JP2501232Y2 - 作業車の慣性走行制動装置 - Google Patents

作業車の慣性走行制動装置

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JP2501232Y2
JP2501232Y2 JP1990106985U JP10698590U JP2501232Y2 JP 2501232 Y2 JP2501232 Y2 JP 2501232Y2 JP 1990106985 U JP1990106985 U JP 1990106985U JP 10698590 U JP10698590 U JP 10698590U JP 2501232 Y2 JP2501232 Y2 JP 2501232Y2
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belt
pulley
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hydraulic
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瑞哉 松藤
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Kanzaki Kokyukoki Manufacturing Co Ltd
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Kanzaki Kokyukoki Manufacturing Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本考案は除雪機や建設機械等において、HST式変速装
置を介装した場合の、慣性走行を制動するものである。
(ロ)従来技術 従来から、作業車、特に自走式の除雪機等において、
作業時のオペレーターの安全を図る為に、オペレーター
が操縦位置から離れた場合には、走行動力伝達装置の主
クラッチであるベルトテンションクラッチを自動的に切
るように構成されているのである。例えば特開平1−28
2026号公報に記載の如くである。
しかし走行動力伝達装置内にHST式変速装置を介装し
て無段変速を行っている場合には、ベルトテンションク
ラッチを切った後も、プーリがフリーな状態であると、
油圧ポンプが慣性力により惰性回転を続行してしまい、
油圧モータを駆動し続けるので、ベルトテンションクラ
ッチを切っているにも関わらず、機体が直ぐには停止せ
ずに、オペレーターの人身事故に繋がるという不具合い
があったのである。
(ハ)考案が解決すべき課題 本考案は上記不具合いを解消するものであり、HST式
変速装置を走行動力伝達装置に介装した構成において、
ベルトテンションクラッチを切ると、HST式変速装置の
油圧ポンプの慣性回転を強制的に止めることにより、機
体が不測に連続走行するのを阻止するものである。
(ニ)課題を解決する手段 本考案の解決すべき課題は以上の如くであり、次に該
課題を解決する手段を説明する。
走行動力伝達装置にHST式変速装置を介装し、エンジ
ンEの出力軸40とHST式変速装置の油圧ポンプPの軸と
をベルトテンションクラッチで連結した構成において、
前記ベルトテンションクラッチと並列にベルトテンショ
ンブレーキを設け、該ベルトテンションクラッチとベル
トテンションブレーキのベルト間に、回動操作自在な1
個のテンションプーリを介装したものである。
(ホ)実施例 本考案の解決すべき課題及び解決する手段は以上の如
くであり、次に添付の図面に示した実施例の構成を説明
する。
第1図は本考案の作業車の慣性走行制動装置を装備し
た除雪機の側面図、第2図は同じくミッションケースMi
とエンジンEとポンプ駆動軸7の配置を示す平面図、第
3図は除雪機の全体斜視図、第4図はミッションケース
Miと油圧ポンプPの配置の異なる他の実施例の前面図、
第5図はベルトテンションクラッチとベルトテンション
ブレーキの部分の前面図、第6図はトラックフレーム41
と除雪フレーム20の枢支機構を示す側面図、第7図は同
じ平面図である。
第1図・第2図・第3図において、除雪機の全体的な
構成を説明する。
エンジンEからの動力をベルトテンションクラッチを
介して、ポンプ駆動軸7に伝達し、該ポンプ駆動軸7が
油圧ポンプPのポンプ軸9を駆動している。該ポンプ軸
9により、油圧ポンプPが駆動されて、該油圧ポンプP
から吐出される圧油により油圧モータMを駆動される。
該油圧モータMからの出力をミッションケースMi内にて
高低に変速して、車軸8L・8Rを駆動する。該車軸8L・8R
によりクローラ17L・17Rを駆動している。
第6図・第7図に示す如く、クローラ17L・17Rを支持
するトラックフレーム41とは別に、昇降油圧シリンダS
により上下回動する除雪フレーム20を設け、該除雪フレ
ーム20の上にエンジンEと除雪オーガ機構18を支持して
いる。該除雪フレーム20の後端は枢支筒42・42により、
車軸8L・8Rの上に枢支している。
以上のような構成において、本考案においては、第3
図に示す如く、エンジンEから前方へ突出する出力軸40
の上に、走行出力プーリ3と除雪出力プーリ45を設け、
該除雪出力プーリ45と、除雪オーガ機構18の入力軸46の
間にベルトを介装し、両者の間には除雪ベルトテンショ
ンクラッチ47が設けられている。
本考案の要部は、走行出力プーリ3と走行入力プーリ
2の間に設けた走行ベルトテンションクラッチ機構に関
するものである。
そして該走行ベルトテンションクラッチは、テンショ
ンプーリ1の回動により、ベルト11を緊張弛緩すること
により、動力の断接を行うのである。
本考案は該走行入力プーリ2が固設されたポンプ駆動
軸7の上に、制動プーリ6を設け、該制動プーリ6とエ
ンジンEの上部に固定した抵抗力プーリー4との間に制
動ベルト10を介装しているのである。
該制動ベルト10を、前述のテンションプーリ1の反対
側への回動により、緊張弛緩させて制動・非制動を行う
のである。
第4図は、ミッションケースMiに対して油圧ポンプP
を付設している点は同じであるが、ポンプ軸9′が車軸
8L・8Rと同じ方向に配置されている場合の実施例を示し
ている。そして該ポンプ軸9′の上に、走行入力プーリ
2と制動プーリ6を介装しているが、その他の点につい
ては同じである。
次に第5図において、本考案の作業車の慣性走行制動
装置の要部を説明する。
エンジンEの出力軸40の上に走行出力プーリ3を固定
し、該走行出力プーリ3と、ポンプ駆動軸7の上の走行
入力プーリ2との間にベルト11を介装している。該ベル
ト11にテンションプーリ1を接当させて、ベルト11の緊
張弛緩により、エンジンEからポンプ駆動軸7への動力
の断接を行っている。
そしてポンプ駆動軸7の上にもう1枚の制動プーリ6
を固定しており、該制動プーリ6と、抵抗力プーリー4
との間にベルト11が巻回されている。該抵抗力プーリー
4は軸に固定されており、該軸は機体フレームの一部に
固定されており、ベルト11が緊張すると、制動プーリ6
はその回転が不能となるように構成している。
該制動ベルト10とベルト11との間にテンションプーリ
1が配置されており、該テンションプーリ1は、制動ベ
ルト10を緊張する側に付勢バネ15にて付勢している。
クラッチレバー5をオペレーターが握ると、付勢バネ
15に抗して、テンションプーリ1がベルト11の側に回動
し、ベルト11を緊張させて、エンジンEの動力を油圧ポ
ンプPに伝達するのである。
クラッチレバー5とテンションプーリ1との間には、
連動ワイヤー16が介装されている。
オペレーターがクラッチレバー5を握っている間は、
テンションプーリ1がベルト11を緊張して、動力伝達側
に押圧しているが、オペレーターがクラッチレバー5を
離すと、付勢バネ15によりテンションプーリ1は、制動
ベルト10の側に押圧されて、制動プーリ6の回転が停止
されて、ポンプ駆動軸7の回転も制動を受けるのであ
る。
第8図においてミッションケースMi構成を説明する。
該ミッションケースMiの上方に作動油タンクTを配置
しており、該ミッションケースMiの上端部の給油孔49に
作動油を供給している。故にミッションケースMiの内部
の油面Lは常時、最高の位置となっている。
そして該油面Lの位置であれが、油圧ポンプPも油圧
モータMと常時作動油の内部に沈潜されているのであ
る。
L形センタセクション26の前面に、油圧ポンプPが付
設されており、同じくL形センタセクション26の左側面
に、油圧モータMが付設されている。そして該L形セン
タセクション26の内部に油圧ポンプPと油圧モータMを
連結する油路が穿設されている。油圧ポンプPに圧油が
前後進方向に切換て、速度に応じた吐出量を調節する為
の可動斜板28が設けられており、同様に油圧モータMに
は固定斜板27が配置されている。
該油圧ポンプPからの圧油により油圧モータMが回転
すると、ギア29が回転し、該ギア29が軸24の上の大径ギ
ア31と噛合している。該大径ギア31は小径ギア38と一体
化されており、軸25の上のギア32と噛合している。該軸
25の上には、もう1枚のギア33が遊嵌されており、変速
シフトの左右摺動により、高低の変速が行われる。
該高低変速後の回転が、ギア35より操向クラッチ・操
向ブレーキ装置の入力ギア36に伝達される。そして操向
シフター37L・37Rの左右摺動により、操向クラッチと操
向ブレーキが操作される。
34は駐車ブレーキ装置、22は可動斜板28の操作軸、21
は変速アームである。
第9図において、L形センタセクション26の前面に載
置された油圧ポンプPが図示されている。
該ミッションケースMiは、前部半割ケース52と後部半
割ケース53を中央で接合して、一体的なケースに構成し
ており、該合せ面に、モータ軸23や軸24・25と車軸8L・
8Rの軸受を挟持している。
ポンプ軸9は前部半割ケース52に設けた開口から突設
されており、蓋ケース43に軸受支持されている。そして
該蓋ケース43の内部に可動斜板28を摺動回動可能に支持
し、前部半割ケース52の側の開口外側面に、該可動斜板
28の回動ストッパー面44・44を構成している。
30はL形センタセクション26の下面と後部半割ケース
53との間に介装したオイルフィルタである。
後部半割ケース53の後面には外部油圧取出しポンプPa
が装着され、該ケース53内に突出させたポンプ軸に前記
ポンプ軸9を嵌合して駆動される。
また、外部油圧取出しポンプPaの後面に更に昇降油圧
シリンダSへの圧油を制御する制御バルブ機構Vが貼設
されている。
第10図は外部油圧取出しポンプPaを油圧源として昇降
油圧シリンダSを駆動する為の油圧回路である。油圧ポ
ンプPと油圧モータMとの間で循環する作動油が不足す
ると負圧が発生してチェックバルブC,Cを自然に開かせ
てオイルフィルタ30で濾過した作動油が補給される。
該オイルフィルタ30は外部油圧取出しポンプPaの吸い
込み時にも濾過作用する。
54は制御バルブ機構Vの操作レバーである。
(ヘ)考案の効果 本考案は以上の如く構成したので、次のような効果を
奏するものである。
第1に、HST式変速装置を走行動力伝達装置に介装し
た構成において、ベルトテンションクラッチを切ると、
HST式変速装置の油圧ポンプの惰性回転を強制的に止め
ることにより、機体が不測に連続走行するのを阻止する
ことができるので、オペレーターがクラッチレバー5を
操作した後も機体が慣性走行して、人身事故となるとい
う不具合いを解消することが出来たのである。
第2に、オペレーターが転倒したりして、クラッチレ
バー5を離すと、テンションプーリ1がクラッチ側のベ
ルトを弛める方向に回動すると共に、逆の側のベルトテ
ンションブレーキ側のベルトを張る方向に作用するので
ある。
故に、エンジンEから油圧ポンプPへの動力の伝達が
断たれると同時に、油圧ポンプPの回転に制動を掛ける
ので、油圧モータMへは圧油が供給されなくなり、機体
は直ぐに停止するのである。
第3に、1個のテンションプーリ1の両方向への回動
により、ベルトテンションクラッチがONとなったり、ベ
ルトテンションブレーキが制動されたり出来るので、両
者の連動機構を簡単に構成することが出来るのである。
第4に、テンションプーリ1は実質的には、プーリ幅
だけであるので、機体の僅かなデッドスペースに作業車
の慣性走行制動装置を介装することが出来るようになっ
たのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の作業車の慣性走行制動装置を装備した
除雪機の側面図、第2図は同じくミッションケースMiと
エンジンEとポンプ駆動軸7の配置を示す平面図、第3
図は除雪機の全体斜視図、第4図はミッションケースMi
と油圧ポンプPの配置の異なる他の実施例の前面図、第
5図はベルトテンションクラッチとベルトテンションブ
レーキの部分の前面図、第6図はトラックフレーム41と
除雪フレーム20の枢支機構を示す側面図、第7図は同じ
平面図、第8図はミッションケースMiの内部構成図、第
9図は第8図のX−X矢視における油圧ポンプPの側面
断面図、第10図は油圧回路図である。 E……エンジン 1……テンションプーリ 2……走行入力プーリ 3……走行出力プーリ 4……抵抗力プーリー 5……クラッチレバー 6……制動プーリ 7……ポンプ駆動軸 40……出力軸

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】走行動力伝達装置にHST式変速装置を介装
    し、エンジンEの出力軸40とHST式変速装置の油圧ポン
    プPの軸とをベルトテンションクラッチで連結した構成
    において、前記ベルトテンションクラッチと並列にベル
    トテンションブレーキを設け、該ベルトテンションクラ
    ッチとベルトテンションブレーキのベルト間に、回動操
    作自在な1個のテンションプーリ1を介装したことを特
    徴とする作業車の慣性走行制動装置。
JP1990106985U 1990-10-12 1990-10-12 作業車の慣性走行制動装置 Expired - Lifetime JP2501232Y2 (ja)

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JPH0465620U JPH0465620U (ja) 1992-06-08
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