JP2024089213A - 電気接続箱 - Google Patents

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正弘 和田
孝明 垣見
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Abstract

【課題】端子付き電線の電線を電気接続箱の内部に収める作業の作業性を向上可能な電気接続箱を提供すること。【解決手段】電気接続箱1は、端子付き電線40と、バスバ30を内部に有し且つ電線41を外部に挿通させる挿通孔16を有するケース10とを備える。電線41は、ケース10内にて、バスバ30に導通接続された端子金具42から、ケース10の内壁面13aに近付く向きに延びて、ケース10の挿通孔16に向けて湾曲する。端子金具42は、バスバ30に導通接続される接点部45と、電線41の芯線43に加締められ且つ接点部45より内壁面13aから離れた位置に配置される加締部46と、接点部45及び加締部46を繋ぐ連結部47とを有する。加締部46は、その先端部がバスバ30より内壁面13aから離れた位置に配置され、外部端子61を接続可能な端子部46として機能する。【選択図】図4

Description

本発明は、電気接続箱に関する。
従来から、車両等に搭載される電気接続箱(例えば、リレーボックス)では、電気接続箱のケース内に保持されたバスバ等に端子付き電線の端子金具をボルトで締結して導通接続させるとともに、端子付き電線の電線をケース外に引き出して外部電源等(例えば、バッテリ)に繋げるようになっている(例えば、特許文献1~3を参照)。
特開2014-220895号公報 特開2010-028919号公報 特開2015-080342号公報
ところで、上述したバスバ等と外部電源等とを繋ぐ電線は、一般に大径の芯線を有することから、小さな曲率半径で湾曲させ難い。そのため、例えば、電気接続箱の小型化や低背化への要求からケース内の空間が狭くなっている場合、その空間に収まるように(例えば、電気接続箱のロアカバーに干渉しないように)電線を湾曲させるために、作業者等が電線に大きな外力を及ぼすことが求められる場合がある。換言すると、端子付き電線の電線を電気接続箱の内部に収める作業の作業性を向上させ難い場合がある。
本発明の目的の一つは、端子付き電線の電線を電気接続箱の内部に収める作業の作業性を向上可能な電気接続箱の提供である。
前述した目的を達成するために、本発明に係る電気接続箱は、以下を特徴としている。
端子付き電線と、前記端子付き電線が有する端子金具が導通接続されるバスバを内部に有するとともに前記端子付き電線が有する電線を外部に挿通させる挿通孔を有するケースと、を備える、電気接続箱であって、
前記端子付き電線の前記電線は、
前記ケースの内部において、前記バスバに導通接続された前記端子金具から、前記ケースの内壁面に近付く向きに延びるとともに、前記ケースの前記挿通孔に向けて湾曲し、
前記端子付き電線の前記端子金具は、
前記バスバに導通接続される接点部と、前記電線の芯線に加締められる加締部であって当該加締部のほうが前記接点部よりも前記内壁面から離れた位置に配置される加締部と、前記接点部と前記加締部とを繋ぐ連結部と、を有し、
前記加締部は、
当該加締部の先端部のほうが前記バスバよりも前記内壁面から離れた位置に配置され、外部端子を接続可能な端子部として機能する、
電気接続箱であること。
本発明の電気接続箱によれば、端子付き電線の電線が、端子金具からケースの内壁面に近付く向きに(例えば、ロアカバーの内壁面に向けて。即ち、下方に)延びて、ケースの挿通孔に向けて湾曲する。一方、ケースの内部の空間の広さには制限があるため、端子金具を、制限なくその内壁面から離れた位置(例えば、上方の位置)に配置することは困難である。ここで、端子付き電線の端子金具は、バスバに導通接続される接点部と、電線の芯線に加締められる加締部と、接点部と加締部とを繋ぐ連結部と、を有する。加締部のほうが接点部よりも内壁面から離れた位置に(例えば、上方に)設けられている。そのため、一般的な端子金具(例えば、いわゆるLA端子)が用いられる場合に比べ、加締部を内壁面から遠ざける(例えば、上方に配置する)ことができる。
更に、端子金具の加締部の先端部のほうが、バスバよりも内壁面から離れた位置に配置され、加締部が外部端子を接続可能な端子部として機能する。即ち、加締部を、電線の芯線と端子金具とを電気的に接続する部分としてだけでなく、外部端子を接続可能な端子部として、兼用できる。そのため、例えば、外部端子を接続するための専用の端子部をバスバに設けて端子金具の周辺に(例えば、上方に)配置する場合に比べ、端子金具を内壁面から遠ざける(例えば、上方に配置する)ことができる。
以上の結果、加締部が内壁面から遠ざかる分だけ、加締部と内壁面との間の距離が大きくなる。よって、加締部から延びる電線を、過度に小さな曲率半径で湾曲させなくても、挿通孔に向かわせることができる。したがって、本構成の電気接続箱は、端子付き電線の電線を電気接続箱の内部に収める作業の作業性を向上可能である。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本発明の実施形態に係る電気接続箱の分解斜視図である。 図2は、図1に示すブロックに保持されたバスバの締結部に、ボルトを用いて、端子付き電線が有する端子金具の接点部を締結固定する際の手順を説明するための斜視図である(ただし、救援端子を覆うカバーの図示は省略)。 図3は、アッパカバーを外した状態の図1に示す電気接続箱の上面図である(ただし、救援端子を覆うカバーの図示は省略)。 図4は、図3のA-A断面の主要部を示す図である。 図5は、図4のB-B断面図である。 図6は、図1に示す電気接続箱が有する救援端子にブースタケーブルの一対のクリップを接続する際の手順を説明するための斜視図である。 図7は、図1に示す電気接続箱が有する救援端子にブースタケーブルの一対のクリップが接続された状態における図3のA-A断面に相当する図である。 図8は、変形例に係る図2に対応する図である。
<実施形態>
以下、図面を参照しながら、図1に示す本発明の実施形態に係る電気接続箱1について説明する。電気接続箱1は、典型的には、車両に搭載されて、電力分配のための分岐ボックスとして用いられる。電気接続箱1は、バッテリ(図示省略)から供給された電力を、電気接続箱1の内部に設けられた複数のリレーやヒューズ等に伝えるとともに、複数の外部の電子機器(図示省略)に向けて分配する機能を果たす。電気接続箱1は、例えば、電気自動車及びハイブリッド車両等の電動車両のように、電動モータを駆動源として有するとともに駆動用電源がボンネットの下方の空間内とは異なる空間(例えば、後部座席の下方の空間)に搭載される車両に、適用することができる。
以下、説明の便宜上、図1等に示すように、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」及び「下」を定義する。「前後方向」、「左右方向」及び「上下方向」は、互いに直交している。なお、これらの方向は、あくまで説明の便宜のために定めているに過ぎず、電気接続箱1の車両搭載時における車両の前後方向、左右方向及び上下方向に必ずしも対応する必要はない。
図1に示すように、電気接続箱1は、リレー等の電子部品を収容するための複数の電子部品収容部14,21を内部に備える筐体10を備える。筐体10は、略直方体状の箱状の形状を有しており、本例では、略矩形枠状のフレーム11と、フレーム11の上側開口を塞ぐようにフレーム11の上方に組み付けられるアッパカバー12と、フレーム11の下側開口を塞ぐようにフレーム11の下方に組み付けられるロアカバー13と、から構成される。電気接続箱1を構成する上記3つの部品は全て、樹脂成形体である。
フレーム11の内部空間のうち右側の領域には、リレー等の電子部品を収容するための複数種類の電子部品収容部14が一体に設けられている(図1等参照)。フレーム11の内部空間のうち左側の領域は、ブロック収容部15(図1参照)として機能する。ブロック収容部15には、フレーム11とは別体の樹脂製のブロック20が下方から収容される。
ブロック20には、リレー等の電子部品を収容するための複数種類の電子部品収容部21が一体に設けられている(図2等参照)。ブロック20には、後述する救援端子46(図6等参照)が、ブロック20の上面の一部から上方に向けて突出するように設けられている。図6に示すように、ブロック20がブロック収容部15に収容され且つアッパカバー12が外された状態の電気接続箱1では、救援端子46のカバー53(図1参照)を取り外す又はヒンジ状に回転移動させることで、救援端子46が外部に露出することになる。救援端子46は、本例では、筐体10の右側壁の一部に設けられた電線挿通孔16を介して筐体10の内部から外部に延びる端子付き電線40(図2参照)の電線41と、筐体10の内部にて電気的に接続されている(図1、図4、図6及び図7等参照)。
端子付き電線40の電線41は、車両のバッテリ(図示省略)に接続されている。よって、例えば、電気接続箱1に設けられた救援端子46に、他の外部電源(図示省略)に繋がるブースタケーブル60のクリップ61(図6及び図7参照)を接続することで、車両のバッテリを充電することが可能となっている。
端子付き電線40は、図2に示すように、電線41と、電線41の端末に接続された端子金具42と、で構成されている。電線41は、金属製の芯線43と、芯線43の外周を覆う樹脂製の絶縁被覆44と、で構成されている(図4参照)。電線41の端末では、絶縁被覆44が除去されて芯線43が露出している。
端子金具42は、1枚の金属板に対してプレス加工及び曲げ加工等を施して形成されている。端子金具42は、図2に示すように、前後方向からみて全体としてL字状の形状を有しており、左右方向及び前後方向に延びる平板状の接点部45と、上下方向及び前後方向に延びる平板状の加締部46と、接点部45と加締部46とを繋ぐ連結部47と、で構成されている。連結部47は、前後方向からみて、加締部46から下方に延びるとともに左方へ向けて屈曲するL字状の形状を有している。よって、加締部46は、接点部45より上側に位置している。接点部45は、後述するバスバ30の一部である締結部31と締結固定される箇所である(図4等参照)。このため、接点部45には、ボルト51(図2及び図4等)を挿通するためのボルト挿通孔48が形成されている(図2参照)。加締部46の右面(接点部45とは反対側の面)には、加締機構49が一体に設けられている(図2参照)。加締部46には、その右面側(接点部45とは反対側)から電線41が下方に向けて延出するように、電線41の端末の露出した芯線43が、加締機構49を用いて加締め固定されている。
加締部46は、ブースタケーブル60のクリップ61(図6及び図7参照)を接続可能な救援端子46として機能する。加締部46の上端部は、上端部の周辺部分よりも芯線43から離れる向きに広がった形状(いわゆる、ベルマウス形状)を有する突起部46aを有している(図2及び図4等参照)。突起部46aは、救援端子46に接続されたブースタケーブル60のクリップ61が上向きに移動することを規制する機能を果たす。
ブロック20は、図2に示すように、略直方体状の形状を有する樹脂成形体であり、ブロック20には、金属製の板状のバスバ30がインサート成形又は圧入等によって一体化されている。バスバ30は、単一の連続したバスバであってもよいし、複数のバスバが電気的に接続されたバスバの集合体であってもよい。バスバ30は、その大部分がブロック20内に埋設されている一方で、少なくとも、その一部である後述する締結部31及び立設部33(図2等参照)は、外部に露出している。締結部31及び立設部33は、これら以外のバスバ30の部分と導通している。
ブロック20の上面の一部には、図4に示すように、金属製のナット23を回転不能に収容する樹脂製のナットブロック24が配置されている。ナットブロック24に収容されたナット23の上部には、バスバ30の一部である締結部31が、ナット23の上面を覆うように配置されている。締結部31は、前後方向及び左右方向に延びる略矩形状の平板状の形状を有しており、外部に露出するブロック20の上面の一部を構成している。締結部31には、ボルト51(図2及び図4等)を挿通するためのボルト挿通孔32が、ナット23のボルト穴と同軸的に当該ボルト穴の上側に並ぶように、形成されている(図4参照)。
バスバ30の締結部31の右側には、バスバ30の一部である立設部33が、外部に露出するブロック20の右側面の一部を構成するように、配置されている(図2及び図4等参照)。立設部33は、前後方向及び上下方向に延びる平板状の形状を有しており、立設部33の上端縁の上下方向位置がバスバ30の締結部31の上下方向位置と略同じとなるように、配置されている(図4参照)。立設部33の前後方向に延びる上端縁には、下方に窪む切欠き部34が形成されている(図2及び図5参照)。切欠き部34の前後方向の間隔は、端子金具42の接点部45の幅(前後方向の長さ)より僅かに大きい。切欠き部34には、端子金具42の接点部45が挿入されることになる。立設部33の上端縁は、バスバ30全体における最上位置に対応している。
ブロック20の上面における、上方からみて立設部33を前後方向に挟む前後一対の位置には、上方に突出する前後一対の柱状部25が、前後方向に対向するように一体に設けられている。前後一対の柱状部25の上端部同士は、前後方向及び上下方向に延びる略矩形平板状の板状部26により一体に連結されている。前後一対の柱状部25の間には、略矩形状の窓部(開口部)22が画成されている(図2及び図4等参照)。窓部22の両側縁、上縁、及び、下縁は、それぞれ、前後一対の柱状部25、板状部26、及び、バスバ30の立設部33の上端縁により構成されている。
端子付き電線40の端子金具42の接点部45は、図2に示すように、ワッシャ52付きのボルト51を利用して、バスバ30の締結部31に締結固定される。端子金具42の接点部45をバスバ30の締結部31に締結固定するためには、まず、電線41の端末に接続された端子金具42が、右側から、接点部45が窓部22の下側領域を通過するように窓部22に挿通され、且つ、接点部45が立設部33の切欠き部34に挿入されるように、ブロック20に装着される。このとき、立設部33の切欠き部34は、端子金具42の前後方向の位置決め機能、及び、接点部45を締結部31の上に載置する際の案内機能を果たす。端子金具42がブロック20に装着された状態では、接点部45のボルト挿通孔48が、バスバ30の締結部31のボルト挿通孔32と同軸的に、且つ、ボルト挿通孔32の上側に並ぶように、配置され、且つ、端子金具42の加締部46がブロック20の板状部26の右側に隣接配置されている(図4参照)。加締部46の上端部は、板状部26より上側に位置している(図4参照)。次いで、ワッシャ52付きのボルト51が、上側から、ボルト挿通孔48及びボルト挿通孔32にこの順に挿通されて、ナット23のボルト穴に所定のトルクで捻じ込まれる。これにより、端子金具42の接点部45がバスバ30の締結部31に締結固定(共締め)されて、端子金具42とバスバ30とが導通接続される。なお、必要に応じて、救援端子(加締部)46及び板状部26を一括して覆う樹脂製のカバー53(図1参照)が設けられてもよい。
ここで、端子金具42の連結部47が、加締部46から下向き(ロアカバー13の底内面13aに近付く向き)に延びるとともに左方に向けて(電線41から離れるように)屈曲するL字状の形状を有している(図4参照)。これにより、ボルト51を用いて端子金具42の接点部45をバスバ30の締結部31に締結固定する際、端子金具42の接点部45が電線41から離れているため、ボルト締めの作業が容易になる。
端子金具42の接点部45がバスバ30の締結部31に締結固定され、且つ、ブロック20がフレーム11のブロック収容部15に収容された状態では、図4に示すように、端子金具42の加締部46の右面側(接点部45とは反対側)から電線41が下方に向けて(ロアカバー13の底内面13aに近付く向きに)延出し、筐体10の電線挿通孔16に向けて右方に湾曲する。ここで、端子金具42では、加締部46のほうが接点部45よりも上方に(底内面13aから離れた位置に)設けられている(図4参照)。そのため、一般的な端子金具(例えば、いわゆるLA端子)が用いられる場合に比べ、加締部46を上方に配置する(底内面13aから遠ざける)ことができる分だけ、加締部46と底内面13aとの間の上下方向の距離が大きくなる。よって、加締部46から延びる電線41を、過度に小さな曲率半径で湾曲させなくても、電線41を底内面13aに接触させることなく、又は、電線41が底内面13aに接触するとしても電線41が過大な力で底内面13aに押し付けられることなく、電線挿通孔16に向かわせることができる。
更に、端子金具42の加締部46の先端部のほうが、バスバ30(特に、バスバ30全体における最上位置にある立設部33の上端縁)よりも上側の位置に配置され、加締部46がブースタケーブル60のクリップ61を接続可能な救援端子46として機能する。即ち、加締部46を、電線40の芯線43と端子金具42とを電気的に接続する部分としてだけでなく、ブースタケーブル60のクリップ61を接続可能な救援端子46として、兼用できる。そのため、例えば、ブースタケーブル60のクリップ61を接続するための専用の救援端子をバスバ30に設けて端子金具42の周辺に(例えば、上方に)配置する場合に比べ、端子金具42を上方に配置することができる分だけ、加締部46と底内面13aとの間の距離が大きくなる。これによっても、加締部46から延びる電線41を、過度に小さな曲率半径で湾曲させなくても、電線挿通孔16に向かわせることができる。
救援端子46を用いる際には、電気接続箱1のアッパカバー12を外して救援端子46が外部に露出した状態において、図6及び図7に示すように、他の外部電源に繋がるブースタケーブル60の一対のクリップ61が救援端子46の上端部に接触するように、一対のクリップ61によって救援端子46を左右方向に挟持する。これにより、一対のクリップ61が救援端子46と導通接続されることで、他の外部電源から、クリップ61、救援端子46(即ち、端子金具42)、及び、電線41の順に電流が流れ、電動車両のバッテリに電力を供給(例えば、充電)することができる。このとき、救援端子46(加締部46)の突起部46aが、一対のクリップ61に係合して、一対のクリップ61が上向き(底内面13aから離れる向き)に移動することが規制される。そのため、バスバ30の救援端子46に突起や凹凸等を設けなくても、クリップ61の移動を規制できる。
<作用・効果>
以上、本実施形態に係る電気接続箱1によれば、端子付き電線40の電線41が、端子金具42から筐体10のロアカバー13の底内面13aに近付く向き(下方)に延びて、筐体10の電線挿通孔16に向けて湾曲する。一方、筐体10の内部の空間の広さには制限があるため、端子金具42を、制限なく底内面13aから離れた位置(上方の位置)に配置することは困難である。ここで、端子付き電線40の端子金具42は、バスバ30に導通接続される接点部45と、電線41の芯線43に加締められる加締部46と、接点部45と加締部46とを繋ぐ連結部47と、を有する。加締部46のほうが接点部45よりも底内面13aから離れた位置に(上方に)設けられている。そのため、一般的な端子金具(例えば、いわゆるLA端子)が用いられる場合に比べ、加締部46を底内面13aから遠ざける(上方に配置する)ことができる。
更に、端子金具42の加締部46の先端部のほうが、バスバ30(特に、バスバ30全体における最上位置にある立設部33の上端縁)よりも底内面13aから離れた位置(上側の位置)に配置され、加締部46がブースタケーブル60のクリップ61を接続可能な救援端子46として機能する。即ち、加締部46を、電線40の芯線43と端子金具42とを電気的に接続する部分としてだけでなく、ブースタケーブル60のクリップ61を接続可能な救援端子46として、兼用できる。そのため、例えば、ブースタケーブル60のクリップ61を接続するための専用の救援端子をバスバ30に設けて端子金具42の周辺に(例えば、上方に)配置する場合に比べ、端子金具42を底内面13aから遠ざける(上方に配置する)ことができる。
以上の結果、加締部46が底内面13aから遠ざかる分だけ、加締部46と底内面13aとの間の距離が大きくなる。よって、加締部46から延びる電線41を、過度に小さな曲率半径で湾曲させなくても、電線挿通孔16に向かわせることができる。したがって、本実施形態に係る電気接続箱1では、端子付き電線40の電線41を電気接続箱1の内部に収める作業の作業性を向上可能である。
更に、端子金具42の連結部47が、加締部46から底内面13aに近付く向き(下向き)に延びるとともに電線41から離れるように(左方に向けて)屈曲するL字状の形状を有する。これにより、ボルト51を用いて端子金具42の接点部45をバスバ30に締結固定する場合、端子金具42の接点部45が電線41から離れているため、ボルト締めの作業が容易になる。よって、端子金具42とバスバ30とを接続する作業の作業性を向上できる。
更に、端子金具42の加締部46が、ブースタケーブル60のクリップ61を接続可能な救援端子46として機能する。よって、他の外部電源に繋がるブースタケーブル60のクリップ61を救援端子46に接続させれば、クリップ61、救援端子46(即ち、端子金具42)、及び、電線41の順に電流が流れ、バッテリに電力を供給(例えば、充電)することができる。
更に、救援端子46(加締部46)の突起部46aが、ブースタケーブル60のクリップ61に係合して、クリップ61が底内面13aから離れる向き(上向き)に移動することが規制される。そのため、筐体10に専用の突起や凹凸等を設けなくても、クリップ61の移動を規制できる。これにより、電気接続箱1の構造をシンプル化できる。
<他の形態>
なお、本発明は上記各実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用することができる。例えば、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
例えば、上記実施形態では、図2に示すように、バスバ30の締結部31の下方に回転不能に配置されたナット23(図4等参照)と、ナット23に締結されるボルト51とを利用して、端子金具42の接点部45とバスバ30の締結部31とが共締めされている。
これに対し、図8に示すように、バスバ30の締結部31のボルト挿通孔32から上方に向けて突出するように且つ回転不能に配置されたスタッドボルト54と、スタッドボルト54に締結されるナット55とを利用して、端子金具42の接点部45とバスバ30の締結部31とが共締めされてもよい。この場合、まず、電線41の端末に接続された端子金具42が、右側から、接点部45が窓部22の上側領域を通過するように窓部22に挿通され、且つ、スタッドボルト54が接点部45のボルト挿通孔48に挿通され、且つ、接点部45が立設部33の切欠き部34に挿入されるように、ブロック20に装着される。次いで、ナット55が、スタッドボルト54に所定のトルクで捻じ込まれる。バスバ30の最上位置にある立設部33よりもスタッドボルト54が上方にあることから、接点部45を、バスバ30に干渉することなく、スタッドボルト54に取り付けることができる。これにより、端子金具42の接点部45がバスバ30の締結部31に締結固定(共締め)されて、端子金具42とバスバ30とが導通接続される。
ここで、上述した本発明に係る電気接続箱1の実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]~[4]に簡潔に纏めて列記する。
[1]
端子付き電線(40)と、前記端子付き電線(40)が有する端子金具(42)が導通接続されるバスバ(30)を内部に有するとともに前記端子付き電線(40)が有する電線(41)を外部に挿通させる挿通孔(16)を有するケース(10)と、を備える、電気接続箱(1)であって、
前記端子付き電線(40)の前記電線(41)は、
前記ケース(10)の内部において、前記バスバ(30)に導通接続された前記端子金具(42)から、前記ケース(10)の内壁面(13a)に近付く向きに延びるとともに、前記ケース(10)の前記挿通孔(16)に向けて湾曲し、
前記端子付き電線(40)の前記端子金具(42)は、
前記バスバ(30)に導通接続される接点部(45)と、前記電線(41)の芯線(43)に加締められる加締部(46)であって当該加締部(46)のほうが前記接点部(45)よりも前記内壁面(13a)から離れた位置に配置される加締部(46)と、前記接点部(45)と前記加締部(46)とを繋ぐ連結部(47)と、を有し、
前記加締部(46)は、
当該加締部(46)の先端部のほうが前記バスバ(30)よりも前記内壁面(13a)から離れた位置に配置され、外部端子(61)を接続可能な端子部(46)として機能する、
電気接続箱(1)。
上記[1]の構成の電気接続箱によれば、端子付き電線の電線が、端子金具からケースの内壁面に近付く向きに(例えば、ロアカバーの内壁面に向けて。即ち、下方に)延びて、ケースの挿通孔に向けて湾曲する。一方、ケースの内部の空間の広さには制限があるため、端子金具を、制限なくその内壁面から離れた位置(例えば、上方の位置)に配置することは困難である。ここで、端子付き電線の端子金具は、バスバに導通接続される接点部と、電線の芯線に加締められる加締部と、接点部と加締部とを繋ぐ連結部と、を有する。加締部のほうが接点部よりも内壁面から離れた位置に(例えば、上方に)設けられている。そのため、一般的な端子金具(例えば、いわゆるLA端子)が用いられる場合に比べ、加締部を内壁面から遠ざける(例えば、上方に配置する)ことができる。更に、端子金具の加締部の先端部のほうが、バスバよりも内壁面から離れた位置に配置され、加締部が外部端子を接続可能な端子部として機能する。即ち、加締部を、電線の芯線と端子金具とを電気的に接続する部分としてだけでなく、外部端子を接続可能な端子部として、兼用できる。そのため、例えば、外部端子を接続するための専用の端子部をバスバに設けて端子金具の周辺に(例えば、上方に)配置する場合に比べ、端子金具を内壁面から遠ざける(例えば、上方に配置する)ことができる。このように、加締部が内壁面から遠ざかる分だけ、加締部から内壁面との間の距離が大きくなる。よって、加締部から延びる電線を、過度に小さな曲率半径で湾曲させなくても、挿通孔に向かわせることができる。したがって、本構成の電気接続箱は、端子付き電線の電線を電気接続箱の内部に収める作業の作業性を向上可能である。
[2]
上記[1]に記載の電気接続箱(1)において、
前記端子金具(42)の前記連結部(47)は、
前記加締部(46)から前記内壁面(13a)に近付く向きに延びるとともに前記電線(41)から離れるように屈曲するL字状の形状を有する、
電気接続箱(1)。
上記[2]の構成の電気接続箱によれば、端子金具の連結部が、加締部から内壁面に近付く向きに延びるとともに電線から離れるように屈曲するL字状の形状を有する。これにより、例えば、ボルトを用いて端子金具の接点部をバスバに締結固定する場合、端子金具の接点部が電線から離れているため、ボルト締めの作業が容易になる。よって、端子金具とバスバとを接続する作業の作業性を向上できる。
[3]
上記[1]に記載の電気接続箱(1)において、
前記端子部(46)は、
前記外部端子としてのブースタクリップ(61)を接続可能な救援端子(46)である、
電気接続箱(1)。
上記[3]の構成の電気接続箱によれば、端子金具の加締部が、ブースタクリップを接続可能な救援端子として機能する。端子付き電線がバッテリ等に繋がる場合、他の外部電源に繋がるブースタクリップを救援端子に接続させれば、ブースタクリップ、救援端子(即ち、端子金具)、及び、電線の順に電流が流れ、バッテリ等に電力を供給(例えば、充電)することができる。
[4]
上記[3]に記載の電気接続箱(1)において、
前記端子金具(42)の前記加締部(46)は、
当該加締部(46)の前記先端部の周辺部分よりも前記先端部が前記芯線(43)から離れる向きに広がった形状を有し、前記先端部に前記ブースタクリップ(61)を係合させることによって前記ブースタクリップ(61)が前記内壁面(13a)から離れる向きに移動することを規制する、
電気接続箱(1)。
上記[4]の構成の電気接続箱によれば、端子金具の加締部の先端部が、その周辺よりも芯線から離れる向きに広がった形状(いわゆる、ベルマウス形状)を有する。この先端部が、ブースタクリップに係合して、ブースタクリップが内壁面から離れる向きに移動することが規制される。そのため、例えば、ケースに専用の突起や凹凸等を設けなくても、ブースタクリップの移動を規制できる。これにより、電気接続箱の構造をシンプル化できる。
1 電気接続箱
10 筐体(ケース)
13a 底内面(内壁面)
16 電線挿通孔(挿通孔)
30 バスバ
40 端子付き電線
41 電線
42 端子金具
43 芯線
45 接点部
46 加締部、端子部、救援端子
47 連結部
61 クリップ(ブースタクリップ)

Claims (4)

  1. 端子付き電線と、前記端子付き電線が有する端子金具が導通接続されるバスバを内部に有するとともに前記端子付き電線が有する電線を外部に挿通させる挿通孔を有するケースと、を備える、電気接続箱であって、
    前記端子付き電線の前記電線は、
    前記ケースの内部において、前記バスバに導通接続された前記端子金具から、前記ケースの内壁面に近付く向きに延びるとともに、前記ケースの前記挿通孔に向けて湾曲し、
    前記端子付き電線の前記端子金具は、
    前記バスバに導通接続される接点部と、前記電線の芯線に加締められる加締部であって当該加締部のほうが前記接点部よりも前記内壁面から離れた位置に配置される加締部と、前記接点部と前記加締部とを繋ぐ連結部と、を有し、
    前記加締部は、
    当該加締部の先端部のほうが前記バスバよりも前記内壁面から離れた位置に配置され、外部端子を接続可能な端子部として機能する、
    電気接続箱。
  2. 請求項1に記載の電気接続箱において、
    前記端子金具の前記連結部は、
    前記加締部から前記内壁面に近付く向きに延びるとともに前記電線から離れるように屈曲するL字状の形状を有する、
    電気接続箱。
  3. 請求項1に記載の電気接続箱において、
    前記端子部は、
    前記外部端子としてのブースタクリップを接続可能な救援端子である、
    電気接続箱。
  4. 請求項3に記載の電気接続箱において、
    前記端子金具の前記加締部は、
    当該加締部の前記先端部の周辺部分よりも前記先端部が前記芯線から離れる向きに広がった形状を有し、前記先端部に前記ブースタクリップを係合させることによって前記ブースタクリップが前記内壁面から離れる向きに移動することを規制する、
    電気接続箱。
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