JP2502641B2 - 電動機の固定子鉄心 - Google Patents

電動機の固定子鉄心

Info

Publication number
JP2502641B2
JP2502641B2 JP62315949A JP31594987A JP2502641B2 JP 2502641 B2 JP2502641 B2 JP 2502641B2 JP 62315949 A JP62315949 A JP 62315949A JP 31594987 A JP31594987 A JP 31594987A JP 2502641 B2 JP2502641 B2 JP 2502641B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
core
tooth
slot
coil
winding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP62315949A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01160333A (ja
Inventor
茂樹 西村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Ecology Systems Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Seiko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Seiko Co Ltd filed Critical Matsushita Seiko Co Ltd
Priority to JP62315949A priority Critical patent/JP2502641B2/ja
Publication of JPH01160333A publication Critical patent/JPH01160333A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2502641B2 publication Critical patent/JP2502641B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は家電製品のファン駆動用等に使用される電動
機の固定子鉄心に関するものである。
従来の技術 従来、この種の電動機の固定子鉄心は一般に第4図お
よび第5図に示すような構成であった。すなわち、コイ
ル巻装を容易にするための方法として歯部鉄心110は回
転子(図示せず)が入る回転子穴111の外方へ放射状に
複数の歯112を配置し、それぞれの歯112は橋絡部113で
回転子穴111の外周に連結されており、歯112の隣接の歯
112の間はコイル(図示せず)が巻装される空間となる
スロット114を形成している。前記歯112の外周には側方
に突出する突部115を設け、突部115と隣接の突部115の
間はスロット114にコイルを巻装するための開口部116を
形成している。117は環状の継鉄部鉄心で、この継鉄部
鉄心117の内周側に凸部118を設けてあり、コイルを開口
部116よりスロット114に巻装したのち、前記の凸部118
を前記開口部116の圧入嵌合し、継鉄固定子として構成
していた。
発明が解決しようとする課題 このような従来の構成では、コイルの巻装を歯部鉄心
110の外側から行うためにコイル巻線作業の能率が向上
するが、前記歯部鉄心110の歯112と歯112を橋絡部113で
連結しているので、コイルによって励磁されて発生した
磁束は歯112から回転子へ流れトルクを発生するのであ
るが、発生した磁束の一部は歯112の橋絡部113を通って
短絡し回転子を通らないことになる。この短絡した磁束
はトルクの発生は寄与しないので無効な磁束となり、こ
の磁束分を発生するための励磁電流がロスとなり電動機
の効率を低下させること、および短絡電流に起因する振
動・騒音が発生するという問題があった。
本発明はこのような問題点を解決するもので、相隣接
する歯を連ねる連絡部としての機械的機能を維持し、短
絡する磁束を大幅に低減する作用をさせて電動機の効率
を向上させること、および振動・騒音を低下させること
のできる固定子鉄心を提供することを目的とするもので
ある。
課題を解決するための手段 この課題を解決するために本発明は回転子穴の外周に
放射状に設けられた複数の歯を有する歯部鉄心と、この
歯部鉄心の外周部に嵌合され磁路を形成する継鉄部鉄心
とに分割される形式の2相巻線を有する電動機の固定子
鉄心において、前記歯部鉄心は全スロットの外周側に巻
線巻装用の開口部とスロットの内周側に歯部鉄心内径を
極数と同数に等分する位置に非橋絡部を有し、その他の
スロット内周側はすべて橋絡した鉄心板を積層してな
り、さらに歯部鉄心はA相コイルが収納されるスロット
の内周側に同コイル1極当たり1個の非橋絡部を全周を
等分する位置に有する鉄心板が全枚数の約1/2と、B相
コイルが収納されるスロットで、A相コイルのための非
橋絡部が設けられたスロットとは異なったスロットの内
周側に同コイル1極当たり1個の非橋絡部を全周を等分
する位置に有する鉄心板が全枚数の残り約1/2とからな
り、強固に一体化された構成としたものである。
作 用 この構成により、A相コイル(またはB相コイル)が
収納されたスロットの内周側の非橋絡部は、A相コイル
(またはB相コイル)各極間の磁束漏れを大幅に削減
し、かつA相コイル,B相コイルにより発生した磁束の磁
路における磁気抵抗は同等となるため、各相のコイルに
よる起磁力も同等とすることが容易となり、したがって
磁束の各極相互間の漏れ、各相の起磁力のアンバランス
に起因する振動・騒音を削減することができる。また歯
部鉄心は、極数と同数の非橋絡部をスロット内周部に有
し、その他のスロット内周部はすべて橋絡した鉄心板の
みを積層してなるため、極めて高強度に歯部鉄心を一体
化することができる。また、歯部鉄心は橋絡部を有する
鉄心板のみで構成されるため、橋絡部の幅寸法を鉄心打
抜き可能限界まで薄くする必要がないため、プレス金型
の破損等のトラブルも少なくすることができる。
実施例 以下本発明の実施例を第1図〜第3図にもとづき説明
する。
第1図〜第3図において回転子(図示せず)が入る回
転子穴1の外周に外方に向け放射状に複数個の歯2を配
置し、相隣接する歯2の内周縁部に電動機の極数と同数
の非橋絡部3′を歯部鉄心5の内周を等分する位置に有
する鉄心板4′と、この鉄心板4′の非橋絡部3′とは
異なる位置に非橋絡部3″を有する鉄心板4″とを任意
の枚数ずつ積層し歯部鉄心5を形成する。相隣接する歯
2の間はコイル(図示せず)が巻装される空間となるス
ロット6を形成し歯部2の外周に突部7を設け、突部7
に突部7の間はスロット6にコイルを巻装するための開
口部8を形成している。9は環状の継鉄部鉄心で、この
継鉄部鉄心9の内周側に凸部10を設けて前記開口部8に
圧入嵌合する。そして、コイルを開口部8を通してスロ
ット8に巻装したのち、継鉄部鉄心9を圧入して固定子
鉄心として構成する。
第2図はコイルを巻装した固定子鉄心を内周側からみ
た展開図であるが、A相コイル11、B相コイル12とで2
相モータのコイルを配置した例を示したものである。第
1図において歯部鉄心5は極数と同数の非橋絡部3′を
有する鉄心板4′と、この鉄心板4′の非橋絡部3′と
はそれぞれ2スロット分ずれた位置に極数と同数の非橋
絡部3″を有する鉄心板4″とを各々全枚数の約1/2の
枚数ずつ積層して構成される。
上記構成において、A相コイル11に電流が流れ鉄心板
4′に発生した磁束は非橋絡部3′により隣極と磁気的
に分離され、B相コイル12により鉄心板4″に発生した
磁束は非橋絡部3″により燐極と磁気的に分離されるこ
とになるため短絡する磁束すなわち漏れ磁束は大幅に減
少する。
また複数枚の鉄心板4′と鉄心板4″を各々1/2の枚
数積層してなる歯部鉄心5の内周縁部は非橋絡部3′お
よび3″以外の橋絡部により連結して保持されることに
なる。
以上のように本実施例によれば、歯部鉄心5は極数個
の非橋絡部3′を有する鉄心板4′とこれと2スロット
分異なる位置に極数個の非橋絡部3″を有する鉄心板
4″を組み合わせて積層したため、前記鉄心板4′を鉄
心板4″とを機械的に強固に連結して一体保持し、磁束
の漏れを大幅に削減することができる。
また、A相コイル11とB相コイル12の各極当り1ヶ所
の非橋絡部3′と3″を歯部鉄心5の内周に等分配置さ
れ、鉄心板4′と4″はほぼ同数の枚数ずつ積層して構
成されるため、各相各極の磁気回路における磁気抵抗は
同等となり、各相の起磁力もバランスが取れ易くでき
る。
さらに、歯部鉄心5はすべて非橋絡部3′,3″を有す
る鉄心板4′,4″からなるため、橋絡部の幅寸法を鉄心
打抜き可能限界まで薄くする必要がなく、プレス金型の
トラブルを削減可能である。
なお実施例では2極8スロットの固定子にショー・ピ
ッチ巻線を施した固定子を用いたが、いかなる極数スロ
ット数にも適用可能でその作用効果に差異を生じない。
発明の効果 以上の実施例の説明より明らかなように、本発明によ
れば極数個の非橋絡部を歯部鉄心の内周を等分する位置
に有する鉄心板と、これと非橋絡部を2スロット分変更
して各々約1/2の枚数ずつに積層して歯部鉄心を構成し
たことにより相隣接した歯を連ね強固に一体保持する連
絡部としての機械的機能を維持するとともに、短絡する
磁束を大幅に低減し励磁電流を大幅に削減し、電動機の
効率を向上させることができるとともに、各相各極の磁
束のアンバランス・飽和に起因する振動・騒音を大幅に
削減する効果と、鉄心打抜き工程におけるトラブルを削
減する効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例による固定子鉄心の歯部の平
面図、第2図はコイルを巻装した固定子鉄心の内周側か
ら見た展開図、第3図は同平面図、第4図は従来の固定
子鉄心の歯部の平面図、第5図は同継鉄部の平面図であ
る。 1……回転子穴、2……歯、3′,3″……非橋絡部、
4′……3′を有する鉄心板、4″……3″を有する鉄
心板、5……歯部鉄心、9……継鉄部鉄心、11……A相
コイル、12……B相コイル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭61−62537(JP,U) 実開 昭55−35831(JP,U) 実開 昭56−158649(JP,U) 実開 昭59−138371(JP,U) 実開 昭57−139245(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転子穴の外周に放射状に設けられた複数
    の歯を有する歯部鉄心と、この歯部鉄心の外周部に嵌合
    され磁路を形成する継鉄部鉄心とに分割される形式の2
    相巻線を有する電動機の固定子鉄心において、前記歯部
    鉄心は全スロットの外周側に巻線巻装用の開口部とスロ
    ットの内周側に歯部鉄心内径を極数と同数に等分する位
    置に非橋絡部を有し、その他のスロット内周側はすべて
    橋絡した鉄心板を積層してなり、さらに歯部鉄心はA相
    コイルが収納されるスロットの内周側に同コイル1極当
    たり1個の非橋絡部を全周を等分する位置に有する鉄心
    板が全枚数の約1/2と、B相コイルが収納されるスロッ
    トで、A相コイルのための非橋絡部が設けられたスロッ
    トとは異なったスロットの内周側に同コイル1極当たり
    1個の非橋絡部を全周を等分する位置に有する鉄心板が
    全枚数の残り約1/2とからなり、強固に一体化された構
    成とした電動機の固定子鉄心。
JP62315949A 1987-12-14 1987-12-14 電動機の固定子鉄心 Expired - Lifetime JP2502641B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62315949A JP2502641B2 (ja) 1987-12-14 1987-12-14 電動機の固定子鉄心

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62315949A JP2502641B2 (ja) 1987-12-14 1987-12-14 電動機の固定子鉄心

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01160333A JPH01160333A (ja) 1989-06-23
JP2502641B2 true JP2502641B2 (ja) 1996-05-29

Family

ID=18071536

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62315949A Expired - Lifetime JP2502641B2 (ja) 1987-12-14 1987-12-14 電動機の固定子鉄心

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2502641B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2702788B2 (ja) * 1989-08-29 1998-01-26 松下精工株式会社 電動機の固定子鉄心
DE10022961A1 (de) * 2000-05-11 2001-11-29 Bosch Gmbh Robert Stator
JP2013039002A (ja) * 2011-08-10 2013-02-21 Yaskawa Electric Corp 積層コア、積層コアの製造方法及び回転電機
CN203312934U (zh) * 2013-05-16 2013-11-27 张嘉宏 一种结构改良的电机定子

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5535831U (ja) * 1978-08-28 1980-03-07
JPS56158649U (ja) * 1980-04-25 1981-11-26
JPS6162537U (ja) * 1984-09-27 1986-04-26

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01160333A (ja) 1989-06-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2875497B2 (ja) 電動機のステータ
GB2407712A (en) Stator core construction for an electric machine
CN104426315A (zh) 三相电磁电机
JPH0767272A (ja) 同期機のステータ構造,その製造方法並びにティース片
JP3928297B2 (ja) 電動機及びその製造方法
JPH07255158A (ja) 永久磁石形同期回転電機
JP2678015B2 (ja) 電動機の固定子鉄心
JP2502641B2 (ja) 電動機の固定子鉄心
JP2706535B2 (ja) 内転型電動機固定子の製造方法
JP3289596B2 (ja) コア付きラジアルギャップ型モータ
JPH11346446A (ja) 回転電機の固定子
JPH10290545A (ja) 回転電機のステータおよびステータの製造方法
JP4491211B2 (ja) 永久磁石式回転電機
JP2929145B2 (ja) 電動機の固定子及び直巻式電動機の固定子の製造方法
JP2578837B2 (ja) 電動機の固定子鉄心
JP2972907B2 (ja) 集中巻固定子を有する永久磁石回転電機
JP2685207B2 (ja) 電動機の固定子鉄心
JP2702788B2 (ja) 電動機の固定子鉄心
JP3735343B2 (ja) 回転電機用電機子鉄心
JP4349832B2 (ja) 回転子及びその製造方法
JPH10126984A (ja) 電動機の固定子鉄心
JPH0650939B2 (ja) 電動機の固定子製造方法
JP2001218436A (ja) 永久磁石電動機
JPH11332189A (ja) スイッチドリラクタンスモータ
WO2022107713A1 (ja) モータ及びステータの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080313

Year of fee payment: 12