JP2502770Y2 - 車輪用軸受装置 - Google Patents

車輪用軸受装置

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JP2502770Y2
JP2502770Y2 JP1990070107U JP7010790U JP2502770Y2 JP 2502770 Y2 JP2502770 Y2 JP 2502770Y2 JP 1990070107 U JP1990070107 U JP 1990070107U JP 7010790 U JP7010790 U JP 7010790U JP 2502770 Y2 JP2502770 Y2 JP 2502770Y2
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実 宝田
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エヌティエヌ株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、自動車の車輪用軸受やドライブピニオン
軸の軸受などに用いられる車輪用軸受装置に関するもの
である。
〔従来の技術〕
第3図は、従来における自動車の非駆動側車輪の軸受
装置を示している。
この軸受装置は、図に示すように、車体等の固定部材
に固定される外輪30の内部に、その外方に突き出した車
輪取付け部を有するハブ32とそのハブ32の先端に嵌合す
る内輪33から成る内方部材31を挿入し、その外輪30と内
方部材31の対向面に、軸方向に距離を隔てて2列のボー
ル案内溝34、35を形成し、この両ボール案内溝34、35に
多数のボール36、37を組込んで成っている。
上記の構造では、ハブ32の取付け部にボルト38により
車輪を取付け、そのハブ32をボール36、37を介して外輪
30に片持ち支持する構成となる。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところで、従来の上記軸受装置においては、主として
工作性の上から、両ボール36、37に同じ直径のものが使
用され、その各ボール36、37の位置をボール間の中心位
置に荷重中心が一致するように設計されているが、上述
のように内方部材31が片持ち支持される構造では、荷重
中心が両ボール間の中心位置から軸方向にずれる場合が
多く生じる。(通常、片持ち支持の支点となる内側のボ
ール36に荷重中心が接近し、外側のボール37に比べて大
きな負荷が加わる。) このため、上記の軸受装置においては、荷重中心に近
く大きな負荷の加わるボールが短期間で摩耗し、そのボ
ールの寿命により、軸受装置の耐久性が低いレベルで決
定されるとい欠点があった。
このような欠点に対処するため、従来、両ボール案内
溝間の距離を拡げて、荷重中心からの距離の比率を小さ
くすることにより、高負荷側のボールに加わる偏荷重を
小さくする構造がとられているが、この構造では、ハブ
32の全長が長くなるために、軸受装置の重量増加を引き
起こす不具合がある。
そこで、この考案は、軸受装置を大型化することな
く、高負荷側のボールの耐久性を向上させた複列玉軸受
装置を提供することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
上記の課題を解決するため、この考案は、外輪とその
内部に挿通された内方部材の対向面に、軸方向に距離を
おいて内外2列のボール案内溝に組込んだボールを介し
て上記外輪と内方部材を回転可能に連結する一組のアン
ギュラ玉軸受ユニットを形成し、前記アンギュラ玉軸受
ユニットの一端に車輪を取り付けるフランジ部を有する
車輪用軸受装置において、上記アンギュラ玉軸受ユニッ
トのフランジ部から離れた側のボール径を他方のボール
径より大きくした構造を採用したのである。
〔作用〕
上記の構造においては、ボール直径を大きくしたこと
により、フランジ部から離れた側のボールの耐負荷荷重
が大きくなり、ボールの耐久寿命が長くなる。このた
め、全体として軸受装置の耐久性が向上する。
〔実施例〕
第1図は、非駆動側車輪の軸受にこの考案を適用した
実施例を示している。
図に示すように、外輪1の内部に挿入される内方部材
2は、ハブ3と、そのハブ3先端の軸部4に嵌合する内
輪5とから成り、この内輪5は、軸部4の先端にねじ込
んだナット6によりハブ3に固着されている。ハブ3の
外端に車輪を取付けるフランジ部39が設けられる。
上記ハブ3の周面と内輪5の外周面には、軸方向に距
離を隔てて2列のボール案内溝7b、8bが形成され、一
方、外輪1の内周面には、上記ボール案内溝7b、8bにそ
れぞれ対応してボール案内溝7a、8aが形成されている。
これらボール案内溝のうち、自動車への取付け側にな
る内側の案内溝7a、7bの案内面は、他方の案内溝8a、8b
に対して、直径の大きなボールを案内できるように曲率
半径の大きな曲面で形成されている。
また、外輪1に設けた案内溝において、内側の案内溝
7aは外側の案内溝8aより外径側に配置されており、アン
ギュラ玉軸受ユニットを構成するボール9、10を各案内
溝に組込んだ際に、ボール9、10とハブ3及び内輪5と
の内接円の直径が同一となるように設定されている。
また、この実施例においては、上記内側の案内溝7a
を、外輪1の外周に設けた取付用フランジ11の真下で肉
厚が大きくなった部分に形成しており、これにより、案
内溝7aの大径化による外輪肉厚の薄型化を無くし、剛性
の低下を防止している。
上記ボール案内溝7a、7b及びボール案内溝8a、8bに
は、それぞれ保持器12、13で保持された多数のボール
9、10が組込まれるが、このボールのうち内側のボール
9の直径は、外側のボール10の直径より大きく設定され
る。
このボール直径の大型化は、両ボール9、10間の中心
位置に対する荷重中心のずれ量、すなわち、各ボール
9、10に加わる負荷荷重の差に応じて決定され、例え
ば、標準型の軸受において1ランク上又は2ランク上の
サイズの軸受を選定する。
上記構造で成る実施例の軸受装置においては、車輪を
取付けたハブ3を片持ち支持することにより内側のボー
ル9に大きな荷重が加わっても、ボール9の直径が大型
化されて耐負荷能力が大きくなっているため、従来構造
に比べてボール9の摩耗が抑制され、長寿命化が図られ
る。このため、ボール9の寿命により軸受装置の寿命が
決定されることが無くなり、装置の耐久性を向上させる
ことができる。
また、上記実施例の構造では、ボールの大径化によっ
て従来構造に比べて耐負荷能力が向上するために、両ボ
ール9、10間の距離を短かくすることにより、軸受装置
のコンパクト化を図ることができる。
第2図は、駆動側車輪の軸受にこの考案を適用した例
を示している。
この例と、第1図の実施例との大きな構造上の違い
は、ハブ21の内側に、等速ジョイントなどの駆動軸が挿
入される挿通孔28を形成し、かつ内輪22を、ハブ21先端
の溝23に圧入した点にある。
他の構造、すなわち、内側のボール案内溝24のボール
26の直径を、外側のボール案内溝25のボール27直径より
大きくし、片持ち支持の荷重を大径のボール26で受ける
ようにした構造については同じである。
〔考案の効果〕
以上のように、この考案によれば、高荷重が加わる内
側ボール案内溝のボールの直径を外側ボール案内溝のボ
ールの直径より大きくして耐負荷能力を上げたので、ボ
ールの短期間での摩耗を防止することができ、軸受装置
の耐久性を向上させることができる。
また、上記の構造では、ボール径をわずかに大きくす
るだけでよいので、外輪や内方部材を大型化する必要が
なく、軸受装置をコンパクトに形成できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案に係る実施例を示す一部縦断面図、第
2図は他の実施例を示す断面図、第3図は従来例を示す
一部縦断面図である。 1、20……外輪、2……内方部材、3、21……ハブ、
5、22……内輪、7a、7b、8a、8b、24、25……ボール案
内溝、9、10、26、27……ボール。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】外輪とその内部に挿通された内方部材の対
    向面に、軸方向に距離をおいて内外2列のボール案内溝
    に組込んだボールを介して上記外輪と内方部材を回転可
    能に連結する一組のアンギュラ玉軸受ユニットを形成
    し、前記アンギュラ玉軸受ユニットの一端に車輪を取り
    付けるフランジ部を有する車輪用軸受装置において、上
    記アンギュラ玉軸受ユニットのフランジ部から離れた側
    のボール径を他方のボール径より大きくしたことを特徴
    とする車輪用軸受装置。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4533642B2 (ja) * 2004-02-20 2010-09-01 三菱重工業株式会社 風車用旋回輪軸受構造
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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