつ量産
によるコスト低減を図ることが可能である。
また、これらの開口31H,31J,32H等の数は実施にあた
って適宜選択すればよく、例えば、主ダクトパネル31ど
うしの接続部分の開口31Hは二個に限らず一個あるいは
三個以上としてもよく、主ダクトパネル31や副ダクトパ
ネル32あるいは壁ダクトパネル33等の接続部分の開口31
J,32H等は各一個に限らず二個以上としてもよい。ここ
で、一般に開口総面積を大きくすれば流路抵抗は小さく
なるが強度が低下しやすく、一方、開口面を仕切って数
を増せば強度が高くなるが抵抗となりやすく、各開口の
数、形状、寸法等は当該部分を通過する空気の性質、圧
力、流量等に応じて適宜設定することが望ましい。
さらに、送風口35は各ダクトパネル31,32,33に開口を
形成し、ユニット化された送風口35および風量調整機構
36を別途取付ける等により適宜設置すればよく、現場搬
入にあたって予め各ダクトパネル31,32,33に取付けてお
いてもよい。ここで、送風口35は各ダクトパネル31,32,
33の内部の空気を各居室11あるいは廊下12等に吹き出さ
せるような開口部分であればよく、風量調整機構36は適
宜変更あるいは省略可能である。
また、各ダクトパネル31,32,33に内蔵ケーブル37Aお
よびコネクタ37Bを設けること、およびこれらを接続ケ
ーブル37Cで順次連結して一連の配線37とする構成は本
発明に必須ではなく、通常の配線を採用してもよく、実
施にあたって適宜選択すればよい。
一方、前記実施例では、通常のパネルユニット15と同
じ幅でやや厚い主ダクトパネル31を廊下12部分に配置
し、半分の幅でやや薄い副ダクトパネル32を居室11部分
に二本づつ平行配置したが、通風用ダクト30を形成する
ダクトパネルはこのような構成に限るものではなく、設
置する位置の許容しうるスペースあるいは当該部分を通
される空気流量に応じて適宜設定することが望ましい。
また、本考案のダクトパネルは、前記実施例のような
空調ユニット20により調和済み空気を循環させる総合的
な空調システムの通風用ダクト30に限らず、換気だけを
行う集中換気システム等、他の空気を流通させるシステ
ムのダクトの形成にも利用可能である。
〔考案の効果〕
以上に説明したように、本考案の通風用ダクトパネル
ユニットによれば、中空箱状のダクトパネル本体の内部
を調和空気の流路として利用するため、通風パイプ等を
別途配置する必要がなく、構造および施工が簡単にでき
るとともに、流路面積をユニットの断面形状いっぱいに
とることができるため、流量を大きくすることができ
る。また、本体が建物の構造面を構成するパネルユニッ
トと略同等な外形および強度を有し、さらに、その内部
に長手方向全長にわたって補強部材が設けられているの
で、長手方向のたわみ等を防止でき、これにより、建物
の床面を構成できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す平面図、第2図は前記
実施例の基本構成を示す斜視図、第3図は前記実施例の
ダクトパネルを示す分解斜視図、第4図は前記ダクトパ
ネル内部の断熱材を示す分解斜視図、第5図は前記ダク
トパネルの接続状態を示す斜視図、第6図は前記ダクト
パネルの異なる接続状態を示す斜視図である。 10…住宅、14…建物の構造面である二階床面、15…パネ
ルユニット、16…建物の構造面である壁面、20…一体式
集中空調ユニット、30…パネルユニット式通風用ダク
ト、31…主ダクトパネル、31A,31B,32B…密接用表面で
ある側面板および端面板、31C…二階の床材となる上面
板、31D…一階の天井材となる下面板、31E,32E…ダクト
パネル本体、31H,31J,32H…連通用の開口、31K…断熱
材、32…副ダクトパネル、33…壁ダクトパネル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F24F 13/02 F24F 13/068 A 13/068 E04B 5/52 G (72)考案者 志村 龍 東京都杉並区高井戸東2丁目4番5号 ミサワホーム株式会社内 (56)参考文献 実開 平1−179916(JP,U) 特公 昭51−20809(JP,B1)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数配列されて建物の構造面を構成するパ
    ネルユニットと略同等な外形および強度を有するととも
    に、建物の床面を構成し、かつ、内部の長手方向に調和
    空気が流通される中空箱状の本体と、この本体が前記構
    造面に配列された際に他の本体に相互に密接可能な密接
    用表面と、この表面の所定位置に形成されて当該表面に
    密接された他の本体との間で内部の空気を相互に流通可
    能な開口とを備え、前記本体内部にはその幅方向を2分
    割し、かつ、その長手方向全長にわたる補強部材が設け
    られていることを特徴とする通風用ダクトパネルユニッ
    ト。
JP1989086177U 1989-07-20 1989-07-20 通風用ダクトパネルユニット Expired - Lifetime JP2502848Y2 (ja)

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