JP2502042Y2 - ダンピングヒンジ - Google Patents

ダンピングヒンジ

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JP2502042Y2
JP2502042Y2 JP4345293U JP4345293U JP2502042Y2 JP 2502042 Y2 JP2502042 Y2 JP 2502042Y2 JP 4345293 U JP4345293 U JP 4345293U JP 4345293 U JP4345293 U JP 4345293U JP 2502042 Y2 JP2502042 Y2 JP 2502042Y2
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JP
Japan
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shaft
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修 三浦
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TOK Bearing Co Ltd
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TOK Bearing Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、回転力に対してダンピ
ング効果を発揮するヒンジに関するものである。
【0002】
【従来の技術】軸周りに相互に回転可能な構造を有する
ヒンジは非常に広汎な分野に使用されている重要な基礎
部品である。しかし従来のヒンジは一対のヒンジ片を相
互に回転可能に軸周りに結合したに過ぎないため、回転
動作に勢いが加わったときにその勢いを緩和したりする
機能はもっていない。逆にヒンジ片間にばねを組み込ん
だものが公知であるが、このようなものではばねにへた
りを生じたり破損したりする問題がある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】本考案は前記の点に着
目してなされたもので、その課題とするところはヒンジ
の軸周りの回転動作について、一方の回転では軽快に回
転し、逆方向の回転ではより大きなトルクを発生するよ
うにして、回転に勢いがつくことを防止し、静かで緩和
な作動が得られるようにすることである。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本考案は、内部に粘性流体を充填可能な円筒型の室11
を有するケーシング12と、前記室内にて円筒軸周りに
回転可能に軸支され、回転方向により粘性流体の流動抵
抗を大小変化させる可動弁13を有する軸部材14とか
らなる回転ダンパ15と、前記円筒軸を開閉の軸として
回転ダンパ15に組み合わされる一対のヒンジ板16、
16′とを用い、前記円筒軸上に位置して、その軸周り
に係合を生ずる第1、第2係合部17、17′をケーシ
ング12の一端と軸部材14の一端に夫々形成し、各ヒ
ンジ板16、16′をケーシング12又は軸部材14と
一体に回転させるために前記各係合部17、17′に係
合可能な第1、第2係合片18、18′を各々のヒンジ
板16、16′に設けるという手段を講じたものであ
る。
【0005】
【実施例】本案ヒンジは大別して回転ダンパ15と一対
のヒンジ板16、16′とからなり、図1はその最も単
純化された例を示す。回転ダンパ15は相互に回転可能
なケーシング12と軸部材14とを有しており、一方の
ヒンジ板16はケーシング12と一体に回転し、他方の
ヒンジ板16′は軸部材14と一体に回転する。
【0006】回転ダンパ15のケーシング12は、円筒
状の空間からなりそこに粘性流体Gを充填しかつ軸部材
14を可動弁13とともに回転可能に組み込むための室
11を有する。室11の内奥には軸穴23と支軸24か
らなる軸承部を設ける。室内壁には回転止め22が軸方
向に設けてあり、軸部材14の回転を有限の角度範囲に
定めている。軸部材14は、回転止め22とほぼ等長か
つ同方向の突状部分25を有し、それとほぼ等長の可動
弁13がそこに組み合わされる。可動弁13は回転方向
前後の垂片間で突状部分25に遊嵌されるコ字型断面を
有し、突状部分25に設けた通口26が一方の垂片に設
けた弁口27と重なるか、他方の垂片28と重なるかで
粘性流体Gの流動抵抗を大小変化させる構成である。2
9はガイド溝で、トルクの急変を緩和する。なお、21
はキャップであり、軸部材14を軸承しかつ粘性流体G
を封止するために設けてある。
【0007】回転ダンパ15の回転軸を兼ねる円筒軸L
上に位置してその軸周りに係合を生じさせるために第
1、第2の係合部17、17′がケーシング12の端部
と軸部材14の端部に夫々設けてある。実施例1の第1
係合部17は四辺形の角型、第2係合部17′もそれと
同様の角型である。勿論係合部17、17′の形状は四
辺形に限らず、軸周りに係合を生じ得るのであれば形状
は問わない。
【0008】一対のヒンジ板16、16′は回転ダンパ
15をヒンジに利用するために用いるもので、回転ダン
パ15を取り付ける手段31を有する。例示された取り
付け手段31は平板状の板面に開口したねじ止めのため
の小孔である。ヒンジ板を回転ダンパ15へ取り付ける
には多くの公知の手段方法があるが、本考案では係合に
よる。そのため前記角型の第1、第2係合部17、1
7′と係合可能な同型の第1、第2の係合片18、1
8′を各ヒンジ板16、16′に設けている。この係合
片18、18′の係合形状も前記係合部17、17′の
形態に応じて変わり得る。なお、係合片18、18′の
先端は折り曲げなどにより適宜結合する。
【0009】このように構成された実施例1のダンピン
グヒンジの場合、一方のヒンジ板16は第1係合部1
7、第1係合片18の係合によりケーシング12と一体
化し、他方のヒンジ板16′は第2係合部17′、第2
係合片18′の係合により軸部材14と一体化し、夫々
が円筒軸Lを中心とした軸周りに相互に回転可能な、ヒ
ンジ装置が構成される。ヒンジ板16、16′の回動に
より軸部材14が粘性流体G中を回転すると(図2参
照)、通口26と弁口27が重なる図示左回転では抵抗
が少なく軽快に回転し、通口26が垂片28に閉塞され
る図示右回転では抵抗が大となるのでゆっくりと回転す
る。
【0010】このようなダンピングヒンジは、回転ダン
パ15を2個以上使用することにより減衰力を容易に増
大させることができる。次にその例2を図3乃至図5を
参照して説明する。なお実施例1と共通する構成は符号
を援用して説明を略す。この実施例2は2個の回転ダン
パ15を縦列接続した例であり、その接続の際に各ダン
パ15の直列を保持するため相互に嵌合可能な突起19
と凹部19′が第1、第2係合部17、17′の端部に
夫々形成してある。
【0011】2個の回転ダンパ15を縦列接続するため
に、2個の回転ダンパ15の第1係合部17、17に係
合可能な2個の第1係合片18、18を一方のヒンジ板
16の一辺に沿って設け、2個の第2係合部17′、1
7′に係合する2個の第2係合片18′、18′は他方
のヒンジ板16′に夫々分けて設ける。2個の回転ダン
パ15を組み合わせたことにより、両ダンパが同一規格
のものであれば1個の場合に対して2倍の減衰力を発揮
するが、組み合わせるダンパの規格は相違していても良
いので、2個の回転ダンパ15の組み合わせにより1〜
2倍の範囲の減衰力を任意に選択し得ることとなる。
【0012】図5は実施例2に係るダンピングヒンジの
組み立て例を示す。同図(a)(b)はヒンジ板16、
16′が平行な状態を一つの回転の限界状態とした例で
あり、ヒンジ板16、16′に取り付けた部材32、3
2′はそこから180度回転させることができる。同図
(c)(d)はヒンジ板16、16′が90度の位置に
ある直交状態を回転の限界状態とした例であり、回転す
る側のヒンジ板16に取り付けた部材32はそこから1
80度の回転が可能である。以上の実施例1、2では一
対のヒンジ板16、16′は同形で良いので製造が容易
であり、3個、4個の回転ダンパ15を使用するような
変更も容易である。
【0013】前記実施例2はコ字型の係合片18、1
8′を複数組有する一対のヒンジ板16、16′により
回転ダンパ15を複数、縦列接続した例であるが、第
1、第2係合部17、17′に各列に係合可能な第1、
第2係合片18、18′を有するヒンジ板16、16″
により複数の回転ダンパ15を接続することが出来るの
で、その例3を図6、図7を参照して説明する。
【0014】実施例3の場合第1の係合部17に係合可
能な係合孔33を有する第1係合片18を備えたものが
ヒンジ板16、16−2であり、第2の係合部17′に
係合可能な係合孔33′を有する第2係合片18′を備
えたものがヒンジ板16″、16″−2である。この内
第1の組の2個のヒンジ板16、16−2及び第2の組
の2個のヒンジ板16″、16″−2は夫々段部34、
34′にて溶接により一体化し、一対のヒンジ板16、
16′を構成する(図7)。
【0015】このように構成された、実施例3に係るダ
ンピングヒンジは組み合わせると同図7に示すようにコ
ンパクトになる。なお、各図中実施例1、2と共通の構
成は符号を援用し詳細な説明を省略する、またこの例3
における使用法及び作用も実施例1、2と全く同様であ
る。
【0016】
【考案の効果】本考案は以上の如く構成されかつ作用す
るものであるから、回転動作に勢いが加るようなときに
その勢いを回転ダンパ15の大きな抵抗によって緩衝す
ることができるというダンピングヒンジを提供すること
ができ、しかもばねの如く消耗部品を使用しないので作
動不良になるおそれがなく、従って新規な緩衝作用と高
い実用性を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るダンピングヒンジの実施例1を示
す分解斜視図。
【図2】(a)同上ヒンジに使用する回転ダンパの縦断
面図。 (b)同じく横断面図。
【図3】本考案の実施例2を示す斜視図。
【図4】(a)同上の平面図。 (b)同じく側面図。
【図5】(a)実施例2のヒンジの組み立て例1を示す
説明図。 (b)同上の作動後の説明図。 (c)実施例2のヒンジの組み立て例2を示す説明図。 (d)同上の作動後の説明図。
【図6】本考案の実施例3を示す分解斜視図。
【図7】同上の斜視図。

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に粘性流体を充填可能な円筒型の室
    11を有するケーシング12と、前記室内にて円筒軸周
    りに回転可能に軸支され、回転方向により粘性流体の流
    動抵抗を大小変化させる可動弁13を有する軸部材14
    とからなる回転ダンパ15と、前記円筒軸を開閉の軸と
    して回転ダンパ15に組み合わされる一対のヒンジ板1
    6、16′とを備えており、同じ円筒軸上に位置して、
    その軸周りに係合を生ずる第1、第2係合部17、1
    7′をケーシング12の一端と軸部材14の一端に夫々
    形成し、各ヒンジ板16、16′をケーシング12又は
    軸部材14と一体に回転させるために前記各係合部1
    7、17′に係合可能な第1、第2係合片18、18′
    を各々のヒンジ板16、16′に設けて構成されたダン
    ピングヒンジ。
  2. 【請求項2】 ケーシング12の一端に設けた第1係合
    部17と軸部材14の一端に設けた第2係合部17′の
    軸上の端面に、相互に嵌合可能な突起19と凹部19′
    とが形成してあり、複数の回転ダンパ15を軸方向に直
    列接続するときに、突起19と凹部19′との嵌合によ
    り各回転ダンパ15、15…の芯出しがなされるように
    した請求項第1項記載のダンピングヒンジ。
  3. 【請求項3】 ヒンジ板16、16′は、複数個の回転
    ダンパ15の複数個の第1係合部17に係合可能な複数
    の第1係合片18と、複数個の第2係合部17′に係合
    可能な複数の第2係合片18′とを有している請求項第
    1項記載のダンピングヒンジ。
JP4345293U 1993-07-14 1993-07-14 ダンピングヒンジ Expired - Lifetime JP2502042Y2 (ja)

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JP4345293U JP2502042Y2 (ja) 1993-07-14 1993-07-14 ダンピングヒンジ

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JPH0710341U JPH0710341U (ja) 1995-02-14
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